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【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁無機質な日常が戻ってくる前の、悪趣味な企画の残滓が残る時間。 「暁」 貴方が自室に戻ってくるタイミングで、少年はおもむろに口を開いた。 (-39) 2021/10/03(Sun) 15:07:14 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「……貴戸?」 自室の扉の先。 ここが変わらぬ日常になると疑わずに開き 貴方の姿を認めれば、どうかしたかと正面へ腰を下ろす。 「どうした。 腹でも減ったか? オムライスなら食堂にあるけど、何か作って来ようか。」 (-40) 2021/10/03(Sun) 15:27:33 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「いや、オムライスも他の料理も後でいただこう。 それよりも話がしたい」 貴方が正面に座ったのを確認して背筋はぴしりと伸びて正された。 「……暁。もしもの話なんだが。 もし、俺が優柔不断な選択をする人間だったらどうする? お前の決意を無駄にするかもしれない人間だったらどうする?」 改まって切り出された話は、なんとも要領を得ないものだった。普段きっぱりとした物言いが多いから、きっと珍しく見えるかもしれない。 (-41) 2021/10/03(Sun) 15:59:39 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志同じように姿勢を正し、貴方の話に耳を傾ける。 何とも不鮮明な言葉ばかりで違和感を感じたが この企画の終わりという節目だ。何か思う所があるのだろう。 「……どんな人間でも良いんじゃないか? 何でもかんでも迷わずに決められる方が少数だし 人とは分かり合えない事の方が多いだろ。」 瞳を伏せ、頬を掻く。 「その、……何か迷ってるのか? お前が考えて決めた事なら、 なんだって信じて背中押してやる。 俺のこと気にして悩んでるって言うなら とりあえず、話して相談して欲しい。 俺は……貴戸とは、分かり合いたい。」 (-45) 2021/10/03(Sun) 18:12:18 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁ああ、貴方はいつだって真っ直ぐだ。 その真っ直ぐさに、いったいどれほど救われたのだろう。 「……そう、だな。ありがとう暁」 息を吸う。ほんの少し体が強張っていることに気付く。 「結論から言おう。 暁── ──俺と共に外に出ないか? 」▽ (-46) 2021/10/03(Sun) 18:32:55 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁小豆色は真っ直ぐ貴方を射抜いたまま。 「俺一人だけならずっとこの少年院にいるだけでよかった。 元の家を捨ててようやく自由を得て、何一つ縛られることなく生きられる世界を手放す理由がなかったから。 ……でも、お前と、暁と共に過ごすのであれば。 この箱庭は危険すぎる」 人を傷つける者がいる。 人に無体を働く者もいる。 そして何より──この施設の人間達自体が、少年たちを食いものにしているではないか。 一人なら耐えられる。自分の事などどうでもよかったから。 けれど、今は一人で前を歩いているわけじゃない。隣に寄り添ってくれる者がいる。 彼の涙を何度も見た。傷つく彼を何度も見た。 そちらの方が……よほど、耐えられない。 ▽ (-47) 2021/10/03(Sun) 18:33:21 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「暁。俺はお前のおかげで、俺らしくいられる。 暁のおかげで、きちんと呼吸することができる。 きっと外へ踏み出しても、貴戸の人間という肩書きでしか見てくれない者たちの視線を浴び続けても、この先何があったとしても。 俺も、お前がいてくれたなら、きっと。 ──何処でも、幸せだ」 ▽ (-48) 2021/10/03(Sun) 18:33:42 |
【秘】 貴方と共に暁の空へ 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「だから、俺は。光のある場所に行きたい。 暁があたたかな場所で笑う姿が見たい。 重いだろうか。きっと、この感情は重いかもしれない。 ああ、でも。お前の生涯の幸せを望むこれは。恋という一過性の感情と呼ぶには軽すぎる」 「俺はお前を愛したいんだ、暁」 (-49) 2021/10/03(Sun) 18:34:31 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志瞳孔が縮まる。 驚いた紫が貴方を見た。 「────ッそれは、」 外に出る? あんなに頑なだった貴方が? 出来るだけ長く。可能な限りずっと。 俺はこの罪を生涯かけて償わなければならないからな。 あの時の重い声色を、貴方の覚悟を覚えている。 自分にそれは覆せない。ならばせめて寄り添おうと提案した事も、忘れてはいない。 だからこそ、貴方の決意がよく伝わった。 「……そ、じゃあ、 俺もそうする。外に出よう。」 そうして、容易く言葉が返される。 貴方の葛藤を、貴方の心情を理解して、さらりと。 隣を歩く貴方が笑って過ごせるなら 何処でも、貴方が居るなら幸せだ。 → (-57) 2021/10/03(Sun) 19:24:46 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「貴戸………高志。 俺はお前のおかげで、前を向ける。 こんな世界でも、きちんと笑って居られる。」 腐り切った箱庭──少年院だとしても、 ここだから生きられる者が居ると知った。 ここですら救いになる者が居ると知った。 ……外は、安全ばかりではないと知った。 外も内も、大差はない。 確かなものは、弱者を食い物にする強者が居る事実だけ。 貴方もそれは承知だろうし、茨の道が約束されていると言って過言ではない。 けれど貴方が望むなら、 それを望んでくれるのならば、 決して重くはない。 二人で背負って丁度良い重量。 → (-58) 2021/10/03(Sun) 19:25:35 |
貴戸 高志は、柔らかく小豆色の瞳を細めて恋人に視線を一瞬見やった。 (a32) 2021/10/03(Sun) 22:08:58 |
【人】 4432 貴戸 高志>>3 >>?2 >>4 闇谷/迷彩 隣で話を聞いて静かに納得する。成る程、あの時の告白は目の前の少年が背中を押してくれたのか。 「迷彩」 コツ、と一歩進み出る。 「俺は何より大切なものを見つけた。きっと一人のままでは感じることのできない"幸せ"を見つけた。 それは暁が想いを伝えてくれたから見つけられたものだが、お前の支えによって暁が行動できたのであれば。俺もお前に感謝しなければならないな」 ▽ (5) 2021/10/03(Sun) 22:37:11 |
【念】 4432 貴戸 高志少年は微笑む。今まで仏頂面ばかりでいた男は、恋人のおかげで笑えるようになった。 それから柔らかい小豆色に、貴方を映した。 「──ありがとう、迷彩。 お前のおかげで、俺は幸せを知ることが出来た」 ▽ (!0) 2021/10/03(Sun) 22:37:48 |
【人】 4432 貴戸 高志 (6) 2021/10/03(Sun) 22:38:04 |
貴戸 高志は、少し考えた。彼が泣いた時はどうしていただろうか。 (a34) 2021/10/03(Sun) 23:22:21 |
貴戸 高志は、一歩進み出て、泣いた少年の涙を拭い、そっと抱きしめた。 (a35) 2021/10/03(Sun) 23:23:35 |
貴戸 高志は、大恩ある少年にそっと告げる。「ああ、約束しよう」 (a36) 2021/10/03(Sun) 23:24:18 |
【人】 4432 貴戸 高志>>10 迷彩/闇谷 夢、応援して貰えたの初めてかも。 いや、何があっても叶えるつもりだったけどさ。 自分のことは自分でやる。もう失敗しない。自分の夢は、自分で叶える。 嘗ての少年の声が脳裏に響く。 外に出たなら、彼は夢を叶える為に動くのだろう。 けれど、目の前で言い淀む姿を小豆色は捉えた。 理由は分からない。事情を何一つ聞いていないのだから。 「……迷彩。もし、やりたい事を変えたいなら。変えてもいいんじゃないか? 覚えているか?俺が企画初日にお前に話したことを。施設にずっといるということを。 それが今はどうだ?俺は頑なに決めていたことを変えて、共に少年院にいると言ってくれた暁の決意も無駄にして、外へ出たいと選択した」 体を少し屈める。貴方ときちんと話すには、少しだけ距離があったから。 「──好きに生きてくれ、迷彩。 お前が俺たちに沢山笑ってほしいと願うように、俺たちだってお前に沢山笑ってほしいと願っているのだから」 (11) 2021/10/04(Mon) 0:38:19 |
【人】 4432 貴戸 高志>>13 >>14 迷彩/闇谷 ──生きる為なら知らない人間など死んでも問題ないだろう。 そんな言葉が、自然と溢れてきて。だから口を噤んだ。己は自分の為に他人を、他人の死を、他人の尊厳を壊して利用して逃げてきた。だから、これは言ってはいけない。 そんな事はきっと恋人が許さない。隣にいる人間は、誰かが傷つき苦しむことを自分の痛みのように抱え、寄り添い、涙してくれる人なのだから。 だからこそ、自分は救われたのだ。 ──それなら、やる事は一つだ。 ▽ (15) 2021/10/04(Mon) 3:05:07 |
【人】 4432 貴戸 高志恋人の判断には微笑んで返した。 貴方と居られるなら何処でも幸せなのだから、問題はない。 外に出られるまで、自分が死ぬ気で恋人を守ればいいだけだ。 「 俺の報酬分を闇谷暁の望みに上乗せさせる。 同じように迷彩の為に使ってくれ。 ……俺は迷彩の事情を知らないから、このような形になるが……そこはすまないな。許してくれ」 澄ました顔で告げた。 自分はどこまでも身勝手だから、自分の守りたいものしか守れない。 でも……赤の他人と呼べないくらいには少年と近づいた。そして、絶対に自分の世界から消えさせはしないとも約束をした。 助けてと望んだ時に必ず助けられるかは分からない。 けれど。 助けられる可能性があるのなら、手を伸ばさない理由なんてないだろう。 「迷彩。言っただろう。俺はお前を応援すると。 生きたいのなら──それを、応援しよう」 (16) 2021/10/04(Mon) 3:05:57 |
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