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【人】 宮廷楽士 ウェールズ−宮廷内 『お姉様が心配ですか? ……ふふ、安心なさい。 無事にお戻りになられますから。 眠たくなってきたでしょう? 少し、お部屋にいきましょうね。』 [ >>17 結局、預かることになってしまった子供達。 小さな子たちは夜になったこともあり、 眠たくもなっていたようで、 離れていく姉を心配そうに見ながらも、 まぶたがくっつきそうになっていた。 そんな小さな子どもを抱っこして、 他の子たちにも離れないようにと 数珠つなぎのように手をそれぞれ握らせると、 彼女は会場を離れ、賓客用の客間へと 彼らを連れていくのであった。 彼女は無事に帰ってくる。 騎士団よりも気高い彼らが向かっているのだから。 そんなことは口にせず、 ただただ任されたことを務めるのみ。 ]* (19) 2020/09/27(Sun) 9:48:08 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−馬車内 貴族の平手打ち自体は普通のことだよ。 普通という言い方はおかしいね。 古い頭を持った貴族たちの教育という名の 平手打ちあたりはよくあること。 主人の意に反して、行動を取った従者は、 罰を受けなければならない。 これは基本的なことだからね。 [ あっけからんと、それは言う。 アメリアに付属してきた女性は、 彼が助けた人物の1人。 興味がなかったわけではないから、 きちんと顔だけは覚えている。 心配そうな顔をしている女性を 目の前にして、彼は淡々と、 事実を述べる。 彼も、婚約者に罰を与えたことがある。 肉体的な罰ではなく、精神的な罰。 内容は他の人間が聞けば バカバカしいので割愛しよう。 ]* (20) 2020/09/27(Sun) 9:55:00 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−封鎖された場所で 「おっと……ムーティ、馬車を出して」 ‘任せな。’ “アメリア嬢のことは任せてもらっていいけど、 君どうするの?まだ、国境封鎖解いてないから、 そこ聞いてから解除してもらうね。” 大体、なんでまたこの国を出るんだ。 [ 気を失ったアメリアを抱えたリーベ。 その彼女と、付き添いでいたエヴィを 馬車の中へと連れて行くムーティ。 対峙とまではいかないものの、 青年の道行きを聞くために、 その場に残るシュラーフェンとウェールズ。 その場にいた大人たちは、 改めて自分の仕事をこなしていく。 他国に行くと言えば、 誰かしらが融通を聞かせることだって出来る。 賊に落ちるなどとなれば、 その場で切る勢いではあるだろうが。 ]* (45) 2020/09/27(Sun) 16:50:15 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−封鎖された場所で “んー……あ、そう。まぁいいんじゃない? シュネーヴェで宿に困ったら、 いつもどこかにいる騎士団にこういうといい。 花の姫に会わせてくれる人がいた。 ”どういう意味ですか? “僕の友人だよってことさ。 フィオーレはうちの可愛い秘蔵っ子だから 全く会わせてない。 貴族でも知る人物は少なかったからねぇ。 だから、そういうこと。 さ、僕は先に帰るよ。 愛しのフィオーレが待ってるから。 それじゃ、青年。またどこかで会おう。” [ そう言った灰色の彼は先に馬に乗れば 外套を翻して街の方へと先に戻ってしまった。 1人そこに残ったウェールズは、 何を語るのだろう。 ] (59) 2020/09/28(Mon) 0:10:50 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ[ 風を感じ、また1人とその場を離れていくのを 少し眺めた後、心配しなくていいと 彼に向かって呟いただろう。 ] あの方が、すぐに伝えてくださる。 もう少し待てば、封鎖は解除されるから。 いつでもこの国は、受け入れてくれるさ。 またな。 音楽が苦手な奴も、俺はいいと思う。 [ 少数派なわけがない。 音楽を愛する民が多めなだけで、 一定数彼のような人物たちはいる。 馬に跨がれば、先にその場を去った アメリアたちを乗せた馬車を 追いかけるように、 彼も街の中へと戻っていく。 旅立つ人を見送ることなんて 彼はしないけれど。 ]* (60) 2020/09/28(Mon) 0:13:24 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−宮廷内 ‘あれ、兄さんたちは?’ “先程まで、こちらのほうにいらっしゃったのですが……” ‘どこかへ?……折角、会えると思っていたのに。’ “ユウェル様は、いかがお過ごしですか?” ‘相変わらず元気にしていますよ。 あれから、フィオーレ様たちのような淑女になるって、猛特訓。’ [ 教会の子供たちが眠っている寝具のそばで、 月明かりの中話をする男女。 椅子に座っているのは、 一瞬悪寒を感じ、心配そうに両手を握り、 大切な人の帰りを待つ シュネーヴェ王国第一王女フィオーレ。 そんな彼女の婚約者にして、 テールエールデ王国第一王子 ムーティジェンティーレには、双子の弟がいる。 それが、今彼女の目の前にいる人物。 現在ブーヨプスキュリテ王国皇太子殿下である、 シュテルンポレール。 彼は宴の終わりかけに漸く この場にたどり着いたのだ。 ]* (70) 2020/09/28(Mon) 5:35:25 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−翌日 [ オーランジュ、ではなくフィオーレが 教会から来た子供たちを優しく起こすだろう。 そして、彼らを湯浴みに行かせれば、 ハイアーム家より戻ってきたであろう エヴィを迎え入れ、 その傷をリーベアムールの婚約者にして、 西の果ての魔法使いの末裔 メロディアと共に湯浴みに行かせることだろう。 ] “体の傷が酷い…… 私が、綺麗にしてもよろしいですか?” [ 彼女は舞台に立たなければならない。 故に、彼女が嫌がらなければメロディアが、 痕もなく消してしまうことだろう。 ] (85) 2020/09/28(Mon) 13:04:43 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−時は戻って明け方 [ 一連の騒動後、アメリアを屋敷へと送り届け、 もう1人の女性を宮廷へと連れてかえってきていた。 ウェールズ自身も、あれからそのまま 宮廷内に滞在していた。 勿論、ことの次第を全て話すため。 ] 以上が、ことの一部始終となります。 [ ウェールズが話し終わると、 目の前にいたこの国の最高権限は 首を縦に振った。 ] (264) 2020/09/30(Wed) 11:45:40 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズお疲れ様。オーランジュちゃんからの頼みは なかなか断れないから、驚いた。 それで、女の子は今寝てるんだっけ。 王妃様がお部屋をあつらえたようです。 そっかぁ。それなら、安心だね。 護衛はつけてるだろうけど、 心配なら行ってきていいよ。 それでは、お言葉に甘えて。 (265) 2020/09/30(Wed) 11:46:14 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ [ まだ深夜のこと。部屋に向かった時には 深い眠りの中にいた彼女。 それを起こさぬよう、終始見守ったことだろう。 そして、明け方になって彼女が目を覚ませば、 静かに、おはようと声をかけるだろう。 ] アメリア嬢は、心配しなくていい。 彼女の屋敷の人間が手厚く気がけている。 [ 矢継ぎ早に出てくる質問に、 ある程度は答えただろう。 勿論、お茶を濁した返答も中には あったかもしれないが。 ] (270) 2020/09/30(Wed) 11:47:29 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ……ようやく名前を聞けたな。 初めまして、俺はウェールズ。 ウェールズ・コンスタンス。 まだ夜も明けきってないから、 もう少しお休み、エヴィ嬢。 [ そう言って、彼はまた彼女を寝かせるだろう。 次に起こしてくれるのは彼ではなく、 エヴィと同世代の王女たちではあるのだが。 彼女が眠りに落ちれば、 彼もその場を後にして、自分の邸宅に 戻っていくことだろう。 表彰式に間に合うように、 午前中しっかりと寝るために。 ]* (272) 2020/09/30(Wed) 11:47:58 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ−あれからそれから [ 結局、エヴィは宮廷楽士になることはなかった。 その代わり、学ぶ人間になったらしい。 あまり会うことはないけれど、 もし会う時があるのなら、 少しずつ、少しずつ話したかもしれない。 勿論、彼女の住む教会へは足繁く通った。 ] ははっ、上手になったな。 次は、こういう曲をやっていこう。 少しだけ、練習が必要になるけれど、 ゆっくりと覚えてほしい。 [ 子供たちに教える時間は楽しい。 とはいえ、 絶対にどこかの男爵令嬢とは 時間が被らないようにしていた。 あの方は元々忙しくしているから、 あまり会うことはないけれど、 捕まると逃げられないと言われているからだ。 ] (370) 2020/09/30(Wed) 23:20:36 |
【人】 宮廷楽士 ウェールズ まぁ、悪い人ではないんだけど。 熱が入りすぎて周りが見えなくなる人に 多い感じだよな。 [ ふっと笑いながら、空を見上げるだろう。 そして、たまに教会で出会うリペア職人に 出会うことがあるなら、 リペアをお願いすることもあっただろう。 ] いつか、気持ちを伝えられるかな。 [ 今はまだ言うことができない。 彼女を知らなすぎるから。 でも、彼はあのときから 彼女が好き。 ひっそりと思われているなんて、 気づかれていないといいな、と 今日もまた思っていた。 ]* (371) 2020/09/30(Wed) 23:36:59 |
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