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【独】 奇形 メイサイ 僕の心臓は、奇形です。 生まれつき心臓が悪かったみたいです。 両親は、1人っ子の僕を何とか生き永らえさせようと必死でした。 何度か手術を受けましたし、入退院を繰り返しました。 それでもやっぱり予後は芳しくなく、いつまた心臓の調子がおかしくなって死ぬか分からないような状況なんですけど。 両親はロッタリー制度にも多額の納税をしています。 その甲斐あってか、もうすぐ僕にも心臓移植を受ける権利が回って来そうです。 という訳で。 僕は、提供者候補の方々が話し合う様子を見学しに来たのでした。 (-2) 2022/02/20(Sun) 20:10:58 |
【見】 奇形 メイサイ「お。そろそろ話し合い始まりました?」 今回の候補者たちの会合を、ただ見ている。遠巻きに。 そうだ。ステルス機能があるんだっけ? 今はONにしておこうかな。折角だし。 (@1) 2022/02/20(Sun) 20:51:23 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「さあ始まりました第……何回だろう、ロッタリー制度候補者会議。 実況は僕、メイサイでお送りいたします」 「さて、解説のユメスケさん。ずばり今回の会議はどの候補者が選出されると思いますか?」 (-16) 2022/02/20(Sun) 21:11:26 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「そうですね〜、目立つ人を指さしたいところですが、 黙っている人の方を指をさす人もいますからね〜〜」 「第一印象から個人的に言えば数河お兄さんでしょうか。 なんか議論で負けそうな感じがするし」 「柚須お兄さん、フカワお兄さん、色芽木お兄さんあたりと すっご〜く会話の相性悪そうだなって思います」 (-20) 2022/02/20(Sun) 21:26:17 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「解説ありがとうございます、確かにカイさんは押しに弱そうです。可能性高いですね。 今後のカイさん周りの動きから目が離せませんね」 「おっと、ここでツルギさんとアクタさんの様子がきな臭くなってきました。 ツルギさん、学生さんにしては肝が据わってますよね。さてどう出るのでしょうか──」 (-25) 2022/02/20(Sun) 21:51:40 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「あ〜っと、このなんでもないように 身の上話を置くのはポイント高いくない?」 「ああいう何もかもを失くした子にこそ 希望を持って生きてほしいという人は一定数いますからね」 「ひとことで言ってしまえば可哀想ですから。 脚本お兄さんは剣城お兄さんに積極的に投票する気は なくなったのではないでしょうか。他にズラしそうです」 (-31) 2022/02/20(Sun) 22:06:20 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「おお……なかなか重い過去が来ました。 これを聞いて彼に投票するのは結構良心が痛みますねえ」 「そしてヒメノさんが登場しました。うわーすごい芸能人だ。 ご存知です? 僕は割とテレビで見てました。 この緊張感しかない空気にあのテンションで入って来るとは……さすがはアイドルと言いますか」 (-37) 2022/02/20(Sun) 22:24:23 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「御存じないんですよ〜〜国営放送しか見ない感じですから」 「ただ、アイドルという人らしいのは納得ですね。 場が一気に華やぎました。アイドルとは人に 夢や希望を与える職と聞き及びます」 「けれどあの切り込み方>>54を見るに、 腹に一物かかえていそうにも思えますね。 ただかわいいだけというわけではなさそうです」 (-42) 2022/02/20(Sun) 22:44:27 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「あらま、そうでしたか。 ヒメノさんは最近勢いのあるアイドルグループのセンター担当ですね」 「いやー、かなり強かに生き残ろうとされてますね。 まあ、これからどんどん売れるって時ですからね……提供者にさえならなければ……」 「と、ここで休憩の雰囲気ですかねえ」 (-53) 2022/02/20(Sun) 23:42:46 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「へぇセンター。それはそれは。 欠けてはならない立場ですね〜、あの勢いも頷けるものです」 「世間的に立場があろうとなかろうと 平等に不平等が降りかかるものですから 色んなことがままならないな〜って感じ」 「──さて、 それぞれがどのような姿勢でこの合議に臨んでいるか、 方向性の一端はつかめたのではないでしょうか?」 「これからの合議の進行がたのしみですね。 我々も流れに乗って一度休憩と致しましょうか鳴西お兄さん」 (-60) 2022/02/21(Mon) 0:10:20 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「緊張感のある話し合いをする方、場の雰囲気を和ませる方、表立ってあまり話し合いに参加されない方……色んな方がいましたね。 今後の展開がどうなるか楽しみっす」 「そうですね、我々も休憩としますか。疲れたし」 「という訳で。 今日の実況はメイサイとユメスケさんでお送りしました」 誰も聞いちゃいないけどね。 (-66) 2022/02/21(Mon) 0:39:05 |
メイサイは、にこにこしている。 (t8) 2022/02/21(Mon) 0:48:42 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『参加者のナツメです。 ちょっと話しませんか?』 あれやこれやがひと段落したタイミング。空き時間。 見学席のあなたへ、メッセージを送ってみた。届くのかな。 /* 死にたくないです(が仮HNのPLです)。 秘話対応難しそうだったら適当に断ってください… (-131) 2022/02/21(Mon) 4:14:41 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『どうも、メイサイです。 会議、しっかり見てましたよ〜。とはいえ、表ではあんまりお話されてなかったみたいですが……。 勿論。僕も丁度、候補者さんのどなたかに話聞きに行こうかなって思ってたとこなんすよね』 メッセージ着信1件。 僕は手元の端末で返信をした。見学は初めてだから、テレパシーには慣れてないよ。 /* 匿名見学者です、よろしくお願いします 秘話ありがとうございます、OKOKです〜 (-140) 2022/02/21(Mon) 9:35:39 |
【独】 奇形 メイサイ/* ナツメさんかカイさん辺りに声かけようかな〜と思ってたら向こうから来てくれた…… ありがたいけどこわすぎ ナツメさん誰なんだ なにもわからん wowwow 地の文に段落入れる人、知り合いでは確かカナさんくらいだが……!? (-148) 2022/02/21(Mon) 11:54:23 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『よかった!ありがとう。』 ぽん。ぺこりと恐縮するうさぎのスタンプ。 操作の挙動はぎこちないながらも、こういうのだけはいち早く身につけていた。 『見られてたの?恥ずかしいな…。 直接会った方が話しやすい?』 場所とか合わせるよ、と砕けた調子で申し出る。 あなたのメッセージがそんな感じだったし、プロフィールを見る限り、後輩のようだったから。 /* ありがとうございます、よろしくお願いします! (-153) 2022/02/21(Mon) 13:26:46 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『そりゃ見学ですから』 砕けた口調と可愛いスタンプに少し頬を緩める。 そういえば先輩なんだっけ。どこの学校なんだろうね。 『そうですね、会いましょうか。折角ですし。 さっき海を出してる人とかいましたし、ちょっと行ってみます? あ、それ以外でも構いませんけど』 凄いよね。ああいうのって見学でも出せるのかな。分かんないけど。 (-157) 2022/02/21(Mon) 14:16:15 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『海を』 困惑の区切り。そして電球マークのうさぎ。 気づきました、のシンボライズ。 『出せる!VRだから。すごいね…。』 話し言葉のような、短い言葉の連続。 ちょっと他人事の感嘆は、そのまま不慣れを表している。 じゃあ海に行くね、と続けて。 これからすぐで大丈夫?と念のための確認が添えられた。 (-162) 2022/02/21(Mon) 14:46:46 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『はい、海で』 僕もスタンプ送ってみようか、と一瞬だけ考えて思いとどまる。何送ったら良いか分かんないな。 結局いつもの無味乾燥な文章になった。 『大丈夫です。今から行きますね』 そう返信して、僕は例の砂浜へと向かうのだった。 (-176) 2022/02/21(Mon) 16:22:30 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ あなたが四角い海に着くと、少女は波打ち際に立っていた。 清掃された砂浜、焦茶のローファーに飛沫がほんのちょっとだけかかる、ぎりぎりの距離。 「返事くれて、ありがとう。 急にごめんね。びっくりさせたかな」 プログラムされた太陽の位置に見合った挨拶のあとで、そう言って。眉を下げて、ちょっと笑う。 好き勝手な話し合いのときより。そう、比べるまでもなく、少女の唇は滑らかに動いた。 (-181) 2022/02/21(Mon) 16:52:26 |
メイサイは、ナツメを見つけた。 (t14) 2022/02/21(Mon) 17:23:38 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ 奇麗に掃除された砂浜の波打ち際に、セーラー服の人影が見えた。 何だか趣のある光景だな、と思う。 「すいません、お待たせしましたかね」 そう言いつつも、駆け寄ったりはしないのだけれど。 ナツメさんに挨拶を返す。 「いえ。こちらも、話聞きたかったですし。 ……大勢いると緊張します?」 先の顔合わせの時よりも随分と流暢に紡がれる言葉に、僕はそう問いかける。 (-194) 2022/02/21(Mon) 17:26:43 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「ううん、さっき着いたとこ……」 振り向いて、テンプレートの語尾をぼやかしながら数歩。 互いに歩み寄れば、駆け寄るくらいの早さにすこし近づくだろうか。 「そうだね。緊張するし……みんな、真剣だから。 何言えばいいのか、分からなくなっちゃった」 恥ずかしいな、見られてないと思ってたのに。 少女は自分のセーラー服の手首をゆるく掴む。皺の描画。そうして、あなたを見上げて笑う。晴れ晴れしくはない顔で。 笑いかけながら、何の話する?と尋ねた。 (-203) 2022/02/21(Mon) 18:18:47 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「あはは。まじでピリピリしてましたもんね、あの時。 アクタさんとか、カイさんとか、ヒメノさんとか。絶対死にたくないって感じで」 ナツメさんの隣まで寄る。 軽い調子で尋ねつつ、水際にしゃがんだ。 「ナツメさんも、やっぱり死にたくないですか?」 静かに打ち寄せる波に手を浸してみる。 ……濡れない。 よく出来たホログラフフィのように、僕の手は水のオブジェクトの中を通過するだけだ。 見学者がうっかり溺れないようにという措置なのだろうけど、少し物足りないな。 (-275) 2022/02/22(Tue) 0:04:47 |
メイサイは、一瞬起きたけどまた二度寝した。 (t18) 2022/02/22(Tue) 2:02:28 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 透けた水とあなたの体を、驚いたように見て。 隣でしゃがんで、同じように波へ翳す。少女の手はひたりと海水に沈んで、ぬかるんだ砂へ触れた。 それから一度、二度。唇が薄く開閉して。 「……うん。死ぬのは、こわい、かな」 手を水に浸して、そこばかりを見つめたまま呟くように答えを口にした。 死にたくない、と。 当たり前のことを言うのすら、もう、少女には憚られる。 「でも。たぶん、私、提供者になるんだと思う」 口にしたばかりの簡単な二文字を、わざわざ置き換えて。 ちょっとだけ迂遠な言い回しで、ぼんやりと終わりを悟ったふうにして。 一際大きく寄せた波で、セーラー服の袖口が湿って重くなった。 (-297) 2022/02/22(Tue) 2:03:25 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ 悟ったように言う横顔を眺める。 まるで未来が決まりきったような物言いをするんだね。 「どうしてですか」 怖いのに? 「もっと、絶対生き残ってやるとか思わないですか。 まだ若いのに。これからやりたい事も、将来の夢も沢山あるんじゃないですか」 どうせ水に濡れないなら、と水の中に腰を下ろして言う。 寄せては返す波が足に纏わりついているが、そう見えるだけだ。実際は冷たくも何ともないし変な感じ。 (-305) 2022/02/22(Tue) 2:37:52 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ うーん、と声をあげながら、水面から手を浮かす。 皮膚を伝って指先から落ちる雫。 ちろりと赤い舌先が触れて、しょっぱい、と呟いた。 「どう、言ったらいいのかな。 ……いやな感じになっちゃうけど、ゆるしてね」 (-314) 2022/02/22(Tue) 3:49:23 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 私、かわいそうな子じゃないから。 躊躇いののち、穏やかなアルトがあなたの鼓膜を揺らす。 「みんなに話すほどのことがね、ないの。 小さい頃に出ていったらしいから、お母さんはいないけど、ほとんど覚えてないし。 事故とか、事件とかにもべつに、遭ったこと、ないし。 将来の夢とかもね、そんなに、何がなんでも叶えるぞ!ってことも、ないし」 話しながら脱いだローファーと靴下を砂浜に残して、ちゃぷんと海水に素足を晒してしゃがみこむ。 腿の裏に添えた手がスカートのプリーツを伸ばして、折りたたんだ膝に乗せられる。 「選びやすいから、2番を選んだだけ。 3は怖いし、1もなんか、丸つけにくくて」 少女は隣のあなたを見上げて、困ったように笑う。 「そんなだからたぶん、明日も何も言えないし。 投票していいですかって聞かれたら、断れないと思う」 どうしてかな。怖いのにね。 (-315) 2022/02/22(Tue) 3:50:22 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「はあ。なるほど。アピールポイントがないと」 彼女の身の上話を聞いた上で、相槌を打つ。 今まで特に何か悲惨な出来事があるでもなく、どうしても叶えたい事がある訳でもなく、ただ普通に生きてきたという事か。 こういう時不利だね。 でもなあ。 「僕がもしレシピエントだとしたら、あなたの臓器貰うのもちょっと嫌っすね……。何かこう。びみょーに」 普通って結構幸せじゃない? 「死ぬのが怖いだって、十分な理由だと思いますけど」 「今の自分がかわいそうじゃないって。 結構生きたい理由としてアリだと思うんですけど」 「……濡れちゃいますよお」 靴を脱いでまでこちらと同じ場所へ来る様子を眺める。 良いのかな。まあどうせVRだしね。 (-316) 2022/02/22(Tue) 4:30:18 |
メイサイは、カミクズ&フカワとツルギ&アクタが夜の峠を攻める夢を見て目を覚ました。清々しい朝です。 (t19) 2022/02/22(Tue) 8:37:17 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「乾くから、いいよ」 隣へ行くのに躊躇うそぶりはなかった。 ……溺れる深さだったら、流石に無理だけど。 海水に浸って、皺を伸ばしたスカートが色を濃くする。 明け透けな言葉にきょとりとして、そうだね、アピールポイント。くり返して、頷いた。 その続きには、ありかな、と言うだけで、首はどの方向にも振られなかった。 「メイサイくんは、どんな人? 話したくなかったら……でも、ちょっとは、知りたいかも」 メイサイくんのこと。せっかくだし。 少女が小さく首を傾げると、肩口で揃えられた黒髪がちょっと揺れた。 「好きな色とか。そういうので、いいから」 (-326) 2022/02/22(Tue) 11:08:33 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「アリですよ。もっと粘ってくださいよ。 死にたくない人が提供者に決まるの、見てるこっちも心痛みますし」 自分が心痛いなんて言うと洒落にならないな、と思って少し笑った。 変なタイミングで笑う奴だと思われたかな。 「ええ。どんな人ですか」 少し困惑したような顔をしたかもしれない。 いや、こっちが先に訊いたんだから僕も話すのが筋だけどさ。 「ただの病弱野郎ですよお。 心臓が……ちょっと変な形してて。生まれつき」 「それで昔から入退院しっぱなしで……だからあんまり話せるような事がね……。 あ、でも地味にしぶといんでなんやかんやここまで生き延びてるんですけど。あはは!」 何でも他人事っぽく冗談めかして話してしまうのは昔からの癖だった。自分の話をする時なんかは特に。 それで時々ふざけるなって怒られたりするんだけど、つい。 (-330) 2022/02/22(Tue) 12:18:15 |
メイサイは、自分は平気だというアピールがやめられない。 (t20) 2022/02/22(Tue) 12:18:40 |
メイサイは、他人の同情を誘った方がよっぽど生きやすいという事はよく分かっている。 (t21) 2022/02/22(Tue) 12:18:54 |
メイサイは、それでも「かわいそう」だなんて思われるのは癪だ。 (t22) 2022/02/22(Tue) 12:19:09 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「で、そろそろ僕にも心臓移植の話が来始めて。 だから今回見学に来たんですよね。 いや、さすがにこの中から直接心臓貰える訳ではないとは思うんですけどー……」 「皆にありがたく生かして貰うんだから、ロッタリー制度の提供者がどんな風に決まるのか、ちゃんと知っておかないとって思って。」 「ちなみに好きな色は青です」 この海の色とかね。 (-331) 2022/02/22(Tue) 12:20:18 |
【見】 奇形 メイサイ「…………」 分かっちゃいたけど見学者は食べ物にも触れられないわけだよ。そりゃね。凍ったサンマで刺殺! みたいなのがあったら大変だもんね。 いや、VR空間だから食べる必要もないんだけど。でもみんながお茶とか飲んでたりするとこう、あるよね。何か。 そんなちょっとだけやるせない思いに包まれながら、僕は広場の辺りを散歩しています。 (@14) 2022/02/22(Tue) 21:17:01 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「あ! ずっと気になってたんですけど」 ぼんやりうろついていたら、ユメスケさんを見かけたので呼び止めるよ。 クソ実況ごっこはさすがにもう仕掛けないけど。変な人だと思われたら悲しいからな。 「本人?」 「ほらテレビでよく見かけるあの。最近話題になってる」 (-395) 2022/02/22(Tue) 21:54:04 |
【見】 奇形 メイサイ「何かめっちゃ穴あるじゃん」 「こわ」 広場を歩いていたら、一角に穴が幾つも開いていた。ボコボコだ。 一体誰がこんな事を? 何のために? 恥ずかしい時に入る用? ここがお前の墓穴だって意味か? 何も分からない。 謎は深まるばかりだった。 (@16) 2022/02/22(Tue) 22:15:04 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「ん?」 かなしいことに第一印象が変な人だったという事実は覆らない。かなしいね。 「んー、俺は愉召怪のコタくんなんだ」 他の人にはそう言って終わるところなのだけど。彼はあのやりとりで、君のことを好きと言える程度には好きになっていたものですから。 「遊召家さんちの小太郎くんは 自分のことを俺だなんて言わないし、 実況?ごっこであんな色眼鏡かけた発言なんてしないだろ?」 「愉召怪のコタくんはここ限定ですよ〜って感じ」 YesかNoかの一言で終わらせられないのは、そういう性格だからです。 (-407) 2022/02/22(Tue) 22:51:08 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「……」 短い返事。僕はその一瞬の挙動で、既に変な人だと思われている可能性に気付いてかなしくなってしまった。 まあそれはともかく。 「愉召怪のコタくんですね」 そうですね。 どっちつかずな回答がお出しされた。 確かに雰囲気は全然違う。ただのそっくりさんって言われても信じるくらいには。 仮に本人だとしても、プライバシーの保護的な観点でそうですとは言えないかもしれない。もしくは普通にはぐらかすのが好きなだけなのかもしれないけど。 なので。 「ここ限定ですかあ。何だかお得な感じですね」 当たり障りのない反応をしておいた。 (-415) 2022/02/22(Tue) 23:52:34 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「だろ? 俺もお得だと思うわ、ふふ」 くつくつ、何がおかしいのか、あはは、屈託なくわらって。 「は〜〜、ふふ。…それはそれとして全然違う話をするんだが」 すんっ、温度感の変化が急。 「鳴西お兄さんは、どうして今回ここの見学に来たの? 高校だと、あんまり学校行事で来るのはなさそ〜、う〜…?」 言いながら君の年齢と学年を思い出して、「あれ?」と疑問符を浮かべたりなんてして。 (-420) 2022/02/23(Wed) 1:00:23 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 海水に浸かって、何かが琴線に触れた横顔を見ていた。 変なタイミングで笑うひと。と、思ったのかもしれないけれど、定かではない。少女はそれに触れなかったから。 「……えらいね。 知らなくても、移植は受けられるんでしょ?」 うん、と頷いて、笑い声には少し困ったような、曖昧な笑顔を返してからそう言った。 「青かぁ。私もけっこう、好き」 (-425) 2022/02/23(Wed) 2:13:02 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「見学? 学校行事ではないかも。単独。後学のため……とでも言えばいいですかね。 病弱だから制度の対象外なんですよね。だから空気だけ吸いに来たみたいな」 怪訝な顔をされた。あれか。学年の事か。 「お気付きかとは思いますが、めちゃくちゃ留年した」 そうだよ留年生だよ。 「そっちは?」 (-444) 2022/02/23(Wed) 7:36:57 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「そっか」 「おんなじ学校に行ったら先輩になるんだ」 本来ならならないくらいの歳の差なのにね。 「中学は通ったのが数えるくらいでも 卒業できてしまうからなぁ…」 なんなら数える数がなくっても。 (-445) 2022/02/23(Wed) 9:12:57 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「俺はね、先生に言われたから。 ……なんの先生だと思う?、ああいや。 あんまり意味ないかこれ」 話の流れ的に学校の先生が思い浮かびそうなものだが、彼を見て遊召家 小太郎の名が思い当たる君なら医師の方が先に来るだろう。 精神科医の加藤 晃久。優しさと厳しさを兼ね備えた人格者の彼は小太郎の恩師で、小太郎ほどではないが最近メディアで見ることが増えた人物だ。 「俺も後学のためにで来たかったな」 (-446) 2022/02/23(Wed) 9:14:56 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「そう、どうしても出席日数がね……。 おっ。うちの高校来ますか? アットホームな男子校です」 果たして彼が入学する頃、僕はまだいるのか? もしかしたらいるかも。 「先生。先生……ってあの、セットでよく見かける?」 加藤晃久。やはり有名人である。 テレビはよく見るので、小太郎くんの先生と言えばあの人だな、と思う。 「……? 後学?」 彼の表情が少し翳ったような気がして、首を傾げた。 (-453) 2022/02/23(Wed) 11:05:31 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「……えっ? えらいですか」 少し意表突かれた顔で、海水に浸かる先輩を見る。 ともすれば、何冷やかしに来てるのって怒られるんじゃないかとも思った。 「そうっすねえ、見学は義務じゃなくて権利なんで」 「良いですよね、青。 もっと向こうまで行ってみます?」 凡そ98uの青い海。 向こうの方の深さはどれくらいなのか分からないけど。 「……あ、先輩って泳げます?」 (-457) 2022/02/23(Wed) 12:12:09 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「鳴西お兄さんって、高校自分で選んだ?」 「俺は首都大附属高校受からないといけないんだ〜。 全然学力足りないから、猛勉強しないと」 、、 「俺の為ってあの先生様は人がいる所で言うんだよ。 鳴西お兄さんの高校がどんな所でも、 俺を気遣ってって言って、受けない方がいい理由を並べるね」 確信めいた物言い。積み上げられた印象の表われだ。 彼に自由はない。 (-467) 2022/02/23(Wed) 12:42:32 |
【見】 奇形 メイサイ「……」 これって見学者の当たり判定どうなるんだろう(※広場の穴の話です)。 そっと穴に足を突っ込んでみる。 今は迷彩じゃないリョウなので、広場には今まさに謎の穴に入ろうとしている人の姿が見えるだろう。 (@18) 2022/02/23(Wed) 12:45:48 |
メイサイは、穴に入れず宙に浮いている。 (t27) 2022/02/23(Wed) 12:48:15 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「うん」 意表を突かれた顔をしている、あなたを見て。 えらいよ、その意味で少女は頷く。 「うーん……」 それから、凡そ98uの青い海。 浅瀬に浸って、向こうの方を見つめる。深いのかな。 ただ同じ色が広がって、少女には判別のしようがなかった。 「…………」 泳げないから、ここまでにしとく。 そう言って立ち上がると、波に逆らって水揺れが起こる。 制服の裾から滴り落ちる雫が、小さな波紋をつくって、流されていく。 引いていく波の向こうから潮のにおいのする風が吹いて、 くしゅっ。 「……。……冷えた、かも」 (-471) 2022/02/23(Wed) 13:35:52 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「へえ。首都大付属の……かなり良いとこじゃ? 地方出身なんですけど、その学校名は分かりますよ」 「自分で選んだかって言われると微妙ですね。家に近くてそこそこの偏差値のとこって具合だし」 「まあでも」 「あなたみたいに、半強制されてるみたいな感じじゃあないです」 おっと。 今を時めく有名人の闇が見えたような気がするね。 「はは。大変ですね」 (-472) 2022/02/23(Wed) 13:39:24 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「そうですね〜」 彼女が溺れそうになったとしても、僕は助けを呼ぶ事しかできないからね。 僕も立ち上がり、ついて行った。 びしょ濡れのナツメ先輩は足で水を掻き分けて歩いて行くけれど、僕の周りの水はちっとも動かない。何だか幽霊になったみたいだ。 ただ、潮の匂いだけが鼻腔を擽っていた。 「大丈夫ですか? あったかいところ行きましょ」 (-474) 2022/02/23(Wed) 14:00:15 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「だろ? 大変なんだ」 「ありがとう。 そんな当たり障りのない発言がうれしいよ、俺は」 「普通の日常を送るって夢を叶えるために生きてほしい、 なんて言葉より、ずっとずっと、ず〜〜〜っとうれしい」 めちゃくちゃ気持ちがこもっている。 近くに誰かに言われたのかな? 「俺、鳴西お兄さんのその、 責任を持てないからの無責任は好きだなぁ。 無責任な希望を渡してこないの」 しみじみとそんなことを言う。 近くに誰かに言われたんですね。 (-485) 2022/02/23(Wed) 15:01:16 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「うん、大丈夫。 図書館、あったかいかな……」 濡れた足の裏に砂をつけつつ、靴を指に引っ掛けて。 さくさくと一人分の足跡をのこして、砂浜と空白の境目。 用事があるから、またね。 来てくれてありがとう。 そう言って、小さく手を振った。 (-499) 2022/02/23(Wed) 15:46:30 |
【秘】 奇形 メイサイ → モノノ怪 ユメスケ「え? 好きだなんて照れるな」 何か分かんないけど喜ばれてるね。 僕は笑った。 「地獄への道は善意で舗装されている、なんて。よく言ったもんです」 善意。期待。希望。同情。 ああいうのは重くて気に入らない。取り扱いたくない。 だから、大変そうなあなたに僕は何も渡さない。 「このロッタリー制度とかもね。 善意の煮凝りって感じですよねえ」 この場にあるのはただ、中身のない雑談だけ。 (-515) 2022/02/23(Wed) 16:57:32 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「はい。それじゃあ」 僕もひら、と手を振り返す。そうして裸足で歩いて行くナツメ先輩を見送ってから、砂浜から踵を返した。 図書館あったかいといいね。 そんな具合で、その日は海水浴を終えた。 (-517) 2022/02/23(Wed) 17:02:22 |
【独】 奇形 メイサイ ユメスケさんに、ロッタリー制度候補者の対象外だから後学のために見学に来たと言った。 ナツメさんに、臓器移植を受ける予定があるからどのように提供者が決まるかを知りに来たと言った。 ハナサキさんに、いつか候補者に選ばれるかもしれないから話を聞きに来たと言った。 今は対象外だけど、臓器移植を受けた人間は移植から10年経過したら制度の対象に入る。 だから、全部嘘じゃないよ。 (-553) 2022/02/23(Wed) 20:05:16 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 奇形 メイサイ「照れるのって嫌? 友達の距離感ってわからないや」 笑い返した。二人は浅いところを漂っているが、確かに二人で漂っている時というものがある。 「制度を作るのに声をあげたのって、ドナーがいなくて 困っている患者たちじゃなかったんだろうよ。 その人たちのことを"可哀想だ"って思った人たちだ」 「助かる弱者は存在するあたりがなんともね」 善意。期待。希望。同情。 そうしたものに雁字搦めにされてきたし、これから先もそうだと彼は思っている。 成功率1%の手術の成功を祈られること自体は気にしないのに、祈りましたと患者に伝えることが患者の為になると思ってわざわざそのことを口にするような人が嫌いだ。 「さて、そんな一方通行の施しでなく、相互理解による譲渡に 一歩二歩近付いただろうお兄さんお姉さんたちは、 どんなふうに話し合いを進めてくれるんだろうな」 たのしみです、そうだね、なんてまた言い合ったりして。何ということもなく、別れて会ってを君たちは繰り返すのだろう。 (-555) 2022/02/23(Wed) 20:20:17 |
メイサイは、ユスとアクタのやりとりを微笑ましく眺めている。仲良しだね。 (t34) 2022/02/23(Wed) 20:21:15 |
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