【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「しかめっ面や、作り笑顔よりも。 笑顔が好き……みたいです」 「絵乃くんは、無理しないでください」 特別になって、回数が減ったとしてもそれがいい。 この世界で足掻いて、翼がおれてしまうぐらいなら綺麗で整えられた柔らかい檻の中で。 何処かで間違ってる、と頭の片隅で警笛がなる。 それでも抗う術も、それ以上のものを与えられる力もないことが心を締め付けた。 「あ、え……こ、こんなところで、眠くならないで。 部屋に、戻りましょう? お肉はほどほどに食べれたし……。 あ、……デザートが、ハートがたのアイスなんです。一口だけでも食べていくとか。 それと……あの、このあと………」 いくら合議を終えても変わらない価値観。 動かないスタンス、安心ができてしまっている。 「……寝ますか? 一緒に」 夜に予定をいれていないからはじめから扉の前にいた、と重ねてあなたの前髪を見つめた。 さらりと指だけで撫でて、考えて、眉間を少し押して不器用に笑った。 (-197) 2022/02/27(Sun) 20:04:10 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「ふぅん………まぁ、でも俺も」 「多分、君の笑顔の方が好き。」 そんなものなんだろうな、と思った。 もっと笑ってみてよ、なんて胸に頭を擦りつけて。 色んな表情を見たい。その分だけ理解できるから。 チョコフォンデュのような幸せを追い求めている。 甘い甘いチョコで、何かが全く見えなくなるように覆い隠して。 チョコの甘さだけを楽しみたい。 「んー……アイス、食べる……半分にしよう。」 ちょっと食べるから、残りは食べて、とお願いして。 そうして、提案が齎されれば。 「………」 「……部屋まで運んで。」 君の首に腕を回して、抱き着くようにして。 運んでもらう気満々の体勢になるのだった。 (-342) 2022/02/28(Mon) 10:52:11 |
【赤】 美術 エノ─────────。 『これって、カミクズ君見えてるのかな。』 『まぁ、見えてなくてもいいんだけど。』 『ツルギ君に投票して、ユスくんにバツを付けるつもり。』 『二人とも、仲が良さそうだから。』 『人って、人生で本当に理解できる人、一人いればいい方だと思うんだよね。』 『だから、あの人たちはもう俺の事、理解できないと思う。』 『っていうのと。』 『二人とも、楽しそうだから。』 『でも人間って、変わっていくものだから。』 『これから先、二人が楽しくなくなっちゃうかもしれないから。』 『だったら、楽しい今のまま終わらせてあげた方が良いよね。』 死は時を止める。 最も幸せな時に死ねるなら、それは幸福なことだ。 青年は、そうしてあげたい。 (*0) 2022/02/28(Mon) 10:55:52 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ"二回目"の参加者専用のメッセージログ。 清掃員のステータスは、昨日の夜からずっとオフラインのまま。 でも。 発信の権限を失っただけで、閲覧する事はできる。 『自分もそう思います』 『きっと それでいいんです』 だから、一般向けのメッセージで。 極力当たり障りのない肯定を送った。 個人間のメッセージを覗き見る人は居ないだろうけど、一応。 それでいいかどうかは、 きっと自分が、誰かが決める事ではないのだと思う。 でも、そのように思う事は、自由だから。 (-347) 2022/02/28(Mon) 13:49:09 |
【赤】 美術 エノ『うん、よかった。』 『肯定してもらえると嬉しいね。』 『せめて死ぬまでの間に、良い事を沢山しなきゃね。』 『頑張らないと。』 いい子の方が、理解されるだろうから。 ぽい、と端末を寝ていたベッドに転がした。 (*1) 2022/02/28(Mon) 14:18:18 |
エノは、北東の区画に薬局を作った。 (a44) 2022/02/28(Mon) 14:21:08 |
【人】 美術 エノ「作れるんだ…………」 出来上がった薬局を見ておぉ……と感嘆している。 VRの世界に薬局があるのは中々不思議な光景だ。 効能もあるのだろうか、ちょっと気になる。 「…内装も……薬の種類も。」 「本当にちゃんと再現されてるな。」 うろうろ、たまにパッケージを手に取ってしげしげ眺めたりしつつ、時間を潰している。 (6) 2022/02/28(Mon) 14:22:52 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……好きになられることしてない、ですよ」 なんだかまるで、という言葉を飲み込んで。 理解という言葉をぼんやりとしながらきいて、その頭をなで続けた。 一緒に食べるというのに、寝かしつけてしまいそうな体制だ。 「ほら、口開けて。 こぼさないように、…… 半分こ? ま、あ、じゃあそれで」 まるでここだけ現実から離されたようにわざとらしく日常を送る。 これが、理解することと――溺れきってしまいそうになる。 駄目だな、理解したいのに。考えることをやめそうになることが。 いつか君とそういうことでぶつかることになってしまうのだろうか。 「……おいで絵乃くん」 ペロリと、残りのアイスを食べてから抱き上げて。 あまり楽ではないけど、弱くもない身体になっているから。 息を吐いてそのまま運んでいく。 抱きかかえるのは弟と妹で慣れている、 さすがに……身長が高くなってからはやっていないけれど。 少し顔が近くなって、無意識にそらしながら あの暖かくなる部屋へと歩いて行った。 (-353) 2022/02/28(Mon) 14:42:38 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「理解しようとしてくれてるよ。」 それだけで十分。 理解者のいない青年にとって。誰も歩み寄ってくれない青年にとって。 それはとても大きなことだった。頭を撫でられながら、口をあける。 「…ん………冷たい…………」 「……おい、しい…………」 案の定口の端から少しだけ零しながら。 つかの間の平穏のような、甘ったるい空気に身を浸す。 揺り籠の中がこんなにも気持ちいい。 今、どのくらい君を理解しているのだろう。 今、どのくらい君は理解しているのだろう。 この触れ合っている体の面積と同じくらいの割合だったならいい。そう願うばかりだ。 「ん………」 抱えられる。 誰かに抱っこされたことなんてない。 赤ん坊の頃にはあったのだろうけど。 だからやっぱり、温もりが心地良くて。 「………フカワくん……眠い………」 「……部屋に着いたら…………」 「……好きにして、いいよ…………。」 その言葉を最後に、背中からは。 か細い寝息が聞こえてきて。 きっとしばらくは、目を覚ますこともないのだろう。 (-380) 2022/02/28(Mon) 17:43:09 |
【人】 美術 エノ>>+24 ヒメノ 「うーん、痛み止めとかくらいはあった方が良いのかな。」 「怪我くらいはするかもしれないし………」 と、これと言って何の警戒もしていなかった青年は。 例え素人と言えど、気配を消す努力をした君を。 察知など、できるはずもなく。 「────っ!?」 体の中に感じた、冷たい感触。 から、すぐにそれを上書きするような、熱さ。 熱と共に感じる、痛み。 それらを背中に感じて、訳も分からないままに振り向いた。 「……ヒ、メノ、さん………」 振り向いた勢いすら殺せる力も出なくて。 よろ、よろと後退して、薬棚にぶつかり、派手な音を立てて倒れ込む。 ぬるりとした感触が背中を覆う。 「……っづ……ぅ………っ!」 倒れ込んだ衝撃で、傷口が酷く痛んだ。 君からすれば、無防備な人間が倒れ込んでるようにしか見えないだろう。 (7) 2022/02/28(Mon) 17:49:31 |
美術 エノは、メモを貼った。 (a54) 2022/02/28(Mon) 18:34:02 |
【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ───青年の手には、拳銃が握られている。 今、データの海から作り出したのだろう。 手慣れているようだ。VRでの振る舞いに。 まるで。 まるで 初めてここに来たわけじゃないみたいに。 君が事前に危険を察知していないなら、 君の体のどこかに、穴が開く。 (-390) 2022/02/28(Mon) 18:38:16 |
【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノパン!と乾いた音がして驚いた。 一瞬何事かわからなかったが、胸が熱くなるのを感じてその場に膝をついた。 「っ……な、……なに……?」 フリルのブラウスを染めていく鮮血に触れ、漸く今の状況を理解した。 「──はぁあ!?!? なにしてくれてんの!!?! 銃とか……!あんた、なん…なのっ……」 痛みに胸を押さえてその場に蹲った。 (-391) 2022/02/28(Mon) 18:50:36 |
【人】 美術 エノ>>+26 ヒメノ 「そうじゃなくてさぁ。」 よろり、火薬の匂いが漂うそれを投げ捨てて、立ち上がる。 幸い、女性の力ではそんなに深々とは刺さらない。 寒がりで、厚着をしていたのも功を期しただろうか。 「なんで」 なんでそんなことをするのだろう。 どうして、そんな思考になったのだろう。 人を殺してでも生き残りたいのか。 とかじゃなくて。 「人を殺そうって思う時、どんな気持ちなの?」 「背中を刺した気分は?楽しいのかな。」 「無防備な人間を見た時、テンションが上がった?」 「知りたいんだよ、君の事。理解してあげたいんだ。」 「教えてよ、一つひとつ、細かに。」 蹲った君の、その背中側に回る。 よろり、よろりとした足取りで。 滴る血が、地面に僅かばかりの縁を描く。 「それとも、実践するほうが早いのかな。」 あぁ、君のことを理解してあげられそうだ。 嬉しくて、楽しくて……気持ちいい。 (11) 2022/02/28(Mon) 18:59:22 |
【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ「何をしてくれてるの?」 君の言葉を、おかしそうに鸚鵡返しする。 くす、くすと笑う。 「急に切ってくるから。」 「同じことをしたら、君を」 「理解してあげられるのかなって。」 でもナイフじゃ届かなかったから、と。 作った銃は彼方へ放り出した。 君への報復とか、そんなのじゃない。 ただ、理解してあげたいから。 だから、作った銃で追撃なんて、しない。 「あぁ、聞いてくれてありがとう。」 「おかげで、伝えられた。」 「俺の事を、理解してくれてありがとう。」 恍惚の顔で、君に言う。 君は、痛みをこらえて走って逃げ去ることはできる。 無論、反撃してもいい。 (-395) 2022/02/28(Mon) 19:02:56 |
【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ「ヒメノに……こんなことして、許されると、思ってんの……?! 〜〜っヒメノ、は……アイドル…、なんだから……」 痛みに呼吸を乱しながら、相手を睨みつける。 「キモすぎでしょ……っゆるさない、許さないから……!!!!」 半身だけ必死に起こし、一度落とした包丁をひっつかんで貴方の脚向かって再び刃を振り上げる。 (-397) 2022/02/28(Mon) 19:50:03 |
【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ「アイドルを傷つけるのは許されないんだ。」 「なんで?同じ人間だよね。」 「何が特別なの?特別じゃないと嫌?」 「俺は普通な方が良い。皆と一緒で、安い店に入って。」 「適当に遊んで、気兼ねなく話して帰るだけの。」 「普通の生活がしたかった。」 君は特別な方が良いんだね、と。 くす、くす、血で青ざめる顔はしかし、嬉しげに笑う。 君が、心を剝き出しにしてくれるのが嬉しい。 「っぐ、づ、ぅ………!!」 こうして、気兼ねなく傷つけてくれるのも。 あぁ。 「……君を選んで良かった!」 跪いた状態で、刃渡りの長いナイフを出して。 同じ様に君の脚を狙い、振るった。 (-402) 2022/02/28(Mon) 20:03:38 |
エノは、嬉しげに笑っている。 (a63) 2022/02/28(Mon) 20:55:32 |
【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ「同じ、じゃない……」 ヒメノは特別なの…… 「ふ、つう……なんて……」 いらない、普通の“私”なんて 「ぁあ゛──っ!!!」 仕返しをされる様に突き立てられる刃。 絶叫が室内に響き渡る。 「嫌い、……きらい……、殺してや、る……殺してやるん、だからぁっ……!」 再び反撃し返そうと包丁を手にするが、力がぬけて地面へと突っ伏してしまう。 (-435) 2022/02/28(Mon) 23:00:08 |
【人】 美術 エノ#薬局 目にした光景は。 かたや、背中と足に切り傷を負い、 刃渡りの長い血濡れの刃物を持って、 少女を見て笑ってる青年と。 かたや、胸と足から血を流し、 呻きながら地面に突っ伏する少女。 僅かばかり、おそらくは最初の獲物の分と、 少しばかりの力の差の分、青年の方が優勢で。 故に。 青年の方が加害者に見える構図だ。 「あれ、もうしないんだ。」 「そう……あぁ、俺も、力、抜けてきたな……」 「……ふふ、……お揃い…………」 汗をだらだら流して、手をつく。 アドレナリンが切れてきた。痛い。 「…普通の何が悪いの………」 そんな呟きは、誰に聞こえるとも知らず。 (17) 2022/02/28(Mon) 23:42:32 |
エノは、薬局の再現度はとてつもなく高い。商品のラインナップも。パッケージのデザインや細かな注意書きすらも。 (a65) 2022/03/01(Tue) 0:30:30 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ好きに、して良い。 なにも思い付かなかった。 その夜はなにも思い付かなかったのだ。 ただ共に好きなものを食べて、教えて。 あなたの体温を知って、おかしいほど甘い海に溺れた感覚になって。 理解ができた気になって、……その日はそうだった。 俺たちの理解に、違和感はなかった。 別の日に、他の人のいう理解という言葉を知るまでは。 「……」 ベッドに寝かせて小さく息を吸う。 首を絞めたくならないのにその喉に指を当てた。 理解をしたい、知りたい、どうやって。 「俺、……理解できなかったら」 「……君のこと理解できなかったら」 なんのために生きているんだろう? どうすれば、すぐに君を知れるのか。 同じ時間を過ごしたのになにも思い付かなくて、それでもただ、隣に人がいるのは好きなような気がして覆い被さるようにあなたを抱き締めた。 暖かさのなかであなたを抱き締めているのはこちらなのに眠気に包まれはじめた。 いっそ血肉でも食らった方が理解ができるのだろうからなんて、ぼんやりと思うほどには脳は蕩けて崩れ始めていた。 (-446) 2022/03/01(Tue) 1:06:05 |
【人】 美術 エノ>>薬局 目の前の少女が手当される。 別に、どうでもいい。 殺したいわけでもなかった。 ただ。 同じことをしてあげたかっただけ。 理解してあげたかっただけ。 「うん…………大丈夫…………」 「そっちの手当てを、ちゃんとしてあげてよ………」 まだ少し高揚した顔で、ナイフはデータの海に返して。 座っているのすらきついから、ぐったりと横になって。 上着を使って、ぎゅうっと患部を縛る。 背中の方はどうにも塞げないけれど。 それはもう仕方ない。 か細い息をする。 放っておかれたら死ぬんだろうな。 理解される前に死んでしまうな、なんて。 ただぼんやり考えながら、天井を見上げていた。 (19) 2022/03/01(Tue) 1:35:41 |
エノは、ぐったりとして治療を受ける。こちらは切り傷だけだ。 (a69) 2022/03/01(Tue) 12:15:16 |
【人】 美術 エノ>>薬局 もうだいぶ意識が朦朧としている。 聞こえる音もすごく遠くで。 寒い、と言うのに汗はとまらない。 薄ぼんやりとした視界の中で、思い浮かぶのは。 「寂しいな」と、ただそれだけで。 眠くなってきたな。 もう仕方ないかな。 そう思えてきた頃。 僅かばかり、聞き取れる声が聞こえてきた。 「……僕、まだ、 エノの事だってちゃんと理解出来てない……!」 ………あぁ、そう。 まだ、誰にも………理解、されてない。 やだな。 「───っはぁぁ……!はー……」 止まりかけていた息を、大きく吸い込んで。 特別を押し付けられた贅沢な男の鼓動は、響き続けた。 (26) 2022/03/01(Tue) 17:24:36 |
【人】 美術 エノ>>薬局 心臓がバクバクと動いて、熱くて痛い。 沢山走った後みたいに息切れする。 まだ死なぬようにと、体が力を振り絞っている。 ここが薬局だったのが、功を期したか。 あるいは、手当をしっかりしてもらったからか。 ぎりぎりで、踏みとどまっている。 「合議………………」 青年は、あの場が嫌いじゃない。 人との話し合いが、嫌いじゃないし。 あと。 顔を出さないと心配をさせてしまうような人も、居る気がするし。 だから、小さく、呟いて。 そこに行きたいのだと。 ただそれだけを告げるのが、精一杯だった。 (35) 2022/03/01(Tue) 19:42:44 |
【人】 美術 エノ>>薬局 あまり多くを語れないし。 あまり回りも見えない。 音だけで何かを判断するしかない。 女性の声が聞こえた。 「………あぁ…………」 「………オレンジジュース、ありがとう………。」 そう言えば伝えてなかったな。 伝えに行くつもりだったんだけど、と。 どうでもいい事ばかりが浮かんで。 「……ごめ………しゃべるの、きついな………」 「……適当にしといて…………」 意識を失わないようにだけ、手を尽くす。 今できるのは、それくらいだった。 (47) 2022/03/01(Tue) 20:51:58 |
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