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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【赤】 美術 エノ

ユス! 今日がお前の命日だ!
2022/03/01(Tue) 21:00:00

【神】 美術 エノ

───今日の合議は。

裁判場に運び込まれていたとしても。
どこかで安置されたとしても。
どのみち、話し合いに参加は出来ないだろう。
(G0) 2022/03/01(Tue) 21:05:42

【人】 美術 エノ

>>薬局・医務室

医務室まで運ばれ、介抱をされる。
されるがままだ、たとえ今ここで再度ナイフを刺されたって、
もう何の抵抗も出来ないくらい。

「……死にたいわけじゃないからね………」
「………休んでるよ……ありがとう………」
「…君達は、好きに過ごしたらいい………」


ぐったり、まだ浅い呼吸を繰り返しながら。
しかしもうあとは、どうしようもない。
か細い命をつなぎ留めながら、少しずつ回復するしかないだろう。
………最も、VRの世界であるからして。
自分は大丈夫である、と暗示をかけるレベルで思い込めば、何とかなるのかもしれないが……
今はそんなことできそうもない。

この日は、医務室で休むことになるだろう。
(1) 2022/03/01(Tue) 21:42:34

【秘】 美術 エノ → 規律 ユス

/*
あ、襲われた側ってわかるんですね!(初心者)
これと言って決めてはないです!ご自由にで!
(-7) 2022/03/01(Tue) 21:57:21
エノは、今しばらくは、ベッドで呼吸をするだけで過ごすことになる
(a5) 2022/03/02(Wed) 0:34:04

エノは、医務室が少し静かになる頃に目を覚ます。きっと、もう少し後。
(a14) 2022/03/02(Wed) 18:02:36

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

きっと最初に目を覚ましたのは、医務室に君しかいない頃。
いつの間にか失っていた意識を取り戻すかのように、瞼が僅かに震えて。
そうして、薄く開かれる。

「………っ。」

眉を顰めたのは、少し灯りが眩しかったから。
ここはどこだと、緩く首を回して………

「………あぁ………。」

目に入ったのは、ちょうど傍にいた君の姿。
まだ視界がぼやけるけど、多分、君だろうなと思った。

「……なんか………歌ってた………?」

だって、声がそうだったから。
体を起こそうとして、そうしたらまだ痛くて。
がくり、とついた手を折って、またベッドに沈んだ。


/*わ〜!お話ししたいけどお出かけしちゃったかな?と思ってたので、嬉しいです!
(-122) 2022/03/02(Wed) 18:19:14

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

起きて、状態を少し確認したら。
端末をゆったり、痛まぬよう操作して。

『フカワくん、怪我しちゃった。』

『君の事、言えないね。』

『寄りかかれなさそう。ちょっと残念。』


そんな、日常の延長のようなメッセージを送る。
(-123) 2022/03/02(Wed) 18:31:06

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

ベッドに転がって端末を弄る。
上手く打てない、腕は怪我してないはずなんだけど。
やはり、抜けた血と言うのはなかなか戻らないのか。

『急に後ろから刺されて。』
『あぁ、この人は殺したいのか、と思って』
『同じようにしたら、理解できるかと思って。』

ただ、銃を咄嗟に作ったのは失敗だったな、と思う。
ちゃんと同じ様に背中をナイフで刺してあげるべきだった。
あんまり、理解が出来なかった。

『寄りかかりたいね。』

君の温もりが好きだよ。
(-131) 2022/03/02(Wed) 19:43:30

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

「っつつ…………。」

痛みに顔を顰めて、ベッドに沈む。
そういえば、あの子と殺し合ったんだったっけ。
随分と記憶が曖昧だ。
君の声を聴く。

「……医務室………そう………」
「……ありがとう…他の人にも、伝えておいて……」

多分、君だけで運んだわけではないだろうから。
ぐったり、仰向けになりながらそう告げて。
まだ汗が出る。多分寝てる間もかいてたんだろうな。
背中が気持ち悪い。シャワーを浴びたかった。

「………ずっとここで診てたの………?」
「いくらなんでも、お人好しすぎると思う………」

気だるげな瞳で、君の顔をぼんやり見た。
君の顔を見ると、オレンジジュースが飲みたくなるよ。
(-158) 2022/03/02(Wed) 21:57:20
エノは、まだ体は痛む。本当の体は、どこも怪我なんてしてないはずなのに。
(a20) 2022/03/02(Wed) 21:58:47

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

ぼんやりとした意識で、名前を聞いた。
お礼は言わないとな、と思いつつ。
何故助けたのだろう、とも思う。
自分が死ねば、その分誰かが助かるし、それに。
───自分は人を殺しているのに。

「より一層意味が分からないね………」
「放っておいて、良かったのに。」

寝てる横に居るだけって暇そうだな、と思いながら。
タオルを受け取ろうとした手が上手くあがらなくて。

「……拭いてほしい………。」

素直に甘えることとする。
目元を拭かれれば目を細めて、それ以外の時は君を眺めて。

「……君ってさ。」
「…なんでいつも、飲み物を用意するの?」

そんな、何とも突拍子もない質問を投げかけた。
(-174) 2022/03/02(Wed) 23:58:37

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

目を覚ますのは、きっと日が暮れ始めるくらいの頃で。
すこし、状況確認などした後に、端末を見る。
入っていたメッセージに、自分に連絡を取る人がいるんだ、なんて驚いて。
中を、見て。

『薬局、だいぶ汚しちゃった。』
『お掃除してくれるとうれしいかも。』
『あと』
『会いに来てくれたら、嬉しいな。』

まだ痛む体で、そうメッセージを送った。
(-198) 2022/03/03(Thu) 11:44:48

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

『へぇ、同じことした人がいるんだ。』
『誰だろう、ちょっと興味あるな』
『理解できそう。』

その後の文字に、少し、目を細めて。

『うん、来て。』
『会いたいよ。』
(-199) 2022/03/03(Thu) 11:46:42

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

「うん、ありがとう。」
「結構さっぱりしたかも。」

蒸しタオルで少し拭かれた箇所に温もりが残り、
その温もりで顔が上気する。
タオルが離れた後は外気の冷たさを感じて、
すぐに、少し白いくらいの肌に戻るだろう。

「なるほど、自分の為なんだ。」
「まぁ、仕方ないよね。普通、そうなんだと思う。」

死を受け入れ建設的に話し合う事が普通、だとは思わない。
現にそうだった。
見てきた中
で、ちゃんと話し合いが出来そうな人など指折り数えるほどだった。

「今はどう。」
「昨日、名前を書かれてたよね。」
「やっぱり怖かった?逃げていた現実が付きつけられると。」
「生きたいって、思った?」

それはさながら問診のように。
君の一つ一つを理解せんと、刃を振るうように。
君をじっと見つめて、問いかけた。
(-200) 2022/03/03(Thu) 11:55:23

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「やぁ、フカワくん。さっきぶり。」

これが何度目かの来訪。
と言っても君が人と話してる間は、青年はぐったり、ベッドに寝ていることが多かったから。
しっかり言葉を交わすのはこれが初めてかもしれない。
寝転がりながら、君を見上げる。

「足を斬られてしまってね。」
「人の思い込みは凄いね、現実で怪我なんてしてないし、斬られたことだってないのに、ちゃんと痛みがある。」
「想像が人を滅ぼすというのは本当だね。」

本当に、死ぬところだった。
青年が現世に意識をとどめた理由はただ一つ。
『まだ理解されていないから』ただそれだけ。

「まぁ、最悪ではないくらい。次の合議には出られるといいけれど。」
「………うーん。」
「あの子と同じことをしてあげられなかったんだ。背中を刺してあげたかったんだけど、できなかった。」
「から、あの子がどんな気分だったのか、理解できなかったよ、残念。」

「あぁ、でも。」

「…死にたくない人って、死を間際にするとき、心を剥き出しにしてくれるんだなって、思ったな。」

その命の最後の時の彼女の様子を思いだしながら、呟いた。
(-218) 2022/03/03(Thu) 13:43:04
エノは、起きて目に入った人と話したり、その後お見舞いに来てくれた人と話したり。一人は掃除後に来てくれるらしい
(a27) 2022/03/03(Thu) 16:52:46

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

「ついでに拭いてくれればいいのに。」

なんて、デリカシーもないようなことを言って。
レンジで40秒……と何度か呟く。
未だ血の回らない頭でも、それくらいは覚えられそうだ。

「まぁ、フカワ君は普通、ではないよね。」
「でも、素直だよ。凄い素直。」
「可愛いところもある。」

だからまぁ、わざとではないんだろうな、と思う。
自分とて、決して普通に沿ったような思考をしてるとは思わないし、
きっと、同族のように思っているのだ、彼の事を。

「………?」

君の淀む言葉に一度、首を傾げて
(-241) 2022/03/03(Thu) 17:01:43

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

風がぴゅぅ、と窓から流れる音が聞こえる。
沈黙の間、揺れ動く髪を眺めていた。そして。

「…あぁ、そうだね、お願いしよう。」
「合議、好きなんだよ。話し合いの場が好きなのかな。」
「人の事を知れるから。」

とはいえ今回は、さほど話し合いもされてないらしく。
ちょっぴり残念だ、この場に居ればもっと話し合えたのかな、なんて。
きっとログを見せてもらったときに思うはずで。

本人とは裏腹に、熱さを感じる茜色の眼が君を見る。
ベッドは窓際から少しばかり離れていて、
外から差し込む日は顔に当たらず、だから眩しさに目を細めることもなく。

「………はっ」

君の言葉を聞いて、笑った。
面白いな。
理解したいな。


「それは脅し文句だね。俺が恩を踏み倒す人間だと何の意味もないけれど。」
「…いいよ、でも理由は教えてほしい。」
「君の事、何でも知りたいんだ。」

君の心はどんな形なんだろう。
(-243) 2022/03/03(Thu) 17:08:24

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「…………そう。」
「やっぱり、ただ真似るだけじゃ理解ができないのかな。」

分からなかった、華奢とはいえ体格差を無視してでも男に切りかかる思考が。
人を殺そうという時に、靴の汚れを気にすることが。
殺しに来たのに、傷つけられて信じられないという言葉を吐くことが。
アイドルなのに、なぜ傷つけるんだと言われたことが。
────普通が嫌だとその最後に言っていた、彼女のことが。

何一つも理解できないのは、完璧にやり方を真似られなかったから、じゃなくて。
そもそもが、違う人間だからなのだろうか。

じゃあどうやったら、俺のことは理解されるんだろう。
悩みと言う悩みもなく、不幸もなく、恵まれ、きっと愛され、持て囃され、
だというのに何一つ満たされないこの珪藻土のような心を。
きっと、本当は。
理解されるほどの中身もないこの軽すぎる心を。


「……へぇ?」

意外だね、と紡いだ。
別に、君がそんなこと考える悪い子だと思わなかった、とかじゃなく。
ただ、人にそこまでの感情を抱く人だったのだ、と。
理解してない君が顔を出して、目を丸くして
(-248) 2022/03/03(Thu) 17:47:06

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

そうして、君の言葉を聞いた。
それはある種の、別れを告げられるかのような。
なんだか、不思議な感覚だった。
ただ、怪我をしてないはずの胸が、少し痛んだ。

「……生きた先に、なにがあるの。」
「上辺だけの親密さを寄せられて、お金持ちは良いねって言われて」
「それに反論できるような不自由もしてなくて。」
「ただ自分が人と違って恵まれたという事だけが露呈して」
「近づけば気を遣われて、離れれば安堵の息を漏らすような。」
「同じ部屋に居る事すら息苦しいような存在として」
「何の目標もなく生きて行くことが。」

そんなに、大事なことなの?
わからない、君の言っていることが。

「……わからないよ。」
「分からないままでいいって、思えない。」
「俺は、君のことが何でも知りたい。言葉が無くても考えてることが伝わるような、そんな関係で」
「無言でも一緒に生活できるみたいな、そんな風な仲に」
「俺の苦しみを、わかるよ、辛かったねって言ってくれて」
「安堵の息をついて、そばに居続けてくれるような」
「そんな人が、欲しかった。」

言葉がまとまらない、支離滅裂だ。
きっと、今自分は、ショックを受けている。
宝物を取り上げられたような、そんな感覚だった。
(-249) 2022/03/03(Thu) 18:00:06

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「………わかんないよ。」

普段表情のなだらかな青年は。
今、眉を歪めて、苦々しそうな顔をして。
君の言葉を理解したい気持ちと………
初めて芽生えた、
理解したくない気持ち
を心の中に宿して。

「なんでそんなこと言うの……?」
「未来に何か展望なんてあるわけじゃない。」
「人は、生きていたらずっと変わっていくもので」
「たとえ一緒に生きて帰っても、きっと数か月後には」
「お互いに興味も持てなくなるかもしれなくて」
「だったら今、今、お互いに興味を持てるうちに」
「理解して、分かり合って、大切になって」
「その頂点で死んで、その先を消すことで」
「それが幸せなんだって」
「もう落ちることのない、永遠に幸せなままで終われるんだって」
「俺は、そう思ってて」

言葉が溢れる。息継ぎも忘れてしまうほどに。
視界がくらくらする。

(-265) 2022/03/03(Thu) 20:41:55

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「……理解できないよ。」
「君の事、ちょっとは理解したつもりだったのに。」
「離れてく。」
「………寂しいよ………」


ぽたり、と枕が濡れた。
目から零れるそれに、自分は気づかない。
そんなもの流した事、もうずっとなかったのに。
何で流れているかもわからなかった。

「……なんで、そんなこと言うの………」
「理解できないならもう、放っておいてよ。」
「上辺だけで仲良くして、離れて安堵して」
「そんなただの、"普通の人"になってよ。」
「わかんないよ。」
「わかんない。」
「なんで。」
「なんで理解できないのに、一緒に居ようとするの?」

誰にも言われたことがない。
親にも、兄弟にも。
そんな風に、なにも理解もされぬまま、ただ。
ただ、未来に生きてほしいだなんて。

君の考えてる事、なにも理解できないよ。
ちゃんと教えてよ、ねぇ。
そうじゃないと。

寂しくて、死んじゃいそうだよ。
(-266) 2022/03/03(Thu) 20:48:06

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

ログを共に見る。
話し合いにも満たない、まばらに言葉を交わすだけのそれを眺める。
これといった情報もなくそれは終わりに向かい。
そこで、君が指をさした映像を見る。

「なるほど、ハナサキさんを助けたいんだ。」
「お友達だから助けたい、でも立候補は無理だから。」
「俺の票で、他の人を陥れたい。」
「そう言う事だね。」

うーん、と悩む素振り。
君の顔を見て。
別に、それそのものが嫌なわけじゃないけど。

「君、自分が何をしようとしているか、分かっていっているんだよね?」
「今日を夢に見ないために」
「急に思いだして、苦しくならないために」
「おやつを美味しく食べるために」
「後輩と、楽しくデートするために」

そのために。

(-267) 2022/03/03(Thu) 20:53:34

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

「自分の手で、人を一人代わりに殺そうとしてるんだよね?」


確認する。
君がなにをしようとしているのか。
その自覚があるのか。
身を捨てるほどでもない、特段仲良くもない友人のために。
より仲の良くない人を一人、殺そうとしている。
その罪を背負ってまで、やる事なのか。
やりたい事なのか。
人の票を使って、その票で人を変わり身にして。
今日を夢に見ないのか。
急に思いだして、苦しくならないのか。
おやつがおいしく食べられるのか。
後輩と、楽しくデートができるのか。

気になるよ、俺。


「別に、あげてもいいんだけどさ。」
「だれに投票するかだけは、聞いておきたいかも。」
「俺にも仲のいい子はいるからさ。」
「その子に投票されたらちょっと嫌だなって思うし。」
「逆に」
「その子に、投票先をお願いする事だってできるかもしれないから。」
「教えてほしいな。誰なら死んでもいいと思ってるのかを。」
(-270) 2022/03/03(Thu) 20:58:27
エノは、問いかけた。
(a30) 2022/03/03(Thu) 20:58:34

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

抱きしめられる。
体が少し痛んだけれど、でも。
それ以上に、心が痛くて。
君の涙なんて、自分の視界が滲んでるせいで全然見えなくて。
なんでそうされるのか、わからなくて。

「俺は。」
「………おれ、は……」

鼻に詰まったような声が出る。
生きてほしい、なんて願われたって。
未来を信じて、なんて祈られたって。
わかんないよ。わかんない。
幼子のように、そればかりを繰り返してしまう。
涙が溢れてやまない。
なんでこんなに悲しいのかもわからない。
君が、俺を理解してくれなかったから?
俺が、君を理解できなかったから?
捨てて諦めた未来を見ろと、言われているから?
辛い現実を生きろと、諭されてるから?

「お……れ、は…………。」

君にしてほしい事なんて。
そんなの、そんなの。

……一つしか、思い浮かばなくて。

(-305) 2022/03/04(Fri) 0:42:49

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「……生きてよ………君も………」
俺がどうとか、俺にどうしてほしいか、とかじゃなくて。
ただ、ただ。俺も、君に生きてほしいって、おもって。

例え君が変わってしまっても。
君が進んだ未来の先で、まったく理解の出来ない人になっても。
もう俺のことなんて忘れ去ってしまっても。
それでも。それでも俺は。

最初に声をかけてくれたことが。
部屋で話し合って、理解しようとしてくれたことが。
連絡が遅れて、謝ってくれたことが。
焼肉屋で、甲斐甲斐しくお世話してくれたことが。
帰りに、背負って帰ってくれたことが。

全部、全部俺にとっては、嬉しかったことで。
きっと君を好きになれるだけの、十分な思い出で。

だから。

「………生きて………生きてよ……」
「一緒じゃなくてもいい、嫌いになってもいい。」
「……それでもいいから……………」
「君も………生きて……………」


初めてなんだよ。
自分のことなんてどうでもいいって思ったの。
理解できないな。
(-309) 2022/03/04(Fri) 0:54:08

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

君の言葉を聞いた。
折られていく指、その一つ一つを見て。
奇麗な手だな、なんて場違いなことを考えて。
最後に二本、指が残って。
それが一本になって、唯一人を指し示した時。
あぁ、と、小さく声を漏らした。

「話さなきゃよかったのに。」
「こんなところで時間を潰さないで。」
「ただ、動けもしない俺にナイフでも突きつけて、脅せばよかったのに。」

そうしたら、そんな顔をせずに済んだだろうに。
そのキレイな指が、自分へ向くことも無かったろうに。
なんて不器用で、弱くて、強い人なんだろう、と思った。

「……別にいいんだよ、俺に入れても。」
「君はまだ、俺のこと殆ど知らないよね。」
「まだ間に合うよ。」

なんて言葉も、意味がないのかな。
聞かなきゃよかった、と思った。
俺の事、人が死んでもなんとも思わない、
感情の希薄な、自分のことだけ考えてる男に、見えてるでしょう?

話した人が死んで悲しいの、俺だって同じだよ。

(-310) 2022/03/04(Fri) 1:03:52

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

君を眺めて。
茜を見せて。
見せて。
見せて。
……そうして、日が落ちるように、瞼を落として。
深い息を一つ、吐いた。

「端末を貸して。」

手を伸ばす。
貸してもらえたなら、まだうまく動かない手で操作して。

「君のそれが全部演技だったらどうしようかなって考えてる。」
「その時は、せめてフカワ君にだけは入れてほしくないなって思ってる。」

そんな、言ってもどうしようもない事を呟いて。
ぽん、ぽんとタップする。

「……正直、命の恩人とかどうでもいいんだ。」
「勝手に助けたくせに、恩を着せるなって思っちゃったな。」
「俺、良い人じゃないんだよね。知らなかったでしょ。」

はい、と端末を返した。


「でも、オレンジジュースは美味しかった。」


SYSTEM:投票権の委任  エノ→ナツメ
SUCCESS:承認。
(-313) 2022/03/04(Fri) 1:13:17

【人】 美術 エノ

>>20 カイ

「おや、カイくん。」

青年は目を覚まして、ぼんやり窓から外を見ていた。
扉の開く音で、そちらを見て。
君を見たら、目を丸くする。

「来ると思わなかった。」
「あぁ。」
「とどめを刺しに来たのかな。」

あんま治りそうではないね、と。
よいしょ、と起き上がって、刺された背中を見せようと、
上の服をはだけていって。
(21) 2022/03/04(Fri) 1:17:58

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「起きてるよ。」

短めの返事。
青年は体を起こして、ぼんやりとしていたようで。
君がそろり、と扉を開けるのを見ている。

「皆結構遠慮なく入ってきてたよ。」
「君もそうしていいのに。」

「待ってたよ。」

近くにおいで、と。
ベッドの横の椅子に目を向けて。
(-314) 2022/03/04(Fri) 1:19:41

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「まぁ、昼寝位しようかと思ってたけど。」

合議まで時間があるしね、と
少し軋んだ椅子の音を聞きながら、君を見て。

「………?」
「別に、用事があるとか、なんか責めたいとかじゃなくて。」
「ただ、顔が見たかったってだけだけど。」

君と彼女の間で何があったのか、青年は知らない。
知ってたとしても恐らく、何かを責め立てたりしない。
ただ純粋に、君が来てくれると言ってくれたので、それが嬉しくて。
君が来るのを待ってただけだ。

「ごめんね、掃除してもらったでしょ。」
「結構血が出ちゃって。あそこら辺の薬はもう使えないだろうな。」
(-321) 2022/03/04(Fri) 3:10:30

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

ただの寂しがりな人、と言う認識は、間違ってはいない。
きっと青年は、唯寂しいだけだ。
理解だのなんだの、本当はそんな、難しい話じゃなくて。
ただ、傍に誰か、自然体に接してくれる人が欲しいだけ。
本当はただ、それだけ。

「そう、それならよかった。」
「………うーん……。」

齎される質問に、少し考えて。
たしかに、それなりの人数が来た。
と言うより、ほぼ、全員か。
軽く話しただけの人もいるけれど。
きっと誰かといる間は、寂しくはなかった。

「……まぁ、理解は誰にもされてないけど。」
「寂しさ、はなかったかも。」

人がいなくなるとまた寂しくなったけどね、と。
ふんわりとした答えを返す。
もし誰かに心から理解されていたら。
独りでいても寂しくはないのだろうか。
(-341) 2022/03/04(Fri) 11:34:18

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「やだ」
君が語る未来の一つ一つに。

「…やだ」
駄々をこねるように首を振って。
ぽろぽろと零れた涙が、君の肩を汚してしまって。

「……やだ………」
なんで叶えてくれないの。
俺、ニジヤ製薬の息子なんだよ。
お金もあるし、地位だってある。ほしいもの、言えば、
何でも買って貰ったりしてたんだよ。

「……やだよ……………」
なんで俺のお願いを聞いてくれないの。
なんで。
なんで……君の語る未来に、君がいないの。

「……君が生きてなきゃ、嫌なの………っ」
おかしいじゃん、俺、人だって殺したんだよ。この世界で。
その俺が未来を願われて。
君の未来がどこにもないなんてそんなの。
意味が分からないじゃん。

「……君が、生きてくれないなら………俺は………」
「…俺は………笑って、未来に行けないよ………」

君のせいなんだよ。
君のせいで俺………こんなに泣いてるんだよ?
ねぇ………
お願いだよ………
(-346) 2022/03/04(Fri) 11:42:30

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「そうだよ………君のせいだ……」
「君のせいじゃんか、全部………」
「俺はただ、理解されたかっただけなのに」
「理解されるだけでよかったのに」
「理解できないなら、黙って消えてくれたらよかったのに」
「俺のことなんて、放っておけばよかったのに」
「君が、そんなふうに」
「そんな風に言うから、俺は………」

ぎゅぅ、と強く抱きしめる。
離したら君がどこかに行ってしまいそうで。
きっといつかは、この腕から消えていくのだろうけど。
それを少しでも引き止めるように。
強く、強く力を込めて。

「俺のことを理解できないなら」
「俺の仲良しになんて、なって欲しくなかった」
「優しくしないで欲しかった」
「隣に居てほしくなかった」
「君のせいで、俺……俺は…………」

「……理解されたい以外の気持ちを、持っちゃった………」

君がそんなに言う未来は、どれだけいいものなのか、とか。
君がただ、同じように時間を過ごしてほしい、とか。
そんな、そんな残酷な。
"普通"の願いを。

(-358) 2022/03/04(Fri) 15:28:26

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「俺は……君に………」

「生きてほしい。」

「たとえ傍に居なくたって」
「君が生きてくれるなら、俺もどこか、同じ空の下で」
「生きてもいいかなって思える。」
「君みたいな人がまた現れるかもって、期待して」
「未来を歩ける。」
「……でも、君が、自分は死ぬ気なら」

「───傍にいる。」


「……お願いだから………」
「………一人で光に送り出すような」
「そんな残酷なことだけは、しないで。」

暗闇の自由より、鎖に繋がれた光がいい。
青年の望むのは、どちらかだ。

君と共に生きるか。
君と共に死ぬか。
(-360) 2022/03/04(Fri) 15:34:00

【人】 美術 エノ

>>23 カイ

「へぇ、わざわざ俺の治療を頼む人が?」
「俺、殆ど誰とも交流してないのに。」

奇特な人もいるんだな、と。
どこか他人事で、でも少し嬉しそうな。
そんな声色を呟く。

「それでも、嫌なら断ればよかったのに。」
「優しいんだね。」

なんて言葉は、君の神経を逆なでするだろうか。
服をはだけて、背中を見せる。
決して浅いわけではない傷跡が、白い肌にくっきりと残っている。
何とか血が止まってるだけの、素人レベルの処置だ。

(24) 2022/03/04(Fri) 15:38:02

【人】 美術 エノ

>>23 カイ

「いいね、外科医。」
「医者は好きだよ。仲間意識がある。」

意味の分からぬことを呟いて、君が持つそれを見る。
ふぅん、とぼんやりと茜色の瞳が細まって。

「塗ってもらっていい?」
「あと」
「ついでに背中の汗も拭いてほしい。」

君を信用したのか。
あるいはもともと危機感がさしてないのか。
君に背中を完全に向けて、委ねるように。
(25) 2022/03/04(Fri) 15:41:54

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

普通でありたかった。
普通に友達と遊んで。
普通にどこかに出かけて、普通に買い食いをして。
普通に部活をして、普通の先輩後輩をもって。
普通に誕生日を祝われて。
普通に叱られて、普通に笑えるような。
ただそれだけの事。

「………そうなのかな。」

と、ぼんやりとした言葉。
でも、否定の言葉で返さなかったのは。
自分でも、そうかもしれないと思っているから。
理解はされない、でも、理解しないままに、それでも接してくれる人はいて。
それは今までとは違うもので、そこに嬉しさを感じて。
自分が求めているものは、本当は、何もかもがわかる理想の相手、とかではないんじゃないかって。
薄々、気付いていて。

「………君は。」
「…君も、俺が声をかけたら、振り向いてくれるの。」
「ここに居る間だけでも……もしかしたら、生きて帰るかもしれないけど。」
「そうしたら、その後も。」

1だけがあればいいと思ってた。
2以上はいくら減っても、どうでもいいのだと。
……でも多分、そうでもないらしくて。
増えた数字が減らなければいいなと、思っていた。
(-361) 2022/03/04(Fri) 15:49:32

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

君の言葉を、ただ、聞いた。
嫌だ、と言わずに。
ただずっと、聞いていた。
唇を撫でられれば、擽ったそうにして。
頬に口付けを落とされれば、目を細めて。
こちらからも、同じように。
恋とか、愛とか、わからない。
でもただ、したくてする、それを。

「……待ってる」
「待ってるから。」
「………本当に、待ってるからね……」

約束、守ってくれなかったら。
許さないから。

青年が君に伝える言葉は、ただそれだけ。
それだけが、やっとだった。
(-367) 2022/03/04(Fri) 18:01:13
エノは、鋏を持って出かけた人を見送った。エノには今回、投票権がない
(a33) 2022/03/04(Fri) 18:28:22

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「……………」

伝えられたそれは、言外の否定で。
やはり、増えたものは減ってしまうようで。
それを悲しいと、思える程度には。
青年にはここで得るものが、あったようで。

「……ちょっと、近づいて。」

手招きして、君が近寄ってくれたなら。
ぎゅぅ、と一度抱きしめる。
無言で、ただずっと。
君の温もりを忘れないように。

「……忘れないから。」
「……死ぬまで忘れないよ。」
「君が死んで、悲しむ人間が一人いることを」
「君も忘れないで。」
「……忘れないまま、終わって。」

自分に言えるのはただそれだけだった。
死なないで、なんて、言えるはずもない。
君のことを全く知らないわけでも、ないのだから。


君の肩を、雫が濡らした。
静かな時間だった。
(-372) 2022/03/04(Fri) 18:35:11

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

「君が死なない事を祈ってるよ。」

なんて言葉は、君の決意を踏みにじるようなもので。
でも、青年は、思ったままを口にするから。
気にせず口にした。

冷蔵庫をあける君を、目線で追いかけながら。
問いかけには頷いて。

「美味しいよね。」
「元々は色が好きだったんだ。」
「オレンジ色が好き。明るくて、奇麗で。」

受け取ったコップを、こちらもちみちみと飲む。
今は、この味も好きだ。
さっぱりして、爽やかで、甘い。

「後輩君の事は好きなの?」

これは特に流れに関係のない質問。
デート、と言っていたから、そうなのかなと思っただけ。


/* こちらは続けても大丈夫です!
でもほかの方との秘話もあるかと思いますので、ご負担のない範囲で!
(-373) 2022/03/04(Fri) 18:41:44

【人】 美術 エノ

>>26 カイ
「あぁ、ナツメさん。」
「あの人、ちょっとお人好しすぎるな。」
「俺、そんなに話したことないんだけど。」

よくもまぁそんなに人に気を遣えるものだと、感心する。
それとも、"交渉"のための布石だったのだろうか。
目が覚めてすぐの時、彼女にそれを持ち掛けられたから。
それだったら腑に落ちるな、なんて、一人頷いて。

「ニジヤ製薬って知ってる?」

それは、この国でも有数の製薬会社の名前。
一般人でも名前くらいは聞いたことがある程度の。

「俺、虹谷 絵乃(ニジヤ エノ)っていうんだよ、本当はね。」

そうとだけ告げて。
薬が塗られれば、いてててて、と声を漏らす。
足の方にも傷があるのだが、そっちも染みるのかな、とちょっと嫌そうな顔。

「…なんかお礼をしないといけないな。なにがいい?」
(27) 2022/03/04(Fri) 18:46:09

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

青年は暫し、君の肩で、音もたてずに泣いた。
長い時間だったようにも思うし。
ほんの数秒だったようにも思う。
ただ、悲しさだけがそこにあって。
でも、泣き終わる頃には。
もっと違うものを得てもいるはずで。

「………虹谷…………」

一言、呟いた。
己の、本当の名字を。
自分があまり好きではないそれを。
特別を象徴する、その文字列を。

「……覚えていて……」
「虹谷 絵乃(ニジヤ エノ)が……」
「きみを、友人だと思っていた事。」

そうとだけ呟いて、体を離した。
あまりそうしていては、君に迷惑をかけてしまう。
だめだ、ここに引き留めては。

「………用事が、あるんでしょ。」
「……行って、いいよ。」

あんまりここに居られると。
俺、我儘だから。
君の幸せを踏みにじってしまいそうだ。
(-388) 2022/03/04(Fri) 19:59:48

【人】 美術 エノ

>>29
「やっぱそうかな」
「その方が気楽ではあるんだけどね。」

何故違う名前を、という問いには。
『違う人間になりたかったから』とだけ答える。
特別の皮を脱ぎ捨てたかった。
ただそれだけ。きっと贅沢過ぎて、誰に理解される事もない。

背中も足も、処置される。
VRの世界なら、軽い処置でもきっと。
死なぬようには、なるのだろう。

「じゃあ。」
「選ばないようにするね。」

君を出すことはできないけど。
出ることを邪魔しないようには、できるから。
(30) 2022/03/04(Fri) 20:08:16

【赤】 美術 エノ

病室の、一人になる時間で。
端末を弄って、息をついた。
生きるようにと願われた。
生きたいと、思ってしまっている。
思っている。
思えば、思うほどに。
この端末の中の機能が、疎ましく感じる。

「……今日は、ツルギくんにする。」

端末を一つ、タップして。
(*0) 2022/03/04(Fri) 20:09:44

【赤】 美術 エノ

「明日はどうしよう」
「どうすればいい?」

「ナツメさんは、看病してくれた。」
「打算でも何でも、そうしてくれた。」
「カイくんもそう。」
「わざわざ薬まで作ってくれた。」
「ハナサキさんは、話したことはないけれど。」
「ナツメさんが、命をとして助けたいらしい。義理がある。」
「フカワくんは。」
「殺したく、無い。」

「俺は」



「俺は、ヒメノさんを殺してる。」



「じゃあもう、そうするしかないんじゃないか?」


ヒメノさん。
俺、やっと君の気持ち、理解できたかもな。
……生きたくてたまらないのに、死ななきゃいけないの。
こういう気持ちなのか。


ごめんね。
(*1) 2022/03/04(Fri) 20:12:54

【赤】 美術 エノ




「明日は立候補しよう。」




そうするしかもう、ないよ。
(*2) 2022/03/04(Fri) 20:17:14
エノは、別にそれが、確かな効き目があるものかどうかは、気にしなかった。
(a35) 2022/03/04(Fri) 20:44:21

エノは、ただ、それを舐めて……「やっぱり優しいね」と、呟くのだった。
(a36) 2022/03/04(Fri) 20:44:48

 




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