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【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>78 鏡沼 誰に、とは言わない。 わかっている。 それよりも、だ。 「────本当かい?」 疑うような鋭い視線。(当社比) 自分が馬鹿を見て、それで終わりだと片付けた事件。 ……被害者じゃなくて、加害者なのだとしたら? 犯人からの取調べが行われそうになる。 「…………私が、意識を失った後、 何があったのか、聞いてもいいかな?」 瞳が揺れる。 (+53) 2021/11/04(Thu) 10:38:55 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『黙殺されてるようなものだろうに何を今更』 端的にそれだけを。 所詮、私たちは子供なのだ。大人に保護されている、な。 『そうなのかな? 自分のことで精一杯で、分からなくてね』 そんな余裕はなかったよ。まぁ、だけど……。 『君が言うなら、そうなのか』 『ああ、薬の効果だが 折角のテスターだ、簡単にまとめてみたよ』 書類データが送られてくる。 体感と私見をふんだんに盛り込まれた感想が綴られていて。 気分の悪いものだったと何行にも渡って訴えてくる。 それらを除けば、 異能の本質は変質することもなく、 延長線上でしかなかったこと。 出力は大幅に上がったがその内訳は、 リミッターを超えての作用によるところだろうということ。 興奮状態、負荷の過処理、 それら副作用によって、心身の摩耗が著しいこと。 そういった旨の内容であった。 『最後に一つ』 『私の二の舞にはなるなよ?』 『何のためのテスターかわからんぞ』 (-412) 2021/11/04(Thu) 10:55:23 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地お昼も過ぎ、午後のどこかの時間。 「よっ」 ぱっと片手を掴まれる感触。 振り返れば、デコにガーゼを貼った眼鏡の女。 今朝の事件の中心。 守屋陽菜、その人がそこに居た。 「楢崎クン、だったよね? 私は歳で覚えてないんだが、お世話になったそうで……」 手を掴んだまま、よろよろとお辞儀。 この歳にして、お婆さんみたいだ。 「────助かった、君が待っていてくれて お陰で、今以上の大事にはならずに済んだ」 今度は大きく、深々と最敬礼を。 周りの視線も気にしない。 というよりは、誰も気にしていない。 ただ、あなたを除いて。 (-414) 2021/11/04(Thu) 11:04:50 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜『逆に言えば黙殺しかされないんですよ』 『結局、後始末は俺が殆どやってるんですからね』 正直、学園側の対応は余りにも現場任せすぎて、報酬程度じゃやってられないと言う思いは強い。最もこれは己が風紀委員であるから、も大きいので何も言えないのだが。 ただ、自分と“彼”に回って来なければ別の生徒に回っていただけなので、やはり大人はクソだと思ってるのが本音である。さすがに書きはしないが。 『報告感謝します。 そちらの系統の異能者は少ないので良いサンプルになったかと』 データを目に通して精査をしてから、純粋に読みやすく助かる書面だったのでそう返した。最も短文過ぎて全く伝わらない気はするが。 『少なくとも誰かの為に飲む、はしませんからご安心を』 『自分で自分異能のの実験の為にしますから』 ・・・。 打つか打つまいか悩んだ末に、文面を送る。 『今回の鏡沼に干渉しようとしたことは』 『貴方が2年からキャラ変更したのと何か関わりでも?』 (-418) 2021/11/04(Thu) 11:25:42 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜>>79 鏡沼 「じゃあ、今ビンタされるのと 後でビンタされるのとどっちがいいかな?」 もっと大きな理不尽で返してきた。 何でもないのであれば、敢えて外すようなこともするまい。 乾いた笑いに対して、瞳は湿っていく。 「────お願いだ 鏡沼クン、教えておくれ ……それとも、言えないようなことがあったのかい? そうじゃないのなら、私を安心させて……?」 (+54) 2021/11/04(Thu) 11:35:24 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『珍しさだけでAクラスでの入学をしたようなものだ 役に立ったのなら良かったよ』 文面だけでは、皮肉なのか本心なのか分からない。 『その時は一報くらいくれよ』 『じゃないとメリーさんになってるかもしれん』 向こうはどんな顔で見ているのだろうかと想像しながら、 ふざけた調子で会話を終わろうとして。 遅れてきた文面。 ────…………。 かたかたと何度か書いて消してを繰り返し。 『まずは訂正』 『鏡沼クンの影響もあるが、それだけではない』 それから。 『これでも頑張って取り繕ってるんだ』 『あんまり強く言わないでくれると嬉しいな』 『急に怖くなるだろう』 (-419) 2021/11/04(Thu) 11:47:13 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────────」 「────…………は?」 綴られた言葉に、呆けた声が出る。 はっとなって、横になっている彼を見る。 安らかに眠っているように見えるが……。 「…………誰が、何をしたのか…… 順を追って、教えてもらえるかな?」 落ち着いて、言葉のインパクトに流されないように。 原因の一端として。先輩として。 目に力を込める。 (-421) 2021/11/04(Thu) 12:27:27 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「変わりませんよ、僕は。 部費がなくなったのを根に持ってる、いつもの生意気な僕です」 僅かに頬を緩めた僕は、先輩から許可が出ると立ち上がる。 図々しくも先輩の使うベッドに腰掛けて、先輩の顔を見た。 「……流石に顔は洗ったみたいですね。 怪我の手当もしてもらいましたか? こんな学校だったから良かっただけで、普通だったら受験前に停学とかそんなシャレにならないことになってたかもしれないんですよ」 顔を見たら、苦言が止めどなく出てきた。 元気そうにしてるか、顔色確認しに来ただけなのにな。 「 ……あんまり後輩に、心配かけさせないでください。 先輩でしょう? その苦言も、吐息と共にそう呟いたのを最後に吐き出されることはなくなった。 前髪の向こうの僕の顔はきっと見えない。 (-426) 2021/11/04(Thu) 13:22:18 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜振り返ってみれば、放送室の認知されない騒ぎの原因の人物像で 怪我こそしているものの元気そうな姿に安堵の笑みを浮かべる 「無事そうで何よりだ。 といっても、俺は待つことしかできなかったけど。 ……なるほど、今の状態が、あんたの異能が暴走してない状態で上手く使ってる状態か」 周囲の視線が来ない、まるで認識されていないように おそらくは、触れたら異能の効果を触れた相手にも適応できるのだろう (-428) 2021/11/04(Thu) 14:37:23 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜今のあなたの望みは、鏡沼に真実を話してもらう事。 それなら、『何が起きたか説明してくれる“鏡沼創”』として この場に在るべきだ。 「守屋先輩が意識失う所までは、省いちまっていいですよね? そこでまあ、僕が持ってた異能抑制剤を試してみようかと 思っちまいまして。その前に朝日へ、僕がわかる範囲での 状況説明ってヤツをしやがったんですが。 その中で、僕の異能のせいで起こるであろう不具合に ついても説明しちまったんですね」 「屋上でした話、覚えてやがります? 自分と両親の認識野ぶっ壊しちまったって話。 ……あの時の僕は、異能抑制アクセも外しちまってたんで 加減が出来ねぇ馬鹿力状態になりやがってました。 守屋先輩の異能のお陰で外には漏れずに済んだんですが 中の二人は、同じ様にぶっ壊しちまうでしょうねと。 つまり、二人とも普段レベルの“鏡沼創”は認識出来なく なるって説明して、朝日に後を頼む気でやがったんです」 「…………けど、まあ。 朝日が、すげぇ飲み込みも理解も早えぇ奴でやがりまして。 抑制剤を試してる間、僕の異能を自分だけに向けてくれって 言い出しちまったんですよ。そうすれば、守屋先輩は そこまで壊さずに済むかもって思いやがったんでしょうね。 で、言われた通りにした結果が、現状でやがりますよ。 ……ただ、ね。悲観しねぇで欲しいんです」 言葉を切って、自分のスマホでメッセージアプリを開く。 それから、一人の“友達”を表示して見せた。 (-433) 2021/11/04(Thu) 17:56:13 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「朝日はやっぱ、めちゃくちゃ理解早えぇですね。 僕が“居ない”状態でも、コミュニケーション取れる方法 すぐに思い付いちまいましたから」 其処に在るのは、『朝日元親』という名前。 (-434) 2021/11/04(Thu) 17:56:49 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………大袈裟じゃないか? 衝動に任せて、自分探しの旅に出る……よくある話さ」 事情があるのだと、納得しかけてなかったかな? 吐き出される言葉に、苦笑しつつ。 都合の良い自らの所感を述べる。 「…………ごめんね……」 反省はしている。後悔だって、ないとは言い切れない。 だけど、挑戦しなかったが故に閉じ籠るより、全然マシだ。 たまには、しおらしくしていよう。 なんだって受け入れる覚悟だ。 静かになった先でも、君の続きを窺おうか。 (-453) 2021/11/04(Thu) 19:06:54 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地「いいや……あそこから人を呼ばれたり、 無理に探そうとされなくて良かった そっちの方が危険だからね ……その点で、君の働きは大きかったと言おう」 出席日数が犠牲になっただろうけど。 「ううん……どっちも変わらない、私本来の異能だよ よく見てみると良い」 ちらりと周囲を促す。 確かに、気にされてはいない。 が、あなたを避けて歩く生徒たち。 そのついでで、女も避けられている程度だ。 「君に触れているのは、感謝を伝えたかったからだ 見えなかったり、聞こえなかったりしたら困るだろう? ……上手くは使えないんだよ、精々が抑えるが限度」 情けないことに、ね。 (-456) 2021/11/04(Thu) 19:19:59 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜別に謝らせたいわけじゃない。 だから口にしなかったのに、堰を切ったように零れた本音は今更撤回しようがない。 反省しろと思っているつもりもない。 そういうのは僕から責められなくてもひとりでに行っているものだと思っている。 ならどうして口にしてしまったのか。 知らないよ、そんなこと。 「────もう、いいです。 あとは、ゆっくり休んでいてくれれば、それで」 「異能抑制剤を飲んだ話は聞いてますか? 効果が切れるまで油断出来ないと僕は思ってますから。 そのくらいの時間までは、僕も保健室に居ますよ」 (-457) 2021/11/04(Thu) 19:24:13 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「────……はぁー…… …………そう、か……」 全てを聞き届け、深い深い溜息。 私の責任だと、沈痛な面持ちで受け入れる。 君は、自らを加害者だと言ったけど。 それも全部、私のせい。 項垂れ、瞼を下ろす。零している暇などない。 「…………悲観、しなくていい…………」 「それは、……見栄じゃない? ……いくらでも詰ってくれて、構わない 私の為に、無理をしているのなら……」 紡ぎながら、大した自惚れだと思う。 けれども、そう伝えるしかなかったのだ。 こんな馬鹿な女に、それほどの価値がないことは、 ……自分が一番わかっている。 「…………それだけ、聞いておきたい その後は、何も言わんよ……」 (-459) 2021/11/04(Thu) 19:31:57 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜「対応できるやつがいるなら、信じて待つのも大切だと思ったからだしな」 事情に詳しそうな2名が行ったのである。それならば待って戻った際に素早く治療に当たれるようにするのもまた、保険委員の仕事 なお、出席日数に関しては成績が良いので気にしてない 「んー……なんとなく、あんたの異能はわかった、かも? まぁ、たしかにちゃんと伝えてくれた方が嬉しいな。 …………制御の難しい異能は、上手く付き合うしかないし。だけど、愚痴ぐらいは聞きはするよ」 (-461) 2021/11/04(Thu) 19:38:44 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「あぁ、君が試して……という話なら聞いたよ ……その、………………いや、何でもない」 何かを言いかけてやめた。 ただ視線は雄弁で、君とは違う保健室の外へと向けられた。 もう一人の誰かへと。 大丈夫だと、納得し合ってのことなら、野暮なのだ。 「…………君は、三日連続で休み続けだな そこは心配だよ、私は」 けど、そうだな。 そっと控えめに、君の手に重ねる。 これで抑制剤が切れ、制御できなくなっても独りじゃない。 「君が居てくれるなら、心強いよ」 巻き込む形になるけど、と微笑んで。 (-463) 2021/11/04(Thu) 19:46:39 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜「張る程の見栄がありゃ、それが『僕』なんだって 自信持って言えちまうでしょうよ。 朝日はどうか知らねぇですが、少なくとも僕に関しては 無茶はしちまいましたが、無理はしてねぇです。 朝日には、ちゃんと見つけてもらえちまいましたしね」 項垂れた頭に、触れる手がある。 よしよし、と幼子を褒める様に髪を撫でて。 「……僕は幸せモンですよ。守屋先輩。 アンタみたいに、僕の為を思ってとんでもねぇ無茶を してくれる人が居やがるんですから」 二度はゴメンですけどね、と笑ってみせる。 「ありがとうごぜーます。 お陰様で、僕は救われやがりましたよ」 これは『あなたが救えた“鏡沼創”』。 あなたの頑張りに、労いと感謝を送る。 『あなたは“鏡沼創”を救えた』 (-465) 2021/11/04(Thu) 19:54:05 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地「要は、ただの影の薄い女だからな!」 がははと、豪快に笑う。いつもの調子で。 「そう、それなんだよな楢崎クン! どれだけ嫌だろうと、どれだけ辛かろうと 結局は私自身、切り離せないものなんだよねぇ……」 はぁ、態とらしく溜息。 無理をして明るく振る舞っている、というわけではない。 「まぁ、一生をかけて付き合っていくさぁ 変なお薬でも消したりはできなかったんだ きっとそういうものだろう」 少しは、その可能性も期待していた。 これは内緒の話な。 「……愚痴を聞く、ねぇ そんなこと言っていいのかね? 私はしつこいぞぉ?」 にやりと笑う。 付き合ってもらえるなら、とことんまで引っ張るつもりだ。 (-466) 2021/11/04(Thu) 19:57:05 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜「一生付き合う異能に悩む気持ちはまあまあ分かるしな。 簡単に消えないなら、それこそ溜め息吐いたり嫌になったりしながらでも向き合うしかない。 もちろん、言ったことだし。 けど、愚痴代は貰うからな。30分コンビニおにぎり1個」 (-469) 2021/11/04(Thu) 20:10:42 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「…………はぁ」 「……やらかして、感謝される……なんて 変な気分だね……」 頭にかかる手の感触を感じて。 暫くはそれを享受する。 力が抜けて、一滴、何かが流れた。 こういったことは、わざわざ望んでいない。 そうするだろうという認識も持ち合わせてない。 だとすると、君の心からの行動なのだろうか? 「……なんてな」 また自惚れかもしれない。 そんな想像をして、むず痒さを覚える。 「じゃあ、私からは何も言えないね…… もう、ありがとう……だけだ」 何かを掬い取り、君を見据える。 ぼやけることはないように。しっかりと。 「鏡沼クン、 私を救ってくれて……ありがとう 」 (-470) 2021/11/04(Thu) 20:14:02 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜視線の意味には気付いた。喋ったのかあいつ。 先輩が気にすることくらい、わかってるだろうに。 「そうですか」 とはいえ何でもないと言うものを掘り起こすものでもない。 日常生活には支障ないのだから、そんなに大袈裟な話でもないと僕は思っている。 「たった3日休んだくらいで授業に遅れることはありませんよ。 親に連絡が行くことだけは心配してましたけど、さっきも言ったように、薬が関わると色々免除らしいので」 重ねられた手を、捕まえるように握る。 「だから、そう言ってもらえる内は傍に居ますよ。 それで少しでも先輩の気が休まるんなら、幾らでも」 巻き込まれるより、また独りにして責められなくても変なことをされる方がよっぽど困りますしね。 本気か冗談か分かりにくい態度でそう言って、前髪の下から先輩の方を見ていた。 (-471) 2021/11/04(Thu) 20:14:39 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 楢崎大地「本当にね、私たちが持つには過ぎたる力だよ 人間の力だって、それだけじゃないだろうにさぁ 目立って異なるから、どうしたってそこに目がいっちまう これだから異能ってのは……」 あ、愚痴が始まりだした。 ところどころ年寄りの若者ディスに近い。 これだから守屋は……。 「……とまぁ、今する話でもないね 今度ゆっくりお茶でもしながら付き合ってもらうよ」 「君もね どういった異能でどう向き合ってきたのか私は知らない もちろん、これからどうするかも ……だから、異能だけに縛られるなよ 私みたいにはなるな、反面教師というやつだ」 それじゃあまたと、手を離す。 そのまま、女はぼやけて……瞬きもすると見失うだろう。 (-474) 2021/11/04(Thu) 20:26:36 |
【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜鏡沼にも、実際の所はわからない。 自分が本当に救われたのか。 けれど。 そんな事すらわからない自分を、これ程までに救いたいと 願ってくれる人が居るのなら。 様々な認識の“鏡沼創”が居るのなら。 『あなたに救われた“鏡沼創”』になりたいと願ったのだ。 “鏡沼創”を救うのに、白い世界なんて必要無い。 誰にも認識できない世界なんて、やろうと思えば自力で創れる。 何にでもなれるのだから。 ただ救われたいと願わせられれば、救われた“鏡沼創”にだって 簡単になれるのだ。 「どう致しまして、って言って構わねぇんですかね? 僕が救われる事で、守屋先輩も救われたってんなら そりゃ何よりでやがりますが」 鏡沼創は、いつも通り其処に居る。 何処にでも居て、様々な形で“鏡沼創”として在る。 何も変わらないけれど、あなたに救われているのだ。 (-475) 2021/11/04(Thu) 20:33:46 |
【秘】 楢崎大地 → 朧げな遮光 守屋陽菜「わかってる。 あんたも無茶はしないようにな」 花の香りが風に流されるように、薄れて消えていくのを感じとり 「……ほんと、無茶は嫌だな」 静かにぼやいて、ふらりと歩いていく (-477) 2021/11/04(Thu) 20:39:53 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* 意味わからない誤字があったので訂正。 × >また独りにして責められなくても変なことをされる方が ○ >また独りにして変なことをされる方が (-482) 2021/11/04(Thu) 20:44:34 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………と、……言うねぇ」 握られて、ちょっとびっくり。 私よりも大きな君に、少し男の子を感じた。 ……そろそろ、上下関係もひっくり返されそうだ。 「良いのかな? 私は、誰でも構わない都合の良い女だぞぉ? ……寂しいから、いつまでも居てもらうかもな?」 こちらは揶揄うように、軽い調子で言う。 出来る範囲でにやけていよう。 わかりやすいだろう? ……君がどんな表情をしているのか、覗いてみる。 (-483) 2021/11/04(Thu) 20:45:23 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜 ピンポンパンポーン 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 『繰り返します』 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 ピンポンパンポーン (+55) 2021/11/04(Thu) 20:46:25 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創「……はは、あまり実感はないけどね それで良いと思うよ」 貰えるものは貰っておけと。 いや、要らないなら捨てて構わないのだが。 言いたいことは伝え、聞きたい不安も解消された。 となれば、自然と会話もなくなっていくわけで。 「……………………」 女は静かに、見ている。 いつもの減らず口も、閉じて。沈黙を保っている。 おそらくは、彼女本来の様子。 (-490) 2021/11/04(Thu) 20:56:54 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「先輩に振り回されるのは慣れてますから。 いいですよ、別に。 都合がいいのは僕も同じでしょうから」 誰でもいいとは僕は思わない。 でも誰でもいいと思われるのは構わない。 僕は自分のことに、そして自分への他者の評価に 無頓着 だ。「飽きるまで、どうぞ。 そういう意味です。さっきのも」 またそうやって、本気かどうか分かりづらいことを言いながら、揶揄うような先輩の様子を見た、僕は─── (-491) 2021/11/04(Thu) 20:57:31 |
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