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【秘】 不眠症 アマノ → 空想 ゾズマ「チッ……そんな曖昧な能力じゃロクに使えねぇじゃねーか……」 舌打ちをして、やはりこの手の非科学的なことは苦手だとため息をついた。 「うっせーな……気を付けたってどうにもならねぇだろうが」 独りごちに文句を言いながら少年を見送った。 (-182) 2021/10/22(Fri) 23:56:41 |
【秘】 不眠症 アマノ → 巫女 ユピテル「お前もこっち側の人間か」 馬鹿そうな(失礼)外見に見合わず聡明な理由が理解できた。 「あぁ、実際使用されている現場にはいないが、実験結果の資料としてこの目で確認もしてるし、人体実験もしている。 仮に死体が目の前に転がってたとして、恐怖に震えたり泣き喚いたりはしねぇだろうよ」 人間の死にざまなど、嫌というほど見てきた。 マウスやモルモットと何の変りもない。 「死にたくねぇよ。だからここから出ようとしてるんだろうが。 俺はこんな所にとどまってる暇はねぇんだよ……早く帰らねぇと……」 刃物で脅されたら自分はどうなるか、あまり想像はできなかった。 筋力もスタミナも並みか、それより低いぐらいだ。 刃物を持った殺人者を相手に戦闘で善戦出来るとは思えない。 「──でも、元の世界に難の柵もねぇなら……別に長生きしたいとは思わねぇかもな」 (-187) 2021/10/23(Sat) 0:45:06 |
【秘】 不眠症 アマノ → 探偵 キエ「俺は開発者であって冒険家じゃねぇ。 俺一人の発想で覆せるような常識ならとっくに覆してんだよ」 毒づいて舌打ちをしながら煙を吸い込んだ。 これがないとやってられない。 「だが……俺は冒険家じゃねぇが、未知に興味がないわけじゃねぇ…… お前の手のひらの上で踊らされんのはまっぴらだから、俺は俺の好きにさせてもらう」 フン、と顔を背けて短くなった葉巻をテーブルに押し付けて消した。 「オラ、ブレイクタイムは終いだ。煙草もってねぇならもう用なしだ」 しっしと追い払うような仕草。 (-195) 2021/10/23(Sat) 1:01:16 |
【秘】 不眠症 アマノ → 巫女 ユピテル「へぇ……お前のトコもか。 案外同じ世界だったりしてな」 冗談を言いながら机から降りて、近くのソファーへと移動した。 貴方と話しているのにも関わらず、ごろりと座面へ寝転がる。 「そうだな。世界規模でドンパチやってるから、そのうち人類滅亡すんじゃねーかってとこ」 帰りたくなる理由を聞かれて、暫く黙っていた。 言うか言わまいか、逡巡した後ようやく口をひらいて。 「……………妹が」 視線を逸らし、ぽつぽつと 「……年の離れた、妹がいる」 (-224) 2021/10/23(Sat) 11:08:39 |
【秘】 不眠症 アマノ → 巫女 ユピテル「そりゃ、最悪で最高の提案だな」 肩を竦めて緩く顔を振りかぶる。 「俺も、妹がいなきゃあんなクソッたれな世界……なくなっちまえばいいって――」 深くため息をついて額に腕を置いた。 方法がどうあれ、争いをやめられない人間など、駆逐されてしかるべきなのかもしれない。 「俺はそんなもん信じちゃいねぇが、神を信仰してるやつはごまんといる。 それに縋るしかねぇんだろうよ」 ソファに貴方が寄ってくるのに気付き、チラリと横目で見るが、それだけで追い払うことはしなかった。 「お前よりは幼いな。つっても、俺よりはお前の方が歳は近いだろうが」 最後まで隣に居たいかという問いには、言葉を詰まらせた。 「………妹は、俺が生命維持の管理をしてんだ… 一日一度、薬を投与しないといけない」 (-289) 2021/10/23(Sat) 20:59:36 |
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