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【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「はらこわしてもいいこでいれるもん”」 本当か?定かでは無いが恐らくそうではない。 「おれのもくひょう〜? おれのもくひょうかあ」 「わかんないけどお……みんなのためになれるひとになりたいな」 「みんなのやくにたちたい」 だからはたらくの!と土を掘る。 自分の為に生きているような奔放な行動ばかりだが、そういう事は思ってはいるらしい。 貴方の不思議そうな声には、「うん」と頷く。 「たぶんおいしくはないけどお」 「あんね……けがとかなおる」 「薬草……みたいな」 (-140) 2022/05/02(Mon) 0:15:46 |
【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ「外には随分 性格の良い 奴が多かったと見える」何処の誰の性格が良かろうと悪かろうと同じ事だ。 極論を言えば何もかも、あるか無いかの差しかない。 少なくとも、自分達にとっては、恐らく。 だからこれは皮肉か、或いは単なるぼやきでしかない。 個人というよりは、もっと大きな枠組みの、何らかに対しての。 久しく見ていなかった、けれど見慣れた顔を一瞥して。 「そこで寝るなと何度言ったらわかるんだ」と苦言を続けた後。 兎小屋の壁に背を預ける形で凭れ掛かった。 それから、苛立たしげに溜息を一つ。 (-141) 2022/05/02(Mon) 0:21:40 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ/* やった〜〜!了承していただきありがとうございます!! 私も明日は18:30くらいまで労働マンなのでそこからド!(スタート)みたいになると思います……。 日を跨いでも これは過去の時空… とすればいい感じになると信じます なれっいい感じに引き渡しの件もかしこまりました! じゃあ夜中にモチョ……と現れる子供になるかもしれません よろしくお願いします……がんばります……!! (あ!!トットは分かりませんが5メガネはメガネが5つあるので無敵です!!!!うちわを振りながら描写を眺める人になりますね……♡) (-143) 2022/05/02(Mon) 0:23:00 |
【秘】 失意 フィウクス → ライアー イシュカ「結局のところ」 「卒業までに治らなかった奴はどうにもならないらしいな。」 綯い交ぜの感情は、抱えた病によって一緒くたにされる。 「ここに居る間は。 最低限、生きていける事が保証されてる。 苦痛は受けるが、故意に殺されはしない。 何処にも望みなんて無い、が、少なくとも──居場所はある」 所在なく伸ばした指が、小屋の金網に絡んで。 ほんの微かに金網の軋む音がした。 「生きていけもしない苦しみと、 辛うじて生きていける苦しみと。 先に行ったあんたが結局後者を選んだなら、」 「きっと俺もそうするんだろうな」 (-144) 2022/05/02(Mon) 0:24:03 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「ああ言えばこう言う……」 うなだれる。大袈裟に見えるかもしれないが、 心労的には恐らく見たまま。 元々年少を扱うのが不得意に見えるのもあるのだろう。 「あ、ちっこいやつでも一応あるんだな…… ……え゛?」 見るからに嫌そうに眉間に皺が寄った。 役に立って働く、と意気込む健気な子供相手に大人が見せる態度では無さ過ぎるが、一向に改める気配がない。 続いた薬草の効能を聞いて目元を片手で覆いだす。 暫くしてから手を降ろして、 貴方を見つめる目は穏やかさとは程遠い、 「やめろ。そう言うの」 声から推測するに、目に見えてわかる感情は ──怒気、だろうか。 (-152) 2022/05/02(Mon) 1:35:47 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット/* 私もGWは何それ美味しいの勢なので頻度がそんなに早くないのが申し訳ない…! 了解しました!過去時空と続けてくれてもこちらは全然構いませんのでお待ちしております。 今の秘話ですが不仲で切って頂いても普通に呼び出されたら応じますので、展開自体は好きなタイミングで終えて頂いて大丈夫です〜! 私もそこまで被襲撃ロールは手慣れてないのでお手柔らかに…! ヤッタ!よろしくお願いします!生暖かく見守って頂けると助かります! (-154) 2022/05/02(Mon) 1:40:49 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「ああいえばこういわないとまける……」 押し勝つつもりらしい。生意気にも。 うなだれる貴方を見て、少しフフン……としたかもしれない。 「…………え?」 「なんでおこってんの?」 怒気を向けられているのは、わかる。 その理由がわからない。 キョトンとした顔のトットは、改めて貴方の方へ向き直した。 「なんかだめ?」 土を掘る手も止める。一度にあげるには十分な量は採れていた。 もう十分とトットも理解していたのか、スコップをそこらの土へ突き刺した。 (-155) 2022/05/02(Mon) 1:49:00 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ/* お互い頑張りましょう……お互い……!僕らは労働戦士……。 ありがとうございます!!感謝致します……!! 今秘話展開についてもかしこまりました! 5メガネも襲撃ロールは初めてです 襲撃と……言えるか!? こちらこそお手柔らかに……ニコ……!(暖かく見守る目) (-157) 2022/05/02(Mon) 1:52:06 |
【神】 ライアー イシュカ>>G9 エルナト 「できねえよ。それどころじゃないし」 「できるのはここにいてまだ余裕がある奴らか。 いずれにせよ、完治してない時点で不可能に近い」 碌な大人もいねえしな。 大人の癖に、大人を思い浮かべてそんな発言をする。 他ならぬ男こそが己を大人と思えていないのは明白だろう。 「……頑張って治せるものでもないけどな。 精々運がいい事を祈っとけ。 どいつもこいつも……“きっと治る”、なんて。 何にもならない無責任な言葉しか言いやらねえからな」 貴方の様子を見て口を吐いたのがこの言葉だ。 淡々と言い捨てているのに、口の中が苦くて仕方ない。 「そうかい。僕は……やっぱりいらない。 どうせ、……惨めになるだけだし」 憧れても現実はいつまでたっても普通になれない。 模倣しても虚しいだけだけど、言葉にしなかった。 「してない。……って言うか、 夜出歩くとそれこそ噂の神隠しにでも会うぞ? わざわざ治療にされたいってなら別だけどな。 ……。……してないからな」 先程の貴方の言い分を考えて、男は年少の心を読み取るのが下手な物だから、逆効果になるタイプもいる可能性だってあるのにわざわざ念押しのように付け足して、その場を後にした。 (G10) 2022/05/02(Mon) 2:01:36 |
【人】 ライアー イシュカ「……無駄にデカいから楽だな……」 しみじみと言いながら寮の厨房を覗き込んで、 適当に調味料を手に取っている。 時間は消灯間際。これは夕方堂々と行っていたら、 誰に見つかったもんじゃないという根回し。 とは言え、禁止時間でもないので覗けば見つかる。 …………。 一人黙々と調理してるだけなので、面白いかはさておき。 料理と言うより、菓子作りが得意な人間なら 材料でそれとなくわかるかもしれない。 パウンドケーキらしい。材料として珍しいものは、 小ぶりの瓶にみっちり野イチゴくらいで。 (40) 2022/05/02(Mon) 2:11:50 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「いやそもそも僕を負かそうとするな」 怒る前にこれだけは言っていた。 でも食堂を見ていも、割とよく負けている気がする。 「そりゃ……、……。 ……そんなの、 気に入らないからに決まってる」 答えと言えば答えだが、 何がだめの答えにはなっていない。 困るでも泣きだすでもなく、ただ不思議そうな表情を見ていればすぐに黙り続けるにも気まずくなる。 「 とにかく! 大人に言うなよ。子供相手でもだ。全部。そもそもお前の能力自体、人に言わない方がいいんだよ。そんな能力でそんな甘っちょろい事言ってりゃ、…………」“真っ先に食い物にされるに決まってる” ──何かを重ねて、消え入るような声だった。 (-160) 2022/05/02(Mon) 2:20:14 |
【人】 ライアー イシュカ「…… うわっ! …………」もう見つかってしまった! そもそも、うわも何も場所が悪い。 だが幸いにも騒ぎ立てるタイプの少女じゃなかった為、お辞儀に対して遅れた「ン」と呟きだけ返した。 …………。気まずい。 彼女はそんなこと思ってないだろうが、 いやわからない。この瞬間何を思われてるかなんて。 『あの■■■野郎、ケーキにだけは素直ってか……』 なんて思われてないとは絶対には言えないのだ── 男は猜疑心がとにかく強かった。 なおこの間にもバターと卵と砂糖は混ぜられていた。 そんなことしてる間に用事を終えた少女の背を見送った。 (42) 2022/05/02(Mon) 2:55:36 |
イシュカは、そう言えばラピスに聞きたいことがあったのを思い出して、 (a19) 2022/05/02(Mon) 2:56:03 |
イシュカは、まあ明日でいいか。と、引き止めるのをやめた。 (a20) 2022/05/02(Mon) 2:56:23 |
【人】 ライアー イシュカ>>43 アオツキ 「 うわっ! ……いや鼻が良すぎるだろ……」用事がありそうだったラピスはともかく。 なんて言いたげな顔をしつつ、ある意味この同僚ならこの時間とかの場所でも不思議ではないな…と言う認識だった。 おい、座っていいと僕は言ってないぞ。 なんて抗議の声はあがったが効果は言ってる本人すら期待していなかった。野いちごをザラザラ入れて生地に混ぜている。 「パウンドケーキは今すぐ焼けないぞ」 それでも精々1時間だ。 じゃないと夜から作り出さないとも言えるが。言うほどてきぱきもしていない。趣味程度なんだろう。 「え?あー……そういや決めてなかったんだっけ。 お前が小等部に興味あったのは意外だが。 受けもつ確率の低い学年、気になるものか?」 何事もなければ。随分と空虚な言葉だ。 いつも何事も起こっていた事は自分達も知っているのに。 「──んじゃ、明日」 (44) 2022/05/02(Mon) 3:43:04 |
イシュカは、ラピスの心が読めたら安堵しただろうが、サトリの才はなかった。 (a24) 2022/05/02(Mon) 3:44:10 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「敷くもん敷いてるからいいだろ」 よくはない。タオルケットを下に敷いてるとは言え、 なんせ心配されてるのはこの男が汚れるなんかより、 そばにいるうさぎの方だろう。 わかっていてやっている。 自分なんかより、うさぎの方が大事で構わない。 「……0とまでは言わないけど、 ならないと思ってた方が楽。どの結果だろうと。 諦める方が得意だろ?僕らは」 金網の鳴る方は見ずとも、音を聞きながらうさぎに手を伸ばした。……フンフンと匂いを嗅がれて逃げていく。 学生時代は懐いていたピーターと言う個体だ。 反射で伸ばした手が何も掴めず寂しげに目で追うも、その仕打ちに対しては普段ろくに人に見せない穏やかな笑みが自然と浮かんだ。 「……ま、わからないな。 今残るって思って用意したところで、 結局完治したり誰かと出ていくかもしれないし」 「何より──」 「……お前は、なりふりさえ構わなければ出て行けるからな。……僕と違って。 ……それが良いこととは言わないけど」 何か、喉に突っかかる言い方だ。 単純な自虐と言うよりは理由があるような言い草で。 (-166) 2022/05/02(Mon) 4:07:04 |
【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ「そういう問題じゃない…… 邪魔だからだ 」実際のところ、真実はもっとひどかった。 常日頃からそのあたりで寝る事を許していれば、 ともすれば、飼育委員の仕事中にも邪魔になりかねないってだけ。 虐げないだけで、兎もあなたも特別懇切丁寧に扱ってはいない。 病の影響もあれど、元々性格の良い方ではなかったか。 或いは病ゆえに、性格の良い人間になれなかったのか。 卵が先か、鶏が先か 。今となっては何れも定かではない。「……出て行った先に、何も無いとわかっていて」 「後先考えず出て行くほど馬鹿じゃない」 独り言のように零した後。するりと金網から手を離し、 僅かに土埃の付いた指に視線を落とした。 ここから出て行く事そのものが目的ではない。 考え無しに、闇雲に、虚空に身を投げるほど愚かではない。 ゆえに、あの森の先に、獣道すら無いのであれば。 自分にとって、形振り構わず出て行きたがる理由は無い。 「諦める? 現実的に考える の間違いじゃないのか。…お前がどうだか知った事じゃないが。 俺には帰る家も、……今更あって無いようなものだ」 (-173) 2022/05/02(Mon) 6:56:41 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「……………………」 「くいものかぁ」 消え入るような声でも耳には届く。 そう呟く声は、困るでもなく戸惑うでもなく。 まあそうだよなとでも言いたげな声だった。 でもそれって、 「 それってだめなの? 」「じゃあおれなにすればいいの?」 「おれなんでこのびょうきになったの?」 「おれがおれのからだをおれのきもちでだれかにつかうことはだめなことなの?」 「…………」 「おれ、いつかはくいものにされるだけだとおもってたけどな」 「うしとかぶたとかといっしょなんだって!」 「なんてゆーんだっけ……」 「搾取?」 「らしいよ。おとながいってた」 「そーゆうふうになるまえにじぶんでつかったほうがよくない?」 ……普段と変わらぬ声音と表情だ。 (-177) 2022/05/02(Mon) 8:38:09 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……え、」 困惑がまるで隠しきれてない声。 疑問で問い返されるなんて欠片も思ってなかった顔。 「……だ、ダメじゃないけど…… なにをって、そんなの……。……」 そんなの、の先が紡がれない。 それどころか至極当然のように告げられて、 小等部相手に圧倒されて尻込みする始末だ。 ……小等部だから、ともいうかもしれないが。 「……な、なら好きにしろよ!割り切ったフリして搾取される前に自分で全部使い切れるって自信があるならさ! どうせうまくいかないだろうけど。 ……搾取される前に何とかしてやろうって思ってる時点でそもそも……」 目を合わせられなかった状態だが、啖呵を切るように負け惜しみを叫ぶ時だけは威嚇のように目を合わせてくる。 年少者が自分よりも遥かに考えている事実と、その上で悲惨な境遇しかみんな語らない現実から目を背けたくて仕方ない。 (-204) 2022/05/02(Mon) 18:05:38 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「…………」 あ!無視を決め込んだ!都合が悪い事はこうである。 元々は何か言われた後に居座る方が面倒だと思うタイプだ。 去り際に凄い罵倒はしてくる陰険さもついてるが。 「“何かあると分かったら出て行く”ってことじゃん。 ま、その程度の場所とは僕も思うけど」 「物は言いようって奴かね。どっちでも一緒と思うが。 僕は普通に母親死んでるし家もないし、 野垂れ死んだら終わり。……何、家族欲しいのか?」 清掃だのをする時は普通に帰るし、こうやって居座ってる時点で実は相当珍しい。 繊細な言い方をすれば甘えているし、最悪な言い方をすれば舐めているというのだが。 それはさておき、うさぎは大事にして欲しい。 「現実的に考えるで思い出したけど、馬鹿みたいに献身的な事言う奴がいたから言ったんだよ。 『食い物にされる』ってさ。なんて言われたと思う? 『知った上で、搾取される前に 助けたい人を助けるのが何が悪い?』 だってさ。……何か、全部嫌になって来たな」 (-207) 2022/05/02(Mon) 18:28:09 |
【人】 ライアー イシュカ>>48 アオツキ 「何でどっちも食わせる選択肢しかないんだよ。 子供よりお前の方が嗜好品取り放題だろうが」 夜更かしはするわこの時間に焼き物をし出すわの男よりは、 貴方の方が品行方正なのは確かだろう。 学生時代からそこは埋まらない差である。 最も、意図して夜更かししている訳ではないのだが、 それもまた大人になれば顧みられることもない話だろう。 「……その聞き方をされれば否定はしないが、 僕の“先生になる”とお前の先生になるは別物」 一般的な教師は生徒の為に教師の勉強を積むのかもしれないが、 この男からはその感情が殆ど見受けられない。 「うるさいな、わかってるっての…… 僕は別に仕事自体はしてるしサボった事もないだろ。 夜は知らない。それこそ僕だって解決できた試しがない」 まるで子供の様な言い草で不機嫌そうだが、やってる事は オーブンで焼き加減を見ている菓子作りの人だった。 (49) 2022/05/02(Mon) 18:46:31 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「つかいきるときはー たぶんしぬときなので……」 言いながら作物を集めて、束ねて。 持ち帰る用の袋は畑の横に置いてある箱に常備されている。 それに一つ一つ入れていった。 本当に他愛無い世間話でもしてるかのようだ。 「それでも、うまくいかなくてもね」 「やるの」 そうして全て入った袋を、はい、と貴方に差し出した。 言葉を返せなかった貴方の事に何か言うでもない。 自分の前で貴方がそういう態度を見せるのは、きっと珍しい事だろうに。 「イシュカにもあしたあげよっか」 「おれのはな。いるかもしれないし」 「なにかあったらいやでしょ?」 (-209) 2022/05/02(Mon) 19:03:46 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「何でそんな達観してんだよ……」 こちらがヒートアップしようが、みっともなくヒステリーを起こそうが、引くわけでも怒るわけでもなくただ普段通りの相手を見ると、1人感情で捲し立てていた事が冷や水でもぶち撒けられた気分になる。 「…………」 静かにはなったから結果オーライかもしれない。 立ち尽くしていた姿勢から、 疲れたかのようにその場にしゃがみ込んだ。 「……うまくいかなかったら辛いだろ」 袋に餌がわりの植物を入れていく貴方を、 正確には手元だけを見ながら呟く。 「一回ならいいけど、何回だって続いて、 それでも全部無駄になる時だってあるなら、 ……もういいじゃん。苦痛が長引くだけ」 差し出された袋と問われたはなの言葉に頭も目線も上げる。 力なくそれを受け取りながら、首を横に振った。 「……子供に怪我させてまで無事にいても、 それこそ僕まで嫌いな奴らと同じになる」 だから、いい。 そう返して立ち上がる。 例の言葉の代わりに、袋を持った手を軽く上げた。 (-211) 2022/05/02(Mon) 19:33:12 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「んえ?たっかん?なにそれ」 疑問だけは子供じみている。 自分の死や境遇を語るには、齢十二にすれば落ち着き過ぎているのはそうだ。 けれどもトットは淡々としていた。 普段の喧しさは鳴りを潜めていた。 しゃがんだら自分の頭より貴方の頭が下の位置になって面白い気分になった。 なでなででもしてあげようかな、なんてうっかり思いついたけど、そんな事をすれば今度こそ怒りそうだなと思って、やめた。 「おれそういうはなのことなんていうかしってるよ」 「それ『徒花』ってゆーんでしょ」 「おれならないし!だいじょぶ」 根拠も何も無い。ここにあるのはただの幼稚な言葉だ。 「…………イシュカはやさしーね」 「ほかのおとなとちがう」 「だからすきだよ」 立ち上がる貴方を目で追って、後ろ手に手を組んではにかむ。 「うさぎのごはんがなくなったらまたきてね!」 「なくなってなくてもきてもいーけど」 (-216) 2022/05/02(Mon) 19:57:55 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……子供の割に、大人みたいにこう…… 何事にも落ち着いて動じない、みたいな……?」 いざ説明を求められると案外難しい。 つくづく、己が教師に向いてない事を実感する。 したからと言って、止められるものでもないけれど。 「何でそう言うろくでもない方向の単語だけ覚えてんだよ。 意味は間違ってないけど……僕は言ったからな」 止めたんだ。とポーズをとって、 相手の言う事に反しただけで恩着せがましく言う。 貴方の言葉が幼稚なら、こちらは生まれてすらいない。 「…………。 考えが異質だと、好き嫌いまでおかしくなるのか? 悪かったな、全然大人じゃない大人で」 こうしてまた素直に正面から取り合わないで、 その癖ちゃっかり貰うものは貰っていく。 相手の身を案じたのではなく己の心を守るのを取っただけだから、それを優しいとは到底思えなかったのだ。 「僕と同室のテラには絶対バレるから、 アイツに分けてても騒ぐなよ。それじゃ」 「明日の……痛むから、まあ朝か。もってく」 それだけ言って踵を返して去っていく。 朝になるまでにもう一度会う事になるのも、 ──どうせ渡せるはずもない事も、この時は知りもしない。 (-219) 2022/05/02(Mon) 20:17:11 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「…………?」 わからない顔をしている。わからなかったらしい。 「おはなのことだからおぼえた……」 とめられちゃったな……と呟く声に残念さはあまりない。 止まらない気でいるので半分受け止め半分流しているようなものだったかもしれない。 「おとなじゃなくていーじゃんね」 「だれでもあんなふうになりたくないもんね」 「あしたのあさ!!わかった!!」 あ、そっか。じゃあだめだ。 「おれたのしみにしてんね」 「ふふ」 ……パタパタと手を降って、その背中を見送った。 次見送る時は、きっと手は振れないんだろうな。 (-220) 2022/05/02(Mon) 20:26:37 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカそれから、日が暮れて。 みんなの影が伸びて、月が顔を出す頃。 「イ〜〜シュカ」 「イシュカ〜〜?」 「イシュカぁ」 心細そうな声で、貴方を呼びながら探しているトットの姿がある。 ランプも持たず、暗くなり始めた空の下。 ギムナジウムには灯りがともり始めるけれど、ここは暗いかもしれない。 小さな歩幅にあわせて、頭の花が揺れていた。 (-221) 2022/05/02(Mon) 20:32:48 |
【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ「それがこの場所よりろくなものだったらな」 この場所そのものに愛着も執着も何もない。 それは外にも同じ事ではあるけれど。 だから結局、どちらが比較的マシかの話でしかなくて。 苛立ち混じり、忌々しげに吐き捨てた。 「……要らない。 今更降って湧いたところで、何にもならない。 家族なんて……あんたもそうじゃないのか」 あなたの家庭の話を聞けば、人知れず眉を顰めた。 今までは自分には関係のない事と言い聞かせるようにして、 意識して踏み入ろうとはしてこなかった事だ。 誰にも余計な感傷を抱かないように。 それはともかくとして。 この乱暴者は、人はともかく、動物やその他に関しては。 蔑ろにはしないし、大事に扱っていないわけでもない。 それこそ猫可愛がりするような真似はしないだけで、 ストレスを与えるような事はしていない。 ご安心です。 「…………」 「どいつもこいつも、よくそこまで人様を思い遣れるもんだな。 俺達は自分の事で手一杯だってのに」 (-222) 2022/05/02(Mon) 20:34:36 |
【独】 ライアー イシュカあわわわわ間に合わないあわわわわ なんでGWが存在しないんですか!? 普段はトット君タイプのPCしてる事の方が多いので新鮮だ!! フィウクス君とイシュカ二人でやさぐれてるけど トット君みたいに生きれてたらな〜〜って気持ちは山ほどあるんだろうな〜〜生きられないんだけど……根がどうしようもなく悲観的…… (-223) 2022/05/02(Mon) 20:40:20 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「あ?……え?」 良くも悪くも人を気にしてしまう男は、 己を呼ぶ声を拾って、真っ先に時間を確認した。 高等部の連中なら、こっそり夜も練り歩いててもまあよくあることだと終わる話なのだが、聞こえて来た声は違う。 「寝ろ」 無茶と乱暴極まりない一言を述べながら前に立ち塞がった。 なお、焼いた物は自室に置いていたため、持って来ていた方がよかったか?いやこの時間に食わせるとさすがに面倒だろ。との脳内会議もすぐに終わった。 (-225) 2022/05/02(Mon) 20:47:10 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「あ!!!!!!」 「いたイシュカ……」 「あのね あのね あの……」 寝ろの2文字を聞いているのか聞いていないのか。 前に塞がられた子供が浮かべるものじゃない安心した顔をする。 モゴモゴと言い淀んで数秒、口を開いた。 「へんなひといたの」 「おれのしってるひとじゃない……」 「こわくて」 「こわいからイシュカよんじゃった」 「……んん"〜〜」 「いっしょにかえろ……」 そのまま前にいる貴方の手を勝手に掴んだ。 (-226) 2022/05/02(Mon) 20:51:57 |
【置】 ライアー イシュカ【liar】 1.[名](特に常習的な)うそつき You're a liar. 君はうそつきだ (▼強い意味になるので軽い気持ちで使ってはならない) (出典|プログレッシブ 英和中辞典) 【Leier】 1.リラ, 竪琴 (たてごと).die alte die gleiche Leier ((話)) 聞きあきた話. (出典|プログレッシブ 独和辞典) (L2) 2022/05/02(Mon) 20:58:16 公開: 2022/05/02(Mon) 20:55:00 |
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