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![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 笑わない カンターミネ近すぎる攻撃を避けることは叶わなかった。 避けたとてほんの少し位置がずれるだけのこと。概ね貴方の想定通りの場所に、この男は頭突きを叩き込まれる。 「────ゥ、」 小さくくぐもった声を漏らした男は、しかし、それ以上の何をもしなかった。 顔を顰めることも、声を荒らげることも、衝動的な暴力を振るうこともなかった。 つ、 と赤い血が鼻腔から流れ出して。ぼた、ぼたり と滴り落ちていっても。何もしなかった。貴方の口に指を捩じ込んでいるだけ。閉じきらないように固定しているだけ。これからの行為で自分が被る害が最小限になるようにしているだけ。 貴方が選んだ手段が頭突きだったのは幸運だった。 貴方が蹴飛ばしたのが机や椅子だったのは幸運だった。 その攻撃が遍く"男性"の急所に向いていなかったのは幸運なことだったのだろう。だからこそ、男はこれだけ余裕を保っていられて。 そうして今後もないように、先んじて貴方の下肢に体重をかけることが出来た。 その下を暴こうとすることすらない。 男は貴方に欲情しているのではない。 ただ貴方を傷つけたいだけ。 ただ貴方を貶めたいだけだ。 ▽ (-73) 2023/09/24(Sun) 3:04:56 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 笑わない カンターミネぐ、と男の手が貴方の頭を抑えつける。 親指をそこに突っ込んだまま。引き伸ばされた唇が痛むであろうなんて気遣いは当然ない。手錠で繋がれただけの腕は一番自由だろうが、身体をひたりと近づけてしまえば結局動きは止まるはずで。 ────勿論、見越した貴方が万歳の姿勢でも取っていれば話は別だ。この男はそれを咎めないから。 貴方の至近に近づいて。 べろ。自身が流した血液を舌先で舐め取って。 男はそれを完遂する。 貴方の口内に男の舌が、唾液が、血液が入り込んだ。単なる嫌がらせ。手の込んだ嫌がらせ。縮まっているのであればその舌に敢えて擦り付けるように触れ合わせて、上下に完全に注ぎ落とすようにして。指のせいでどうしても閉じきれない隙間からは下品な水音が聞こえたかもしれない。 貴方がいくら歯を食い縛ろうと辞めない。貴方が唸ろうと呻こうと暴れようと辞めない。それ以上のことはしない。ただ、辞めない。 相手の言葉に心を乱されない方法はいくつかある。 そのうちのひとつは 相手を人と思わないこと 。精々けだもの程度に思っておけば、罵る言葉も態度も何処吹く風でいられるものだ。暴れる様や与えられる痛みもそう。死に際の虫が暴れる様なものだと、今は感じられる。 (-74) 2023/09/24(Sun) 3:07:10 |
![]() | 【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオ暴れる。その言葉通りの事だけをしていた女は、 それこそ"けだもの"程度の行動しか取る事が出来なかった。 下肢を抑えられるまで、アドレナリンの齎す興奮に 酔ったまま、ありもしない『外』の動きを呼ぼうとした。 それはカンターミネが自身を弱者として認識していたからに 他ならない行為でもあった。これは、激情を持ち、 マフィアとしての多少の暴力に馴染んでこそいたが。 所詮は、組み敷かれる程度のか弱い女でしかなかった。 故に、それは実に簡単な事だったに違いない。 見越す事もせず、両手も塞がれ、怒りのままに暴れるのも 抑えていれば何の障害にもなり得ない。 まざりものが舌と共に口内を踏み荒らす頃、 ようやく女はそこに嫌悪の音を含めたうなりをあげた。 きっとそれは、"それなりに"あなたの欲を満たした事だろう。 (1/2) (-77) 2023/09/24(Sun) 3:29:19 |
![]() | 【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオ……そのまま厭だ嫌だと喚くだけの虫や獣であったならば、 そもそもあなたは負傷などしてなかったはずだ。 アドレナリンがなければこの行為に至れなかっただろうが、 同時にアドレナリンがあるからこの後に至るはずだ。 だからきっと、これもまた"天秤"なのだろう。 『正義』は言った、お前達に法はないと。 だが、その言葉は残念な事に間違いだ。 『正義』が存在する以上。 もう一方の正義も存在する。 そうしてそれらは、共に天秤にかけられる。 優位であった天秤は、僅かな薬剤の効果が切れると共に 冷静さ、否、残酷さを取り戻した女によって再度、傾けられるだろう。 それは明らかな変化だった。 女から抵抗が失われた。諦めを感じさせるような変化だった。 あなたがそこで興味を失い、或いは何かを感じて身を引けば、 「その後」は来ない。だがそこでまだ、続けるのであれば。 これ幸いと、『正義』の執行を続けたのであれば。 女は、あなたの舌を奥へ誘ってから、 ぎぢ。 と。その一部に穴を空け、あるいは 咬み千切るだろう。 けだものが如く。 (2/2) (-79) 2023/09/24(Sun) 3:29:42 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 笑わない カンターミネざらりとした舌の表面が貴方に触れている。 剥き出しの薄い粘膜に無遠慮に触れている。 それで貴方が唸る声に、平素の男ならばきっと満足そうにしたはずだ。 けれど今の男は違った。これは今、自分の愉しみではなく、貴方の不快を優先している。 だからその声に満足そうに喉を鳴らすこともない。ただ粛々と、ただ淡々と、咥内から精神を凌辱することだけに熱心でいる。 それは正義の執行とは真逆の行動だった。暴力と圧力で相手をねじ伏せようとする、男が最も嫌う行為だった。 ご名答、『外』の助けなんて来やしない。 それに関しては素直な男の言う通りだ。 ここは治外法権。可視化法は適用外で、 被疑者に不利な規則ばかりが支配する。 だから。 だからだ、男が引くことが出来たのは。 正義にかまけていればきっとそうはいかなかった。貴方の思う通りこれは裁きに浮ついて、見えた罠に足を挟まれたはずだ。 引いた舌に男は満足した。 貴方をねじ伏せたと錯覚した。それですんなり離れようとする。 ────けれど、それは間違いであって。 貴方は全力で噛み付いたのだろう。であれば。 人体の中で最も硬いその上下ひと揃いの万力は。 せめて男の指の、骨を砕くまでは出来ずとも、 表面を破損させるくらいわけもないはずなのだ。 助けが来ないのは、男にとっても同じこと。 (-87) 2023/09/24(Sun) 4:09:13 |
![]() | 【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオもし、体内の音を聞けたなら、今この女からは 水音と同時にブチブチと血管の切れる音が響いただろう。 それも、相当に大きく。だからこそこれは一度誘った。 そうしてなお、獲物が逃れるなど許せなかった。 相手の考えや信念など、今この瞬間はどうでもいい。 これが考えるのはあなたと同じだ。鏡のように。 お前には罰が必要だ。 離れようとしたのが、不味かった。 きっと、近すぎたが故に瞳に爛々と燃えるライムグリーンが 見えなかったのだ。苛立ちに唆されたのだ。 そうでなければ、あなたのような警察が、 これに後れを取るはずがない。 カンターミネは、離れていく頭にもう一度頭突きを見舞った。 また口の中が少し切れたが、厭いはしない。 緩んだ手、指の拘束を大きく首を振って"ずらした"。 そうして、ずらされた先は――罰を執行するのには、 余りに原始的な。人体で作られた、 断頭台 だった。まず、ごり、と音がする。それは右か左か、ともかくあなたのどちらかの親指が断頭台に嵌まり込んだ音だった。次いでめき、と音がする。それは丁度親指の付け根、第二間接が軋む音。そのままなら根元から捩じ切られるだろうが、抵抗しない訳もあるまい。 抵抗したなら、第一関節程度までは抜けたかもしれない。だが、このけだものは、一度憎んだものを決して逃がしはしなかった。ばぎ、と音がした。丁度、それは七面鳥の骨をへし折るような音だ。或いは、警察であるあなたにはより耳馴染みがある音かもしれない。そう、人骨の折れ、砕ける音だった。 (1/2) (-91) 2023/09/24(Sun) 4:31:51 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオもう、誰が殴ろうが、叫ぼうが。 このけだものには、関係なかった。 怒り狂った女は、きっと少し離れた体の隙間から、 手錠で繋がれた手を抜け出させ、その拳を握って。 自らの顎を下から思い切り打ち抜いた。 その衝撃を最後に、 ぶつり。 あなたは喪失感を覚えるだろう。 生まれてからずっと一緒だったはずの十本の内、 大きく太い一本を失ったのだから。 赤い液が勢いよく、その後はリズミカルに吹き出す。 止血しないのならば、辺りは大変な事になる。 そうしてライムグリーンに赤を浴びた女は、笑う。 口内で転がした指を、あなたの混ぜた液を、絡めて、 「ベッ!」 音を立てて、部屋の隅へ向けて吐き出した。 口元は真っ赤に化粧をしていて、頭もまだらに染まり。 日頃の子供達が見たなら、一生のトラウマになるような。 けだものはそこに立つ。自ら入れた一撃で朦朧としながら。 それでも、怒りと残酷さを手放すことなく。笑っていた。 (2/2) (-94) 2023/09/24(Sun) 4:36:53 |
カンターミネは、血を吐き、笑う。多分、後で酷く痛む。 (c16) 2023/09/24(Sun) 4:54:15 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ面会の正式な──友人の代理という名目で──手続きを踏み、 金髪のウィッグに碧のカラコン。 薄い色付きの眼鏡をして、少し軽薄な雰囲気に。 いかにも表の仕事仲間の女、というテイで猫被りは訪れた。 あなたが面会できる状態なら、面会に引っ立てられるだろう。 けれどさて、粗末な牢獄の中、あなたは今どうしているだろう。 面会が難しそうであれば、またの機会に。 「やっほーカンターミネ、退屈な獄中生活はどう? 元気してた?そろそろ干からびそう? もうあたしの名前も忘れちゃった? アメリア だよ〜」「ちょっと伝言があって来たんだけど。 何かついでに差し入れた方がいいものあった? あたしが看守に注意されかねないのはナシね」 面会ができたなら、看守は ちょうど交代中 らしく、姿は見えない。この猫被りが立ち去るまでは交代の看守は来そうにない。 賄賂でも握らせたのだろう。 (-98) 2023/09/24(Sun) 4:57:28 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → コピーキャット ペネロペ視力が悪くない限り、それなりにボロボロの女が目に入る。 廊下に背を向けて床に横たわっている白衣は よく見れば血が結構ついているし、 面倒臭そうに転がる最中明らかに痛みに顔を顰めるし。 その顔だって「は?誰だコイツ」みたいな顔を一瞬したのは さておいても、口元は切れてるし顎は痣があるしで かなり"やりあった"のが見て取れるだろう。 「おかげさんで退屈はしてないよアメリア。 ご覧の状態なんでベッドの代金支払いは今度で頼むわ」 軽口のキレもいまひとつな様子。 あーいってえ、とぐちぐち言いつつ、口元を一度拭った。 「次来ることがあったら消毒液と絆創膏、 あと湿布と鎮痛剤持ってきてくれ。 ……んで、伝言って何?あ、待った。 あんまり笑うような内容じゃなくしてくれ。 今腹が死ぬ程痛いから笑ったら多分死ぬ」 どいつもこいつもおてんばな奴しかいねえな。 内心でそう思いながら、人の事は言えないな、と。 ぼさぼさの髪を鬣のように揺らしつつ、耳を傾けた。 (-99) 2023/09/24(Sun) 5:10:32 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネ食らったのは再びの衝撃。 愚かな犬は同じ轍を踏む。 一度千切れた血管は脆い。 乾きかけた肌に再び赤い雨が降った。 二度も同じ場所を負傷すればさすがに痛むか、 男は咄嗟にその鼻筋を抑えようと片手を引いた。 こういう時に先に動くのは利き手だと相場が決まっている────右だ。 つまり残ったのは、その逆側。 ごり、という音は刻印に似た。 死刑囚の肌に刻まれる目印だ。 めき、という音が内側に響く。 それは警鐘であり警告だった。 男は乱暴に手を振ったはずだ。 それなのに抜け出せなかった。 ばぎ。 駆け抜けるような激痛。男はその頭を再び抑えつけた。 そうして逃げ遂せようとした。 けれどそれさえ逆効果なのだ。 頭を目掛けて振り抜かれる腕。 照準を固定したのは男だった。 ▽ (-100) 2023/09/24(Sun) 5:18:15 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネぶつり。 きっと貴方よりもっと。 男の方がその衝撃を感じたはずだ。 「あ゛ ?」「 な、 」漏れる声には困惑が濃かった。 発したことのない音。それが喉から、指先────正確には指先が繋がっていたはずのところから、零れて。 答えを求めるように貴方へと視線をさ迷わせれば、まるでケチャップを纏ったウインナーのような己の指。 己の?何故? 吐き出されて転がっていくのは己の指だ。 何故────分からないが。 そうか。 こいつのせいだ。 目には目を。 歯には歯を。 誰が言ったか、忘れたが。 ここにいるのはけだもの二匹。 貴方が自ら脳を揺らしたのは幸運だった。 反射で残ったのが利き手だったのも幸運だった。 笑う貴方の頭を五指満足の利き手で鷲掴もうとする。 それが叶うなら────今に、男は貴方を、 後頭部から床に激突させようと持ち上げる。 (-101) 2023/09/24(Sun) 5:20:54 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオゆらり、ゆらり。立ち姿は幽鬼のよう。 口元から血を垂らし、頭を揺する。 ぎひ、と笑うけだものは、それでもまだ頭は動いていたようで。 掴まれる寸前で後頭部を守るような姿勢をとった。 そうしておきながら、やはり笑い、 鷲掴まれた向こうからあなたを見下す。 「自分から仕掛けた癖に」 「人のせいみたいなツラすんなよ、クズ」 どこまで言えたのやら。 或いは、その腕にこちらも腕やら手錠やら絡ませて。 隙があるならその利き手の指すら食い千切ろうとした。 けだもの二匹だけなら殺し合いになるだろう。 止めに入る者は来るのか、来ないのか。 来ないのならば、どこまでこのけだもの達がやるのか。 少なくとも女から牙が抜ける気配は、まだない。 (-103) 2023/09/24(Sun) 5:37:34 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ「あ〜いってえ……」 腹の辺りを抑えながら収容所をよたよた歩く。 「あのバカ野郎マジで蹴りやがったな…… 肋骨とか折れてたらどうすんだっつの…… いや、怪我はお互い様か……」 呟く顔にも傷はあるし、白衣のあちこちに血はついてるし。 包帯は巻いてるし、髪も所々くすんだ赤が付着している。 何をやったのかはさておいて、ふらつく足取りから まあ"それなりに"やりあったのは確実だ。 一応、見知った顔を幾つか見つける度、 両手に嵌められた手錠ごとふりふり手を振った。 #収容所 (+19) 2023/09/24(Sun) 12:18:43 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ>>+20 黒眼鏡 「カフェのマスターは元気そうだな……羨ましいぜ。 散々喋ったんで疲れたんだよ、はーあ……」 手を振り返し、のそのそ寄る。いや、距離は遠いけど。 だってバンバンされたら今流石にキツいし。 「嫁入り前の乙女にこんな傷負わせる奴いるか? 信じられねえよなあぁ〜……」 #収容所 (+21) 2023/09/24(Sun) 12:32:36 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ>>+22 黒眼鏡 「よく言うなホントに」 主に現状を指している。 座り込むのにものそのそ、一旦壁に背中をつけてから ずりずりと降りていくようなザマだ。 「俺だって手当したいんだけどねちゃんと。 死ぬ程痛いし。マジで。また腹立ってきたな。 じゃああんたは結婚式には呼んでやらん。」 痛くても軽口を言ってないと死ぬ病にかかっているのかも。 げほ、と咳き込んではいってえ、と呻いている……。 #収容所 (+23) 2023/09/24(Sun) 12:52:31 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ>>+27 黒眼鏡 「悪いな、俺の口が素直に褒める相手は 可愛げのある奴だけって決めてるんだ。 ちなみにひん剥いたらあんたも食い千切ってやる」 物騒極まりなく、ため息を零す。 「そうか、じゃあ今度存分に泣いてくれ。 盛大にするかはさておき、泣けるようにはしてやるよ」 こっちもお手玉。遠くから見る色男に何見てんだオイ色男、 そんな風な視線を送ってやった。 「いーえ結構。寝過ぎて体中痛いんでね。 あっちの怪我した色男の介護でもしてやったらどうだい」 (+30) 2023/09/24(Sun) 13:07:30 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ「なーにがうわ、だおちびちゃんめ」 自分のせいでそうなっている、という事情は置いといて。 わしゃわしゃされてるのを眺めて、 どいつもこいつもよお、とため息を吐いた。 なんだこの平和な感じは。 もしかして尋問で外れを引いたのは俺だけか? そんな風に肩を落とした。 #収容所 (+31) 2023/09/24(Sun) 13:11:22 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ>>+32 黒眼鏡 「あんたに可愛げって言われるとゾッとするわ。 生憎ここの牢屋に歯磨きセットは置いてないんでな。 歯は磨きたいんだけどね、俺も。今すぐ。」 へらへら、いつもの笑みがやっと返ってくる。 ……口の中も幾らか赤い。 「腹立ってきたな。ほんとにボロ泣きさせてやろうかな。」 「ふうん。あ、あいつと今度メシ食いに行くから 旦那も来て珈琲淹れてくれ。あとアレ、ニコロ。 あいつも引きずってこよう。逆ハーじゃん、笑うね」 わっはっは。 #収容所 (+33) 2023/09/24(Sun) 13:33:00 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ>>+34 黒眼鏡 「どっから持ち込んでんだよあんたは……貰うわ」 受け取り、……一応キャップを見て臭いをかいで。 大丈夫そうなら、口に含んで洗い流し吐き出す。 床が赤く汚れるのはもう諦めて欲しい。 「あーそうかい。じゃああんたは泣かずに済みそうだな、 嫁入りする予定はないからな」 こっちもこっちで大概無礼な物言いだが、 まあ軽口には丁度いいんだ、たぶん。 「そりゃいいね。色とりどりのイケメンはどうでもいいが、 あんたのオリジナルブレンドは楽しみだわ。 ん〜?そうだなあぁ。そん中じゃ、ニコロじゃね? あんたは年齢、あそこの色男は口説きすぎ。 ニコロの奴はからかい甲斐があるんでな!」 へらへら笑いながら、一応あなたもその中に含めて。 「だが、どいつもタイプじゃないね。 俺が好きなのは可愛げがあって、したたかで、 寂しがりで、あとなんだろうな。 ああそうだ、信用出来る奴!そういう奴なんでね」 (+35) 2023/09/24(Sun) 14:11:39 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネ叩きつけるだけでなくその膂力で割ろうとでもするよう。 締め付けられる貴方の頭蓋がめりめりと音を立てたよう。 落下の衝撃で狙いは大きく外れるはず。男の指を再度食いちぎることはきっと難しい。 ごづん。 頭を守ったとて背中から強く打てば僅かに呼吸が詰まるだろう。 それでも致命傷が与えられないと知れば男は今度こそ強行手段に出ようとする。 貴方の首に。 手が回った。 最早関係ないのだ。 正しく恥も外聞もない。 ここにいるのはけだものだけ。 相手を徹底的に叩き潰そうとする衝動だけ。 その向こうで、どちらが先に取り戻せるか。 頭を守るために貴方は首を少し持ち上げていたはず。 その目にはきっと映るはず。 床に────貴方の手も足も届かないような位置に、見覚えのあるアンプルが落ちている。 男は気づいていないようだ。つまりもう貴方に使われることはないだろう。 しかし。 ならば。 ほかの人間には? まさか置き去りにして帰るわけもあるまい。 実際には、それは貴方のものによく似せたアンプルだ。 しかし頭の茹だったけだものに、そこまで判断できるかどうか。 (-156) 2023/09/24(Sun) 14:36:26 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオ「がっ、は……」 今日だけで何回の荒事分の傷を負ったのか。 少なくとも、女がファミリーに入ってから負った傷の 「合計」より今日一日の負傷の方が大きいに違いない。 まして、自分の首を絞めるような相手はそういない。 居たとしてもすぐに取り押さえられるような、 そんな状況ばかりだった。 目を白黒させたのは今日が初めてかもしれない。 そうした行動と、血の不足。朦朧とした頭に加えて、 その目に映った物は『けだもの』を僅かにでも 寝かしつけるには充分な冷や水だった。 『アレ』は不味い。ここで使われるのは勿論、 他人に使われるのはもっと不味い。 カンターミネは多くの薬を錠剤にしていたが、 それは混ぜ物にしても露見し辛くする為と、効力調整の為。 つまりアンプルは、『未調整』なのだ。 中身の液が何にしろ、それなりに危ない。 万一、身内に使われたら。そんな事をさせる訳にはいかない。 女のけだものは、まだ眠りに落ちていなかった。 平時なら見分けがついただろうに、今はまだ難しかったのだろう。 (1/2) (-158) 2023/09/24(Sun) 15:05:59 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオならば、どうする?少し前までなら、 自分で飲み干してやるという選択肢もあった。 だが、今のこの状況で気絶でもしたら、 そのまま殺される可能性を捨てきれなかった。 男が正義の徒だと確信していれば、自ら服用して 倒れる事を間違いなく厭わなかったが、 今は無理だ。ここにいるのはけだものだけだから。 ならば、もう道はそう多くない。時間も。 あなたの膂力であれば、片手がなくとも気絶、 或いは首をへし折られてもおかしくない。 視界にレッドアウトの気配が迫る前に――。 女に残ったけだものを使って、のしかかるけだものに 出来る事。きっと、馬乗りにしろ、なんにしろ、 首を絞めに来たなら体勢は変わっているはずだから。 今度こそ、冷静に。冷徹に。冷酷に。"男の急所"に一撃を。 どすっ、と。音が響くほどに、全力で。 ……その痛みは、男にとって比肩するものがないと言う。 めり込ませた膝なり、拳なりの感触が最悪と言うのもあって、 或いは弱っている力を補助する為に、何度も入れる。 これでどうにかなってくれるなら。 アンプルの下へ走り、容器を握り潰しながら悶絶する男の口に 叩き込むだろう。色を見る限り、強力な睡眠薬のはずだ。 偽物でなければ。或いは、偽物でも効果が同じなら。 (-162) 2023/09/24(Sun) 15:13:13 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ「うーんまあ元気そうね?すこーし メイク は濃いけど。それじゃ本題なんだけど、」 声を潜めて。 牢に近付いて。 作っていた声から、あなたも聞き覚えのある、素の酒焼けた声へ。 「あんたの大事なお友達、ダニエラからの伝言だ」 「獄中に、何らかの混乱が起きればそれに乗じて 脱獄を目論んでる輩どもが居るらしい。」 「或いは合図があるはずだ。 どうも留置所周りの機密情報まで掴んでるみたいでな。 何かあればそれに乗じて上手く出て来いとよ」 素の声から、また作った声へ。 「あんたのかわいこちゃんが一人で寂しいって泣いてんのよね〜。 代金支払いの件はエッダに伝えとく。 あと消毒液と絆創膏と湿布と鎮痛剤? 次また来れたら…あたしちゃんが覚えてたら持ってくるわ」 シレッと無い話をし、牢から離れ、ひらりと片手を振る。 伝言はそれで終わりらしい。 (-164) 2023/09/24(Sun) 15:18:52 |
![]() | 【墓】 けだもの カンターミネ>>+36 黒眼鏡 はいはい、とペットボトルの残りを返す。 あんたと違って持ってたら何言われるかわからないし。 「ふーん。さしもの黒眼鏡の旦那も、ここじゃ鈍ってるな」 「嫁入りしないとは言ったが、結婚しないとは一言も 俺は言ってないんだけど?」 にんまり。してやったり、という顔だ。 果たして、冗談の内か、本気かは相変わらず 張り付いたにやけ顔でわからないけど。 「ま、早い所ここから出てから全部考えるさ。 という事で俺の理想の男性を探すより、 さっさとバカ騒ぎが終結する事を祈っといてくれ」 へらへら笑い、あーどっこらせと立ち上がる。 「傷治すのにどれくらいかかるかなあぁ…… いってえ〜……伸びも出来ないぜこれ……」 軽口と共に、歩いていくか。 だって、『兄弟の時間』の邪魔はしない方がいいだろうしな。 #収容所 (+37) 2023/09/24(Sun) 15:20:17 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → コピーキャット ペネロペ「半々だよ。あー痛え。」 本題を聞けば、へえ、と唸る。 「何かあれば、ね。」 「りょーかい。助かるよ」 「まったく、無茶するな。どいつもこいつも」 なんとも。誰も信じてないって直接言ったのに、 それでもまだきちんと伝言してくれるんだから。 「そりゃ俺も泣きたくなってきたな。 はいはい、ぼったくりは勘弁しろって言っておいてくれ。 お疲れさん。ありがとよ。 ……たまにはメイク落としてすっぴんで勝負したらー? あんたならいい線行くと思うけどー」 余計なお世話か。ごろり、また牢に寝転がった。 (-166) 2023/09/24(Sun) 15:28:03 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ「はーい、勘弁してくれるかは保証しないけどね」 伝えるだけよ、とからから笑って。 「メイクは女の勝負服なのよ。 落とすなんてとんでもない」 冗談めかしてそう言えば、じゃあね、とその場を後にする。 今はアメリアを名乗る男は、 何だかんだと情に流されやすく、 また、ファミリーに甘い人間であった。 (-169) 2023/09/24(Sun) 15:39:40 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネ二発。 顔面に食らったものとは比較にならない痛み。 それだけ下品なことをされたことはこれまでなかったし、 それだけ容赦のない暴力を振るわれたことだってなかった。 ぐう、と押し潰れるような音が男の喉から絞り出されて力が緩む。 その隙にもう一発。食らわせたなら腹が浮く。空間が出来れば抜け出すことは容易になるはずだ。 逃げ出す貴方を捉える余裕は今はない。 せめてとばかり顔をそちらに向けたのがついに運の尽き。 貴様、と吼えようとした口は、的として不足がないはずだ。 無味の液体が口内に流し込まれる。 男もまた、その指に噛みついたかもしれない。 少なくとも。 近づく貴方の身体を捕えようとする。それくらいはした。それくらいの、反撃は。 (-183) 2023/09/24(Sun) 16:50:14 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオ咳き込み、肩で息をしながらそれらを実行に移す。 移すしかない。少なくとも止められなければ、 また同じようになると考えている。 容器を握り潰した拳を噛み切る事は難しいだろう、 とはいえ歯を立てれば出血くらいは見込めるはず。 女も、ここで喉に膝蹴りでも入れてしまえば それこそ再起不能にくらいは出来ると踏んでいた、が。 「おい、『警察』!」 恐らくは、捕えられながらもそう、呼ぶ。 睨みに怒りは混じれども、狂乱の色は少し薄めて。 「ここが分水嶺だくそったれ。乙女の大事なモン奪った罪は、 お前のムスコを蹴っ飛ばしたので帳消しだ。 そしてお前が俺に働いた『尋問』関係ないただの暴力は、 指を食い千切った俺の罪で帳消しにしてやる。 だからいいか、よく聞けよ」 (-191) 2023/09/24(Sun) 17:17:56 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ肩で息をしながら、この女はやっと唸り声ではなく、 取り戻しつつある人間としての『言葉』を紡いだ。 「あの指を氷で包んで、急いで処置すればまだギリ繋がる。 薬が効いてぶっ倒れる前に署員を呼んで処置して貰え。 次に『まともに取り調べする』気があるんなら、 少しはまともに答えてやるから、この下らねえ喧嘩は ここで手打ちにしろ。これで嫌だってんなら、 お前は今度こそ路地裏のチンピラ以下の、糞野郎だ! 薬が効いた後ぶっ倒れたお前の手足指喉目舌全部潰す! どうする、正義の警察官さんよ……!」 そうやって、カンターミネは選択肢を提示した。 今、天秤はこちらに傾いている。このままにするのは簡単だ。 だが、そうすれば揺り戻しが来る。今の男のように。 だから、傾きを平らに、とまでは言わないが。 『正義』の下に、平等に。問うくらいは、する。 それが例え、損得勘定からなるものだとしても。 再度、歌った。 (-193) 2023/09/24(Sun) 17:19:14 |
![]() | 【秘】 けだもの イレネオ → また、歌う カンターミネ人の言葉を話して歌った貴方と対極。 男は唸った。血走った瞳で唸った。金と赤。明らかな警戒色を双眸に宿して。 肌に突き立った鋭い犬歯は肌を裂きもしただろう。 したはずだ。 手を捕えれば理性を失った力が骨を折りもするだろう。 掴ませ方が悪ければ。 男は貴方の言葉をまるで聞いていない。 男が食らった薬の効果は精力剤だった。 しかしその効果が正しく発露することもまた、ない。 この男に薬物への耐性はない。 アドレナリンによる高揚と興奮。 そこに叩き込まれた薬剤によるドーパミンとエンドルフィンの過剰放出。 それは男の身体を、精神を、内部作用を狂わせた。 ▽ (-201) 2023/09/24(Sun) 18:19:05 |
![]() | 【秘】 けだもの イレネオ → また、歌う カンターミネごぶ。 泡立った音。 男の鼻から再度の血液が滴る。滑らかに流れ落ちるその様は明らかに異常だった。そして。 「ぉ」 「え゛、」 次いで喉元でぐるる、といやな音。 ぼた、ぼたと雪崩れ落ちる吐瀉物が男の口元を、喉を、服を汚した。傍にいたか、或いは組み敷いた貴方のことさえも。 貴方とこれは同じ。同じけだもの。同じ囚人同士。これとて碌な飯は食っていないのだろう、水っぽいすえたにおいが広がっていく。 綯交ぜの感情で滾る瞳が貴方に向く。 そのぎらつきは憎悪に似ていた。 ────けれど、それだけ。 男の身体は、そのまま。落ちる。 回線のショートと失血による意識レベルの低下。 貴方を捕えた手にだけは未だに力が籠っていたが、 この状況ではどうにか外すのは難しいことではないはずだ。 (-202) 2023/09/24(Sun) 18:21:00 |
![]() | 【墓】 また、歌う カンターミネ>>+45 ニーノ 「ちょっとじゃなくてしっかり心配しろ。 こっちは拷問受けた乙女だぞ」 乙女らしいので、もっと心配しろと文句をつけた。 こっちも大概身長は低いんだけども。 「あー痛ぇ。俺は休憩するから、 そこでおにーちゃんと話してな〜」 ひらひら、手を振って歩いていく。 #収容所 (+47) 2023/09/24(Sun) 18:24:37 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ表情、いや目を見ればわかる。 これは睡眠薬じゃない! 「クソッタレ!なんで違うモンが混じってんだよ!!」 自分の薬ならここで止まっていただろうに。 だが、この効果なら。余程薬物に耐性でもないなら。 突っ込んだ拳の表面を削られながら、握りを強くする。 一滴、一滴。男に流し込む。恐らく、あなたが嫌う血と共に。 掴まれた腕が嫌な軋みを上げる。 もう数秒遅ければ粉砕骨折、下手すれば腕を失くしていた。 幸い、そうはならなかった。ヒビは間違いなく入っているし、 代償に酸性の強い体液やらはかなり浴びる事になったが。 それでも、やっと終わる。人間が床に落ちた音。 饐えたにおい。どろどろだ、血だのなんだので。 だが、ともあれ、なんとか。この場は一旦、鎮静した。 (-206) 2023/09/24(Sun) 18:58:17 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ「……はぁー……」 最悪だ。汚されるのは勿論、傷だらけで。 さらにこのけだものは、下手すれば自分の話は聞いていない。 聞いてたとして覚えているかも怪しいもんだ。 だから、ここで見逃せば絶対復讐に来るだろう。 だが、ここで本当に全部を潰せば警察殺しだ。 自分の人生がメチャクチャになるのはどうでもいいが、 自分の周囲を巻き込むとなればそうもいかない。 つまり、選択の余地がないのだ。見逃すほか、ない。 最悪の一言に尽きる。せめてこのけだものが人間に戻った時、 死んでない事を天秤にかけて、頭を働かせるのを願いつつ。 「おい!見てんだろ!失血と怪我!指の切断! まだギリギリ壊死しないで済む!神経系が終わる前に とっとと拾いに来い!下らない喧嘩で死なせんなバカ共!」 カンターミネは、それ以上男を痛めつけなかった。 正直な話、両手両足くらいは破壊しておきたかったが。 『天秤』を考えると、或いは、己の正義として、 人間として、そうする訳にはいかなかった。 ガンガン!扉を蹴り、職員を呼ぶ。尋常ならざる呼び方をすれば、流石に駆けつけてくるだろう。千切れた指を男の傍に置いて、やってきた職員に捕まりながら処置を指示する。 まだ指は繋がるはずだ。リハビリは必要だろうけど。とにかく、自分よりそいつに輸血と感染治療、指の処置を。そう、ある程度必死に伝えて、ようやく、カンターミネはこの部屋を後にする権利を得た。 「……なあ、このニオイで歩くの流石に不味いだろ。 バケツの水一杯でいいからぶっかけてくんね?」 そんな言葉を呟きながら、けだものと別れた。 (-207) 2023/09/24(Sun) 19:09:36 |
カンターミネは、自分に出来るだけ天秤を平行にした。 (c21) 2023/09/24(Sun) 19:12:25 |
カンターミネは、バケツ一杯の水を浴びながら考える。 (c22) 2023/09/24(Sun) 19:14:19 |
カンターミネは、絶対退所祝いの前に、温泉に行ってやる。 (c23) 2023/09/24(Sun) 19:14:41 |
![]() | 【独】 また、歌う カンターミネ「あー」 ふと、収容所の壁際に寄りかかり。 「そういや、そうだったな。 エーコが万一捕まった時の事を考えると、」 先にやりあったけだものの顔を思い浮かべながら。 その唇と舌の蹂躙にまた、怒りを燃やしながら。 「あいつ、殺しとけばよかったかな?」 ああ。あいつが余計な事をしたなら、その時は。 俺以外に手を出す卑怯な奴だったら、その時は。 ネロ辺りと一緒に、本当の尋問を教えてみるか。 そんな考えを、……かぶりを振って、打ち消した。 お互い様、そういう事にしたんだから。一方的に。 (-210) 2023/09/24(Sun) 19:26:21 |
![]() | 【墓】 また、歌う カンターミネ「は〜ぁあぁ〜〜〜」 でっかいためいきを落とす。 「帰りてぇ〜……風呂入りてえ〜…… 情報聞きてぇ〜………………」 仕事中毒な女は午後からの検診に備えて 大人しくしている。やりあった結果受けた傷、 そういうもののちゃんとした処置をやっと受けられるのだ。 その診断の結果。 右拳咬傷、右前腕にヒビ、肋骨二本にヒビ、 鼻軟骨骨折、後頭部軽度切傷、他内出血多数。 まあ、相手よりは軽傷だけど、それなりにボロボロで。 「……え、何その棒。あっまさかあれ?鼻の骨折? いや知ってるよ待て待て待てそれ突っ込むんだろ? 突っ込んでぐりぐりやって骨の位置整えるんだろ? 待てってそんなん絶対痛いじゃんいやうんわかるよ 今の内にやらないと不味いってのはわかるが待っ」 それらの治療の結果、尋問中より大きな歌が響いた、とか。 (+48) 2023/09/24(Sun) 19:53:42 |
![]() | 【独】 また、歌う カンターミネ「……はあ?」 思わぬ《情報》に女は耳を疑った。 看守の噂、じゃなきゃ収容室の噂だ。 ダニエラ・エーコが『自首』した、と。 その正体こそA.C.Aであった、と。 それを聞いてこの女はと言えば。 「ほんとにおてんばだな……俺のお姫様は。 ……尋問、されるんだろうな。 ……いや〜〜〜〜尋問されないでくれねえかな〜〜〜〜」 大変自己中心的に、そんな風に呟いていた。 ぬあー、と頭を抱えた時に、肋骨が軋んで痛かった。 (-238) 2023/09/24(Sun) 22:43:12 |
カンターミネは、自分の身体のにおいを嗅いだ。まだ臭い気がする。 (c26) 2023/09/24(Sun) 22:56:39 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 檻の中。 冷たい壁に背を預けて、女は静かに座り込んでいた。 膝を抱えて。まるで、幼い昔の頃みたいに。 「…… ミネ… 」だとすると思い出すのは、どうしてもその名前で。 …そしてあの日に交わした約束のことで。 そっと後ろの壁に振り返り、こん、こんと。 …m.i.n.e……モールス信号。縋るみたいに、拳で刻む。 (-267) 2023/09/25(Mon) 1:00:32 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ刻む音。響く音。ここは牢獄で、隅の区域だ。 この区域に、檻はあなたのと隣のを合わせて二つしかない。 執行チームの全員が捕まっただとか、自首したとあれば、 これ以上人は増えないものの、それらの処理に追われ 署内の状況は想像するに大変な事となっているのだろう。 であれば、大人しい女の監視に裂く手が余ってるか、と 言われると、そこまでの暇はない訳で。 結果として見逃されたモールス信号に、 同じように壁を叩く音が隣の牢から聞こえるのも、 ある意味では必然に思われた。 さて、壁を叩く音はと言えば。 トン、トトトン、トン、トントン。 ……T.U.T.M.……? モールスにしては意味のない羅列。 これはどちらかというと、おふざけのノックのような。 「今時モールスはないだろ、モールスは」 (-293) 2023/09/25(Mon) 3:40:25 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ気の抜けたような声が、隣の牢から返ってくる。 幻聴、だったかもしれない。 「あと普通に今利き手の拳が痛いから勘弁してくれ」 幻聴にしては、はっきりと、いつもの声だ。 「ここ数日の俺は運が良いのと悪いのを 交互に繰り返してる。今は運が……どっちだろうな」 署内は今、猛烈に慌ただしい。拘留中の者同士が、 どんな関係かなど、最低限しか考慮されない。であれば、 収容所以外では誰との関わりも口にしてこなかった女が、 収容所ですら徹底してその名前を出さなかった故に、 隣の牢に偶然収監されてもおかしくは、ないだろう。 或いは、これこそ『天秤』なのかもしれないが。 「それで。自首、したんだって?『A.C.A』さん」 そんな声が続く。声音は……どうだろう、 怪我のせいか、内容のせいか、少しか細い声に思えるか。 ため息とともに、牢の壁を伝い、少しでも傍へ、と 廊下側の格子に寄りかかるような音が聞こえた。 貴女なら、わかるはずだ。か細い声には、 からかいの色が乗っている。怒ったり、 落胆しているような様子は、ない。 (-294) 2023/09/25(Mon) 3:51:19 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ当然、返事の期待はしていなかった。 世の中はそう甘くないのだから、そんなことが起きるのならそれこそ月並みに奇跡とでも呼ばなければならないだろう。 そんなことを思っていたから、壁が鳴った時は自分の耳を疑った。 …声が聞こえた時は、もっと。 それが現実だと受け入れるより前に、ぐ、と目頭が熱くなるのを覚える。 「…言い出したのは、ミネだよお。」 それも堪えて、 本当は堪えきれなかった分を一筋溢れさせ、 女の声音はいつも通り。「あははー。署内に激震走る、だよお。」 「…証拠握られちゃってえ、仕方なくう。」 それでも逃走という手段だってあったものをそれには触れず。 ついでいうなら、その 証拠 が何であったかにも、女は触れはしなかった。「これから尋問らしくてえ。」 「…やったことお?言えばいいらしいんだけどお」 「……。」 「………… ごめんねえ。ミネ。 」そのままの調子で言葉を続けていた女だったが。 あなたの声音に責められずとも。 どうしても、そう零れてしまった。 (-306) 2023/09/25(Mon) 7:28:55 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そりゃそーだ、ハハハ」 返す言葉も、いつも通り。しっかり笑った明るい声。 本当は泣きたいくらいなんだけど、俺は王子様だからな。 「走らないでほしかったな〜、激震。 大方俺の装置が見つかったんだろ?しくったなー。 緊急用のフェイクも用意しとくんだったぜ、 次からはバレないようなのを作るよ」 返すのは当然のように、あなたではなく 自分の落ち度と次を思う言葉だ。 やれ次はプラスチック製にする、だとか、 もっと小型化か、じゃなきゃ大型化して 街中に配備するかだなー、だとか。 そんな風にしていたけれど、尋問の話と、 零れた言葉を聞けば歌は途切れた。 ▼ (-388) 2023/09/25(Mon) 17:05:11 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。あのな、"エリー"。 尋問についての注意もしたいんだけどさ、 それより先に一個だけ言わせてくれよ」 カンターミネがあなたをそう呼ぶのは、 決まってあなたの傍に居ると決めた時。 「ここまでよく頑張ったな。偉かったぞ」 こん、こん。撫でたり、抱きしめたりする手は届かないから、 その代わりにせめて自分を伝えるように。 壁をノックしてみせる。少し骨に響いたけど、 まあ、もう処置はしてあるから問題はない。 本当は、ここからが山場なんだろうけれど。 でも、絶対に言っておきたかったから。 ここまで走って、走って、走り続けた君に。 「……なあ。ありがとう、エリー。 お前が頑張ってるって知ってたから、 俺も頑張れたんだ。……あと少し、頑張ろうぜ。 そんで、終わったら、そうだな。温泉行って、 美味い物食って……あとは、式の予約でもするか?」 最後のは少し冗談っぽく。 だけど、まあ、結構本気で。 (-391) 2023/09/25(Mon) 17:06:49 |
カンターミネは、こういうのフラグっぽいから言いたくはなかった。 (c27) 2023/09/25(Mon) 17:08:09 |
カンターミネは、でもさあ!しょうがなくね!?自分に言い訳をしている。 (c28) 2023/09/25(Mon) 17:08:47 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「あははー。ミネのせいじゃないよお。」 それそのものは事実だと女は思う。 きっとどれだけ小型化しても、あの盗聴器はバレていた。 それは女が甘かったからだ。 非情でいられなかったからだ。 歌声に耳を傾けながら、申し訳ないような、それでも間違えたことはしなかったような、複雑な気持ち。 どっちつかずの蝙蝠は、その心までついにふらつかせてしまったのだろうか。 …そんなことはない、と女はまだ断言ができた。 (-406) 2023/09/25(Mon) 18:34:56 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネだから、歌声のその次に聞こえたその言葉は少しばかり効いた。 …一瞬、言葉に詰まっただけの時間があったように感じるなら、それは気のせいではないだろう。 「……あたしは、」 「でも、…ミネたちを、守れなかった……」 俯いた顔が小さく告げる。ぎりぎり、あなたに届いたろうか。 それはここ暫くずっと胸に刺さっていた棘で、痛んでいたけど見て見ぬふりした棘だった。 「…あは。でもお、うん。」 「だからねえ、…まだ、頑張れるよお。あたし」 「まだ終わってないからあ、…頑張るんだあ」 困った時、女はすぐに笑ってしまう。 だけど今は多分それで正しかった。 …ここで頑張らないと、今度こそ、本当に守れなかったことになってしまう。 (-407) 2023/09/25(Mon) 18:35:24 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「そんでえ、温泉行ってえ…」 「美味しいもの食べてえ…」 「…あ。」 「アレッサンドロさんにい、困らせたお詫びにコーヒーいれてもらうことになってるからあ」 「ミネも一緒に、飲んでえ…」 いつかと同じように、あなたの語った夢をなぞる。 「…式場はあ。」 「やっぱり、海の近くかなあ…。」 「…うん。そんで、ケーキの美味しいとこお。」 「それでねえ、またミネに」 「ぎゅーってしてもらいながら、寝るんだあ…」 ――うん。冷たいひとりきりの檻の中、薄く笑んで頷いた。 そんな未来のためなら、まだまだ。頑張れる。 「ぜえんぶ、付き合ってもらうからあ」 「覚悟しててねえ、ミネもお。」 咲くような、明るい声。 マリーゴールドの爪に、この日も静かに口付ける。 (-408) 2023/09/25(Mon) 18:37:17 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。」 小さく告げられた言葉に、続く笑いに、 こちらははっきりと間が空いた。 ふっ、と小さく吐く息の音。届くかは、少し怪しい。 「少なくとも、俺の事はちゃんと守ってくれてたよ。 だって傍に居てくれたじゃないか、ずっと。……今も!」 「ふふ、いいな。退所祝いにメシ食いに行く時、 そこにアレっさんも呼ぶ予定だったし。 エリーもそん時一緒に行くか?ついでにその場で アレっさんに言って腰抜かさせようぜ、 『俺達、結婚します』ってさあぁ!」 けらけら、笑う。海の近くかあ、なんて声。 「三日月島ってのもありだよな、そうなると。 知ってるか?あの島の鐘は音がいいんだ。 前休暇の時に行って聞いたのがよくってなあぁ…… やーでもケーキも、ってなるとアレっさんの 港の近くもありだよな〜。報告の時に相談するかあ。」 「勿論ですとも、俺のお姫様。いつでも、どこにでも。 お傍に居ますよ、俺は。なんせ王子様だからな」 けらけら、声音に幸せを乗せて。運んでから、 少しだけ真面目なトーン。 (-415) 2023/09/25(Mon) 19:30:32 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……エリー。俺も尋問は受けた。イレネオ、だっけか? あいつだ。まあ幸い、相手は尋問の素人だったからさ。 ちょっとした怪我と、嫌がらせを受けただけで済んだ」 内容については、今触れる必要もないだろう、カットして。 「でも、もし尋問のプロが相手なら、エリー。 なるべく、隠すのはやめてくれ。 俺の情報なら何を言ってもいいから、 間違っても意地を張って何も言わないような事は、 しないようにしてくれ。頼むよ」 ほんの少しの間をおいて、ため息を吐く。 「……尋問する側からすれば、黙ってる奴は…… いいおもちゃなんだ。頑丈で、そのくせ、 黙ってるのが長い程、あとでよく啼く。やりたい放題して、 プライドも肉体もボロボロにして、情報も貰える。 いいことづくめのおもちゃでしかない。 だから、言えと言われたら、俺の事を言ってくれ。 他に守りたいものがあるっていうなら、それでもいい。 けど、せめて俺に、少しでもエリーを守らせてくれ」 カンターミネは悲しげに歌う。それは、『経験則』だ。 無論――する側、の。 (-416) 2023/09/25(Mon) 19:38:19 |
![]() | 【秘】 門を潜り ダヴィード → また、歌う カンターミネぶらぶらと広義の街歩きを続ける中、貴方の経営するモーテルの近くに差し掛かる。 主のいないそれはいつもよりもひっそりと眠りの中にあるように思える。 貴方の鼻歌が聞こえず、高笑いもなく、妙な踊りもない。 押せば鳴るテディベアにいいなあ、と言ったのは数日前のこと。 それから顔を合わせられていない不思議な先輩のことを思うが、今は警察に近づくこともできない。 というわけで、貴方が戻ってきたときのために端末にメッセージを残しておいた。 『先生へ お怪我はありませんか? あれば、痛みを眠って忘れようとしないでくださいね。 しっかりと休んで、ご飯も食べて、野菜も食べてください 無事に戻って来られたら、先生の歌が聞きたいです』 別にここからいなくなるつもりもないし、捕まるつもりもない。 ただなんだか、書いておきたい気分だったのだ。 (-427) 2023/09/25(Mon) 21:46:44 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 「…ふふー。…うん。それでえ、ミネもずっと」 「あたしの傍にいてくれたあ。」 ずっとずっと。昔から。今も。 心細い現実をこうして笑えているのは、あなたがそこにいてくれるから。 「アレッサンドロさん、びっくりするかなあ。」 「……。また、なんかたくさん高いものくれそお。」 それもたくさん。容易に浮かんで、また笑んだ。 するり、するりと小指を撫でて。 「ふふー。やったあ。」 「うれしいなあ。…王子様」 「 だいすき 」とくとく、自分の鼓動の音を聴く。 そうして真面目な声音には。 「…んー?…ふふ。」 小さな笑顔を、ひとつ。 女の中では不思議と、あなたの言葉を聞く今も、緩やかな空気が過ぎる。 (-429) 2023/09/25(Mon) 21:57:46 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「Quando si ama, anche i sassi diventano stelle.」 ささやかな声がいう。 「ありがとお、…ミネ。」 「ちゃあんと、覚えとくよお。」 「ミネが、あたしを守ろうとしてくれてること」 「でも、ねえ。」 「ミネたちのためじゃないと、あたし頑張れないからあ」 「…ミネたちのためだから、頑張れるんだあ、あたし。」 ダニエラ・エーコは、ノッテの一員だ。 だけどそのことを知る人間は殆どいない。 それでもノッテのために、――あなたたちが逮捕されたあとも、頑張れたのは。 あなたたちの“家族”を、守りたいと思い続けたから。 「…だからあ、ミネはあ」 「挫けそうなとき、あたしの心を守っててえ」 「ミネのためならあ、石も星なの。苦しいことも苦しくない。」 「…それよりミネを売る方が、あたしはもっと、苦しいなあ。」 女は歌う。静謐で神聖な、愛の歌。 「…そおいうのは、だめ?」とちいさく、その歌は続いた。 (-430) 2023/09/25(Mon) 21:58:44 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 門を潜り ダヴィード端末はきっと、今は警察に押収されている事だろう。 であるならば、そのメッセージが本人に届くのはまだ先の話。 しかし、それを読んだ時の『先生』は 送った今この瞬間でもありありと浮かぶだろう。 『ははぁん。故郷で待つ子供みたいな事言ってるな。 そこまで言われちゃ歌わない訳にもいかないなあぁ? 精々リクエストを考えておくんだな、アッハッハ!』 そんな風な言葉と共に、にやける顔が。 果たして本人が帰って、或いはメッセージが返ってくるまで、 あと何日かかるやら……。 (-434) 2023/09/25(Mon) 22:21:00 |
![]() | 【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そ、いつでも、な。……しかしアレっさん、マジで山ほど 送ってきそうで怖いな。金使わせまくって隙をつくか……」 碌でもない事を考えつつも。 「その言葉だけで頑張った甲斐があるよ、俺は」 「……、……あーあ」 全てを聞いて、そう返して、自身の髪を指先で摘まむ。 今は少し、薄汚れてくすんでるけれど。 その汚れの向こうに、確かにあなたが好きと言った色がある。 死に物狂いでやり合った時、怒りの奥にあなたが居た。 ああ、つまりこれもまた『天秤』か。 誰も信じないとは言ってるけれど、 ノッテの、家族の情報をくれてやる気はしなかった。 馬鹿みたいな意地の、似たようなふたり。 「……そんな風に言われたら、俺は何も言えないじゃんか。 ずるいよなー、エリーはさあぁ〜……」 ふうっ、と息を吐いて、声音には前向きな諦めの音。 「わかったよ。ずっと、支える。傍で、守る。ただし! 必ず無事で帰ってきてくれよ?俺の星が石に戻らないように」 「二人で、星を見続けられるように。また、夜を過ごそう」 女は歌う。貴女と共に歩む、愛の歌。 「約束だ」そうやって、改めて二人を結びつけるように。 (-452) 2023/09/25(Mon) 23:28:00 |
カンターミネは、歌う。何度でも。 (c32) 2023/09/25(Mon) 23:29:42 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「…えへへ…。」 どうやらこれは、ずるいらしい。 覚えておこう。なんてこれはしたたかな部分。 「…うん。」 「ずっと、いっしょ。あたし、忘れないよお。」 「…ミネはね、どこにいても傍にいてくれるのお。」 目を閉じればいつだって。 瞼の裏には鮮やかなライムグリーン。 まどろむような心地で、女はあなたと歌を歌う。 「あとちょっとがんばってえ」 「無事で帰って、またミネのモーテルにお泊まりするのお」 「…あれ。結婚するなら、もうお泊まりじゃないかもお?」 けたけたと控えめな笑い声。 それでまた少しだけ気が晴れて、 「…帰ってくるねえ、無事に」 「やくそくう。」 甘えるような、声がする。 (-469) 2023/09/26(Tue) 0:06:38 |
![]() | 【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そっちこそ頑張れ。負けんなよ?」 「もしボロボロになっても、全部受け止めるからな!」 くすくす、笑いながら歌を交差させる。 「ん、じゃあ俺は無事に迎えるよ。約束だ。」 甘やかすように、声を返す。 しばらくはそうやって二重奏をしていた。 それで二人の歌が落ち着いてきた頃に、ふと。 「……そういや、ペネロ……違った、えー…… アメリアか。アメリアがこの前見舞いに来てさ。 『友人からの伝言』を伝えてくれたよ」 「近く、"祭"があるんだとさ。"一緒に行く"か? 行くんなら、その時迎えに行くけど?」 (-472) 2023/09/26(Tue) 0:19:52 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ二重奏の先。 挙げた名前に、覚えはなかったけれども。 「…あー。」 「 ……よかったあ。ちゃんと届いたみたいでえ 」その内容で、誰だかわかった。 安堵の声が、小さく落ちる。 「んん。そおだねえ。お祭りはあ」 「警察のお姉さんにはあ、なかなか縁がないからあ。」 ――この先も、それを続けられるかはさておいて。 「上司さんの許可が出ないとお」 「難しい…と、思うなあ?」 許可が出る、ということはきっとそういうことなのだろうから。 あの人の場合、そうとも限らないような気もしはした。 (-480) 2023/09/26(Tue) 0:40:55 |
![]() | 【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「ま、警察のお姉さんまで一緒に祭やってたらな…… "クビ"になってたら喜んで誘いに行ってたんだけど」 白馬の王子様というより、子供を攫う魔王のような事を言う。 「……ま、上司に会ったら軽く聞いといてみるわ。 俺一人だけで祭に行くのも寂しいから。 ダメだった時は〜……そうだな。 モーテルで待ってるよ、仕事が終わって帰るのを」 割と好き勝手やってたしな、あの上司殿。 声をかけるタイミングもまあまああるだろう。 ダメならダメで、別にいい。 「……エリーに、汚れたのを綺麗にして貰いたいし」 ぼそ、と欲塗れの言葉を落として、息を吐いた。 「……そろそろまた牢の入れ替えの頃かあ? 収容室でも散歩してくるかな……どうせ待ち時間だしな」 きっとそこで上司に話でも聞く事になる。 伸びをひとつ、痛っ!と零しながら時間まで、 他愛ない話なんかをして過ごすだろう。 (-484) 2023/09/26(Tue) 0:59:51 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ「んー、うん。わかったあ。」 「…上司さんに、もし会ったらあ…」 「……。」 「いや、やっぱいいやあ。自分で言うからあ。」 拗ねたような声音。 お怒りだろうか。真偽は不明。 「んー?ふふ、まかせてえ。」 「 …お仕事、早く終わらせて帰るからあ 」あ。新婚さんみたい。 “汚れ”の意味は…その時聞こう。そうしよう。 「そんなのあるんだあ…」 そしたらお隣じゃなくなるのかなあ。 それは少し名残惜しかったけれども。 …女の方も、これから戦いが待っているわけで。 それまでの時間は和やかに過ごす。 入れ替えか、女が呼ばれていくまでは。 まるでここが、牢屋なんかじゃないみたいに。 (-486) 2023/09/26(Tue) 1:19:02 |
![]() | 【墓】 歌い続ける カンターミネ「……なるほどよくわかった。 どうも今月、俺は運が向いてない」 SNSどころか物理的な音声となって署内を駆け巡る噂に がああ、と頭を掻きむしる。拷問吏との会話を思い出して、 やっぱり俺は賭け事なんかしなくて正解だと思った。 ――だから信用出来ないんだ、どいつもこいつも! (+78) 2023/09/26(Tue) 16:34:40 |
![]() | 【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ全部の言葉をひとつひとつ並べて、 たからものの箱に入れておきたい所だが。 生憎、時間はそれほど優しくはないらしい。 やがて看守がやってきて、どちらかを呼び出す頃。 「んじゃ『またな』、エーコ。」 看守になんて俺だけの名前は、あげない。 再会の約束はたったの3文字で。 二人分の星見の石室を、後にした。 (-572) 2023/09/26(Tue) 16:41:27 |
![]() | 【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡――とんでもない『告発』の噂が署内を駆け回る前の事。 収容室で人を寄せ付けない雰囲気にお喋りな奴が寄ってきた。 「うーすアレっさん。聞きたい事があるんだけど」 そう切り出した女は、貴方には伝わる副音声まみれの歌を歌う。 「どうも近々『お祭り』があるらしいじゃん。 折角なら俺も行きたいと思ってるんだけどさあぁ。 ほら、俺ってかよわい乙女だろ?一人で行くってのはちょっとさあ。」 「でさ、俺の友達のエーコ居るだろ、エーコ。 あいつも誘おうかなって思ってたんだけどさ、 でもあいつ今の所警察の仕事で忙しいだろ? 今回の件でクビになったってんなら、 全然遠慮なく誘うんだけどさ。 で、こういうの、あんたの方が詳しいだろ? っつー訳で聞きに来たんだけど、どう?なんか知ってる?」 ……要するに、尋問受けたりしてる彼女が心配で、 今後もマフィアの身分を隠して潜入してるの難しくね? だったらこの騒ぎに乗じて一緒に引き取った方がよくね? でも独断でそれやったら怒られそうだから聞きに来た。と、いう事らしい。 「忙しいんなら諦めて一人で行くけど」 上司、ひいては組織に逆らってまでするつもりはない、と。 ここまで潜入してきた彼女の腕も知っているから、 重用されてるだろうな、というのも考えての発言のようだ。 (-574) 2023/09/26(Tue) 16:58:48 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い続ける カンターミネふにゃり、と柔らかな笑み。 それは確かに、声音に乗った。 「…うん。」 「 またね え、ミネ。」 その約束を守るためなら。 あと少しくらい、簡単に頑張れる。 (-575) 2023/09/26(Tue) 17:00:11 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「おう、元気そうでなにより」 収容室の壁に背を持たれながら、男は気の抜けた笑みを浮かべる。 ──いつもの気さくな態度よりは随分、乱雑だ。 ありていに言えば、性根が――牙をむくような剣呑さが所作のところどころに垣間見えている。 「あいつね。 さぁ、どうだかなあ」 あなたの言葉はしっかりと聞こえているはずなのに、 とぼけた様子で首をかしげてから。 「お前が一緒に行きたくて、あいつも一緒に行きたいなら、誘えばいいさ」 全部任せる、なんて。 ──放任主義が目立つ男とはいえ、"仕事"でそんなことを言いだすはずがなく。 もしそのことで意識が逸れているなら、あるいは意表を突かれてしまうのなら、 アレッサンドロはぐい、とあなたの体を引き寄せ、 半ば抱き寄せるような恰好にしてから耳元で囁く。 「あいつが心配なら、 俺の指示だったことにしていい。 騙して連れ出せ。命令なら聞くだろ、多分。 クビは、もう伝わってる筈だから」 ──もしあなたがきちんと警戒してるなら、ひょいと避けられた情けない格好のまま、おんなじことを言う。 (-580) 2023/09/26(Tue) 17:37:38 |
![]() | 【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡平時であれば、これは誰の事も信用していない。 故に、多少の不意打ち程度ものともしないのだが。 何せ状況が状況で、怪我もあり。 一応上司へのお伺いの状況で、何故か剣呑な気配、 さらには普段の主義を考えればありえない返答に気を取られ。 結果、上司が情けない格好をせずに済む事となった。 「痛い痛い痛い肋骨ヒビ入ってんだよバカデコから禿げろ」 代わりに即上司に暴言を吐く事にはなったが。 「痛てえ……セクハラと暴力とか俺を尋問した眼鏡かよ……。 ……ほんとアンタ読めねえ……。はあ、まあいいや。あんがと。 迎えに行く準備しとくわ。……あ、そうだ。 退所祝いの席にエーコも呼ぶから。色々言いたそうだったし、 アレっさんの珈琲楽しみにしてたから ちゃんと出席するように。よろしく。」 腕の中でじたばた……すると痛いのは明白なので、 いかにも『今ので傷に響きました』と周囲からは見えるような ぐったり具合でそう返した。 こののち、駆け巡る話の事はまるで知らない為、 ありがたいはありがたいけどメチャクチャな事言うなあ、 そんな風に『運の悪い』女は思っている事だろう。 (-584) 2023/09/26(Tue) 17:58:34 |
カンターミネは、二人で祭に行く許可を貰った。 (c40) 2023/09/26(Tue) 18:00:37 |
![]() | 【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ/* おさとうかえで様へ という事で黒眼鏡さんの所に聞きに行ったら連れ去りOKが出ました。 が、恐らくそちらは尋問の真っただ中だと思いますので、 そちらが良きタイミングでお迎えに参上したく存じます。 つきましては、エピ突入後のお好みのタイミングにでも お知らせ頂ければと。無論、既に別のご予約がある場合は そちらを優先してもらって大丈夫です! 悪魔を着たプラダより 愛を込めて (-586) 2023/09/26(Tue) 18:36:10 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「俺はハゲねえよバカ」 なんの根拠があるのだろうか。 あなたの暴言もさらりと受けながし、 ばんばんと肩まで叩いてからあなたを解放する。 「これは上司からの愛情だと思え。 退所祝いね、まぁ、行けたら行くわ」 行かなそうなことをいいながら。 「そうそう、"港"の…俺の部下どもが浮足立ってるだろ? お前適当に言いくるめて落ち着かせとけ。 なんならお前が指揮ってもいいから。 俺はちょっと忙しいんだ、ほんと」 さらに無茶振りを重ねてミルフィーユみたいにしてくる。 パワハラ上司はそういうなんとも無責任な調子で、あなたの背中を見送った。 (-590) 2023/09/26(Tue) 18:44:34 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い続ける カンターミネ/* お疲れ様です。おさとうかえでです。 ご連絡わざわざありがとうございます! お迎え嬉しいです。ダニエラも嬉しいと言っています。 ただ本当に尋問真っ只中なのと、この尋問でやりたいことができてしまったらしいので、エピ後もしばらくお待たせすることがある…かも?未定です。 どちらにせよあとのお話はエピローグ後のdiscordにて、になりそうでしょうか。 (多分間に合わないので……多分。未定)(再放送) この度は大変、大変、大変、大変、お世話になりました。なっています。 先んじてこの場を借りて御礼申し上げさせていただきます。愛。 親愛なる 悪魔を着たプラダ様へ (-592) 2023/09/26(Tue) 18:49:14 |
![]() | 【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡「そう言ってた親父はハゲたんだよ」 こっちは根拠が身内だし。 あんたおちびちゃんの弟にもそれやってたろ! とあっちと比べて揺れる物がある分衝撃もひとしおだ。 「そんな愛情は要らんから出席するように。 珈琲と財布を当てにしてるからな」 最悪だ。 「そういうのペネロペの仕事だろぉ〜…… まあいいや気が向いたらやっとく。 無理そうならペネロペに投げとく。 ああ、あと俺『お祭り』の時にすこ〜し騒ぐかもだから。 けが人は出さないようにするんで許してにゃ〜ん」 巻き込まれ対象が決定した瞬間である。 ともあれ、ミルフィーユを抱えて歩いていった。 (-593) 2023/09/26(Tue) 18:51:30 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「財布なら店に置いてあるから勝手に持ってきな。 珈琲もな」 ハゲについては黙殺しながら。 「ペネロペと、あとダヴィードも使え。 ロメオは…捕まるなら使っていいだろ。多分。 ああ、存分に盛り上げていいぞ。 お前もな、怪我するなよ」 ──あなたが歩いて行ったあとで。 「けが人は出るんだよな。 俺が出すんだから」 ──へ、と。笑った。 (-594) 2023/09/26(Tue) 18:57:30 |
![]() | 【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ/* お忙しい中お返事ありがとうございます! やりたい事、了解致しました〜。 然らば、カンターミネはやりたい事をやっています。 脱出後のなんやかやもするかもしれませんが、 未定が決定に変わったらお声がけくださいませ。 カンターミネがいつでもカッ飛んでいきます。 おかげさまで村の最中ずっと楽しく過ごせました。 今も尋問で何が起きているかハラハラしながらも、 PLPC共々無事を信じて過ごさせて頂いております。 深く深く、感謝と御礼、そしてLOVE! 引き続き素敵な夜をお過ごしください。 2時間後からのエピローグ、やりたい事が出来ますように! (-596) 2023/09/26(Tue) 19:02:51 |
カンターミネは、任された仕事はするかあぁ、と思いつつ。 (c43) 2023/09/26(Tue) 19:17:01 |
カンターミネは、お祭りの時に、端末を頂戴すると決めた。 (c44) 2023/09/26(Tue) 19:18:23 |
![]() | 【独】 歌い続ける カンターミネ「…………」 カンターミネは、誰も信用していない。 故に、隠していた『仕掛け』は山ほどあった。 勿論、警察をぶっ壊すような致命的な物はない。 そんなものあったらとっくにこんな状態壊してる。 出来るのは精々、子供の悪戯程度のあれやこれ。 遠隔でテディベアに喋らせたりするような。 それが少し、大規模になったりしただけ。 あとは、端末さえ帰ってくれば。 きっとお祭りに花を添えるくらいは出来るだろう。 お姫様のお迎えには花のひとつでも持っていきたいし、な。 そうでなくとも、きっと外で忙しくしている ファミリーの諸兄の援護にもなるだろう。 「入力用の暗号コード何にしようかな。 面白い名前がいいが、うーん」 「ああ、決めた」 「『gioco di cavalli』。これにしよう」 カンターミネはにんまりと笑い、歌う。 「"Hey!Pachuco!"」 口遊むそれは、『緑色の怪人』が活躍する、 そんな映画で奏でられた曲だったという。 (-601) 2023/09/26(Tue) 19:33:17 |
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