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【人】 灯守り“霜降” 月輪── 霜降領 ── [ 年季の入った三面鏡に向かい、唇を撫子色で滑らせ 白銀と萩、二色の髪を竹櫛で梳いて 頬に当たる白粉も、濃くなりすぎないように、と 普段は手を抜きがちなお化粧にも、特段時間が掛かります。 今日は会合の日ということで 久しぶりに着物に袖を通しました。 別に着物が正装という訳でも無いのですが、 動き辛さに苦しさ、仰々しさがあるので 普段は洋装、ラフな姿で過ごす方が多いのです。 いざ袖を通すと、やや肌寒さを感じました。 今の季節を考えれば当然。 丸窓から覗く外界の空や木々に、微かに白が舞い踊っていました。] (83) 2022/01/16(Sun) 10:16:06 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 身だけで無く、心の底まで冷え込むこの時期は あの方を思い出します。] ……紫明様。 [ 私が灯を受け継ぎ、既に数年が経過しましたが 私があの方のようになれるとは いいえ、足元に及ぶ時が来ることも無いと思っていますが 今でも、偶にあの方の夢を見るのです。] (84) 2022/01/16(Sun) 10:28:06 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 長身でやや低めの通る声、洗練された所作の美男子で 明るく、竹を割ったような奔放な方かと思いきや 誰にでも気さくに接して下さる、心優しいお方。 私が蛍として初めてこの地に足を踏み入れた際も、 他の蛍に任せず、直々に温かいお茶とお菓子を 用意して下さいました。] 「そのように緊張せずとも、自分の家だと思い 寛いでくれれば良い。でないと俺が困る。」 [ と、優しく微笑んで下さったのです。 それでも緊張している私に、「毒など入っていないから」 と、目の前で同じものを食べ始めたり、 君が口を付けるまで話を始められない、と子供のように 私の様子を覗き込まれたり、震える手が動き始めると 「よし、いい子だ第一段階合格」と拍手して。 私が想像していた、恐れ多く近寄り難い “灯守り様” とは、多少違っていたのです。 あの時出していただいた、少し渋めの玉露茶の 色も味も温もりも、花型の桃色の練りきりの造形も 甘さも、忘れることはありません。] (85) 2022/01/16(Sun) 10:34:12 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 先代の灯守りである紫明様の在位期間は 私が生まれる前よりも、私の両親、そのもっと前から ──百年以上とお聞きしております。 彼が統治、守護する霜降域は永遠に安泰だろう、と 市井の評判も良く、私の一族諸共心酔していました。 しかし、安泰と思われた霜降領に青天の霹靂が降り注ぎました。 十年も経たぬ前、紫明様が突然引退を表明され 表舞台から姿を消されたのです。 ────後継者に、私を指名して。] [ 私と同期の蛍の方が優秀なのに。 新しく後継者を招聘することも出来たでもあろうに。 私が灯守りを引き継ぎ、既に数年が経過しましたが 未だ「何故、私が此処に居るのだろうか」と思い、 立ち止まり、振り返ることは多々ございます。] (86) 2022/01/16(Sun) 10:40:52 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪──会場── [ 赤い外套を上から羽織り、雪がちらつく中領域を出て 祭りの会場に到着すると、既に多くの人々で賑わって いました。] お疲れ様です、こんにちは。 今日も一日よろしくお願いします。 [ 執事やメイド、世話係の柊様>>0、職員天乃様らに一礼し>>6 その際、処暑様と天乃様のやり取りを見て>>14 そそくさと会場へと入ることにしました。 揉め事が苦手で、不穏な出来事や前兆には あまり関わりたくない性質であり、勿論、統治者として 宜しくないのも頭では理解しています。 だからこそ、私がこの地位に就いたのも、 今、この地に足を踏み入れることも 自分自身が一番信じられないのです。 でも、会合でその表情を、不安を見せる訳にはいけないから たくさんの笑顔と愛嬌を 内の不安を悟られぬよう (87) 2022/01/16(Sun) 10:50:57 |
灯守り“霜降” 月輪は、メモを貼った。 (a20) 2022/01/16(Sun) 10:53:30 |
灯守り“霜降” 月輪は、メモを貼った。 (a21) 2022/01/16(Sun) 10:53:50 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 私は十代前半〜半ば頃、紫明様の蛍となりましたが 紫明様時代の会合は、一番目の蛍であり、使い魔である 日彰様(鷹に似た鳥)が毎年、雑用係の私と 行政担当である嘉楽様は、隔年で参加していました。 十年程前から会合に参加されている方は、 その時代をご存じかもしれません。 見知らぬ人々、大半は私よりも年上の大人達で 気に掛けてくれる方、立派だと褒めて下さった方、 お菓子や飲み物をくれた方、迷子になった時救いの手を 差し伸べて下さった方。 一方、幼さ故の無知により無礼を働いたことも あったでしょう。 当時の私は、責任が伴わない故の気楽さもあり、 色々な大人の人がいらっしゃる、この会合が好きでした。 灯守りとなり、既に数年が経過したと今になると どうでしょうか。 嫌いという程では無いのです。 懐かしい知人友人らと再会、談笑する時 楽しさを感じるのも事実です。 とはいえ、責任という名の重圧を背負うことになり、 見失った過去の無垢さを、どうすれば取り戻せるのかと 模索中です。] (285) 2022/01/17(Mon) 19:21:50 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪─小雪様と─ [ 小雪様は私が蛍に着任後、一番最初に紹介された方ですが 初会合前から既に、紫明様よりお話は伺っておりました。 紫明様は、現在の小雪様と比較的年代も近く (紫明様の方が少し年長のようです) 先代の小雪様とも灯守り時期が重なっていたこともあり、 二代続けて仲が良かったお話を聞いております。 現在の小雪様のことも引き続き可愛がり、 信頼もされていたようで、話し相手遊び相手として 小雪域を訪れたことも多々あったとか。 その際、先代小雪様の話が出ることもあったかもしれません。 先代様の愚痴が出れば笑いながら聞きつつフォロー、 思い出話ならば笑い懐かしんでいたことでしょう。 そして、私が蛍になった十と幾つかの年の頃。 紫明様に連れられ、小雪領へと訪れました>>120。 小雪様とお会いした率直な第一印象は “雪のように涼し気で、綺麗な人。” ( でも冷たい人なのかしら。怒られるかもしれない。 口酸っぱく言われるかもしれない。 ) (286) 2022/01/17(Mon) 19:31:29 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 人見知りはあまり無い方ですが、 多少の不安を覚えたのは事実でした。 すかさず、緊張していると察した紫明様が 助け舟を出して下さいましたが、 実際にお話ししてみると、とても話しやすく、 親しみやすい方だったのです。 クールに見えて、時折見せる綻んだ表情は 少女のように可愛らしく、もう一度、さらにもう一度と 何度も見たいと思うようになりました。 一度親しみを覚えれば、距離を詰めるのも早いもの。 あれだこれだと何でも質問し、その後も会う度に談笑し、 次に会う日が楽しみで仕方なくなり、歳月が経過する度、 成長する姿を見せることが出来たでしょう。 私が後継に指名された際には、一番に報告に向かい 素直に嬉しさより、驚きの方が大きかったことも 伝えました。] (287) 2022/01/17(Mon) 19:34:28 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 過去、小雪様が紫明様に後継の話を尋ねられたなら>>121 彼は遠くを見渡し、独り言のように語り始めました。] 「俺は長く此処に留まり過ぎたんだ。 同じ奴があまりにも長期間居続けるのは良くない。 それに、あの子なら真面目だから しっかりやってくれる。 真面目だけじゃない。 心優しい、人のことを第一に思う良い子だ。 篠花も良く分かっているだろう? それに、俺自身も一人の人間として、 新しく生まれ変わる霜降の地を見て見たくある。 後は──……。」 [ 語り終えた後、ふっと漏れた微笑には 微かに寂寞を感じられたかもしれません。]* (289) 2022/01/17(Mon) 19:37:04 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪─現在:会場入口近辺─ [ 入口近辺が騒がしくなる少し前、聞き慣れた声が響きました>>133] あっ、茉莉ー! [ 淡いオレンジ色のボレロを纏った声の主へと駆け寄ります。 外見は私とそう変わらない年頃に見え、 年長者も多い灯守りの中、比較的年季が浅い方なのもあり、 気が付けば意気投合していました。 茉莉と初めて会ったのは、芒種様への用で彼女の統治域へ 出向いた際のこと。 「この方は?」と、彼女の傍らにいた女の子のことを お尋ねしたのです。 その時、彼女が立春の灯守りに着任したばかりだったと 知るのですが。 思い出すのは、私が灯守りになって間もない頃。 右も左も分からず、既に紫明様は領域を離れた後。 同じように先輩や友人に泣きついていたのも記憶に新しく 「今度は私が先輩にしてもらったことを返すから!」と 張り切っていたのです。 彼女の部屋を構成する一つである、50センチ位の大きさの 白くてふわふわなうさぎのぬいぐるみ>>131は 私からのプレゼント。 寂しくなったらこれを抱っこして寝てね、と 就任祝いという名目で押し付けたのだったかしら。] (290) 2022/01/17(Mon) 19:42:29 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪緊張するわよねー。 私だって何年経っても緊張するもの。 何なら今だって緊張してるから。 でも大丈夫、今年こそは上手くいくから! [ 出会ってすぐの頃、彼女の本名を聞いて 今も変わらずその名で呼び続けているけれども。 もしかしたら良くないのかもしれない。 (だったら止めるわね) 1年も経つと随分成長し、立派になったと感じ もう既に追い抜かれちゃったわね、と思いながらも 「その服可愛いわね」と、緊張ほぐしがてら(私自身も含む) にこりと微笑むのでした。]** (292) 2022/01/17(Mon) 19:46:41 |
【独】 灯守り“霜降” 月輪/* あああごめんなさい投下中にいつもの癖で直しまくってしまった…… 待ってられたのならなおさらごめんなさい…… しかも初灰が謝罪からでごめんなさい…… (-92) 2022/01/17(Mon) 19:47:55 |
灯守り“霜降” 月輪は、メモを貼った。 (a64) 2022/01/17(Mon) 19:54:54 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 茉莉と会う前か後か、また聞き覚えのある、ながら 注意しなければ聞き漏らしそうな、微かな声が聞こえ>>296 声の主に目を向けます。] ぁ……ろ、……白露じゃない! 元気? 調子はどう? 会合、今回が初めてだったわよね? 緊張していない? [ かつて同じ屋根の下で暮らした頃の名前か。 現在名乗っている“ローザ”か。 灯守りの号である“白露”か。 どのように呼ぶか悩んでしまいましたが、 最後には、一番障りの無い号名が口を出ました。 号名で呼ぶのは、姉妹同然に育った仲としては 堅苦しく、あまり好きでは無いのですが それに、白露という名は彼女にとって 一人前に、立派に自立した証拠でもあるのですから。] (476) 2022/01/18(Tue) 20:13:34 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 今回の会合には不参加ですが、 現在、私の元には蛍が2人います。 行政担当の浄楽と、庶務担当の初音。 浄楽は人当たりの良い二十代くらいの男性。 柔和な雰囲気とは裏腹に交渉が得意な切れ者で 外交の席にはほぼ同行してもらっています。 初音は十代半ばくらいの少女で、家事からおつかいまで、 身の回りは何でも任せられる、若いのに立派な子です。 もう一つの席は、数年前に空位になってそのまま。 そろそろ新しい蛍を招いても良いと思っているこの頃です。 紫明様の日彰様のように、動物を招き入れたい欲は あるのですが、私では意思の疎通は出来なさそう、 それ以前に召喚、服従の段階で無理な気がするので 実装される可能性は薄そうです。 現在、空位である蛍の席に数年前まで居たのは 過去、紫明様が連れてきた拾い子で 私と姉妹のように育ち、巣立っていった──白露。] (477) 2022/01/18(Tue) 20:14:05 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 今から十年程前、私がまだ十代で蛍だった頃。 霹靂降り注ぐ豪雨の中、紫明様が小さな女の子を 霜降域に連れ帰られました。 話によると、気温も低い霜降域北方で、 酷い熱、意識が無い状態で豪雨の中ずぶ濡れで倒れており 周囲に家族知人も見当たらず、連れ帰り保護したとのこと。 女の子は、目を閉じたままでも分かる、人形のように 可愛らしい子で、私は目覚めを待ち続けていました。 結局、女の子が目覚めたのは何時間後 もしくは何日後だったでしょう。 目覚めと同時に、どのような反応を見せたでしょうか。 少なくとも、私が予想していた反応で 無かった ことはほぼ間違いなかったでしょう。 身よりも無く、この地が安全であるのは確実なので、と 女の子はそのまま霜降域で過ごすことになりました。 共に過ごす間、彼女は私を「お姉ちゃん」と呼ぶように なってくれて、一人っ子だった私には、妹が出来た 気分になり、とても嬉しかったのです。] (478) 2022/01/18(Tue) 20:14:33 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ しかし、数年後には紫明様が引退され、私が後を継ぎ 彼女も成長してきた頃、ある提案を持ち掛けます。] ねえ、今なら席が開いているから、蛍になってみない? 難しいことはしなくていいから大丈夫。 先輩もいて、何なら私だって元蛍だったから。 何でも教えられるわよ。 [ こうして、彼女は数年の間、霜降域の蛍として 過ごしたのです。] (479) 2022/01/18(Tue) 20:14:50 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪 (480) 2022/01/18(Tue) 20:15:28 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪大丈夫、皆最初は緊張しているものよ。 私だって初めての時は、緊張して何もない場所で躓いて、 着物がワインに染まったこともあるのだから。 それ以降、ここには赤い服で来ることに決めたのだけどね。 [ 冗談めかして(実話ですが)微笑みかけたけれども 彼女の表情は、少しは柔らかくなったでしょうか。] (481) 2022/01/18(Tue) 20:15:52 |
【人】 灯守り“霜降” 月輪[ 閑話休題。 霜降域は、山に囲まれた盆地のような場所で その山も、 紅葉の赤 、銀杏の金 に染まっています。季節が過ぎ、冬が近づくと鮮やかな色達は 白に塗れ 雪が解けると 桃色 、季節が進むに連れ緑色 と、見る度に色彩が目まぐるしく変化する地です。 吹き付ける風は肌寒く、朝と夕方が少し長く 明るさはという意味では劣るかもですが、 過ごしやすい地だとは思います(贔屓目有り)。 家屋は和風の古屋敷ですが、文明最前線とまではいかずとも 便利な家財道具等は一通り揃っていますので、 生活は特に不便を感じません。 不便なところを強いて言うなら、買い物や都会、繁華街に 出るのに、多少時間が掛かる程度でしょうか。 神社や寺院も多く、厳かさを感じる方もいらっしゃるとか。 他の領域とは雰囲気が違うので、初めて訪れた方には 物珍しさを感じるかもしれませんね。]** (482) 2022/01/18(Tue) 20:16:15 |
灯守り“霜降” 月輪は、メモを貼った。 (a90) 2022/01/18(Tue) 20:20:53 |
【独】 灯守り“霜降” 月輪/* というか村建てお疲れ様です! のろのろのろのろですが楽しませていただいています! >>482の通り、霜降域は京都イメージです。 (中の人もリアル京都民) (白露ちゃん忖度) 一部P様の文から引用させていただきました。ありがとうございます。 お気づきの方はあまりいないかもですが、名前、蛍関連は京都の学区名縛りしていたりします。 月輪も葵も浄楽も初音も、京都の学区名の一つです。 名前に使えるっぽいのが少ないので名付けで大分時間かかった件 (-150) 2022/01/18(Tue) 20:24:46 |
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