【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ 小さく、斜めに。曖昧に、首を振る。 やや時間がかかって、端末を介さないボイスメッセージ。 ――――その小さな手に、触れたのは。 『私は、大丈夫です。……あの』 ただ、あなたが。 苦しそうに見えて。 『大丈夫、です。ハナサキさんも』 泣かないで、と思って。 (-171) 2022/02/24(Thu) 22:31:25 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ『あ────』 長い長い間。 震えていたのは自分の方。 冷え切った芯が熱を取り戻し、耐え忍んでいたまぼろしの痛みが引いていきます。 (-174) 2022/02/24(Thu) 22:39:42 |
ハナサキは、ぽつり。呟きを零しました。 (a43) 2022/02/24(Thu) 22:41:21 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ ちらりとあなたを見る。 目が合うと、ちょっとだけ笑いかけて。 それから先は、俯いていた顔をすこしだけ上げて。 少女はあなたの隣で、口を噤んでいた。 (-178) 2022/02/24(Thu) 23:06:31 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「え、ええ……そんな事やりませんよ。 見栄えが、悪いですから。さすがにトラウマは残させません……」 すみません……、何度目かの謝罪を重ねて苦笑いをする。 さすがにデリカシーとかでははかれないレベルの発言の欠如をしたようなので反省をした。 「似てるんです、よ、そこはカミクズさんと。 俺のことを覚えて欲しく……なくて? あの罪悪感とかを抱かなくていいというか。 探しに行っても、残ってるのは大人の俺の痕跡です。 別人だとおもって、感傷に浸らないと思って……。 この制度で一番気分がよくないのは、生き残った人じゃないですか。 だから俺が選ばれても選ばれなくても……あまり見つけられないようにしていたんです。 誰かの為、よりは……自分が誰かの為になれるかと」 「花屋は……、あの……ううん。 家が、花屋だったんで……」 フカワ、に、花屋と続けば特定されるじゃないですか……。 「……だから土いじりが好きなのは、お揃いでした、ね」 (-182) 2022/02/25(Fri) 0:14:23 |
園芸 ハナサキは、メモを貼った。 (a47) 2022/02/25(Fri) 12:28:07 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ほんっと……呆れた人です。モラルの欠如ばかりは擁護できませんよ! 冗談でも嫌いです。うっかりでも嫌いです」 「もうそんな事言わないでくださいね」 勢いのあった声は萎んでいつも通りの声音に戻りました。 「……じゃあ、私がフカワさんの事を覚えていたいって言ったら嫌ですか? 私は花屋さん見に行きたいです。 土いじりの同士ですしね!」 私も選ばれるかどうかわかりませんけど! 最後は取り繕った元気さで薄く笑いかけます。 覚えていて欲しくない。 知らなければ傷は浅く済む。 誰かも言っていました。 どうにも自分が選ばれた後の事を考える人が多い気がします。 選ばれても構わない。 本当に皆さんはカミクズさんのように立候補しないまでも、すんなり受け入れるのでしょうか? ──ここには死を望まれた人しか居ないじゃないですか。 あなたはそう言っていた。 全員とも。 なのにどうしてあなたは、今もこうして話をしてくれるのでしょう。 (-294) 2022/02/25(Fri) 20:37:02 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「嫌、ではないんですが。 気にする、といいますか……尋ねたりすることも、不利益になると思います」 「これはですね、……情だけじゃないんです。 死んだ人を悲しむとかそんな、人それぞれの事ではなくて……」 投票されてもいないのに死ぬと言っているような仕草。 数人にみられたが、男の場合、根本的に違う要因で生きて帰るつもりがないとしたら? 「現実の俺は今。 犯罪者、にされています」 深く息を吸って小さく呟いた。 あまり多く語りたくなさそうに、それでもあなたには自分の事を教えるといったから。 「だから、帰っても。 周りに迷惑をかけるだけ、なんです。 ハナサキさんには……綺麗な花を見て欲しい。 俺たちが売ってしまった花よりも、もっと美しいものがそこにあります」 (-324) 2022/02/25(Fri) 22:21:19 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「冗談です」 嘘だと思いたかったのです。 「私そういう冗談嫌いです……」 どうやったら目の前の人間が犯罪者だと信じられるかわかりません。 「そもそも"されています"って何ですか。 誰かに騙されたとかですか。 だったらフカワさんは悪くないじゃないですか。 帰っても帰らなくてもどっちも、そんな事って……」 俯いてカップの底に溜まった黒を見つめました。 まるで今の自分の心のように、冷えて濁った墨染の沈殿。 「……帰るつもりも無かったんですか? こんな所まで来て、そこまで話して──一方で私には綺麗な花を見ろ? また、そういう所で気遣うんですか。デリ欠の癖に。 フカワさんは知ってますよね。私が土いじりが好きって、汚れなんて気にしないって!」 忘れられる訳ないじゃないですか。 「ずるいですよ」 (-341) 2022/02/26(Sat) 0:14:31 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……騙されてる訳じゃなくて。 なってほしいと、言われてしまって。 それが……恩がある、人で、もう既に……。 帰っても、謂れのない罪を償うのなら。 今ここだけが無罪でいられる世界、です……ね?」 詳細に話せば話すほどやはりあなたは気にしてしまう。 皆もきっとそうだろうだから、話せなかった。 生きたい理由になんかならない、同情を誘いたいわけでもない。 ただ……ただただ。どうすれば良いかわからないのだ。 「……犯罪者ということになってる俺が」 「臓器提供者になって、救われるべき人に命を捧げた」 「残される人たちに、綺麗なストーリーでしょう?」 善悪など、もうこの制度に一度疑問を持ってしまってからわからない。 それでも思った事実は、ああ綺麗なストーリーがそこにあって。 このロッタリーは、真の犯罪を有耶無耶に消すことになること。 死人に口を与えず、語る記憶など現実の彼らにしか出来ない。 本物の綺麗事がそこにできるんだと、わかってしまったのだ。 「この俺を覚えていても、現実にいませんよ。 似てる別人にあえてしまうだけです。 ……似てます、けどね。性格は臆病でからだが弱くて……ちょっと変なやつです。」 (-343) 2022/02/26(Sat) 0:44:36 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「本当にどうしようもないんですね」 嘘だと言って欲しかったのに。 告げられるのは辻褄の合うストーリーばかり。 理解できない夢みたいな現実。 「綺麗すぎてバカみたいですっ! いくらお話が綺麗でもそれを読んだ人がみんな喜べませんよ! 妹さんも居るんでしょ! 突然触っても怒らないような仲の良い妹さんも居るって言ってたじゃないですか!」 知らず声は大きくなっていました。。 髪を振り乱して叫ぶハナサキから、雫が一滴。 黒い沼に波紋を広げます。 「汚れたからって、綺麗じゃ無いからって、簡単に捨てて忘れられるって本当に思ってるんですか? 汚いですよ!その考えがずるいんです! 周りの事を考えてますって風な言い方で結局はフカワさん自身が居なくなって──逃げようとしてるんじゃないですか! 現実に居なくたってここに居ます!この瞬間に私の前に生きています! たとえよく似た偽物でも一度生まれたら、消えないんですよ……」 最後の方は涙混じりの声でした。 何度か鼻をすする音を刻んで。 (-345) 2022/02/26(Sat) 1:23:23 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「………………酷い事言ってると思います。 話をしてくれたのも、私が教えてって頼んだからですよね。 フカワさんに怒ってもしょうがないですよね。 ごめんなさい。ありがとうございます。 全部、ぜんぶぜんぶぜんぶ私のわがままですから」 ごめんなさい。 繰り返し、自分の落とした影の中に雨を降らせていました。 (-346) 2022/02/26(Sat) 1:24:05 |
園芸 ハナサキ(匿名)は、メモを貼った。 2022/02/26(Sat) 1:28:42 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「視点ですよ……ここの人しか知らない話ですし。 もうあまり忘れられない、ですよね。 頭を殴れば、忘れるでしょうか……。 それに何から逃げるって言うんですか。 選択の権利とか、命を扱うことからとか? あまり責任も、感情も持ってきて無くて……ああ、ええと…… えっ? 頬を伝う雫に目を見張って声が出てしまった。 どうしてそんなに声をはってくれるのか、感情を表してくれるのか。少なくとも心を揺り動かされ、浮かんだ疑問には誰も答えてくれなかった。 「え、汚れ、なん、で……ええ? すみません、どうして……あの……なんで泣いてるんですか。 生きていてすみません……? 」限りなくチョイスをする台詞を間違えた気がする…。 これだから、といわれるが、どれも本心ではなく…。 「あの、こうして傷つけてしまうことだと思いませんでした。 事情を話したら気分も悪くなる人はいるとわかっていたのに。 ……ええと、駄目ですね。 やっぱり……上手に繕えたらよかったんですけど。 俺、……勝手に話しただけ、のくせに。 聞いてもらえて、嬉しかったんだと、思いますよ。 なんか、あなたには綺麗じゃない物語だと思ってもらえているんですね。それだけは、確かに俺の人生にとって救いでした。 不満を抱いたり、少しでも生きたいと思う俺が間違いなのかと常々思っていたので……。 ええと、俺のせいで泣かないでください。 泣き止ませる為に告げる言葉が、泣かせてしまいます。 どうしたら、あなたは、その……笑ってくれますか?」 (-353) 2022/02/26(Sat) 3:12:59 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ頭が回らず、気が利かない。 不幸な身の内話をして、絶望な状況を伝える。 これはただのテロリズムと変わらなかったのだ。 だからふざけた月並みな言葉しか、口から零れなくて。 ああ、こんな風に、寒い言葉というのは生まれてきた。なんて。 慰めにもならない事しかできないのだ。 事実ではあるのに、言葉にするだけですべてが薄っぺらくなってしまう。 そんな言葉の価値というものは、どうも惜しいように感じた。 抱きしめればいいのか? 涙を拭えれば良いのか。 自分のことをそんなことをするような人間に見れなくて。 ただ、同じ趣味を持った彼女のことを悲しませたことが どこかでずっと心残りになるぐらいには。 男の胸には刺さって抜けなくなってしまった。 (-354) 2022/02/26(Sat) 3:21:40 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「……それ、本気で言ってますか?身も心も悪い人になったつもりですか? フカワさんは嘘吐くのが下手くそです。 綺麗なお話の登場人物になりきれてませんよ。 いち早く死ぬつもりだって言わないのだって、話しているのだって、そうですよね。 私には責任も感情も捨てきれていないようにしか見えません。 だから、逃げてるのは全部から。」 ハナサキは綺麗なものしか知らない子どもではありません。 今まさに多くを知ろうとしています。 「気遣い方が中途半端なんですよ。 そんな事されたら泣きますって……ふつうですっ。 話した事よりも、フカワさんがそんな風だから泣いてるんです! それくらい分かってくださいよ!デリ欠なだけで、気遣おうって気持ちはあるんですから!」 気遣いが下手なだけの優しい人。 この期に及んで私の心配までするなんて。 これはちょっとした仕返し。 「フカワさんは間違ってなんかいませんよ。 不満も生きたい気持ちも、それが嘘じゃないなら私は尊重します。 どうしようもなくて、どうしていいかわからなくてその結論に至る気持ちも、納得はできませんけど一応分かっているつもりです。 そこはひとまずその時になるまで置いておいてください」 まだ終わってないんです。 その言葉を告げた時に顔を上げました。 (-367) 2022/02/26(Sat) 11:07:23 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「だからもう、私には気遣いしないでください。 できないのに無理に施されるくらいなら要らないです。 あなたがここでしたい事はなんですか? 黙って誰にも知られないでひっそり身を捧げる事ですか? 全部くださいよ。あなたが見ない振りしてる分からなくなった気持ちをここで全部下ろしていけば──ええ、本当に綺麗になるかもしれません。 生きていてすいませんなんて台詞二度と言わせません。 生きていて良かった の方がずっと素敵です!」結局ハナサキが欲しいのはありのままの言葉と心。 人生なんてテロリズムの連続。 べき、ではなくて。 したい、が欲しい。 「フカワさんが心から笑えたら、私も笑えるかもしれません、ね」 それまで綺麗になんて終わらせてやりません。 (-369) 2022/02/26(Sat) 11:09:27 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「あんまり悪い人になったつもりは……あ、はい。 捨てきる、以前……ないものはないといいますか。 ただ、あなたがそうやって。 悲しんだり怒ったり、気にかけてくれるから。 俺だって……思うところは、あったみたいで……」 気にしたいと思ったから、気にするようになった。 すべてはあなたの反応から。 それでも気遣わなくて良いと言われてしまうと、ありのままでもいいのだろうかとまた油断してしまう。 きっとここで一番子供のようなのに、傷付けるだけなのに。 ここの人たちは、やっぱり不思議だ。 「気遣う言葉を考えるのが、難しいと感じてしまうんです。言われないと行動できない、変わった人と言われるそんな人生でした」 なまじできてしまうものだから、まさか 病気 だなんて思われずに。自分が異端であることもつい今の今まで気がつけずに。 「注意されてなければ、頭を撫でてアイスでもあげればいいのかなとか。年頃の人もよくわからないし」 「それで、ええと、……したいこと」 「怒らないで、ほしいのですけど」 もうすべて今さらだ。 (-396) 2022/02/26(Sat) 15:37:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……暇潰し、です」 誰かには皆に殴られるだろうと言われた言葉。 誰かには呆れらるだろう言葉。 それでも男にとっては、一番大切で、重要な。 それが。余暇の価値をあげることだった。 (-397) 2022/02/26(Sat) 15:40:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……あ。」 「これは本当に、お詫びのつもりで買っていたお菓子です」 「出すより0円でもお店で買った方が、風情があるでしょう? 俺は美味しそうだと思いました、ハナサキさんも美味しいと感じられたら嬉しい、なと」 紙袋にはいった花のかたちのカステラ。 花屋の親が犯罪をしてると知って、1ヶ月触れるのも忌避してしまった好きなもの。 それでも。 「気遣いに、思えたなら。 俺が食べたかったから、で、一緒に食べませんか……」 そうやって妙に下手に笑う姿もきっとそのままで、気遣わないのも下手くそなのなかもしれなかった。 (-398) 2022/02/26(Sat) 15:40:59 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ふふ、何ですかそれ。 フカワさんにだって気持ちはあるんですよ。 似たような別人だからでしょうか? どちらにしても私は気づいてくれて嬉しいです!」 あるものを無いように振舞う事。 たとえ本人が認知していなくても、ハナサキはそれがとても悲しいのです。 「まぁ変わってるのは間違いありませんね。 フカワさんは変な人です。 だから難しい事はやめちゃって好きな事すればいいんです。 聞いたのが私で良かったですね! 他の人にはちゃんと気遣いする努力は止めちゃダメですよ!」 しょうがないですね、と言いたげな顔。 それでもどこか嬉しそうな顔。 そのままあなたのしたい事に耳を傾けました。 (-421) 2022/02/26(Sat) 20:09:30 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ひまつぶし」 オウム返しです。 「……これも暇つぶしですか? フカワさんは今、やりたい事をできていますか? もしそうなら嬉しいです。 私も一緒に暇を潰しちゃいましょうか、なんて」 広場を穴だらけにするくらいは暇な時間はあるのです。 怒らない。どころか楽しそうに何が良いかと考えています。 これもやっぱり私以外だとなんて言われるか。 ──今考えても仕方ないですよね。 聞いているのは私。包み隠さない本音が聞けて嬉しい私。 「わっ……カステラ!それもお花の形です! 私もそう思いますよ。だから合議の時もナツメさんとカフェで買った飲み物を持っていこうと思っています! 気持ちの問題ですけど、VRの世界では同じ物体でもいつも通りの方法で手にしたいなって。 フカワさんも同じタイプだったなんてちょっと意外かも」 紙袋を受け取ればさっそく一つ取り出して、小さな手で器用にくるくると回して形を確かめます。 「ううん、お詫びは私がお願いした事ですから。 是非一緒に食べましょう!ほらほら、フカワさんも!」 余った袖で一度顔を拭います。 浮かべるのは確かにあなたの下手な笑みにつられて、今度こそ笑顔。 それから紙袋からもうひとつあなたに差し出しました。 それはもう、花の咲いたような満面の喜びでした。 (-423) 2022/02/26(Sat) 20:10:04 |
【置】 園芸 ハナサキ「尊重するとは言ったけど」 投票用紙を眺めています。 その記名欄は空白のまま。 「……それはカミクズさんの意思。 私の意思と本当に言えるでしょうか。 私の基準はそれで良いのでしょうか」 ペンを動かしました。 「怒られちゃうでしょうか……」 でも、あの提案を聞いてくれたなら大丈夫ですよね? (L1) 2022/02/26(Sat) 20:18:22 公開: 2022/02/26(Sat) 20:55:00 |
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