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サルガスは、覚束ない足取りで、少し遅れて処刑室へ。 (a1) 2022/06/09(Thu) 21:55:34 |
サルガスは、壁際に立ち、見ている。 (a2) 2022/06/09(Thu) 21:55:43 |
サルガスは、眼を閉じたり、開けたりを繰り返す。 (a9) 2022/06/09(Thu) 23:37:53 |
【人】 天眼通 サルガス監視役は壁際に立ち、処刑を見守っていた。 「…… …… ……」 高揚感を煽る歌声と。 大根の砕ける鈍い音から始まる処刑。 刃が風を切り、爆弾が宙を舞い。 「……、……気持ちが、悪い、」 歌声による己の感情の高ぶりよりも。 人々の普段とは異なる感情の変化で、ぐにゃり、ぐにゃりと歪むように瞬く眼の 色彩 に。「……ッう゛、…… ……」 口元を手で抑えてえずいた。 酔いの方が勝ってしまった。 (29) 2022/06/09(Thu) 23:39:17 |
サルガスは、カツ、コツ、コツン、とヒールの音を弱く響かせ処刑室から出ていった。 (a10) 2022/06/09(Thu) 23:39:37 |
【秘】 花火師 ヴェルク → 天眼通 サルガス「美学っつうか…………ま、それでいいや」 果たしてこれを美学と呼ぶのか。 「…………2人、ねぇ。他にもいるのか。 なんつうか、参加理由が分かんねぇな」 自由になれるにしても、男の性格では理解はし難い。 他に理由があるなら知りたいものだ。…やはり理解は出来ないが。 拒まれずにいた指先は狙い通り胸元に当たる。 それを見て男は、ふっと笑みを零す。 「……なるほどねぇ、お偉いこった。 だがまぁ、悪くねぇな。……あぁ、嫌いじゃねぇよ」 リスクを覚悟で動くものは好感を持てる。 男もそれをつまらないと思うからこそ、強く共感して。 ──笑みを深める。とても楽しげに。答えの代わりに。 この時男は死を知らない。残念がることもないが。 ……ただ、折角の提案で遊べなかった事は多少悔しく思った。 (-16) 2022/06/10(Fri) 0:08:20 |
【独】 天眼通 サルガス酔いのままに、フラつくままに。 洗面台まで行けば、 「う゛……、おぇ、ぇ、……っ」 えずく。 「けほっ……ぅ、おぇ゛……けほっ、げほっ、」 何もお腹には入れていないから。 ぱたぱたと、咳き込む勢いで。 溢れ出るのは、 血液 混じりの唾液だけ。 (-40) 2022/06/10(Fri) 3:05:51 |
【人】 天眼通 サルガス「……、けほっ、……」 コツン、コツン、とヒールの音が響く。 小さな咳き込みは搔き消える。 処刑が終わり、暫く経ってからサルガスは再び処刑室に現れた。 「……なんだ? もう終わった……のではないのか? そろそろ片付けに取り掛かる頃合いだと思ったのだが」 バラニが息をしていないことはもう認識している。 だからこれは、残る面々を見て出た疑問だ。 (63) 2022/06/10(Fri) 4:09:10 |
サルガスは、あっ、……シャトとすれ違った。ので、そのままバラニの遺体のそばで片膝をついた。 (a27) 2022/06/10(Fri) 5:03:47 |
【秘】 天眼通 サルガス → 生彩 バラニメレフが蘇生の申請を済ませ、運び出されてしまうまでの間。 貴方のそばで片膝をつき、 「バラニ、……」 そっと、貴方の髪を撫でて。 手に 赤 が移る。「死ぬのって、……他者に殺されるのって。 どんな気持ち、なのだろう……」 「…… ……僕は……、置いて逝かれてばかりだ」 滲む 白藍 邪魔になるといけないから……そっと、離れていく。 (-48) 2022/06/10(Fri) 5:13:36 |
サルガスは、シアン大丈夫かな……になっている。 (a29) 2022/06/10(Fri) 6:21:58 |
【人】 天眼通 サルガス>>80 シャト 「……よし、」 ハンカチで足りなければ 既に 手袋を使って拭う。赤 が移っていたサルガスにとっては見慣れてしまった光景。 でも君は違うのだろう。 「……大丈夫。彼はいなくならない、すぐに目を覚ますよ」 君の“眼”を見れば、その“感情”が直接流れ込んできて。 安心させたくて、手を伸ばして、柔く頭を撫でる。 「彼が起きたら三人で、ご飯を食べて、また遊ぼう。 それまでいい子で、待っていなさい。……ね?」 幼子に語りかけるように、ゆるやかに首を傾け声を掛けて。 君が望むならば、片付けの後にでも自室か蘇生室まで送り届けようとするだろう。 ……シアンが処理落ちしたままなら彼も引っ張ることになるかもしれないが。 (81) 2022/06/10(Fri) 7:18:01 |
【独】 天眼通 サルガス/* 寝て起きたら秘話返して、落ち着き次第ルヘナに兎ダイレクトアタック。更に余裕があればキエにもラップ事件のこととか聞きにいきたい。 (独り言でメモをするな) (-51) 2022/06/10(Fri) 7:28:40 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス「……ああ、わかった」 あなたより一歩遅れて凭れ掛かっていた壁から離れる。 そしてその後を付いて行き、案内されるがままあなたの部屋に足を踏み入れる。 少しだけ辺りを見回し、感じたのは紙が多いという印象だった。この時代に紙を扱っているのは、少々珍しく感じた事だろうか。 ドヤ顔に対して普段の様子を想像しながらも、示された椅子へと着席した。 (-54) 2022/06/10(Fri) 11:35:57 |
【秘】 天眼通 サルガス → 害獣 シャト・フィー喜んでくれている、というのは認識できる。 口が緩む君も、笑い声を漏らす君も、微笑ましく思うし好ましい。 だからこそ少し苦しくなる。 いくら無知で純粋な兵器だとて、自我があればそれは 人 だ。「沢山、居たんだな。……ほう、みんなそれぞれ違うのか。 ……シャト・フィーはみんなのこと、大好きなのだな。 君は何が得意なのだろう? 早いし、高く跳んでいたし……」 贖罪を願い、廃棄を逃れ、君だけ生きて此処に在る。 君は 孤独 になってしまったのだろう、どこまでも。「無礼講のごはんは、色んなものがでるからな。 ……いや本当に色んなものが、ね。 私は囚人を担当に持つことはしていない、ある程度は自由に動ける筈だ。……勿論、宴でもその後でも、また一緒に食べよう」 サルガスができるのは、君の“楽しい”を守ることだけ。 ちまちま食べ進めていたチョコレートがなくなれば、銀紙をくしゃ、と丸めた。 (-68) 2022/06/10(Fri) 19:59:06 |
【秘】 天眼通 サルガス → 花火師 ヴェルク「違うのか? 美学……独特の価値観は、個が強い意思を持つに必要。 ……なものだと思っていたのだが」 絶妙な反応をされてしまったので首を傾げつつ。 「参加した礼儀だ、私は勝利のために動く。 そして、自分の意思で動く者、勝利を目指す者の背を押したい。 ……君にとっても、悪い話ではないと思った次第だ」 つまり君にはその価値がある、サルガスはそう 見 出したのだと。期待を裏切らない君の笑みを見れば、また期待は深まるばかりで。 「光栄なことだな。……まあ、この話は急ぎでもない。 時間がある時にでも、検討してくれたら幸いだ」 話は以上だ、と。端末で連絡は取れるだろうからと。 特に引き留められなければこの場を後にするだろう。 これは気まぐれな矢が 花火師の男 警告もきっと間に合わない。 君が狼に食われれば、己の無力さ、至らなさを痛感する。 それでもサルガスは跳ね続けるのだろう。 (-73) 2022/06/10(Fri) 21:47:40 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフ「何か飲むかい?」そう聞きながら座ろうとして…… 「片付いて、 なぃ……」 テーブルの上に砂糖菓子……金平糖、和三盆、琥珀糖の盛合せされている小皿が放置してあるのに気付いた。しかもかなり余ってる。一個しか食べてないので。 仕方ないのでそのまま向かいに座り、無言で一つ口に入れた。 「こほん。ええと……幼馴染の話、だったかな」 表にいる時と比べてどこか不安定気味に、おずおずと口を開く。 「最初に結論だけ言うとあの子はもう 死んだ よ。自殺……と言われていたが、私は今でもそうは思えない」 「罪人を救いたいという願いは、元々はあの子のものだった」 (-74) 2022/06/10(Fri) 22:11:27 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス「……ふ。」 「別に、気遣う必要はない」 片付いてない、の言葉とその後ナチュラルに口に入れる動作に。ほんの少しだけ笑む様な音が聞こえた。 その後語られる、あなたの言葉には真剣にそちらを見てじっと話を聞く。 「……。死んだ、となると。データも残さず、か? 此処では珍しくはない話だが、外では……」 (-75) 2022/06/10(Fri) 23:26:40 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフガリ、と琥珀糖を口内で噛み砕けば、小皿をス……と君の方へと寄せた。君も食べていいの意である。 「いや……これは大昔の話なんだ。 当時、私のいた国では延命治療の技術が出回ったばかり……重い病や障害を治し、寿命を伸ばすのが精一杯で、死んだ人間を蘇らせるには莫大な富が必要だった」 一度目を閉じて。 瞼の裏に面影を見る。 ゆっくりと目を開ければ、再び語りはじめるだろう。 あの子は自分と同じ、人の感情がわかる力を持っていたこと。 似た者同士のあの子とは、いつも一緒だったこと。 ある日、あの子の家が 放火 され両親が死んだこと。感情がわかる力で、犯人はあの子の弟であると知っていたこと。 そして、事件後行方を眩ませた弟を見つけ逮捕するに至ったこと。 ……それらがきっかけで探偵業を始め、後に弁護士になったこと。 あの子は、弟を理解してあげられなかった後悔で 罪人の救いになりたいという思想を持ち始めたこと。 「あの子はいつも、口下手で臆病な私を助けてくれていた。 私はあの子の願い、思想を叶える手伝いがしたかった」 「……今の私が在るのは、あの子が居たからだ」 (-115) 2022/06/11(Sat) 6:13:06 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス小皿を差し出されれば、その中の琥珀糖を一つ手に取り口の中へ。優し気な甘みが広がっていく。 「……成程。それ程過去の話……。 俺には想像が付きにくい世界だな。死者は蘇らないのが当たり前だった時代は」 そして、あなたの語る、過去の話を黙って聞いて。その理由に想いを馳せ、少しだけ遠くに目線をやる。 家族の感覚を完全に理解している訳では無いが、その子にとってとても大切な者であったことぐらいは分かるのだ。 「……。それで、お前はその遺志を継ごうとしているのか」 (-125) 2022/06/11(Sat) 17:31:58 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフ「……そうだな。半分正解で半分間違いだ」 遺志。否、これは 呪い だ。後悔も親愛によるものだとは限らない。 「私はあの子の意思を叶えたかっただけだったのだ。 あの子の後悔の色を……もう、見たくなかったのかもしれない」 話はまだ終わらない。 僕を、永久の時間に縛ることとなる記憶。 「……ある日、死刑囚の脱獄犯であったあの子の弟が殺された。 それに伴う連続殺人、及び連続放火罪で逮捕されたのが……あの子だったのだ」 ああ、今でも覚えているよ。 貴方の絶望、失望、そして…… 死に対する恐怖 。「勿論、私が弁護を担当した。……が、刑事事件で起訴され、裁判が始まってしまえばほぼ勝ち目はないんだ。通常、検察官は罪があると断定できる状態でなければ裁判を起こさないからな」 裁判を起こさない活動が求められる。 ひとりぼっちになってしまった僕には……無理だった。 「そして、あの子が有罪判決を受けてから、数日後の面会の日」 ▼ (-130) 2022/06/11(Sat) 19:16:54 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフ『ぜんぶ私がやりました』 「檻の中の壁には 血文字 でそう綴られ……その傍で、脳と心臓が爆ぜたあの子が息絶えていた」 「…… ……それからだ、私が 罪人を救わなくては と思ったのは」そうして は死んだ。 そうして僕は永久の時を生きると誓った。 の思想と、僕の後悔で雁字搦めになったのがサルガスだ。 弁護じゃ彼らは救えない。 彼らがもう二度と罪を犯さないように。 彼らがもう二度と法を犯さないように。 彼らがもう二度と自分を殺してしまわないように。 「これで全てだ……これが、…… 僕 の答えだ」 (-132) 2022/06/11(Sat) 19:23:10 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス言葉を聞いて、何故だろうか。ぞくりと、背筋が冷える感覚がした。 「……。」 あなたの語る答えを聞いて、暫しの間を置く。 その語り口が、まるで罪の告白と似ている様に思えたのは。自分の気のせいなのだろうか? 「……それで、此処に来て。いや、」 「此処に縛られているのか?」 だとするならば、自分はどう振舞うのが正解なのだろうか。 罪には罰を。そう言い聞かされている、けれどそこに罪は存在するのだろうか。 仮にしたとして、罰を告げられなかった罪は どう償わせれば良いのだろうか。或いは、これこそがあなたの償いだというのだろうか。分からない。 (-148) 2022/06/11(Sat) 22:25:43 |
【独】 天眼通 サルガス「…… ……はあ、」 自室で会議を聞いている。 頭を抱え、ああでもないこうでもない、と考え。 「レヴァティは後の方がいい、のもわかる。 ……キエに連絡を取る? それか……」 「…… ……僕、早めに落ちた方がいい、のかも」 ふと浮かんだのは、彼が見せてくれた二つの小瓶。 「骨が狩人になったのはもうわかっている、から…… 誰がどの陣営か、大体は……あとは僕が死んで、」 ぽつ、ぽつ、と。淡々と。思考を巡らせた。 (-157) 2022/06/11(Sat) 23:06:58 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフ「そうだな。縛られている。……いや、縛っている」 壊れてしまっている人間だらけだ、此処は。 それを違えるのは、法を犯したか、犯していないかのみで。 「私は罪人を救わなくてはならないのだ」 絵空事だとわかりきっている。 わかりきっている答えを抱えても尚、此処に在る。 それが己の 贖罪 「……さて、メレフ・アンソフィア。 君は此処で、どう在るべきだろう? どう在りたいだろう? それは誰が望む姿だ? 己か? 他人か? それとも法か?」 「君を縛っているものは、……一体、なんだろうな?」 (-171) 2022/06/11(Sat) 23:58:49 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエこれはどこか都合のいい時間軸のお話。 コツ、コツ、と。 ヒールの音を鳴らし廊下を巡回する。 ……ように見せかけて実は人を、そう、君を探しているのだ。 部屋に居るのならば直接部屋へ、そうでなければ 範囲を広げ 探す。君はどこにいるだろうか? 見つけられるだろうか? (-173) 2022/06/12(Sun) 0:07:27 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガスこの男、部屋でじっとしていることは、寝る前少しと寝ている時くらいである。 見つけるとしたら廊下か、どこかの部屋を覗いてみたりしているところだろう。 見つけることは容易いはずだ。 そして、相当近付くまでは、恐らく貴方には気付かない。 気付いたとしても、逃げることはない。今はやましいことをしていないので。 (-177) 2022/06/12(Sun) 0:32:03 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ廊下で君を見つければ、カツン! と甲高く音を立てる。 「キエ」 そうして名を呼び、君の近くまで歩み寄る筈だ。 逃げないのならば、そのまま話を続けるだろうか。 「君を探していた。……単刀直入に言おう」 声を潜める。君と自分との内緒話だと言わんばかりに。 「……君の 相方 が吊られないために手を組まないか?モンクロくん……と言えば、わかるかな?」 (-180) 2022/06/12(Sun) 0:40:25 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス貴方の足音は特徴的だ。 名を呼ばれる前に顔を上げて貴方を認識し、呼ばれればペコリと頭を下げた。 御用ですか、などと口を開こうとし、告げられる言葉を聞いて口を閉じた。 「…………ウサギさんでしたか」 両手を頭の上でぴょこん、と立てておどけてみせた。つまり、肯定。 「お聞きしましょう。決断はその後です」 (-183) 2022/06/12(Sun) 1:01:30 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「ふふ、 ……そういうことだ」肯定には更に肯定を。 おどける姿には少しだけ口を緩めてしまったが…… 「これでも一応、窓を持つ者への接触は慎重にと思っていたのだが……そんな悠長なことも言っていられない。 私は勝利のために。そして、 勝利を欲する者のために在る 」「……君達はやる気がありそうだからな」 つまりは、君達に自分の票の権を譲ってもいいという話だ。 「先の投票、私はある者に委任し、その票は ミズガネ へと入れられた。……二票あるのだ、こちらもな。悪い話ではないと思うのだが」「質問があれば受付けよう」、と。 じ……と、淡い 白藍 見 る。 (-185) 2022/06/12(Sun) 1:25:48 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス「……ふむ」 「なるほど、であれば、ミズガネさんに4票入ることになりますね。私の相方である彼も、ミズガネさんに入れる分には乗り気なのではないかと思います」 結論は早々に出た。にも関わらず。 勝利のため、勝利を欲する者のため。そこで僅かながらに顔色が変わった。 他の人にならば誤魔化せるであろう変化、を、貴方にはきっと隠し通せないだろう。 男には勝つ気はある。にも関わらず、ほんのりと『貴方と相方を裏切るような色』があった。 「ウサギが誰かを、相方の彼には明かさぬ方がいいですか?」 当たり障りない質問を投げ、ヘーゼルナッツの双眸が真っ直ぐに貴方を見た。 (-187) 2022/06/12(Sun) 1:38:47 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン貴方の端末へ、一件のメッセージが届くだろうか。 『サルガスです 次の投票について少しだけ確認させてください。 貴方の票先が前回と同じならば、 僕の権は今回も貴方へと差し上げるつもりです。 もし、別の子への投票を検討しているならば、 僕の部屋で相談できると有難いです。 それ以外にも、別件で相談したいことがあるので これは貴方のお暇な時に、来てくださると嬉しいです。 それでは、また。 』 サルガスは慎重で聡い。 これだけ見れば、貴方以外には伝わらないような、そんな書き方だ。 (-188) 2022/06/12(Sun) 1:46:57 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ白藍 見 つめ続ける。「ああ、そうか。ならば話は早いな」 君の感情が直接 眼 他人が視認することのない色。 己のみに映し出される色――染まるは 背信の菫色 。「……愚問だな。好きにするといい。こうして身を晒している時点で、私の存在など公に晒されたも同然だ。 仮に君が相方以外に私の存在を売ったとて、恨みはしないさ」 捨て身に等しい行動は今に始まったことではなく。 この役だ、裏切られても想定の範囲内でしかなく。 それでもサルガスは役を全うするために跳ね続けるだけだ。 「まあ、死ぬ気はあるから私を吊るのは まだ 待ってほしいんだがな」なんて、真剣な眼差しとは見合わない軽口を叩いた。 死ぬ気があるからこそ、“まだ”を欲した。 この“表明”は最初から変わらない。 (-190) 2022/06/12(Sun) 2:11:41 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガスただ真っ直ぐ、気まずそうに目を逸らすこともせず、かといって見つめすぎないように時折視線をブレさせたりもして。 貴方に見えている色を知らない男は、酷く自然に見えるだろう。 不自然なほどに。 「ふふ、そうですか。では、そうですねぇ……隠した方が面白そうでもあるんですよね、私の内緒ということでー……」 にこにこと。いつも通りの笑みを浮かべ。 そして『まだ』を聞いて、更にそれを深めた。 「私も死にたくないんです。出来る限り 絶対に。 ……もう一つ取引しませんか?個人で」 「私はサルガス様の処刑を進言はしません。出来る限り票をそらす努力をします。サルガス様は、私に投票しないで頂きたい。……如何です?」 (-191) 2022/06/12(Sun) 2:26:47 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「そうか? まあ、そのあたりは君に任せるが…… 隠していた方が面白い、というのは同意見だな」 君とは対照的、サルガスはずっと君の眼を捉え続ける。 ブレる視線の先も、 その自然さも、 全て。「……なんだ、君は本当に話が早いな?」 続く取引の内容を聞けば、首を傾けながら少し目を丸くした。 協力的な者へはこちらからその提案をしようと思っていたのだ。 「……ああ、君の提案に異論はないよ。 君が私から票を逸らそうとしてくれるのならば、私が君に票を送ることはないだろう。 素より、君に票を送るつもりは無かったのだが」 だから答えはイエスだ。 頷きを落としながら、それでも 視線 君との取引を承諾した。 (-196) 2022/06/12(Sun) 2:54:51 |
【独】 天眼通 サルガス「まあ、そうだね……」 隠してる意味なくさせてごめん、になりつつ。 「でも僕が最初にわかったのってレヴァティ、君なんだよね」 実は隠れられてないんだよ……の顔もした。 (-198) 2022/06/12(Sun) 3:09:07 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス「そうでしょう、そうでしょう。面白い方がいいです、せっかくなら」 目を逸らしたり、長めに瞬いてみたり。それでも逸れない貴方の視線。 ずっと、よくある仕草 を演じている 。ぱっと見は全く普通の、純朴な青年 が染み付いているの だ。「あぁ、よかった。得を探るのは得意なのです。 今のところ、私はあまり心配なさそうな気もしますね……なにぶん、こう、甚振り甲斐はないでしょうから……」 答えが貰えれば、嬉しそうに軽く両手を合わせた。 そして、まだこちらを見ている貴方の目に、少し気まずそうにして。 「……見過ぎですよ、サルガス様」 やや照れ臭そうに視線を逸らし、そんなことを言った。 酷く自然に。しかし全くそんなことは思っていない色で。 (-199) 2022/06/12(Sun) 3:12:57 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス「…………。……俺は、」 壊れてしまった人間の声に、尋ねられた言葉に。 応えようとした舌が、乾く感覚がする。自らの呼吸が、嫌に浅い。 「従い続けて生きていた。だから、今更どう在るべきかが分からない。……俺を、縛っている……もの、は。何処から、話せばいいか……」 ▽ (-201) 2022/06/12(Sun) 3:21:40 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガスそれでも男は口を開く。 元々。とある軍の為に造られたデザイナーベビーという存在で。異能と身体能力を引き上げられ、育てられた事。 大きくなれば軍に所属するものだと、幼いころから言い聞かされていた事。 だが、いざ所属年齢に達した時。自分が精神基準を満たしていない事が、発覚した事。 故に軍に所属させる事が出来ないと。言われた事。 それから、どう在るべきか分からなくなってしまった事。 その後は転々と外の世界を渡り歩いた。 宇宙で出来る事は数多くある。けれど、どれも何一つしっくりは来なかった。 軍によって安全性が保たれた世界の中、軍で必要とされていた能力は、無意味なものと変わっていた。 そんなある時、BN船の話を聞いて。看守の扉を叩いて、此処に居る。 凶悪犯を収容するには力が必要。罪にはそれ相応の罰が必要。囚人を看守に従わせる事が必要。 『囚人共は、守るべき道を外した最底辺の生き物だ。君がどんな経歴を渡っていたとて、彼等よりはマシだ。安心したまえ』 ▽ (-202) 2022/06/12(Sun) 3:22:41 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス先輩が己に言い聞かせた事は、男にとっては救いの言葉となったのだ。 ああ、自分はまだ 囚人 よりはマシな存在なんだと。「俺を、縛っているのは……」 間違いない。必要とされなくなった瞬間だ。 けれど、 それを認めたくない。 (-203) 2022/06/12(Sun) 3:23:24 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「甚振り甲斐、については私はよくわからないのだが。 そうだな。君のことはそこまで心配はしていない。 候補にも名は挙がっていないしな…… ……」 じ、と 白藍 見 ていた。仕草も、声も、表情も、いつも通り、純朴な青年だ。 だが、見過ぎですよ、と視線を逸らされれば―― 「……ああ、すまない。癖みたいなものだ、これは」 さらっと。 「 君は役を繕うのが上手い な、と思ってな。ここまで 見 えるものが違う人間は……中々いないよ。しかも、それに……ここまで慣れてしまっている、のは」 君が隠し、演じている部分を口にした。 (-207) 2022/06/12(Sun) 3:42:24 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス「あんまり恨みを買うこともしていませんからね。このまま無事でありたいものです」 そこまでは普通だった。 普通であって、普通ではなかった。 隠し、演じ、表に出さないものを指摘されて。顔にはあまり出ないものの、内面はあからさまな動揺を示していただろう。 「…………サルガス様は目が大変宜しいと伺っております。視力のことだと認識しておりました。 ……どこまで見えているのですか。どこまで、 見てしまったんです? 」きゅ、と目を細めて貴方に視線を向け直した。 先ほどまでのヘーゼルナッツは、固まったカラメルのように冷えて粘度を持ち、じ、と貴方を窺っている。 (-209) 2022/06/12(Sun) 3:55:28 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「ああ……視力はいい、常人以上にな。 だからこその監視役……兎にピッタリだろう?」 動揺の鼠色 ――流れ込む感情、確信が深まるだけだ。コツ、と。更に距離を詰めようと歩み寄る。 怖がらせないよう、ゆっくりと。 「……どこまで、 見えてほしくない? 」そうして発する声は、柔く優しく語りかけるもので。 どうしたら安心させられるのだろうか。 「私は抑止力だ。君が望む答えを出すことはできないだろう。 ……だが今は、怖がらせたい訳ではない、私は 君が見たい だけだ」「……違うんだ。貴方が表の顔で見せるものと、感情の色が、一致しないんだ」 「だから少し、……気になってしまった」 基の穏やかな気質で貴方に向けるのは。 心配 、不安 、そんな感情だ。 (-212) 2022/06/12(Sun) 4:24:02 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガスーー貴方の足音は、酷く特徴的だ。 咄嗟に、一度びくりと肩が跳ねた。繕おう、抑えつけよう、自然体を装って、それは最小限に抑えられたが。 逃げも、しない。下がりも、しなかった。 「……………私の中に、見せたいものなど…」 見られてもいいものはあるだろうか。 例えば、貴方に敵意はないこと。 それなりに信用していること。 貴方のその目の色は綺麗だなと思う羨望。 どうして私などを見たいのかという疑問。 神の子が、人によって態度を変えるべきではない、のだけど。 それらを押し退けて巻き込んで余りある、 自己嫌悪 。ぐるぐると、ぐるぐると、渦巻いている。 貴方の気持ちは読み取れない。 感情を与える力はあるのに、 分かろうとしない。 (-217) 2022/06/12(Sun) 4:38:44 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフサルガスは静かに、君を見る。話を聞く。 口を挟むことはしない、代わりに聞いているよ、と頷きを落とす。 操作され、軍の為に作られた存在。 そして本来居る筈のその場所から追放されてしまった存在。 サルガスは少しだけ 憤る 。それも顔には出さないが。「メレフ・アンソフィア」 話を聞き終えれば、柔く優しく君の名を呼ぶ。 徐に椅子から立ち、机の上に両手をつき、身を乗り出して。 淡い 白藍 「やはりそうだ……君を縛るものは、 君自身 だよ」「誰が君に価値がないと言った? 誰が君を最底辺とした? 私から言わせてみれば、その軍とやらの方が最底辺だ。 君はこんなにも優秀なのにな? 君は、」 ぱた、と。 不意に 白藍 溢れて しまった。「……貴方は、こんなにも素直で、……いい子なのにな……」 (-220) 2022/06/12(Sun) 4:50:30 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ「……抑えつけている。 そして、抑えつけるのが当たり前だった。 でもそれじゃあ、あまりにも、辛いよ……」 肩が跳ねる様子も、 抑圧 しようとする感情も、見 ていた。でも逃げられなかった。下がられもしなかった。 近付いた距離のまま徐に、君の方へと手を伸ばして。 「抑えつけて、……それに慣れて、しまって。 でもそれは……“貴方自身”が望んだもの……? ……貴方達は、みんな、等しく……“人”であるべきなのに、」 サルガスは罪人を救いたくて此処に在る。 避けられなければ、貴方の頭を撫でるだろうか。 その 落ち着かせるように。柔く、優しく。自己嫌悪 を「……僕は、わかるから……何を見せられても、いいんだ。 僕にしかわからないのなら、僕は、わかってあげたいから」 「僕は、 どうしてあげられたら、 ……いいのだろうね」 (-221) 2022/06/12(Sun) 5:23:30 |
【秘】 ペテン師 キエ → 天眼通 サルガス「サルガス様、……サルガス様、いいえ、私は、」 辛いだろうか?辛いのだろうか。分からない。 そういう生き方が都合が良く、神の子としてそういう振る舞いが相応しかったのでそう育った。 伸ばされた手を、じっと見た。それが自分を責める手ではないのが 逆に恐ろしかった。 「…………サルガス様。そう、サルガス様?よくご存知です、私は神の子などではない、私の両親はきちんと人間でした。 でもサルガス様、……私はとんでもない人間です。どうしようもない悪人です。反省はしても後悔はできませんでした。……、」 「悪事を成せば地獄へ堕ちる。天に受け入れられない。罰を受ける。私の神ではなくとも、大体の宗教はそう言います。 でもサルガス様? 罪を償い終えるとどうなるかは大体の教典には書かれていないのです」 宗教は人の都合で教典を記す。悪事を成してはいけないのだ。 悪事を成しても償えばそれでいいと思わせてはいけない!この罪に終わりなどない! 撫でられる感触を、ただ受け取った。そうされるのは幼少期以来だ。 だからとても幸福で、安堵する。その感覚も感性もちゃんとある。 おかしいのはその後。その幸福を擦り潰し壊してしまいたい 破壊衝動と破滅願望 が沸き起こる。その衝動もなんとか飲み込んで、貴方をじっと見つめた。 「……こんな私でも、理解されるべきと?」 他者は理解してはいけない、こんなもの。 こんな醜いもの。 (-222) 2022/06/12(Sun) 5:51:15 |
【秘】 『元弁護士』看守 サルガス → 神の子 キエ怯え が見える。そう、役を演じる、それが当たり前であったのだろう。 だからこそ己がわからなくなってしまうのは正しくて。 「……教典についての知識や理解は僕にはありません。 ですが、僕は…… 法についてならばわかります 」柔く撫でた手を自分の元へと戻せば真っ直ぐに背筋を伸ばし、両手を重ねる形で前に組む。優しい声色はそのままに、それでもどこか無機質に語りかける。 「貴方は反省をしましたか? 己の罪と向き合いましたか? 今、貴方に下されている判決は正しいものですか? 冤罪はないですか? その罪状に嘘偽りはないですか?」 「己の 罪 が、己の歪 が、しっかりと見えていますか?」「そして、それを償いたいという意思がありますか? そのためには何をすべきか、わかりますか? わかりませんか?」 裁判は、弁護は、真実を見つめ間違いを訂正するために在る。 「僕は、 貴方達が罪を背負ったままに未来を生きる手伝いがしたい のです」法が守るのは法を守る人間のみ。 弁護じゃ罪人は救えなかった。 どうしても法を守れない貴方達を救いたくて此処に居る。 ……それがサルガスの 歪 。「そして」 ▼ (-223) 2022/06/12(Sun) 6:43:17 |
【秘】 『元弁護士』看守 サルガス → 神の子 キエその 破壊衝動 と破滅願望 を目の当たりにしたとて。「理解されずとも等しく救われるべきだ」 ――この男の歪は治らない。 (-224) 2022/06/12(Sun) 6:44:30 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス監獄では法が神だ。 ーーー手を組む貴方は、看守は、法を司っていたのならば、それは。 この場では自分よりよほど、貴方の方がーー……。 反省はしたか?ーーした。している。今尚ずっと。 罪と向き合ったか?ーー向き合った。向き合っている。 判決は正しいか?わからない。 冤罪はないか?わからない。 罪状に嘘偽りは?ーーーわからない。 何も言わない。言わなくても貴方には見えてしまうと、知っていても口に出せない。 罪は、分かる。けれど歪は、どうだろう。在り方全て、この身全てが悪い私は間違っている? 「償いたいです。……償い終わると思っていません。お金は支払えたとしても、時間は戻らない。記憶も然り。私は、私利私欲で罪を犯しました。 こんなところにいて本当に被害者の憂さは晴れるでしょうか。けれど、この身を捧げようにも、法律が邪魔をする」 彼らを犯罪者にしてはいけない。 ではどうしたら?わからない。 ーーー未来など、かけらも見ていなかった。 刑を終えた後は、破壊衝動と破滅願望を抱いて、果てるつもりですらあった。 「…… 貴方は天使のようだ 」決して讃えるではなく。 融通の効かなさ、その歪を、自らの親愛なる者へ喩えた。 (-225) 2022/06/12(Sun) 7:05:34 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス……少ししてから、ぴ、と返信が貴方の元へ届く。 『仔細承知 変更点無し』 『訪問可能 直行』 (返答文として成り立っているか微妙だが) 送られてくるのはそんなごく短い単語のようなものだけ。……ただ、十分かその程度か多少の間を置いた後、貴方の部屋の入口から軽くノック音がすることだろう。 (-227) 2022/06/12(Sun) 7:29:59 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「え」 返事を見てまず最初に素っ頓狂な声が出た。 「え、まってまだちょっと片付けが…… あ゛ッ!? 」――バサバサバサッ……! 勢い良く立ち上がった影響で書類が床に散らばった! きっと片付けてる間にも貴方は来てしまうのだろう。 ガタ! ……バタバタ、……騒がしく扉を開いて。「……あ、え、えーと……いらっしゃい……あはは。 入って……前と同じ席に座って、いいから……」 そうして招きながら、前のように椅子へと促す筈だ。 ……床が少し散らばったままに。 (-228) 2022/06/12(Sun) 7:41:52 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「はい、失礼します」 扉が開けば、先ずは深々と礼儀正しく一礼。前回と同じ席に着いて姿勢を正した。 部屋の様子に関しては特に何も考えていなさそう。 「別件との事でしたので、お伺いに来ました。 何か相談など、問題点が発生しましたか?」 (-230) 2022/06/12(Sun) 7:56:29 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「ああ、その……えと、……そのー……」 向かいに座った貴方の淡々とした言葉を聞き。 じ……と貴方の 眼 を見る白藍 無い。 いつもとは違い視線が泳いでいる。 「まず、えっと……窓を持つ者の片割れと接触を図りました。 僕と貴方と、彼らの票で……四つに、なる筈です」 「で、その、えと、相談、は…… 貴方の、 薬のことで……」 ごにょ、と口ごもり……首をブンブン! と横に振る。 その後にぺちぺち、と自分の顔を叩けば……漸く貴方へと眼を向けた。 「好きに使えと言っておいて、誠に申し訳ないのですが……っ!」 「 貴方の毒を僕に使っていただけないか 、と思い。……僕は早くに落ちた方が、きっと、いいのではないかと、 しょ、正直、毒で死ねるのかも、わからないのですが……っ」 少々声が上ずりながらも、やっとのことで口にする。 あまりの自分勝手さに、罪悪感が渦巻いてしまった。 (-231) 2022/06/12(Sun) 8:12:14 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「成程。他に秘密裏で合わせた票が無ければ10人中4人なので、ほぼ半数ほどになりますね。偏れば不明ですが、二分の一程度の確率には抑えられるのではないでしょうか」 「……、ああ。未だ使用していないので可能ですし、自ら望んでの事であれば、私はお引き受けしますが……宜しいのですか?」 「今回の分までは兎角、今後の投票権を失う形となりますが」 ……貴方に毒を盛る事より、そちらの方が少し気になった様子で首を傾げた。 話題に反して動揺のどの字もない。 (-232) 2022/06/12(Sun) 8:30:43 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「僕の声かけでは、これくらいが限界でした。 もう一人、どこか接触を図れればよかったのですが……」 首を傾げる貴方を見て。 動じない貴方を見て。 言葉を聞けば、ぱた、と。片目から 零れて しまう。ここに来てから泣いてばかりだ、ずっと。 「はい、そしてはい、です。……いい、のです」 「本当のことを言うと、……つら、かった。辛い、です。 僕は、誰にも……死んでほしくない、のです。 それを選ぶという行為が、人の死を避けるために、人を殺すというこの、行為が……」 「殺人の権を持ったままでいるのが、耐えられない」 「人を殺すくらいならば、僕は、……死んでしまう方がいい」 死んでほしい人間などいない。あれは真実でしかなく。 死ぬなら貴方の毒で死にたい。それもまた、真実でしかなかった。 (-233) 2022/06/12(Sun) 8:44:12 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「――解りました。貴方がそう判断できる人で良かった、と私は思います。 以前もお話しましたが、負えぬ苦痛を捨て、他者に判を委ねるのは罪ではありません」 「 耐えられない事を認める 事こそ、非常に困難なものです」まるで男自身経験があるかのように、穏やかだが落ち着いた声色で言葉を発した。 袖口から小瓶の片方を取り出し、そっと貴方へ差し出そうとする。 「同意あってのことですし、不意を打つでもなく。実際どうお使いになるかは貴方にお任せします。 一瓶分直接か、飲料に混ぜれば宜しいかと。食料は服用しきれない可能性がありますから……」 (-234) 2022/06/12(Sun) 9:13:34 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン一度崩れた外壁を元通りにするには、相応の時間を要する。 「……僕は、……卑怯ではないですか? 正しく在れますか? 貴方に頼ってばかりで、情けない自分が、本当に嫌い、です、……っ」 ――否、元通りにする必要がない。 肯定 を向けてくれる貴方がいるのだから。サルガスは、貴方の揺るぎない言葉でやっと己を認めた。 「あ、り……ありがとう、ございます……本当に、ありがとう、」 「貴方が、いてくれて、……っ、……よかった、です。 僕ひとりだけじゃ、駄目なんだ、ずっと、前、……から」 ぼろぼろと、大粒の 涙 が溢れていく。しゃくりあげながら、震える両手で小瓶を受け取って。 「……あり、がとう、……飲むのは、きっと大丈夫……です。 これを飲んだ後……僕の姿が見えなかったら、ここへ迎えに来て、頂けますか……? 蘇生の必要があるのならば、蘇生室まで…… 貴方に、お願い、 したくて……」 (-235) 2022/06/12(Sun) 9:59:58 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「はい。卑怯ではなく、正しく在れていますよ。 私としても、貴方のお役に立てて何よりです」 「解りました、ではそのように。毒薬は用いた事が無いので、どうなるか不確定ですが……貴方の意識がないままの場合は、私の方で蘇生の手配など致します」 ……貴方が泣いていても言動を崩さないのは、信頼故か、別の何かか。 「不躾ながら、部屋に立ち入る事などあれば申し訳ありません」 そう言うと、また男は深く一礼した。随分と律儀。 (-236) 2022/06/12(Sun) 10:35:55 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ肯定 、肯定 、そして不確定 、不確定 、不確定 ……色彩 はちかちかと巡る。見えてしまう。罪 は法が定めるもの。そして、歪 は人が定めるもの。間違いだと決めたのはどれだろうか? 何が貴方を間違いとしたのだろうか? 法を犯せど、貴方の答えは貴方のものでしかないのに! 「慰謝料は、消滅時効が完成していない状態で請求を受けたのならば、貴方の罪状内容と照らし合わせ、被害者側の意思を尊重し精算し直します。……勿論、話し合いながら」 慰謝料。損害賠償。 不法行為による精神的被害を与えたのならば対象になる。 「時間は戻りませんが、有り余るほどあるのも確かです。 そして、記憶は貴方の罪の形を留めるために必要なものだ」 証言。証拠。徴証。 これらは貴方の敵であり、味方である。 「こんな場所にいても、被害者の憂さはきっと晴れません。 でもそれは何処にいても変わらない事実です、貴方はそう思われることをし、その自覚がある、」 罪の意識。 ……これらがないと、僕はそもそも手を差し伸べられない。 「貴方にその気があるのならば、刑と罪状の見直しを、贖罪の方法を、貴方の国の法律を基に……共に考えることができます。休暇が貰えれば、外に掛け合うことも。……貴方のその聡さと力は、人の為にも使えるものだ」 貴方に淡い 白藍 弁護士として? 看守として? 否、 ▼ (-237) 2022/06/12(Sun) 10:40:01 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ天使でもなんでもない。 柔く笑みを浮かべて。 「僕はただの…… 壊れてしまった人間 だよ」歪 を抱えた貴方達と、何も変わりはしないと。そう証言するかのように告げられた。 (-238) 2022/06/12(Sun) 10:41:28 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「はい……お願いします。お部屋は自由に入っていい、ので。 僕にも、職務がある……看守が欠けると、きっと良くない。 ……そして、」 「僕がゲームから離脱しても。 ……貴方のサポートはするつもり、です。 困ったことがあれば、……僕に言いなさいね」 「……これで僕からの、相談は、以上になりま、す、」 小瓶を見る眼は、ぼろぼろと、 零した ままに。やがて 白藍 「フェリシアン・ソニエール。真面目、なのは理解できるけれど。 貴方は、……感情がよく、 見 えない、ね。……気のせい?でも……貴方みたいな人は、僕は……はじめて見る、かも?」 眼に流れ込む感情の 色彩 が。……あまりちかちかと、しない気がした。 (-241) 2022/06/12(Sun) 11:26:01 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「それは、……」 「……私に、情というものがないからでしょう」 「人らしい心はありませんし、 そも"人並み"の精神性が私には備わっていません。 故に、そう見えてしまうのではないでしょうか?」 「無感動、無感情な生物であるともいえます」 異様さを伝えているにも関わらず、男は尚も動じない。 (-242) 2022/06/12(Sun) 11:34:03 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「情、精神性……が、備わっていない?」 意外、異様、……よりは、興味と納得を含んだ声色で。 「少々……気になっていました。 本来ならば、酢を飲んだら爆弾の彼のように、こう…… ぶ! げほっ! ……って、なるじゃないですか? 苦いお茶を飲んだ時も、酢を飲んだ時も、反応……鈍くない? って心配になった、んだよね」「そういうのにも関係している……のですか? 備わっていない。それはゼロ、という認識でよいのですか?」 人並み、であるならば。それ以下ならば“在る”のだろうか? と。 どうにか汲み取れないかと 白藍 サルガスは、貴方の 歪 を見 たいと願っている。 (-245) 2022/06/12(Sun) 12:22:41 |
【秘】 枯木寒巌 メレフ → 天眼通 サルガス「……え。は?」 暫く、男の 眼 白藍 あなたの瞳から零れた涙を目に留めると共に、驚いて何度も瞬きを繰り返す。 「どうした、そこまで何か思い出させたのか。それとも、感情を読む能力とやらがお前に悪さをしたのか」 普段は感情の起伏が薄い男だが、少し焦った様に口が早くなっている。 感情が表情に現れにくいという特質も、造られた時にそうなったのだと、もしかすると察せるかもしれない、が。果して。 (-247) 2022/06/12(Sun) 13:42:52 |
【秘】 黒剣 シアン → 天眼通 サルガス「いいえ。必要最低限、味覚などは感じられます。 ですが並大抵の方よりは鈍いでしょうね」 「視覚聴覚は平均程度ですが、触覚、痛覚などは鈍感に近しい。 他の方が飲食出来ないものを摂取できるのは、 それらによる影響ではないかと思われます」 「……気になるようでしたら、背に触れてみますか? 恐らく、足音を消されれば私は貴方に気付きもしませんよ」 (-253) 2022/06/12(Sun) 14:35:20 |
【秘】 神の子 キエ → 天眼通 サルガス貴方の話を、じっと聞いていた。 どこか人に対して当たり障りなく反応する男だが、この時は、本当に熱心に貴方の話を聞いた。 全てを理解し、全てに頷けるかというと、否だ。 頑なに、自己嫌悪はそこにあり、未来を見る目は曇っている。 けれど。 貴方の柔らかな笑みを見て、告げられた言葉を聞いて、視界が滲んだ。 抑え込もうと、真顔できゅっと口を結んでも、全く収まる気配はなかった。 ぼた、と雫が顔を濡らしていく。 「……、」 「わっ、……私、は、………」 「私は…… また、衝動のままに、罪を犯すのではないかと…… 」幾ら話し合っても、幾ら償っても、男自身が歪んでいる限り、繰り返すのではないかと。 この身のうちにある衝動が消えないのだ、と。 現に、処刑時に、歌ったあのとき、楽しくて仕方なかった。 男が、自らの罪として認めているものは、扇動罪である。 詐欺については何も語りはしない、と気付くだろう、貴方ならば。 (-258) 2022/06/12(Sun) 16:30:04 |
【秘】 害獣 シャト・フィー → 天眼通 サルガス「ボクたち、いっぱい! カイがいちばんちびっこだった!」 アルパ、ヴィタ、シータ、ラムザ……カイ。 識別記号に過ぎない音を、大事な名前のように呼んで。 「ボクのとくい? ……んー、んーー……? ……いちばん、いっぱい食べる!」 考えたこともなかったから、たっぷり唸って悩んだ後。 貴方が好もしいと言ってくれたそれを挙げる。 主機能効率の向上に成功した個体。故に、勝ち残り、生き残った。 ちまちま食べたチョコレートが無くなれば、随分と話し込んでしまった頃合かもしれない。 無礼講ご飯もへっちゃらな胃袋の持ち主は、空になった銀紙も食べた後、問われたことを最後に聞き返してみる。 「あのね、サルガスさまーは、とくいなぁに?」 (-267) 2022/06/12(Sun) 19:10:19 |
【秘】 天眼通 サルガス → 枯木寒巌 メレフ“救いたがり”の思想により、普段は抑止力として動いているだけで。サルガスの本来の気質は賢く優しく…… 脆く 在る。感情が現れにくいのも、貴方が縛られているものの理由も。 それらが原因だとわかるから憤る。 「……法で裁けるのは、法を違反した者のみ。 ですが、法を犯していなければこんな仕打ちが許されるのですか? ……僕は、」 ぱた、と溢れ出るものはそのままだ。触れもしない、慣れてしまっているからいつも通り放っておくだけ。 デザイナーベビー。生み出す側は酷く身勝手だ。 あの獣の子も、貴方だって。自我があれば人に変わりはないのに。 「メレフ・アンソフィア。……いつか、貴方が。 己の存在を認められる日が来るのを、祈っています。 それまでは、沢山……悩むことになるでしょう」 「僕は法のことでしか、力になれないけれど……何かあれば、いつでも頼りなさい。……頼る先は、多い方がいいでしょう」 淡々と無機質に、 けれども柔い声色で 弁護するかのように貴方へと告げられた。 (-269) 2022/06/12(Sun) 19:51:23 |
【秘】 天眼通 サルガス → 黒剣 シアン「鈍い……鈍感。成程? 味覚、触覚、痛覚…… 見聞きが問題ないならば大丈夫…… なのかな?」 淡々と語られるそれらに、こくこくと頷きを落とす。 聞いているの意思表示と、納得の意を込めて。 「……いえ、検証の必要もないでしょう。 本当のことなんだろうし、貴方の話を聞けば、わかるから……」 それはそれとして、今度試してみたいかも……とか思ったり。 でもなんとなく、その後の反応の想像がつくような気もして、少しだけ首を傾げた。 「うーん……何か、それらで困ったりはしませんか? していませんか? やっぱり話を聞けば聞くほど、僕は、……貴方が心配になってきます。何もないのならば、……よいのだけれど」 (-271) 2022/06/12(Sun) 20:00:17 |
【秘】 天眼通 サルガス → 神の子 キエ真剣に話を聞く様子。それが償いたいという意思の証明になる。 自己嫌悪 も、曇り も、現実が見えてるからこそ湧き上がる。「……うん、」 貴方の眼から溢れる雫を、手袋をした手で拭おうとするだろうか。 己の前では抑える必要はないと、これで伝わるだろうか。 「もう二度と同じ間違いを犯さない、という確証は得られないでしょう。……そんなものが得られたら、貴方達がここまで傷付くこともなかった筈です」 「ですが、罪の意識と後悔。今の貴方にはその枷とも言える錘……所謂ストッパーというものがあります。これらは己を制御するために働きかける。精神性の不安があるならば、専門医に見てもらうことだってできる」 サルガスが感情を“見破る”力を常用しているのは。 ―― 虚偽の深紅 ―― ――肯定の翠色 ――それらの言葉が真実であるか偽証であるかを選別するため。 そしてこの力は、己の国では証拠として認められなかった。 「その衝動を、法律を違反しない範囲で、人の役に立てる形で発散できる方法も、探せば……もしかしたら、あるかもしれない」 「真実を洗い出すか偽証を選ぶか。未来を選ぶか終焉を選ぶか。 まだ……選べるよ。貴方には続きが、あるよ」 「僕は、貴方達を見捨てたりはしません」 「……全て貴方の、意思次第だ」 (-274) 2022/06/12(Sun) 20:18:33 |
【秘】 天眼通 サルガス → 害獣 シャト・フィー「ふふ、 …… ……そうだな。君は此処でも、いちばんいっぱい食べるからな。間違いない」 君が大切そうに呼ぶものだから、サルガスも記号だなんて思わない。君を識別番号込みで呼ぶのも、きっと同じ意思の現れであって。 「私の得意なもの……?」 そうして質問を返されれば――動きが止まる。 僕の得意なものってなんだっけ。 ……わからない。 「“見る”、こと……だろうか」 否、それは能力として備わっているだけで得意とは違う。 法廷では何の役にも立たなかった。 あの子が褒めてくれただけで。誰も救えなかった。 でも、そんなことを言ったら、君の否定になってしまうだろうか。 「……ほら、食べ終わったのならみんなと遊んで来なさい。 私は巡回が終わればロビーに行くから。手が空いたらまた、遊ぼう」 銀紙ごと食べてしまう君の様子には 「え」 と驚きの色を見せつつ、サルガスは巡回に戻る姿勢だ。特に引き留められなければ、君の頭を柔く撫でた後に 本来ならばロビーに入ろうとしていたのだが、 巡回に戻っていくだろう。 (-276) 2022/06/12(Sun) 20:32:59 |
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