【人】 砂の民 スティグ[答えてくれたのは店で出迎えてくれた少年だった。 みんな酒を作ることができる、と聞いて>>114、少しほっとした。 何せそれが第一の目的だ。] 良かった。 君にも後で、お酒を作ってもらいたいな。 君が…ゴーストが、美味しいと思うようなお酒をね。 そうだ、僕も店に来たからには一杯頼まないとだな。 だけどなあ、ザルなんだよなあ… [自分もアルコールが入ると、少しはいい気分になるのだ。 だが、それ以上酔っぱらうという事がなく、一人で酒を飲みに来るということがほとんどない。 飲んでも無駄、と感じるのだ。 しかし今日は違う。 ゴーストの作る酒が欲しい。 そして、故郷の友人のところまで、美味しい酒を持って帰ってやりたい。 そんな目的があるとはいえ、酒場に来たからには、酒を飲もう。] とりあえずビール。 [とりあえずどんな店でも間違いない一言を少年に告げた。] (121) 2022/05/23(Mon) 22:02:27 |
【人】 砂の民 スティグ[そして、すっと差し出されたメニューをぺらりと捲る。 なるほど値段も城下町の観光客価格よりやや低めで頼みやすい。 いくつかの項目を斜め見た後に、声を上げた。] ああ、いいな。 ブイヤベース。 一つ頼むよ。 [ふっと顔を上げて窓の外を見た。 窓に水滴がついており、霧っぽいのはわかるが、それ以上に外は真っ暗で何も見えない。] やっぱり霧の夜は外はそれなりに冷えたよ。 温かいものが貰えるのは嬉しいね。 [そして少年に向き直って、今度は彼をじっと見た。] こんな事を聞くのもなんだけど… 君は…ゴーストなんだよな。 [許されるならば、彼のどこかにそっと触れてみただろう。]* (122) 2022/05/23(Mon) 22:11:24 |
【人】 砂の民 スティグそれでいいよ。 君の味覚がちょうどいいかもしれないし。 僕には、どう頑張っても「ゴーストが好む酒」は準備できなかったんだ。 [彼の小さな声>>135に笑って答えた。 なんせ友人は今となってはろくに喋らないのでどんな酒を飲みたいのかすら分からない。 生きているときはあんなに饒舌だったのに。 仕方なし、数うちゃ当たる戦法で魔法の瓶を沢山持ってきたのだ。 作ってもらったところで、無事に故郷まで届けることが出来るかは、ここの酒の性質と瓶に術をかけてくれた祈祷師の腕にかかっているのだが。 話しながらごそごそと、鞄から呪文が書かれた紙が貼られた蓋つきの瓶を取り出した。] (157) 2022/05/23(Mon) 23:28:13 |
【人】 砂の民 スティグ当然、酒代は払うよ。 だから、君が一番おいしいと思う酒を作ってこの中に入れてほしい。 それか、無理そうだったら僕に酒を出してもらえれば、自分で入れるよ。 帰るまでに準備できれば、それでいいから。 [手に収まるサイズの三角ビーカーのような瓶を、彼に差し出した。] (158) 2022/05/23(Mon) 23:29:02 |
【人】 砂の民 スティグ[そして、唐突に申し訳ない事をした気になった。 彼を見世物のように扱ってしまった気がする。 彼があっさり答えを返したのも、身体に触れる許可を出したのも、きっともう何回と同じことを客にされているからだろう。] ごめん。 [小さく呟いた後、声のトーンを心持ち明るくして店を見回しながらも彼に言った。] いい店だな。 入った時に、蛍のような灯りが舞って、魔法みたいだった。 それに、今はにぎやかで、すごくいいにおいもする。 これならブイヤベースにも期待しちゃうなあ。 触らしてくれてありがとー [彼に笑いかけると、注文を取り終えた彼の姿を見送っただろう。]** (160) 2022/05/23(Mon) 23:32:10 |
砂の民 スティグは、メモを貼った。 (a25) 2022/05/23(Mon) 23:36:05 |
【人】 砂の民 スティグ[さて、と改めて注文が来るまでに店を見回す。 店はそれなりに賑わっているようだ。 店員…彼らもきっとゴーストなのだろう…も何人かおり、客もまた何人もいる。 先ほど少しだけ視線を感じた方>>142をちらりと見てみると、自分と似たような肌色の少女… どぶろく、とか聞こえてくるが、やっぱり少女に見える子と、青みがかったグレーの髪色の青年が一緒に飲んでいるようだ。 彼女も東の方の出なのだろうか、と思いつつ、ふっと視線を外す。 東の国々の戦争は、いくつもの国が争っていた。 同盟を組んでいたと思えば戦いが始まったり、終わったつもりの戦争がある地域ではずっと続いて居たり、はっきりとした終戦日、というものはないくらいにそれぞれの思惑で戦っていた。 あっさり終わったところではあっさり終わり、長引いた場所ではずっと争いの種が燻っていた。] (231) 2022/05/24(Tue) 20:29:24 |
【人】 砂の民 スティグほんと、何だったんだかねえ あの戦争。 [酒が欲しい。 色々と考えてしまったその時、少年が帰ってきた。>>214 元々仕込みは済んでいたのだろう。 ビールと一緒に食べ物も来るのがありがたい。] いや、美味そう いただきまーす [早速泡がなくならないうちによい感じに注がれたビールを喉に流し込む。 うまい。 肌寒いなとか言ってたけど、ざるだけど、やはり最初のビールは何者にも代えがたい。 そして、一旦ジョッキを置くと、ブイヤベースをスプーンで掬って口に入れる。 暖かい、そして味も出汁もしっかりしている。 これならビールにもよく合う。 暫し無言で味わう中、彼がテイクアウトの件について切り出した>>215] (232) 2022/05/24(Tue) 20:31:12 |
【人】 砂の民 スティグ… [つい無言で話を聞いてしまった。 料理の美味さによるもの、というよりは、聞きたくないことを聞かされたから、だった。 少しの後、自分を納得させるように喋り出す。] でも… でもさ。 やっぱり、ゴーストが作った酒は、普通の人間が作った酒とは違うと思うんだよね。 そりゃ、材料は同じかもしれないさ。 けれども、作り手が違えば料理だって全然違う。 ゴーストと人間ぐらい違えばさ… 町で売っているのとは、そりゃ違うと思うよ。 [そう言われても、というかそうじゃないって言ってるだろ、という内容を言っていることはわかっている。 それでも、ここに来た事が全くもって無駄だったとは思いたくなかった。 普通にお酒を入れるだけでいいんですか、という彼>>215に、一旦息を静かに吐いて少し呼吸を落ち着かせてから言った。] (233) 2022/05/24(Tue) 20:34:20 |
【人】 砂の民 スティグその瓶の酒さ、僕の友人に飲ませてやりたいんだ。 友人もゴーストでね。 元々足が悪かったから徴兵免除で村に残って、戦争で村が焼かれた時に一緒に焼かれたみたいで、今も廃村の崩れた壁に寄りかかってる。 顔は焼けただれて何言ってるんだかよくわからないし、やっと聞き取ったと思ったら酒が飲みたい以外には喋らないし。 一緒に飲んだ酒も、有名な産地で買ってきた酒も駄目なんだ。 近くに置いても、身体にかけてやっても何にも反応しない。 でもさ、ゴーストの作った酒なら、何か違うかもしれないだろう? 美味しいまま持って帰れるように瓶には祈りをかけてる。 だから普通に酒を入れるだけでいいんだけど… 君もこの瓶に入れた酒を飲む男が、美味しく飲んでくれるよう、祈ってやってくれないか? それで十分だよ。 [そのくらいしかお願いできることもないだろう。 そして最後ににかっと笑った。] (234) 2022/05/24(Tue) 20:39:11 |
【人】 砂の民 スティグそれはそれとして、ブイヤベース最高にうまいわ また、メニュー見せてもらうよ。 あと、他の店員にも酒を頼むか… 今のとこ、ほんとここしか突破口ないからさー [一気にしゃべってしまうと幾らか気が楽になる。 何せもはや故郷はなく友人も知り合いもいないとはいえ、もしも誰かにこんな事喋ったら完全に頭がおかしいと思われる。 けれども、ここでは幽霊が酒を飲むのも恐らく割と当たり前のことなのだ。 そういう意味でもここは、今までになく居心地が良かった。 友人を満足させて、成仏させることができれば、あと村には数名しか残っていない。 もはや何も喋らない、喋れないでただそこにいるだけの者もいる。 だけれども、幼い頃に自分を救い、ずっと自分を育ててくれたあの村の全員を、自分は救いたいと思っていた。]* (235) 2022/05/24(Tue) 20:39:57 |
砂の民 スティグは、メモを貼った。 (a35) 2022/05/24(Tue) 20:44:50 |
【人】 砂の民 スティグふむ… [暫く無言でビールとブイヤベースを貪る。 普通に夕飯を食べていないため、ブイヤベースの具がどんどん減っていく。 そして暫くの後、スープだけが残った。] …パンが欲しい [メニューを開く前に、まずはパンだ。 パンを浸して出汁を余すところなく味わわなければ。] すいません、パンって貰えますか? [空いている店員は居ただろうか。 また誰へともなく声を掛けた。]** (258) 2022/05/24(Tue) 21:59:04 |
【人】 砂の民 スティグありがとう [全力で祈る!と言ってくれた少年>>264に笑って礼を言う。 その前にもどこか大人びた言葉で自分を励ましてくれた彼>>263は、もしかしたら「この世界に存在している時間」が、自分より余程長かったりするのだろうか。 それとも自分が子どもみたいに屁理屈をこねているだけか。 崩れることなく席を離れるまで店員然としたその様子>>265も立派で、触れられるものならいい奴だと背中を叩いてやりたいくらいだ。 触れることが出来ないのが、もどかしい。] 不思議だな。 料理は、こんなにも普通に温かく食べられるのに。 [独り言をつぶやく。 上手くいかないものだ。 彼は少なくとも今この時は見た目も全く人間と変わらない。 街に居たって、それこそセーラー服の通り港に居たってなんら違和感がないのに、それでもこんな酒場に居るということはそれは叶わないのか。 どうして彼は死んでしまったのだろう。 ふと、知ったところで詮無きことを考えつつも、ブイヤベースを口に運んだ。]** (269) 2022/05/24(Tue) 23:31:20 |
(a37) 2022/05/24(Tue) 23:34:54 |
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