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【人】 看護生 ミン「まぁ…負けてしまいましたか。残念ですけれど…仕方ないですね。」 勝者にも敗者にも拍手を。 同じ舞踏会を過ごした仲間は、皆等しく健闘したのだろうから。 今はもう少しばかり続く祭りの時間を仲間と楽しく過ごしたいと思うのだ。 (7) 2022/03/29(Tue) 1:35:58 |
ミンは、大きな音と共に煌めく閃光に目を向けた (a10) 2022/03/29(Tue) 4:19:27 |
【秘】 看護生 ミン → 異邦人 サルガス「ええ、ええ。貴女の強くて美しい生き方はきっと人々に勇気を与えて、貴女が手を伸ばすことが叶わなかった人々にも伝わっていくことでしょう。 …そうして、幸福の輪が広がって行くことを私は望んでいますよ。」 その望みは尊いもの故に、きっと困難にぶつかることもあるのだろう。 だけれど、その美しく、穢れのない心の在り様が折れてしまわない事を、私は切に祈るのです。 「それならばよかったです。私が一つ決めるのもいいですが、複数の候補をサルガスさんに選んで頂くのもいいですね。 それも踏まえて宿題の件はゆっくり考えておきます。 私たちの別れは今生ではないですから。大丈夫ですよ。きっと、笑って『またね』って言いあえます。 ……ふふ、それじゃあ早速…実はまだ食べてないお菓子もあって……」 そうして、二人は並んで歩きだす。 残りの時間を惜しむように、育むように。祭りを楽しむ事だろう。 (-12) 2022/03/29(Tue) 7:26:17 |
【人】 約束の花 ミン『 花祭りの記念に 絵をのこしてみませんか 』そんな看板を目にして足を止める。 とてもいい案だと思った。 初めて参加するお祭りだけれど、思い出深いものになったから。 そのうち沢山描かれるであろう思い出の中に、自分も入りたくて。 そうして紙の前にしゃがみ込んで、近くの色鉛筆を手に取る。 何を描こうか暫く思案して、思い出の全てを絵にするのは難しいから。 一つ、白い花を描いて。花の後ろには思い出の色を使って虹をかける。 ラサルハグの 紅緋色 、サルガスの藤色 、イクリールの珊瑚色 、ラキの若竹色 、ルヴァの青竹色 。もう少し続くお祭りの中で、思い出の色をもっと貰えたらいいなと思ったので、まだ貰ってない色も。沢山の色を使って沢山沢山虹を重ねていくのです。 でも絵はあまりうまくないもので。 それは虹には見えないかもしれないけど。 それでもいいのです。 それでもいいと、思ったのです。 (14) 2022/03/29(Tue) 8:13:37 |
【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ少しだけきょとんとした顔をした。…が、 …もし、今の自分に尻尾があったならば、それはきっと嬉し気に揺れるのだろう。 無くてよかった。などと思った。 我ながら浮かれている。 立ち上がって彼の手元の包装された四角いなにかを見やる。 爽やかなミストグリーンのリボンがなんとも可愛らしい。 丁寧な包装を解くのはなんだか気が引けたが、出来るだけ元に戻しやすいように形を残したまま解いて確認する。 …まぁまぁ、これは…。なんとまた。 「テレベルムさんというと…。 …大きくて…ふわふわされてる…あの…。」 白いふわふわではない。本人の事である。 蝶々 >>1:a12 の事を思い出して少しばかり微笑ましい気持ちになる。 「そうですね、まだお話したことがありませんでしたから お祭りの間にお話しする機会があるといいんですけれど…。」 そうして静かに頼みを聞き届けて 少しだけ、困った顔。 (-23) 2022/03/29(Tue) 15:15:16 |
【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ忘れる。…私が。 あか 貴方が――、一番私に、鮮烈な 色 を残したくせに。困った顔のまま、眉を下げて笑う。 「…構いませんよ。貴方の頼みなら。 私も頼みを…聞いていただきましたから。」 差し出された小さなキャンバスを受け取って 大切そうに胸に抱く。 束の間沈黙。 「…旅を、されるんですね。 …私の方が…忘れられてしまいそう。」 口をついて出た言葉。 これから様々な出会いと経験をしていく貴方にとって お祭りで出会った一人の少女の事なんて、いつか大勢の内の一人になってしまいそうで。 …そんなことは、きっと、ないんだろうけど。 (-24) 2022/03/29(Tue) 15:17:40 |
【独】 約束の花 ミンこの人はまぁ、私の気も知らないで。 …と、思わなくもなかった。 というのをここで白状しておきます。 とは言え、まだ口にしてないものですから当然といえば当然なんですが。 天然たらし と評したのはあながち間違いでもなかったみたいです。いつか必ず訪れる未来で、貴方に全てを話した後に 今日の事、受け取った後の日々の事をつらつらと話して差し上げようかと思うのです。 その時貴方はどんな反応をするのかしら。 また、きょとんとして、頬を掻いて”失礼した”なんて言うのかしら。 それが容易く想像できてしまうのだから、 ……私も相当なのでしょうね。 (-25) 2022/03/29(Tue) 15:47:03 |
【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ思っていた事を当てられたのかと思ってドキリとする。 「貴方なら…きっとそう仰られると…。 …いえ、…そう仰られるなら、私はラサルハグさんにそう呼んで頂けるように、努力しないといけませんね。 …少しでも、貴方に近づけるように。」 徐に伸びてきた彼の手が、花弁をつまんでいたから。 取ってくれた事に気づいた私はお礼を言おうとして 彼が、花弁に口づけた。 ――瞬間。息をのんだ。 まるで一瞬で全身の血が沸騰してまったかの様に。彼にも負けない赤に染まる。 どうしたらいいか分からないのに目を逸らすこともできなくて 早鐘を打つ心臓の音だけが、頭にガンガンと響いている。 きっと彼のこの行為には、意味なんてないのだろう。 分かっている。…わかっているのに。 「…ラサルハグさん…… ……………後で覚えておいて下さいね…。」 どうしても私は、彼のいいように転がされてしまうらしい。 絞り出した返事は、鈍感な貴方への精一杯の抵抗と 未来で見返すという決意の証。 (-27) 2022/03/30(Wed) 1:37:21 |
【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ「追い越す…そうだったらいいんですけれど。 ラサルハグさん、貴方は貴方が思っている以上に凄くて、素敵な人ですよ。そんな貴方だから、私は貴方を追いかけたいと思うんです。」 健闘違いのしたり顔が少しばかり近づいて、 憎たらしいやら愛おしいやらで 気持ちがあっちこっちに行くから忙しい。 自分のどうしようもできない頬の紅潮が、愛称のせいだと勘違いされてることに気づけば、あまりの鈍感さにがっかりもすれば安堵もした。 今すぐ気持ちを伝えてやろうかという反抗心も芽生えたがこの気持ちを伝える時は、貴方の隣に立てるくらい相応しくなってからがいいと自分で決めたのだ。 ぐ、っと堪えて赤く染めた頬のままそっぽを向く。 「…私は…殿方に愛称を呼ばれたくらいで 照れるくらい初心だと…思われてるんですね?」 ――例えばそうだとして、それは貴方だからなのに。 含みのある返答。顔は背けたまま、物言いたげな視線だけを貴方に送る。 遠回しな言葉では貴方は気付かないのだろうけど 「はて、では何故?」くらいには思うのだろう。 そうして分からないまま首を傾げて私の事で悩んでしまえばいいのだ。 私はその何倍も貴方に悩まされているのだから。 (-51) 2022/03/31(Thu) 17:10:51 |
【秘】 約束の花 ミン → 甘言 イクリール「はい、楽しみにしてます。 いつもは洋菓子ばかりなので… ふふ、とってもとっても長いお話になりそう。 思い出話以外にも、イクリールさんのお話、沢山聞いてみたいです。」 声が弾んで、胸が躍る。 ”楽しみ”という言葉が真実だということが、きっと貴女にも伝わるだろう。 お店の場所をちゃんと覚えて、お祭りが終わったら足を運ぼうと心に決める。 胸に下げられた小瓶を見れば、そうですね、と笑って。 同じく首から下げた小瓶を見せ合った。 ――残念なことにこの後、取り上げられてしまうのだけれど。 それはそれとして。彼女の店に行った時の話の種になるのだろう。 (-52) 2022/03/31(Thu) 18:07:38 |
【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ「り、理由は自分で――」 考えて下さい。と言いかけて、 上がった声に驚いて、ついそちらを向く。 貴方の低い声が、いつもの調子より少しばかり高く上がっていて 自分よりいくつも年上であろう男性が少年の様に無邪気に笑うので、私は「ああ、可愛い人だなぁ」なんて呑気に思っていたのです。 そうしてぼんやりと見とれていれば、幾分か落ち着いた貴方が口を開く。 私は、貴方を信じているから。 忘れないという言葉も、 待っているという言葉も 真実なんだろうと思うけれど。 「…私は…絵を……貰った絵を、見るたびに貴方を思い出して…。貰ったポプリの香りで、このお祭りであったことを思い出します。 そうして毎日、ラサルハグさんの事を思い出して、貴方を想うけれど」 「これからラサルハグさんは新しい物に、人に、出会って、触れるから。 新しい記憶に私が埋もれてしまわないか、どうしたって不安になるのは仕方がないと思いませんか?」 だから、と。 自分より大きい、しなやかだけれど骨ばった手を取って ゆるく小指を絡めた。 「……ゆびきり、です。」 (-67) 2022/04/02(Sat) 2:06:02 |
【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグなんて、こんなのは全部ただの建前で 本音は貴方に触れたかっただけなんだけれど。 今の私はまだちゃんと、貴方に触れることは出来ないから。 狡い貴方に、ちょっとだけ狡い理由で触れたっていいでしょう? 秘めた想いも、渡した花も、重ねた約束も 今の貴方には”未来にある楽しみ”の一つでしかなくて。 そんな貴方を見て、「私ばっかり」なんて拗ねるのもきっと今しかないから。 ……それなら、今を楽しみましょう。 そうして解いた指先が、離れた。 ――――…瞬間。 風に攫われた花びらが一斉に宙に舞う。 解いた小指の熱が溶けぬ間に 舞った花弁が、落ちぬ間に。 唇から、祈りの言葉を零しましょう。 (-68) 2022/04/02(Sat) 2:08:20 |
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