【秘】 ディーラー サダル → 憔悴した狗 ムルイジ/*ムルイジ!!!!!!!!!!! えっちすぎてびっくりしましたわよ……相談なのですけれど、墓下エッチと別の時間軸でお話することってできるかしら……? (-54) 2021/07/06(Tue) 0:05:42 |
【秘】 憔悴した狗 ムルイジ → ディーラー サダル/* へへ……ワタクシこのお船に全部出し致しますの…… できましてよ!喜んで! 基本新しい方達の責め苦を楽しみにしているため、お手間にならないように一人で遊んでおりますけれど、何か仕掛けて来てもらえるのはいつでもウェルカムですわよ!お忙しい中構っていただけるなら置きでもなんでもどんとこいですわ! (-55) 2021/07/06(Tue) 0:22:34 |
ムルイジは、ナフのことを思って、憔悴の中で少しだけ、笑った。 (c5) 2021/07/06(Tue) 0:23:37 |
【秘】 ディーラー サダル → 憔悴した狗 ムルイジ/*最高ですわよ……ムルイジ……一人遊び最高…… ありがとうございます! わたくしも明日から仕事が激務で死ぬので、恐らく新人さんの責めは他の二人になりそうですし置きになりますが嬉しいですわ!設定的にめちゃくちゃ絡みたかったんですのよ…… それでは次のレスから始めますわね! (-56) 2021/07/06(Tue) 0:26:35 |
【秘】 ディーラー サダル → 憔悴した狗 ムルイジギャンブラーがVIPに買われている時間帯とは別の時間。 "嫉妬"が貴方の前に姿を現すだろう。 「……やあムルイジ、気分はどう?」 大柄な男性従業員を従えている。貴方が拘束されていてもいなくても、突然襲いかかってディーラーに一矢報いるのは今は少し難しいかもしれない。 (-57) 2021/07/06(Tue) 0:28:58 |
【秘】 憔悴した狗 ムルイジ → ディーラー サダル宛がわれたこの部屋では、鎖に繋がれているものの ある程度自由は保障されていた。 長い鎖は部屋の中での移動だけは容易に行える。 ただそれが自分が『商品』であり『遊具』であることを、 如実に伝えて来て、反吐が出る。 「……最高の気分だよ。 今すぐ変わってやろうか……?」 チャリと鎖を両手で示し睨む眼光は、 体力の消耗で少し曇りが見えるが、 その奥にある光は消えていない。 (-58) 2021/07/06(Tue) 0:39:45 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「いらないよ。 最高の気分なんだろう?なら人に譲らず味わっているといい。 ……とはいえ、今から君は移動することになるけどね」 あれだけ散々辱めたのに。内心舌打ちをする。 そんな事など表面に出さず、女は従業員に指示を出して貴方の鎖を取り外した。 代わりに、厳つい首輪が貴方の首に巻きつくだろう。 「……君の時間を買った人間がいてね。今からしばらくの間、その人間の元に行くことになる。暴れてもダメだからね、スイッチを押して電流流してやるから」 女は小さなリモコンを掲げた。嘘ではないらしい。 (-59) 2021/07/06(Tue) 0:48:00 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル「遠慮すんなよ……。 絶対テメェも気に入るだろうさ、 二度と忘れられないくらいにな」 従業員に無抵抗で首輪を付けられる。 悪趣味なデコレーションを鼻で嗤いながら、 目線だけ剣呑な表情を向ける。 「……そりゃありがたいことで。 ありがたすぎて涙が出てくるぜ。 せっかくの散歩なら勘違い女らしく、 カワイイ飼い狗に服着せなくていいのか?」 どこの酔狂な客かは知らないが、どうせ碌な連中じゃない。 ましてやこのディーラーを仲介に挟むくらいだ。 性格も根性も終わってるやつが今回の"飼い主"だろう。 軽口を叩きながら後をついていく。 (-64) 2021/07/06(Tue) 1:13:44 |
【秘】 報われた者 ナフ → 繋がれた狗 ムルイジ仮面を外した少年が、"同期"と呼ばれた男を探して。 昨日研修を受けた部屋まで歩いてきた。 「…ムルイジ、いるか?」 (-65) 2021/07/06(Tue) 1:27:53 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ少し考えて、手を一つ叩く。しばらくして貴方が元々着ていたような服と似たデザインの服が用意されるだろう。 「……まあそうだね、裸のまま彷徨かせて万が一見られたらまずいし。それ着てよ。ただでさえ君は良くも悪くも目立つんだから」 そっけなく言った後、服を着るのを見届けてから貴方を目的地へ連れていくだろう。 ▼ (-66) 2021/07/06(Tue) 1:28:12 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジそこは貴方にとって見覚えのある場所だった。 少し前、二度ほど訪れた部屋。 ──サダルの部屋だ。 「……そういうわけで、君の時間を買ったのは私。私が君の"ご主人様"というわけ」 貴方が激怒して薙ぎ倒したテーブルなども、今では何事もなかったかのように綺麗に戻っている。 「……それじゃあ仕事を始めようか。 ムルイジ、君はそこに四つん這いになるんだ」 テーブルとセットになっているソファをどかし、空いたスペースを指し示す。椅子になれと言う事らしい。 (-67) 2021/07/06(Tue) 1:28:29 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 報われた者 ナフ「っ、テッメ……!」 "同期"の姿に飛び出しそうになって前のめりになると、 腕と足を繋がれた鎖がジャリッと地面を滑り、 身体を前に進ませない。それだけの距離が両者の間にある。 「ナフ、なんでてめえ……。 いや……何しに来やがった」 (-69) 2021/07/06(Tue) 1:36:32 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル………? 相変わらず。 表情が読めないこと以上に、 こいつの考えていることは全く分からない。 数日ぶりに着る服に違和感を覚えることで 自尊心の破壊に来てるのか? いや甘いだろ。 疑心暗鬼が渦巻いて必要以上に警戒しながら続く。 その部屋の前まで来ると、 本気で分からないという顔で眉根を上げた。 「………。 ……狙いがわかんねェな。 捨て犬に同情でも――」 軽口を返そうとしたところで、 普通に四つん這いになれと言われて、青筋が浮かぶ。 (-70) 2021/07/06(Tue) 1:42:37 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル大きな、大きなため息。 吐いた吐息を合図にして、 大人しくその場に這いつくばる。 四つ足で立つとマジの狗のようになって、 甚だ不愉快ではあるが、今に始まったことじゃない。 「お次は何だ? 三回回ってワンと吠えてやろうか?」 這いつくばった状態では何の格好もつかないが、 無言で従うのが癪で無限に皮肉が湧いてくる。 (-71) 2021/07/06(Tue) 1:43:20 |
【秘】 報われた者 ナフ → 繋がれた狗 ムルイジ「……おれだけ、抜け出してしまったから。 気に、なって。様子…みにきた、だけだ」 出来るだけ、近付いて。 「おれ、見られなかったけど…ムルイジも、酷いこと…されたん、だろう。 大丈夫…なのか?」 (-73) 2021/07/06(Tue) 1:52:05 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジほんの少しだけ声を弾ませ、嬉しそうに笑う。 「あは。良い子」 そのまま歩み寄り、踏んでは痛いだろうと長い髪を背中からずらして流した後ぽすんと四つん這いになった貴方の背に座った。本当に貴方を椅子扱いし始めた。 「そんな無意味な芸いらないよ。私にそんな趣味はないし。 ……それよりもさ。君のことを聞かせてよ、ムルイジ。君と言う人間のこと。その為にわざわざ大枚叩いて君を買ったのだから」 あらかじめ持ってきていた本や船の共犯者としての資料をテーブルに並べて作業しつつ、貴方の背中に座りながらなんてことない風に喋り続ける。 (-74) 2021/07/06(Tue) 1:53:32 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 報われた者 ナフ「見てわかんだろ……。 ……サイコーの状況だよ」 あの時触れた褐色の肌が、目の前にある。 どういう仕組みでその自由を手に入れたかは知らない。 ただ誰かから何かの密約があったことが、 自由な閲覧が出来ない自分にも映像で伝わってきていた。 こいつを救いたい誰かが居て。 そして救われただけの話なんだろう。 「……良かったじゃねェか。地獄から出れてよ。 テメェみたいな餓鬼には、 まだちょっと早かったってだけの話だろ……」 たった一瞬だけ同じ境遇にあったからと 変な共感を抱くのはそれこそ餓鬼だ。すげなく返す。 (-75) 2021/07/06(Tue) 2:00:24 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル再びため息が漏れた。 「椅子の製造過程を知りたきゃ細工屋行けよ。 家具に境遇尋ねる狂いかテメェは……」 人一人の、ましてや女の体重くらいなら容易に支えうる。 ただこの状態で過去を語れとは、余程馬鹿にしたいと見える。 大枚を全部無駄にしてやろうかと思ったが、 首に据えられた首輪の温度に、再びため息を吐いた。 「華々しい成功譚が、尻の下から聞けると思うなよ。 見りゃ分かるが、賭け師の一生なんて終わりはたかが知れてる。 今絶頂のやつらもいつかココに辿り着くのがオチだ。 それを分かっていながら、命を火にくべるように 燃やし続けるのがギャンブラーって生き物だ。 ……テメェにゃわからねえかもな」 二度も反故にされた賭けの内容を、憮然とした顔で思い出した。 ▼ (-76) 2021/07/06(Tue) 2:16:00 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル「……ああ、でもな。 テメェにとっておきの話をしてやるよ」 それは、意趣返しかもしれない。 或いは八つ当たりであり、相手を不快にさせるための抵抗だ。 「……オレが最初に賭け事をしたのは、 自殺のためだった。何もかもがどうでもよくなって、 全部投げ出してやろうと思って入ったカジノで、 一点賭けしやがったらモノの見事に当たりやがってな。 笑ったぜ。 一生真面目に働いても手に入らない金が、 一瞬で両手に溢れてよ。笑い死ぬかと思った。 それさえありゃ、何もかもが手に入るような額だった。 人の命ですら買える気さえした。 結局ディーラーもギャンブラーも…… いや、等しく人の人生ってやつは みんなこの金ってやつに狂わされてるって知ったのもその時だ」 ▼ (-77) 2021/07/06(Tue) 2:17:02 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル「――テメェがオレを買ったように、 人の命ってやつは金で買えて自由になる。 そんだけの金があれば、 救えたかもしれないやつがオレの人生にも居て、 そいつのことを思い出すと、笑いが止まんなくなるんだよ。 そんなもんに人生を狂わされたオレの、あいつの。 誰かの人生が哀れで、笑い飛ばすしかなくなる。 だから俺は賭け台を前にすると、笑いが止まらねえんだ」 笑ってやらなかったら。 何のためにそいつが死んだのかも分からなくなる。 皮肉気に笑う。 背中に乗るディーラーに向かって尋ねる。 「なんでこの話が、とっておきか分かるか?」 (-78) 2021/07/06(Tue) 2:18:18 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「家具だなんて言ってないじゃない。ムルイジはムルイジ。私は君と言う人間に尋ねるんだってば」 不満そうにぺち、と背中を叩きつつ。 ため息まじりに続けられた昔話に耳を傾ける。 人は唐突に法外な金額を手にすると狂うことがある。この船ではなくランドカジノで働いていた時からそのタイプの人間は幾度となく見てきた。 人間社会で生きている限り、人は金に縛り続けられるのだ。 ▼ (-79) 2021/07/06(Tue) 2:36:15 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「……」 女はいつしかテーブルに物を放り投げ、黙って話を聞いていた。 いつものポーカーフェイスはなく、感情すらも無い。機械のような面持ちが、男を見下ろしている。 金に狂わされた人間などごまんといる。 私もその一人なのだから。 「……とっておき?…………。 …………さあね。君の考え方なんて狂ってるから、理解できないよ」 (-80) 2021/07/06(Tue) 2:36:42 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル座っている椅子が、僅かに揺れる。 言ったよな。 こんな夜中に男を部屋に招き入れる女。 どうなっても知らねえぞって。 「…………わかんねェか。 んじゃ、狂いにふさわしく、 テメェに 特大の嫌悪 をくれてやるよ」皮肉は、もはや殺意にまで高められて――。 ギャンブラーの口の端は持ち上がった。 ▼ (-82) 2021/07/06(Tue) 2:41:25 |
【秘】 ギャンブラー ムルイジ → ディーラー サダル「俺が大金を積んで救ってやりたかったそいつの顔がな。 ディーラー。 ―― テメェにそっくり なんだよ。だから言ったろうが、この船で。 この部屋で、最初に会ったとき によ。そのツラをオレが―― 忘れるわけねェってな 」このオレが忘れるわけがねェ。 忘れられるわけがねェんだ。 他人の空似だがなんだろうが。テメェの、その忌々しい顔だけは。 特大の殺意と皮肉と抵抗を込めて、狗は喉笛に言葉で噛みついた。 これで首輪によって死を与えられるなら、 賭けの払い戻しとしては悪くないほど、 ――サイコーのテーブルだったなと嗤った。 (-83) 2021/07/06(Tue) 2:43:12 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「……………………」 長い、長い沈黙の後。 静かにここでの記憶を振り返る。 互いに己全てを賭けた勝負。 人一人買えるくらい膨れ上がった賭け金。 救ってやりたかったと語る瞳は、けれどとどのつまり自分を見ているようで自分を見ていなかったと。 「………………ぁは」 小さな笑い声と共に女は立ち上がる。 部屋に残っていた大柄の従業員に指示を出し、部屋の外で待っているように移動させた。 これで、この部屋には自分と貴方ふたりきり。 悠々と回り込み、四つん這いになる貴方の前で止まってしゃがみ込む。 視線の低い貴方と少しでも視線を近づける為に。 「あははっ、あははははははッ!」 あろうことか、女は電流を流すためのスイッチを……唯一男を御する為の武器を、近くにわざわざ捨て置きながら。 優位をとっていた支配者が、貴方のいるテーブルにまで降りてくる。 ▼ (-111) 2021/07/06(Tue) 11:15:01 |
【秘】 "嫉妬"の サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「──最悪」 吐き捨てる。 ポーカーフェイスなんてとうの昔に投げ捨てた。 女の顔が憎悪でくしゃりと歪む。 「……今まで私を見ていたんじゃなくて、私を通して私に似た女を見ていたってこと? ──ふざけるなよ」 私はお前が世界で一番きらいなのに。 お前は世界で一番私の心を占めているのに。 妬ましい。妬ましい。妬ましい。 お前の瞳に映るその女が妬ましい。 嗚呼、嗚呼──お前が憎い! ……それでいて。 かなしくて、くるしいよ。 「……残念だけど、私はその女じゃない。 何?私でも買って彼女を救った気にでもなろうとしたの?馬鹿だなあ。 愚かだ。君は誰よりも愚かだよ! ……私との勝負も、最初から私を見てくれなかったんだ…… 」 (-113) 2021/07/06(Tue) 11:16:19 |
【秘】 報われた者 ナフ → 繋がれた狗 ムルイジ「一緒に出られれば良かったんだけどな…ここの仕組みは、どうも…うまく出来てる、みたいだ」 このまま、抜け出せなかったら目の前の彼はずっと船に縛り付けられることになるのだろうか。 壊れてしまったら、誰かのように解放されることもあるのだろうか? 「…年齢は、関係ない。こんな目に遭っていいのは―――人殺し…それに準ずるようなことをするような奴だけでいい。 だから、あんたには…出来れば 助かってほしい」 ―――そう口にすると、悪人である自分が助かってしまったことを思い 胸が痛む。 (-114) 2021/07/06(Tue) 11:33:10 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジムルイジ、幼い時間を幼い心を覚えているけれど。 傷だらけで笑う、君のことっスよ。 ムイくん? あっしoreは見つけたっていいはずだ。 (-155) 2021/07/06(Tue) 16:11:20 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 悪い子 ナフハッ、と鼻で嗤う。鎖がギシリと音を立てた。 「テメェの幸運は誰かの不運の裏にある。 それと同じように栄光の裏にゃ必ず凋落があり、 勝者が嗤えばそれに泣く敗者もいる。 掠め取った金がありゃ生きられたやつもいて、 そういう奴にとっちゃ賭け師もヒトゴロシだろうさ」 皮肉気に笑ってみせて、長く息を吐いた。 「……毒が利かねえ気分ってどんなもんだよ。 どうやったらその歳でそんな生き方になるってんだ。 笑えよ勝者、テメェが賭けた人生で天が絆され、 このムルイジ様から勝ち取った生だろうが、 だったらテメェをテメェで全うしやがれ……」 かつて15歳だった自分に。15歳だった己に。 してやれることは、何もないけれど。 そんな言葉が、誰も居ないから、口から漏れた。 (-198) 2021/07/06(Tue) 21:52:53 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダルああ。 上々だ。 その顔を見るためのBetなんだとしたら、 ジャックポッドにも程がある。 感情をあらわにする相手に、心の底から深く嗤う。 「ハッハー……いい顔するじゃねェか。 ギャンブルやる奴はそういう顔でするもんだぜ。 ポーカーフェイスっていうやつはよ、 オレに言わせりゃポーカーが弱い奴がやる小細工だ。 盛り上げて、先導して、昂らせて、 巻き込んで、喝采を受け、注目させる。 それこそが賭けに興じる者の本懐だろうがよ」 その灼熱の赤の表情は、今まで見てきたサダルの どんな顔よりも綺麗で、額縁に切り取って収めたくすらなる。 ▼ (-200) 2021/07/06(Tue) 22:10:31 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル囁く声の押し殺した声の感情は、初めて触れるものだ。 悲しみに、怒りに、油を注ぐ。 「んじゃ聞くが、ディーラーやってて、 テメェの顔を気にする奴一人でもいたか? 多額の配当でテメェに感謝するヤツがいたか? 大負けをテメェのせいに、おっと、これはいるかもな、ハハッ。 ただな、例外なくテメェと、 ディーラーと卓を囲むやつは テメェになんざ微塵も興味がねェ。 興味があるのは、テメェ越しに見た金の山と、 その先にある輝かしい未来と己の欲望だけだ。 誰一人として、テメェがディーラーである以上、 テメェの顔を見ちゃいねェんだよ。 ただの壁役で機構で裁定者であるなら。 誰一人たりとも個人のテメェの面も中身も、 気にしてやるもんかよ。知ってただろうが」 ああ、成程な。こりゃ悪くねェ。 狗は狗らしく、嗅覚は衰えてなかったみてェだな。 こいつの中には多分、冷静な化け物の面の下に抑え込む――本物の化け物が居る。 ▼ (-201) 2021/07/06(Tue) 22:11:31 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル楽しくなってきやがった。 ここで死んでもいいくらいに。 相手の傷に塩を塗りこめて、自分の生命をテーブルの上に置く。 「ナァ聞かせてくれよ、どうして17でstandしやがる? それがルールだからか!? ディーラーの役割だからか!? ハハン!?テメェが4引いて、21にして、下してみる可能性を、 それだけ煮凝りのように凝り固まった俺への憎悪を、 嫉妬を、殺意を、上手に押し隠してサイコーの気分かよ!?」 椅子はがたがたと揺れる。相手の心を揺らすように。 「相手に負けを与えることよりも、 自分が勝つことでしか感情を得られない気狂いのクセに、 随分と優等生な顔だな、ディーラーさんよォ!!」 それは、助かりたいが故の策でも。 何かのためのブラフでもなく。 そういう勝負の上でしか生きられない勝負師のサガが、 耐えきれず口にした笑声だった。 今オレは最高にコイツの魂を、賭けで奪いたいと願っていた。 (-202) 2021/07/06(Tue) 22:13:17 |
ムルイジは、ギャンブラーだ。 (c10) 2021/07/06(Tue) 22:13:51 |
ムルイジは、お前の全てが、心から欲しい。 (c11) 2021/07/06(Tue) 22:14:13 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア「……う”ぇ”」 素直にそんな声が出た。 どんな経路を通って来たのか、 鎖に繋がれた自分の元に迷い込んできた少年の姿と 余りにも見せようと思えない汚ぇ姿の自分と比べてしまい、反吐を飲み込んだ。 「……ヒゲも剃ってねーってのに。 サイコーに会いたくないカワイコちゃんが来ちまったなオイ」 (-205) 2021/07/06(Tue) 22:20:30 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジ「あーあ」 ニアはバーナードが脱ぎ始めても、悲鳴を上げなかった。 すこしズレてるニアは、奇妙な出来事に耐性がある。 「 どうして こんなことになってるんスか?」下世話なお客はこの状況さえ ──どこか気だるげな小娘と惨めなギャンブラー そんな演出を楽しめるらしい。 (-207) 2021/07/06(Tue) 22:35:17 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア「ギャンブラーには似合いの末路だろ。 ……負けりゃこんなもんだぜ?」 多分それは恐らく、ニアも分かっているような気はしているが。 それでも、次のワンドローで何かが覆ると思うのもまた、 ギャンブラーのサガであるとも思う。 憔悴した顔でも皮肉は止まらず、 軽薄な笑みもハンカチでは拭えない。 「おヒメサマこそ、どうしてこんな汚ェスラムへ? ガラスの靴でも忘れて取りに来たか? ……見つかりゃタダじゃすまねーぞ、それも分かんだろ」 (-209) 2021/07/06(Tue) 22:42:39 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジニアは当然の用に、全く以て何事もないように入ってきた。 いまでも堂々と、二人分の紅茶を淹れさせている。 「俺oreお姫様だからっスね」 ……けれど、救助を試みれば捕まるであろう。 「つまりムイくんは Wギャンブルで負けたからW ここに?」 (-211) 2021/07/06(Tue) 23:04:31 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア「 自由すぎんだろ 。真夏の向日葵の成長でももう少し慎みあるわ」 鎖に繋がれた前で粛々と始まるティータイムに、 ドレスコードが合わせられないことを悔やんだ。 「ああ、そうだよ。 単純なギャンブルだった、 ブラフに気づけなかっただけでな。 それでこの"ザマ"だ」 (-215) 2021/07/06(Tue) 23:19:43 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジ「ん、ニアはニアっすからね。マリーさんいつもありがとう」 「でも 流石にムイくんに言われたくない 、ナ……」そう、探してた理由っすね。 えーっとなんだっけと揺れるツインテール。 「さっちーがムイくん相手に、ムキになってたんすよ」 何やらかしたのかなぁって 「あとなんかこんな面白そうなのを見つけたんスよ!」 >>a85 「こーゆーのムイくん嫌がりそうだから。 チップかけるより楽しそうじゃないスか」 ニアは この船の真実について何も知らなかった。 なのに奔放なせいでこんなことになっている。 後ろで執事が諦めた顔で小瓶を出した。 「はい、特別に(7)1D10本分けたげるっス」 ここまではついでの話だ。 (-216) 2021/07/06(Tue) 23:43:39 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア「………あ? さっちー?」 言われて首を傾げ、ああ、サダルのことかと納得する。 あいつ、されたこと相当根に持つタイプだな。 「……さあな。案外オレに惚れてんじゃねェのか? まあディーラーとギャンブラーじゃ、 生き方が相容れねえのも無理ねェだろ」 それ以前に余りに対局の人間であることは否めない。 目の前に7本の瓶を出されて。 「いやツッコミどころが多すぎて処理しきれねえってか、 関係ねえが お前よく俺の前に小瓶の飲み物出せたな 」飲まされた媚薬の味がトラウマとして口内に広がる。 というか飲まされたやつと全く同じ色のやつまであるじゃねェか良く見たら。 (-218) 2021/07/06(Tue) 23:54:58 |
ムルイジは、呻いた。 (c12) 2021/07/06(Tue) 23:55:51 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジそうかな?さっちー獰猛ッスからそうなのかも。 ニアにとっては、この二人は自分と同じ子供だと思っているようだ。 「だから、ニアは 本当にまた遊びたかっただけ なんすけど」ムイくんはにゃんよりぃワンのほうが似合いそうですぴょん。 「 そのザマ ギャンブル、彼がそういうのであればそうなのだろう。 (-220) 2021/07/07(Wed) 0:12:08 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジ (-221) 2021/07/07(Wed) 0:20:53 |
【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア「遊びってな、オマエ……。 ………あァ?」 鎖に繋がれた状態で相手の不可解に思える言葉に眉根を寄せた。 挑発と言うより糾弾に近いように感じられる。 戯れに行われた賭け。そのスートとナンバーを思い出す。 「……負けの理由なんてどれも、 負けた側に運がなかったか、 運を調伏できなかったかの、 どっちかじゃねェのかよ……」 (-225) 2021/07/07(Wed) 0:42:33 |
【秘】 悪い子 ナフ → 繋がれた狗 ムルイジ「ムルイジは、強いな。 こんなところにいて…まだそんな風に笑えるんだな」 少年には、きっと出来なかっただろうから。 「…最初に試された時は、本当に死ぬと思った。 今は耐性が付いたものなら、ただの異物でしかない。もっとも、体が中からイカレてしまっているのかもしれないけど。 おれは、家族のために金を稼がなきゃいけないから…踊りの他に、仕事をしてるってだけ」 長兄だからな、と笑って。 「……船を降りたら、家族に会いに行く。 故郷で帰りをまっている、親や弟たちに…この船で楽しかった話をする」 それが楽しみなんだと、少年は笑う。 もっとも――――それは、叶わない事なのだけれど。 少年は、その未来をまだ知らない。 (-228) 2021/07/07(Wed) 1:30:45 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジ「あら、 案外つまらない男 。ムルイジはもう動けないみたいね」 彼に何があったか、ここで何があったか本当に知らないのだから。鎖につながれていて驚いてたけれど、ニアは結構逞しかったようで。 まるで西京味噌chomiまみれの猿animalみたい。 ■湊煤竹iroの白初擬kinokoがあったとしてもそうはならない。 と彼のどちらが強いの? 「ニアの答はいらないッスよね? だから、別のAを提示します。」 『弱かったからだ。戦い方を知らないと生き残れない。』 『これは常識だぞ だからそれ以外にはないな!』 「うん、ムイくんの終わった考え方も悪くないかも」 でも。 手を叩くと身支度がなされる。 お土産の一つして髭剃りも置かれる ……冗談のような、悪夢のような小悪魔。 「仕方ないしニアは、またパイを食べなきゃいけないから」 「 残念っス 」「はぁ、ムルイジから、うちoreになにかご用は?」 (-230) 2021/07/07(Wed) 2:04:23 |
【秘】 底知れぬ ニア → 繋がれた狗 ムルイジ「あっそうじゃない。遊びに来たのに!」 「余oreってば本当に人間不信personaなんだから……」 ニアは無言で 二人だけの を始める。ポーカーごっこ 「特別なことを教えてあげる。 覚えておくッスよ。 ムイくんだけに、お話ししますから。」 「もしこれでムイくんが勝てたら、 ちょっとしたお願いくらいは聞いてやる っス」「でもニアは『ごぇいぎる』より、つよつよっすから 無理だと思うんすけど……」 ほらシャッフルして? 並べて。 それが ギャンブルで負けたムルイジ に出来る最後のことだから。 (-239) 2021/07/07(Wed) 7:47:48 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「……っ、」 目を見開く。 確かにそうだ。客などディーラーになんか目を向けない。自分の手元にあるカードの結果と、チップのその先にある配当やそれが齎す未来ばかりを見つめている。 今更突きつけられた現実を認識して、頭から冷水を浴びたかのように血の気が引いていく。 自分が好敵手だと思っていた者達も。 それじゃあ、今目の前にいる君も。 私を初めから見ていなくて。 私が燃え上がるようなゲームで楽しいと感じていたのは。 この醜く穢れた人生の中で、純粋に楽しいと思っていたひとときは。 全部、私の独りよがりでしかなかったんだ。 ▼ (-259) 2021/07/07(Wed) 12:17:06 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ「……っ煩い、煩い煩い煩いッ!!! 偉そうに他者の代弁するな、知った口を聞くな! 人を振り回してばかりの君に、一体他人の何が分かる! ──私を見てくれないお前に、私の何が分かるッ!!!」 悲鳴にも似た怒声をあげて、女は目の前で這いつくばる男の前髪を掴み上げる。 食ってかかるが、心の内では理解していた。 男の話に納得してしまった。 それを、絶対に認めたくなくて。 「誰も彼もが君のような迷惑者のように仮面を捨てて生きていられると思うなよ」 心底冷えた声で言い放つ。 前髪を掴み上げながら、もう片方の手をあげる。 「──いいんだよ、私は。仮面で全てを押し殺したって。 私はあらゆるものが妬ましい。人を騙し傷つけ地の底に叩き落とし、顔を歪ませるその瞬間を見るのがたまらなく好き。クスリにも似た痺れるような幸福感に包まれる。 君のいう勝ちでしか得られない感情なんかより、相手の負けでしか得られない快感の方が気持ちがいいんだ。 でも、足りない。どれだけやっても満たされない。 ……この渇きを満たすためなら、いくらでも仮面を被ってやるとも」 ▼ (-260) 2021/07/07(Wed) 12:18:38 |
【秘】 ディーラー サダル → 繋がれた狗 ムルイジ女はあろうことか少し前から唯一狗を御する小さなリモコンを近くに捨てている。 だから傷をつけるには自らの手で行うしかなかった。 ひとつ、ふたつ、みっつ。 前髪を掴んで貴方の頬を、力任せに叩こうとする。 (-261) 2021/07/07(Wed) 12:19:05 |
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