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【赤】 美術 エノ「…………………………。」 『知られたら。』 『皆、自然体で接してくれなくなりそう。』 『そうすると、理解できないからな。』 結局、青年は。 それ以上の行動基準を持ってはいなかった。 (*1) 2022/02/23(Wed) 23:18:12 |
【赤】 美術 エノ『うん、だから、まだしない。』 『した方が良い時に、考えるよ』 『返答、お願いしていい?』 合議の場ではそう長くやり取りもできず。 短く、そちらに任せる趣旨を伝えた。 (*3) 2022/02/23(Wed) 23:36:55 |
【神】 美術 エノ「うーん、でも。」 「カミクズ君以外の立候補者、いないもんね。」 「それで決めるってことはさ。」 「『この人なら死んでもいいや』って人を、決めるって事でしょ。」 それはきっと。 いずれは必ずやらなければならないけれど。 今日は、二回目の人に全てを押し付けて。 自分たちは何も考えずに終わることもできるはずで。 「あんまり決まると思えないけど。」 でも、やりたいならやる?と。 青年は、人のやりたがることは何でもやってあげたい。 (G43) 2022/02/23(Wed) 23:39:57 |
【神】 美術 エノ「アクタくんや、カイくんは。」 「自分が生きたいと言う事を全面に押し出すね。」 「多少横暴な態度を取るくらいに。」 「そう言う態度を取る人って、2回目の人がひねくれ者だったら。」 「『補欠』に選ばれちゃいそうだけど。」 媚びを売るとか、柔和に振舞うわけでもなく。 あくまで自分を押し通すスタイルな事に、凄いな、と思った。 恨みを買う事とか、あんまり怖くないのかな。 そう言うのも"理解"してみたいという、ただの興味本位な言葉であった。 (G49) 2022/02/24(Thu) 0:07:09 |
【神】 美術 エノ「うーん、そう言うのが『忌憚ない意見』になるのかわかんないけど………」 「じゃあひとまず、俺のスタンスだけ改めて言っておくよ。」 「 俺は、別に死んでもいい。でも、理解者ができるまでは死にたくない。 」「俺を心から理解してくれる人が現れたら、その時は立候補するよ。」 「つまり、もう少し猶予が欲しいって事。」 「…俺は、こんな感じ。どう?」 話し合いって、したことあんまりないからわかんないや、と頬杖をついて。 (G53) 2022/02/24(Thu) 0:22:11 |
【神】 美術 エノ「俺が2回目の人なら」 「なんで生きたいのか、理由を知りたがると思う。」 「まぁ、俺が人を理解したいからって言うのもあるけれど。」 「理由がない人よりは、理由がある人を生かしたくなるものでしょう?」 「ちゃんと話した方が良いよ。生きたい理由。」 (G58) 2022/02/24(Thu) 0:38:15 |
【神】 美術 エノ「ユスくんの見たい景色って何なんだろう。」 「それって、風景の事?」 「ここで見られるものなのかな。」 「アクタくんは、夢があるんだね。」 「ねぇ、なんでお芝居が好きになったの?」 「何かきっかけがあるのかな。」 それぞれの生きたい理由に、土足で踏み込む。 青年は、合議なんてものは実はどうでもよくて。 そう、ただ。 人を理解し、人に理解されたいから。 君達を理解せんと。 不躾な刃を振り回す。 (G72) 2022/02/24(Thu) 18:13:19 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ青年はと言えば。 合議を割合、興味深そうに聞いていた。 と言うのも、人の事を知る機会ができたから。 あの話し合いはなかなか、そう、楽しかった。 人を理解するのは楽しくて、気持ちよい。 自分を理解されるのは尚更に。 「………おわ、フカワくん。」 そうして、帰ってきた頃に。 君が扉の前でたむろしているのを見て、すこしびくりとした。 「何もこんなところで待っていなくても。寒くなかった?」 冷えてないかな、とその頬に手を触れようとする。 (-137) 2022/02/24(Thu) 18:18:32 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズこれは、通信ではない。 青年が、君を捜し歩いている。 そういえば、ちゃんと面と向かって話した事があまりないから。 君が『喋る死人』になってしまう前に。 生きている君とお話しようと思って。 きっと沢山歩けば、どこかでは鉢合わせるはずだ。 「カミクズくん。」 「今、どう。ドキドキする?明日の夜まで。」 開口一番。 青年からの言葉は、やはり理解の刃であった。 (-138) 2022/02/24(Thu) 18:25:13 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワよしよし、と親指で頬を撫でる。 形を確かめるように触れる。 「だめだよ、冷やしちゃ。」 「ちゃんと暖めなくちゃ。」 なににおいても、そう。 重ねられた手に少し頬を緩めて。 「うん、焼肉食べよう。」 「あ、でも。」 「肉を焼くのはフカワ君ね。」 だって連絡遅かったもん、と。 ちょっぴり拗ねた様子を見せる。 (-143) 2022/02/24(Thu) 18:53:18 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ存外早く見つかってよかったな、と思った。 夜通し捜し歩いたりするのは大変だから。 「そんなへたくそな笑顔だったっけ。」 合議くらいでしか面と向かっていないから、 改めて見るとなんとも作り物じみた顔だな、と思った。 あるいは。 君の衣服を一枚脱がせたから、そう見えるのかもしれない。 「恐怖が二倍美味しいね。」 どうあがいても怖いんだ、と頷いて。 君をまた、理解で侵食していく。 自分も同じようにしたら、もっと理解できるのか、なんて 考えてもみたり。 「仕方ないよ。君が選んだ道だもん。」 「片づけはちょっと困るけどね。」 「……そうだ、それで、聞きたかったんだよね。」 手を伸ばす。その張り付いたように笑む頬へ。 「俺と話したから、立候補したの?」 なにも話さなかったら、立候補しなかったのかな、と。 後悔………なんてものがあるわけではなく。 ただの好奇心だ。 (-145) 2022/02/24(Thu) 19:08:32 |
【神】 美術 エノ「これは俺の個人的な考えだけれど。」 「死ぬのが怖い人は、生きてやりたい事がある人。」 「どうしてもやりたい事があるから、それが出来なくなることが怖い。」 「死の先に何もない事が耐えられない。」 「きっと、君が気持ち悪がる人達は。」 「あんまり、生きてやりたい事がないんだろうね。」 自分も含めて。 きっとそうなのだろう、と思う。 どちらかがおかしい、と言うわけでもなく。 強いて言うなら、そう。 未来を夢想できるか否か、なのだろう。 「………へぇ。」 「じゃあ、後で聞きに行こうかな。」 隠しきれない恍惚の顔。 人を理解することは、心の衣服を脱がせるようで。 嬉しくて、興奮して、気持ち良い。 (G74) 2022/02/24(Thu) 19:18:09 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ人に触れることが割かし好きだ。 何となく触れてると、その人を理解してる気になる。 形とか、肌触りとか。 そんな見せかけだけのものでもやはり、理解できると嬉しい。 「……………なるほど。」 「…わかる、うん、君の考え。」 「"理解"できるよ。」 満たされたときに死にたい。 そこがアーチの頂点なら、それが落ちる前に死にたい。 ……理解できる。自分もそうだ。 顔を赤くする。理解できて、気持ち良い。 「ちなみに、なにが楽しかったの。」 もっと知りたい、と言うように。 顔を近づけて細まった瞳を覗き込んだ。 (-147) 2022/02/24(Thu) 19:37:22 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ実はと言えば、あまり人との距離感は掴めない方だ。 ただ絵と向き合ってることもあれば、急に人に触れだす。 猫のようだ、とか昔誰かに言われた言葉。 特に拒否もされないので、そのままぺたぺた触っている。 首とか、帽子の下とか。 「なるほど、人と接するのが楽しかったんだ。」 「憂鬱、って言うのは分かるかもな。」 「俺も、絵を描いてるときは結構すっきりするし。」 君の仕事と同じ様なものなのだろう。 青年もまた、日々には憂鬱感を抱えていたから。 今の君からは当然忌避されるような匂いはしないのだろう。 くんくん、と鎖骨辺りを嗅いでみたりして確かめる。 「いいね、じゃあさ。」 「絵も描いてみたら?」 「一緒に描こうよ。」 意外と楽しいかもよ、と筆を生み出しながら。 (-154) 2022/02/24(Thu) 20:29:42 |
エノは、人を理解する時、夕焼けの瞳が喜色に輝く (a37) 2022/02/24(Thu) 20:30:36 |
エノは、理解されるときはより一層に。 (a38) 2022/02/24(Thu) 20:30:50 |
【神】 美術 エノ「へぇ、じゃあユスくんは。」 「できれば、生きて帰りたいって事なんだ。」 「ここから出られないと、見たいものが見れないもんね。」 それを非難するわけでもなく、うんうん、と頷いた。 本当に、知りたいだけだ、人の事を。 知った後どうしよう、と言うのがない。 刃が喉元につきつけられれば。 「うーん、言語化が難しい。」 「でも、絵は正直どうでもいいんだ。」 「こんなの、ただの暇つぶしの趣味だからね。」 「………って言うのを、一つ一つ知ってもらいたい。」 強いて言うなら、自分を構成する全てだろうか。 何もかも、心を裸体にされて。 何も言わずとも考えてることが当てられるような。 そんな人を求めている。 誰かには、『それは鏡か、奇跡か』じゃないと叶わないって言われたけど。 まぁ、願うだけなら自由だし。 「興味を持ってもらいたいのかもね。」 極客観的に自分を分析した。 (G80) 2022/02/24(Thu) 20:37:00 |
【神】 美術 エノ「帰れたらいいなって感じなんだ。」 「なるほど、答えてくれてありがとう。」 あくまで希望、と言う事だろう。 自分も同じようなものだ。 ただ人生に意味を見いだせるかどうか。 その程度のもの。 「そう。君の人生は充実してたんだ。」 淡白な答え。 人はいつだって自分の尺度でしかものを図れない。 途方もないもののように聞こえる、と言う事は。 彼の中にあるものは、それくらい沢山溢れているのだろう。 「どうかな、間に合うかも。」 「ぎゅっと縮めたら、おにぎりが作れるくらいの人生しか歩んでないよ。」 「だから、生きたい人は。」 「理解されることを応援していてね。」 そしたら、君達の順番も後に回るのだから、と。 やはり淡々と語るのだった。 (G82) 2022/02/24(Thu) 21:10:19 |
【神】 美術 エノ「まぁ、難しいだろうね。」 「だから、今まで叶わなかったわけだから。」 それは承知している。 でも、どうせ死ぬのならば。 わざわざ夢を妥協なんてする必要があるのだろうか。 欲しいだけ欲しがりたい。最期なら。 「まぁ駄目だったら、だめだっただよね。」 「努力は大事だよ、何事も。」 なんて。 熱血漢のような言葉を、温度もない声で言うのだった。 (G84) 2022/02/24(Thu) 21:54:46 |
【神】 美術 エノ「…………………。」 医者を目指すという彼に、何かを言おうとして。 でも、もう終わりの流れだから、良いか、と口を閉じた。 『それだけのために人生を捧げてるんだね』とか。 『でも、クジに選ばれちゃったんだね』とか。 『功績を残せるだろうって評価されるようなお医者さんは、選ばれないよね』とか。 『君は、国からはあんまり期待されてないんだね』とか。 無論、その年で評価される方が稀なのだろうけど。 青年はそれが分からない。 「じゃあ、また明日の同じ時間頃に。」 「お疲れ様。」 描いた絵はしゅん、とデータの海に捨て去って。 席を立ち、軽く伸びをした。 (G95) 2022/02/25(Fri) 16:23:56 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ「……うん、清潔そうな匂いがする。」 「石鹸の匂いの方が好きだけど。」 顔から体まで、ぺたぺた、触り続ける。 君の形を知っていく。 気弱そうな所作とは裏腹に。 体はしっかりしているな、と頷いて。 止めないと本当に隅々まで触られる事だろう。 君の印象は、概ね間違っていない。 一人が好きなわけじゃない。 人といてもあまり意味のない事が多かっただけ。 それでも、人を理解しようとする程度には。 青年は人の事が好きだった。 普段は一人揺蕩っていても。 人が、理解できるだけの隙を垣間見せれば。 その隙間に刃を突き立て心を切り開く。 そんな、理解だけが主軸の行動原理。 「俺は、風景を描くのが好きかな。」 「その風景に、俺の姿を描くんだ。」 「描き終わった絵を見る度に思うんだよね。」 「『あぁ、一人は寂しいな』って。」 でも、絵の中に他の人間を書き足すことはない。 誰でもいいからそばに居てほしいわけじゃない。 現に青年は、現実ではとてもたくさんの人間に囲まれている。 (-271) 2022/02/25(Fri) 16:34:54 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「…………ん。」 差し伸べられた手を取る。 とことこ、と君の隣を歩いて。 「うーん、俺、お肉はステーキとかが多かったかな。」 「分厚い奴。薄いのは、そんなに食べたことない。」 ステーキも、一口二口で終わってしまうような。 そんな小さくて、お高い奴だ。 家族とともに行くときは、だいたいそう。 歩きながら、手が繋いだ君の手の形を確かめるように 撫でたり、握ったりする。 人に触れているのが好き。 「行ったことない。友達とも外食したことないから。」 「だからちょっと楽しみ。エプロンつけて。」 恥ずかしげもなく甘えて。 お店までたどり着けば、おぉ、と声を漏らす。 適当な席に座れば、そこにあるであろう網や、 排気の筒をみて、ぉ〜……と声を漏らしている。 子供のようだ。 (-272) 2022/02/25(Fri) 16:41:03 |
エノは、アクタにわかった、と頷いた。僅かばかりに高揚した目をしていた。 (a50) 2022/02/25(Fri) 19:19:25 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「そう、多分みんなそう思ってる。」 「だから俺に気を使うんだよね。」 「きっと安いものは舌が合わないだろうから外食には誘えないな、とか。」 「怪我させたら大変だから一緒に遊べないな、とか。」 「『あの人は生きる世界が違うから』って。」 「俺がなにを言わなくても、そう判断していく。」 そう言う青年の顔は、普段と変わらぬ淡白な表情で。 ただそれは、理解をする、されるときの表情に比べれば、随分と寂しそうな雰囲気で。 向かい、ではなく君の隣に座って。 君が焼いてくれた肉を、ありがとう、と受け取る。 なるほど、確かに良いお肉を使っているようだ。なんとなく馴染み深い味がする。 きっとあんまり普段から行くような場所ではないのだろうな、と思った。 「……へぇ、花屋さんなんだ。似合うね。」 「フカワくんは、落ち着いた雰囲気をしてるから。」 「花屋に居るの、想像できるかも。」 「お父さんが店長じゃないんだね。うちとは逆だな……」 「妹さんとは結構年が離れてるんだ。でもうちもそうだな。」 「一番下が今年中学校入学だったかな……たしかね。」 君が自分の事を話してくれる度、 それが嬉しくて、気持ち良くて、もっととせびる。 ぴと、と肩同士をくっつけた。 焼くのに少し邪魔かもしれないけれど…… 「君の好きなお肉って、どれの事?」 それを一番最初に食べたいな、と。 (-315) 2022/02/25(Fri) 22:02:02 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ「駄目なんだ、残念。」 無理に触ることはしない。 拒まれない箇所をまた何度か触って、ようやく満足したように手を放す。 「好き…かな。体つきとかを知るのも好きだし……」 「そもそも、触れ合うこと自体が好きな気もする。」 「あんまりしたことないから。」 親や兄弟とも殆ど触れ合ったことがないから、尚更に。 ある種、憧憬のような感情なのかもしれない。 そうでありたかったという思いが、それをしたいという感情に結びついている。 「うん、そういう事、いいね、理解してくれてる。」 「心の距離のある人たちに、いくら囲まれても。」 「孤独感って埋まらないんだよね。絶対に。」 「裸同士の心を触れ合わせて初めて、無くなるものなんだよ。」 だからずっと一人の絵を描いている。 もし、絵に他の人間を描くときがくるならば、それは。 自分が『もう死んでもいい』と思えた時なのだろう。 「……うーん…………一人で出来るからかな。」 「あんまり遊びとか誘われない人間だったから。」 「怪我させちゃいけない、とか、変なとこ連れてっちゃいけない、とか」 「勝手に皆が気を使うんだよね。」 「だから、そう。寂しさから逃げるために、始めたんだったかな。」 君と同じだ。別に絵である必要なんてなくて。 ただ、逃げるのに都合のいい手段として、たまたま手元にあったから、それを選んだだけ。 (-321) 2022/02/25(Fri) 22:10:52 |
【赤】 美術 エノ『うーん、そうだな。』 『まぁ、その方が楽だよね。』 『あぁ、でもな。』 『ひとり、合議に遅れてきて投票だけした子がいるよね。』 『あの子でもいいかもな。』 話し合いに遅れてくるということは。 あまり、他者を理解する気がないのだろうと思う。 そうなると、自分にとっては要らない人だ。 青年は、どうせ死ぬ世界で、穏当も何もないな、と思っている。 『ヒメノさんか、ツルギくんかな。』 (*8) 2022/02/26(Sat) 6:55:41 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ合議が終わって、どこかしらの時間で。 君を探し歩くカラフルな髪の青年。 見かければ、あぁ、と口を開き。 「アクタくん、こんなところに。」 ふわりとした足取りで、君に近寄ってくる。 (-360) 2022/02/26(Sat) 7:22:37 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「約束は守る為にあるものだよ。」 事も無げに言って、互いに距離を縮めて。 そうして、一歩分開けた距離で止まる。 「知りたいよ。君の事、なんでも。」 人を理解することは気持ち良い。 何かを知れるとあれば、気分が高揚する。 そして、そちらからも要求をされて…… 「……いいよ。教えてあげる。知りたいだけ。」 人に理解されることは気持ち良い。 興味を持ってもらえるだけで、体が熱くなる。 「うーん、何から話そうかな……じゃあ。」 「おれ、本当の名前は虹谷絵乃(にじやえの)って言うんだ。」 「ニジヤ製薬って、知ってる?」 それは、この国において最も有名な製薬会社のうちの一つ。 (-375) 2022/02/26(Sat) 12:04:03 |
【赤】 美術 エノ『うん、じゃあ、彼女にしよう。』 淡白な文字。画面の向こうの本人も同じように。 その選択が、人を死に追いやるということを知っているのに。 何一つ躊躇うこともなく決定する。 青年にとっては。 自分を理解しようとしない人は、元から死んでるも同然だから。 『結構裏で根回しもしてるらしいしね。』 自分はされてないけど、人からそう聞いた。 それほどまでに、生きてみたい人。 それが、死を目の当たりにした時、どんな姿を見せるのだろう。 きっと裸の心が見えるんじゃないだろうか。 そう考えると…………高揚した。 (*12) 2022/02/26(Sat) 12:07:35 |
【赤】 美術 エノそうして、齎されるお願いに。 青年は少し、目を丸くした。 『うん、いいよ。』 『俺も彼は、もう少し長生きして欲しいから。』 『理解しようと頑張ってくれてるからね。』 だから、彼が理解をしてくれるか。 あるいは、諦めるまでは。 生きていて欲しいなと、願う。 君のお願いは、承諾された。 (*13) 2022/02/26(Sat) 12:09:17 |
【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ「うーん、今は君のことが知りたいよ。」 という言葉は、いまいち、君の問いの回答にはなっていない。 別に、誰でもいいけれど。 今は君がいい、そんなふわふわした芯のない気持ち。 促されるままに腰掛ける。 背中から水際の涼しさを感じる。 風が吹くと、飛沫が首筋に飛んできて冷たかった。 「どうかな。苦労はなかったかも。」 「欲しいものに困ったこともないし。」 「きっと美味しいものばかりを食べてたし。」 「俺は跡継ぎじゃないから、放任されてたし。」 「ぬるま湯みたいな人生と言っても過言じゃない。」 だから、ただの趣味の絵に没頭する時間だってある。 青年が人より絵が上手いのは、才能があるとかじゃなく、ただ時間があるだけだ。 「でも。」 「大体、お金持ちだって聞くとみんなそう言う反応をする。」 「苦労がなさそう。世界が違う。自分とは違う。」 「怪我をさせたら大変だから気を遣う。美味しいものを食べてるだろうから買い食いには誘えない。」 「俺は何も言わなくても、みんなが勝手にそう判断する。」 同じ人間なのにね、と感慨もなく呟く。 それは苦労と言うにはあまりにも稚拙な、ただのボヤきだった。 (-387) 2022/02/26(Sat) 13:51:53 |
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