【人】 金海 叶冬[ 頭上に柔らかな声が降ります。 見上げればそこには 見知った顔。>>159 ] あなたは あやちゃん な、なぜこのような場所にいらっしゃるのですか? いえ、ボクは 今日は体調が原因でこのような場所に 潜むことになってしまった訳ではないのです…… [ 「あやちゃん」が「かなちゃん」、と そう呼んでくれる仲になってからは まだ日が浅いのです。 ボクの身体がポンコツだから、 ……いえ、ポンコツだからでしょうか。 こうして親しげにしていただけるのは。 ボクはあやちゃんの声が好きです。 放送でも聞く機会はきっとあった筈。 ] (219) 2022/10/13(Thu) 9:47:36 |
【人】 金海 叶冬ぼ、ボクは そうです、とも……先輩の所に行こうとしていて [ 夜中の校舎に忍び込む、 それはつまり悪の所業ではないでしょうか。 あやちゃんがもし知らなければ クラスメイトを悪に染める気がして。 けれど目的地が同じである事を知れたら ほんのりほっとした表情を覗かせる事でしょう。 ] あやちゃんもご存じでしたか 取材とは……大変ですね。 そうですか、 [ せなちゃんを気軽に誘ったくせに 夜の旧校舎に怖気付いているボクは 一瞬「帰りませんか」が頭をよぎって。 ……いえ、ダメです。 ボクはそれは時間にして〇時間、日にちはn日前、 せなちゃんを誘ったのです。 行かなくては。 ] (220) 2022/10/13(Thu) 9:49:58 |
【人】 金海 叶冬[ 旧校舎近くには居たはずで そこまで手は煩わせなかった、と思いたいです。 ……どうだったでしょう。 実際は風の音にすらビクビクしていたので、 見てる分には愉快だったかもしれません。 話せば気が紛れるでしょうか? ならばと共通の話題は自ずと幽霊のことに。] 何故幽霊が、 願いを叶えようとするのでしょうね。 幽霊とは、 未練があって、この世に留まるものだと 言われている気がしますが。 (221) 2022/10/13(Thu) 9:50:52 |
【人】 金海 叶冬あやちゃんはもし、 幽霊が願いを叶えてくれるならば 何かお願いをしますか? [ 返答はあったでしょうか。 あってもなくても、おそらくボクらは 目的地についたようです。 何せ見覚えのある顔がそこにありましたので……。 一緒に来てくれてありがとう、と あやちゃんにはお礼を言います。 受け付けに行くなら先に行ってくださいと お願いをしたことでしょう。 まだ居るなら止める理由も特にはありません。 もう少しお話しするもよし せなちゃんを探していること、 伝えたかもしれませんね ]** (226) 2022/10/13(Thu) 11:12:29 |
金海 叶冬は、メモを貼った。 (a44) 2022/10/13(Thu) 11:23:20 |
【人】 金海 叶冬[ 見覚えのある顔というのは 勿論、あの人のことです。 ] 成程、噂の発端はおにいでしたか ミステリ案件なら最初に気づくべきでした [ 因みにおにいこと大槻登志郎氏は 実際に血のつながりのある関係……ではなく。 義理の兄妹なわけでもなく。 小学生の頃知り合ったお兄ちゃんです。 以来彼はボクのおにい。 せなちゃんとは別の、幼馴染と言える?のでしょうか。 ボクは……そうですね、 多少なりとも彼の影響を受けています。 熱心なアイドル熱は ボクに推しという概念を与えました。 そう、ユメリンは。 そして、……未知への興味もまた。 ミス研に所属こそしてはいませんが。 きっとおにいは お話しが上手なのでしょうね。 現に、おにいの話にのって 結構な人数が集まっているようです。 ] (288) 2022/10/13(Thu) 18:03:47 |
【人】 金海 叶冬[ そう、ボクのクラスにも ユメリン推しがいる事はさすがに気づいています。 ゆらゆら揺れる可愛いユメリン。>>111 ボクは彼女に会いに行った事はないけれど その分グッズ類にはちょっと詳しい。 既存グッズのぬいより可愛い手作り。 初めて見かけた時は思わず立ち止まってしまいました。 学校でのボクのユメリン要素は 保健室送りきよりよく置き去りにされる、 鞄につけたささやかなストラップくらい。 ボクはおにいとは違うので 突撃する勇気はありませんでした。 天ヶ瀬くんもまた、この場所にいる事を知るのは また後の話かもしれません。―――。 ] * (289) 2022/10/13(Thu) 18:04:50 |
【人】 金海 叶冬[ さて、ほんのりどこかで 独特なお誘いの仕方をしていることが こっそりトレンドとなっているボクとせなちゃん。>>228 母親同士が同級生だったそうです。 子供同士もそうならいいね、なんて夢のある願いは 子は授かりものという言葉通り そう上手くいくものではなく。 ボクらは一つ違いの幼馴染となりました。 小さな頃はもっと身体が弱くて 友達もなかなか、上手に作ることができなくって。 おにいは行動力が凄いので、そう。異端です。 腫れ物みたいなポンコツの接し方なんて誰もわからない。 一番簡単なのはそう―――触れないこと。 だからボクは学校へゆくとき、 時折溢したことがあります。 ] せなちゃんとおなじとしなら よかったのに。 [ そのせいでしょうか。 親は時折せなちゃんに、こんなことをいうのです。 せなちゃんがいれば安心だ、などと。>>0:207 ] (290) 2022/10/13(Thu) 18:05:23 |
【人】 金海 叶冬[ あの日の帰り道、ボクらはくだらない話をして帰りました。 ボクはせなちゃんの声が好きです。 ちいさな頃から聞いてる声。 ゆったりふわふわで、あやちゃんとはまた違う柔らかさ。 いつからなのでしょう。 せなちゃんのこえに僅かな隙間ができたこと。 最初からあったのかもしれません。なかったのかも。 ボクは正しく気付けていたかは ……わからない。 こどもはいつか大人になります。 せなちゃんはせなちゃんだけど、 ボクより少し先に大人になる。 荷物でいたくないボクは いつからか 立ち止まって、こころにはいることを 諦めてしまっていたのかもしれません。 ボクは。 せなちゃんが言ったことをなぞります。>>0:31 (292) 2022/10/13(Thu) 18:06:35 |
【人】 金海 叶冬[ もしもせなちゃんが ボクのおうちに遊びに―― もしくはお見舞いに 来たことがあれば、もしかしたら 勉強机の上にちょこんと飾られた ビンゴのカードのようなものを、 見たことがあるかもしれません。 そこには数字ではなく、文字が書いてありました。 「 勉強でいちばんになる 」 「 うんどうかいにまいとししゅつじょうする 」 達成すれば願いごとが叶います。 真ん中にはそう書いてありました。 ボクの文字でも、親の文字でもないそれは 何日も入院したボクの枕元に 知らない間にとどけられていたものです。 項目はだいぶんと埋められていました。 けれどいまだ、最後まで開くことはありません。 「 げんきになる 」 うん、……いまだにこれが、強敵のようです。 ]** (294) 2022/10/13(Thu) 18:14:52 |
金海 叶冬は、メモを貼った。 (a59) 2022/10/13(Thu) 19:22:52 |
金海 叶冬は、メモを貼った。 (a60) 2022/10/13(Thu) 19:27:32 |
【人】 金海 叶冬せなちゃん ……きになるヒト、居るんですか? [ ちっとも知りませんでした。 ボクのことは棚上げで。 だれだれだれ?……って。 まえなら 聞けてたのかもしれません。 例えそれがボクにわからないヒトだったとしても。 ボクは 、 ] (430) 2022/10/13(Thu) 23:52:59 |
【人】 金海 叶冬[ その日は大丈夫だと思ったんです。 順調でした。 ……前の日は、休んでしまいましたし 三限までは……なんとか。 けれどそれ以降はポンコツはねをあげて いまは保健室のカーテンの中。 先生も常連が眠る状況に慣れたようで どこかへ行ってしまったようでした。 お昼休み、……放送委員さんの声が降ります。 ボクはこの子の声が好きです。 それがあやちゃんであることを うっすらと把握し始めた頃なのかもしれませんね。 保健室のカーテンに囲まれて 蛍光灯を見上げながらぼんやりしていた時でした。 ――物音。>>372 委員さんもどうやら居ない様子です。 ] (545) 2022/10/14(Fri) 13:21:13 |
【人】 金海 叶冬先生は……って、 お怪我されてるじゃないですか 待ってくださいね 一度傷口は綺麗にした方がいいです [ しかし先生は不在で 救急箱も鍵付きの棚の中。 仕方ありませんねと立ち上がり ポケットにあったハンカチを水に濡らし 気まずそうな人の手をそっと取りました。 学校指定の室内履きの色で 同級生なのはわかりましたが、 保健室送りの常連は情報に疎く ボクは名前すら知りませんでした。 ……ごめんなさい。 ] (547) 2022/10/14(Fri) 13:22:18 |
【人】 金海 叶冬傷口に直接触れないようにしますが 痛ければ言ってください。 ……やめますから。 [ ボクとは随分と違う手。 それはそうでしょう、男の子ですし。 何か、頑張っている指先なのは 触れた感触で伝わったかもしれません。 万が一傷口にふれてしまったら…… ごめんなさい。 びっくりしたでしょうか。 ボクもびっくりするので変な間が流れたかも。 その中で、もし、もしも。 軽音楽部での怪我なのが知れてしまったら。 ボクは彼の顔をじ、と見てしまったかもしれません。 ] (548) 2022/10/14(Fri) 13:22:51 |
【人】 金海 叶冬[ 熱心な布教者Tか、または別の人か。 ユメリンの歌が放送で流れてきます。 『 いつか、夢の向こうに! 』 ボクはこの歌が大好きです。 可愛くって、元気いっぱいで いつも一生懸命努力するユメリンの声が、大好きです。 ボクも、……ボクも。 いつか、夢の向こうへ行けたなら。 この学校に軽音楽部があるのは知っていました。 部室の前まで、行ったことがありました。 そのまま、引き返しました。 バンドなのに練習に出られなくて 合わせられないのは ダメじゃないですか。 だから部活には入っていませんでした。 ボクは、 (549) 2022/10/14(Fri) 13:23:34 |
【人】 金海 叶冬文化祭、……出るんですか? なら、――早く治さないといけませんね。 ボクも、聞きにいけるでしょうか。 [ そのあと先生がやってきて、 きちんとした治療に取り掛かることになりました。 金海さんは休んでてね、とカーテン送り。 最後の声はひとりごとでした。 だから相手に届いてても、とどいてなくても どっちだって構わないものです。 そう、文化祭 ボクはちゃんと行けたんですよ。 ユメリンのライブにだって行ったことないボクには 高校の、文化祭のステージだって圧巻でした。 すごく、すごく。 ] (550) 2022/10/14(Fri) 13:25:16 |
【人】 金海 叶冬[ 聴きやすいように整えられた音しか 知らなかったボクは ベースの音がこんなにかっこよくて お腹に響くことも知りませんでした。 音圧、って言葉をはじめて理解した気がしました。 いつかのあのひとだ。 目があった気がするのはそう、多分 ライブ効果の気のせい、でしょうけれど。 ポンコツは文化祭の熱に飲まれて、 結局また保健室送り。 最後まで聞くことは叶いませんでした。 けれど保健室からもベースの音は 多分聞こえていました。 ――そんな気がしました。 ] (551) 2022/10/14(Fri) 13:28:41 |
【人】 金海 叶冬[ みんなの応援が力になる、 ユメリン達は言います。 すごくよかったです、って 目の前に居るのに、 ボクはまた、言えませんでした。 ] (555) 2022/10/14(Fri) 13:52:25 |
金海 叶冬は、メモを貼った。 (a90) 2022/10/14(Fri) 13:59:46 |
【独】 金海 叶冬/*考えてきた設定準拠するんだ!!! ↓ 設定かぶってる! ↓ せせせせせっていさん??? あさきさんは準拠って言葉知ってる? となるのはどうなのよ、 と良く思います。 設定かぶってもおいしいですよあさきさん! かなちゃんはお陰様で いつものあさきぴしってかんじてすね!!! (-171) 2022/10/14(Fri) 14:16:19 |
【人】 金海 叶冬[ 今日はかなとちゃんが来てくれたから 仲間に入れてあげてね。 小さな頃の、 ボクの誰かの隣はそういう席でした。 えー、◯◯ちゃんと一緒がよかったー そんな声をうしろにきいて かなとちゃんはなかなか来られないんだから、 ……って。 親切なお友達は微笑んでくれるのです。 ボクは言います。 ありがとうございます、って。 敬語みたいな言葉はこうして染みつきました。 学級委員長の子であるのを知るのは そのあと熱を出してベッドの中ででした。 ] (587) 2022/10/14(Fri) 22:43:53 |
【人】 金海 叶冬[ ボクの身体はポンコツです。 とてもとても小さな頃に生死を彷徨い 生かしてもらったツケを ボクはずっとずっと払い続けています。 医療の進化で、 今日明日で途絶えるいのちではなくなりました。 それでもボクはまだポンコツです。 身も、心も。 ] (588) 2022/10/14(Fri) 22:44:53 |
【人】 金海 叶冬[ 文化祭も力尽きてしまいましたから、 夜の学校はボクはこれが初めてです。 初めてで悪いことをするのもどうなのでしょう? 一々物音にビクビクするボクを あやちゃんが笑ってくれるのが救いなんですが ボクは……そ、それどころではなかった! ] あやちゃんは平気なんですね つよい…… [ 可愛らしさのあいだに逞しさを垣間見ました。 な、なるほど。 一緒にいれば怖くないでしょうか…… そうですよね、そうだと言ってください。 ] (591) 2022/10/14(Fri) 22:47:35 |
【人】 金海 叶冬……もし、あやちゃんが ほかの人のお願いを叶えてあげるなら なら、ボク以外の人にしてあげてください。 実はボク、もうひとつ願い事を叶えて貰えそうな そんな秘密道具、持ってるんです。 [ いつまでも揃わないビンゴカード。 誰かに叶えてもらったら、 意味がなくなってしまう。 (601) 2022/10/14(Fri) 23:05:03 |
【人】 金海 叶冬[ たどりついた先でせなちゃん、 見つけられたのならば。 同じように復唱するあやちゃん>>405がかわいらしくて 少し怖かった校舎もなんだか大丈夫な気がします。 せなちゃんに紹介、できるでしょうか。 せなちゃんがあやちゃんを見つける方が 先かもしれません。 クラスの子なんです、って伝えるのでしょう。 友達なんです、って言う勇気はありませんでした。 先輩の大きな声と、 せなちゃんがそのこえに反応したから その人が大木先輩、なのはわかりました。 ボクから?せなちゃんから? ボクらは気付けば、手を繋いでいました。 背中の鞄でユメリンが揺れます。 ボクの大事な、大切なもの。 ] (614) 2022/10/14(Fri) 23:19:28 |
【人】 金海 叶冬[ 鞄を間違えたのだと、最初は思いました。 だから名残惜しくもそっと外して 撮影したいな、……スマホを構えてやめたのです。 だれかのもの、 天ヶ瀬くんのものでしょう? だから。 ――けれどボクは直接声をかけられなくて 古典的手法を取りました。 お手紙です。 ] (639) 2022/10/14(Fri) 23:58:18 |
【人】 金海 叶冬[ そのまま ユメリンを返す内容だけを、 書くつもりでした。 これが対面での出来事ならば 押し付けてでも返していたでしょう。 ボクはそういう人間です。 ひとのきもちもしらないで。 なのにボクは ―――ボクは、 ] (641) 2022/10/14(Fri) 23:59:45 |
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