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【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡はい。すみません。その通りです。 [壊れたラジオみたいに「はい」「すみません」を繰り返す。 これなんてデジャヴ。 あの時と違うのは彼が怖くない事くらいか。 子供に言い聞かせるみたいな懇切丁寧な説明に 俺は頷いて謝る事しか出来ない。 だってこれは本当に俺が一方的に悪い。 おっしゃる通りなのだから。 首に触れる手はほんのり温かくて 俺をなだめてくれてるような気になる。 こんな状況でどこまで優しいんだろう、この人は。 もし彼が俺に気があったら、を想像してみる。 他に男がいるのかとか、裏切りだとか嫉妬に怒る姿は まるで思い浮かばなかったけれど、 その代わり悲しそうな顔が浮かんで心が痛くなった。 ついで平謝りする俺の姿も出てきた。 それはどんな状況でも変わらないらしい。] (-1) 2020/10/27(Tue) 11:34:58 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[気になって仕方なかった女性の正体は 想像の斜め上をいっていて、 なんて答えていいやら言葉を失ってしまったから 首を横に振って返事の代わりにしておく。 そう言うのは俺の納得の為だけに聞いていい話じゃない。 彼自身だけじゃなくて他人のプライバシーにも関わる。 そもそも姉がいるなんて情報すら初出だ。 そうか。だからなのか。 俺に対して戸惑いはあっても嫌悪とか無理解がないのは。 身内に似たような人がいるならって妙に納得する。] (-2) 2020/10/27(Tue) 11:35:13 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[やっぱり相手の立場になって考えるのは大事らしい。 言われた通り、女性を抱いてみる事を考えたら 拒否反応は出ないが、全く心が動かない。 興奮もしなければ柔らかい身体に違和感しかない。 なるほどこう言う事か。 だったら俺のスキンシップはどうなんだろう。 興味がない相手から触れられるのなんて 同性だどうの以前にセクハラでしかないんじゃ…。 前部署の飲み会で酔った先輩に絡まれて 腕に胸を押し付けられた時の事を不意に思い出した。 人としては好きな先輩だったし気持ち悪くはないけど 単純に酔っ払い面倒だなって思ったのを覚えている。 それに近い感覚なんだろうか。 悪絡みの点で言えば同等以上の面倒くささで 彼に気持ちを押し付けた自覚は、ある。] (-3) 2020/10/27(Tue) 11:35:36 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡十分です…! [そんな面倒くさい俺の要求は9割受け入れられた。 どんだけ懐深いんだよ。優しすぎか。 普通ならうぜーって投げるとこだ。 自分でも鬱陶しいなこいつとか思っちゃうし。 早速映画館で寝てる相手の姿とか 俺が彼の服をコーディネートしてるのを想像して 最高過ぎる状況に顔がにやけるのが止められない。 中学生みたいな恋愛観なのは分かってる。 でも仕方ないだろ。初めてなんだし。 どんな些細な事だって新鮮で嬉しくて仕方ないんだ。 言葉を交わすべきだと彼は言ったけど ここまで進んだのは彼が俺の言葉を聞いてくれたからで 普通はそこに至るまでに縁は切れるもんじゃないか、 彼が特別優しいから続いてるんじゃないかって思う。 上手いこと言いくるめられて調教されて 掌で踊らされてる事なんて気付かないまま そうして『優しい葛西さん』への神聖視は強まっていく。] (-4) 2020/10/27(Tue) 11:36:05 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡名前で呼んでもらえると、嬉しいです。 …………、 あきらさん。 [要求したのは俺だけど。 やばい。どうしよう。恥ずかしくて死にそう。 ただの名称が特別な言葉みたいな気がしてくる。 音に乗せただけなのに胸ん中がざわざわする。 相手を直視出来なくて、 不自然な動きでコーヒーの入ったカップを手に取った。]* (-5) 2020/10/27(Tue) 11:38:04 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[いくら彼が優しいにしたって、 男避けの為だけに呼ばれて時間を使うだろうか。 姉の親友なら昔の弱みを握られてるのかとも思ったけど その人の事を話す彼に不服そうな様子はないから、 単にその女性が一緒にいて楽しい人―― 人として魅力的なんだろうという結論に至る。 少しその人に興味がわいたけど 恐らく会う事もない人だから頭の奥に興味をしまう。 好奇心でつつくような話題でもない。 取り敢えず心配していたような相手じゃないって 彼の口から丁寧に追加説明されただけで十分だ。 言われたまま丸々飲み込んで疑いもせず。 まるで疑うのが不義みたいに無意識のタブーになったのは 幾重にも重ねられた相手の言葉のせいなのだけど その枷に気付かない俺には絡め取られてる自覚もなかった。] (-13) 2020/10/27(Tue) 17:36:55 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡…口から心臓出そう。 [大袈裟でも何でもなく、本当に心臓が出そうだった。 心臓がばくばく激しく暴れている。 ただ名前を呼んだだけなのに。呼ばれただけなのに。 嬉しいのにつらいなんて相反する感情、初めてだ。 意味が分からない。 もっと呼んでほしいと無理がごちゃ混ぜで そんな状態で呼び捨てなんて出来るわけがない。] さん付けから慣らさせてください。 [真剣にそう言ったら笑われてしまうだろうか。 誘われるままにソファーへ座を移すけど 何もかもがこの間までとは違うような心地になって、 キスだって平気でしていたはずなのに 握られた手を握り返せないままに顔を逸らした。]* (-15) 2020/10/27(Tue) 17:37:44 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* ほんと着地点どこなんだろうな。 この距離感のままでこの日は終わりって事でいいなら、友達に報告行くロル書こうかと思うんだけど…やひろ氏が何かするつもりなら動けなくさせちゃうしなー いや、あの話した後でさらに距離感変わるって事はない、か? (-14) 2020/10/27(Tue) 17:39:59 |
【念】 サラリーマン 御門 涼司―初めての― [平日の夜、小包が届いた。 近々荷物が来る予定ではあったけど、 見知らぬ発送元からだと気付いたのは受け取った後で。 そう言えばカードの記載と発送先はフェイクが入ると HPに書いてあったような、なかったような… 曖昧な記憶で早速開封してみる事にいた。 記憶は正しかったようで、 段ボールの中には納品書とさらに小さな箱があった。 露骨なシルエットのデザインされたパッケージ。 いわゆる大人のおもちゃである。 お手頃な値段で安っぽい物を想像していたけれど 露骨とは言え、全体的なデザインは洗練されていて 中の梱包も丁寧で関心して眺めてしまう。 中身――ディルド自体も細かい皺まで造形され 無駄と言っては何だが製作者のこだわりを感じる。 あまりに気合入れて作られているものだから 肌色の商品を選んだ事をちょっと後悔した。 ちょっとどころか、結構生々しい。] (!0) 2020/10/27(Tue) 23:00:27 |
【念】 サラリーマン 御門 涼司[折角だから早速試してみるかとすぐに風呂を沸かし 一応ネットで情報を収集しておく。 使い慣れてはいるが道具使うのは初めてだし。 入浴してリラックスした状態でベッドに上がる。 ディルドと一緒に買ったローションを脇に置いて まずは固くなった尻の周りの筋肉を指で解していく。 大股開いて指でふにふにと自分の尻穴を押していると 俺、何やってんだろって不意に正気に戻ってしまう。 目を開けてたってシュールな景色しか見えないし 心を無にして目を閉じてみたら何とか柔らかくなってきた。 セックスの時こんな面倒な事してたかな。 キスから終わりまで勢いでやってたから覚えてない。 そもそも見ているサイトが初心者向けなのだが 検索して一番上に出たのを開いただけなので気付く事はなく。] (!1) 2020/10/27(Tue) 23:01:00 |
【念】 サラリーマン 御門 涼司…っ、ん [箱から出しただけのディルドにローションをかけて 尻穴に押し当てたらずるりと簡単に先っぽがめり込む。 人肌とは違う冷たさに背筋が震えた。 久しぶりな割には案外簡単に入るもんだと 押し込んでいくけど頭は理性で支配されたままで 男とヤってる時の高揚感は全くない。 当然と言えば当然なのだけど、 圧迫感の方が強くて気持ちいいには達さなかった。 動かしたら何とかなるかって ゆるゆると動かしてみるけど全然良くなくて、 最後に抱かれた時はどうだったかと思い出してみる。 髪の短い、逞しい身体の男だった、気がする。 顔ははっきり覚えていない。 何かスポーツをしていると言っていた気がする。 前立腺を探りながらディルドを抜き差しするけど 自分で腰を振るのと手を動かすのじゃ勝手が違い過ぎて なかなかそこを見つける事が出来なくて段々焦れてくる。] (!2) 2020/10/27(Tue) 23:01:29 |
【念】 サラリーマン 御門 涼司[手でやるより腰振った方が早いんじゃねーの。 何のためにこんな事やってんだって正気に戻りつつ 一旦ディルドを抜いて身体を起こしたら それを上向きに立てて右手で根元を支えてみた。 これだったら騎乗位の感覚で出来るかも知れない。] あ、は…っ こう、か。 [どうやら作戦は正解だったらしく さっきより深く食い込んだ生々しいシリコンが 腰を動かせば容易に望んでいた場所へと触れた。 ベッドスプリングの反動を使って腰を揺すり 内壁を擦り上げながら前立腺を的確に抉っていく。 下半身に集まった熱が徐々に陰茎にも伝わり始めた。 少しずつ息が乱れ初めて、気持ちいいが強くなって 盛り上がってきたはずなのにそれでも何かが違う。 やっぱり生身と道具じゃ違うのか。 集中しようとして男の顔を思い出そうとしたけど 代わりに出てきたのはあの人の顔だったから 途端に血の気が引くような気がしてグラインドが止まった。] (!3) 2020/10/27(Tue) 23:02:07 |
【念】 サラリーマン 御門 涼司[何だか急に悪い事をしているような気がして…って 男遊びするのが後ろめたくて道具買ったってのに 何で他の男の顔思い出しながらオナニーしてんだって 当たり前の事に気付いて、萎えた。 バカか。何やってんだ。 その後、ディルドはしばらく封印され どうにも溜まって我慢が出来なかった頃 心を無にしてゲイビデオと併用する形で役目を全うするに至ったのだった。 この時はまだあの人を抱きたい一心だけだったから 尻のオナニーに使うネタを彼にする発想もなく。]* (!4) 2020/10/27(Tue) 23:04:44 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* 葛西さんでアナニーしようかと思ったけど、御門にとっちゃ葛西さんは受なんだよな…妄想しようとしても自分を抱いてる彼をイメージ出来ないと言うか、可愛い相手と言うか。 多分、段々素の葛西さんと関わる事でかっこいいって思えるようになって抱かれるイメージが出来てくる感じ。もうちょっとしたらアナニーのネタにしてると思う。いや恥ずかしくて無理か。 抱く妄想は出来るのに抱かれる妄想は恥ずかしくて出来ないとバカっぽくていいのに。 (-27) 2020/10/27(Tue) 23:10:01 |
【念】 サラリーマン 御門 涼司―その後― [名前で呼ぶ事が許された日から一週間ほどして 突然友人からショートメッセージが届いた。 「おい!どうなったんだ」と苛立ちの滲む文字に 何を怒ってんだと一時考えてから 協力してもらいながら一切報告してなかった事を思い出し。簡単に返せる内容でもなかったので 直接話すべくいつものバーに呼び出した。 真っ先に作戦が全く役に立たなかった事を知らせておく。 その上でどんな事を話し合ったか説明した。 俺のフィルターを通しているので半分はノロケだったが。 あの人にどんな印象を持っていたのか すごい真剣に考えてくれてんじゃんと驚く友人に 自分の事でないながら、そうだろうと誇らしくなる。 彼はすごく真面目で真摯で素敵な人なのだ。 けれど、関係が進展するかは別の話って 余計な茶々も入れてきたので 腹いせにきつい酒を強引に飲ませてやった。 蛙が潰れたような声を出しただけで然程堪えてないから これは決してアルハラではないと主張しておく。]* (!7) 2020/10/28(Wed) 2:24:09 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[結局のところ、彼が以前言ったように さん付けで呼ぶのが癖になってしまっていた。 慣れてではなく、いつまでも呼び捨てに慣れなくてだが。 恥ずかしいのラインは超えていたのだけれど 年上を呼び捨てにするのがどうにもしっくりこない。 相手が学生時代に世話になった人だから尚更。 ちなみに昔に縁があった事は話していない。 あの頃、俺はあまり出来が良くなかったから思い出してほしくない。 俺達の微妙な関係は未だ均衡を保ったまま続いている。 このままでいいのかなと最近考える。 テレビではイルミネーションスポットの紹介だとか 冬のイベントに関する話題が多くなってきて、 行きつけのバーからはクリスマスパーティの案内が来た。 彼が何も言ってこない以上 好きな人が出来ただとか彼女を作りたいとか そう言った事はないだろうとは思ってはいるのだけど、 いつまでも俺が縛り付けていいのかと言う気もする。 彼を手放す気もないくせに 何でそんな事を考えるのかは自分でも分からない。] (-39) 2020/10/28(Wed) 2:24:31 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[幾分か良くなった手際で調理を手伝いながら クリスマスに時間がほしいっていつ伝えようか考える。 俺達は別に恋人でも何でもないわけで クリスマスに会う必要なんて一つもないんだけど、 世間が特別な日だと囃し立てるから そんな日を俺のために使って欲しいという俺の我儘だ。 別に何をしようってわけじゃない。 ただ彼の時間が欲しいだけ。他の誰かにやりたくないだけだ。 悩んでいるうちに彼の方から声をかけられた。] 行きます! [食い気味に答えたらがっついてると思われただろうか。 けど貴重なお外デートである。 しかも向こうからのお誘いである。食い気味にもなる。 しかもマフラーと靴を新調したいと来た。 俺は超能力者なのかも知れない。 すでに注文を済ませたクリスマスプレゼントを思い浮かべ 一人、笑みを隠せない顔で餃子作りに勤しむ。] (-40) 2020/10/28(Wed) 2:25:29 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[今まで男に贈ったプレゼントと言えば 身に着けられる物とか直接欲しいと言われた物ばかりで いざ彼に何か贈るとなると何も浮かばない。 俺は付き合ってないけど好きだと明言してる相手だ。 身に着ける物ってプレッシャーにならないだろうか。 彼氏面してる、みたいな感じにはなりはしないか。 考えれば考えるほど迷宮入りして 最終的には消耗品である靴のケアセットになった。 社会人として身だしなみは大事だし ボディクリーム系とは違って香りや肌質で合う合わないもない。 我ながらいいチョイスだったと思う。 まあ、渡す機会を作らなければならないわけですけど。 そして冒頭に戻る。] (-41) 2020/10/28(Wed) 2:25:57 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡毎年賑やかですよねー。 …聡さんは。 クリスマスは彼女と家で過ごす派ですか? それともどこか遊びに行ったりしてました? [いきなり予定を聞く度胸はなかったので。 テレビでBGM代わりに流れるクリスマス特集に乗っかって 意識調査から始めてみる事にした。 毎年賑やかですよねとか付け足しておいたら 雑談の一つとして聞き出せただろうか。]* (-43) 2020/10/28(Wed) 2:26:51 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* 御門、2年くらいはクリスマスに彼氏いなかったのでバーのパーティで友達と騒いで、友達は彼氏と途中抜けして最終的にマスターと駄弁って帰るみたいなクリスマス送ってる。多分。 (-42) 2020/10/28(Wed) 2:28:36 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡俺ですか?うーん… コート買い替えようとは思ってたんですけど… [彼からは色んな呼び方をされるが今のが一番馴染む。 夜の町で「リョウ」と名乗っているせいだ。 逆に「涼ちゃん」が一番返事がしにくい。 こう呼ぶ時は大体子供扱いか、からかわれる時だから。 返事自体はすぐにしたものの答えは出ずに言い淀む。 一緒に出掛ける事だけが頭にあって 自分も何か買う想定がなかったので無理矢理捻り出した。 今着てるのは就活中に購入したもので 痛んではいないし急いで買い替える必要はないのだが、 デザインが少し若くて今の年齢では違和感が出てきた。 かと言ってセンスがないのは自覚があるので 年上の彼に助言を求めたら良い物が買えるかもしれない。] 一緒に選んでもらえます…? [許可されてるのは同行までとは思いつつ もう少し甘えてもいいだろうかと一歩踏み込む。] (-56) 2020/10/28(Wed) 21:26:49 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[ジュウジュウと美味しそうな音と匂いを放つ ホットプレートに視線を落としながら あからさまなジョークに「嘘くさ」と笑う。 上手く雑談を装って聞き出す成功したようだ。 分かったのはクリスマスに強い思い入れはなさそうな事。 一緒に過ごしたい相手がいるなら 今の時点で予定は入れていると思っていい、が。 続いて聞こえてきた呟きは いかにも当日予定が組まれている前提で。 男が一人、世間が騒ぐ特別な日に ケーキを買ってくる発想がなかったものだから 彼の予定が埋まっていると思い込んで。] そうなんですね。 俺はバーでやるパーティ行く事が多いんですけど やってる事はいつもと変わらないから クリスマスっぽさはあんまりないかも知れないです。 [当たり障りなく自分の話もしておいて もう焼けたかと話題を餃子へと移しておいた。] (-57) 2020/10/28(Wed) 21:27:21 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[クリスマスに会いたいって言葉は飲み込んで 見えてしまった女の影を心の奥に押し込む。 知らない。何も見なかった。聞かなかった。 そうしていれば何も変わらない。]* (-58) 2020/10/28(Wed) 21:27:50 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡俺が欲しいのは年相応なやつ! [彼はよく冗談を言う。 この部屋に通うようになって知った事だ。 ふざけて変な呼び方をするのもそう。 誰にでも優しく丁寧な会社での姿からは 想像も出来ない砕けた態度が俺を益々惹きつける。 それに反応する俺を向ける笑顔も好きだった。 楽しくて楽しくて、幸せな気分だ。 けど彼のジョークを全部拾うのは難しい。 たまにホントか嘘か判断出来ない事を言うから。] (-73) 2020/10/29(Thu) 0:21:19 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[子供みたいに追いやられて洗面台に向かい クリスマスに会う相手がいるのかってちょっと落ち込む。 それならパーティに行くのもいいかも知れない。 サンタどころかドラァグクイーンに扮して遊んだら 少なくとも彼の事を考えずにクリスマスを過ごせるかも――] 聡さん! 一人でケーキ食べるんですか? クリスマスなのに?! [聞き流していた言葉が頭の中で再生されて 聞き間違いじゃないのか確認したくて慌てて手を拭き ドタドタと転がるようにして相手の元に戻った。 ちなみに嫌味とかではない。確認だ。 だって本当に思いもしなかったのだ。 クリスマスに一人でケーキとチキン食べる人がいるなんて。 いや、そんなの他人の自由だけど。 本当だったら会う相手はいないって事だろうか。 俺が思っているような相手は。 寄ると良いとも言われていたけれど、 それを思い出すのはもっと先だっただろう。]* (-74) 2020/10/29(Thu) 0:21:40 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* 中の人は一人クリスマスもバレンタインもします。 一人だろうが誰かと一緒だろうが好きな時にケーキ食べたらいいよ! (-75) 2020/10/29(Thu) 0:22:37 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* これ買い物まで進めていいのか分からんけどちょっと早回しせんと エピで地獄見る気がするな。 買い物デートとクリスマスは確定でしょ… (-76) 2020/10/29(Thu) 0:40:08 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[聞きたいのはそこじゃない。 もう一度聞き直そうとしたけれど餃子に阻まれた。 給餌のようなつまみ食いには身体が慣れていて あーん♪なんて色気もなくいつも食い付いている。 けどさすがに餃子は食い付く気になれなかった。 表面が冷めていそうでも中が熱いのは想像に易い。 口を開けるのを戸惑っていたら 唇に押し付けられたので仕方なく口を開けた。 噛むと当然熱い肉汁が出てきて地獄を見た。 上を向いてはふはふと蒸気を逃がしながら咀嚼する。 結局のところ、誰かと会う予定なのか。 それとも一人で過ごすのか。 それが一番肝心なところなんですけど!] (-81) 2020/10/29(Thu) 2:13:37 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[この人、俺がいる前提で話してんだ。 クリスマスの予定に俺が最初から組み込まれてるんだ。 いつも何もしないで終わるのに、 今年は俺がいるからチキンとケーキ買おうかって考えて シュトーレンを多めに買おうかって算段してるんだ。 え。嘘だろ。まだ何の約束もしてないのに。 一緒に過ごしてもいいかって聞いてもいないのに。 彼の中じゃ当然みたいに俺が隣にいるんだ。] …どうしよう。 好きすぎて死にそう。 [ぼそっと心の声が漏れる。 その後、まともに彼の顔が見れなかった。 どうしたってにやにやが止められないのだ。 そんな顔で面と向かえるはずがない。 客観的に見て気持ち悪すぎる。 黙々と餃子を食べた後、初めて泊まらずに帰った。 ニンニク臭くて申し訳ないので、とか言った気がするが 一緒に餃子作って食べたんだから 帰る言い訳としては最低の出来だと歩きながら気付いた。] (-83) 2020/10/29(Thu) 2:15:37 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡―翌朝― [明日どうするかの連絡すらしていなかったのを 思い出したのは翌日、自分が起きてからで。 彼が休みの日は起きるのがゆっくりなのを計算して 11時頃に迎えに行くとショートメッセージを送る。 その時間までに起きていない可能性も考えつつ 予定時間の20分前に着くように家を出た。 頻繁に出入りはしているが合鍵は持ってないから いつもと同じようにインターホンを鳴らす。 あったら便利だとは思うけど 恋人でもない俺には当然要求する権利もない。 けどドアが開くのを待つ時間もこれはこれで好きだった。 彼が玄関まで迎えに来てくれて、 その度に入って良いと受け入れられている気になるから。 合鍵で勝手に入るのではこのドキドキ感は味わえないだろう。]* (-84) 2020/10/29(Thu) 2:16:49 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[ドアが開く代わりにポケットが震える。 スマホを開いてメッセージを見れば平仮名の羅列が目に入った。 それだけで起きられないんだなと分かるくらいには 相手の事が分かって来ていたから指示通りお邪魔する。 ほら案の定ベッドで丸まっている。 この鍵はいつから空いてるんだろう。 まさか俺が帰ってからずっととか?物騒な。 軽く声をかけて肩を叩いたら 返事の代わりに腕が振り上げられて何かが飛んだ。 咄嗟の事で反応出来ず、何かはガシャンと床に落ちる。 え、眠いんじゃなくて怒ってんのかな。 俺が昨日突然帰ったから? 確かに機嫌悪そうな声してたけど…何で? まさか自分が安眠に貢献しているとは思いもしない。] (-95) 2020/10/29(Thu) 13:16:53 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡何か食べる物いります? パンと卵くらいしか焼けませんけど。 [余程眠いのか片言で話すのが子供みたいで 思わずよしよしと頭を撫でてしまう。 やってからしまったと思ったけど終わった事は仕方ない。 開き直って追加オーダーを確認しておく。 彼のような凝った物を要求されても困るので 先に何が出来るかははっきりと伝えておいた。 台所に向かう途中、さっき飛んだ物を拾っておく。 何やら鍵だったが何の鍵だかは検討がつかなかった。 寝惚けてたのか、やっぱり俺に腹を立ててるのか。 それが合鍵だとも、自分に渡された物だとも そもそもこの部屋の鍵を見た事もないので気付く事もなく。 要望通りのコーヒーを用意して戻り、 カップを机に置いたら引っ張り出した手にタオルを握らせて] 起き上がれますか? これ、何の鍵ですか。 なくしたら困るやつじゃないです? [顔を拭き終わった彼の眼前に さっき拾った鍵を吊るして見せてみようか。]* (-96) 2020/10/29(Thu) 13:17:13 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡はあ…。 [玄関の、持ってろと断片的な単語を拾って 合鍵を渡された実感が湧かなくて 生返事を返して手元の鍵を見つめてみる。 ……。 は?え。マジで?! 彼にとっては面倒だからが全てなのだろうけど 俺には合鍵は許可証だ。 自由な出入りを許された、特別な物。 会いたい時に会いたいと願った時、 拒否はされなかったのに何だかまだ遠慮があった。 けどこれは本当に、いつでも来ていいって証だ。 思いもよらないとこで縮まった距離にテンパる。 だから何もいらないって言われて少し安堵した。 自分から聞いた事ではあるけど 今の状態じゃ集中出来なくて台所を散らかす自信がある。] (-104) 2020/10/29(Thu) 19:33:19 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡大丈夫ですよ。急いでませんし。 [顔を拭いて覚醒した彼が立ち上がるのを見送って 撫でられた頭を自分の手で触れ直しては 鍵に視線を戻してを繰り返して幸せを噛み締める。 何だこれ、何だこれ。 すごくふわふわする。幸せ過ぎて怖い。 恋愛ってこんな頭が馬鹿になるもんなんだろうか。 思考能力がガンガン落ちてるような気がする。 そりゃ世の中の恋人たちがふにゃふにゃになるはずだ。 俺も人から見たらだらしなく見えるのだろうか。 それはかなり恥ずかしい。 よし。気持ちを切り替えよう。 合鍵を他の鍵と同じようにキーケースに繋ぐ。 自分の持ち物に彼の部屋の鍵が付いているのを見て 切り替えようとしていた心がまたふにゃっと曲がった。 へへへ。 不審者みたいな笑いが浮かぶ。] (-105) 2020/10/29(Thu) 19:33:45 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡は、はい! [完全に自分の世界に入り込んでいたから 相手の声がした瞬間、答えた声が思わず裏返った。 キーケースを慌てて押し込んで立ち上がる。] …かっこいいですね。 [現れた姿に思わず呟く。 さっきまでの気の抜けた顔はどこにもない。 会社で見慣れているはずなのに シャキッと背筋の伸びた姿につい見惚れてしまう。 これがギャップ萌えというやつか。 …あれ?逆か? 何か既視感がある服装の意図には気付かずに。 ぼーっとしている間に髪型を崩されて その時の表情に一瞬髪を直すのを忘れるくらいに また目を奪われて。 慌てて後を追って部屋を飛び出したけど ああ、そうだって思い出して さっき預かったばかりの鍵で部屋の戸締りを。] (-106) 2020/10/29(Thu) 19:34:23 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[外に出て、少し歩いたら感覚が戻ってきた。 職場の後輩っていう感覚。 仕事中は意識はしなくても出来るのに どうもプライベートだと思うと距離感が狂う。 部屋を出てすぐはまだ顔のにやにやが取れなかったから 仕事の時の感覚を確かめながら距離を詰める。 好きな人を追いかける距離感じゃなくて 一緒に歩いているだけの先輩後輩の距離を意識する。 部屋の中とは違って外じゃ誰に会うか分からないから。] 靴と小物、どっちから行きます? 葛西さん。 [自分よりずっと上手く外用の顔をしている彼を見やった。]* (-107) 2020/10/29(Thu) 19:35:00 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡まだ言ってるんですか。 俺が真っ赤なら葛西さんは革ジャン着せますよ。 [気安い後輩の顔で笑いながら返してから あれ、意外と似合うのではって想像してみる。 ちょっと色の擦れた古着風の茶色のレザージャケット。 気だるく着こなす姿はセクシーでいいかも知れない。 なんてぼやっと考えていたものだから 突然耳元で囁かれて身体が先に反応して固まった。 耳からじわじわ広がっていく熱を 抑えつけるみたいに手で強く蓋をしても 後輩の顔はがたがたに崩れていってしまう。 …なに、言ってんだ。 恥ずかしいのと混乱の入り混じった視線を投げかける。 普通、大人は手を繋いだりしないものだ。 恋人同士でもない限り。 まあ女性なら友達でも手を繋ぐかもしれないが 男同士の友人や、ましてや先輩後輩ではまずない。 寝起きでまだ距離感がバグってるのか、 それともからかわれているのか。 判断出来ずに相手の様子を伺うけれど ごく普通の顔をしているから余計分からなくなる。] (-115) 2020/10/29(Thu) 23:57:28 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[幸いにも、なのかどうかは分からないが 人を好きになった事がないから ノンケに恋をしてしまってこっぴどく振られ トラウマになるみたいな経験はした事がない。 けれど今まで付き合った事のある男達は カミングアウトしている方が珍しかったし、 公衆の面前でいちゃつく事も要求しなかったから 男同士の距離感ってのはそう言うものだと思っていた。 大っぴらにはしないものだ、と。 マイノリティーの俺にはマジョリティーが分からない。 『普通の人』から自分がどう見えるのか どんな風に映るのかが分からない。 だから無難に普通の振りをして生きてきた。 それなら少なくともおかしいとは言われない。 何の波風も立ちはしない。 普通の成人男性は、男と手は繋がない。 ましてや、恋人でもない相手とは。] (-116) 2020/10/29(Thu) 23:57:47 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[正直、どうして彼がこんな事を言い出したのか いくら考えたところで分からないのだが、 俺が手を伸ばしたとして 「本気にすんなよ」って笑うような 質の悪い冗談を言わない人だって事は知っている。 だったらこれは彼なりの譲歩なのかも知れない。 俺が以前蹴ってしまった、あの時のような。 そうだとしたらこの手を払い除けたら きっと前みたいに変な溝が出来てしまうに違いない。 所構わずいちゃつく恋人達には鳥肌が立ってしまうし どこでもくっついていたいとは思わないが だからと言って手を繋ぎたくないという訳でもなく。] (-117) 2020/10/29(Thu) 23:58:13 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡…じゃあ、お試しで。 [ここなら――人通りのない所だったら 後輩の顔をしていなくてもいいのかなって 差し出された手を恐る恐る握ってみたけれど。 何だか悪い事をしているような、気恥ずかしいような 妙な緊張感で足取りが重くなった。]* (-118) 2020/10/29(Thu) 23:58:52 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* すまん。葛西さん。御門にそんな重い思い出はないんだ。 心配(?)してもらってありがたいけどないんだ…。 周りに流されてきただけなんだ…。 (-119) 2020/10/30(Fri) 0:00:21 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[きっと直接話しかけてくる誰かなんていないし 同僚にでも会ってその言い訳をしたところで 迷子が先を歩いてるのかと指摘されるんじゃないだろうか。 だから本気で言い訳なんてするつもりじゃなくて これはおどおどしてる俺に対するフォローな気がする。] …葛西さんが甘すぎる。怖い。 対価に一体なにを要求されるんですか、俺。 [普段から甘やかされている自覚はある。 傍にいても許されるし、ご飯食べさせてもらってるし。 けどこれは今までのとは質が違う。 俺が求めて許可されたものじゃない。 友人の範囲で与えられるものでも、多分ない。 友人と出かけるのはデートとは言わないし。 許容量を超える優しさは機能不全を起こす。 昨日学んだ。昨日はオーバーヒート起こして逃げた。 今日は逃げるわけにはいかないので、 茶化す事で心の平静を保つ事にしてみたのだけど。 割と失策だった気もしなくはない。 白けて手を放り出される可能性が過る。] (-127) 2020/10/30(Fri) 2:16:21 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡嫌とかではなくて…! 誰かと手を繋いで歩くというのが、慣れなくて。 [慌ててフォローを入れて歩幅を合わせる。 慣れろ慣れろと心の中で唱えるのに必死で 彼がどんな顔をして歩いているのか全く見えなかった。 目的地に近付くにつれて雑踏が大きくなり ちらほらと人の姿が視界に入るようになってくる。 すると無意識にするりと手が解け落ちた。 間を置いて、自分で手を引いたのだと気付いたけど もう一度握り返す勇気はまだなくて] …また今度、お願いしてもいいですか。 [と、次の約束を取り付けるので精一杯だった。 この時、今まで辟易して見ていた 街中でいちゃつく恋人達の気持ちが ほんの少しばかり分かったような気がした。] (-128) 2020/10/30(Fri) 2:17:41 |
【秘】 サラリーマン 御門 涼司 → サラリーマン 葛西 聡[求めたから許されてでなく、 自発的に与えられる恋人のような行為の理由を 考えれば考えるだけ頭が混乱する。 俺に向けられた好意だと思ってしまいたいけど 多分、そうじゃないって事は分かる。 だって俺は好きだと先に言っているし 彼に俺への好意が生まれたとしたならきっと言葉にしている。 話し合おうって、そう言う約束のような取り決めになっている。 だから好きだと言われない以上、好意はないのだ。 愛がなければ嫌だと駄々をこねるつもりもない。 理由が知りたいと問い詰めるつもりもない。 けど予想もしない所から降ってくる 愛情に似た何かに頭が馬鹿になってしまうから、 答えなんて出ないと分かっているのに 考えてはまた混乱するのを繰り返してしまう。]* (-131) 2020/10/30(Fri) 2:35:57 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* ごねたり問い詰めたりした方が動きがあるって意味ではいいのかも知れないんだけど、御門は恋に恋する恋愛初心者なので現状に満足してしまうのよな… 完全受け身になって申し訳ない。 あとごねたところで葛西さんの心を掴めるプランが全く思い浮かばないってのもある。なあなあでずるずる付き合って絆していくスタイル… (-133) 2020/10/30(Fri) 2:49:13 |
【独】 サラリーマン 御門 涼司/* 難攻不落すぎるぜ!葛西さん! 押して駄目なら引いてみろってやったら縁切れますよね。 ひたすら絆すしかない。 (-134) 2020/10/30(Fri) 2:53:18 |
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