人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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【秘】 何処にでも居る 鏡沼 創 → 朧げな陽光 守屋陽菜

「ええ、バッチリ来やがってますよ」

そんなセリフと共に、ポケットから取り出したスマホを弄る。
これもそう見えてるだけで、実際にメッセージを受け取ったのは
校舎裏に居る本体だ。
折り返しの返信も、すぐに届いた。

「はいはい、お待ちしてますよっと」

鏡沼もまた静かに、その時を待つだろう。

目を覚ました朝日に伝言を伝えているのだろう鏡沼の声は
“伝言”の主に配慮したのだろうか、不思議と聞こえない。
ただ、酷く不機嫌な様子で応対しているのを見るに
朝日には、その声が問題無く届いてるのだろう。
伝言が終わると同時に、声は再び聞こえるようになった。

「伝わったんなら、よかったです。
 ……アンタが
理性を持った人間
だっていう、何よりの
 証拠でやがりますから。
 僕の異能、動物相手だと効きが悪りぃんで。
 伝言なんて高度な事、出来ねぇんですよねぇ」

「ま、用件は以上ですよっと。
 
後もつかえちまってますし、
僕はこの辺で
 失礼しちまいますね」

そんな言葉と共に、鏡沼創は二人の前から姿を消した。
(-243) 2021/11/02(Tue) 11:09:21

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

「おお、寝ている人を眺めるご趣味が……?」
失礼。

「あれは、"うまく収めることが出来ちゃいそうだな"と思ったから行っただけっつーか……。まあどういたしまして。お礼はお菓子でいいっすよ」
失礼の上からふてぶてしさを重ねていった。
(-244) 2021/11/02(Tue) 11:35:22

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ

「残念だけどまったく面白くはないかなぁ……
 アメちゃんでも食べるかい? レモン味だよ」

ほらと、虚空からアメの袋が飛んできた。

「……だとしてもだ
 うちの後輩を助けてくれてありがとう
 怪我はしてない?」

ここなら処置もしやすいだろうさ。

「────さて、何か用があってきたんだろう?
 それは聞かれたくない話かな?
 邪魔ならさっき言ったように、席を立つつもりだが」
(-245) 2021/11/02(Tue) 12:03:33

【秘】 遅れて来た 世良健人 → 朧げな陽光 守屋陽菜

「御旗? ああ……最近、早出でもあんまり出る時間合わないんだよな。
 同室だけど、サッカー部の朝練より早く部屋出てるっぽくて。夜しか話せてない感じ」

薬について持ちかけられるのは、夕方を過ぎてからのこと。まだ、健人はその話を聞いていないようだった。
どこか的を射られていないような顔をしながら、自分の手をじっと見る。今しがた怪我を綺麗に治して見せた、手品のような手のひら。

「守屋は自分の異能が本当に効いてるか、不安になったことってあるか?」
(-246) 2021/11/02(Tue) 12:13:10

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

「わーい飴ちゃんだ。あざす。怪我は全くなしス、まあ運が良かったですよね」
貰ってすぐに包装を開いてゴミ箱に捨てて、口の中へ飴を放り込む。
バキッがりごりごり……。


「俺からは特別聞かれたくねぇってことはないんで、聞きたければお好きにどうぞ……という感じですかねぇ。向こう(朝日)のほうは知りませんけども」
恥も外聞もあんまりないもんで、と緩やかに笑みを浮かべている。

/* ご相談ありがとうございますって返すのを忘れていました。ありがとうございます。
お話もできたらいいなってことでしたが、このタイミングで長々とお話をするのもなんだか違和感があるので、朝日くんとのお話が終わったあとの時間でまたお声かけて頂く感じが自然かなと思いますがどうでしょうか?
(-248) 2021/11/02(Tue) 12:34:27

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人

「……あぁ、そうなのか
 彼もかなり練習熱心なようで、
 その頑張りが実を結ぶことを願っているよ」

いつぞやに贈った言葉を思い出す。
前を向いているといいなと。

「……? どうしたんだい急に?
 私は、そういった不安を感じたことはないなぁ
 むしろ効きすぎて困ってるくらいだ」

にひひと笑いながら、手をひらひらと振ってみせる。
さて。

「世良は、そういう風に思うことがあるのかな?
 ……今しがた、私を綺麗にしてくれたのに?」
(-250) 2021/11/02(Tue) 12:42:31

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ

「あ、すぐ噛むのね……」

豪快な音を立てながら、咀嚼されていくアメの悲鳴を聞いた。
楽しみ方は人それぞれだなぁ。

「そうか、じゃあ待たせてもらうとしよう
 朝日は……まぁ、大丈夫だろうさ」

私が言うのもなんだが、もっと自分を大切にしなさいよと。
ちょっとだけ口うるさい言葉もつけようか。
まったく近頃の若いもんは。

/*
こちらこそありがとうございます!
確かにおっしゃる通りだと思うので、また改めてお会いしに行けたらと思います!

それで、中に居させてくれるとのことで追加のご相談が……!
お二方の秘話の内容、いかがしましょうか!?
こちらとしても、ここでは聞き耳を立てるつもりもないのですが……。
異能を使用されたとのことなので、そのあたりは気になってしまうかもと……。
何が起こったのかは伺ってもよろしいでしょうか……?
(-252) 2021/11/02(Tue) 12:57:01

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

「へいへいさーせん」
軽い返事。気を付けることは無さそうだ。まったく近頃の若いもんは。

/* そうですね〜うーんどうしましょう。かいつまんでお話しして齟齬が出るとアレなので、出来れば全文写すのが私的には楽だなぁなんて思ってます。
その場合だのパソコンからやりたいので、ちょっとお待たせしてしまいますが……。
(-253) 2021/11/02(Tue) 13:06:51

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ

「うむ
 では、静かにしておくよ」

そう言って、静かになる。
まるで何もないかのようだ。

/*
ありがとうございます……!
みんな心優しい……助かります……。
ちなみに、まだ続いてたりするのでしょうか?
でしたら終わるまで待ってから、後でまとめての方が楽なのかなぁとか思っているのですが……。
あ、待機することは大丈夫です!
面倒事を押し付けてしまってますし、ありがたい限りですので……!
(-254) 2021/11/02(Tue) 13:18:42

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな陽光 守屋陽菜

/*
「​──​​そうですか。信じてますよ?」

何かを今言いかけて、だが撤回した。
それはわかってもその奥の彼に絡みつく言葉を知る術は普川にはない。

後日と決めたならそれはそれ。
信じてない訳でもないがこれもお仕事だ。一定の疑う必要はあるのは許してくれと、誰にも聞こえない謝罪を入れつつ。

あまりに報告がないなら回収がてら覗き(襲い)に来てもいいし。など物騒な事を考えていた。

「はい。寮ですけど、相部屋に副会長がいますからね。まあ三年一緒ですから席を外してもらうくらいはできますし、風紀委員室でも人払いはできます。お好きなタイミングでどうぞ。

ああ、レポート的な形式で文章で提出でも構いませんよ。俺と話すの嫌がる人も多いですから、情報を貰えるほうが助かりますので」

つまるところ要点さえあれば簡易に手紙形式でもいいという事だ。その辺りはあなたに任せて席を立つだろう。

「では、快適な自室に居座るわけにも行きませんからね。俺はそろそろ失礼します。……何かありましたら、また」

それは姿の見えない『彼女』にも宛てて。
引き止められなければ、去っていく。いずれにせよそうして薬は貴方の手に手渡されて、あの日の朝の騒ぎになったのだろう。
(-257) 2021/11/02(Tue) 14:24:14

【秘】 遅れて来た 世良健人 → 朧げな陽光 守屋陽菜

「あいつ、頑張り過ぎるからなあ。早寝早起きのが調子いいみたいだけど。
 子供って本当は八時起きでも早過ぎるらしいって知ってる?……いや、高坊が子供かはわかんないけど」

朝日と共に起きるのが推奨される昨今、それは人間という動物が自然に会得するリズムとは異なるものらしい。
守屋を見る目は少しだけ眩しそうだった。嫉妬というには遠過ぎて、憧れというにはすぐそばで。ああいいなあと、自然と願うもの。
健人の掌は綺麗だった。年頃の男子にしては擦り傷ひとつなくて、皮膚は柔らかくて滑らかだ。外遊びを知らない子供のように。

「俺はたぶん、自分にはできないことがあるのを知ってるから不安になるんだと思う。
 たとえば寒さに強い異能の持ち主が深海に潜れるわけじゃないし、
 たとえば温泉を掘り当てられる異能の持ち主が、火山のそばにいても平気じゃないように。
 どっか近しい現象なんじゃないかと思っても、そこまで広く手を繋がせてはくれないみたいに。
 近しいからって、できることがあるわけじゃないのを知っている。

 だからかな、あんまり信用してないのかも。
 努力して上手くなること、勉強して得られることと、全然違うだろ」
(-260) 2021/11/02(Tue) 14:46:44

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人

「ん〜……子供と言っていいんじゃないかな?
 もちろん、その意味での子供ではないかもしれないが」

私たちは子供だと。
間違えることもいい、失敗することもいい、
それは挑戦し続けた証なのだから。
それが許される、子供なのだから。

「ほうほう……出来ないことがある、ね
 こんな世の中だ、適材適所……
 異能で職業が選ばれるようなこともあるだろう
 異能でしか、辿り着けないものもなぁ
 ……持って生まれたもので何者かになれるのなら、
 それはとても幸運なことだろうね」

生憎と、私にはそんな考えは分からないが。

「それで、出来ないを知っている世良はどうしたい?
 その不安をどう抱えている?
 ……君は、何者になりたい?」

眼鏡の奥で、細めた瞳が柔らかくあなたを見つめる。
(-261) 2021/11/02(Tue) 15:12:15

【秘】 遅れて来た 世良健人 → 朧げな陽光 守屋陽菜

そう、今ここにあるのは皆モラトリアムの途中を歩く子供たちで、どんなに力を持とうとも誰かが守るべき存在で。
きっと大人の目の届かないところは、互いに手を取り合うしか救いの手立てはない。そんな自分達だからこそ、口にできることがある。
もうずいぶん大きくなった体、掌、伸び切った背は自動販売機よりも大きい。安っぽい机の下からローファーの黒がはみ出す。

「俺はこの……俺のじゃなくて、異能という力は、実はなんにも役立たないと思ってる。
 一人一人違う力は理解を得るのも難しくて、個人ではなくもっと大きなものになった時、助けてくれるものじゃないと思ってる。
 そんな曖昧なものに人生を賭けるのは、俺は怖いことだと思ってるよ」

鞄の中の参考書、赤い表紙に、新書の本。
それらでなければ助けられないものがある。

「俺のなりたいものは。俺はさ、頼れる兄になりたいんだ」

それはきっと、どんな異能をもってしても確かな成就をもたらさない願い。
(-265) 2021/11/02(Tue) 16:15:37

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人

「────…………何にも役立たない力、か」

ぽつり。言葉を反芻する。
意識して出した声ではない。無意識に吐いた声。
思わず、羨望の視線が向いた。
鋭くなる目線を抑えようと、瞼を閉じた。

「────それも、正しいと思う
 ……いや、私は正しいと信じている
 異能とは、読んで字のごとく“異なった能力”だ
 たとえある分野でそれが優れていたとして、
 その分野しか道がないのかと問われれば違う
 ……選択肢は、自由だよね?」

言葉を紡いで、本心をいくらか混ぜて、間を持たせて。
ようやく、いつものように。

「……あの弟に頼れる兄、かぁ……きっと大変だねぇ」

軽口を。
からからと、渇いた笑いが出てきた。
(-267) 2021/11/02(Tue) 17:01:07

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

/* おまたせして申し訳ないです、朝日さんのほうの許可も無いと不安だったのですが、どうやらお忙しいみたいなので……たぶん大丈夫かな……と思うので秘話コピペしておきます。どのあたりまで認識するかはこちらからはおまかせします



シオン・グレイヴズ → 朝日元親
他の誰も見舞いなどに来ていない時を見計らって、保健室の様子を見に来るだろう。
まだ朝日が眠っているならそっと離れていくつもりで。


朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
「……誰?」

ベッドに横になっていても、来客があればすぐ分かる。
僕は、自慢にはしたくないけど鼻が良かった。

時間にして、昼を回ってしばらくした頃くらいかだろう。
暴走中のことも薄ら覚えていたから、もう知った匂いに僕は重い頭を抱えて身体を起こした。

「………さっきの。ごめん、迷惑かけた」

隣のクラスの奴のはずだ。
この通りの性格なので、聞き慣れない横文字の苗字は覚えてはいなかったが。


シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「おす。2-Cのシオン」
ひら、と手を振りながらベッドに歩み寄る。

「迷惑とは思ってないし、別に良いぜ。
もう人間になってるみたいだな。……思いっきり共感使っちゃったから、なんか変になってないか見に来た」
まじまじと朝日の顔を見ようとする。
(-276) 2021/11/02(Tue) 18:47:38

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
「……2-Dの朝日。
 やっぱりさっき、なんか使ったのか。
 お陰で助かったけど……」

前髪の隙間から僕はシオンを見る。
あまり見られると居心地は良くないけど、どうやら何かしらの心配をしているらしいと知れば無下にもできない。

「変に、って。
 変になりかねないような作用なの、あんたの異能」

態度としては凪そのものだろう。
暴れていた姿がまるで嘘のようだ。

でも学年も同じなことだし、普段の僕を知っていてもおかしくはない。
その場合、僕の態度が普段と変わりないことを確信できるかもしれない。

俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「あ、覚えてる感じ?うん、そう、なんか使った。俺の異能。

俺はさあ。
感情的なやつのことを知りたいんだよ。俺には無いからさあ。
だからもし俺みたいなやつが増えたら困るわけ」
あなたが聞いているのか、理解しているかはあまり気にせず、たんたんと話続けて。

「でも見てる限り変わりないし、大丈夫そうだな」
(-277) 2021/11/02(Tue) 18:48:07

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
「…………」

「感情がないって、そんなさらっと言うこと?
 ああ、いやでも。感情がないならそれを嘆くこともないのか。
 楽しそうに人と話してるように見えてたけど、そういうんじゃないんだ」

少なくとも窓際で読書に耽ける僕よりは有意義な学生生活を送っていそうだと思っていた。
僕は異能の都合、目立ちたくないだけだったけど。

「そういう意味なら安心していいけどさ。
 …でも、そう。共感か。
アレ≠ェあんたの感情なんだな」

全てに興味がなくなったような凪の感覚は覚えている。
あの時ばかりは助かったが、常にああだと思うと気分のいいものではなかった。

俺 シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「あ、ちょっと言い方を間違えたな。
一般に言う感情ってのは、そりゃあ人並みにはあると思うぜ。美味しいもん食ったら美味しいし、楽しいことしたら楽しいし。他人の気持ちなんて知りようがないから、確かじゃないが。

ま、何を伝えるかはある程度選べるんでね。“アレ”ばっかりが全てでもないけど、概ね。

みんなはさ、誰かを羨んだり、憎んだり、執着したり、してるように見えるんだよ。なんつーの、激情ってやつ。あれが知りたい。

お前はある? そういうの」
(-278) 2021/11/02(Tue) 18:48:34

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
激情と言われても、僕には直ぐにピンと来なかった。
僕が抱いたこの気持ちが激情である自覚は、僕にはない。

「嫌いなやつくらいはいるよ。
 変な薬に手を出して、見返してやりたいって思うくらいにはね。
 ……まあその結果がこれだけどさ。
 バカバカしいよね、本当」

シオンから視線を離す。
前を向き俯いた僕は、無意識に溜息をついていた。


シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「へぇ、いいじゃん。変な薬飲むくらいには、ってけっこうそいつのこと想ってそうだなって俺は思うけどな。

バカバカしいかどうかは俺が判断することじゃないけど。結果がどう見えるかなんてのに興味はないし。ああでも、……俺の異能が、そっちの感情をうつすもんだったらなあ」
ぐ、と身を乗り出して、そらされた視線の先へ回り込もうとする。


朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
「……いいわけないだろ。
 人を嫌って喜ぶやつがそういるかよ」

視界の中にまたシオンが入る。
僕は顔を上げて、前髪の隙間からその顔を見た。

「そこまで言うほど知りたいの。
 僕は精神干渉系の異能には詳しくないけどさ。
 自分に共感させられても、人には共感できないもん?」
(-279) 2021/11/02(Tue) 18:49:00

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「俺は誰かが誰かを嫌ってたらめっちゃくちゃ嬉しいよ。

他の精神系の異能のことはわかんないけど。俺の異能は俺からの一方通行。もっかい試してみたって良いけど」
手を伸ばして、長い前髪を退けようとしてみる。


朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
前髪に触れられても、僕は拒絶をしなかった。

「……好きにすれば」

自暴自棄なところもあったと思う。
あんなに誰にもバレないように静かに過ごしていたのに、今朝のあの騒ぎだ。
もうこの大嫌いな異能のことを、かなりの人間が知ってしまった。

前髪の奥の黒い目は、シオンに視線をくれている。
触れたまま3秒を経るのは、とても容易い。


シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「よしきた」
以前と同じように、右手で頬に触れる。……むにむにと頬を弄んでみた。

見つめ合って、3秒。以前と同じような空虚があなたに訪れる。
今度は、それだけではなかった。空虚の中に薄らぼんやりと漂っているもの。強い感情に向けられた仄かな“羨望”があった。

強い感情をもっている全てが、自分とは違うものが、とても良いもののように思える。

それだけ。あなたの異能は精神系ではないのなら、あなたの感情がシオンに伝わることはない。
(-280) 2021/11/02(Tue) 18:49:20

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
激情というのが長続きするかはきっと人それぞれだ。
熱しやすく冷めやすいという言葉もある。
僕は確かに熱しやすい方かもしれない。
そしてしつこいハイエナだから、決して冷めやすい方ではない。

でもどんなに熱しても、冷たい凪に晒されればその瞬間は凪は凪。
僕のものではないとはいえ一瞬凪に上書きされた感情は、当人を前にせずまた分かりやすい熱を持つものではない。

今度は僕は、シオンの異能がどんなものか知っている。
その凪を心地良いと思う時間は僕にはない。

だけど、自分とは違う物
はとてもいいものだと、その羨望はまるで自分のもののように感じることができた。

「……触りすぎ」

誰がむにむにしていいとまで言った。
僕は嘆息する。そして。

「変な異能だよな。……ただ、嫌いじゃないよ」

激情も何も抱かない、素直な感情を告げた。
(-281) 2021/11/02(Tue) 18:50:03

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「嫌いじゃないって冷たい言葉じゃない?」
と、感慨も余り無さそうな調子で返した。

「“好かれても嫌われてもいない”よりは、嫌われたほうが楽しいしさ。……あーあ。やんなきゃよかったかもな」
避けられたり退けられたりしない限り、頬に触れる手を離そうとはしない。延々と頬を弄ぶようにしている。

「人に触るのって好きなんだ。変な意味じゃなくて、触られたら大体の人は何かしら反応するし。ちょっと間違うと、あっさり恋に落ちちゃったりする。衝動的なものだから、フラレるのも早いけどね」


朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
「そう? ……僕は」

僕は。

「嫌われてるんじゃないなら、そっちの方がいいかな。
 でもそろそろ鬱陶しいからやめてくんない?」

凪から少し離れると、僕はシオンの手を振り払う。

「触られるのは嫌いだよ、僕は。本当は。
 異能を使うのに触ったのに、恋も何もあるわけないし。
 そういう人の反応見て楽しいのかな、あんたは」
(-282) 2021/11/02(Tue) 18:50:19

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「もちろん楽しい。でもまだ激情には足りないんだよなぁ」
にま、と口の形を歪めた。

振り払われた手はお手上げの形。もう触らないよという意思表示だ。保健室であんまりごたごたして、第三者に迷惑がかかるのは本意ではないし。

「好かれるのも同じくらい楽しいけど、残念ながら人に好かれるより嫌われる方が難易度低くいからね。
ま、今日はこれぐらいにしておくけど」
一歩引いて、保健室の外へ。


朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ
「つくづく厄介な性格してるな、あんた。
 激情を抱かれるより、抱く方に目を向ければいいのに。
 まあそれがすぐ出来るなら、そんなことにはなってないんだろうけど」

また嘆息した僕は、立ち去ろうとする背中に最後に声をかける。

「​──​──『羨ましい』って気持ちから始まる激情も、あると思うよ。僕は」

「まあとりあえず、今日はありがとう。
 僕が言うのもなんだけど、変なことにはあんまり首突っ込むなよ。
 ​それじゃ、また」
(-283) 2021/11/02(Tue) 18:50:38

【秘】 俺 シオン・グレイヴズ → 朧げな陽光 守屋陽菜

シオン・グレイヴズ → 朝日元親
「ワハハ。……いつ始まるんだろうな。俺はもうずっと待ってたけど……ああ、まあ、いいや」

「どういたしまして。じゃ、また」
ひら、と手を振って去った。

/* 以上です。無修正のままですがご容赦されたい。
(-284) 2021/11/02(Tue) 18:51:25

【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜

「ああ、そうですか。
 分かりました、そのうちレポートでも訪問でも」

僕は頷いて、先輩を見送る。
言うか言うまいか悩んだが、業務の妨害になってはならないと、去り行く背中に一言だけ告げた。

「僕、近日中にこの部屋からいなくなると思います。
 勢喜と同室になることになりますから」

その言葉通り、翌日にはこの部屋はもぬけの殻となる。
寮長にでも聞けば、僕の言った言葉が真実だったと分かるだろう。

先輩が去った後、僕は小瓶を見下ろして、

「…………」

溜息をひとつ零すと、着替えとカップヌードルを回収して、部屋を立ち去った。

/*
以上で襲撃ロールは終わりかと思います。
そして、シオンくんから状況伺いましたわ。
ログ読みの手間をお掛けして申し訳ありませんが、宜しくお願いしますわね〜!
(-297) 2021/11/02(Tue) 19:51:27

【秘】 遅れて来た 世良健人 → 朧げな陽光 守屋陽菜

怪我を直したのは事実。部員の擦りむいた怪我を塞いでやったこともあるだろう。
騒動の合間に転んだ生徒を助けたりだってした。昨日も、今までも。
それなのに、この力に意味なんて無いと言う。それは過小評価でさえ、ないようだった。

「頼れる力が手の中にあるのは、どんなにか怖いことだと感じる。
 とりかえの利かない力を頼って、自分が辿り着けなかったら、俺はどうするつもりなんだろう。
 でもさ、医者だったらたくさんの人を助けられるし、
 報道カメラマンだったら必要な情報を必要な人に届けられるし、
 生身で奇跡のようなプレイをするスポーツ選手がいるのが、現実なんだよ。
 俺は、誰かであっても出来ることのほうが、いいなって思う」

柄にもないことを言ってしまったように、わざとおどけた表情を作った。
ひらひらと気を散らすように手が揺れる。放課後の鐘がなる。

「本当、そう。一生追い続ける夢になるんだろうな。
 でもこれ以上の未来とか望みなんてないよ」
(-307) 2021/11/02(Tue) 20:35:19

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 俺 シオン・グレイヴズ

/*
確認させていただきました!
なるほどなるほど……!素敵ですね!
無理を受け入れていただき、ありがとうございました!
とても助かりました!
(-310) 2021/11/02(Tue) 20:38:34

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親

/*
いえいえこちらこそ〜!ありがとうございます〜!
先に、確認いたしましたのPL報告をさせていただきますわ!
順を追って、ロールの返しをさせていただきますのよ。
(-313) 2021/11/02(Tue) 20:43:18

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久

/*
PL連絡網です!
このたびは襲撃ロール、同伴させていただいて感謝感謝です!
朝日くんPLの青じそドレッシングさんから締めのお言葉をいただいたので、
うなうなダブルピースさんにも感謝の報告をさせていただきます!
どうもありがとうございました!
(-315) 2021/11/02(Tue) 20:46:58

【神】 朧げな陽光 守屋陽菜

ピンポンパンポーン

『もうすぐ下校時間になります
 校内に残っている生徒は作業を中止し、
 速やかに下校の準備を始めてください』

『繰り返します』

『もうすぐ下校時間になります
 校内に残っている生徒は作業を中止し、
 速やかに下校の準備を始めてください』

ピンポンパンポーン
(G2) 2021/11/02(Tue) 20:48:12

【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 遅れて来た 世良健人

「…………あぁ、なんだ
 ────カッコいいじゃん?」

それなら心配はいらなさそうだと。
この先にある未来に思いを馳せながら、
目の前のあなたを見る。
過負荷な自分がたどり着いた結論に、君もいるのかと。
……ちょっと、嫉妬しちゃうね。

「私も、君ら二人が仲良くいてくれると嬉しいなぁ
 ……あぁ、喧嘩した時は君を助けてあげるよ
 なんていったって、君と私の仲だからね」

鐘が鳴り終われば、体育祭の準備の時間だ。
各々にやるべきことがある、さらっと別れてしまうのがいい。
じゃあねと手を振って、女はどこかへと歩き去った。
(-319) 2021/11/02(Tue) 20:57:31
 




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生存者 (5)

若井匠海
1回 残 たくさん

永遠の命題だ

鏡沼 創
7回 残 たくさん

此処に居たい

白入 熊
2回 残 たくさん

秘話〇もふもふ

柏倉陸玖
14回 残 たくさん

手の掛かる奴。

普川 尚久
10回 残 たくさん

戻りました秘○

犠牲者 (10)

椿屋凜子(2d)
0回 残 たくさん

 

竹村茜(3d)
2回 残 たくさん

 

朝日元親(4d)
1回 残 たくさん

秘話〇

シオン・グレイヴズ(6d)
2回 残 たくさん

 

市川 夢助(6d)
0回 残 たくさん

全が、遅

笹原絵莉(6d)
0回 残 たくさん

諸々○入眠

世良健人(6d)
0回 残 たくさん

未来は手の中に

尾関春歌(6d)
0回 残 たくさん

えへへ…/秘話○

織田真宙(6d)
0回 残 たくさん

 

楢崎大地(7d)
2回 残 たくさん

 

処刑者 (6)

勢喜光樹(3d)
0回 残 たくさん

余裕少

神谷 恵太(4d)
4回 残 たくさん

 

守屋陽菜(5d)
0回 残 たくさん

最後の体育祭だよ

透 静(6d)
0回 残 たくさん

★おいしい天然水

御旗栄悠(7d)
4回 残 たくさん

全て=

牛丸紗優(7d)
7回 残 たくさん

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