【人】 五色 冥桜[雷鳴は激しく轟くものだ。 幼き頃は臍を盗られるだのと脅かされ今に至るにそれは梅雨入りの合図であると知る。 今は怒りの表れであり人の起こす雷鳴というものは長持ちはしないものである] ふむ……。 [>>108陽光が差し込むと雷鳴は鳴りを潜めしとしとと降る雨の如く撥は絃を弾いて鳴らす] それが何を示すのか分からぬな。 予が奏でる楽器であれば左手に三味線。 右手に持つは撥と言うものぞ。 [弾く手を止めると両手を開きそれぞれを示す] 予の奏でていた音であるならばあれは雷鳴だ。 空に瞬く閃光と共に腹の底に響く怒号よ。 [言葉と共に三味線と撥を定位置に戻すと一条の雷鳴を奏でた] (150) 2021/06/16(Wed) 20:41:03 |
【人】 五色 冥桜 予の音を一生聞いていたいと言う者がいると。 そう伺いどうしてか身体を文字通り磨かれ。 輿に押し込まれえっちらおっちらやってきたのだが。 今になって思うにあれは謀られたのではないか。 そう思い至ったのだ。 [演奏を止めると失礼と輿から降り立つ。 長らく座っていたので腰を大きく伸ばし周囲を見回した] おや、どこに……おっと失礼。 [姿が見えぬと周囲を見回したが視力が弱く見えなかった。 だが位置は変わらず目の前の下の方に頭があり膝を折って視線の高さを合わせると胸元へと手をあてて礼の姿勢を取った] (151) 2021/06/16(Wed) 20:44:47 |
【人】 五色 冥桜 謀られたと思ったのだが、もしや、もしや。 お主が予の奏でる音を聞いていたいと言う御仁だろうか。 そうであれば重畳であるがいかに? [この男、嫁に出されたとは聞いてはいなかった*] (152) 2021/06/16(Wed) 20:46:24 |
【人】 五色 冥桜 予の全てを捧げよう。 お主のために音と詩を紡ぎ出そう。 [頭を垂れたまま手を引き寄せ、その甲へと口づける。 口づければ頭を挙げた] 前の件はわからぬが待たせていたなら申し訳ない。 生憎と目を悪くしていてな。 うすらぼんやりとしか見えぬがお主は小さきようだな。 [見えぬ分は耳で聞く、見えぬ分は手で触れる。 甲へと口づけた手を辿り身体に触れると脇の下へと手を入れる] (204) 2021/06/17(Thu) 0:07:39 |
【人】 五色 冥桜 む、ん……なかなか重い。 産まれてこの方、三味線より重いものなど 終ぞ持ち上げてこなかったからな。 [腕の力だけでは無理そうで身体を抱き寄せその腕を肩にかけさせてから掛け声と共に抱き上げた] 予の名は五色。 村では厄介者の芸能の一族の期待の星。 それがこの冥桜だ。 して、中に入っても良いのか? [輿に入り続けたくはないものだと首を鳴らして腕の中の小さき者に問うた*] (205) 2021/06/17(Thu) 0:07:42 |
【人】 五色 冥桜 異な事を言うな。 予は風呂は好きだぞ。 [依頼主を抱っこし手の位置が落ち着くと唯一の持ち物である三味線と撥を片手で袋に包み背負った。 >>222先ほどから>>223記憶にないことを>>224言うがその都度表情も雰囲気も変化しているようで何かしらを基準として話をしているようであった。 もしも>>226名が紡がれたならば即座に理解したものだろうが黙されればこの男は好きなことを語る] 一人で入る風呂も好きであるし。 可愛い女子と入る風呂も好きだと思う。 だがな、土中より引き抜いた根菜を洗うかの如く。 全身洗われれば恨み言の一つも出るというものだ。 [立ち上がり邸へと一歩踏み出す] (246) 2021/06/17(Thu) 19:08:15 |
【人】 五色 冥桜 だが身が育つのも大切だが心も育たねばなるまい。 子とは夫婦(めおと)の結晶だからな。 出会い、気になり、好きとなり、恋をして。 そうして結ばれ夫婦となり営み子をなすのだ。 ……と予は聞いているし恋詩も凡そそのようなものだ。 もっとも赤裸々な話も多いのだがな。 [敷居を完全に跨ぎ中に入ると、さて、どちらへ行くのだろうかと立ち止まる] 変える場合もあるぞ。 その名で居られなくなった時。 源氏名として仮面の名を騙る時。 本名を偽り語る時。 そして夫婦となった際に籍を入れる時。 他にも色々とあるのだが――。 [ゆると見え難い視線を主へ向ける] (248) 2021/06/17(Thu) 19:08:28 |
【人】 五色 冥桜 名は体を表すという言葉があり。 今までの自分という殻を脱ぎ捨て脱皮をし。 新しい生を受ける時にそうするのだ。 ところで何か焼いているのか? それならば早くいった方が良いのだが……。 どちらに進めば良いのだ、お主……ん。 [そこではたと口を閉ざし] そういえばお主、名は? [まだ聞いておらぬなと思い問いかけた*] (249) 2021/06/17(Thu) 19:08:33 |
五色 冥桜は、メモを貼った。 (a22) 2021/06/17(Thu) 22:08:13 |
【人】 五色 冥桜[人はそれほど長くは生きられない。 特に五色の人間は血が濃いため天命という法によくかかる。 芸という一物のために他の全てを欠いている者は少なくはなく。 それはこの男も変わりはない] なんだお主、怖くておねしょしてしまうのか? どうするもなにも決まっておろう。 容赦なく磨きあげてお天道様にお布団を見てもらうぞ。 しかし、 予が三人居ると次々と怪談を語ってやれるな。 寝る間も惜しむ程に聞かせてやろうぞ。 [無論、決め事など知らぬのだから尖る唇の意味も分かるものではない。 ただ不機嫌になっていっているということだけはちゃんと分かる。 分かりながらも口が止まらない] (280) 2021/06/18(Fri) 1:26:48 |
【人】 五色 冥桜 よかろう。 確かに神であればずっと予の音を聞けるな。 実に素晴らしい。 だが――。 [廊下に足跡を残しながら歩きながらリンに語る] この予の名は冥桜であって蘇芳ではないのだ。 蘇芳が知っていたことを予は知らぬし。 逆に予は蘇芳が知らなかったことを知っておる。 人の道理では親と子は夫婦にはなれぬからな。 [蘇芳の次がいたと言う。 恐らくはそれも五色の誰かだろうが大叔母か叔母か覚えておらぬが誰かが此処へ来ていたことは間違いないだろう。 ただ恐ろしく厄介なことにそいつらは大事なことを伝えてはいなかったらしい] (282) 2021/06/18(Fri) 1:27:02 |
【人】 五色 冥桜 予は焼くのも好きであるが煮つけも好みだがな。 ただ妬かれるのは敵わぬものだ。 それは予の時間を無為にするからな。 して、此処で良いのか? [そして男は自分の音を聞いてくれさえすれば満足であるため全て否定することなく新たなる設定を追加した上で、言われるままに扉を足で開けた。 何故ならこの両手はリンのために塞がっているからだ**] (283) 2021/06/18(Fri) 1:27:08 |
【人】 五色 冥桜[その声色は失意の音をしていた。 男と蘇芳は違っていて当然であるのに落胆が見えるのは前と蘇芳の罪であろう] 違うとも。 変わるのは、違うのは名ばかりではない。 生き様も変われば性別が変わることもある。 或いは生き方が違うからこそ名も違う。 例えば豆腐だ。 絹ごしと綿では同じ豆腐でも味わうが違う。 [リンを抱く腕に力を込めて抱き寄せると男は更に語りゆく] 予は笛を嗜みはするが好むのは絃だ。 笛は音でのみ語れる絃は合わせて詩で語れる。 蘇芳と予ではそうした好みが違う。 ちなみに名前は変われども中身が同じものもある。 鰤と言うのだが――それは追々としよう。 随分と騒いでしまったからな。 [反省の色が見えぬ声であるが本当に反省はしていない] (349) 2021/06/18(Fri) 20:28:48 |
【人】 五色 冥桜[>>344がらり開いた扉の先。 やたらと部屋が広く感じるのは調度があまりないのと、人の気配がないからだろう。 埃臭く、黴臭い。 その部屋は一体いつからそのままであったのか。 屏風の向こうで寝ていたそれは緋扇と言うらしいが長い黒髪を見ればなるほど確かに五色の人間なのだろう] 嫁の冥桜だ。 それでは妬いても歯ぎしりも立てられまい。 [恐らくは布団も黴ているだろう。 恐らくはその身も朽ちているだろう。 色白も過ぎればやがては黄変していく身から流る黒髪は精気のないそれであろうことは窺える。 次が嫁が着たのだから役目は御免。 なのにそこに在るということは――そういうことだろう] (350) 2021/06/18(Fri) 20:28:55 |
【人】 五色 冥桜 お主、リンよ。 寝ているところを掃除してもこやつは起きぬよ。 人は皆、永らく眠る時が来る。 そうなると多少のことでは目覚めはせぬ。 [部屋の中へ足を踏み入れる。 床に溜まった埃を踏みしめ文机の前へと向かった。 そこに置かれた紙束には何が記されているのだろうか。 すぐには読めはせぬが間近に紙を寄せ目を凝らせばその内見えることもある] それにな。 起きた時にこの有様では困り顔にもなろうものだ。 あと廊下もであるしお主、いつから掃除しておらぬのだ。 ああ、もしや飯も喰っておらぬのか? だからこう小さいのだな。 風呂には入っておるのか? 予は目は悪いが他のものは結構敏感だぞ? どうれ、匂いを嗅いでやろうか。 [ほれと顔を近づけリンの視界を男は自身で埋めてしまう*] (351) 2021/06/18(Fri) 20:29:10 |
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