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【人】 月鏡 アオツキ「――ここにも来ていませんか」 もう 、知らされないんだ。あんなに身近な彼らのことでさえ 「さっそくイシュカは寝坊助をしましたか〜? 仕方ありませんね、昨日夜更かしするからです。 みなさんもいつも以上に配膳を手伝ってくれて、ありがとうございますね〜。 お見舞いやお話を聞くのは ちゃあんと休み時間や授業が終わってからにするんですよ」 本当に変わった食堂の様子を感慨深く眺めた。 心配の色が強い、不調や異変を恐れ排他的な姿は一切見られない。 これまでも大きな事件扱いされてはいない、きっと数時間後には顔を出すだろう。彼らがどうなっているかは、見当もつかないが。 (9) 2022/05/02(Mon) 21:57:13 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「そうでしたか…… ええ、また話をしましょう〜。 いつでも見かけたら声をかけてください。」 「私の病気は――」 不安にさせないために、いや、先ほども言ってしまった。 病気が治らなかった同級生は。 「今も闘病中です。それではまた明日〜」 ギムナジウムに囚われ、治らないままの生徒は アオツキ、その人だった。 /* 個人面談お付合いありがとうございました〜 (-15) 2022/05/02(Mon) 22:36:26 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「困ってませんよ〜、君は気を使いすぎなんです。 私の――私たちの言葉が為になればそれは嬉しいことです」 「ですが、この言葉が合わないと退けるのも一つの選択です。 反面教師にする、という言葉もあります。 他人のようにならない、その考えとは違う、など。 そう感じて行動に移すことは、悪いことではありません。 違う人間であることを恐れないでください」 「病に向き合う姿勢は、それぞれといいたいだけです。 難しいことに付き合わせてすみませんでした」 罪悪感におしつぶされなければいい、この優しい実が。 「さあ、聞きたいことは聞けました〜。 ゆっくりお茶を飲んで休みましょう。 本当に安心出来る日を作るには、私ももっと歩み寄らないと。 早く解決しなければいけないと思うから焦ってしまいましたね。 時間をかけて、話しましょう。 ……まだ共に居られる時間は長いですから」 また意識を失って気がついたら、君はいなくなっているのだろうか。 それでもいつもと同じように朝に帰ってきて、その顔が見られると思っていた。 深夜に見た同僚の姿も、同室の彼も同時に見れなくなって気付いた。 ああ、"また"この時期が始まったのだと思った頃には、覚悟が足りなくて。 どうしようもなく君の顔を見たくて仕方が無かった。 (-19) 2022/05/02(Mon) 23:13:05 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「アオツキ先生」 どこか重苦しい空気を漂わせながらの朝食も終わった。 その中で姿の見えないテラの代わりに配膳係を買って出ていたバラニが、こっそりとあなたに近寄ってきた声を掛けてくる。 「少し、伺いたいことが……神隠しのことなのですけども。 以前からここに居た先生なら、何かご存知ではありませんか?」 (-24) 2022/05/02(Mon) 23:22:58 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「あらあら〜 バラニくん?」 「ええ、――噂についてはよおく知ってますよ」 アオツキには実習生として一つのルールがあった。 自分からは積極的に生徒に話しかけない。 勉強のこと、仕事のこと、頼まれ事があるときのみ対応をする。 そして、嘘をつかないことだ。 「神隠しは、昔から伝わる出鱈目です」 やわらかな話し方と、あまり表情のない固い顔。 ちぐはぐだが、イシュカと対比すれば愛想は良い方なアオツキは普段通りに答えた。 「根も葉もある、夜の森で人が怪我をしないようにさせる 大切な噂です。ちょっと怖がる子が多いのは難点ですが、 おかげで目立った事故は少ないと聞いていますね〜。 ……他に聞きたいことがありますか?」 こんな答えが欲しいわけではないだろう、だが模範的な答えを返さなければいけない立場だ。 「知っている事であれば答えられますよ〜。 例えば、今日顔を店に来なかった彼らは神隠しで消えていなくなったわけではない、とか」 (-29) 2022/05/03(Tue) 0:17:45 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「出鱈目……」 ならばここ数日、生徒がいなくなっているのは神隠しの仕業ではないということ。 あなたの語って聞かせた内容は、小さな子供たちを守るためにあるいかにもなもので、バラニもどこかで似たような話を聞いた覚えもあった。 「ほ、本当ですか? ならば……どうしてみんなは姿を見せないのですか、神隠しでないのなら、何故……」 食い入るようにあなたに問いかける。 まるで餌を与えられた動物のようにいとも簡単に。 (-33) 2022/05/03(Tue) 0:43:11 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「何故…… それは 誰かと大切なお話をしている、らしいですよ」 池の中に石を投げ込むように、波紋を作る。 「ですが私も経験したこともなければ、 同級生の皆に聞いても同じ答えが返ってきたことがないんです。 だから気になったら帰ってきた子達に聞いてみるのが一番です。 私は実習生として、先生に近い存在ですが 全てを知っているわけじゃありません。 不確定な情報を告げて、君たちを不安にさせたくもないんです。 半日もすれば戻って来ていたと思いますが……、 噂に尾びれがついて神隠しと言われるようになったんでしょう。 大丈夫ですよ。落ち込んでいたり、様子が変わっていたりして 姿を見せてくれないことが多いですけれど、 居なくなって消えてしまうわけじゃありませんから」 嘘はついていない、事実だ。 ただ、どうして皆は姿を見せないのか。 その答えは明確には出していない、だって、"知らない"のだから。 → (-45) 2022/05/03(Tue) 1:44:14 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「それでも、――聞いてみたいですか?」 「昔神隠しに遭ったと言われた子達が何をされて戻ってきたのか」 「聞いたら怖くなって泣いてしまうかも知れませんよ〜」 (-46) 2022/05/03(Tue) 1:44:44 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「大切な話……?」 疑問は尽きない。 いったい誰と、そんな朝食に参加できないほどなのだろうか。 不確定な情報で自分たちを不安にさせたくないと言う気持ちもわかる。 けれど、このまま何もわからないまま不安でいることのほうが、バラニにとっては耐えがたいことだった。 「……だ、大丈夫なものですか! 落ち込んでいることも、様子が変わっていることも……! 居なくならなかったからよかったなんて、そんなもの……」 憤る感情を滲ませるも、それをぶつけるべき相手はあなたでもない。 そのまま行き場のない感情を握った拳を開いて、逃がしながら。 ▼ (-47) 2022/05/03(Tue) 2:10:48 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「……泣いてしまうかも知れないほど、恐ろしいと言うのならば」 「私はそれから逃げずに向き合い、乗り越えなくてはならないさ」 呟く言葉には、強い使命感のようなものが籠る。 何か理由があるのか、バラニは不安や恐怖のようなものに抗おうとする姿勢をよく見せる。 それは、まさしく今のような状況に変わりはなくて。 「……聞かせてください。 不確定だとしても、先生が知っていることで構わないので」 (-48) 2022/05/03(Tue) 2:14:40 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「あら〜 そうですか。 それなら教えてあげましょう、彼らがなんと言っていたのか」 「内緒ですよ?」 「帰ってきた彼らの、殆どは言っていました。 彼らのおかげで抱えていた不安や病が治ったのだと」 「いいことで、よかったですね」 → (-50) 2022/05/03(Tue) 3:04:01 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「『そのために撫でるだけでは足りなかったのでしょうか? 一部では無理矢理押さえつけながら、薬を打ちました。 精神に対して訴えかける術をかける為、何時間にも渡り 身も心も溶かすように干渉し続けました。 他人との会話をさせないための隔離などもしたそうです。 具体的ではないって? 体験したことはありませんからね。 でも、自分がまるで変わってしまうようだったと聞きました。 それは、確かに必要なことだったのでしょう。 事実彼らは以前と変わらず、あるいはそれ以上に安定した生活を取り戻したからです』」 「昔の話ですよ、全員が全員ではありません。 現に私が知りませんからね〜。 それは、闘病する上で必要な辛いこととされていました。 今はどうなったのかわかりません。 ただ"大切な話"をしていると、聞かされていますから。 私は信じていますよ? 無事に彼らが戻ってくることを」 相変わらず、穏やかな口調に抑揚のない声。 淡々とというにはあまりに違和感のある音は、望んでいた。 無事に彼らが戻ってくることを信じて、最悪を恐れずに、 今起っていることを正しく見極めようとしていた。 (-51) 2022/05/03(Tue) 3:14:20 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「いいですよ〜、バレンタインくん。 私も気にしないで居られたら良かったんですけどね〜」 「ちょっと気に入られるとお菓子をもらえたりするんです。 少し我慢するだけでたくさんのものが……なーんて。 ずるをしているみたいなんで内緒ですよ?」 我慢するだけで、欲しいものが手に入るというアオツキと。 眠っていることで抑えてることがあると告げた君の何が違っただろう。 やりたいと決めたことだ。自分なら出来る。 やらなくちゃいけない、やらなかったら先生になれない。 自分の望んだアオツキになれない。 ――一種の強迫性障害。 バレンタインと、アオツキの病は一部似通っている。 それが眠ることで抑えられる君と、"先生をすることで"平穏を保てる彼。 症状の深刻化は進んでいた。 「まだ先生ではないのに、 先生と呼ばれるのはとても嬉しいんです」 己を病気だと思わなくなる日が来ることで、完治といえる日は来るのだろうか。 其れが望むことなのか、彼の表情は語らない。 (=0) 2022/05/03(Tue) 4:24:19 |
【鳴】 月鏡 アオツキその日の朝、バレンタインへと手紙が渡された。 一人の時に読んで欲しいと告げた後、 アオツキは忙しなさそうに寮へと向かっただろう。 その後職員室でも、廊下でも鉢合わせることはあり、 どうやら朝忙しかっただけかも知れない。 『バレンタインくんへ。 連絡以外の手紙なんて、久し振りに書きました。 調子は如何ですか? 私は昨日夜更かしをしてしまって、 朝はいい目覚めとは言いがたかったです。 なんだか寂しい思いをしました。 手紙を送ったのは幾つか理由があります。 今日は、君の元へお話に迎えるかわかりません。 すれ違って顔はみたいですが、時間が合うかどうか。 それでも君のことが聞きたくて、 手紙を送ってみることにしました。 今日一日起きたことや、楽しかったこと。 バレンタインくん自身のことや、私に尋ねたいこと。 何だって構いません、必ず読んでできるだけ早く返します。 君が今日も寝ぼけて教室で一人になっていないか、 食事を食べるときにぼうっとしていないか心配です。 昼も夜も、うんと良い夢を見てください。 (=1) 2022/05/03(Tue) 4:39:33 |
【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカその日の夜約束の時間、アオツキは貴方を待っていた。 実習生に自由に使って良いようにあてがわれた空き部屋。 生徒達に目につきにくいそこでは、 互いに食事を持ち寄ったり時には酒も持ち込んだ。 広めに取ったテーブル。少ししっかりした椅子。 仮眠するベッドまで準備をして、実質別荘気取りだ。 生徒達の名簿はおいておけないので毎度持ち込む。 今日見えなくなった生徒の分を確認するように、 いつもの調子の貴方が来るのを待った。 果たしてきてくれるのだろうか―― 嫌なことに、あまり期待はしていなかった。 (-55) 2022/05/03(Tue) 7:41:53 |
アオツキは、共有スペースの方をみて一度手を振って通り過ぎる。なにか困ったことがあれば呼んでくださいね〜。 (a7) 2022/05/03(Tue) 8:31:57 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキお茶の時間が始まる前、問診が終わるまでのうち。 貴方の優しい言葉を受けた青年がいつものように、 『大丈夫』『頑張るね』といった旨のそれを返して。 ベリーやカシス、華やかで魅惑的な甘い香りをした、 真っ赤なお茶を冷める前に賞味した温かな時間を経て。 それでもやっぱり、青年は夜には森へと向かった。 或いは別の場所かもしれないけれど、こっそりと貴方に告げずに向かう場所など、 それ以外にあるわけでは、少なくともこの刻まではないことだった。 そしてその足音はいつものように夜更けにも朝ぼらけの内にも戻らずに、 部屋に戻ったのはきっと、昼間の太陽を迎えて以後のことだった。 その理由は、教師陣が青年を拘束した理由は。 青年が病気であったから、のみに非ず。 そこには異端に向けた侮蔑と畏怖が、少なからずあっただろう。 (-70) 2022/05/03(Tue) 11:55:33 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ/* 日跨ぎになりましたが秘話お付き合いありがとうございました! どういう状況で戻ったかは狼側の方々と軽くすり合わせた後参りますので、 夕方以降にまた会うかもしれないし次の日になるかもな〜くらいで、 スナック感覚の考慮でお待ちいただければ幸いです。 さまざまなご交友を……楽しんで……! 時間押しの展開になってしまい申し訳ない、 &お話いただけて嬉しいです。ありがとう……ありがとう…… (-72) 2022/05/03(Tue) 11:58:29 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「…………」 あなたの話を静かに黙って聞いている。 何事かを考えているのか、それとも言葉を失ってしまっているのか。 いずれにせよ、その話はあなたが恐ろしくて泣いてしまうかもしれないと称するに値するものだと、バラニは自分でもすんなりと受け入れることができたのだが。 「もしも、今でもそれが続いていたとしたら…… 先生はそれを、受け入れることができるのですか? ……不安や病気が取り除かれるとは言っても、それは」 僅かに目を潤ませながら、じっとあなたを見つめて問う。 不安や病がなくなるのは喜ばしいことだ。 それでも、落ち込んでいたり様子がおかしくなって帰ってくることになるのは、どうにも飲み込み難いものがあった。 病気が治ったのなら、本当はその事をしっかりと喜べないといけないはずだと。 (-80) 2022/05/03(Tue) 14:11:08 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ「……なるほど。 無理に聞こうとは思っていない。今は、それでもいい」 何か知っていることがあるということが分かれば、今はそれで。 どうせ、いつかは聞くことになるだろうから。 「………」 うーん。やっぱりこの先輩。 したいことを実行に移しているだけなんだろうか。 「あの言い争いの火種の一つだったものな。 ふむ、逆に一人だけ呼ばれたことを気にする生徒もいるだろうしな。 つまらないかどうかはともかく、良い方法だと思う。僕も参考にさせて頂こう」 一人一人に配慮した方法で何かを成すことが難しいことは、自分もよく分かっている。 なるべく気を遣ったうえで、自分の目的を達成しているようだから大したものだ。 「む、そうなのか。 知らなかった。用がなくとも、円滑なコミュニケーションのために話しかけて良いものだと思っていた。雑談もその一つだと。 ……なるほど?」 優等生、には。少し間をあけて、そうだろうか……と少し歯切れの悪い返事をした。 (-95) 2022/05/03(Tue) 17:09:32 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「続いていたら、 どうでしょうか。 それが事実だとして、私の夢は変わらないでしょうね」 どうだっていい。否、どうすることもできない。 このときの言葉だけは特段冷たくなって。 「私が先生としてここに居続けること」 「学生の頃からの夢でした。 この場所<ギムナジウム>を、生徒達の為の空間にするって」 不安そうなその言葉に答えるように、君の頭を優しく撫でた。 (-136) 2022/05/03(Tue) 23:31:18 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「こうして君たちがおびえるような恐ろしい噂を無くして。 病気を治したい子はできるだけ早く、 ゆっくりと向き合わなければいけない子には丁寧に。 そんな風に"ここ"を変える先生になりたいんですよ〜。 ですが、」 足を曲げて視線を合わせる。 本当に怖がら、夢を見させるだけになってしまうことが。 ただただ、空しい。 「今の私には、こうして君たちの言葉を聞いて 知っていることを言うだけしか出来ません。 何が起きていようと、苦しんでいようと――」 見ているだけしかできない。無力だ。 受け入れることを拒んでも、飲み込まされ続けるだけ。 それを不幸であると、君たちに感じて欲しくも強いたくはない。 片手で自分の服の裾を強く握りしめる。 「だからもし、 何か辛いことが起きたらこうして伝えて下さい。 私は君たちを変える先生に、まだなれていませんが、 ――君たちが喜べないことが起きたとき。 時には物言わぬ壁になって、時には言葉を返す友になります。 君が君の願うままが叶うことを"私たち"は望んでいます。 我慢をしないで下さいね、私はいつだって生徒が大事なんです」 (-137) 2022/05/03(Tue) 23:35:59 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット/* お外には出たりしていますが、基本長くは開けず貴方の帰りを心配そうに待っています。 都合が合えば帰ってきたときの描写や、帰らないのであればその旨を教えて下さると幸いです。 ご無理なさらず〜、個人面談に付き合って下さりありがとうございました! (-142) 2022/05/03(Tue) 23:51:31 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 半分の仮面 リアン「あ〜 今私が優等生であることを疑いましたね〜? こんなにも時間正しく、規律を破らず健全な生活をしている人間もいませんよ」 間。 「……本当ですよ〜? うるさくするのはいつも私の周りの方でした」 それは、トラブルメーカーと呼ばれるものかもしれないが。 確かに罪に問われることはしていないのだ。 一部あら見ればたちがわるいかもしれない。 「コミュニケーション円滑の為に自分から話し家蹴ること、 私も大切なことだと思っています。 ですが私は"見守ること"を使命とされていますから。 ……大人も厳しいということです〜。 しかし、私のような立場と仲良くすることよりも、 生徒同士の関わり合いを重視せよ……。 私もそう思ったので自分のルールにしています」 「ついでですし――質問しましょう。 仲良く出来ていますか? 同室さんとは。 この個人面談も、あと5分もすれば終わりにしますから 気軽に質問や悩みをぶつけてください〜。 今なら元先輩の私がよく使っていた外への抜け道も教えてあげますよ〜」 自称優等生は愉快そうな台詞をただ無表情に続けていた。 (-148) 2022/05/04(Wed) 0:12:55 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 半分の仮面 リアン/* 一部あら→一部から 話し家蹴→話しかけ 誤字が多くてびっくりしました。焦っているのでしょうか、大変すみませんでした。いつ〆ても構わない面談ですので、お気軽に〜。 (-151) 2022/05/04(Wed) 0:17:04 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキふわふわとした金の髪は、頭を撫でる手を緩やかに押し戻すように。 優しく撫でられたことに、安心感を覚えながらも少し不服そうにも眉を顰めるも。 それだけ。 その手を強引に跳ね除けたり、優しさに全てを委ねるわけでも、どちらでもなく。 「そう、ですか……」 変わらないと、そう答えたあなたにそれだけの言葉を返して。 ▼ (-161) 2022/05/04(Wed) 1:56:49 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「……」 「ありがとう、ございます……先生」 「私には…… 訳あって、簡単に頼ったりはしたくない気持ちがあるのだけれど」 「善処は、するようにします……我慢をするつもりはありませんから」 バラニは、貴族の子だ。 貴族の子には、貴族の子であるが故に抱え込まなくてはならないものもある。 それが素直にあなたたち大人に近いものを頼ることの障害になっているけど。 「また、何かあれば相談させてください、先生……信じていますから」 それでも、信じて頼る先がいるのは心強いこと。 こちらに視線を合わせてくれた瞳に、まっすぐと眼差しを返す。 あなたを信じていると、頼ることのできる人間と見なしていると伝えるように。 (-162) 2022/05/04(Wed) 1:58:03 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ――青年が部屋に戻ってきたのは、姿のなかった一日を過ぎ。 もう辺りが夜闇に紛れて、月が高く昇った夜のことだった。 ようやっと顔を合わせることが出来たのは、ひょっとしたら朝だったかもしれない。 或いはそうでなくとも、会話が出来たのはやはり朝日が昇ったあとだろう。 なぜなら。 教師棟の渡り廊下を行き交う姿。 背の高い大人たちに紛れるように、青年の姿はあった。 生徒たちが就寝してすっかり施設内に静けさが降りた頃に、 彼はようやく"治療"を終えて部屋へと帰されることになったのだが。 寝台の上に転がされた青年には手錠が掛けられ、口枷をつけられ。 朝まで目覚めないようにと、鎮静剤が打たれた状態だった。 昼の内に姿を見られることがないように、このように移送されたのだ。 こうした処置を取られたのは、同室が実習生である貴方だからなのだろう。 連れてきた教師は貴方に伝えた。 朝まで決して拘束を外さないように。 万一暴れたらこの鎮静剤を再度打つように。 もしもきみが傷つけられることがあったなら、 患部を押さえてすぐに医務室に事情を伝えるように。 何があっても生徒たちにはこのことを報せないように、と。 目を閉じてじっとしている青年は、少なくとも自ら暴れたりはしなかった。 けれども教師たちは真剣に貴方に伝えた。面白半分ではなかった。 そうしたことは起こりうる可能性なのだと、その目は確かに訴えていた。 静かな夜が、過ぎていく。 (-215) 2022/05/04(Wed) 19:37:54 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「ありがとうございます。 信じられている分一生懸命働きますよ〜」 立場も抱える者も違う生徒達が理想とするギムナジウムの形が 同じではないことは、もうわかっている。 だから、皆の声を聞けるようになるべきなのだ。 「――……私は君たちの成長を邪魔したいわけでもありません。 できる限り皆が我慢をしない生活が望ましいです。 様々なものをかかえているでしょうが、どうぞ時には利用すると思って。 頑張りすぎないで下さい」 指を唇に当てて一息。 表情は相変わらずだが、そのときだけはどこか和らげで。 「たった少しのきっかけで、いつも通りが変わることだってあるんです。 それじゃあ、気をつけて。 バラニくん。」 踵を返して、背を向け暫くすれば見えなくなるだろう。 一つ一つ、今のギムナジウムが変わっていく。 たった数年前と今がちがう。あと数年で、また変わる。 壊れていく。壊していく。その崩壊の音を楽しみに待った。 (-232) 2022/05/04(Wed) 20:47:56 |
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