情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 灯屋 レイお花を渡した次の日の都合のいい時間。こんこん、とノックの音が貴方の部屋に響くことでしょう。 低い位置からの控えめな音は、よく知る少女からのものです。 「レイ様、今お時間大丈夫です?」 (-50) 2021/12/16(Thu) 3:12:38 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 羽無し妖精 アイシャ「……はあ……。俺から見れば、子供と変わらん」 大きなため息の後、そう呟いて。 見上げるのも疲れるだろうとその巨躯を、気だるげにゆっくりと下ろす。 片膝をつく形になれば、きっと目線の高さも揃うだろう。 「……煙は俺が、俺の為にやっている事だ。 別に誰かを気にしている訳でもない」 誰への言い訳やら、説明を聞く合間に呟いて。 花籠に手を伸ばし、しかし2本の小瓶だけ抜き取って。……少し迷った後、クッキーも。 「この薬に関してはありがたく貰っておく。こっちは、 甘い物が好きな奴にくれてやるつもりだ。構うまい?」 相も変わらず不愛想な顔と冷えた言葉。 男は平等で、変わらない。そう努めている。 少女の"突然持ち掛けてきた過去の取引の清算"を、 "難航した交渉の末にやや不利な条件で承諾"した。 それがこの男にとってこの場で起きた全てだ。 だから、会話をしようが、何かを聞こうが、 そのまま去ろうが、問題はない。 それらは全て、平等な取引として扱われる。 あなたは、膝をつく男に何をしても構わない。 何をしても、きっと次の日に酒場で会っても、 この男の様子は変わらない。強いて言うなら―― 『花売り』ではなく、『アイシャ』と。 そう呼ぶように、なっただけ。 (-59) 2021/12/16(Thu) 3:44:20 |
【秘】 哀れな役者 フランドル → 羽無し妖精 アイシャ「なに、気にする事はない。とはいえこちらも… 茶の一つも出せない有り様だが、まあ勘弁してくれたまえ」 せっかく作った笑顔を無下にはしない。 痛々しい有り様に眉を顰めたのも束の間の事。 貴方を部屋へと通せば、テーブルの傍に椅子を適当に並べた。 最近この街に来たばかりなのか、部屋に物は少ない。 テーブルの上には、黄色のラナンキュラス。 あの日貴方から受け取った花は、今もそこにある。 (-66) 2021/12/16(Thu) 5:08:51 |
【秘】 哀れな役者 フランドル → 羽無し妖精 アイシャそして貴方が気掛かりを零せば、一つ声の調子を下げて。 「── 私があの二人を告発していれば。 きっとこれも、すぐに終わったのだろうけどね。」 とはいえそう不穏なものでもない。 喩えるなら、そう、内緒話でもするような。 「というのはまあ、意地悪な話なのだろうなあ。 これを早く終わらせる手段は幾つかあれどもさ。 どうにも、何も犠牲にせず、とは行かないものだ。 きっと何れも、君達の望む幕引きには至らないのだろうな」 とはいえこれは、まったくよそ者としての見解であり。 ともすれば、幾ら貴方とて、場合によっては。 他者を犠牲にしてでも、結論を急ぐのだろうか、とも。 まあ、まあ、考えないわけでもないのだ。 (-67) 2021/12/16(Thu) 5:10:05 |
アイシャは、挿し替える花に悩んでいます。 (c23) 2021/12/16(Thu) 13:52:02 |
アイシャは、悩んで悩んで、選ばれたのはコチョウラン。 (c24) 2021/12/16(Thu) 13:53:16 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャ声がして間も無く、扉が開く。 「えぇ、大丈夫ですよ。 わざわざこちらに来るとは、どうしたんですか?」 扉から覗く室内は片付いている。 テーブルの上にいつものカンテラと、ラベンダーの入れられた花瓶が置かれていた。 貴女が此処に用があるのならば、これは部屋に招き入れ椅子に掛けるよう促すだろう。 場所を変えるならば、これはカンテラを手に貴女について行く。 (-102) 2021/12/16(Thu) 20:50:07 |
アイシャは、少しだけ我儘になってもいいのかな。 (c40) 2021/12/16(Thu) 22:25:16 |
【秘】 百識眼 の シュゼット → 羽無し妖精 アイシャ傷跡の周囲をアルコールを含ませた清潔な布でよく消毒して、局所麻酔が充填されたシリンジを注射する。 「いやね、こんな街じゃない? アイシャがくる数年前に父さんが死んじゃって、大好きだったおじいちゃんのお店を継いだのはいいけど、上手くいかない事とか、理不尽な目にも結構遭っててね・・・」 20代の小娘が表通りに店構えてるなんて生意気、オジサン共には面白くなかったんでしょうね。 と続いて、麻酔が効いてきたのを計らって処置にはいる。 「お店を閉めないまでも、結構参っちゃってて・・・ あれは5年くらい前だっけ? そんなときだったのよ、小さくても一生懸命頑張ってる女の子を、あたしが見つけたのは」 砕けた骨を取り除き、成形に余分な肉を剪定する。 「ふふっ、直接本人に言うなんてちょっと恥ずかしいわね。 でも言わせて頂戴ね?」 「こんな子、この街にもいたんだ、ああ、負けてられないな、私も頑張ろって、元気貰って、それが最初」 こんな状況で、ある種平常心を保つ為に他愛ない事を話していたいのだ。 /* 情報感謝、痛みいります! (-118) 2021/12/16(Thu) 22:28:18 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 灯屋 レイ「こんにちはなのです、レイ様」 ぺこり、と小さく頭を下げて。 少女は手にいつもの花籠を持って立っていました。 「少し、渡したいものがあったのです。…ちょっとだけ、お邪魔してもよいのです? まだちょっとだけ、体が痛いのです」 本当なら立って話していたって問題ないのだけれど。 今ばかりは、まだ背中が痛くて 素直に甘えさせてもらうのです。 「あの、ラベンダーの香りがいつでも感じられるようにと思って。 ポプリを作ってきたのです」 椅子に腰を下ろさせてもらい、花瓶にラベンダーが挿してあるのを見て頬が緩みます。 皆がこうして、贈ったものを飾ってくれているのは嬉しいもので。 そう言いつつドライフラワーで出来たラベンダーのポプリを花籠から取り出して、テーブルの上にそっと置くでしょう。 (-129) 2021/12/16(Thu) 23:25:44 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャ「もちろん大丈夫ですよ。 何もお出しできませんが、どうぞ」 膨らみを無くした背、赤く染まっていたローブの下がどうなっているか。貴女が口にしなくても薄々察していただろう。 貴女の視界の外で眉を潜め、貴女の向かいに腰掛ける頃にはいつも通り。 そして、笑みと共にテーブルの上に置かれたそれにぱちりと瞬く。 そういえば花を受け取る時、なにか考えているような素振りがあったなと思い至る。 「わざわざ、作ってくれたのですか? ……ありがとうございます、アイシャ。 大事に使わせて頂きますね」 ポプリを指でなぞり、ふと笑みを溢した。 頑張り屋な妖精はいつも、嬉しい気分になるものを運んできてくれる。 (-151) 2021/12/17(Fri) 1:41:00 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 骸狩り スカリオーネ「スカリオーネ様から見たら、皆そうなのかもしれないのです」 ふふ、少しだけおかしそうに少女は笑います。 目線が合えば、ピンク色の瞳が貴方の顔を映すことでしょう。 何だか、そうしているとくすぐったいような気持ちになります。 「では、そういうことにしておくのです。 はい。勿論、美味しく食べてもらえるのが一番なので。 私は、貰い物はその人が好きに扱ってくれればいいと思っているのですよ」 手に取ったクッキーは少し厚めで、ほのかに桃色を帯びています。 少女も、貴方と似て 誰にも平等に接するように努めています。 とはいえ、人生経験も貴方より少ない彼女よりもずっと強固であるその考えに、少女は密やかに尊敬の念を抱くこともあるのです。 揺らがないことは、決して悪いことではありませんから。 アイシャは、持ってきたものを受け取ってくれたスカリオーネに笑いかけます。 「受け取ってもらえてよかったのです。 スカリオーネ様もお疲れでしょうから、私もそろそろお暇しようと思うのですよ。 また、お花を貰いに来てほしいのです。気が向いたらで良いので」 (-163) 2021/12/17(Fri) 2:52:32 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 骸狩り スカリオーネ「言われた通り、今日はちゃんと休もうと思うのです。 また明日、酒場に出られるように」 そう言って今日のところは立ち去るのでしょう。 そして、貴方から名前で呼ばれる時には 花のような笑顔を向けるのです。 (-165) 2021/12/17(Fri) 2:54:57 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 灯屋 レイ「お構いなく、なのです。 下でハーブティーを頂いたところなのですよ」 いつもと変わらない様子の貴方に、アイシャも脚をぷらりとしてリラックスしている様子を見せています。 そして貴方の笑顔を見ては、少女も花のような笑みを浮かべるのです。 「はい、お花は枯れてしまうと 香りを楽しめなくなってしまうので。 どうせなら、お部屋が同じ香りで満たされる方が良いかも…と思ったのですよ」 長持ちして、それでいて管理も面倒ではない。 そういったものが冒険者には好まれる傾向にある事を、商人である彼女は理解していたのです。 「私が、作りたかったからというのもありますけど…… レイ様は、気遣いを本当に良くしてくれるので 嬉しくて。 何か、何か良いお礼が出来ればと思ったのです。 だから、実は……もう一つ、作ったものがあるのです」 何だか少し、もじもじとした様子を見せていましたが やがて、テーブルの上に一つ蓋つきの瓶を置きました。 透明な液体が中に入っており、ほのかにラベンダーとはまた別の花の香りがすることでしょう。 現代的に言えば、香水のようです。 (-170) 2021/12/17(Fri) 3:12:10 |
【秘】 骸狩り スカリオーネ → 羽無し妖精 アイシャ「そうしてくれ。 ……気が向いたらな。良い夜を」 そう呟いて、見送るのだろう。 それから少し、日が空いて。 男は気が向いたのだろう、 クモマグサの造花を2輪頼んだ。 そして、あなたが贈った桃色のクッキーは、 男の口にも、……誰の口にも入らずに。 ――きっかり2枚だけ、海に落ちた。 (-171) 2021/12/17(Fri) 3:14:18 |
アイシャは、頼まれたものをきちんと納品しました。 (c42) 2021/12/17(Fri) 3:25:02 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 残影の フランドル「大丈夫なのです、お邪魔しますなのですよ。 ……あ」 椅子に腰かけようとしたところで、ラナンキュラスの花に気付き 柔らかい笑みを浮かべます。 皆が、こうして花を置いていてくれてるのを見ると どうしたって嬉しいものですから。 傷に響かないよう、ゆっくりと椅子に座り。 「……フランドル様には、目星がついているのですね。 実を言うと、告発を望んでいるわけではないのです。ご理解されている通り…なのですよ。 私は、このざわざわが収まるなら 根絶までさせる必要はないと思っているのです。 その一方で疑惑の段階で同じ目に遭う人が増えるのも……同じく、望んではいないのですけれど」 今のやり方も気に食わないけれど、悪者探しがしたいわけでもないのです。 「フランドル様にも……白羽の矢が立ってしまったことが、酷く心苦しいのですよ」 (-199) 2021/12/17(Fri) 17:14:28 |
アイシャは、周りの人が幸せならそれでいいと思っていました。 (c51) 2021/12/17(Fri) 17:39:23 |
アイシャは、自分は? (c52) 2021/12/17(Fri) 17:39:34 |
アイシャは、少しだけ怖いです。 (c53) 2021/12/17(Fri) 18:17:20 |
アイシャは、やっぱり 気のせいだったかもしれません。 (c54) 2021/12/17(Fri) 19:17:21 |
アイシャは、少しだけ、信じてみます。 (c55) 2021/12/17(Fri) 19:22:57 |
アイシャは、なんとなくカウンターの花瓶に、スミレの花を挿しました。 (c56) 2021/12/17(Fri) 20:28:12 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャ「限りがあるからこその良さがあるとはいえ、この稼業は毎日世話できるとも限りませんからね。 知っていれば、今度押し花の作り方も教えていただけますか?」 折角なので、とまだ瑞々しいラベンダーを指す。 たまには私物を増やすのも、いいだろう。 「―――」 「……そんな事は、ないですよ。 お礼をされるような事なんて、なにも」 少しの間の後、出たのはそんな言葉。 "不信感" "期待" どこか見透かされてるようにもなった花言葉。 そのような『思慮』を貴女はしないと、知っていたのに。 知っていたのに、これは御布令を見てもただ傍観していたのだ。 「……それは?」 瓶を見つめて、問う。これは、なんの花の香りだっただろう。 (-226) 2021/12/17(Fri) 22:56:01 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 灯屋 レイ「勿論なのです。遠方のご家族へのお手紙に押し花を同封される方も少なからずいらっしゃるので、勉強してあるのですよ」 近いうちに作り方をメモしてお渡しするのです、と少女はとても嬉しそうに微笑むことでしょう。 「いえ、いえ。貴方がそうじゃないと思っていても、私は」 彼女自身、自らに出された御布令に関心を示さなかったのです。貴方のそれを咎めることなどでましょうか。 少女は平等に誰でも心配し、誰にでも期待をしていた。 この街に馴染んでからは、そうするようにしていたのです。 「これは、香水というのです。 身に着けて使うもので、匂い消しにも使えるのですよ。 もちろん、これもお花を使っていて―――」 一つ花籠の敷紙を手に取り、端に一度吹きかけます。 ふわりと、バニラのような甘い香りが漂うことでしょう。 「これは、 ヘリオトロープのお花 ―――なのです」 (-227) 2021/12/17(Fri) 23:16:20 |
アイシャは、 でしょうか。それとも。 (c57) 2021/12/17(Fri) 23:23:37 |
【秘】 残影の フランドル → 羽無し妖精 アイシャ「──白羽の矢が立つ、か。 いいや、違うな。 それは君達を指すものだ。 不特定多数の中から選ばれた罪なき犠牲者を指すものだ。 つまり、この"蝙蝠"が裁かれる事を指すには不適切だ。」 ゆっくりと、椅子へと着いた貴方と向き合って。 役者騙りは、淀みなくただ事実を告げる。 この街の裏で動く者達を、たとえ貴方が知らずとも。 貴方達と違い、尋問を受けるに足る理由がある事は明らかだ。 「何れはこの騒ぎも沈静化するだろう。けれどそれも一時の事。 きっとまた、同じ事が繰り返される事になる。 政府にとって都合の悪いものが全て根絶されるか、 或いは、革命が成るまで。」 「君が、君達が傷付いて欲しくないと願うものを巻き込んで。 この街«ヨルムガルド»が黄昏に潰えるまで、幾度でも。 …そうだとしたら、君はどうする?」 なんて、これもきっと意地悪な問い掛けだ。 この街は、この世界は、一朝一夕に変わりはしない。 誰にだって、全てを劇的に変えてしまえはしない。 一人の人が変える事ができるのは、せいぜい手の届く範囲だけ。 役者騙りの内通者、よそ者の"卑怯な蝙蝠"は知っている。 きっとこの街の誰しもが、 自分の手の届く限りを変えようと藻掻いているという事を。 (-230) 2021/12/18(Sat) 0:00:44 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャきっと、ラベンダーの淡い紫が残っている間に。灯屋は貴女に教えてもらった通りに押し花を作る。 そしてそれを見る度に、一滴の苦さと柔らかな気持ちと感じるようになるのでしょう。 「ヘリオトロープ」 これは花に詳しい方ではない。 けれど、酒場の中で花を売る貴女を見て、声を聞いて。 名を覚えたものはいくつかある。 ―――確か、ラベンダーのような。 この少女の瞳と同じ、紫の花だったはずだ。 「こちらも、いい香りですね」 ……花言葉は、なんと言っていただろう? (-232) 2021/12/18(Sat) 0:15:57 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 灯屋 レイ暫くはラベンダーも閉じられた本の中に。7日ほど経った朝には、綺麗な押し花ができていることでしょう。 それは栞、もしくは小物のアクセントになるのでしょうか。 使い道を聞くのもまた楽しみで。 「はい。ヘリオトロープは、太陽の方を向いて花を咲かせることからその名がつけられたのですけれど、 水の精クリティが、思い人であるアポロンの好きな人を生き埋めにしてしまうのですが…それを後悔し、アポロンを想いながら姿が花に変わってしまったのです。 それが、「献身的な愛」の意味を持つ ヘリオトロープのお花なのですよ」 何となく、話しながら目線がテーブルに向かい 瓶を見つめるような形になりました。 その花が 恋の花 と呼ばれていることは、ついぞ口にできないまま。 (-233) 2021/12/18(Sat) 0:47:59 |
【墓】 羽無し妖精 アイシャそういえば、羽のない今なら 気兼ねなくお風呂に入れるのでは? でも傷が痛むかもしれないのです。 アイシャはちょっと悩んでいます。 (+30) 2021/12/18(Sat) 1:01:23 |
アイシャは、温かいスープを頂いています。 (c62) 2021/12/18(Sat) 8:42:21 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャそう遠くない内に、カンテラと共に揺れるラベンダーを見る事になるでしょう。 「……なんだか寂しいお話ですね。 『献身的な愛』なんて言葉がつくぐらいです。 本来は純粋で、一途な想いだったでしょうに」 ほのかに漂う甘い香り。 瓶に映る淡い紫。 暫くの沈黙の後、静かに口を開く。 「……こちらも。大切に使わせていただきます。 ありがとう、アイシャ」 ―――灯屋は、その言葉を聞いて何を思ったとしても。 貴女と同じようにその先は、口にしなかったでしょう。 (-274) 2021/12/18(Sat) 14:27:15 |
【秘】 内緒の恋 アイシャ → 灯屋 レイその光景を見るまでは、この街にいられたら良いなと思うのです。きっとすごく幻想的なはずですから。 「彼女の嫉妬も、正しく想いの形だったはずなのです。 行き過ぎなければ、報われなくとも……」 少しだけ寂しくて、それでも彼女の抱いた想いが甘い香りとなったのでしょう。 「さて、あまり長居するのも良くないのです。 また明日、酒場にお花を持っていくのです。暫くは造花の提供になるとは思うのですけれど」 椅子から降りて、一度頭を下げてから扉の方へ向かうでしょう。 しかし部屋を出る直前、貴方を振り返り。 「……レイ様、 アイシャは、クリティになると思いますか?それとも、アポロンに想いを注がれる王女になれるでしょうか 」 (-295) 2021/12/18(Sat) 18:02:50 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャ「きっと一度でも振り向いてもらいたかったのでしょう。 ……そのままでは、いられなかったのでしょうね」 貴女の言葉にこくりと頷いて、扉を開けようと席を立つ。 そして、再び視線を向けた貴女を見下ろした。 「――― 貴女は、貴女です 」はっきりと、言い切る。 「クリティでも太陽に見つめられた乙女でもない。 アイシャ。 ヘリオトロープにまつわる話に出てくる女性はどちらも悲劇的です。 貴女はどちらにもならなくていい」 自分がこの小さい手を取るなら。 簡単にめでたしめでたしを得られただろうか。 「……私は貴女の幸福を祈ります。 そして、良き隣人でいられる事を祈ります」 (-314) 2021/12/18(Sat) 20:04:52 |
【秘】 羽無し妖精 アイシャ → 百識眼 の シュゼット痛み止めがまだ少し効果を残していたのか、注射の痛みはほとんど感じません。 傷口の痛みに紛れてしまっているのかもしれないですけれど。 「それはちょっと、分かるような気がするのです。 どうしても、下に見てくるような人は……いるもの、なのですよ」 女だから、子供だから、異種族だから。 何かと理由をつけて、邪魔をする人は出るもので。 「……私が、シュゼット様のお力に? この街に来たばかりの時は、必死で……そんな風に思われていたなんて、知らなかったのです。 少ししたころには、シュゼット様は…もう、しっかりしておられましたから」 麻酔でぼんやりするけれど、掛けられる言葉に 少しだけ緩んだ空気を纏います。 (-315) 2021/12/18(Sat) 20:07:00 |
【秘】 私の太陽 アイシャ → 灯屋 レイ「はい、きっと」 そうして、少女は貴方の答えを静かに聞いていました。 その顔はかすかな笑みを浮かべて。 「……私はきっと、どちらにもそぐわない。 幸せな人生を歩んできたわけでも、信じてきたわけでもなくて。 太陽に惹かれた ただの女なのです。 ですから―――太陽がどこかに行ってしまうまでは、想うことを許してほしいのです」 手を取ってもらえることは、初めから期待してなどいないのです。 アイシャは、拒絶されないのなら。 それはちょっとだけ苦しいことかもしれないけれど。 ほんの少し眉を下げるだけで済むのです。 少女はぺこりともう一度頭を下げて、今度こそお部屋を後にすることでしょう。 (-318) 2021/12/18(Sat) 20:20:23 |
アイシャは、それでも、貴方は私のひかりです。そう信じています。 (c74) 2021/12/18(Sat) 20:21:25 |
【秘】 灯屋 レイ → 羽無し妖精 アイシャ「……貴女が信じなくても、私が信じます。 そしてそれは、わざわざ許す事でもありません」 突き放したのはこちらだ。 いつものように。いつものように。 灯りの消えたカンテラを背に、 これは貴女を見下ろしている。 「……」 唇を開きかけて、何も言えないまま閉じて。 貴女の背を見送ったでしょう。 (-326) 2021/12/18(Sat) 20:46:58 |
アイシャは、きっと大道芸をいつもの席から見ていました。 (c75) 2021/12/18(Sat) 20:52:53 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新