【人】 XIII『死神』 タナトスよく生きたね 偉い偉い。 [ 四年前のあの日。 ――そうだね、思い返すのならば。 俺は酷く安堵を覚えたんだ。 ] (244) 2022/12/12(Mon) 1:25:36 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 君が生きている今に。 生きる事を決して忘れようとしない君に。 確かな温もりを持つ君に。 自ら命を絶たなかった 君に。 魂が、きっと。 ] (245) 2022/12/12(Mon) 1:26:52 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 君の目線に合わせるように膝を折って 俺が纏っていた白のローブを君に降らせよう。 北に近いこの土地は、少し冷えるからね。 それからすっかり絡まった髪に触れ その頭をそっと撫でたんだ。 怖がらせないように。 俺の表情には憐憫なんてない。 心から、君の再生を祝福していた。 その笑みに君が覚えるものを、 俺は知りはしないけれど。 ] (246) 2022/12/12(Mon) 1:27:58 |
【人】 XIII『死神』 タナトスやあ、『吊られた男』 俺は『死神』。 この地の君の生に、終焉を告げにきた。 どうか手を取ってくれるかな。 俺は君の望む『神』ではないけれど。 (247) 2022/12/12(Mon) 1:29:06 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 洋館へ、ではなく。 敢えてその言葉を用いた。 ここよりは良いだろうしね。 君がその気になるならなんだってよかった。 君が生を全うできるのならば、なんだって。 ――俺が思っていたよりも 君はもっと、神に魅入られた人だったから 必要のない配慮であったかもしれないね。 ] (249) 2022/12/12(Mon) 1:31:03 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 彼の名はユグと言った。 加護を受けたその名を、俺は好んで呼んでいる。 吊られた男は長いしね。うん。 とりあえず人前に出せるように洗うのを手伝った。 ローブは君にあげるよ。 どうせ彼らに貰ったやつだ。 着る物もまともに無いなら――無いよりマシだ。 身体は弱ってはいるかもしれない。 せめてふらつかない程度になるまでは 歩く事も手伝うこともあったかもしれないね。 そんな時かな、 君達が遭遇し合ったのは。>>193>>240 ] (250) 2022/12/12(Mon) 1:41:09 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 彼の拳がユグを狙うものだから 条件反射。 利き手で庇う事が出来たなら 運が良かったかもしれない。 悪ければそのまま彼の拳は俺の顔に突っ込んでく。 ] (251) 2022/12/12(Mon) 1:56:07 |
【人】 XIII『死神』 タナトス挨拶の仕方を忘れてしまったのかい? ゼロ。 小さい子も見てるよ。 元気なのは程々で。 [ 怒るでもなく、微笑んで。 血気盛んとも言える年頃のそう変わらない 青年の頭を撫でた。 落ち着くんだよ、よしよし。 俺の名前は洋館へ来てからは空白になった。 だから、 ゼロが何と呼んでたって気にはしない。 ] (252) 2022/12/12(Mon) 1:57:34 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ ああそうそう、頭を撫でられるの 嫌がる子も居るけどね。 癖なんだよ、ついついね。 だからこの時のゼロも俺の撫で撫での餌食だ。 ここには、俺に頭を撫でられたことのない者なんて 居なかったよ。証持ちもメイドやなんたらも関係ない。 ……ああ、露骨に嫌な顔する奴も居るけどね。 嫌われてようが関係ない。 癖ってそういうものなんだ ]* (259) 2022/12/12(Mon) 2:01:13 |
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。 (a45) 2022/12/12(Mon) 2:06:19 |
【人】 XIII『死神』 タナトスおしえてください かみさま あなたが わたしに つけたなまえ 『 死 』 は いったい どんな ものなのですか? (361) 2022/12/12(Mon) 21:38:08 |
【人】 XIII『死神』 タナトスわたしたちが その ひとみにうつす こうけい それが この せかい のすべて へいわで へいおんな ゆりかごのなか 『 死 』は とおき はての たどりつくことのない ものの はずでした それいじょうも それいかも そのことばには なんの いみもない とおき 遠き 果て 識ることの ないはず の (362) 2022/12/12(Mon) 21:39:47 |
【人】 XIII『死神』 タナトスどうして どうして どうして わたしの いのりは とどかないのですか きのうまで 癒えたはずの きずぐちから ちをとめることは できないのですか どうして あなたは わらっているのですか? どうして あなたは しんでしまうのですか? どうして あなたは わたしにいたみを おしえるのですか? わたしに いみなんか いりません わたしに こたえなど いりません それでもわたしは 『 死 』を 見届けねば ならないのですか? かみさま かみさま (380) 2022/12/12(Mon) 22:02:25 |
【人】 XIII『死神』 タナトス ― 現在/温室にて― [ 洋館の3階の一画にそれは存在する。 花畑のど真ん中にある洋館ではあるけれど、 なんだかんだと頼んで作らせてもらったそこで 花や野菜を育てている。 洋館ではそこそこの古顔になったからね。 新たにやってくる子達の中には 心身共に疲れ果てたような子もいれば、 勉学に触れることのなかった子もいる。 そんな子達に読み書きを教えることもあれば こうして共に野菜を育てたりもするよ。 先生、そう呼ぶ子たちも居たかもしれないね。 もうすぐアリスの誕生日。 彼女が一生懸命に水をあげて実ったトマトも 誕生日を迎える頃には食べ頃かな。 ] (391) 2022/12/12(Mon) 23:10:44 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 食事は基本的に、彼らが用意してくれるけれど 時折、こうして採れたての野菜を持ちこんで 料理をする事もあるよ。 生業としている者と並べる、とまではゆかずとも そこそこ好評は頂いている ……と、思う。 今日は北の方面のメニューを試してみよう。 シチューって言うんだってね。 アリスが前に眺めていたから。 誕生日までに腕を上げておかなくては。 ……さて、出来栄えは。 79点くらい あればいいな ]* (393) 2022/12/12(Mon) 23:28:42 |
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。 (a61) 2022/12/12(Mon) 23:31:53 |
【人】 XIII『死神』 タナトス― 回想 ―[ むかしむかし。 俺がまだ、生きていた頃の話。 いや、きちんと言うならば 俺が殺される前の話かな。 ――訂正しようか。 俺は死んでもいない。 生き返ったわけでもない。 死ななかった。 死ねなかった。 『 死神 』の証は、死を否定する。 ほんとうの、死がくる、 その日まで。 ] (663) 2022/12/13(Tue) 23:32:33 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 産まれた場所はそれなりに裕福でした。 東の街の中心の方。 僕は彼女にとって、 大事な大事な、人形でした。 僕が父親に会ったのは、たった一度。 父親にあたる人は、 …………。 母親の家柄は由緒あるものだけれど、 もっと優れた家柄の夫は 彼女をなにひとつ認めませんでした。 彼女はそれが許せなかったのです。 知識も、自分自身の美も、 家柄を守ろうとする名誉も。 何より夫を愛する心さえも否定されたのですから。 ] (664) 2022/12/13(Tue) 23:34:51 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ いつからか彼女は壊れてしまいました。 母親が呼ぶ僕の名前。 レナトゥス。 本当は僕の名前ではありませんでした。 これは彼の名です。 レナトゥス・ウィン・レグルスト。 ―――どこかの言葉で 復活を祝福する、その名前は。 (665) 2022/12/13(Tue) 23:37:58 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ ――所謂悪女と呼ばれる人なのでしょうか。 彼女は夫を、部屋の奥へと幽閉してしまいました。 男児を産むまで、 彼女は子供を産み、女なら殺しました。 そう、噂されました。 ……そんな狂った事が許されるわけはありません。 それが真実であるかは彼女にしかわからない。 証拠の存在しないものを証明することは出来ません。 ただ、彼女は そんな噂をされてしまうような 壊れた人には違いありませんでした。 ―――そして彼女は漸く 願いを叶える事ができました。 数多の死を喰らったとされる彼女が産んだ子供は 比較的、産まれにくいとされるはずの 『証持ち 』でした。 (666) 2022/12/13(Tue) 23:40:07 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ ――証持ちの子供。 それでも彼女には関係はありませんでした。 漸く彼女を認めてくれる、 夫を、 僕を作ることができたのだから。 こどもは正しくレナトゥスになれるよう。 幼い頃から知識を沢山身につけました。 それでも、……それでも。 いつか子供も 気がつきます。 彼女がみているものが、何かに。 (667) 2022/12/13(Tue) 23:42:55 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 気がついて、けれど それが幸せならば。 こどもは母親の頭を撫でます。 良い子、――良い子。 壊れた母親は、幸せそうに笑います。 ―――そんな狂った幸せは いつまでも、続くものでは ありません。 こどもは、そう、 ―――僕は、 僕は、 (668) 2022/12/13(Tue) 23:46:56 |
【人】 XIII『死神』 タナトス― ・・・― [ 13年前に屋敷に送り込まれたこどもは 誰が見たって『化け物』だった。 血に塗れて、■が■■て、■■で、■■な。 なにをどうしたらこうなるのか、 誰も問わない。問いかけられるわけがない。 同じ目にあいたくないからね。 ただ、その『化け物』はちゃんと息をしていた。 心臓を動かして、いきていた。 生きているなら、咎はなし。 死神をつれたきたのは、誰だったか。 その後、彼らがどうなったか。 記録は、ない。 死が呼ぶものは ――破滅だから。 * ] (686) 2022/12/13(Tue) 23:56:24 |
(a101) 2022/12/13(Tue) 23:57:15 |
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