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【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* 変な笑いが出ましたわ。 現行の秘話終わり次第、放送直後の時空で放送室に向かわせていただくかと存じます。 見つかるか見つからないかはどうぞご随意に。 一応、薬の結果朝日くんの異能が強化されていることはお伝えしておきますわ。 (-12) 2021/11/02(Tue) 21:38:29 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「ふっ、クソ食らえ、か……言葉使いが悪いなぁ ……そうだよなぁ、異能は持って生まれたものだ 気に食わないなら生き辛いだろうさ」 そっと頭に手を遣り、ぽんぽんと。 「……それでも、向き合っていくしかないんだなぁ」 ぽつりと。 腕で隠れて、表情は見えない。 「────今の君はあの経験を経て、変わったはずだ 異能が強化された先のことを知ったはずだ その時の気持ちは、君たちにしかわからないはずだから ……後悔しているかわからないんだったら、 後悔しようがないほど便利に使ってやれ」 /* お待たせしました! 表の方は大変になってますでしょうがね! こっちは昨日の午前中のことなのでね! 関係なく進行していきますわ!!! (-14) 2021/11/02(Tue) 21:44:09 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「……僕、別に大人しい奴のつもりはないですからね。 目立ちたくはないだけで」 運動が嫌いなのだってそうだ。 脚の速さもスタミナもあるハイエナが、どれだけ手を抜けば目立たず普通にいられるかだけを考えていた。 「先輩の言う通り、精々そうしてやりますよ。 この異能のお陰で得したことも、冷静に考えればないわけじゃないですし」 例えば、食費が浮かせることだったり。 例えば、軒並みならない嗅覚でいろんなことを察知できることだったり。 「そう思えるくらいには、今は落ち着いているつもりです」 撫でられても僕は拒みはしなかった。 子供扱いのようだとは思っても、別に悪い気はしなかったというのがある。 それを全て、拒絶するのも面倒だと思ったことにして、ただ大人しくしていた。 (-18) 2021/11/02(Tue) 21:56:27 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜「…………、……。」 放送が無い事を不審に思い、あなたを探す。 ……と言っても、実際に探し回る訳ではない。 意識を集中させ、あなたの中の『鏡沼創の存在』を探る。 物理的に消えてしまった訳でないなら、この方法で届く筈と。 鏡沼の異能で、あなたは捉えられるだろうか。 /* ありがとうございます……! 本当に、お前…となりました。 (-19) 2021/11/02(Tue) 21:58:02 |
【独】 朧げな陽光 守屋陽菜夜、寮室にて。誰もいない一人部屋。 学園から配慮されてのことだろう。 もっとも配慮されるのは、私ではなくいない同室のもの。 それも、この異能のせい。 透明人間がいるようなものだ。 姿が見えないと、誰も落ち着けない。 いなくてもいるかもしれない。 そう思うと気が休まらないのだ。 ……家族でさえそうなのだから。 それも、この異能のせい。 窓の外の世界を眺める。夜は、危険だ。 暗いと、人の認識は弱くなるもので。 私への意識はことさらに離れていく。 それも、この異能のせい。 さて。今日あったことを思い出す。 朝日が薬を飲み、それを……みんなが収めようと協力する。 異能を積極的に使う者もいたように思う。 鏡沼クンも、シオンクンも、世良も……その他のみんなも、 誰かの為に異能を使える者たちだ。 私とは、違うな。 ……鏡沼クンとの約束がある。 もしかしたら、という期待を持って。 (-24) 2021/11/02(Tue) 22:11:10 |
【独】 朧げな陽光 守屋陽菜異能が強化された先、か……。 保健室で贈った言葉を思い出す。 ……あぁ、わかっている。 自身の異能の強化。それがどんな状態を指すのか。 世界がぼやけて、虚ろな世界。 誰もみんな、私に見向きもしない、そんな世界。 あの先があるのだとするなら……それは白紙の世界。 ────白痴の世界。 ……なに、誰かの為になれるなら。 喜んでその世界に入ってやろうじゃないか。 手を震わせながら、薬を鞄に仕舞った。 (-25) 2021/11/02(Tue) 22:11:34 |
【独】 朧げな陽光 守屋陽菜朝。いつも以上に早起きをして、登校する。 ……いや、早起きではなく、眠れなかったのだ。 遠足を待ちわびるような、子供みたいな興奮ではない。 不安で、怖くて、仕方ないといった心細さ。 大して眠れもしなかったが、学校には行かなければ。 授業でも準備でもなく。 ここにいると報せることができるのは、ここだけだから。 教室にも赴かず、放送室へとまっすぐ進んでいく。 鍵はすでに手の中だ。 いつものことだから気にすることはないだろう。 部屋に入り、スマホを操作。ある男にメッセージを送り。 鞄から薬を取り出す。 適当なペットボトルの水に溶かして、一気に飲み切る。 ──ぐらり、視界が揺れてぼやけて混ざり合う──。 まるでダリの絵画のように、全てが不確かになっていく。 それもだんだんと大きく。 ……吐き気がする。 (-29) 2021/11/02(Tue) 22:30:52 |
【独】 朧げな陽光 守屋陽菜時間に合わせて、放送の準備。 スイッチを切り替え、ランプが光る。それが合図。 マイクに自分の声を入れる。 『おはようございます 朝の放送です 昨日は雪が降りましたが、急な天候の悪化はあるもので 万一のための防寒の準備は万全でしょうか? さて、体育祭も刻一刻と迫っており 放送の内容もそればかりになってしまい味気ないですね その分、当日では精一杯、頑張らせていただきます それでは朝のHRに遅刻しないように 今日も一日頑張りましょう』 ……なんとかやり切った。 これで、学校に居る。それは証明できたはず。 真っ白になっていく世界の中。ゆるりと目を閉じた。 (-30) 2021/11/02(Tue) 22:31:11 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「……そうか」 口元が弧を描く。 良かった、とはとても言えないが。 悪くはなかったと、そう思おう。 「────よし、意識は問題なさそうだね 副作用はあるかもしれないから、 もう少し安静にしているように」 鞄を抱えて、眼鏡に手をかける。 どうやら様子を見終わったという判断のようだ。 「……明日こそはよろしく頼むよ?」 くくくと、喉で笑いながら眼鏡に手をかける。 (-31) 2021/11/02(Tue) 22:39:20 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創/* ここでお先に質問なのですが……。 鏡沼くんの異能は、鏡沼くん本人から常時、異能パワーを受けて脳が影響されているのでしょうか? それとも、一度異能の影響下になれば自立してかかり続けるタイプなのでしょうか? それによって反応が変わりそうだなと。 (-35) 2021/11/02(Tue) 22:58:26 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* 前者ですね。なので、鏡沼が異能抑制剤を服用してる間は全員消えます。 ほぼほぼ常時垂れ流しで、効果範囲はかなり広いです。 (抑制アクセ付けてても、学園とその近所くらいは入ってます) 当然ですが、『“鏡沼創”を一切知らない人間』には効果がありません (-36) 2021/11/02(Tue) 23:07:24 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創/* なるほど……。 ちなみにそれは、当たり判定のない相手には効果があると思いますか……? ぶっちゃけてしまえば、今の守屋はこの世界に存在しているかどうかの境界線にいます。 お薬の効果ってすごいです。 (-37) 2021/11/02(Tue) 23:16:34 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* お薬凄い……。 質問に質問で返す形で申し訳ないのですが、放送のあの「ピンポンパンポーン」は どうやって鳴らしましたか? 普通なら、ミキサーのボタンか何か押すと思うのですが。 そのレベルの働き掛けが出来て、守屋先輩が鏡沼の事を まるっと忘れてるとかでもなければ、行けそうな気はします。 時限式とかであって、もう守屋先輩側から一切こちらに干渉出来ないレベルだと厳しいかなと。 (-38) 2021/11/02(Tue) 23:26:35 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「……勿論ですよ。 体調崩したまままた登校できないなんて、これ以上そんな失態はしたくありませんし」 こんなことを言っても、説得力がないな。 そう思うと笑えてきた。 「まあ、さっきも言いましたけど、反省はしていますから。 今日は帰っても安静にしていますよ」 そう言ったところで、帰る先がどこなのか思い出して独りでにイラッとした。 前髪の下で眉間を顰めれば、目の前の先輩にそれを気付かれないよう、意識して息をつく。 「それじゃあ、先輩。また明日」 ベッドの上から、僕は先輩を見送った。 (-39) 2021/11/02(Tue) 23:32:24 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 鏡沼 創/* あれは薬を飲んだ直後にかけました。 まだ効き目が薄かったというわけですね。 ……といっても完全にいなくなってるわけじゃなくて波があります。 たまに浮上して、また沈んでいく……そんな様子かもしれません。 今までのご相談からすると、消えたりしつつも当たりはつくといったところでしょうか? ……という落としどころは、いかがでしょうか!? (-41) 2021/11/02(Tue) 23:52:12 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久朝の放送が鳴り響く直前。 あなたの端末に、メッセージが届く。 『あの薬、飲むよ』 それだけの簡潔な内容。 ────いつもの時間、いつもとは違う朝の放送が流れた。 (-42) 2021/11/02(Tue) 23:54:58 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* 成程、了解しました。 それなら、守屋先輩の方に見えるであろう鏡沼も不安定な感じになりそうですね。 取り敢えず、一旦反応を待ちます。 (-43) 2021/11/03(Wed) 0:00:48 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………あぁ、また明日」 たっぷりの間を置いて。 かちゃり。 眼鏡を外した音。 そうすれば、女の姿はぼやけていき。 しばらく後に、ひとりでに扉が閉まった。 匂いは遠くに行っただろう。 (-44) 2021/11/03(Wed) 0:02:46 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────…………ぅあ……」 フラッシュが焚かれるように、 真っ白な世界に見慣れた世界が明滅する。 口の中に広がる独特な苦み、 頭が情報を処理しようと稼働し続ける。 全ての感覚が気持ちが悪い。 放送室の壁に背を預けて、項垂れる。 「────…………っはぁ……?」 不意に、誰かの足が映った。 それもただの足じゃない。 半透明で覚束ない、ノイズの走ったような人の足。 この格好は、男子生徒だろうか? ぐらぐらと揺れる頭で、 顔を見上げようとしても眩しくて認識できない。 影が、現れては消える。繰り返す残響。 (-45) 2021/11/03(Wed) 0:14:49 |
【秘】 何処にでも居る 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「────ぇ…す…? ……屋先輩」 その人物が発した声も、やはりノイズ掛かっている。 ただ、あなたがその声を“鏡沼創”のものだと認識すれば 少しはマシになるだろうか。 「一体、何が……──? ……、…………今、何処に居や……ます?」 不明瞭な声は、あなたが何処に“居る”のかと問うた。 (-46) 2021/11/03(Wed) 0:30:42 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜────そうして、時は翌朝まで進む。 無音の放送を聞いた僕は、放送室へと足を運んだ。 考えられたのは、まず機材の故障。 まずと置くからには一番有り得ると思っていた。 いや、そうであって欲しいと思っていた。 勿論、もう1つの可能性だって考えはした。 一昨日前に先輩に言った、洒落にならない言葉が頭を過る。 「……守屋先輩」 静かに、部室の扉を開ける。 壊れそうな勢いでこの扉を開けていた先輩の姿を探す。 そこに先輩がいれば、それでいい。 機材が壊れたと、困り顔をしている方が、もう1つの可能性よりずっとマシだ。 そう思うのに扉が開く直前、つい嗅覚と感覚を研ぎ澄ませてしまう。 (-47) 2021/11/03(Wed) 0:34:24 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創「────………… っ 」何かを喋っている音が聞こえる。 言葉までははっきりとしない。 何かを受け取るたびに、脳が軋み、かき回される。 ぐらぐらと現実と虚無を行き来し、頭が犯される。 「────………… 君、は ……?」見えない、伝わらない相手を前にもがいて。 なんとか届く音を頼りに、指を差した。 机の上に置かれたマイク。放送中のランプは消えていた。 (-50) 2021/11/03(Wed) 0:59:30 |
【秘】 何処にでも居る 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……ょう…まはじめ、鏡沼創ですよ」 其処だけは、これだけは伝えておかなければと干渉を強める。 でないと、今にも繋がりが途切れてしまいそうな気がしたから。 あなたの指さす先を、確認する。 こちらからも、あなたの状況は朧気にしか把握出来ないが。 微かに見えたマイクと、先程聞こえた放送。 あなたはまだ、放送室に“居る”。 それだけわかれば、十分だ。 (-53) 2021/11/03(Wed) 1:18:40 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創/* 事務連絡です! 来た順番をわかりやすくするために、鏡沼くんの異能体の方の描写を二番目に来た方に秘話で伝えても良いでしょうか? 最初だけ、守屋の認識なのでぶれた姿として描写しようかと思ったのですが、 それとはわからない身体の方がよろしいでしょうか? それらが終わったのちに、白に移りたいと思っております……! (-54) 2021/11/03(Wed) 1:21:37 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 何処にでも居る 鏡沼 創/* あ、入れ違いになってしまった! 本体の方がいらっしゃるのですね!?光栄ですわ!! 白でお待ちくださいませ!!! (-55) 2021/11/03(Wed) 1:23:20 |
【秘】 何処にでも居る 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* 了解しました。 ブレた状態で問題無いですし、楢崎くんは当然鏡沼創を知ってますからブレてるのが 鏡沼創だと認識してくれれば、以降は普通に見えます。 それと、最後に鏡沼本人も来る流れになるかと……。 (-58) 2021/11/03(Wed) 1:26:59 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親扉を開けば、放送室には女の姿はなかった。 あるものは、密閉された奥のブースの中に鞄がひとつ。 それは女のものである。 鼻のいいあなたならわかるだろうか。 薄らとではあるが、女の匂いが残っていることに。 それを辿っていけば、鞄の横に小瓶とペットボトルが。 ……あなたなら、見覚えはあるはずだ。 風紀委員に渡されたものと瓜二つなのだから。 (-59) 2021/11/03(Wed) 1:27:28 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* と、ここで白に移ろうかと思うのですが……いかがでしょうか? 先にやりたいアクションがあるというのなら、お好きに扱ってくれて構いませんわよ! (-60) 2021/11/03(Wed) 1:30:16 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親ブースの中に何かの影。 その影は、文字通り揺れて立っていたが、 あなたがひとたび認識すれば、人の形を作り上げた。 ……その形はあなたの望むものではなかったが。 人の形は、鏡沼創であった。 /* ごめんなさい!追加の情報ですわ! (-63) 2021/11/03(Wed) 1:37:08 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創/* 実は順番的には鏡沼くん(異能体)→朝日くん(秘話)→楢崎くんかなぁと。 本人が来るまで、異能体もいらっしゃるということでいいですよね? はい!お待ちしております! (-64) 2021/11/03(Wed) 1:41:49 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>11 放送室 しんと静まり返ったその場に、人が集まっていく。 楢崎大地が訪れた頃には、 鏡沼創、朝日元親の両名の姿があった。 そう、その二名しかいない。 ブースの奥、女物らしい鞄。 脇には空の小瓶とペットボトル。 それだけだった。 (+7) 2021/11/03(Wed) 1:49:58 |
【秘】 何処にでも居る 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* お疲れ様です。 勿論です、本人が来るまで滞在してます。 引き続きよろしくお願いします。 (-67) 2021/11/03(Wed) 1:55:00 |
【独】 朧げな遮光 守屋陽菜/* 今気づいたが、集めたもののほとんど何もできないな? ははは、みんなが心配してくれてる〜! 仲良くしてくれるといいなぁ。 (-68) 2021/11/03(Wed) 2:10:11 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>放送室 その言葉の通りに、ペットボトルは揺れることもなければ、 持ち上がることもない。 中の水面が凪いでいるだけだ。 (+9) 2021/11/03(Wed) 2:12:41 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜「お前の異能が強化されりゃ禄なことならんだろうに。 だから誰かといる時に飲めつったろ」 恐らくそこまで言ってない気がする。 が、朝日の会話を尾行できてたなら、姿が消えるか、一時的な空間にいるか、その辺りしか普川には浮かばない。 意味はないかなと思いつつも、端末に連絡を返した。 『さっさと帰ってこいよ。放送が無音だと薄気味悪いんだよ』 ほんの僅かに返事を期待したけど。 きっと帰ってはこないのだろう。暫くは。 気を抜いてメッセだからと素の口調で書いたことに気づいたのは、その後結構たったあとの話。 (-69) 2021/11/03(Wed) 2:33:09 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* この後少し頑張って異能を使います。 それで見つけることが出来るか、そちらの判断にお任せしますけれど……確率はありますでしょうか? 文面の方に少し変化があるものですから。 (-73) 2021/11/03(Wed) 2:52:43 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* もうひとつ質問ですわ。 小瓶の中にある薬でしたけど、液体だったかと存じます。 ペットボトルの水に混ぜて飲んだのでしょうか? ペットボトルにまだ水面があるということは、その中に薬液が少しでも残っている可能性はあるでしょうか。 揚げ足取りのような質問ですので、なければないで構いませんわ。 (-74) 2021/11/03(Wed) 2:57:35 |
【独】 朧げな遮光 守屋陽菜薬が回り始めてきたのがわかる。 頭の中はノイズだらけ。チカチカする視界に、感覚は狂う。 胸の苦しみが、押しあがってきては息を詰まらせる。 「────…… くぁっは ……」ついには吐き出した。 白の世界に、滲んだ土色が塗られる。 吐瀉物が、唯一の色彩になった。 「────………… ぁ、あぁ ……」束の間の安心。 やがてそれは、絶望へと変わる。 自らを離れたそれは白に塗れて、世界から消えてしまう。 …………また、独りになった。 (-76) 2021/11/03(Wed) 3:06:04 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* まずはペットボトルの方から。 よく気がつきましたわね!その通りでございます……! 可能性なら、十分にあると思われますわ。 そして、その結果ですけれども。 確率はもちろんございます。 今は残り香程度ですが、無から急に現れるように匂いは漂うこともありそうです。 これだけ場所が限定されているので、その変化には気づけるかと。 と、その前に描写だけ白に落とすのでお待ちいただけるでしょうか……? (-77) 2021/11/03(Wed) 3:06:52 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* よかったですわ! では、少し朝日くんにはまた体を張っていただきましょう。 描写、お待ち致しますわ。 時間も時間ですから、無理なさらずにごゆるりとどうぞ。 (-78) 2021/11/03(Wed) 3:09:53 |
【独】 朧げな遮光 守屋陽菜「──── ぁ、あぁあっ、ぁあああ…………!!! 」声を絞って、絞って、絞って……踞る。 額がごんと音を立てて、白い床に擦りつけられる。 内側からの鈍く重い痛みとは別に、 額から鋭く熱いものが流れる。 ……それは、白を紅く彩り、広がっていく。 やがて白に染まるそれを横目に、涙が、嗚咽が、溢れる。 わかっていた! わかっていたとも! あの薬が。ただの出力の向上ならば、こうなるということも。 反省はない。後悔もない。 過負荷にしかならない異能でも、誰かの手助けになるならと。 ちっぽけな勇気を振り絞った結果だ! ……だけど、ここでなら。誰も見ることがないから。 少しくらい情けなく、泣いたって、弱音を吐いたって。 ────いいだろう? 「──── っふ、……ひ、ぐっ…………うぅ…… 」不確かな女は。ただの強がりの女は。 独り、静かに悲哀を受け入れて、咽ぶ。 (-79) 2021/11/03(Wed) 3:18:16 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜────ぴちゃり。 水音がする。 机の上のペットボトルからではない。壁際の床。 見ればそこには滲んだ土色。 酸い臭いのする、水溜り。 なんだと見れば。 ────ごん。 鈍い音。 そこから紅が染まっていく。広がっていく。 (+12) 2021/11/03(Wed) 3:23:02 |
守屋陽菜は、まだ見えない。 (c2) 2021/11/03(Wed) 3:29:12 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜僕が昨日ほどの眩暈に襲われたかどうか。 薬液がどれほど残っていたかによるだろう。 たくさん残っていたとしても、昨日のようになってやるつもりはなかったけど。 怒ってんだよ。 分かってる?先輩。 少しは僕のことも信用して、大人しく待っていてくれたっていいじゃないか。 /* 差し支えなければ、表でペットボトルの中身について描写頂けると助かりますわ! (-80) 2021/11/03(Wed) 3:49:30 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜ペットボトルの中身はただの水のように見えた。 透明な液体。ラベル。緑のキャップ。 市販の水のようにしか見えない。 だが、口にしたあなたならわかるだろう。 この味には、感覚には覚えがあると。 傍らに置かれたままになっている小瓶も、 同じ人物から受け取ったものであるのだから。 (+15) 2021/11/03(Wed) 4:04:03 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親あなたがペットボトルを、薬をまた飲んだ姿もわからない。 あなたからこちらが見えないように、 こちらも見えていないのだから。 だから、今のあなたの態度も、表情も、 全ては謎のまま。 ……誰かが見つけてくれるといいな、なんて。 そんなことを考えるのは我儘だろうか。 独りの世界で、真っ白の世界で、 不確かな女は。強がりな女は。咽びながら想う。 /* これで、大丈夫でしょうか……? 明確に薬だと表現した方がよかったかしら……? (-81) 2021/11/03(Wed) 4:11:55 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜あなたの中の“鏡沼創”という認識を抉じ開ける。 先程の比較ではない程、強い力で。 他の全ての処理を切って、異能抑制アクセまで外して これで届かなければ、もう打つ手は無い。 「……流石に此処までやれば、僕が誰かはわかりますよね?」 もし返事が無かったら? そんな恐怖は、押し隠す。 (-83) 2021/11/03(Wed) 4:25:52 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜こんな異能にも、助けられることはあるんだよ。 今ものすごく胸糞悪いし、頭だって痛いけど。 でも見つけるよ。 見つけてみせる。 僕は先輩みたいに見守ることは出来ないけど。 それなら精々このクソな異能で、出来ることをやるだけだ。 /* ありがとうございます……!お手数お掛けしました! 大変助かりましたわ……! (-84) 2021/11/03(Wed) 4:28:56 |
守屋陽菜は、白い世界で、手を伸ばす。そこに誰かがいるかもしれない。誰かが握ってくれるかもしれないと。 (c4) 2021/11/03(Wed) 4:34:23 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* ここに来て頭がぽわぽわですわ。 手を掴んでしまってよろしくて? 鏡沼くんが掴んでもこちらは構いませんわよ! (-85) 2021/11/03(Wed) 4:42:47 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創真っ白な世界。 もはや、現実とのちらつきもなくなってきて。 ただただ白い世界に独り。 ────割り込むノイズ。 世界に墨が入ったように、黒く塗りつぶされていく。 ……それは人型を形作り、白い世界に黒く顕現する。 背格好も、表情も、何もわからないが。 誰かが、そこに居る。 ────あなたは、独りの世界に入り込んできた。 今なら、何かを伝えられるかもしれない。──── (-87) 2021/11/03(Wed) 4:52:04 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜鏡沼創は、手を伸ばす。 ────否。 『“鏡沼創”があなたの手を掴んだ』と認識させる。 誰にも認識されない世界。 あなたを誰も認識出来ない世界が在るのだというのなら。 自分の方を認識させてやるしかない。 (-88) 2021/11/03(Wed) 4:52:05 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親色に溢れる世界。 彼女は影も形もなくて、まるで居なかったようで。 ぽっかりと無の痕跡だけが残る。 ────鋭敏になる感覚。 世界から空間が抉られたように。 何もないはずの方向から、漂う匂い。 先ほどの痕跡も考えれば、見つけることはたやすく。 彼女は、そこに在る。 ────あなたは、現実の世界から見つけられた。 今なら、彼女に触れられるかもしれない。──── (-89) 2021/11/03(Wed) 4:52:11 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* 時間が時間ですから、無理はなさらないでくださいね……! なんというか、みんな駆けつけてくれて嬉しい限りですわ……。 どうぞ、どうぞ……片手ずつでも、両手でも何でも持っていって下され……! (-90) 2021/11/03(Wed) 4:54:01 |
【独】 朧げな遮光 守屋陽菜/* あー!!! 向こうの世界、全部白文字にすればよかった!!! 今気づくなあほー!!!ばかー!!! おたんこなすー!!! (-91) 2021/11/03(Wed) 4:56:18 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜何もないはずの場所。 ただ土色の染みと、紅がじわりと広がる場所。 僕は、嗅ぎ慣れた匂いを漸く見つける。 この放送室でよく話した、先輩の匂いを見つける。、 「 ────戻って、こい。先輩…ッ その言葉がちゃんと言葉になったかも、僕には分からなかったけど。 ただ僕は、其処に向かって、手を伸ばす。 (-92) 2021/11/03(Wed) 4:59:39 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「…………見つけた。 馬鹿やってねぇで、とっとと帰りましょう? 帰り道なら多分、朝日が何とかしてくれますから」 言葉を交わした訳でもない。 けれど、無策で飲んだとは到底思えないから。 「僕はそれまで、アンタが馬鹿やんねぇ様に見張ってますよ」 (-94) 2021/11/03(Wed) 5:04:56 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜「────…… ぁ …………」気付けば手が目の前に見える。 誰の手かは、わからない。 それでも……こちらに差し伸べられた手を。 ────掴んだ。 「────────」 ────瞬間、白と黒の世界に彩が溢れる。 赤が、青が、緑が、黄が。 あらゆる色が、ちかちかと瞬いて。 あなたたちの前に。 涙と汗と涎と紅に塗れた、不細工な顔がそこにはあった。 (+20) 2021/11/03(Wed) 5:24:32 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創/* PL連絡網です! いい雰囲気ですけども、さらに落としていいですか!? これは、手を掴んだ、とされる二人に送っているものです! (-96) 2021/11/03(Wed) 5:25:41 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* PL連絡網です! いい雰囲気ですけども、さらに落としていいですか!? これは、手を掴んだ、とされる二人に送っているものです! (-97) 2021/11/03(Wed) 5:25:55 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜「──── ぁ 」安心したのも束の間、現実の世界が塗りつぶされていく。 白く白く、色彩を奪って。 だけど、違うのは手をつないだあなたを、 あなたたちを引き込んで。 また白に沈んでいく。 とぷんと。 孤独な世界は三人を飲み込んだ。 あとに残ったのは、ただの静かな放送室と、保健委員。 (+21) 2021/11/03(Wed) 5:44:44 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「ッ、マズい事になっちまいましたね」 飲み込まれる刹那、咄嗟に朝日にも自分を認識出来る様にした。 書き換えが間に合ったかは、わからない。 朝日に“鏡沼創”が認識出来る様になっているかは、賭けだ。 「こういうの、経験ねぇですよね? 正気保てる様、腹括りやがってください!」 届いているかもわからない声を上げた。 /* お二人共にお送りしてます。 朝日くんが鏡沼を認識出来るかは、引き込まれた場所の状況次第かな……。 (-104) 2021/11/03(Wed) 6:00:09 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創ぐらりと、脳を揺らされて、 引き込まれた先は真っ白な世界。 天井も壁もなく、かろうじて足の感覚から地がつく世界。 いるのは女が一人と、男が二人。それだけ。 掴んだ手が、この世界への架け橋となってしまった。 「──── ぁ、ぁあ…… 」引き込んでしまったと、顔が曇る。 見れば、眼鏡を……異能の抑制装置をかけたまま。 つまりは、抑制してなおこの影響があるのだと。 咄嗟に、手を振り払おうと引く。 /* ようこそ……? 薬の効果中は守屋はこの世界にいます。 かなり変則的になりますけれど、どうかお付き合いをお願いします……! システム的に面倒をおかけします……! (-105) 2021/11/03(Wed) 6:10:33 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親ぐらりと、脳を揺らされて、 引き込まれた先は真っ白な世界。 天井も壁もなく、かろうじて足の感覚から地がつく世界。 いるのは女が一人と、男が二人。それだけ。 掴んだ手が、この世界への架け橋となってしまった。 「──── ぁ、ぁあ…… 」引き込んでしまったと、顔が曇る。 見れば、眼鏡を……異能の抑制装置をかけたまま。 つまりは、抑制してなおこの影響があるのだと。 咄嗟に、手を振り払おうと引く。 /* ようこそ……? 薬の効果中は守屋はこの世界にいます。 かなり変則的になりますけれど、どうかお付き合いをお願いします……! システム的に面倒をおかけします……! (-106) 2021/11/03(Wed) 6:10:47 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「振り解こうだなんて馬鹿な真似、やめやがってくださいね?」 こっちは苦労して掴んでんですよ、と。 逆の手を掴む、朝日の方を見遣る。 あちらもあちらで、掴むのに苦労した筈だ。 さて。自分は元よりこうなる覚悟で────もとい。 出られなくなると予想の上で、彼女の世界に割り込んだが。 あちらは果たして、どうだろうか。 「……ボッチじゃねぇだけ、大分マシでやがりますが。 これ、当分三人でかくれんぼって事になっちまいましたかね」 場にそぐわない、いつも通りの軽口を叩いた。 /* お邪魔しますよろしくお願いします! (-107) 2021/11/03(Wed) 6:25:17 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「──……!」 目映いほどの白の世界に、僕は呆気に取られていた。 消えたはずの鏡沼の姿。 やっぱりこいつも、何かしていてくれたようだ。 「……先輩」 手を引かれる感覚。 考える前に、手が動いた。 「離しませんから。観念してください」 正直何が起きたか理解しているというと別だ。 ただ鏡沼の言葉を聞くに、誰にも認識できない世界とやらに招待されたらしい。 もう片方の手も伸ばし、先輩の手を更に掴む。 逃げようとしているのか逃がそうとしてくれているのか。 どちらにせよ僕の知ったことではない。 そうでなくても半端な副作用か、頭が酷く重いのに。 人の気持ちなんか考えていられるか。 (-109) 2021/11/03(Wed) 7:10:07 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* おまたせしましたわ!!! 頑張ると言って、うとうとしていましたの。青じそです。 申し訳ございませんわね…!! (-111) 2021/11/03(Wed) 7:14:24 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「朝日も離す気ねぇ様ですし、そのみっともねぇ顔 当分拭けなさそうでやがりますねぇ」 ケラケラと笑ってみせて。 さて、此処からどうしたものかと秘かに考える。 例の薬とやらを服用して、効果が出ているであろう二人。 そしてある意味、常に異能が暴走してる様なものなのに 抑制アクセを外してしまっている自分。 この空間に居るから逆に、外へ影響を及ぼさずに済んでいる 節すらある訳で。 ……うん、状況的には割と酷い。 「僕的には、そこまで悪くもねぇ場所でやがるんですが 守屋先輩は出たそうですし、朝日は早えぇトコ帰さねぇと “飼い主”に怒られちまいそうですねぇ」 解けている髪を掻き上げつつ、軽い調子でそう述べる。 此処から先は多分、時間との勝負だ。 (-113) 2021/11/03(Wed) 7:35:36 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────…… っ …………」両手を掴まれ、逃れられなくなった。 当然顔を覆うこともできないわけで。 「──── なんだよ、君たちは ……はぁ 、…………カッコ悪いなぁ ……」ぼろぼろの、みっともない酷い顔を引き攣らせて、 それでも、笑って。 こんな世界でも、誰かがいると思うと、少し嬉しくなった。 伸ばした手の先に、誰かの温度がある。独りじゃない。 現実から断絶されたわけでも、否定されたわけでも、 拒絶されたわけでもない。 クソ食らえな異能で、ようやく思えた。……“悪くない”。 それは決して、マイナスがプラスになることではないが。 「────………… なんつーか 、その ……ありがとな ……………… こんなとこまで 、付き合わせちまって ……私は幸せもんだよ ……」どうせみっともないのなら、最後まで言葉に出してやろう。 見つけてくれた二人に、照れ臭そうに感謝を述べる。 ひひ、二人の顔がまともに見れねぇや。頬も熱い。 ……どうせ逃げ場なんてないんだから、 無様を晒してやるとするかよ。 薬を全て飲み切ってなかったことが幸いか。 きっとこの騒動は、お昼までには終わっているだろう。 (-124) 2021/11/03(Wed) 10:37:45 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────…… っ …………」両手を掴まれ、逃れられなくなった。 当然顔を覆うこともできないわけで。 「──── なんだよ、君たちは ……はぁ 、…………カッコ悪いなぁ ……」ぼろぼろの、みっともない酷い顔を引き攣らせて、 それでも、笑って。 こんな世界でも、誰かがいると思うと、少し嬉しくなった。 伸ばした手の先に、誰かの温度がある。独りじゃない。 現実から断絶されたわけでも、否定されたわけでも、 拒絶されたわけでもない。 クソ食らえな異能で、ようやく思えた。……“悪くない”。 それは決して、マイナスがプラスになることではないが。 「────………… なんつーか 、その ……ありがとな ……………… こんなとこまで 、付き合わせちまって ……私は幸せもんだよ ……」どうせみっともないのなら、最後まで言葉に出してやろう。 見つけてくれた二人に、照れ臭そうに感謝を述べる。 ひひ、二人の顔がまともに見れねぇや。頬も熱い。 ……どうせ逃げ場なんてないんだから、 無様を晒してやるとするかよ。 薬を全て飲み切ってなかったことが幸いか。 きっとこの騒動は、お昼までには終わっているだろう。 (-125) 2021/11/03(Wed) 10:38:04 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「 ……………どうも 」短な息を零した僕は、照れくさそうなありがとうを直視できなかった。 昨日叱られたばかりだ。 というか薬って、こんな短期間に重ね飲みしていいもんかな。 幸いにも僕はかなり胃腸が強いから、また少し異能が強くなった程度で済むのかもしれないけど。 「先輩、帰ったらお説教ですよ」 でも、そんな自分を僕は棚に上げる。 あれに関しては、先輩にどれだけ叱られようと謝るつもりはない。 それともうひとつ、言いたいことがあった。 「あと鏡沼。 あいつの名前を出すな。 噛むよ 」ただでさえ気分が悪いのに、また最悪な気分になりそうだ。 それでも、先輩から手を離したりはしなかった。 (-132) 2021/11/03(Wed) 11:31:26 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────………… は 、お手柔らかに頼むよ? 」昨日とは反対になってしまったなと、唇が弧を描く。 ……なに、なんでも受け入れようじゃないか。 「──── なんだい 、“飼い主”? …… ふ 、知らないうちに寂しいじゃないか 」それは余裕か、ただの意地か。 ぐちゃぐちゃながらも、軽口を叩く。 (-156) 2021/11/03(Wed) 13:17:20 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────………… は 、お手柔らかに頼むよ? 」昨日とは反対になってしまったなと、唇が弧を描く。 ……なに、なんでも受け入れようじゃないか。 「──── なんだい 、“飼い主”? …… ふ 、知らないうちに寂しいじゃないか 」それは余裕か、ただの意地か。 ぐちゃぐちゃながらも、軽口を叩く。 (-157) 2021/11/03(Wed) 13:17:59 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「………。真に受けないでください、先輩。 寂しがってもらえるような、そんないいものではありませんから」 深く溜息をつきながら、鏡沼を睨んで牽制したかった。 前髪が邪魔だ。出来たかは分からない。 「誰だって、飼われたくはないでしょう」 (-162) 2021/11/03(Wed) 14:09:49 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「いえいえ。どう致しまして……って返答でいいのか わかんねぇですが。 お誘い頂いてOKしちまってたんです、来ねぇってのも 薄情な話でやがりましょう?」 デートすっぽかす趣味はねぇんです、と笑って。 鏡沼にとっても、今この場に人が居るというのは有難い話だ。 実は、孤独を苦手とするのは、この男もだから。 二人のやり取りを見て、くつくつと笑う。 「おー、怖えぇですねぇ。 まだ名前は挙げてねぇじゃねぇですか」 大して怖くもなさそうに笑う。 逃げに関して余程自信があるのか、或いは噛まれたって 構わないと考えているのか。 「おや、守屋先輩は知らねぇんです? てっきりご存知とばかり思っちまってましたよ。 残念ながら、教えらんねぇんですが。 これ以上話すと、僕の喉笛が無事じゃ済まねぇんで」 (-167) 2021/11/03(Wed) 14:41:06 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────………… いやぁ、残念だなぁ …… せっかく 、なら ……根掘り葉掘り聴きたいところなんだが ……」ぐらぐらと。 頭はいまだに揺れている。 精神が安定したとして、 異能が負担をかけ続けているのは変わらないのだから。 「────……………… はは 、実は少し眠くてね ……………… 後は任せて 、いいだろうか ……? 」悪戯はよしてくれよと、減らず口。 昨夜の、睡眠不足も祟ってか。 ゆっくりと、意識を手放しそうになって。堪えて。 うつらうつらと、頭が揺れる。 ……やがて、時間とともに眠りには落ちるだろうが。 その時もまた、白い世界が彩ることはない。 /* この後、守屋は眠りますが、睡眠中でも異能は発動しています。 昼前くらいには薬も落ち着くと思いますので、その後等は好きに運んでいただいて構いませんわ! 白い世界の中で動こうとしたら、危ないのでそれだけはお気をつけを! (-177) 2021/11/03(Wed) 15:54:30 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────………… いやぁ、残念だなぁ …… せっかく 、なら ……根掘り葉掘り聴きたいところなんだが ……」ぐらぐらと。 頭はいまだに揺れている。 精神が安定したとして、 異能が負担をかけ続けているのは変わらないのだから。 「────……………… はは 、実は少し眠くてね ……………… 後は任せて 、いいだろうか ……? 」悪戯はよしてくれよと、減らず口。 昨夜の、睡眠不足も祟ってか。 ゆっくりと、意識を手放しそうになって。堪えて。 うつらうつらと、頭が揺れる。 ……やがて、時間とともに眠りには落ちるだろうが。 その時もまた、白い世界が彩ることはない。 /* この後、守屋は眠りますが、睡眠中でも異能は発動しています。 昼前くらいには薬も落ち着くと思いますので、その後等は好きに運んでいただいて構いませんわ! 白い世界の中で動こうとしたら、危ないのでそれだけはお気をつけを! (-178) 2021/11/03(Wed) 15:54:50 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「ええ、後は任せちまってください」 ね、と朝日に同意を求める。 そうして、守屋先輩が眠りに就くのを待ってから ふと真面目な声を出した。 「……本人の意識が落ちても解ける気配がねぇっつう事は やっぱ、身体ごと取り込まれてやがるんですかね。 守屋先輩の異能の詳細まで聞いてねぇですが、この状態で 異能抑制剤飲ませたら、効くと思います? ガチの認識されねぇ空間だったら、飲んでも薬が僕らを スルーする可能性が割とありやがるんですよ。 そもそも薬の方も、余分に持っちゃいるんですが 僕が『鏡沼創は異能抑制剤を持ってる』と思ってるから 在るのか、実際ちゃんと在るのかからわかんねぇですし」 朝日に訊いてる様にも聞こえるし、独り言の様にも聞こえる。 こういう場所で沈黙が続くのはよくないと判断したのだろう。 「飲むだけ飲んでみるんなら分けますよ」と言って 開いた片手で懐から薬を取り出して、渡そうとする。 PTP包装の、割とメジャーな市販品だ。 そうして、溜息を一つ吐いた。 「……あと実は、謝らねぇといけない事があるんですよね。 朝日にも、守屋先輩にも。 割と強い力でぶん殴っちまってるんで、もしかしたら 二人とも、頭ぶっ壊しちまったかもしんねぇ です」 (-182) 2021/11/03(Wed) 17:23:35 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……はい。守屋先輩。おやすみなさい」 悪戯なんかしませんよ。 全くこの人は、と嘆息したところで手は繋いだままその隣に座り込んでいる。 寝息も聞こえただろう頃合、気を抜くと吐き気を催すくらいの気だるさを堪えて鏡沼を見る。 「……言ったろ。 僕はあんまりこの手の異能に詳しくないんだ。 地頭悪いつもりはないから、言ってる意味は分かるけどさ」 嫌味のつもりなく、思ったことを告げた。 先輩の異能の詳細だって知らない。 鏡沼の異能については何となく、放送室での説明で理解はしたつもりだけど。 「後遺症、ってこと? 僕は構わないけど。 構うんならオーバードーズなんかしないし。 ただ守屋先輩はそうじゃないかと思うから、目を覚ましたらちゃんと言っておいた方がいいよ」 詳細くらいは聞いておきたいかな。 それ以上の興味は、僕は、自分の体に対してない。 「あと、異能抑制剤のことだけど。 僕が飲んでみて、この空間でも効くかどうか実験する って意図なら、いいよ。体、丈夫だからね。僕」 だから、こういうことだって平気で言う。 (-186) 2021/11/03(Wed) 17:41:06 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「いやぁ、もう一から十を拾っちまうくらい理解が早えぇんで めっちゃ助かりやがってますよ」 物言いはふざけてるが、これは心からの賛辞であり、感謝だ。 この場に居てくれたのが朝日で、本当によかったとさえ思う。 「 言えるんなら、何の問題もねぇんです よ。僕の異能は一点特化でやがりましてね。『脳に干渉して “鏡沼創”という存在の認識を書き換える』だけです。 だから、ぶっ壊しちまうのもたった一ヶ所。 日常生活に不便が出ちまう事はねぇですよ」 此処まで言えば、敏い朝日にはきっと悟られただろう。 「今は、強えぇ力でぶん殴り続けてるからわかるでしょうが。 二人とも、 普段レベルの“鏡沼創”は認識出来ねぇ頭に しちまってる 可能性があるって事ですよ。それでも殴んのやめてねぇのは、こんな場所でやめたら僕が さっきまでの守屋先輩みたいになりかねねぇからです。 笑えねぇでしょう? ミイラ取りがミイラになるなんて」 今の二人は、鏡沼が正気を保つ為の命綱だ。 わかってるからこそ、自分では異能抑制剤を試す事も出来ず。 「あんまぶっ壊しちまわねぇ内に、出られたらいいんですが。 支障無いとは言え、壊されんのも気分よくねぇでしょうし。 ……悪りぃですね、お任せしちまって。 効く様なら、守屋先輩にも飲ませてみやがってください」 身体をもう少し大事にした方がなんて、少なくとも自分には言う資格が無い。 (-191) 2021/11/03(Wed) 18:19:12 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「濃い味をとり続けたら、薄味を感じなくなるみたいなやつかな。 確かに、日常生活には不便なさそうだけど」 日常生活だけで済まないのが、学園生活でもあると思う。 例えば今度行われる体育祭。認識出来なければ困ることもあるはずだ。 ────放送部でマイクを持つ、守屋先輩とか、特に。 「 わかった。 じゃあとりあえず、僕から提案だ。僕が薬を飲んでみて、効くか試す間。 あと先輩が同じように薬が効くか見守る間。 僕一人分の認識で君が事足りるのなら、 守屋先輩を殴るのをやめていて欲しい 」幸い、先輩は眠っている。 先輩の異能との兼ね合いもあるだろうし、先輩と元の世界に帰るのにその認識は必要になるかもしれないけど。 それでもその時間も異能を行使し続けるよりは、マシな結果になるかもしれない。 そう思っての提案だった。 「まあ、どうするかは任せるよ。 僕にできるのは、さっさと薬を飲んで効きを試すくらいだしね」 受け取った薬を開ける。 躊躇なく唾液で嚥下して、様子を見る。 しばらくすれば、僕には効果が現れるはずだ。 鼻でも詰まったのかと言うくらいに嗅覚が落ちる。 同じように先輩にも効くかはわからないけど、そのことも含めて鏡沼に伝えた。 (-194) 2021/11/03(Wed) 18:43:07 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「そんな感じでやがりますね。味蕾殺しちまうって感じで」 やはり、理解が早い。 重ねられた提案に、感じたのは驚きだ。 後を頼む気でいた自分と違い、朝日はまだ諦めてないのだと。 「……ええ、わかりました。構わねぇですよ。 ただ僕、本当に制御出来てねぇって言うか、力加減 ド下手糞野郎なんで。恨み言は今の内にお願げぇしますね」 そう言うと、守屋先輩と繋いでいた手を離した。 朝日には、鏡沼の存在感が増した様に思えるかもしれない。 薬が効いた事を伝えたなら、鏡沼は事もなげに言うだろう。 「んじゃ、後は朝日が守屋先輩に飲ませやがってください。 誰かさんに頼まれちまったんで、僕は今一切干渉出来ねぇ 状況でやがるんですよねぇ」 何なら後ろでも向いておきましょうか、と。 要らない気遣いまでみせた。 (-198) 2021/11/03(Wed) 19:09:31 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜鏡沼の存在感を、強く感じる。 付け焼き刃以下だけど、これで先輩の日常生活にもそれ以外にも、何も支障が出ない可能性が少しでも上がればいいんだけど。 「別にいいよ、後ろとか向かなくて。 人命救助みたいなもんだろ、これ」 片手で器用に薬を開けた僕は、1度それを自分の口の中に入れた。 横たわる先輩の体を軽く起こす。 抑制剤が効いているとはいえ、僕の前腕は普通の人よりは力がある。 「 すみませんね、少し借りますよ、先輩 先輩にだけ聞こえる程度の小声で僕は囁く。 そうして事も無げに、先輩の唇に口付けた。 骨も砕ける歯を持てば、錠剤を多少砕くことも可能だ。 眠る先輩が飲み込みやすいよう、出来る限りの事はして。 甲斐甲斐しいと言われればそうかもしれない。 目の前にいるのが先輩じゃなかったら、僕も別にここまでしなかっただろうし。 (-202) 2021/11/03(Wed) 19:42:22 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……はい、終わり」 先輩を再度横たわらせると、白い世界でまた僕は鏡沼の方を向いた。 効くか効かないかはあとは先輩の異能次第だ。 結果を待つばかりになるだろう。 (-204) 2021/11/03(Wed) 19:44:41 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……こんな状況じゃなきゃ、消えときますよって 言えてたんですがねぇ。 ええ、人命救助で間違いねぇですよ」 命綱を離す勇気は無いから。 声にほんの少し申し訳なさを滲ませ、律儀に背を向けた。 認識しないなら、最初から無いのと同じと言わんばかりに。 囁いた事さえ、知ろうとはしないだろう。 声を掛けられるまで、鏡沼はただ真っ白な空間を見つめていた。 (-206) 2021/11/03(Wed) 19:54:32 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜声を掛けられ、振り返った。 鏡沼の気配も、姿も、今はまだ捉えられるだろう。 「……アンタに僕が認識出来なくなる前に、一つだけ。 アイツ、人間を飼うとか馬鹿みてぇな事抜かしてますが。 根っからの悪人って訳じゃねぇ筈なんで。 もうちっと仲よくしてくれると、僕としては嬉しいですね」 そう、勝手な事だけ言い遺して。 空間が解けるであろう直前に、守屋先輩の手を握った。 (-213) 2021/11/03(Wed) 20:18:15 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「………無理だよ」 鏡沼の言葉に、良い返答はできなかった。 少し間を空けて考えた上で、これだ。 僕はあいつのことが大嫌いだ。 「良い奴とか悪い奴とか、そんな話じゃない。 やり方が何より気に食わないんだから」 当然だろう。 その何処まで、鏡沼が知ってるかは知らないけどさ。 僕の異能を知った今なら、いくらでも推測は出来るはずだ。 「まあ、────でも。 ただの悪いやつじゃないってのは、知ってるよ」 こんなことになる前は、親しい方の友人だった。 だからこそ腹を立てているというのもあるんだから。 小さく呟いた僕は、世界が色付くのを待っていた。 言葉の否定が、最後の会話になるかもしれないなんて、それを是と出来なかっただけだったのかもしれないけど。 (-215) 2021/11/03(Wed) 20:31:12 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親薬を呑まされ、嚥下する。 意識のない身体では難しかっただろうが、 ここまで丁重に扱われたならそれは成し得るだろう。 次第に、真っ白な世界も薄く途切れていくだろう。 異能が暴走したのなら、鎮静されれば元通り。 単純な話なのだから。 あなたたちは、元の放送室へと戻ってきた。 ……三限目が終わるチャイムが鳴る。 /* すごいことになってる……!? とにもかくにもお付き合いいただきありがとうございます! お陰で、予定より早く戻ってきたと思います。お疲れさまでした! (-225) 2021/11/03(Wed) 21:29:44 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創薬を呑まされ、嚥下する。 意識のない身体では難しかっただろうが、 ここまで丁重に扱われたならそれは成し得るだろう。 次第に、真っ白な世界も薄く途切れていくだろう。 異能が暴走したのなら、鎮静されれば元通り。 単純な話なのだから。 あなたたちは、元の放送室へと戻ってきた。 ……三限目が終わるチャイムが鳴る。 /* すごいことになってる……!? とにもかくにもお付き合いいただきありがとうございます! お陰で、予定より早く戻ってきたと思います。お疲れさまでした! (-226) 2021/11/03(Wed) 21:29:57 |
守屋陽菜は、まだ目を覚まさない。だけど放送室に居る。 (c11) 2021/11/03(Wed) 21:31:20 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* お疲れ様でした! 一足先に失礼させていただきました。 ちなみに、鏡沼の言ってた『約束』は夜なので問題無く間に合いますし 相手は朝日くんではありませんのでセーフです! (-238) 2021/11/03(Wed) 22:17:11 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜先に保健室に辿り着き、先輩も運ばれてきただろうその後。 多少の仮眠こそしたけど、いろいろ考えることも多い。 なかなかずっと眠ってばかりともいられなかった。 たまに身を起こして先輩の様子を見ながら、休養をとろうと専心していた。 それでも眠ってしまった時間はあっただろうから、先輩が目を覚ましたあと誰かと話していたならそれは聞こえない。 何度か寝たり起きたりを繰り返したかもしれないどこかで、漸く先輩の起床を知る。 「……具合、どうですか。先輩」 (-250) 2021/11/03(Wed) 22:43:49 |
守屋陽菜は、普川たちに運ばれて、保健室へと。思ってたより大変だったかもしれない。 (c15) 2021/11/04(Thu) 1:38:49 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜「────……ぅ、…………ん……」 見慣れない天井。 まだ怠い頭で、そんなふざけたことを思いつく。 どうやら、良くなってはきてるらしい。 上体を起こし、辺りを確認……しようとしてずきりと軋む。 頭を押さえるとガーゼ。 切れた額を、処置してくれたらしい。 「……あぁ〜…………」 視線だけで、部屋を確認する。 場所は、わかる。保健室だろう。 誰が居る? (+41) 2021/11/04(Thu) 1:47:45 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜まず考えたのは例の二人。 それぞれベッドに横になっていて、休んでいる? あ、鏡沼クンは起きてるみたいだ。 それから、もう一人。 僅かな時間ではあったが、誰かがいたような気がする。 ……とても確認できるような状態ではなかったが。 多分、男子生徒。 (+42) 2021/11/04(Thu) 1:58:53 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………一言で言えば、最悪だね」 特に気分が。 横になったまま、顔だけをそちらに向けて答える。 「……身体の具合そのものは、決して悪くはないよ そういう異能じゃないからね 気持ち悪さに、頭痛、吐き気、眩暈といったものは、 今尚、尾を引いているが……」 我慢出来ない程じゃないと。 短時間の暴走、かつ抑制剤の早期投与のお陰だろう。 負担は少なくすんだのだ。 もっとも、私には覚えのないことだが。 「…………さぁて、何か言いたいのなら、聞くよ?」 ふらふらとしながら、上体を起こす。 いつかの逆の構図。 (-325) 2021/11/04(Thu) 2:09:41 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜 (+43) 2021/11/04(Thu) 2:19:57 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>62 鏡沼 「気分、かい……? ……よろしくないね、最悪と言っていい」 わざとらしく、大きく溜息。 薬なんて使うもんじゃないなと。 ごろりと、寝返りを打つ。 横ではあるものの、あなたを真正面に捉えて。 「…………鏡、か…… うん、だらしない女の顔でも見てやろう ……こうなるのだと、無様な姿を焼き付けてやろうか ついでに、写真でも撮っておくかい?」 あなたの手元にあったスマホを見つけて。 (+44) 2021/11/04(Thu) 3:01:26 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>63 鏡沼 「薬は、まぁ…… 異能の強化とか、そういうつもりじゃなかったんだ ……ただの最後の踏ん切りだよ どこかで、セーブをかけてしまうかもと思ってね」 事実、あそこまでの孤独な世界は初めてだった。 その点で言えば、狙い通りの効果を得たということだろう。 言い訳のようなものを並べたてるが、幾分かは殊勝な態度。 屋上での一時と比べれば、とてもしおらしい。 咎めるような言葉に困ったように眉を寄せて、 控えめに笑う。 「身嗜みを整えたら意味がないだろう? かの家康公と、同じことだよ ……見苦しいものを撮らせるなというなら、 少しばかりは整えるが……」 焼け石に水くらいにしかならんよと。 あなたが気を遣ったというのに、 恥じらいなどという乙女なものは持ち合わせてなかった。 (+45) 2021/11/04(Thu) 3:57:45 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>64 >>65 鏡沼普川 「ひっどい顔」 けらけらとスマホに送られてきた写真を見て笑う。 自分のことだからこそ、遠慮はない。 ……ん、他にも通知があるな? メッセージを確認して、苦笑。 さらに、扉からの声。 「────ぶふっ……!」 噴き出した。そのままくつくつと、喉で笑う。 風紀委員様に対して、生意気な態度だ。 「ひぃ〜…………後で、また話してやるよ ……いやいや、そこまで酷くはなかっただろ?」 精々、吐いて、流血して……うん、大丈夫だろ! 扉や機材を壊すより幾分かましだ。 (+46) 2021/11/04(Thu) 4:54:40 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>67 >>68 鏡沼普川 「……はいはい、また後でなぁ」 凄む風紀委員に、目をぱちくりとしながらも。 去っていく姿に手を振ろう。 割と、考えたつもりだったんだけどなぁ。 「さぁて、しばらくはこの画像を背景にしておきますか こう、自責の念を込めてね ……そういえば君たち二人がここに運んだのかい?」 重くなかった? そんな様子で、鏡沼創と、朝日元親を交互に見る。 (+47) 2021/11/04(Thu) 6:13:17 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久放課後。 女が目覚めて、しばらく経った後。 『無音の放送になっているとは思わなかったな』 『悪かったね』 『少しだけでも心配したかい?』 (-379) 2021/11/04(Thu) 6:18:31 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>74 鏡沼 「へぇ〜……ふ〜ん、はぁ〜…………」 既に去って行ったであろう扉を見やる。 また缶コーヒーでも押しつけてやろうか。 「私が言うのもなんだがねぇ、あんまり無理しちゃいかんよ 誰かに害が及ぶものでもなかったんだ どこに居るのかも明示したしね ……いや、音が入ってなかったとは思わなかったけど」 つい先ほど知った事実。 そりゃ不安にもなるわな! 私だって心配する! 笑い事ではないので、口には出さないが。 「…………よくもまぁ、見つけてくれたもんだ ……大した後輩だよ」 君と、寝ているのだろうか朝日と。 「……君は、今度は自分から探しにきてくれたんだろう? 何かお礼をしなくてはな」 私が出来るものなら、一つ、なんでもしてあげよう。 (+48) 2021/11/04(Thu) 6:46:09 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>75 鏡沼 「…………ま、そうだねぇ」 目を閉じ、焼き付いた白い世界を思い出す。 ぞわっと、肩が震える。 重くのしかかる空気を振り払うように、深く息を吐く。 「……無茶、か いや、そうだな……結果的にはそうなってしまった ……やはり、異能なんてものは手に負えるものではない 少なくとも、……私はそうだったみたい」 ふっと、小さく笑う。 寂しそうに、小さく小さく。 (+49) 2021/11/04(Thu) 7:43:15 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「そうですか。なら、よかったです。 まあゆっくり休んでください。 何だか知らないけど、薬関係はお咎めなしらしいですよ。 どうなってるんですかね?」 風紀委員が暗躍していることといい。 真っ黒じゃないか?この学校。 「言いたいことはいくらでもありますよ。 ああなるかもしれないって懸念だってしていたじゃないですかとか。 僕の騒動だって見ていたんでしょうとか。 ……でも、いいです。 先輩にだって事情があったんでしょうから」 そのことを少しくらいは普川先輩から聞いた。 だからもう追及したりはしない。 「……見つけられて良かったです。 少し、そっちに行ってもいいですか。 休んだので、少しくらいは動けそうです」 (-394) 2021/11/04(Thu) 8:26:30 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>76 鏡沼 「まぁね」 軽く肯定を。 こちらだってずっと感じてきたものだ。 「……少しくらい、抗ってみたかった ただそれだけだよ ……はぁ〜、ほんと……よくわからんもんだねぇ」 君たちも、私自身も。 「…………とりあえず、今日はもう出席出来そうにないな 大人しく、ここで待っているさ ……そういえば、鏡沼クンは大丈夫かい? わざわざ私が目覚めるのを、 待っていたわけじゃあないだろう?」 (+50) 2021/11/04(Thu) 8:28:28 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「……色々あるんだろうさ」 もしかしたら教師たちの話を耳にしていたのかもしれない。 見て見ぬふりをすることは多々ある。 これもそれ。 「……ふふん、朝日のくせに生意気だねぇ 見てないうちに大人にでもなったのかな? ……ほんと、ね 私にだって色々あった、君と同じようにね」 可愛がっていた子供が、いつの間にか自分の背を越えた。 そんな寂しさを覚える。 こうして大きくなっていくんだろうなと。 年寄りみたいな感慨を感じながら。 「……ん? 別に構わないが……?」 (-396) 2021/11/04(Thu) 8:40:50 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜通知音。 『無言のチャイムのみの校内放送』 『置かれてる薬瓶とペットボトルの跡』 『見続けてれば血が流れだすホラー』 『こんなん鏡沼や楢崎じゃなけりゃ、今の噂のご時世、 見かけりゃ完全に恐慌する生徒が出だしますよ』 『心配しない訳ないでしょう。人の仕事妨害ですか?』 恨み言が煮詰まったような文面が帰って来た。 ただ、心配に関してどこまでかの記載は無い。 (-398) 2021/11/04(Thu) 9:00:27 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>77 鏡沼 「…………まぁ、いいかぁ 色々あって、誰かの為に異能を使えると証明したかった 最後くらい、ね 全部自分の意地の為、だよ」 それで、他人を巻き込んでりゃ世話がないなと。 苦々しく思う。 「へぇへぇ……それは悪う…… …………私、以外にも薬を口にした?」 言い様に、何かが引っ掛かった。 (+51) 2021/11/04(Thu) 9:21:37 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久返信。 『誰が貞子だよ』 『人を悪霊の類みたいに言わないでくれ』 『ただでさえ七不思議のいくつかに心当たりがあるのだから』 『なるほど』 『君には悪いが、その言葉は素直に嬉しい ありがとう 良い友人を持った』 素っ気ないものだとしても、本心が別にあったとしても、 贈る言葉として見繕ってくれたもの。 それが純粋に有り難かった。 (-402) 2021/11/04(Thu) 9:33:01 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜『あの放送直後は紛れもなく貞子でしたよ』 『成仏して下さい』 『七不思議は今回みたいな異能事故と思いますけどね』 間。 何回か書き込みの形跡と、消し直した様な表示。 『薬との背後関係がバレないか心配しただけですよ』 と、言い訳なのか本当に本音だったのか。 普段の様子的にもいまいち曖昧な返事が返ってきた。 『結果的にそちらが心配していた後輩より 無茶苦茶な目に遭ったんですからそちらの為にも 反省しといた方がいいんじゃないですか』 『まあ薬の効用の結果が取れたのは嬉しいですが』 (-407) 2021/11/04(Thu) 10:12:47 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>78 鏡沼 誰に、とは言わない。 わかっている。 それよりも、だ。 「────本当かい?」 疑うような鋭い視線。(当社比) 自分が馬鹿を見て、それで終わりだと片付けた事件。 ……被害者じゃなくて、加害者なのだとしたら? 犯人からの取調べが行われそうになる。 「…………私が、意識を失った後、 何があったのか、聞いてもいいかな?」 瞳が揺れる。 (+53) 2021/11/04(Thu) 10:38:55 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『黙殺されてるようなものだろうに何を今更』 端的にそれだけを。 所詮、私たちは子供なのだ。大人に保護されている、な。 『そうなのかな? 自分のことで精一杯で、分からなくてね』 そんな余裕はなかったよ。まぁ、だけど……。 『君が言うなら、そうなのか』 『ああ、薬の効果だが 折角のテスターだ、簡単にまとめてみたよ』 書類データが送られてくる。 体感と私見をふんだんに盛り込まれた感想が綴られていて。 気分の悪いものだったと何行にも渡って訴えてくる。 それらを除けば、 異能の本質は変質することもなく、 延長線上でしかなかったこと。 出力は大幅に上がったがその内訳は、 リミッターを超えての作用によるところだろうということ。 興奮状態、負荷の過処理、 それら副作用によって、心身の摩耗が著しいこと。 そういった旨の内容であった。 『最後に一つ』 『私の二の舞にはなるなよ?』 『何のためのテスターかわからんぞ』 (-412) 2021/11/04(Thu) 10:55:23 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地お昼も過ぎ、午後のどこかの時間。 「よっ」 ぱっと片手を掴まれる感触。 振り返れば、デコにガーゼを貼った眼鏡の女。 今朝の事件の中心。 守屋陽菜、その人がそこに居た。 「楢崎クン、だったよね? 私は歳で覚えてないんだが、お世話になったそうで……」 手を掴んだまま、よろよろとお辞儀。 この歳にして、お婆さんみたいだ。 「────助かった、君が待っていてくれて お陰で、今以上の大事にはならずに済んだ」 今度は大きく、深々と最敬礼を。 周りの視線も気にしない。 というよりは、誰も気にしていない。 ただ、あなたを除いて。 (-414) 2021/11/04(Thu) 11:04:50 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜『逆に言えば黙殺しかされないんですよ』 『結局、後始末は俺が殆どやってるんですからね』 正直、学園側の対応は余りにも現場任せすぎて、報酬程度じゃやってられないと言う思いは強い。最もこれは己が風紀委員であるから、も大きいので何も言えないのだが。 ただ、自分と“彼”に回って来なければ別の生徒に回っていただけなので、やはり大人はクソだと思ってるのが本音である。さすがに書きはしないが。 『報告感謝します。 そちらの系統の異能者は少ないので良いサンプルになったかと』 データを目に通して精査をしてから、純粋に読みやすく助かる書面だったのでそう返した。最も短文過ぎて全く伝わらない気はするが。 『少なくとも誰かの為に飲む、はしませんからご安心を』 『自分で自分異能のの実験の為にしますから』 ・・・。 打つか打つまいか悩んだ末に、文面を送る。 『今回の鏡沼に干渉しようとしたことは』 『貴方が2年からキャラ変更したのと何か関わりでも?』 (-418) 2021/11/04(Thu) 11:25:42 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>79 鏡沼 「じゃあ、今ビンタされるのと 後でビンタされるのとどっちがいいかな?」 もっと大きな理不尽で返してきた。 何でもないのであれば、敢えて外すようなこともするまい。 乾いた笑いに対して、瞳は湿っていく。 「────お願いだ 鏡沼クン、教えておくれ ……それとも、言えないようなことがあったのかい? そうじゃないのなら、私を安心させて……?」 (+54) 2021/11/04(Thu) 11:35:24 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『珍しさだけでAクラスでの入学をしたようなものだ 役に立ったのなら良かったよ』 文面だけでは、皮肉なのか本心なのか分からない。 『その時は一報くらいくれよ』 『じゃないとメリーさんになってるかもしれん』 向こうはどんな顔で見ているのだろうかと想像しながら、 ふざけた調子で会話を終わろうとして。 遅れてきた文面。 ────…………。 かたかたと何度か書いて消してを繰り返し。 『まずは訂正』 『鏡沼クンの影響もあるが、それだけではない』 それから。 『これでも頑張って取り繕ってるんだ』 『あんまり強く言わないでくれると嬉しいな』 『急に怖くなるだろう』 (-419) 2021/11/04(Thu) 11:47:13 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────────」 「────…………は?」 綴られた言葉に、呆けた声が出る。 はっとなって、横になっている彼を見る。 安らかに眠っているように見えるが……。 「…………誰が、何をしたのか…… 順を追って、教えてもらえるかな?」 落ち着いて、言葉のインパクトに流されないように。 原因の一端として。先輩として。 目に力を込める。 (-421) 2021/11/04(Thu) 12:27:27 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「変わりませんよ、僕は。 部費がなくなったのを根に持ってる、いつもの生意気な僕です」 僅かに頬を緩めた僕は、先輩から許可が出ると立ち上がる。 図々しくも先輩の使うベッドに腰掛けて、先輩の顔を見た。 「……流石に顔は洗ったみたいですね。 怪我の手当もしてもらいましたか? こんな学校だったから良かっただけで、普通だったら受験前に停学とかそんなシャレにならないことになってたかもしれないんですよ」 顔を見たら、苦言が止めどなく出てきた。 元気そうにしてるか、顔色確認しに来ただけなのにな。 「 ……あんまり後輩に、心配かけさせないでください。 先輩でしょう? その苦言も、吐息と共にそう呟いたのを最後に吐き出されることはなくなった。 前髪の向こうの僕の顔はきっと見えない。 (-426) 2021/11/04(Thu) 13:22:18 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜振り返ってみれば、放送室の認知されない騒ぎの原因の人物像で 怪我こそしているものの元気そうな姿に安堵の笑みを浮かべる 「無事そうで何よりだ。 といっても、俺は待つことしかできなかったけど。 ……なるほど、今の状態が、あんたの異能が暴走してない状態で上手く使ってる状態か」 周囲の視線が来ない、まるで認識されていないように おそらくは、触れたら異能の効果を触れた相手にも適応できるのだろう (-428) 2021/11/04(Thu) 14:37:23 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜今のあなたの望みは、鏡沼に真実を話してもらう事。 それなら、『何が起きたか説明してくれる“鏡沼創”』として この場に在るべきだ。 「守屋先輩が意識失う所までは、省いちまっていいですよね? そこでまあ、僕が持ってた異能抑制剤を試してみようかと 思っちまいまして。その前に朝日へ、僕がわかる範囲での 状況説明ってヤツをしやがったんですが。 その中で、僕の異能のせいで起こるであろう不具合に ついても説明しちまったんですね」 「屋上でした話、覚えてやがります? 自分と両親の認識野ぶっ壊しちまったって話。 ……あの時の僕は、異能抑制アクセも外しちまってたんで 加減が出来ねぇ馬鹿力状態になりやがってました。 守屋先輩の異能のお陰で外には漏れずに済んだんですが 中の二人は、同じ様にぶっ壊しちまうでしょうねと。 つまり、二人とも普段レベルの“鏡沼創”は認識出来なく なるって説明して、朝日に後を頼む気でやがったんです」 「…………けど、まあ。 朝日が、すげぇ飲み込みも理解も早えぇ奴でやがりまして。 抑制剤を試してる間、僕の異能を自分だけに向けてくれって 言い出しちまったんですよ。そうすれば、守屋先輩は そこまで壊さずに済むかもって思いやがったんでしょうね。 で、言われた通りにした結果が、現状でやがりますよ。 ……ただ、ね。悲観しねぇで欲しいんです」 言葉を切って、自分のスマホでメッセージアプリを開く。 それから、一人の“友達”を表示して見せた。 (-433) 2021/11/04(Thu) 17:56:13 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「朝日はやっぱ、めちゃくちゃ理解早えぇですね。 僕が“居ない”状態でも、コミュニケーション取れる方法 すぐに思い付いちまいましたから」 其処に在るのは、『朝日元親』という名前。 (-434) 2021/11/04(Thu) 17:56:49 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………大袈裟じゃないか? 衝動に任せて、自分探しの旅に出る……よくある話さ」 事情があるのだと、納得しかけてなかったかな? 吐き出される言葉に、苦笑しつつ。 都合の良い自らの所感を述べる。 「…………ごめんね……」 反省はしている。後悔だって、ないとは言い切れない。 だけど、挑戦しなかったが故に閉じ籠るより、全然マシだ。 たまには、しおらしくしていよう。 なんだって受け入れる覚悟だ。 静かになった先でも、君の続きを窺おうか。 (-453) 2021/11/04(Thu) 19:06:54 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地「いいや……あそこから人を呼ばれたり、 無理に探そうとされなくて良かった そっちの方が危険だからね ……その点で、君の働きは大きかったと言おう」 出席日数が犠牲になっただろうけど。 「ううん……どっちも変わらない、私本来の異能だよ よく見てみると良い」 ちらりと周囲を促す。 確かに、気にされてはいない。 が、あなたを避けて歩く生徒たち。 そのついでで、女も避けられている程度だ。 「君に触れているのは、感謝を伝えたかったからだ 見えなかったり、聞こえなかったりしたら困るだろう? ……上手くは使えないんだよ、精々が抑えるが限度」 情けないことに、ね。 (-456) 2021/11/04(Thu) 19:19:59 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜別に謝らせたいわけじゃない。 だから口にしなかったのに、堰を切ったように零れた本音は今更撤回しようがない。 反省しろと思っているつもりもない。 そういうのは僕から責められなくてもひとりでに行っているものだと思っている。 ならどうして口にしてしまったのか。 知らないよ、そんなこと。 「────もう、いいです。 あとは、ゆっくり休んでいてくれれば、それで」 「異能抑制剤を飲んだ話は聞いてますか? 効果が切れるまで油断出来ないと僕は思ってますから。 そのくらいの時間までは、僕も保健室に居ますよ」 (-457) 2021/11/04(Thu) 19:24:13 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────……はぁー…… …………そう、か……」 全てを聞き届け、深い深い溜息。 私の責任だと、沈痛な面持ちで受け入れる。 君は、自らを加害者だと言ったけど。 それも全部、私のせい。 項垂れ、瞼を下ろす。零している暇などない。 「…………悲観、しなくていい…………」 「それは、……見栄じゃない? ……いくらでも詰ってくれて、構わない 私の為に、無理をしているのなら……」 紡ぎながら、大した自惚れだと思う。 けれども、そう伝えるしかなかったのだ。 こんな馬鹿な女に、それほどの価値がないことは、 ……自分が一番わかっている。 「…………それだけ、聞いておきたい その後は、何も言わんよ……」 (-459) 2021/11/04(Thu) 19:31:57 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜「対応できるやつがいるなら、信じて待つのも大切だと思ったからだしな」 事情に詳しそうな2名が行ったのである。それならば待って戻った際に素早く治療に当たれるようにするのもまた、保険委員の仕事 なお、出席日数に関しては成績が良いので気にしてない 「んー……なんとなく、あんたの異能はわかった、かも? まぁ、たしかにちゃんと伝えてくれた方が嬉しいな。 …………制御の難しい異能は、上手く付き合うしかないし。だけど、愚痴ぐらいは聞きはするよ」 (-461) 2021/11/04(Thu) 19:38:44 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「あぁ、君が試して……という話なら聞いたよ ……その、………………いや、何でもない」 何かを言いかけてやめた。 ただ視線は雄弁で、君とは違う保健室の外へと向けられた。 もう一人の誰かへと。 大丈夫だと、納得し合ってのことなら、野暮なのだ。 「…………君は、三日連続で休み続けだな そこは心配だよ、私は」 けど、そうだな。 そっと控えめに、君の手に重ねる。 これで抑制剤が切れ、制御できなくなっても独りじゃない。 「君が居てくれるなら、心強いよ」 巻き込む形になるけど、と微笑んで。 (-463) 2021/11/04(Thu) 19:46:39 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「張る程の見栄がありゃ、それが『僕』なんだって 自信持って言えちまうでしょうよ。 朝日はどうか知らねぇですが、少なくとも僕に関しては 無茶はしちまいましたが、無理はしてねぇです。 朝日には、ちゃんと見つけてもらえちまいましたしね」 項垂れた頭に、触れる手がある。 よしよし、と幼子を褒める様に髪を撫でて。 「……僕は幸せモンですよ。守屋先輩。 アンタみたいに、僕の為を思ってとんでもねぇ無茶を してくれる人が居やがるんですから」 二度はゴメンですけどね、と笑ってみせる。 「ありがとうごぜーます。 お陰様で、僕は救われやがりましたよ」 これは『あなたが救えた“鏡沼創”』。 あなたの頑張りに、労いと感謝を送る。 『あなたは“鏡沼創”を救えた』 (-465) 2021/11/04(Thu) 19:54:05 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地「要は、ただの影の薄い女だからな!」 がははと、豪快に笑う。いつもの調子で。 「そう、それなんだよな楢崎クン! どれだけ嫌だろうと、どれだけ辛かろうと 結局は私自身、切り離せないものなんだよねぇ……」 はぁ、態とらしく溜息。 無理をして明るく振る舞っている、というわけではない。 「まぁ、一生をかけて付き合っていくさぁ 変なお薬でも消したりはできなかったんだ きっとそういうものだろう」 少しは、その可能性も期待していた。 これは内緒の話な。 「……愚痴を聞く、ねぇ そんなこと言っていいのかね? 私はしつこいぞぉ?」 にやりと笑う。 付き合ってもらえるなら、とことんまで引っ張るつもりだ。 (-466) 2021/11/04(Thu) 19:57:05 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜「一生付き合う異能に悩む気持ちはまあまあ分かるしな。 簡単に消えないなら、それこそ溜め息吐いたり嫌になったりしながらでも向き合うしかない。 もちろん、言ったことだし。 けど、愚痴代は貰うからな。30分コンビニおにぎり1個」 (-469) 2021/11/04(Thu) 20:10:42 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「…………はぁ」 「……やらかして、感謝される……なんて 変な気分だね……」 頭にかかる手の感触を感じて。 暫くはそれを享受する。 力が抜けて、一滴、何かが流れた。 こういったことは、わざわざ望んでいない。 そうするだろうという認識も持ち合わせてない。 だとすると、君の心からの行動なのだろうか? 「……なんてな」 また自惚れかもしれない。 そんな想像をして、むず痒さを覚える。 「じゃあ、私からは何も言えないね…… もう、ありがとう……だけだ」 何かを掬い取り、君を見据える。 ぼやけることはないように。しっかりと。 「鏡沼クン、 私を救ってくれて……ありがとう 」 (-470) 2021/11/04(Thu) 20:14:02 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜視線の意味には気付いた。喋ったのかあいつ。 先輩が気にすることくらい、わかってるだろうに。 「そうですか」 とはいえ何でもないと言うものを掘り起こすものでもない。 日常生活には支障ないのだから、そんなに大袈裟な話でもないと僕は思っている。 「たった3日休んだくらいで授業に遅れることはありませんよ。 親に連絡が行くことだけは心配してましたけど、さっきも言ったように、薬が関わると色々免除らしいので」 重ねられた手を、捕まえるように握る。 「だから、そう言ってもらえる内は傍に居ますよ。 それで少しでも先輩の気が休まるんなら、幾らでも」 巻き込まれるより、また独りにして責められなくても変なことをされる方がよっぽど困りますしね。 本気か冗談か分かりにくい態度でそう言って、前髪の下から先輩の方を見ていた。 (-471) 2021/11/04(Thu) 20:14:39 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地「本当にね、私たちが持つには過ぎたる力だよ 人間の力だって、それだけじゃないだろうにさぁ 目立って異なるから、どうしたってそこに目がいっちまう これだから異能ってのは……」 あ、愚痴が始まりだした。 ところどころ年寄りの若者ディスに近い。 これだから守屋は……。 「……とまぁ、今する話でもないね 今度ゆっくりお茶でもしながら付き合ってもらうよ」 「君もね どういった異能でどう向き合ってきたのか私は知らない もちろん、これからどうするかも ……だから、異能だけに縛られるなよ 私みたいにはなるな、反面教師というやつだ」 それじゃあまたと、手を離す。 そのまま、女はぼやけて……瞬きもすると見失うだろう。 (-474) 2021/11/04(Thu) 20:26:36 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜鏡沼にも、実際の所はわからない。 自分が本当に救われたのか。 けれど。 そんな事すらわからない自分を、これ程までに救いたいと 願ってくれる人が居るのなら。 様々な認識の“鏡沼創”が居るのなら。 『あなたに救われた“鏡沼創”』になりたいと願ったのだ。 “鏡沼創”を救うのに、白い世界なんて必要無い。 誰にも認識できない世界なんて、やろうと思えば自力で創れる。 何にでもなれるのだから。 ただ救われたいと願わせられれば、救われた“鏡沼創”にだって 簡単になれるのだ。 「どう致しまして、って言って構わねぇんですかね? 僕が救われる事で、守屋先輩も救われたってんなら そりゃ何よりでやがりますが」 鏡沼創は、いつも通り其処に居る。 何処にでも居て、様々な形で“鏡沼創”として在る。 何も変わらないけれど、あなたに救われているのだ。 (-475) 2021/11/04(Thu) 20:33:46 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜「わかってる。 あんたも無茶はしないようにな」 花の香りが風に流されるように、薄れて消えていくのを感じとり 「……ほんと、無茶は嫌だな」 静かにぼやいて、ふらりと歩いていく (-477) 2021/11/04(Thu) 20:39:53 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* 意味わからない誤字があったので訂正。 × >また独りにして責められなくても変なことをされる方が ○ >また独りにして変なことをされる方が (-482) 2021/11/04(Thu) 20:44:34 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………と、……言うねぇ」 握られて、ちょっとびっくり。 私よりも大きな君に、少し男の子を感じた。 ……そろそろ、上下関係もひっくり返されそうだ。 「良いのかな? 私は、誰でも構わない都合の良い女だぞぉ? ……寂しいから、いつまでも居てもらうかもな?」 こちらは揶揄うように、軽い調子で言う。 出来る範囲でにやけていよう。 わかりやすいだろう? ……君がどんな表情をしているのか、覗いてみる。 (-483) 2021/11/04(Thu) 20:45:23 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜 ピンポンパンポーン 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 『繰り返します』 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 ピンポンパンポーン (+55) 2021/11/04(Thu) 20:46:25 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「……はは、あまり実感はないけどね それで良いと思うよ」 貰えるものは貰っておけと。 いや、要らないなら捨てて構わないのだが。 言いたいことは伝え、聞きたい不安も解消された。 となれば、自然と会話もなくなっていくわけで。 「……………………」 女は静かに、見ている。 いつもの減らず口も、閉じて。沈黙を保っている。 おそらくは、彼女本来の様子。 (-490) 2021/11/04(Thu) 20:56:54 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「先輩に振り回されるのは慣れてますから。 いいですよ、別に。 都合がいいのは僕も同じでしょうから」 誰でもいいとは僕は思わない。 でも誰でもいいと思われるのは構わない。 僕は自分のことに、そして自分への他者の評価に 無頓着 だ。「飽きるまで、どうぞ。 そういう意味です。さっきのも」 またそうやって、本気かどうか分かりづらいことを言いながら、揶揄うような先輩の様子を見た、僕は─── (-491) 2021/11/04(Thu) 20:57:31 |
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