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【人】 4432 貴戸 高志>>142 迷彩 「…………。 ………………その為の"ご褒美"だろう?そうは思わないか、迷彩」 半分ほど瞼によって伏せられた瞳は揺れていた。 紡がれる言葉は酷く冷めきっている。 「戻ってくるのであれば初めからずっとここにいればいい。 俺は人に無体を働いた。人を殺した。解体した。人の生涯を奪ったのなら、生涯を費やして償うべきだ。 ……だから、ここでいい。帰る場所なんて俺には不要だ」 平時から落ち着いた話し方をしているものの、今この時はどこか機械的な印象を乗せていた。今のままでは、どう喋ろうとこれ以上の変化はない事が分かるかもしれない。 (143) 2021/09/16(Thu) 17:08:16 |
【人】 4432 貴戸 高志>>144 迷彩 すぐに答えられなかった。 当然だ。自分は罪を償う為にここにいる訳ではないのだから。 分かりやすく陰りを帯びた貴方の表情を少年は黙って見つめていた。過去何があったか推測できそうな断片を拾い上げても、尚のこと。 「……迷彩はどうしたい?」 長いようで短いような沈黙をおいてから、口を開く。 「俺は、自分で自分が許せないと思ったから……更に自分から罪を償うべきだと思ったからこのような結論を出している。 迷彩、お前はどうしたいんだ?その罪を悔いているのか?自分で自分を許せないか?」 自分の発言による責任ごと、質問に質問で投げ返した。 俺は罪を自分の為に都合よく利用しているだけだ。お前にかけてやれる言葉なんて、無責任なものしかない。 (155) 2021/09/16(Thu) 21:52:28 |
【人】 4432 貴戸 高志これはなんだかんだで鑑賞会後、別時空の話。 「……そういえば久しぶりにカレーうどんでも……」 食堂に足を進めようとして……ぴたりと止まる。 「……」 悩むように小豆色の視線が泳ぎ、たっぷり逡巡したのちに再び歩き始めた。食堂とは異なる方向へ。 一人、かすかな足音だけを残しふらりと姿を消した。 (156) 2021/09/16(Thu) 21:56:42 |
貴戸 高志は、夕食を取らなかった。そのまま、自室から離れた場所へ。 (a53) 2021/09/16(Thu) 21:57:33 |
【妖】 4432 貴戸 高志どこかへ向かう途中、黙って通信を聞いていた。 自分もあのようにどこへ行こうと他者へ筒抜けになるのだとしたら、このあと自分が行うのも……。 「……」 かぶりを振る。通信機の向こう側の場所が自分の目的地と異なることだけを確認して、更に歩幅を広げて移動を始めた。 普段よりもやけに煩い足音だけが、少年の心情を描いている。 ($12) 2021/09/16(Thu) 22:10:25 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志───夜。 消灯よりも少し早い時間帯。 いつもより長めにシャワーを浴びて、 そわそわと室内で過ごしている。 食堂で淹れてきた珈琲を飲みつつ 冊子をぱらぱらめくったり、鞄の中身を漁ってみたり、 けれどもおやつは手を付けずに置いたまま。 きっと暫くは眠気も来ない。 確かに、貴方だけを待っている。 (-142) 2021/09/17(Fri) 1:07:18 |
【人】 4432 貴戸 高志>>163 迷彩 「……………………」 「羨ましいな」 長い、本当に長い沈黙のあと。 「……迷彩はお母様のことが本当に大切なんだな。少し聞いただけでひしと伝わってくる。 それなら、そのままお前はお前の道を進めばいいと俺は思う。罰としてこの場所で過ごし、そして罪を犯した自分を許せたのなら。あとはもう同じ過ちを繰り返さないよう気をつけながら夢を叶えればいい。 俺と同じように過ごしていては、それこそお前のお母様に申し訳が立たないだろうよ」 はっきりと自分とは進むべき道が違うと実感した。 それならば、自分にやれる事はきっと背中を押してやることくらいだ。 此方に来てはならないと、そういった意味合いも込めて。 (172) 2021/09/17(Fri) 4:20:52 |
【神】 4432 貴戸 高志>>鑑賞会 「………………はぁあ………………」 一人、また一人と減った教室。 その中央に陣取っていた主催者は、最後の一本を見終えると深く息を吐きだした。 映像の痴態に煽られて少年の下腹部も膨らみ…………なんてことある筈もなく。むしろ心は冷え切り苦々しさでいっぱいだった。 「俺に出来るのか……? ……いや、やるしかない。それがここで過ごす為に必要なら、俺は……」 瞼を下ろして深呼吸。数度繰り返してから立ち上がり、鑑賞会の片付けを始めたのだった。 なお、ポップコーンは持ち帰りました。ルームメイトと食べようかな。 (G37) 2021/09/17(Fri) 4:22:45 |
【念】 4432 貴戸 高志少年たちが寝起きする部屋からかなり離れた位置にある手洗い場。 一番奥にある個室トイレの扉が閉まっている。 「…………っ、…………」 衣摺れの音、粘着質な水音、咥えられたハンカチに吸い込まれていくかすかな呻き声。 狭苦しい空間の中で、悩ましげに体を捩る少年がいた。 声を欠片も出す気はないとでも言うようにハンカチをきつく噛んでいるせいか、肌触りのいいそれは既に唾液を吸い込んで色を深くさせている。 周りを見渡せば本人の性格を表しているのか、ズボンも下着も丁寧に畳まれて鞄の中に仕舞われていた。 上半身は変わらずきっちり着込んでいると言うのに、体の下半分は何一つ纏っておらず、そのちぐはぐな見た目に少年はくらりと目眩を起こしかけてしまいそうだった。 (!0) 2021/09/17(Fri) 4:23:26 |
【念】 4432 貴戸 高志企画の説明時に渡された鞄の、その中身。男同士の性行為を促す為の道具の中には勿論潤滑剤もあった。 ローションを丁寧に掬い上げて絡めた指を自身の窄まりへ埋めていく。 「……っ、…………ふ、ぅ……ッ」 体が素直に拾い上げる違和感にたまらず声を上げそうになって、口腔を満たす布を更に強く噛み締めた。 そう時間がかからないうちに指が一本まるまる飲み込まれていけば、肉が蠢き体内に侵入してきた指を絶えずしゃぶり始める。 思わずふるりと体を震わせながら、思っていたより、すんなり進めることができたと靄がかかり始めた頭の中で呑気に感想をこぼした。 (!1) 2021/09/17(Fri) 4:24:09 |
【念】 4432 貴戸 高志指を曲げてみたり、ゆっくり出し入れしてみたり。色々試しながら肉を解していく。 ぬちぬちと響く水音がやけに煩く聞こえてきて、いつしか誰かにばれてしまうのではないかと不安がよぎる。 ふと動きを止めて顔を上げては張り詰めたような静寂に安堵して、同時に自分は何をしているのかとのたうち回りたくなるような羞恥心と共に再び前準備を進めていく。 どうしても必要なことだった。 自分が抱く側になるか抱かれる側になるかはわからないけれど、どちらになってもいいように。 抱かれる事になったなら、肌を重ねる相手の手を煩わせないように。 ただそれだけを考えながら自らの体に手を加えていった。 「……っ、んッ、ぐ、ぅ……ぁっ……あっ」 指を二本、三本と増やして内側を更に責め立て始めた頃。意識を掠め取るような刺激に声がこぼれ、その拍子にずっと咥え続けていたハンカチが床に落ちた。 これでは流石にもう一度口に運べない。かといって、声を少したりとも溢したくない。 悩みに悩んで、普段身に付けていたネクタイに歯を立てた。 自分が今どのような姿になっているのか想像もしたくない。そんな意思表示するかのように瞼もしっかり閉じながら、後孔に埋めた指で己の中を一心不乱に掻き回していく。 ああ、それにしても。 自分は後ろを使ったことなどないと言うのに。 どうして、こんなにも容易く快楽を拾えてしまうのだろう? (!2) 2021/09/17(Fri) 4:25:07 |
貴戸 高志は、消灯時間に差し掛かる頃にふらりと自室へ戻っていく。 (a57) 2021/09/17(Fri) 4:26:53 |
貴戸 高志は、いつもより少しだけ緩慢な動作で自室の扉を開けた。 (a58) 2021/09/17(Fri) 4:27:34 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁消灯時間。 施設が静まり返る頃、きいと扉がかすかに鳴いた。 「……暁。起きているか」 囁くような声と共に、ゆらり、黒い影が揺らめく。 扉の隙間を縫うようにして入ってきたのは貴方のルームメイト……なのだが。さらりと流れる髪はにわかに乱れていたり、常にきっちりと首元を飾るネクタイは今姿を見せていなかったりと普段通りとは言い難い様子をしていた。 態度こそ貴方の良く知るものであったが、それにしては些か乱れた格好のまま少年はやって来る。 (-152) 2021/09/17(Fri) 4:30:21 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志暗く、静まり返る部屋。 確か企画期間内はある程度融通が効いた筈だが 何となく消灯時間、ということで 室内の明かりは消されている。 きい、と扉から僅かな外光が差せば 部屋の中の人物は、貴方の小さな声に反応を返す。 「 おっ 起きてる………けど」その返答が何を意味するのか、 よく理解しながら。 「あーと……えと、 ……遅かったな、どこ行ってたんだ。 おやつと珈琲あるぞ、先に食うか……?」 暗がりからでも貴方の姿に違和感を覚えつつ、 とりあえず二人分敷かれた布団の上か それとも食べ物の置かれた卓上か 返答に合わせて貴方を手招くだろう。 (-157) 2021/09/17(Fri) 6:59:57 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「起きてる…………そうか」 その事実に込められた意味にそっと静かに頷いた。 「遅くなってすまなかった。その……色々と準備をしていたものだから。 …………そういえば夕飯を取っていなかった。少し食べてもいいだろうか」 促されるままに卓上へ向かう。同室になって数ヶ月、何度も行われた二人だけのおやつの時間。 いつもの日常がやって来た筈なのに、普段通りに話をする少年の声はいつもよりも少し固い。 (-159) 2021/09/17(Fri) 12:39:57 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 じゅっ 、準備………………………」何の、と聞くのは 恐らく無粋なのだろう。 「何で食べてないんだよ、 今は自由に飯食えるってのに。 ……逆に指定されないと食い逃すってんなら、 朝昼晩とっ捕まえて口に突っ込んでやっても良いぞ。」 へ、と強がった軽口。 いつもの場所で、いつもの貴方と、 だけどどちらもぎこちなく、日常を装う。 「あー、うん、今電気付けて良いんだっけか? お前のスコーンとポップコーンあるぞ。 榊のメロンパンも一応。」 これまで密かにおやつを持ち寄り行われた来たこの時間も 今日は普段より豪華だ。 氷がすっかり溶け切って薄くなった珈琲のグラスも貴方に差し出された。 ポップコーンは例のポップコーンだ。ダイスを振ると良い。 (-160) 2021/09/17(Fri) 12:57:48 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「いや、ご飯は食べる。俺は規則正しく健康的に過ごすと決めている。だからわざわざ暁が朝昼晩俺の世話を焼く必要はないが、その気遣いは嬉しい。ありがとう。 …………さっきは……その、気が向かなかった……だけだ」 普段から淀みなく言葉を紡ぐ姿を見ているのであれば、こうして口籠もる様子は珍しく見えるかもしれない。 取り繕うにも良い理由が見つからず、誤魔化すように珈琲のグラスを受け取ってから豪華な卓上へと手を伸ばした。 「ポップコーンか。厨房に置いてあったもので、俺は持っていかなかったんだが……いつの間にか教室に用意されていたな。有難くいただこう」 摘んだのはポップコーン。なんだかんだで結局鑑賞会では食べていなかったので、口にするのはこれが初めてだ。 ひょいと躊躇いなく口へ放る。 アレな濃度は……14%ぐらい。 (-165) 2021/09/17(Fri) 13:15:47 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「…………」 首を傾げる。 「…………?」 反対側に首を傾げる。 「………………」 あ!こいつ全然気づいていない! とはいえ10%も超えているのだから、食べ進めればいつしか変化は出てくる筈だ。 (-166) 2021/09/17(Fri) 13:18:11 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「はァ、あれだけ日々をきっちり生きてる貴戸が 気が向かない程に…………。」 何をしていたのかが だいぶ気になって来た。 「本当に何してたんだお前。 まさかそれほど入念な準備が必要な行為だったとあれば お前に全て任せてしまった事実が中々申し訳ないぞ……。」 悪かったな……と 手持ち無沙汰にポップコーンを摘む。 口に放り込めば、程よい食べ応えにカラメルの甘みが合わさり 変なものが入っているなんて想像もつかない。 「えっどうして首を傾げる。 俺も何かしてた方が良かったでしょうか…………………? 」布団しか敷いてないのだが? (-167) 2021/09/17(Fri) 13:27:34 |
【独】 4432 貴戸 高志マジでそんな感じだったら迷彩も和崎もちょっぷしてやるからな覚悟しろよ いや、それはそれとして美味しくいただくけど! (-169) 2021/09/17(Fri) 13:53:11 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「…………」 何してたんだと問われると。 「……。俺と暁、どちらが抱いて抱かれるか決めていなかっただろう。俺はどちらでも構わないが。 それで……もし俺が……抱かれる側になった時…… お前の手を煩わせるわけにはいかないから…… ……その準備を……してた…………」 言うが早いかポップコーンを雑に掴んでもちゃもちゃ食べ始めた。リスの頬袋……とまではいかないが、何個もまとめて口に運んだので頬が微妙に膨らんでいる。 「……むぐ。暁は何もしなくていい。大丈夫だ。 ……いや何、鑑賞会の時素崎先輩が途中から具合悪そうにしていただろう?市川先輩が『ポップコーンに当たったのかも』と話していたから、何か盛られているのではないかと思ってな……気のせいだったか」 (-171) 2021/09/17(Fri) 14:12:11 |
【人】 4432 貴戸 高志>>191 迷彩 「……」 他人には伝えていけない夢。 一度も応援されたことのない夢。 頭の奥で「これでよかったのか?」と囁く自分の声がする。 「……そうか。それは何よりだ。 お前は人一倍元気だからな。その調子で頑張ると良い」 自分の声を無視して当たり障りのない無責任な言葉を吐いた。 きっと相手と自分はこれから過ごす場所が違ってくる。自分には関わりのない話になるだろうし、わざわざ夢見る少年の純粋な気持ちを折りたいとは思えなかった。 (193) 2021/09/17(Fri) 14:27:31 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「無神経に問い詰めてしまって 本当に大変申し訳ございませんでした。」 即謝った。土下座した。 デコを地に擦り付けて見事なフォームを披露した。10.0。 「俺も風呂は長めに入ったし アレに書いてたから多少は準備したけど お前程の覚悟を持ってなかった。 こんな時間まで………飯も食わず……すまない………。」 何か食べている音がするけれど そんな事で頭を上げる訳にはいかなかった。 「いやポップコーンで ああはならんだろ」 (-172) 2021/09/17(Fri) 14:32:30 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「よせ暁。芸術点の高い実に美しいフォームだが顔を上げてくれ。俺はお前の土下座なんて見たくないし見下ろし見下ろされの関係になりたくない。いつも通りでいてくれることが一番だ」 金メダル待ったなしのビューティフル土下座されても動じない。肝が据わっているというよりただのにぶちんでは? 「それに、なんだ暁も準備しているじゃないか。それならお互い様だ」 お腹が空いていたのか、答える合間にひょいパクしている。 「それもそうか。じゃあきっと素崎先輩の勘違いだな。それにしても美味いなこのポップコーン……」 さほど変化が見られない程度の発情フリーポップコーンであったのだが、いくつも食べていると少なからず影響が出そうな気もするが……? →だんだん変になってきた ▽ (-173) 2021/09/17(Fri) 14:44:50 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「…………」 ぴたりと指が止まる。 「……暁、本当にああはならない……筈だな……?」 リスみたいにもっちゃもっちゃ食べてしまった。残当。 真顔のまま珈琲に口をつけ、口内の甘ったるさを無理やり押し流す。喉を滑り落ちるものは冷たいけれど、それ以外の体を巡る血がどうにも熱く沸騰して来ているような気がしてならない。 (-175) 2021/09/17(Fri) 14:49:20 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 俺だってお前と対等で居たい………………… 」許しを得たので すっと頭を上げた。 「いや、ほら、 一応勉強会で色々観たからな。 本も読んだ。物覚えは悪くない。 今なら学科は自信があるぞ。実技が……不安なだけだ。 なので貴戸、お前に託すぞ、俺の実技を………ん?」 そうこうして話していると、 どうにも貴方の様子がおかしいではないか。 → (-176) 2021/09/17(Fri) 15:00:45 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「………………………………え? WああWって………………………、 え…………? お前もしかして……? あれ……? 俺の推理ものすごい外れた…………………? 」真顔の貴方へ一歩近付いて、 心配そうに顔を覗き込む。 「………貴戸? えっと、どう……したら、良い……?」 (-177) 2021/09/17(Fri) 15:04:33 |
【人】 4432 貴戸 高志>>197 迷彩 「協力か。 …………分かった。俺に出来ることであれば力を貸そう」 承諾する。その夢がどのような内容であったとしても、自分にはきっと関係ないだろう。だからこそ少年は容易く首を縦に振ってみせた。 別れの挨拶もそこそこに見送ることにしたのだが、一度止まった足を見て瞬きを繰り返す。 しかしまたすぐに動き出したのを確認すると、少年は貴方の後ろ姿を見えなくなるまで見届けたのだった。 (202) 2021/09/17(Fri) 15:57:09 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁貴方が覗き込んだ相手の顔は、普段よりも分かりやすく表情が歪んでいた。困ったように眉根を下げ、目元は若干赤みを増している。 「……推理は、残念だが外れたよう、だ……」 体を巡り始める熱から逃げようと頭をゆるやかに振ってから貴方を見つめ返した。 小豆色の水面が、にわかに揺れている。 「……っ、……こうなってしまったのは予想外、だが。 問題……ないと、傷付けないと、約束する。俺を最初に選んでくれた、お前の為にも。 だから、だから──」 ──しよう、暁。 唇が震える。 菓子を摘んでいた指先は、貴方の手を掴もうとする。熱を帯び始めた瞳は布団へ行こうと誘っている。 そのまま布団へ向かえばもう戻れない。 日常は、少しずつ熱で溶け始めていく。 (-192) 2021/09/17(Fri) 16:30:55 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志誠実でまっすぐな眉。 きり、と釣り上がった目尻。 いつだって澄ました顔でとんでもない行動を起こす貴方が、 今はその全てを崩して 縋るような視線を向けてくるではないか。 貴方の瞳の中に、 自分だけが映っている優越感。 ……ぞくり、と胸の内が高鳴った。 ───嗚呼、お前って そんな顔もするんだな。 → (-205) 2021/09/17(Fri) 17:36:36 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志こくんとゆっくり頷いて 掴まれた手から、貴方の熱が分け与えられ始める。 「……きど、俺は、」 別に傷付いても良い。 貴方が、資料で見たような 凶悪な人物のようには思えなくて 貴方と過ごした時間が、貴方を選んだ。 「お前が、」 続く言葉は吐息にしかならず、 熱に任せて布団に雪崩れ込む。 灯った熱をどうしたらいい、と、 紫色の瞳に貴方だけを映した。 好きだ 「 」 (-206) 2021/09/17(Fri) 17:41:19 |
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