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【雲】 トト「 っ ── 貴方が先に言ったんじゃないの 」 せっかく真顔で応えたのに、笑うなんて笑うなんて! しかも苦笑いだなんて最悪よ! 恥ずかしくて火照った頬を両手で隠して、 当然彼の方なんて見れやしなかったわ。 ホント、もう。 私にロマンチックなんて無理だったのよ。 この調子で朝までなんて絶対無理じゃない! (D1) 2021/07/13(Tue) 1:14:52 |
【雲】 トト「 家族ではなかった? 」 頬と掌の温度が同じになって手を繋いで、 私の問いかけへの答えに真剣な顔をした。 これは、例え話?それとも ─── (D2) 2021/07/13(Tue) 1:14:58 |
【雲】 トト彼は焦らなくて良いと言った。 そう、もっと言えば私たちの関係に 名前なんて必要なかったのかもしれない。 街灯りはまだ瞬きを続け、 陽の光は眠りについたまま。 それでも、終わりに向かっているのでしょうけど。 (D3) 2021/07/13(Tue) 1:15:04 |
【雲】 トト「 私は ──── 私も、そう。 あの中で、私だけが家族ではなかった。 ずっと信じていたものは、偽物だった。 いくら高価なものを与えられても纏っても 私はそれに見合う価値にはなれなかったの。 」 (D4) 2021/07/13(Tue) 1:15:11 |
【雲】 トト「 0時を迎えたら、二十歳になる。 その瞬間、魔法は解けるの。 今まで私のものだったものは、 全て失くなるの。 そして私は、独りになるのよ ──── 」 もっとも、これまでだってずっと 独りだったのだけれど。 ** (D7) 2021/07/13(Tue) 1:16:14 |
【雲】 トト頬は柔らかで、触れた箇所から 吸い込まれそうなほど滑らか。 自分のものではない肌は不思議。 ────── とくん、とくん こうやって向き合えば、ただの人と人なのに 私たちは何が違って何が同じなのかしら。 (D16) 2021/07/13(Tue) 22:38:49 |
【雲】 トト「 …… 私だって ……… 今更、散々否定された世界に行けだなんて 無理だったの ……… だから貴方に会って、 「そちら」の世界を生きる、誰かの声を聞いて ─── その空気に肌で触れて、 」 (D18) 2021/07/13(Tue) 22:39:20 |
【雲】 トト「 ぁっ …… あははっ ……… 何なの。何なのよこれ。 可笑しいと思ってたの、最初から。 誰よ、こんなこと仕組んだの。誰なの!? ねぇ知ってるんでしょ?言いなさいよ!! こんな手の込んだ ……… 悪い悪戯…… 」 (D20) 2021/07/13(Tue) 22:40:48 |
【秘】 三月ウサギ → トト「 …… 誕生日おめでとう。 」 長い長い、そして確実に終わりが決まっている話。 その、はじまりは。 たとえ悪意や運命に翻弄された生だとしても。 背中合わせに浮かべた笑み。 君に届くことはなくても。 紛れもなく、その誕生を祝福する言葉から。** (-83) 2021/07/13(Tue) 23:59:45 |
【独】 トト取り替え子(チェンジリング) ヨーロッパ民話に出てくる妖精の話。 人間の子供を攫い、代わりに身代わりとして 妖精の子供を置いていく。 悪戯好きな妖精が紡ぐ御伽噺。 だけど私は妖精ではなかった。 男の子 跡継ぎの存在を消すための、 身代わりにすらならない存在。 (-103) 2021/07/14(Wed) 15:08:04 |
【独】 トト何もかも与えられた生活をしていた時、 私も、戸籍上の親も、事実を知らなかった。 一変 ────── どうして明るみになったのか経緯は知らない。 そもそも簡単に受け入れられる話じゃない。 だけど、掛けられる言葉も、送られる視線も、 全てがこれまでと変わってしまった。 脱線した電車は、道路を走れるわけじゃない。 (-104) 2021/07/14(Wed) 15:08:13 |
【独】 トト「 オカシイと思ったのよ。 」 「 物覚えも悪いし、気品もないし。 」 「 あんな紛い物の娘を外に出していたなんて 恥ずかしくて堪らないわ。 」 (-105) 2021/07/14(Wed) 15:08:21 |
【雲】 トトごめん …… ごめん ………… って、彼の謝罪だけが広い部屋に響く。 分かってる。 悪いのは彼じゃない。私たちじゃない。 それでもどこにぶつければいいか分からない 濁った感情が溢れて、飲み込まれていく。 (D27) 2021/07/14(Wed) 15:08:34 |
【雲】 トト私は黙ったまま、彼の言葉に頷いた。 それからふかふかなシーツに背を向け合って、 何者でもない2人で話をする。 だけどどうしても、彼の人生は私の人生で 私の人生は彼の人生だったから。 何を話したところで互いの影が見え隠れする。 望んでいた、世界の向こうの話を聞くのが こんなに苦しいなんて ──── それから (D28) 2021/07/14(Wed) 15:08:48 |
【雲】 トト時計の針も線を変えれば、今日は誕生日。 私と彼が生まれた日。 今日という日を待ち望み祝福を歌う人がいる。 今日という日が来ないことを望み震える人がいる。 私たちの誕生日はもう、 私たちだけのものじゃない。 狂った歯車は、巻き戻ることはない。 (D30) 2021/07/14(Wed) 15:09:23 |
【雲】 トトしがみ付いたまま、彼を引き寄せるように 重心を右側に傾ける。 ふたりの身体が、柔らかいシーツに沈む。 このままどこまでも沈んでゆければいいのに。 もう一度、ぎゅぅと抱きついて彼の背中に 顔を引っ付ける。 (D32) 2021/07/14(Wed) 15:09:54 |
【独】 トトここが海なら良かった。 どこまでも深く深く沈んで、 光の届かない場所で、名前も音もなく、 意識が遠くなるまで脈打つ鼓動だけを 感じていたかった。 (-149) 2021/07/15(Thu) 0:04:07 |
【雲】 トトこの一夜が終わってしまえば、 私たちの人生は終わって、 次に始まるのは何なんだろう。 「被害者」と「加害者」 ううん、どちらも被害者でしょう? どちらが不幸でどちらが幸福かなんて、 それは住む世界の話なんかじゃなかった。 (D41) 2021/07/15(Thu) 0:04:17 |
【雲】 トトトト。 偽名を使って良かった。 彼の前では、私でいたくなかった。 気付けば真白のシーツに背中を預けて、 両の手で彼を抱きしめて温もりを確かめる。 彼がトト≠必要としてくれることが、 この上なく嬉しかった。 (D43) 2021/07/15(Thu) 0:04:49 |
【独】 トト彼の痛みを、私に。私の痛みを、彼に。 交ざらなかった線が混ざり合って、 全部、全部を溶かしてしまう ──── 白日が訪れてないことを願いながら 呼吸を忘れるほどに彼の吐息を求めて。 このままどこまでも、深く、暗く、 黒く染まって 堕ちていこうって ── (-150) 2021/07/15(Thu) 0:05:24 |
【独】 トト頭がクラクラする。 足りない酸素を奪って、 漏れ出しそうな吐息をまた、唇で蓋をして。 夢中で彼を求めたその時は、 何が幸せかなんてどうでも良くて。 愚かでもなんでもいいから、 永遠に溺れていたかった。それだけ ──── (-190) 2021/07/15(Thu) 23:34:32 |
【雲】 トト─── ずっと夜ならばよかった。 温度も、香りも、味も、音も。 全て私のものにして閉じ込めてしまいたかった。 光なんて要らない。最初から要らなかった。 誰かの影だったのよ。私たちはお互いに。 影は暗闇の中でだけ自由なのよ。 (D48) 2021/07/15(Thu) 23:34:45 |
【雲】 トト光がさして、影が生まれる。 心残りなのは、あの家に彼が帰ること。 昨日まで私の家だったあの場所で、 彼が苦しさに飲み込まれてしまわないか。 そう思っても、私には何もできないの ──── (D49) 2021/07/15(Thu) 23:34:56 |
【独】 トト最初から一夜限りのことだった。 夜が明けたなら、本来あるべき姿に 他人同士に戻るのが約束だった。 だから私も、約束を守ります。 (-192) 2021/07/15(Thu) 23:35:33 |
【雲】 トト最後にひとつ、お土産よって 彼の胸のリボンをするりと解いて奪い取った。 思い出すことくらいの自由は、 許されるでしょう ──── ? ** (D51) 2021/07/15(Thu) 23:35:57 |
【秘】 三月ウサギ → トト (-227) 2021/07/16(Fri) 23:55:15 |
【人】 トトそのあと、私は両親と出会い。 そのあと、私は両親と別れた。 「 ごめんね、そんなに余裕ないのよ。 」 突然増えた家族、兄妹。 立場を弁えていたつもりだったから、 何も望んでいなかった。 望んでいないつもりだったのに ──── ズレは続いていく。軋んで、歪んで。 腫れ物に触るように同じ空気だけ吸っても、 微妙な距離は縮まることはなくて。 (88) 2021/07/17(Sat) 13:37:22 |
【人】 トト私には家族なんていなかった。 血の繋がりも、過ごした時間も、 両方揃っていたらどうだったかとか、 考えるのも無駄なのでやめることにした。 両親は私を通して別の誰かを見ていた。 私のことを名前で呼ぶことは一度もなかった。 貴方がどれだけ愛されていたのか、 報せることもできないの。 (89) 2021/07/17(Sat) 13:37:45 |
【人】 トト家を出る決意をしたのはすぐだった。 元々、そうするつもりだった。 少しだけ、何かを期待して一緒に過ごしただけ オモチャの線路を走った私は、 脱線してから回る車輪を眺めて、 途中下車を決めた。 唯一の私のもの、一瞬の重なりの記憶を持つ 質の良いリボンを髪に結んで。 (91) 2021/07/17(Sat) 13:38:51 |
【人】 トトそんな日をどれだけ過ごしただろう。 全てと引き換えに自由を手に入れて、 質素で、だけど穏やかな日々を送ったわ。 独りには最初から慣れていたもの。 木々を揺らす風が波打って 長く伸びた柔らかな髪をさぁっと通り抜けた。 風が私のリボンを攫ったから、 頬へと引っ付いた解けた髪をかきあげて 空を仰いだ。 (93) 2021/07/17(Sat) 13:39:09 |
【人】 トト「 あっ ─── 」 リボンを掴もうとしていた手が宙を舞って 収まった先を見つめて、口を噤んだ。 終わった物語。 誰にもなれない私たちの線はきっと、 もう一度 ──── 上がった口角を見つめて、同じ顔で答える。 (95) 2021/07/17(Sat) 13:39:40 |
【人】 東堂 唯織リボンが結んだ線と線 誰にも内緒で固く、強く結んで、 もう二度と解けて飛んでいかないように、 願いながら季節は巡っていったの。 (117) 2021/07/17(Sat) 23:53:47 |
【人】 東堂 唯織あの日、言うことのなかった 「おやすみ」と「おはよう」。 たった四文字を口にできることが こんなにも満たされることなのって、 私は今まで知らなかった。 (118) 2021/07/17(Sat) 23:53:53 |
【人】 東堂 唯織 The Lapis 全ては、あの場所 から始まった。 貴方と出会い、貴方と過ごす日々が、 私にとっての人生だって。 過言に聞こえるかもしれないけれど、 全然過言じゃないの。 そしてこれから2人を繋ぐのは、 リボンではなくて、新しい約束のリング。 いいえ、心はきっと、 もっと前からずっとずっと、繋がっていたのだけど、 (119) 2021/07/17(Sat) 23:55:41 |
【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織幸せだと微笑む美しい君へ、同じ言葉を返して。 やがて二人が生まれた夜が明けて。 はじまりの朝を君と迎えられたなら。 大切なことを忘れていたと、少しだけ慌てて。 ほんのり染めた頬を向ける。 「 愛 している、唯織。 」君に伝えていなかったこと。 ─── 君に伝えたかったこと。** (-330) 2021/07/17(Sat) 23:59:51 |
【独】 東堂 唯織/* サンドイッチ覚悟でご挨拶。 この度は素敵な村に一席いただき、 ありがとうございましたした。 そして相方の希さん、ウサギくん、有栖、 本当にありがとうございました!! まさか幸せになれるとは…………(?) ぱぴこでした。ありがとうございました! (-329) 2021/07/18(Sun) 0:00:00 |
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