【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 回想/友人 ―――― 「 魔術師だもの。 そういうリルこそ、魔術師じゃないのに よく知ってるね 」 どうして? とは訊かなかった。 触れられたくないことなんてきっと沢山あって 心のやわいところを、刺してしまうかもしれないから。 胸中を明かし合うような真似はしないけれど それで仲が遠ざかるような関係でもなかった。 ―― 引いた線は、どこか曖昧だ。 (37) 2021/12/12(Sun) 10:00:47 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 向日葵 店主 イクリール…… 本当はすこしだけ嬉しかったの、なんて 言ってしまえばこの友人はどんな顔をするだろうか。 理由でも方法でも、 それを尋ねてくる ―― というのは。 女を気に掛けてくれているのと、 殆ど同義だと思ったから。 正解してくれて嬉しい …… その解が、露悪的な魔術であっても 私はそう思ってしまうのを止められなかった。 (-7) 2021/12/12(Sun) 10:00:57 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… リルのこと、すきだよ。 」 困ったように眉を下げる彼女は、 やっぱり出会ったあの日から何も変わらない。 ―――― 変わらず、 …… (38) 2021/12/12(Sun) 10:01:04 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 向日葵 店主 イクリール「 いつだって、リルは可愛いよ。 この先何がどうなっても 私の可愛い、大事な友達。 」 (-8) 2021/12/12(Sun) 10:01:10 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそうでしょ、って 首を傾げた。 互いに話せないことがあったって …… 願いが、どんなものでも。 私は彼女の髪を撫ぜて、 にこりと咲ってみせた。* (39) 2021/12/12(Sun) 10:01:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラお腹の中がうだるように熱い。 限界まで媚肉を広げられているせいなのか、 発情状態が収まらないせいなのか ―――― 「 … っん、 にゃ ぁ、ぅ……ッ! 」 平気だよ、と返そうと開いた口から零れたのは 兎族だというのに、まるで猫のような艶声だった。 彼が少し動くだけでも水音が響いて、 とん 、と奥に熱が触れるのがきもちよくて。 (*8) 2021/12/12(Sun) 10:56:58 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ッも、へいき だからぁ……! おく、ゆっくり だめ …っ 」 激しく責め立てられる方がつらいと思っていたのに、 まるで獲物をじわじわと嬲るようなゆるやかさを 幼子のように頭を横へ振り、うわごとのように零す。 準備が出来過ぎているからこそ 気遣うような動きひとつさえ敏感に拾い上げてしまう。 涙を拭ってくれる指先の感触にも びくん、と肩を跳ねさせて。 (*9) 2021/12/12(Sun) 10:57:03 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ割り切れないから半端者なのだと彼は言うけれど、 それが悪なのかと言えば、きっと答えは否だ。 ―――― 形になり始めた思考を放り投げて 女は青年を見詰め、声を震わせる。 「 だい、じょうぶ …… だから すきにして……? 」 自分の魔力が上質であることなんて、とうに識っている。 彼だってきっと、我慢するのはつらいだろう。 誘うように僅かだけ魔力を溢れさせ 彼の身体へ足を絡めた。* (*10) 2021/12/12(Sun) 10:57:05 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ( …… 傘、返そう ) 魔術師が自宅を出たのは、まだ朝も早い頃。 彼は女なのだからとあまり良い顔をしなかったけれど 裏街を散策しなければ許されるだろう。 ―― 出来れば祭りが終わるまでには、 返しておきたいところだったし。 黒いローブを纏い、耳が隠れるよう目深に被り 雪のちらつく外を歩く。 市場街は既に賑わいの音で満ちていて、 避けるように裏通りへ足を踏み入れた。 (52) 2021/12/12(Sun) 11:30:54 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ行き場の無い者達が集まるような影の世界。 居心地が良い、とまでは言わずとも ここは全ての者が其処に在ることを許容する。 この時間に訪れるなら、朝食でも差し入れれば良かったか。 そう考えて、一瞬だけ引き返そうと思ったけれど 彼が既に済ませてしまっている可能性もあるから 結局そのまま店へ赴くことにした。 (53) 2021/12/12(Sun) 11:31:00 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 真珠堂 ―――― 店が近付くにつれ、やけに猫の声が響いてくる。>>23 また睡眠を邪魔されているのかと首を傾いで、 それにしては随分ではないだろうかと 傘を抱えながら、女はぱたぱたと地を蹴った。 「 ―――― ッ 」 ようやく見えた店の扉は、鍵の部分が破壊され>>20 何を考えずとも事態を察せる有様で。 店先の傘置き場に傘を差し、 女は勢いを殺せないまま扉を開いた。 (54) 2021/12/12(Sun) 11:31:09 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 テレベルム、大丈夫!? 」 彼には第二の望まぬ客人のように思えただろうか。 半ば飛びこむように室内へ足を踏み入れた魔術師は、 猫に囲まれる人魚の姿を見捉え、息を零した。 それから荒らされた痕跡のあるカウンターと、 床に散らばる血の色に、眉を下げ。 (55) 2021/12/12(Sun) 11:31:14 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラひとまず彼が怪我をしているのなら、治癒が先だろうと 女は彼の近くまで歩み寄り、膝を折る。 猫たちが警戒して鳴くようであっても 「ごめんね」と彼らへ断りを入れてから。 「 …… どうしたの、こんな … いたい、でしょう 」 転んで怪我をした等という言い訳は聞かぬつもりで、 拒まれなければ、まるで何かに食われた後のような 赤色を覗かせる右腕にそっと手を翳し。 得意ではない治癒魔術を唱えるのだけれど。* (56) 2021/12/12(Sun) 11:31:59 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a11) 2021/12/12(Sun) 11:33:40 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ制止の言葉は耳には届かなかった。>>59 常ならば綺麗に煌く凪いだ海色はやや伏せられ、 己を見捉えてか、ようやくゆるりと開かれる。>>60 きゅ、と寄せられた眉を痛み所以だろうと思い込み 肩を慰撫されれば へにゃと眉を下げた。 「 そんなの良いよ。 テレベルムの怪我の方が大事でしょ 」 仮に汚れてしまっても、洗ってしまえば好い話。 苦く笑うだけで治癒を拒まない様子を見れば 女は相変わらず自分が痛いような顔で、魔力を込めた。 遠巻きの猫たちには――すこしばかり安堵もして。 (76) 2021/12/12(Sun) 13:26:35 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 私の方が痛そうに見えるなら、 テレベルムが痛いの我慢してるからだよ。 こんな時くらい、素直に言ってもいいのに 」 治癒魔術は得意ではないけれど、 掛け続けられるだけの魔力量は充分に保有している。 流石に欠けた肉体を再生するのは、と思ったが 彼の人魚としての能力が幸いしたか。 犬猫に食われたなどと抜かしていれば>>61 じとりと睨みつけるくらいはしただろうけど。 (77) 2021/12/12(Sun) 13:26:41 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 酔っ払いって、……ほんとにそれだけ? 人魚を狙って来た人とかじゃなくて? だって、腕 … 」 いや、酔っ払いでも十二分に問題か。 酒場などではなく裏街で酔った挙句に暴れる輩なんて 碌なものではないだろうけれども。 ただでさえ不思議な妙薬を売っている店だ。 人魚ではないかという噂も出回ったことがあるのだし、 もしもまた広まってしまえばどうなるか ―― …… 恐ろしい想像にすぐさま終止符を打ち、 女は己を気遣う言葉へふいと顔を逸らした。 (78) 2021/12/12(Sun) 13:26:48 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 私のことばかり気遣わなくて良いよ。 …… 何かあっても、対処……出来るし 」 少しだけ言い淀んだのは、昨日の記憶が過ったせいだ。 いやあれは全てが絡みに絡んだ結果なのであって 友人と見知らぬ他人では前提も勝手も違うはず。 だから問題無いと結論付け、 ひとまず傷も癒えたのを見れば、術式を解いた。 「 ………… 」 室内に魔力の跡でもないかと探ってはみるものの、 検知出来るようなことは無く。 (79) 2021/12/12(Sun) 13:27:04 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラどちらにせよ、このままここで過ごすのも危険だろう。 またいつ暴漢が訪うかも分からないうえ 人魚の肉を手に入れたなんて噂が流れてしまえば、 後はもう目も当てられない展開になるのが見えている。 「 ねえ、ひとまず私の家においでよ。 誰が来るかも分かんないし ―――― お店が直るまでは、開けられないでしょ 」 自分の家なら、そも家を知っている人は極少数なのだし いざとなれば防衛魔術でどうにか出来る。 そこらの宿よりもよっぽど安心出来る場所だ。 (80) 2021/12/12(Sun) 13:27:11 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラふと思い至ったように、彼の頬へ指先を伸ばす。 想像通り、彼の甘そうな色をした肌は 最初出会った時と似たような冷たさを呈していた。>>23 「 …… 冷たい。 碌に魔力もないんだから 次があったらほんとに死んじゃう。 ―――― 立てそう? 」 多少拒否されても、自分の家まで避難させるつもりで。 …… 本当に嫌がる素振りでもあれば 耳をへにゃんと揺らし、叱られた子どものように 彼の瞳をじいっと見詰めて訴えかけるのだけれど。* (81) 2021/12/12(Sun) 13:27:18 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a16) 2021/12/12(Sun) 13:28:47 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* 友達とヤっちゃった後に普通に警戒心なく家連れて帰ろうとするアホ兎がいるってほんとですか!? ビッチじゃないのにビッチになっとるが… (-29) 2021/12/12(Sun) 13:31:32 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… だって、嫌でしょ。 傷付いたひとを見るのは … 」 >>89 彼の言葉は実際その通りで、否定する隙もない。 すこし拗ねたような顔でちいさく呟き 彼の心遣いを敢えて無視して、床に座り込んだ。 正確に言えば、見るのが嫌なのは傷付いた友人だ。 見知らぬ他人や、或いは女を敵視するような同業者なら 求められれば助けはするけれど、それだけでしかない。 ―――― それでも魔術師にしては 人当たりや対応が柔らかな部類なのだが。 (103) 2021/12/12(Sun) 15:34:13 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 肉食の獣人? …… そう、気性の荒いひとたちなら 確かに暴れることもあるかもね … 」 どれくらい獣の血が濃いかにも依るけれど、 それにしたって中々の暴れ方ではある。 猫に毛が生えたような類などというあからさまな詭弁には 「嘘でしょ」と切り捨てて、咎めるような視線を送った。 かといって怪我人にそれ以上の文句を言う気も起きず、 後はもう怒っています、と態度で表すしか無い。 そっぽを向き、耳を揺らし ―― 言葉に詰まって。 (104) 2021/12/12(Sun) 15:34:18 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ―――― … ううん、なにも? 」 ふるふると頭を横に動かし、それ以上を断ち切った。 最初は事故だったとはいえ求めたのは女からで 見知らぬ他人に、あんなことをする理由もない。 代わりにこのままここにいることの危険性を説き、 裏街が人魚には適さぬ場所であることを紡ぐ。 せめて自分のように魔術の心得があればと思うが、 かといって魔力を使いすぎれば凍えてしまう。>>92 人魚とは斯くも脆い生き物なのか、と ―― それを識ってしまったが故に 女は過保護になってしまっているわけで。 (105) 2021/12/12(Sun) 15:34:28 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラけれど、心優しいからなどではきっとない。 本当の意味で優しいのであれば、…… ―――― 「 ふふ、……どういたしまして。 」 胸中に過った苦い思いを飲み込んで 女は床から身を起こす人魚の手を握った。 最初の時のようにひどくはないだろうけれど あまり余裕を抱いてもいられなさそうだ。 鞄に荷を詰める作業を手伝い、 冷え切った外へと足を踏み出す。 (106) 2021/12/12(Sun) 15:34:37 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ裏街には女の同業も多いから、ローブを被り直し 隣の彼にも顔を隠すことを勧めようとして ―― ばつが悪そうな顔に、きょと、と目を瞬かせた。 「 ……………… ? 離すの? 」 繋いでいた方が何かと安心出来るのだけれど、 かといって強制するようなことでもない。 彼が解きたいというのならば、 やや不安げな色を眸に乗せながらも、それに従おう。 ―― そうでもなさそうなら、手は繋いだまま。 雪が彼を冷やさないように魔術で覆い、 相も変わらずしんしんと降りしきる銀白の世界を つめたい人魚と共に歩く。 (107) 2021/12/12(Sun) 15:34:58 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 自宅 ―――― 自宅の扉を開けば彼に入るよう促し、鍵を閉める。 手を繋いでいたままならば、部屋に入れば温もりを離し 「そこ座ってて」と、机近くの椅子を指差した。 彼が出て行ってからは、椅子なんて二つも要らないから 奥に仕舞っていたのだ。 椅子をもうひとつ引っ張り出し、両手で持ち上げて 彼の隣へ並んで座れるように置きながら。 (108) 2021/12/12(Sun) 15:35:11 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ流石に昨日の今日ともなれば、 自室には友人の魔力がまだ消えずに残っているけれど ここで話す分には、勘付かれることもないだろう。 「 あったかいもの飲む……より、 先に魔力あげちゃう方が良いかな。 …… さむい? 」 幾ら室内の温度を上げたとしても、 魔力不足による影響はそれだけでは到底補えない。 心配そうに彼を見つめ、 女は指先へ魔力を込めると、彼の頬を掌で包み込んだ。* (109) 2021/12/12(Sun) 15:36:38 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラぐるぐると熱が体の奥底で燻って、 内側から焼かれているような錯覚に溺れそうな程。 散々に焦らされ、本能を煽られ 余裕の一枚さえ剥がれ落ちた思考ではもはや、 声を噛み殺すことも出来なかった。 「 ひぁ、あ、ふ……ッんぅ、う……! 」 彼に奥を突かれる度、思考回路が焼き切れるような。 甘い痺れと快楽しか分からなくなって、 首筋へ吸い付かれても、痕が残るなんて制止ひとつ 投げることさえ出来なかった。 (*32) 2021/12/12(Sun) 16:25:17 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ッや、いっしょ、だめ……っ ふぁ、 あ、ン、んん〜〜〜……っ! 」 ずるりと引き抜かれるのがばかみたいに気持ちよくて、 体内に収めきれない熱が一気に最奥まで届くたび、 視界がちかちかと瞬いた。 同時に胸まで触られては、快楽をどこにもやれず 媚肉はきゅうきゅうと震え続け 女の口からはひっきりなしに悲鳴が零れ落ちる。 ―――― だめだ、ほんとうに、これいじょうは。 なにをされても、ずっと絶頂から降りて来られない。 (*33) 2021/12/12(Sun) 16:25:28 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ふぁ、ん、ンぅうう……っ! 」 一際強く奥を突かれ、彼が欲を吐き出すのと 食らい尽くされた兎が身体を大きく跳ねさせて くたりと倒れ込むのは殆ど同時だった。 「 ん、……おなか、あつ…… 」 特段身体が小さいわけでもないはずなのに、 中に出された白濁は収まりきらず溢れてくる。 万が一孕まないよう魔術をかけてはいるけれど それが出来ない女ならば、――。 (*34) 2021/12/12(Sun) 16:25:38 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ少し取り戻したまともな思考回路は、 再度彼が腰を動かしたことですぐさま霧散する。 「 や、ぁっ、 ――― なんで、ぇっ? も … おわった、おわったから、 きもちいいの、いらにゃ……っ! 」 確かに好きにしてとは言った。 加減だとか、気遣いなんて要らないとも。 ―― けれどそれは、痛くても良いからという意味で 快楽漬けにして構わないなんてわけではない。 必死に頭を横へ振り 手を伸ばしても、 回らない呂律と合わせて 彼には真意など伝わらず。 (*35) 2021/12/12(Sun) 16:25:43 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ結局解放されたのは、当初の想定から大幅に外れ 窓の外に見えていた筈の太陽が姿を隠した頃。 言葉は意味を成さず、甘い悲鳴ばかりが零れ落ち 出された精液で薄かったはずの腹がぽこりと膨れ 「ばか」の一言さえ出なくなってしまった女は、 兎のように真っ赤な眦で、青年を睨むのだった。* (*36) 2021/12/12(Sun) 16:25:52 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a22) 2021/12/12(Sun) 16:26:44 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* テレベルムくんかわいすぎて草 メレフくんとロル回してた時も思ってたけどこの村男性陣が可愛い寄りですね……すきです…… (-37) 2021/12/12(Sun) 18:30:01 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 思い詰めることがあれば、と。 彼がそう言った時、女は月光の色をした瞳を瞬かせて それから何も言わずに咲ってみせた。 恩を感じる必要なんて、どこにもないというのに。 …… そうやって向けられる優しさこそが既に 女にとっての 対価 ≠ノ等しいのだから。 「 ん、お願い? 珍しいね、――いいよ。 出来る範囲なら、なんでも叶えてあげる 」 魔力はもっと効率よく渡す方法もあるけれど、 彼相手にそんな方法を取るのは気が引ける。 冷えた身体を暖めるように魔力を明け渡しながら 女は首を傾げ、肯定を返した。>>117 (129) 2021/12/12(Sun) 19:06:38 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―― 彼は自分になにを望むのだろう。 例の酔っ払いを探してほしいというならば可能だろうし、 魔術の行使を願うなら引き受けよう。 そんな気持ちで彼の言葉を待っていれば、 「 …… ………… 私の作ったご飯? それは、もちろん 良いけど。 ――――そんなことで、いいの? 」 声音には困惑の色が乗り、 感情と連鎖して揺れた耳が、被った儘のローブを動かす。 そのままフードがするりと落ちて ぴるぴると震える耳が空気に触れた。 (130) 2021/12/12(Sun) 19:06:51 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 簡単なのでいいなら、 今作れるけど …… 」 人魚の生態をまるで知らなかった最初の頃なんかは、 彼が食べられないものを作ってしまうこともあったが。 ならば果物や魚なら、と試行錯誤した名残で 今も家には肉よりもそれらが常に置かれてある。 とはいえ今は一人で住んでいる以上、 食事の手を抜いてしまうのは致し方ないことで。 フルーツを使ったオムレットだとか、 魚のムニエルくらいしか作れそうにないけれど。 (131) 2021/12/12(Sun) 19:07:03 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ彼がそれでいいと頷くのなら、女はこくんと頷いて 魔力がある程度まで回復したのを確認した後、 立ち上がってキッチンの方へ向かうだろう。 今ではなくもう少し後が、ということならば 彼が住まう以上、危ない薬品だけは片付けたいと どのみち一旦は隣を離れるのだけれど。 ―――― 室内には貴重な魔術書も沢山あるのだから まさか古びたノートに興味を抱いているとは知らず。>>116 故に、彼が手に取って読もうと思えば容易だろう。 (132) 2021/12/12(Sun) 19:07:11 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム特段、専門的な魔術の知識が書かれている訳では無い。 術式構築や材料こそ難解ではあるだろうけれど、 所詮は書物ではなく、あくまで女のメモなのだから。 ノートの中には転生魔術に始まり>>1:210 生まれ持った種族や身体を捨て去る為の魔術の話が 幾つも書き連ねられている。 彼がどれくらいまでを理解するかはともかくとして、 人魚から人間の身を得た彼ならば 変化魔術の項は、他より理解がしやすかったかもしれない。 (-38) 2021/12/12(Sun) 19:07:20 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム人間の作り方 ≠フページだけは つい最近書かれたものだと分かるだろう。 必要な道具、材料の分量や注意事項に始まり 器へ魂を入れ替える魔術の話 ―――― 一見すれば、唯の荒唐無稽な夢物語だ。 けれどその絵空事は、 高位魔術師ならば時に、可能になる。 (-39) 2021/12/12(Sun) 19:08:13 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラどちらにせよ女は、久方振りの同居人の気配に 頬を緩めながら 作業の為に手を動かす。 兎族とはいえ兎のように、 寂しいと死んでしまうなんてことはないけれど ―― …… 事態が落ち着くまでの一時とはいえ 彼が戻って来てくれて嬉しい、と喜ぶのは …不謹慎だと怒られてしまうのかもしれない。* (133) 2021/12/12(Sun) 19:08:23 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a25) 2021/12/12(Sun) 19:09:46 |
【秘】 薬屋 テレベルム → 魔術師 ラヴァンドラ人間の肉体に、魂だけを宿す…か。 [原理の仔細はあまり理解出来ないし 何処まで実現可能な確実性が保証されているかも解らない。 分かるのは、小説や詩篇とは違うものであるのに 彼女の夢想が詰まっているという事。] ………、 ………。 [夢と、希望と。 血と、泪と。 苦悩と、葛藤と。 きっと、すべてが ――― …、] (-46) 2021/12/12(Sun) 20:37:12 |
【秘】 薬屋 テレベルム → 魔術師 ラヴァンドラこれが、ラヴァのしあわせなのか? [キッチンに居る彼女に届く言葉では無いだろう。 これが実現すると彼女が本当に 人間という生命体になれても しあわせなラヴァンドラという 一人に成るという想像を 男は、脳裏に描けないで居る。] (-47) 2021/12/12(Sun) 20:39:22 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* あぇ!?戻り20時とかじゃなかったっけ ふ、筆はや……後やっぱごはん そうだよね…!?ってなった、予想外してたら秘話がアレでそれであれなことに (-48) 2021/12/12(Sun) 20:45:40 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラまさか性格の捻くれた者が多数を占める魔術師である女に 神聖なものを連想しているとは、夢にも思わない。>>146 ―― それは彼の性格故なのか 或いは陸の世界を知らぬが故のものなのか、 …… 「 …… だ、だめじゃない けど…。 えっ、……と…… ありがと、ぅ……? 」 >>147 彼の優しさは、今まで共に過ごした時間分だけで 痛切に染み渡るくらいには識っているから。 率直な褒め言葉を上手く揶揄いで流せなくて 頬を薄桃に染め、咄嗟に俯いた。 (154) 2021/12/12(Sun) 21:19:58 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ黙された耳や尻尾への思いは、当然ながら察せないが。 確かに感情と直に結びついているだけに 料理中ぱたぱた揺れたり、尻尾も毛が逆立ったり、 そんな光景をお見せしていたのだろうけれども。 「 私へのお願いで、魔術じゃ無くて 料理を頼んだの … 貴方が初めてだよ。 じゃあ、一緒に食べよっか。 すこしだけここで待っててね。 」 微笑みながらそう紡いで、 女の身体は彼から離れ キッチンへと消えていく。 (155) 2021/12/12(Sun) 21:20:05 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ朝から不運に見舞われたのだから、 林檎と苺を使ったオムレットの方にしてあげよう。 甘いものは疲れた心を癒してくれるとよく言うし、 彼もパイ屋のアップルパイなんかは好物だったはずだ。 魔術に関して魔術師に敵う者がいないように、 料理については料理の専門家に勝てるわけもないが。 ―――― なんだか少し、心の中で張り合ってしまうのは 誰かの為に何かを作るのが久しぶりだからで。 まさかその間に、来客の少なさ故油断して放置していた あのノートを彼が読んでいる、などとは知らず。>>150 女は丸い尻尾をご機嫌に揺らして、 甘い香りが漂うオムレットを皿へ移した。 (156) 2021/12/12(Sun) 21:20:10 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ねえ、テレベルム 飲み物なにが、―――― …… 」 オムレットの乗った皿を持ち、部屋に戻りながら 魔術師は呑気に飲み物の好みを尋ねようとして。 >>151 ノートを開き、何事かを思案する彼の姿を見捉え 続くはずだった言葉を宙へ溶かした。 「 ………… それ仕舞うの、忘れてたな。 」 全容を理解出来ている、とは思わないけれど 全てを読み解けないようには、書いていない。 (157) 2021/12/12(Sun) 21:20:13 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ下手に触れれば余計な墓穴を掘りかねない気がして、 女は静かに息を零した。 机の上へ皿を置き、椅子にゆっくりと腰掛ける。 「 ――― … 安心してよ。 それ、人魚のなにかが必要な魔術でも無いし…。 ………… …… 、 」 そこまでを揶揄うように紡いで、結局言葉が消える。 彼が考えていることは 今更そんな心配事などではないことくらい、 流石に理解っているつもりだった。 耳がぺたりと垂れて、女の視線も迷子のように彷徨い ―― それから視線を上げ、彼の顔を見詰める。* (158) 2021/12/12(Sun) 21:21:33 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* プロローグからト書きの心情描写でさえラヴァにやさしい!妹的ポジですか!と思ってたら めちゃ……あのあのあの……(動揺) (-56) 2021/12/12(Sun) 22:00:32 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ紅茶やココアを淹れるのは、もう少し先になりそうだ。 ―――― ノートを手に思案顔を浮かべていた彼が、 殆ど反射のように謝罪を紡いだのを聞けば>>161 女はふるふると頭を横へ動かした。 元はと言えば、机などに放置していた自分が悪い。 彼が信頼していると言ってくれるのなら 安堵したように肩から僅か力を抜いた。>>162 それから続けられた言葉には、眉を下げ。 「 ………… それは、だめ。 私がほしいって言うことがあっても……。 」 ぽつりとそう返そう。 (195) 2021/12/12(Sun) 22:52:27 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ人魚の血肉や涙は、人を一夜で王に変えかねない。 そんなものに興味が無い相手だろうと 易々と渡すなんて 死期を早めるようなものだ。 人も人外も欲深いと、身を持って今日識っただろうに。 「 ………… なぁに 」 名前を呼ばれれば、びく、と身体を揺らし 女のことを見つめ返す海色へ、視線を交わらせる。 椅子ごと女に近寄った彼が腕を伸ばせば 叱られる直前の子どものようにぎゅうと目を閉じて。 (196) 2021/12/12(Sun) 22:52:36 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ馬鹿なことをするなと言われるのだろうか。 それとも魔術師である女を恐れて消えるだろうか。 ―――― 最悪の想定を覚悟した女に訪ったのは、 ふわりと頭を抱き込まれる感触だった。 「 ―――― … 、? 」 月の色を閉じ込めたような瞳を見開いて、 何も言えないまま、彼の問いが耳に入る。>>164 耳へ触れないようにする気遣いひとつが痛くて、 …… 女はローブに隠れた掌を握り締めた。 (197) 2021/12/12(Sun) 22:52:42 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ……………… 人間、なら …… 」 ようやく紡いだ声は、寒くもないのに震えていた。 誰にも踏み入らせなかった境界線。 言ってしまえば、言わなかった頃には帰れないのに 女はそれでも、言葉を発してしまったのだ。 「 こんな耳だからって、独りになることも 魔力が多い兎は面倒だって言われることも、 …… なんにもないと思ったの … 」 彼だってきっと、見たことくらいはあるだろう。 兎族は殆どが真っ直ぐな耳で、 女のように垂れた耳の持ち主はいないことも。 (198) 2021/12/12(Sun) 22:52:47 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム「 ただ人間に変わるだけじゃ、だめだったの …… こんな体だったこと自体を捨てて 惨めな過去なんて全部、無かったことにして …。 」 (-68) 2021/12/12(Sun) 22:52:53 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ彼への問いに返したものはどれもが夢見事で、 ―――― 必ず約束されるとは限らないことばかり。 この魔力と魔術で、 かつて自分を突き飛ばした子らを殺すことなんて 赤子の手をひねるよりも簡単だった。 夢を夢見るより、 全てを壊してしまえる力があった。 …… 街で見かけた幸せそうな子達のように 笑って生きていきたかった。 (199) 2021/12/12(Sun) 22:53:08 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… この魔術、大嘘なの 私でもきっと使えない。 人間を作るところまでは可能でも きっと、魂を移すところで失敗して …… そのまま死んじゃうから 」 そう。――だから、私の願いは 最初から叶うはずなんて、無かったのだ。 それで良かった。死んでしまっても。 彼が妹を探すためにこの家を出て行ってしまって以来 …… 私はもう、ひとりぼっちを耐えられなかったから。* (200) 2021/12/12(Sun) 22:53:14 |
【秘】 薬屋 テレベルム → 魔術師 ラヴァンドラ苦しかっただろう。 同族にすら、仲間では無いと指をさされるのは。 ……つらかったな、孤独は。 (-84) 2021/12/12(Sun) 23:40:45 |
【秘】 薬屋 テレベルム → 魔術師 ラヴァンドラ……人間じゃなくて。 魔力が暴走するほど有り余っていても。 そんなあんたに、俺は救われたし、 あんたが他者に与えられるほど魔力を持っていなければ 俺は死んでいた生き物だ。 ―――それだけじゃ、なくてな。 [承認欲求を満たして欲しい、ただそれだけの為に 彼女は苦しんで来たわけでは無いだろう。] (-87) 2021/12/12(Sun) 23:42:14 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a39) 2021/12/12(Sun) 23:56:02 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* あっっフェレスちゃんのお家訪問先我が家!? でもプロローグでなんかフラグ建ってたもんね 拾う拾う拾います あわわ (-95) 2021/12/12(Sun) 23:58:49 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a41) 2021/12/13(Mon) 0:00:14 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラきっと女は彼の痛切な覚悟の話を聞いたとしても>>215 それでも、首を縦に振ることなんて永劫に無いのだ。 唯一の肉親を探すため、陸へ上がった人魚の彼に 欲の犠牲になれなんて ―― とてもではないけれど。 例えば拾った人魚が、もっと女に優しくなくて 魔力全てを使ってでも妹を探せ … だとか そんな者であれば、女だって躊躇いはしない。 けれど実際彼はどこまでも女に甘いのだ。 ―――― だからこそ、 …… (258) 2021/12/13(Mon) 11:05:02 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム彼が此処を出て行ったあの日、 「 いかないで 」とは最後まで言えなかった。 ―――― 我儘な欲の為に 貴方を縛る覚悟なんて、無かったから。 (-113) 2021/12/13(Mon) 11:05:08 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ彼は名前を一度呼ぶだけで、女の言葉を聞いていた。>>217 拙いばかりだっただろう独白めいた願いを、 遮ることも ――――窘めることもせず。 この願いが本当の意味で叶わないことを識っていて、 だから女はあの日、友人の正解を誤魔化した。 「 ………… ばかだって、言ってもいいのに。 」 手向けられる優しさに、女は苦く笑おうとして 結局目を伏せた。>>218 人の欲などないだろう綺麗な世界の生き物に、 女の馬鹿げた空想を知られた苦さが胸中を占めて。 …… 友達がいて、人に求められる力もある。 ―――― けれそれは、きっと唯一では、ない。 (259) 2021/12/13(Mon) 11:05:41 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ―――――― 、 ………… …… ぇ、 」 無意識に零れ落ちた言葉は、宙に溶けた。>>221 女の耳へ届いた彼の優しさどれもが嬉しくて、 だからこそ手を離してあげようと思っていたのに。 >>224 彼の腕が少しばかり緩めば、 俯いたままだった女も漸く頭を上げた。 綯い交ぜになった感情ゆえに、涙で潤んだ双眸が 彼の曇り一点もないような海色を見つめて。 (260) 2021/12/13(Mon) 11:05:47 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… でも、……。 妹のこと探しに、ここまで来たんでしょ … ? 」 その使命と、女の願い。 ―――― 彼にとって釣り合いが取れると思えずに 女は耳をぱたりと揺らした。 探し探されるような肉親もいない自分には、 縁の遠い話だ、と思っていたけれど。 彼はその為に危険を犯し、身を削っていたのではないか。 ―― ここを出て行った理由など識らぬ女は>>165 迷子の子どもめいた仕草と躊躇いで、 男の服を きゅぅ、と握った。 (261) 2021/12/13(Mon) 11:06:00 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルムあの日、ただ見送るだけだった彼を ここに縛るのは、呪いにも似ている。 理解っていたのに ―――― 私の手は貴方へ触れた。 (-114) 2021/12/13(Mon) 11:06:06 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラふるりと睫毛が震え、少しだけ目を伏せる。 対価さえあれば願いが叶う場所で ―――― … 欲することが罪ではないのなら、 「 もう、どこにもいかないなら …… テレベルムに、あげる。 だから … ひとりにしないで……。 」 彼の行動や心を縛るつもりなんて欠片もない。 ただ、最後に帰ってくる場所がここであるならば 其れで良いと、女は思ってしまったから。* (262) 2021/12/13(Mon) 11:06:18 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 夕刻/自宅 ―――― 魔術師の家を知る者は、少数の友人と人魚しかいない。 故にそれ以外の訪問者といえば大抵が、 何らかの企みを抱えた招かれざる客人だ。 「 ………… 誰? 」 窓の外は、空色が陽色に傾き始める頃合い。 ノックの音と、友人のものではない声に>>238 魔術師は雰囲気を尖らせ、扉を開いた。 (270) 2021/12/13(Mon) 11:41:33 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ夕刻ともなれば、人魚の彼は家にいたか。 何処かへ出掛けるというのなら、女は過保護を表に出し ローブに防御魔術を掛けて与えただろうけれど。 そうでないのなら、奥へ下がるように言い含めて。 扉を開ければそこには、 予想とは真逆の、可愛らしい少女が立っていた。 「 ―――― ぁ、れ 貴方確か、パイ屋で会った……? 」 女は思わずといった様子で小首を傾ぎ、 それから少し悩む素振りの後、彼女を招き入れる。 人魚の在り処が漏れたとは考え辛い。 ならば恐らく、目的は女の方だろうから。 (271) 2021/12/13(Mon) 11:41:53 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ少女には背を向けないまま椅子を勧めてみるけれど、 彼女は素直に従ったかどうか ―――― どちらにせよ女は、一見すれば柔らかな笑みを浮かべ。 「 …… それで、どうしたの? 誰かに言われてここに来たのかな。 」 まさか迷子というわけでもないだろう。 入り組んでいる場所ではないし、 賑やかな喧騒を辿れば 祭りの間はすぐ表へ出られる。 目的と ―― 依頼主の正体を探るように 女は問いを投げた。* (272) 2021/12/13(Mon) 11:42:03 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a45) 2021/12/13(Mon) 11:44:10 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* ラヴァよく昨日ほぼ1日ヤってあんな走れたなと思うんだけど ロップイヤーの兎は他種より足腰健康らしいからつまりそういうこと(こじつけ) (-121) 2021/12/13(Mon) 13:36:29 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―― 彼の言葉を信じていない訳ではないけれど>>292 触れたことのない温もりへ戸惑っていたのは、本当だ。 聞き飽きるまで言って欲しいと女が乞えば 恐らく彼は、その通りにしてくれるのだろうが ―― ふるりと女は首を横に振り、小さく唇を開き。 「 … テレベルムに、好きって言われると 心臓がどきどきする、から…… 」 散々彼に理路整然と陸の世界を説いてきた口は、 子どものような言葉しか紡げなかった。 本当に言葉通りにされては心臓が壊れてしまいそうで、 (310) 2021/12/13(Mon) 21:02:45 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 〜〜〜 … ッ、!? 」 泣いてない、と強がろうとした女は 息も言葉も詰まらせ、耳を大きくぱたん!と揺らした。 涙を拭った温もりの正体が指先などではなく、 彼の唇であることに気付いたからだ。 はくり、と幾度か口を開いては閉じ。 結局頬を真っ赤に染めた兎は言葉を飲み込んで それから男のローブを掴んだのだ。 (311) 2021/12/13(Mon) 21:02:52 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 人魚には掟があると彼は言う。>>294 生態を知られてはならない。 それが掟というのなら、恐らく彼は女へ正体を告げた時点で 禁忌の棘を踏んでしまっているのではないか。 「 ………… …… 」 人間になった妹を殺し。 同族殺しの咎を背負って男も死ぬのが使命だと、 … …… 女は唇を噛んで俯いた。 (312) 2021/12/13(Mon) 21:02:58 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ獣人には獣人の決まりがあるように、 人魚にも人魚の掟があるのは当然とも言える。 だからといって、それが個人の幸福や未来そのものを 奪って良い理由にはならないだろう。 彼が女の話をただ静かに聞いてくれたのと同じように 女も黙して、彼が紡ぐ言葉を聴いていた。>>296 家族と呼べるような存在を疾うに失った自分には …… 同じ使命を持たぬ一介の兎では、 全て打ち明けた彼を抱き締めることしか出来ない。 (313) 2021/12/13(Mon) 21:03:02 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ合わさった頬の感触に、どうしてか泣きたいような。 ぽん、と背を撫でられれば 女は本物の兎さながらに、すり、と彼へ頬ずりをして。 「 旅……? 」 そうして投げられた提案へ、首を傾ぐ。 この街から出たことのない女には 想像もあまり出来ないような言葉だったからだ。 (314) 2021/12/13(Mon) 21:03:07 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 私、ここから出たことも無いし こんな体質だから …… 迷惑、かけちゃうかもしれない、けど。 ―――― それでも、いい? 」 頭には、友人の顔が浮かんでいたけれど。 そう遠い旅にはならないと彼が言うのなら、 …… それが彼の願いに繋がるのであれば。 頷かない程、女はひどい兎ではない。 魔力量の多い兎族なんて、旅には一番向かない上に ―――― 見知った場所を少しでも離れることも 彼の邪魔になるかもしれないことだって、 怖いことは幾らでも浮かぶ …… けれど。 (315) 2021/12/13(Mon) 21:03:13 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ彼が頷いてくれるのならば、 女はそっと彼を見上げ、―――― それから。 「 私のこと見捨てないって、 …… 約束のキス、して。 」 へにゃりと眉を下げ、そう強請った。* (316) 2021/12/13(Mon) 21:05:23 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* ルイージさん本当お気遣いありがとうございます……>メモ キャパ狭人間ですみません;; ヤるのは全く問題ないのでなんかの形で拾いたい (-160) 2021/12/13(Mon) 21:10:56 |
【秘】 薬屋 テレベルム → 魔術師 ラヴァンドラ… 俺にとってはお姫様だよ。 [口にしてから流石に気恥ずかしく、口端をむずがらせ。 そうと、柔らかな唇にも証を立てる。] (-162) 2021/12/13(Mon) 21:49:21 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラすき、は心臓にわるいとは言ったけれど。>>320 だからと言ってその囁きは、 実質的な意味とはそんなに変わらないのではないか。 ―――― なんて言う余裕など何処にも無く。 用意した朝食は、後で温めてしまおう。 …… 女の魔術なら一振りでそれが出来るのだし。 今何よりも気にして優先するべきは 目の前の彼だけだと、思うから。 不意に耳へ唇を寄せ、ちいさく囁く。 (341) 2021/12/13(Mon) 22:44:50 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム「 …… 貴方がどんな使命を持ってても 掟を破ってしまったんだとしても、 幸せを願っちゃいけないひとなんて どこにもいないよ、…… テレベルム 」 (-176) 2021/12/13(Mon) 22:44:56 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそうして彼が、女の厄介さも全て 構わないと受け入れてくれるのならば。>>321 女もこの魔力と魔術を 彼の夢の為に使ってみせよう。 「 …… ふふ。 ありがと、―― 私も頑張る。 迷惑は …… 掛けちゃうけど 妹に会えるように。 幸せになれるように、支える、から。 」 旅は、片方が支えて貰うばかりのものではないだろう。 果たして魔術が幾ら有用かは分からないけれど、 出来ることなら何でもしてあげたいのは、此方も同じ。 (342) 2021/12/13(Mon) 22:45:01 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… ぅ。 そういうわけじゃ、なぃ けど……。」 浮かべるのは、些かばつの悪そうな顔。 伸ばされた指先が、恭しく輪郭を撫ぜるのを 静かに受け入れて。 (343) 2021/12/13(Mon) 22:45:05 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラともすれば、まるで子どもへ対するような戯れ方。 穏やかに触れられることに慣れないこの身は、 くすぐったさへ肩を跳ねさせ、耳を揺らした。 「 …… ? それは、分かってる……けど。 」 裏街を歩くことを窘められたりはしたけれども 「女なのだから」と毎回気にしていた彼に、 欲の対象として接された記憶は一度もなかった。 ――だからこそ、無警戒に家へ連れ帰り 身体へ触れたりもしたのだろうが。 (*205) 2021/12/13(Mon) 22:45:11 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム―――― …… 双眸をぱちり、と瞬かせ それから女は、ふわふわと咲ってみせた。 「 …… 王子様に、なってくれるの? 」 本当は、そんなことを訊かずとも 彼は女にとっての王子様なのだけれど。 …… 言葉にするのは恥ずかしくて、 唇を重ね合わせ 飲み込んだ。 (-177) 2021/12/13(Mon) 22:45:17 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ人魚というのは、欲とは程遠い綺麗な生き物で。 彼自身もそんな風にこの家で過ごしていたから、 ―――― まさかそれが忍耐の結果とは露知らぬ女は 唇を割って入ってきた彼の舌へ、肩を揺らした。 「 ん、 ……ッは、ンぅ…っ 」 声を噛み殺そうとしても、 彼の舌が好き勝手に口の中で動き回れば、それも出来ず。 どうにか彼を止めようと絡めた舌は、 逆に上手いように搦めとられ、声の甘さに変じるばかり。 (*206) 2021/12/13(Mon) 22:45:23 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ひ、ぁ ――――ッ 」 敢えて尻尾を避けながら腰を撫でられれば、 背筋にぞわりと痺れが奔る。 甘やかすような触れ方がもどかしくて、 ―――― もっと触れて欲しい、だなんて、…。 何処か酩酊するような感覚に襲われながら 互いの唇が離れれば。 女はぽろぽろと涙を流し、男へ縋るように凭れ掛かった。 (*207) 2021/12/13(Mon) 22:45:29 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラふわふわと揺蕩うような感覚こそあれど、 今の女は発情なんてしていない。 …… だというのに、薄桃に染まった頬と潤んだ瞳は 彼にもっと直接触れてほしいだなんて 浅ましい欲に、溺れている。 「 ……テレベルム、 」 呼べば、それで女の真意は伝わっただろうか。 ―――― ふにゅ、と柔らかな胸を押し付けて 食べてほしいと強請る兎の顔で、彼へ口付ける。 (*208) 2021/12/13(Mon) 22:45:35 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… おねがい、 テレベルムが、ほしいの…… 」 聞き逃してしまってもおかしくない微かな声で ―― ラヴァンドラとしての心のまま。* (*209) 2021/12/13(Mon) 22:46:53 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 夕刻/自宅 ―――― お茶を淹れようと言う彼を案じはしたものの、 この少女が危害を加える予感もしないから 女はやや躊躇った後、「お願い」と答えた。>>302 そうして座った少女からは敵意も無く。 依頼をしにきた、という言葉を聴けば>>331 黙して続く内容を聴いていた。 「 ―――― 呪い? 」 そうして、柔和に保っていた筈の微笑みを 苦いものを食べたように、くしゃりと歪める。 (347) 2021/12/13(Mon) 23:04:36 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… 知ってるか知らないかで言えば、 答えはイエス。 使ったことなんかはないけど、…… 」 魔術師が扱うのは、魔術のみというわけではない。 何かを切欠にしてしまえば その力を悪用する為に奮う者も存在する。 けれど女の知識は、所詮知識止まりでしかなく 理論の構築や応用の説明などは出来ても 実行することは難しい。 ―――― なによりも、呪いというのは …… (348) 2021/12/13(Mon) 23:04:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 呪って欲しい人でもいるの? それともその逆で、 呪いを解いて欲しいとか? 基本的に、魔術の呪いなんていうのは ―――― 手を出すと碌なことがないよ 」 魔術の反動で死ぬ魔術師がいるように。 呪いなんてものを使ってしまえば 術者がどうなるかなど …… 。 女はそこで言葉を区切り、少女を見詰めた。 その頃には人魚の彼が 温かい飲み物でも、出してくれていただろうけれど。 (349) 2021/12/13(Mon) 23:04:54 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a58) 2021/12/13(Mon) 23:08:21 |
【独】 魔術師 ラヴァンドラ/* 1日目、日跨ぎ多軸に日和ってたら約束系回収出来ず更新を迎える 筆早くなって処理能力上げなきゃ……すみません…… (-186) 2021/12/13(Mon) 23:27:04 |
(a62) 2021/12/13(Mon) 23:41:06 |
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