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【墓】 朝日元親一昨日はサボり、昨日は保健室。 今度こそ部活に穴を開けるわけにはいかない。 今朝も早くに登校していた僕は、定刻通りの朝の放送の音を聞く。 「…………?」 放送に、声はない。 本を読んでいた顔を、上げた。 (+2) 2021/11/02(Tue) 21:18:38 |
朝日元親は、席を立った。 (c0) 2021/11/02(Tue) 21:34:57 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* 変な笑いが出ましたわ。 現行の秘話終わり次第、放送直後の時空で放送室に向かわせていただくかと存じます。 見つかるか見つからないかはどうぞご随意に。 一応、薬の結果朝日くんの異能が強化されていることはお伝えしておきますわ。 (-12) 2021/11/02(Tue) 21:38:29 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「ふっ、クソ食らえ、か……言葉使いが悪いなぁ ……そうだよなぁ、異能は持って生まれたものだ 気に食わないなら生き辛いだろうさ」 そっと頭に手を遣り、ぽんぽんと。 「……それでも、向き合っていくしかないんだなぁ」 ぽつりと。 腕で隠れて、表情は見えない。 「────今の君はあの経験を経て、変わったはずだ 異能が強化された先のことを知ったはずだ その時の気持ちは、君たちにしかわからないはずだから ……後悔しているかわからないんだったら、 後悔しようがないほど便利に使ってやれ」 /* お待たせしました! 表の方は大変になってますでしょうがね! こっちは昨日の午前中のことなのでね! 関係なく進行していきますわ!!! (-14) 2021/11/02(Tue) 21:44:09 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「……僕、別に大人しい奴のつもりはないですからね。 目立ちたくはないだけで」 運動が嫌いなのだってそうだ。 脚の速さもスタミナもあるハイエナが、どれだけ手を抜けば目立たず普通にいられるかだけを考えていた。 「先輩の言う通り、精々そうしてやりますよ。 この異能のお陰で得したことも、冷静に考えればないわけじゃないですし」 例えば、食費が浮かせることだったり。 例えば、軒並みならない嗅覚でいろんなことを察知できることだったり。 「そう思えるくらいには、今は落ち着いているつもりです」 撫でられても僕は拒みはしなかった。 子供扱いのようだとは思っても、別に悪い気はしなかったというのがある。 それを全て、拒絶するのも面倒だと思ったことにして、ただ大人しくしていた。 (-18) 2021/11/02(Tue) 21:56:27 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「……そうか」 口元が弧を描く。 良かった、とはとても言えないが。 悪くはなかったと、そう思おう。 「────よし、意識は問題なさそうだね 副作用はあるかもしれないから、 もう少し安静にしているように」 鞄を抱えて、眼鏡に手をかける。 どうやら様子を見終わったという判断のようだ。 「……明日こそはよろしく頼むよ?」 くくくと、喉で笑いながら眼鏡に手をかける。 (-31) 2021/11/02(Tue) 22:39:20 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「……勿論ですよ。 体調崩したまままた登校できないなんて、これ以上そんな失態はしたくありませんし」 こんなことを言っても、説得力がないな。 そう思うと笑えてきた。 「まあ、さっきも言いましたけど、反省はしていますから。 今日は帰っても安静にしていますよ」 そう言ったところで、帰る先がどこなのか思い出して独りでにイラッとした。 前髪の下で眉間を顰めれば、目の前の先輩にそれを気付かれないよう、意識して息をつく。 「それじゃあ、先輩。また明日」 ベッドの上から、僕は先輩を見送った。 (-39) 2021/11/02(Tue) 23:32:24 |
【秘】 朧げな陽光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………あぁ、また明日」 たっぷりの間を置いて。 かちゃり。 眼鏡を外した音。 そうすれば、女の姿はぼやけていき。 しばらく後に、ひとりでに扉が閉まった。 匂いは遠くに行っただろう。 (-44) 2021/11/03(Wed) 0:02:46 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜────そうして、時は翌朝まで進む。 無音の放送を聞いた僕は、放送室へと足を運んだ。 考えられたのは、まず機材の故障。 まずと置くからには一番有り得ると思っていた。 いや、そうであって欲しいと思っていた。 勿論、もう1つの可能性だって考えはした。 一昨日前に先輩に言った、洒落にならない言葉が頭を過る。 「……守屋先輩」 静かに、部室の扉を開ける。 壊れそうな勢いでこの扉を開けていた先輩の姿を探す。 そこに先輩がいれば、それでいい。 機材が壊れたと、困り顔をしている方が、もう1つの可能性よりずっとマシだ。 そう思うのに扉が開く直前、つい嗅覚と感覚を研ぎ澄ませてしまう。 (-47) 2021/11/03(Wed) 0:34:24 |
朝日元親は、静かに、放送室の扉を開けた。 (c1) 2021/11/03(Wed) 0:52:01 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親扉を開けば、放送室には女の姿はなかった。 あるものは、密閉された奥のブースの中に鞄がひとつ。 それは女のものである。 鼻のいいあなたならわかるだろうか。 薄らとではあるが、女の匂いが残っていることに。 それを辿っていけば、鞄の横に小瓶とペットボトルが。 ……あなたなら、見覚えはあるはずだ。 風紀委員に渡されたものと瓜二つなのだから。 (-59) 2021/11/03(Wed) 1:27:28 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* と、ここで白に移ろうかと思うのですが……いかがでしょうか? 先にやりたいアクションがあるというのなら、お好きに扱ってくれて構いませんわよ! (-60) 2021/11/03(Wed) 1:30:16 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親ブースの中に何かの影。 その影は、文字通り揺れて立っていたが、 あなたがひとたび認識すれば、人の形を作り上げた。 ……その形はあなたの望むものではなかったが。 人の形は、鏡沼創であった。 /* ごめんなさい!追加の情報ですわ! (-63) 2021/11/03(Wed) 1:37:08 |
【墓】 朝日元親>>放送室 「……」 嫌な予感は的中したのかもしれない。 前髪の下で僕は目を伏せて、匂いを辿ると空の小瓶とペットボトルに近付いた。 「 …………そう 」それが何か、僕はよく知っている。 だから、まず小さくそう漏らした。 「僕が来た時には、彼しかいなかったよ」 後から来た楢崎に状況を伝えた。 ブースの中に、鏡沼の姿があるだろう。 (+8) 2021/11/03(Wed) 2:07:21 |
【墓】 朝日元親>>放送室 「ここにいる、っていう判断に理由はある? もしあるんなら、もう少し気を引き締めて探す。 ここにいないんなら、ここをどんなに探しても無意味だよ」 僕は鏡沼に尋ねた。 (+10) 2021/11/03(Wed) 2:20:49 |
【墓】 朝日元親>>放送室 「僕は精神系の異能のことは詳しくないけど。 つまり、先輩があんたを認識してるから、僕にはあんたが見えた。 そうでなければ本当はあんたはここにいない。 ここにあんたがいることが、先輩がいる証拠……ってことかな」 「……それなら、納得はできる。 前は先輩のこと、匂いで見つけることが出来たけど。 今は、どうだろうね。やってみるけど」 (+11) 2021/11/03(Wed) 2:44:48 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* この後少し頑張って異能を使います。 それで見つけることが出来るか、そちらの判断にお任せしますけれど……確率はありますでしょうか? 文面の方に少し変化があるものですから。 (-73) 2021/11/03(Wed) 2:52:43 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* もうひとつ質問ですわ。 小瓶の中にある薬でしたけど、液体だったかと存じます。 ペットボトルの水に混ぜて飲んだのでしょうか? ペットボトルにまだ水面があるということは、その中に薬液が少しでも残っている可能性はあるでしょうか。 揚げ足取りのような質問ですので、なければないで構いませんわ。 (-74) 2021/11/03(Wed) 2:57:35 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* まずはペットボトルの方から。 よく気がつきましたわね!その通りでございます……! 可能性なら、十分にあると思われますわ。 そして、その結果ですけれども。 確率はもちろんございます。 今は残り香程度ですが、無から急に現れるように匂いは漂うこともありそうです。 これだけ場所が限定されているので、その変化には気づけるかと。 と、その前に描写だけ白に落とすのでお待ちいただけるでしょうか……? (-77) 2021/11/03(Wed) 3:06:52 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* よかったですわ! では、少し朝日くんにはまた体を張っていただきましょう。 描写、お待ち致しますわ。 時間も時間ですから、無理なさらずにごゆるりとどうぞ。 (-78) 2021/11/03(Wed) 3:09:53 |
【墓】 朝日元親聞こえた水音に振り返った僕は、つんと酸っぱい匂いに一瞬顔を顰めた。 顰めたところで前髪の向こうだ。 大してわかりはしないだろう。 慌てた様子で駆け付けたもう1人の鏡沼。 さきほどまで居た彼が消えている以上、こちらはこちらで何かがあったということだろうが。 「何か、した?先輩が? ───あのバカ! 」僕は盛大に舌打ちをした。 見つけられるかわからないなんて悠長なことを言っている場合ではないらしい。 何がなんでも、見つけなければならない。 (+13) 2021/11/03(Wed) 3:40:09 |
【墓】 朝日元親そう思った僕の視線の先に、 空の小瓶とペットボトルが映った。 あの薬を飲んだ時、僕がどうしたか。 そして先輩も同じようにしたとしたら。 そう思った時にはもうペットボトルを手に取っていた。 この中が、 ただの水 でもそれはそれで構わない。そうでなかった時、 少し確率が上がる 程度の博打でしかないのだ。これは。 (+14) 2021/11/03(Wed) 3:43:08 |
朝日元親は、ペットボトルの栓を開け、残った水を飲み干した。 (c3) 2021/11/03(Wed) 3:43:42 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜僕が昨日ほどの眩暈に襲われたかどうか。 薬液がどれほど残っていたかによるだろう。 たくさん残っていたとしても、昨日のようになってやるつもりはなかったけど。 怒ってんだよ。 分かってる?先輩。 少しは僕のことも信用して、大人しく待っていてくれたっていいじゃないか。 /* 差し支えなければ、表でペットボトルの中身について描写頂けると助かりますわ! (-80) 2021/11/03(Wed) 3:49:30 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親あなたがペットボトルを、薬をまた飲んだ姿もわからない。 あなたからこちらが見えないように、 こちらも見えていないのだから。 だから、今のあなたの態度も、表情も、 全ては謎のまま。 ……誰かが見つけてくれるといいな、なんて。 そんなことを考えるのは我儘だろうか。 独りの世界で、真っ白の世界で、 不確かな女は。強がりな女は。咽びながら想う。 /* これで、大丈夫でしょうか……? 明確に薬だと表現した方がよかったかしら……? (-81) 2021/11/03(Wed) 4:11:55 |
【墓】 朝日元親────正解だ。 あながち僕の勘も、馬鹿にはできないらしい。 勘と言うには推理に近かったけど、無事正解を引き当てた。 口の中に残る、ただの水とは違う味。 ぐらりと足元が揺れるような眩暈。 吐きそうだ。でも、意識を手放してなんかやらない。 今回は、この副作用の覚悟も決めて飲んだんだ。 でもこれ、また部活に顔出せそうにないかもな。 でも今回は、謝ってなんかやらないよ。守屋先輩。 (+16) 2021/11/03(Wed) 4:18:47 |
【墓】 朝日元親そこにいたはずの鏡沼の姿が消える。 あいつはあいつで何かしてるんだろう。 身体を張るのは何も、僕だけである必要はないだろうから。 感覚がまた鋭くなるのを感じる。 吐き気を堪える口許から、骨砕歯と裂肉歯が覗く。 僕は、先輩の匂いを探す。先輩の匂いを辿る。 絶対に僕が見つけてやるなんて約束は出来ないけど。 今回ばかりは、必ず見つけると。 執拗いハイエナは、そう強く思う。 (+17) 2021/11/03(Wed) 4:24:51 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜こんな異能にも、助けられることはあるんだよ。 今ものすごく胸糞悪いし、頭だって痛いけど。 でも見つけるよ。 見つけてみせる。 僕は先輩みたいに見守ることは出来ないけど。 それなら精々このクソな異能で、出来ることをやるだけだ。 /* ありがとうございます……!お手数お掛けしました! 大変助かりましたわ……! (-84) 2021/11/03(Wed) 4:28:56 |
朝日元親は、楢崎大地を見送った。今はマトモな言葉が出そうにはない。 (c5) 2021/11/03(Wed) 4:35:44 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* ここに来て頭がぽわぽわですわ。 手を掴んでしまってよろしくて? 鏡沼くんが掴んでもこちらは構いませんわよ! (-85) 2021/11/03(Wed) 4:42:47 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親色に溢れる世界。 彼女は影も形もなくて、まるで居なかったようで。 ぽっかりと無の痕跡だけが残る。 ────鋭敏になる感覚。 世界から空間が抉られたように。 何もないはずの方向から、漂う匂い。 先ほどの痕跡も考えれば、見つけることはたやすく。 彼女は、そこに在る。 ────あなたは、現実の世界から見つけられた。 今なら、彼女に触れられるかもしれない。──── (-89) 2021/11/03(Wed) 4:52:11 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* 時間が時間ですから、無理はなさらないでくださいね……! なんというか、みんな駆けつけてくれて嬉しい限りですわ……。 どうぞ、どうぞ……片手ずつでも、両手でも何でも持っていって下され……! (-90) 2021/11/03(Wed) 4:54:01 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜何もないはずの場所。 ただ土色の染みと、紅がじわりと広がる場所。 僕は、嗅ぎ慣れた匂いを漸く見つける。 この放送室でよく話した、先輩の匂いを見つける。、 「 ────戻って、こい。先輩…ッ その言葉がちゃんと言葉になったかも、僕には分からなかったけど。 ただ僕は、其処に向かって、手を伸ばす。 (-92) 2021/11/03(Wed) 4:59:39 |
朝日元親は、僕≠ナはない、僕は。先輩の匂いを辿り、漸く。 (c6) 2021/11/03(Wed) 5:00:48 |
【墓】 朝日元親──────見つけた。 手を伸ばす。引き寄せる。 引き摺りだそうとする。 精神系の異能には詳しくない。 誰にも認識できない世界なんて、僕は知らない。 だからこっちに戻ってこい。 僕の知っているこの世界に、戻ってこい。 先輩がいないと、マイクに向かって下手な放送を披露しないといけなくなるじゃないか。 (+18) 2021/11/03(Wed) 5:06:30 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親/* PL連絡網です! いい雰囲気ですけども、さらに落としていいですか!? これは、手を掴んだ、とされる二人に送っているものです! (-97) 2021/11/03(Wed) 5:25:55 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「ッ、マズい事になっちまいましたね」 飲み込まれる刹那、咄嗟に朝日にも自分を認識出来る様にした。 書き換えが間に合ったかは、わからない。 朝日に“鏡沼創”が認識出来る様になっているかは、賭けだ。 「こういうの、経験ねぇですよね? 正気保てる様、腹括りやがってください!」 届いているかもわからない声を上げた。 /* お二人共にお送りしてます。 朝日くんが鏡沼を認識出来るかは、引き込まれた場所の状況次第かな……。 (-103) 2021/11/03(Wed) 5:59:54 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親ぐらりと、脳を揺らされて、 引き込まれた先は真っ白な世界。 天井も壁もなく、かろうじて足の感覚から地がつく世界。 いるのは女が一人と、男が二人。それだけ。 掴んだ手が、この世界への架け橋となってしまった。 「──── ぁ、ぁあ…… 」引き込んでしまったと、顔が曇る。 見れば、眼鏡を……異能の抑制装置をかけたまま。 つまりは、抑制してなおこの影響があるのだと。 咄嗟に、手を振り払おうと引く。 /* ようこそ……? 薬の効果中は守屋はこの世界にいます。 かなり変則的になりますけれど、どうかお付き合いをお願いします……! システム的に面倒をおかけします……! (-106) 2021/11/03(Wed) 6:10:47 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「振り解こうだなんて馬鹿な真似、やめやがってくださいね?」 こっちは苦労して掴んでんですよ、と。 逆の手を掴む、朝日の方を見遣る。 あちらもあちらで、掴むのに苦労した筈だ。 さて。自分は元よりこうなる覚悟で────もとい。 出られなくなると予想の上で、彼女の世界に割り込んだが。 あちらは果たして、どうだろうか。 「……ボッチじゃねぇだけ、大分マシでやがりますが。 これ、当分三人でかくれんぼって事になっちまいましたかね」 場にそぐわない、いつも通りの軽口を叩いた。 /* どうやら知覚出来そうですね! よろしくお願いします! (-108) 2021/11/03(Wed) 6:25:57 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「──……!」 目映いほどの白の世界に、僕は呆気に取られていた。 消えたはずの鏡沼の姿。 やっぱりこいつも、何かしていてくれたようだ。 「……先輩」 手を引かれる感覚。 考える前に、手が動いた。 「離しませんから。観念してください」 正直何が起きたか理解しているというと別だ。 ただ鏡沼の言葉を聞くに、誰にも認識できない世界とやらに招待されたらしい。 もう片方の手も伸ばし、先輩の手を更に掴む。 逃げようとしているのか逃がそうとしてくれているのか。 どちらにせよ僕の知ったことではない。 そうでなくても半端な副作用か、頭が酷く重いのに。 人の気持ちなんか考えていられるか。 (-109) 2021/11/03(Wed) 7:10:07 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「──……!」 目映いほどの白の世界に、僕は呆気に取られていた。 消えたはずの鏡沼の姿。 やっぱりこいつも、何かしていてくれたようだ。 「……先輩」 手を引かれる感覚。 考える前に、手が動いた。 「離しませんから。観念してください」 正直何が起きたか理解しているというと別だ。 ただ鏡沼の言葉を聞くに、誰にも認識できない世界とやらに招待されたらしい。 もう片方の手も伸ばし、先輩の手を更に掴む。 逃げようとしているのか逃がそうとしてくれているのか。 どちらにせよ僕の知ったことではない。 そうでなくても半端な副作用か、頭が酷く重いのに。 人の気持ちなんか考えていられるか。 (-110) 2021/11/03(Wed) 7:10:25 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* おまたせしましたわ!!! 頑張ると言って、うとうとしていましたの。青じそです。 申し訳ございませんわね…!! (-111) 2021/11/03(Wed) 7:14:24 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創/* おまたせしましたわ!!! 頑張ると言って、うとうとしていましたの。青じそです。 申し訳ございませんわね…!! (-112) 2021/11/03(Wed) 7:14:42 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「朝日も離す気ねぇ様ですし、そのみっともねぇ顔 当分拭けなさそうでやがりますねぇ」 ケラケラと笑ってみせて。 さて、此処からどうしたものかと秘かに考える。 例の薬とやらを服用して、効果が出ているであろう二人。 そしてある意味、常に異能が暴走してる様なものなのに 抑制アクセを外してしまっている自分。 この空間に居るから逆に、外へ影響を及ぼさずに済んでいる 節すらある訳で。 ……うん、状況的には割と酷い。 「僕的には、そこまで悪くもねぇ場所でやがるんですが 守屋先輩は出たそうですし、朝日は早えぇトコ帰さねぇと “飼い主”に怒られちまいそうですねぇ」 解けている髪を掻き上げつつ、軽い調子でそう述べる。 此処から先は多分、時間との勝負だ。 /* いえいえお気になさらず……! (-114) 2021/11/03(Wed) 7:35:53 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────…… っ …………」両手を掴まれ、逃れられなくなった。 当然顔を覆うこともできないわけで。 「──── なんだよ、君たちは ……はぁ 、…………カッコ悪いなぁ ……」ぼろぼろの、みっともない酷い顔を引き攣らせて、 それでも、笑って。 こんな世界でも、誰かがいると思うと、少し嬉しくなった。 伸ばした手の先に、誰かの温度がある。独りじゃない。 現実から断絶されたわけでも、否定されたわけでも、 拒絶されたわけでもない。 クソ食らえな異能で、ようやく思えた。……“悪くない”。 それは決して、マイナスがプラスになることではないが。 「────………… なんつーか 、その ……ありがとな ……………… こんなとこまで 、付き合わせちまって ……私は幸せもんだよ ……」どうせみっともないのなら、最後まで言葉に出してやろう。 見つけてくれた二人に、照れ臭そうに感謝を述べる。 ひひ、二人の顔がまともに見れねぇや。頬も熱い。 ……どうせ逃げ場なんてないんだから、 無様を晒してやるとするかよ。 薬を全て飲み切ってなかったことが幸いか。 きっとこの騒動は、お昼までには終わっているだろう。 (-124) 2021/11/03(Wed) 10:37:45 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「 ……………どうも 」短な息を零した僕は、照れくさそうなありがとうを直視できなかった。 昨日叱られたばかりだ。 というか薬って、こんな短期間に重ね飲みしていいもんかな。 幸いにも僕はかなり胃腸が強いから、また少し異能が強くなった程度で済むのかもしれないけど。 「先輩、帰ったらお説教ですよ」 でも、そんな自分を僕は棚に上げる。 あれに関しては、先輩にどれだけ叱られようと謝るつもりはない。 それともうひとつ、言いたいことがあった。 「あと鏡沼。 あいつの名前を出すな。 噛むよ 」ただでさえ気分が悪いのに、また最悪な気分になりそうだ。 それでも、先輩から手を離したりはしなかった。 (-132) 2021/11/03(Wed) 11:31:26 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「 ……………どうも 」短な息を零した僕は、照れくさそうなありがとうを直視できなかった。 昨日叱られたばかりだ。 というか薬って、こんな短期間に重ね飲みしていいもんかな。 幸いにも僕はかなり胃腸が強いから、また少し異能が強くなった程度で済むのかもしれないけど。 「先輩、帰ったらお説教ですよ」 でも、そんな自分を僕は棚に上げる。 あれに関しては、先輩にどれだけ叱られようと謝るつもりはない。 それともうひとつ、言いたいことがあった。 「あと鏡沼。 あいつの名前を出すな。 噛むよ 」ただでさえ気分が悪いのに、また最悪な気分になりそうだ。 それでも、先輩から手を離したりはしなかった。 (-133) 2021/11/03(Wed) 11:31:40 |
【秘】 朝日元親 → 楢崎大地守屋先輩の騒ぎが全て落ち着いて、無事帰ってきたあと。 再度薬を飲んで保健室送りにされた僕は保健委員に声をかけた。 「……楢崎、だっけ。 僕、あんたに言わなきゃいけないことあると思うんだよね」 騒動の中そんな話はできなかったから、今になって漸く、ということだ。 ベッドの中から身体を起こす。 頭が重い。 (-146) 2021/11/03(Wed) 12:23:14 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────………… は 、お手柔らかに頼むよ? 」昨日とは反対になってしまったなと、唇が弧を描く。 ……なに、なんでも受け入れようじゃないか。 「──── なんだい 、“飼い主”? …… ふ 、知らないうちに寂しいじゃないか 」それは余裕か、ただの意地か。 ぐちゃぐちゃながらも、軽口を叩く。 (-156) 2021/11/03(Wed) 13:17:20 |
【秘】 楢崎大地 → 朝日元親「ん? どんなことだ?」 起き上がる貴方に「寝たままでもいい」と声をかけ、何か言われないといけないことはあったかと思い返す。うん、浮かばない (-159) 2021/11/03(Wed) 13:28:01 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「………。真に受けないでください、先輩。 寂しがってもらえるような、そんないいものではありませんから」 深く溜息をつきながら、鏡沼を睨んで牽制したかった。 前髪が邪魔だ。出来たかは分からない。 「誰だって、飼われたくはないでしょう」 (-162) 2021/11/03(Wed) 14:09:49 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「………。真に受けないでください、先輩。 寂しがってもらえるような、そんないいものではありませんから」 深く溜息をつきながら、鏡沼を睨んで牽制したかった。 前髪が邪魔だ。出来たかは分からない。 「誰だって、飼われたくはないでしょう」 (-163) 2021/11/03(Wed) 14:10:03 |
【秘】 朝日元親 → 楢崎大地「……昨日」 寝たままでいいと言われれば、僕はその言葉に甘えることにする。 顔は楢崎に軽く向けて。 「結構本気で、襲いかかるところだったから。 謝っとかないとなって、思ってた。 ……悪い」 (-164) 2021/11/03(Wed) 14:23:47 |
【秘】 楢崎大地 → 朝日元親「あー。いいよ、別に。地雷踏んだみたいだし。 ビビったし殺されるかとも思ったけど、結局は無傷で済んだしさ」 実際、命の危機は感じたものの襲われることなく無事に終わったのだ なので気にしてはいない 「まあ、どうしても気になるなら、今度なんか奢ってくれればいい」 (-166) 2021/11/03(Wed) 14:39:43 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「いえいえ。どう致しまして……って返答でいいのか わかんねぇですが。 お誘い頂いてOKしちまってたんです、来ねぇってのも 薄情な話でやがりましょう?」 デートすっぽかす趣味はねぇんです、と笑って。 鏡沼にとっても、今この場に人が居るというのは有難い話だ。 実は、孤独を苦手とするのは、この男もだから。 二人のやり取りを見て、くつくつと笑う。 「おー、怖えぇですねぇ。 まだ名前は挙げてねぇじゃねぇですか」 大して怖くもなさそうに笑う。 逃げに関して余程自信があるのか、或いは噛まれたって 構わないと考えているのか。 「おや、守屋先輩は知らねぇんです? てっきりご存知とばかり思っちまってましたよ。 残念ながら、教えらんねぇんですが。 これ以上話すと、僕の喉笛が無事じゃ済まねぇんで」 (-168) 2021/11/03(Wed) 14:41:36 |
【秘】 朝日元親 → 楢崎大地「まさかピンポイントでバレるほど、詳しい奴がいると思わなくてね。 気味悪いだろ、普通。ハイエナなんて」 卑しいと思われていることが多い動物とは知っている。 だからこそ、そう思われたくなくて隠していたんだから。 「奢りか……。いいよ、別に。 バイトしてるし、食費は浮かせてるから。 欲しいもん考えといて」 (-169) 2021/11/03(Wed) 14:50:28 |
【秘】 楢崎大地 → 朝日元親「え、可愛くないか、ハイエナ。 現実で柵やガラス越しじゃなしに対面はしたくないけど、それは命の危機だからってだけだし。可愛いと思うんだけど」 ハイエナに悪感情は持っていなかった むしろ動物好きらしく、可愛いと豪語している 「わかった。 何奢ってもらおうかな……」 (-170) 2021/11/03(Wed) 15:02:49 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────………… いやぁ、残念だなぁ …… せっかく 、なら ……根掘り葉掘り聴きたいところなんだが ……」ぐらぐらと。 頭はいまだに揺れている。 精神が安定したとして、 異能が負担をかけ続けているのは変わらないのだから。 「────……………… はは 、実は少し眠くてね ……………… 後は任せて 、いいだろうか ……? 」悪戯はよしてくれよと、減らず口。 昨夜の、睡眠不足も祟ってか。 ゆっくりと、意識を手放しそうになって。堪えて。 うつらうつらと、頭が揺れる。 ……やがて、時間とともに眠りには落ちるだろうが。 その時もまた、白い世界が彩ることはない。 /* この後、守屋は眠りますが、睡眠中でも異能は発動しています。 昼前くらいには薬も落ち着くと思いますので、その後等は好きに運んでいただいて構いませんわ! 白い世界の中で動こうとしたら、危ないのでそれだけはお気をつけを! (-177) 2021/11/03(Wed) 15:54:30 |
【秘】 朝日元親 → 楢崎大地「は? 可愛い?」 つい、は?とか言ってしまった。 僕は口が悪いらしい。 「ちょっと僕には分からないけど……。 変な趣味してるって言われないか、あんた」 大概失礼なことを言ったが、仕方ないだろう。 生まれてこの方嫌い以上の感情を抱いたことがないのだ、この異能には。 「まあ、いつでもいいよ。 晩飯となると約束できるかわからないけど、昼飯なら大丈夫と思うから」 (-183) 2021/11/03(Wed) 17:23:57 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「ええ、後は任せちまってください」 ね、と朝日に同意を求める。 そうして、守屋先輩が眠りに就くのを待ってから ふと真面目な声を出した。 「……本人の意識が落ちても解ける気配がねぇっつう事は やっぱ、身体ごと取り込まれてやがるんですかね。 守屋先輩の異能の詳細まで聞いてねぇですが、この状態で 異能抑制剤飲ませたら、効くと思います? ガチの認識されねぇ空間だったら、飲んでも薬が僕らを スルーする可能性が割とありやがるんですよ。 そもそも薬の方も、余分に持っちゃいるんですが 僕が『鏡沼創は異能抑制剤を持ってる』と思ってるから 在るのか、実際ちゃんと在るのかからわかんねぇですし」 朝日に訊いてる様にも聞こえるし、独り言の様にも聞こえる。 こういう場所で沈黙が続くのはよくないと判断したのだろう。 「飲むだけ飲んでみるんなら分けますよ」と言って 開いた片手で懐から薬を取り出して、渡そうとする。 PTP包装の、割とメジャーな市販品だ。 そうして、溜息を一つ吐いた。 「……あと実は、謝らねぇといけない事があるんですよね。 朝日にも、守屋先輩にも。 割と強い力でぶん殴っちまってるんで、もしかしたら 二人とも、頭ぶっ壊しちまったかもしんねぇ です」 (-184) 2021/11/03(Wed) 17:23:57 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……はい。守屋先輩。おやすみなさい」 悪戯なんかしませんよ。 全くこの人は、と嘆息したところで手は繋いだままその隣に座り込んでいる。 寝息も聞こえただろう頃合、気を抜くと吐き気を催すくらいの気だるさを堪えて鏡沼を見る。 「……言ったろ。 僕はあんまりこの手の異能に詳しくないんだ。 地頭悪いつもりはないから、言ってる意味は分かるけどさ」 嫌味のつもりなく、思ったことを告げた。 先輩の異能の詳細だって知らない。 鏡沼の異能については何となく、放送室での説明で理解はしたつもりだけど。 「後遺症、ってこと? 僕は構わないけど。 構うんならオーバードーズなんかしないし。 ただ守屋先輩はそうじゃないかと思うから、目を覚ましたらちゃんと言っておいた方がいいよ」 詳細くらいは聞いておきたいかな。 それ以上の興味は、僕は、自分の体に対してない。 「あと、異能抑制剤のことだけど。 僕が飲んでみて、この空間でも効くかどうか実験する って意図なら、いいよ。体、丈夫だからね。僕」 だから、こういうことだって平気で言う。 (-186) 2021/11/03(Wed) 17:41:06 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「……はい。守屋先輩。おやすみなさい」 悪戯なんかしませんよ。 全くこの人は、と嘆息したところで手は繋いだままその隣に座り込んでいる。 寝息も聞こえただろう頃合、気を抜くと吐き気を催すくらいの気だるさを堪えて鏡沼を見る。 「……言ったろ。 僕はあんまりこの手の異能に詳しくないんだ。 地頭悪いつもりはないから、言ってる意味は分かるけどさ」 嫌味のつもりなく、思ったことを告げた。 先輩の異能の詳細だって知らない。 鏡沼の異能については何となく、放送室での説明で理解はしたつもりだけど。 「後遺症、ってこと? 僕は構わないけど。 構うんならオーバードーズなんかしないし。 ただ守屋先輩はそうじゃないかと思うから、目を覚ましたらちゃんと言っておいた方がいいよ」 詳細くらいは聞いておきたいかな。 それ以上の興味は、僕は、自分の体に対してない。 「あと、異能抑制剤のことだけど。 僕が飲んでみて、この空間でも効くかどうか実験する って意図なら、いいよ。体、丈夫だからね。僕」 だから、こういうことだって平気で言う。 (-187) 2021/11/03(Wed) 17:41:23 |
【秘】 楢崎大地 → 朝日元親「え? ハイエナ可愛いんだけどな…… SNSで検索かけると分かるぞ」 主張がぶれない 「わかった。近いうちにたかりに行くな」 (-188) 2021/11/03(Wed) 17:45:39 |
【秘】 朝日元親 → 楢崎大地「調べないよ、態々。 嫌いなもの調べるほど特異な人間のつもり、ないし」 僕も主張を変えるつもりはなかった。 嫌いなもんは、嫌いだ。 「ん。まあ、待ってるよ」 (-189) 2021/11/03(Wed) 18:01:32 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「いやぁ、もう一から十を拾っちまうくらい理解が早えぇんで めっちゃ助かりやがってますよ」 物言いはふざけてるが、これは心からの賛辞であり、感謝だ。 この場に居てくれたのが朝日で、本当によかったとさえ思う。 「 言えるんなら、何の問題もねぇんです よ。僕の異能は一点特化でやがりましてね。『脳に干渉して “鏡沼創”という存在の認識を書き換える』だけです。 だから、ぶっ壊しちまうのもたった一ヶ所。 日常生活に不便が出ちまう事はねぇですよ」 此処まで言えば、敏い朝日にはきっと悟られただろう。 「今は、強えぇ力でぶん殴り続けてるからわかるでしょうが。 二人とも、 普段レベルの“鏡沼創”は認識出来ねぇ頭に しちまってる 可能性があるって事ですよ。それでも殴んのやめてねぇのは、こんな場所でやめたら僕が さっきまでの守屋先輩みたいになりかねねぇからです。 笑えねぇでしょう? ミイラ取りがミイラになるなんて」 今の二人は、鏡沼が正気を保つ為の命綱だ。 わかってるからこそ、自分では異能抑制剤を試す事も出来ず。 「あんまぶっ壊しちまわねぇ内に、出られたらいいんですが。 支障無いとは言え、壊されんのも気分よくねぇでしょうし。 ……悪りぃですね、お任せしちまって。 効く様なら、守屋先輩にも飲ませてみやがってください」 身体をもう少し大事にした方がなんて、少なくとも自分には言う資格が無い。 (-192) 2021/11/03(Wed) 18:19:26 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「濃い味をとり続けたら、薄味を感じなくなるみたいなやつかな。 確かに、日常生活には不便なさそうだけど」 日常生活だけで済まないのが、学園生活でもあると思う。 例えば今度行われる体育祭。認識出来なければ困ることもあるはずだ。 ────放送部でマイクを持つ、守屋先輩とか、特に。 「 わかった。 じゃあとりあえず、僕から提案だ。僕が薬を飲んでみて、効くか試す間。 あと先輩が同じように薬が効くか見守る間。 僕一人分の認識で君が事足りるのなら、 守屋先輩を殴るのをやめていて欲しい 」幸い、先輩は眠っている。 先輩の異能との兼ね合いもあるだろうし、先輩と元の世界に帰るのにその認識は必要になるかもしれないけど。 それでもその時間も異能を行使し続けるよりは、マシな結果になるかもしれない。 そう思っての提案だった。 「まあ、どうするかは任せるよ。 僕にできるのは、さっさと薬を飲んで効きを試すくらいだしね」 受け取った薬を開ける。 躊躇なく唾液で嚥下して、様子を見る。 しばらくすれば、僕には効果が現れるはずだ。 鼻でも詰まったのかと言うくらいに嗅覚が落ちる。 同じように先輩にも効くかはわからないけど、そのことも含めて鏡沼に伝えた。 (-193) 2021/11/03(Wed) 18:42:53 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「濃い味をとり続けたら、薄味を感じなくなるみたいなやつかな。 確かに、日常生活には不便なさそうだけど」 日常生活だけで済まないのが、学園生活でもあると思う。 例えば今度行われる体育祭。認識出来なければ困ることもあるはずだ。 ────放送部でマイクを持つ、守屋先輩とか、特に。 「 わかった。 じゃあとりあえず、僕から提案だ。僕が薬を飲んでみて、効くか試す間。 あと先輩が同じように薬が効くか見守る間。 僕一人分の認識で君が事足りるのなら、 守屋先輩を殴るのをやめていて欲しい 」幸い、先輩は眠っている。 先輩の異能との兼ね合いもあるだろうし、先輩と元の世界に帰るのにその認識は必要になるかもしれないけど。 それでもその時間も異能を行使し続けるよりは、マシな結果になるかもしれない。 そう思っての提案だった。 「まあ、どうするかは任せるよ。 僕にできるのは、さっさと薬を飲んで効きを試すくらいだしね」 受け取った薬を開ける。 躊躇なく唾液で嚥下して、様子を見る。 しばらくすれば、僕には効果が現れるはずだ。 鼻でも詰まったのかと言うくらいに嗅覚が落ちる。 同じように先輩にも効くかはわからないけど、そのことも含めて鏡沼に伝えた。 (-194) 2021/11/03(Wed) 18:43:07 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「そんな感じでやがりますね。味蕾殺しちまうって感じで」 やはり、理解が早い。 重ねられた提案に、感じたのは驚きだ。 後を頼む気でいた自分と違い、朝日はまだ諦めてないのだと。 「……ええ、わかりました。構わねぇですよ。 ただ僕、本当に制御出来てねぇって言うか、力加減 ド下手糞野郎なんで。恨み言は今の内にお願げぇしますね」 そう言うと、守屋先輩と繋いでいた手を離した。 朝日には、鏡沼の存在感が増した様に思えるかもしれない。 薬が効いた事を伝えたなら、鏡沼は事もなげに言うだろう。 「んじゃ、後は朝日が守屋先輩に飲ませやがってください。 誰かさんに頼まれちまったんで、僕は今一切干渉出来ねぇ 状況でやがるんですよねぇ」 何なら後ろでも向いておきましょうか、と。 要らない気遣いまでみせた。 (-199) 2021/11/03(Wed) 19:09:46 |
【秘】 楢崎大地 → 朝日元親今度動物園に連れてってやろうかなとかちょっと思ったが口には出さず 「楽しみにしてる」と笑って告げるのであった (-201) 2021/11/03(Wed) 19:18:51 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜鏡沼の存在感を、強く感じる。 付け焼き刃以下だけど、これで先輩の日常生活にもそれ以外にも、何も支障が出ない可能性が少しでも上がればいいんだけど。 「別にいいよ、後ろとか向かなくて。 人命救助みたいなもんだろ、これ」 片手で器用に薬を開けた僕は、1度それを自分の口の中に入れた。 横たわる先輩の体を軽く起こす。 抑制剤が効いているとはいえ、僕の前腕は普通の人よりは力がある。 「 すみませんね、少し借りますよ、先輩 先輩にだけ聞こえる程度の小声で僕は囁く。 そうして事も無げに、先輩の唇に口付けた。 骨も砕ける歯を持てば、錠剤を多少砕くことも可能だ。 眠る先輩が飲み込みやすいよう、出来る限りの事はして。 甲斐甲斐しいと言われればそうかもしれない。 目の前にいるのが先輩じゃなかったら、僕も別にここまでしなかっただろうし。 (-202) 2021/11/03(Wed) 19:42:22 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創鏡沼の存在感を、強く感じる。 付け焼き刃以下だけど、これで先輩の日常生活にもそれ以外にも、何も支障が出ない可能性が少しでも上がればいいんだけど。 「別にいいよ、後ろとか向かなくて。 人命救助みたいなもんだろ、これ」 片手で器用に薬を開けた僕は、1度それを自分の口の中に入れた。 横たわる先輩の体を軽く起こす。 抑制剤が効いているとはいえ、僕の前腕は普通の人よりは力がある。 「 先輩にだけ聞こえる程度の小声で僕は囁く。 そうして事も無げに、先輩の唇に口付けた。 骨も砕ける歯を持てば、錠剤を多少砕くことも可能だ。 眠る先輩が飲み込みやすいよう、出来る限りの事はして。 甲斐甲斐しいと言われればそうかもしれない。 目の前にいるのが先輩じゃなかったら、僕も別にここまでしなかっただろうし。 (-203) 2021/11/03(Wed) 19:42:57 |
朝日元親は、守屋陽菜に異能抑制剤を呑ませた。 (c8) 2021/11/03(Wed) 19:43:21 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……はい、終わり」 先輩を再度横たわらせると、白い世界でまた僕は鏡沼の方を向いた。 効くか効かないかはあとは先輩の異能次第だ。 結果を待つばかりになるだろう。 (-204) 2021/11/03(Wed) 19:44:41 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「……はい、終わり」 先輩を再度横たわらせると、白い世界でまた僕は鏡沼の方を向いた。 効くか効かないかはあとは先輩の異能次第だ。 結果を待つばかりになるだろう。 (-205) 2021/11/03(Wed) 19:44:53 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親「……こんな状況じゃなきゃ、消えときますよって 言えてたんですがねぇ。 ええ、人命救助で間違いねぇですよ」 命綱を離す勇気は無いから。 声にほんの少し申し訳なさを滲ませ、律儀に背を向けた。 認識しないなら、最初から無いのと同じと言わんばかりに。 囁いた事さえ、知ろうとはしないだろう。 声を掛けられるまで、鏡沼はただ真っ白な空間を見つめていた。 (-207) 2021/11/03(Wed) 19:54:43 |
朝日元親は、鏡沼 創を認識している。その気配は消えない。 (c9) 2021/11/03(Wed) 19:58:22 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親声を掛けられ、振り返った。 鏡沼の気配も、姿も、今はまだ捉えられるだろう。 「……アンタに僕が認識出来なくなる前に、一つだけ。 アイツ、人間を飼うとか馬鹿みてぇな事抜かしてますが。 根っからの悪人って訳じゃねぇ筈なんで。 もうちっと仲よくしてくれると、僕としては嬉しいですね」 そう、勝手な事だけ言い遺して。 空間が解けるであろう直前に、守屋先輩の手を握った。 (-214) 2021/11/03(Wed) 20:18:38 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「………無理だよ」 鏡沼の言葉に、良い返答はできなかった。 少し間を空けて考えた上で、これだ。 僕はあいつのことが大嫌いだ。 「良い奴とか悪い奴とか、そんな話じゃない。 やり方が何より気に食わないんだから」 当然だろう。 その何処まで、鏡沼が知ってるかは知らないけどさ。 僕の異能を知った今なら、いくらでも推測は出来るはずだ。 「まあ、────でも。 ただの悪いやつじゃないってのは、知ってるよ」 こんなことになる前は、親しい方の友人だった。 だからこそ腹を立てているというのもあるんだから。 小さく呟いた僕は、世界が色付くのを待っていた。 言葉の否定が、最後の会話になるかもしれないなんて、それを是と出来なかっただけだったのかもしれないけど。 (-215) 2021/11/03(Wed) 20:31:12 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「………無理だよ」 鏡沼の言葉に、良い返答はできなかった。 少し間を空けて考えた上で、これだ。 僕はあいつのことが大嫌いだ。 「良い奴とか悪い奴とか、そんな話じゃない。 やり方が何より気に食わないんだから」 当然だろう。 その何処まで、鏡沼が知ってるかは知らないけどさ。 僕の異能を知った今なら、いくらでも推測は出来るはずだ。 「まあ、────でも。 ただの悪いやつじゃないってのは、知ってるよ」 こんなことになる前は、親しい方の友人だった。 だからこそ腹を立てているというのもあるんだから。 小さく呟いた僕は、世界が色付くのを待っていた。 言葉の否定が、最後の会話になるかもしれないなんて、それを是と出来なかっただけだったのかもしれないけど。 (-216) 2021/11/03(Wed) 20:31:26 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親あなたの言葉に、鏡沼はただ笑顔を返した。 何かしら、名前のある関係ではない。 ただ、鏡沼にとって、件の人物は。 他の誰がそうだろうと、唯一人、絶対に自分を害する事は無いと 確信をもって接せる相手だったのだ。 内緒話が出来る程度には。 それが、鏡沼がメッセンジャーをしていた理由の全て。 (-218) 2021/11/03(Wed) 20:51:45 |
朝日元親は、世界に色が戻ったあと。鏡沼 創のことを、もう認識できなくなる。 (c10) 2021/11/03(Wed) 21:24:12 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親薬を呑まされ、嚥下する。 意識のない身体では難しかっただろうが、 ここまで丁重に扱われたならそれは成し得るだろう。 次第に、真っ白な世界も薄く途切れていくだろう。 異能が暴走したのなら、鎮静されれば元通り。 単純な話なのだから。 あなたたちは、元の放送室へと戻ってきた。 ……三限目が終わるチャイムが鳴る。 /* すごいことになってる……!? とにもかくにもお付き合いいただきありがとうございます! お陰で、予定より早く戻ってきたと思います。お疲れさまでした! (-225) 2021/11/03(Wed) 21:29:44 |
朝日元親は、世界が色づくのを見た。放送室に、戻ってくる。 (c12) 2021/11/03(Wed) 21:38:07 |
【墓】 朝日元親>>放送室 「……薬、効いたみたいだな」 よかった、と僕は呟く。 僕の視界に映るのは、眠る守屋先輩と、3時限目終わりのこの時間まで待っていてくれたなら楢崎。 あとは、風紀委員の先輩だろうか。 それ以外が見当たらないこと に、前髪の向こうで目を伏せた。まあ、でも。仕方がないよね。 垂れた 赤 すら、その言葉すら、僕にはもう届かない。 (+37) 2021/11/03(Wed) 21:45:14 |
朝日元親は、自分にとって、鏡沼 創がもう何処にも居ないことを知った。 (c13) 2021/11/03(Wed) 22:17:47 |
【墓】 朝日元親>>放送室 憂いている場合ではない。 先輩を連れ戻せたことを、今は喜ぶべきなのだ。 繋いでいた手を先輩から離し、立ち上がった僕は酷い頭痛と眩暈に襲われる。 そりゃ、そうだな。大分無理をした自覚はある。 「先輩のこと、頼みます。 僕は1人でなら何とか歩けますけど、流石に先輩を運ぶのは力になれそうにないから」 その場にいる面々に告げる。 ふらつく足取りで、放送室を出た。 (+38) 2021/11/03(Wed) 22:34:17 |
朝日元親は、重い足取りで保健室へ向かった。 (c14) 2021/11/03(Wed) 22:36:09 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創向かう先が同じなのも、告げた言葉の意図する意味が同じなのも、無理はない。 保健室に辿り着いた僕は、入れ違いに飛び出す保健医から先客がいる旨を聞いた。 何処にもそんな人は見当たらないから、勝手に納得して保健医の示したベッドに横になる。 居るけど、居ないんだよな。 変な感覚だよ、これは。 (-248) 2021/11/03(Wed) 22:38:03 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜先に保健室に辿り着き、先輩も運ばれてきただろうその後。 多少の仮眠こそしたけど、いろいろ考えることも多い。 なかなかずっと眠ってばかりともいられなかった。 たまに身を起こして先輩の様子を見ながら、休養をとろうと専心していた。 それでも眠ってしまった時間はあっただろうから、先輩が目を覚ましたあと誰かと話していたならそれは聞こえない。 何度か寝たり起きたりを繰り返したかもしれないどこかで、漸く先輩の起床を知る。 「……具合、どうですか。先輩」 (-250) 2021/11/03(Wed) 22:43:49 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親カーテンを隔てた隣のベッドに、鏡沼創は居るのだろう。 気配どころか、姿も無いが。 声を掛けられたのかどうかさえ、あなたにはきっとわからない。 テンプレの如き笑みも、ふざけた口調も、あなたの世界からは 消えてしまった。 其処に居る筈なのに、居ない。 何処にでも居る筈なのに、あなたには感じ取る事が出来ない。 ただ。他に誰も居ない筈の保健室で。 蛍光灯が一瞬切られ、すぐに点いた。 それだけ。 (-251) 2021/11/03(Wed) 22:48:11 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創蛍光灯が一瞬の明滅をする。 流石に怪奇現象だと驚く筈もない。 そこに『居る』ということに確信を持つだけだ。 ベッドに腰掛けた僕は、ポケットからスマートフォンを取り出す。 部活の連絡と クソ勢喜からの連絡 それを起動して立ち上がると、目立ちそうな机に置きに行った。 スマートフォンの画面は、友達申請のQRコードを映している。 (-256) 2021/11/03(Wed) 23:07:59 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久保健室に来れば、勿論僕はいる。 鏡沼がいるかどうかは僕には分からない。 「すみませんね、先輩。 守屋先輩のこと、丸投げしてしまって」 ベッドの上で身を起こすと、訪れた姿にそれくらいは告げた。 (-257) 2021/11/03(Wed) 23:12:16 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親机に置いてから、少しして。 あなたのスマートフォンから、着信音がするだろう。 『こういう事しやがるとは、思ってませんでしたよ。 僕は思うより、幸せモンだったみてぇですね』 名乗りもしない、ただそれだけの文面。 他の誰かの仕業という可能性がある、唯の機械の動作。 だからこそ、あなたはこのメッセージを正しく認識出来る。 敏いあなたになら、あんなふざけた口調が日常的に 使われていた意味も、きっとわかるだろう。 (-263) 2021/11/03(Wed) 23:24:14 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親「本当ですよ。帰って来て即“揃って”すっぽかしていくの、どうかと思いますよ。 2人揃って同じ事いうから 余計に「はい?俺に喧嘩売ってます?」ってなったくらいです」全く気付いてない、と言うほどではない。違和感はある。 ただ、貴方が彼の事を──できなくなっているとまだ認識できていない。だからこんな返しになる。 「まあ反省文なり……と言いたい所ですが、“アレ”が関わってるんで免除されるんですねぇ。何時もなら嫌がらせに死ぬ程書かせて再提出させたんですけど」 「……こんな早く飲まれるのも、効果も想定外ですよ、ほんと」 最後の呟きは凄く小さく。守屋本人からも聞いてるかもしれないが、彼女に薬を渡したのもこの男だ。 (-265) 2021/11/03(Wed) 23:28:03 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創着信音が聞こえると、スマートフォンを回収しに行った。 文明の利器とはよく言ったものだ。 そこに居ない人とすら会話ができる機械なのだから。 『悪いけど、諦め悪いんだ』 『普段見えないのはもう仕方ないけど、だからってそれで終わりって訳じゃないし』 博打だとして、失敗しても怪我のない博打だ。 なら試してみる価値はあるだろう。 実際こうして、賭けには勝ったわけだし。 『お互い無茶したから心配でね』 『気分はどう?』 『先に教えてくれてたお陰で、あんたが見えなくなっても僕はパニクらずに済んだけど』 (-273) 2021/11/03(Wed) 23:46:20 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「あー、それはすみませんね。 鏡沼でしょう? 僕もあいつも、まあ無理をしたから。 さっさと休みたかったのは仕方がなくないですか?」 同じ事言ってたか。 もう少し周りの反応を待ってから動けばよかったな、と少しだけ後悔をした。 「ああ、免除なんですか。 それは助かりますね。何せ3日も学校を休んでしまって」 1日はサボり、残る2日は保健室だ。 そろそろ親辺りに連絡をされては面倒だと思っていた頃だった。 「やっぱり先輩ですね。あの薬、守屋先輩に渡したの。 僕も貰ったクチだから文句は言えませんけど」 「守屋先輩の飲みかけの薬、僕また飲んでしまったので。 その結果についてのレポートも欲しければ追加しましょうか?」 薬が誰から渡ったか、同じ小瓶を見て推測した程度だ。 ついでとばかりにオーバードーズを伝えておいた。 多分なかなかいないと思う。人道的にも流石に治験できたものではない。 (-278) 2021/11/04(Thu) 0:03:07 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親鏡沼の異能は、あくまでも脳にしか影響を与えない。 つまり、GPSは動作するし、鏡沼本人は自動ドアに反応されるし こうして、スマホでメッセージを送る事も可能なのだ。 『確かに、終わりになりやがりませんでしたねぇ。 かくれんぼは、僕の負けでやがりますよ』 『万全の体調だとは流石に言えねぇですが、休めば問題ねぇ ですよ。そっちこそ、どんな感じでやがります?』 『例の薬でやがるんでしょう? アレ』 『二日連続で飲んで、全く問題ねぇとは思えねぇんですが。 元々の異能を酷使しただけの僕とは、違げぇでしょう』 『よっぽど、言わずに消えちまおうかと思ったんですがね。 パニクった時のアンタの行動が、読めねぇ感じで やがりましたから』 『冷静な時なら、話が通じる気もしちまってましたんで』 (-281) 2021/11/04(Thu) 0:06:41 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創スマートフォンを見ながら僕はベッドに横になる。 衣擦れの音がカーテンの向こうから聞こえるだろう。 『勝ちは気分がいいね』 『少なくとも、諦めて何もしなかったよりはずっと』 『正直、吐きそうってくらいある』 『でもまあ、それくらい。抑制剤がよかったかもね』 吐き気と共にあった感覚が薄れている。 理性ある人間と、野生の獣の本能とが抗う感覚。 抑制剤が切れればどうなるかは分からないが、元々獣になりたくない僕だから抗い続けるのは構わない。 『ああ、判断は正しかったと思うよ』 『言われてなかったら巫山戯るなくらいは思っただろうし』 そして諦めが悪いのも今しがた知ったところだろう。 冷静に判断できる今なら思いつく電子機器を介してのやり取りだったが、そうなっていたときに何を仕出かしていたから自分にも分からない。 (-287) 2021/11/04(Thu) 0:26:25 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親隣のベッドは、静かだ。 人が居るとわかっていても、疑わしく思えてしまう程に。 『そりゃ、何よりでやがりますね』 『けど僕も、負けちまったのに悪くねぇ気分なんですよ』 『何ででやがりますかねぇ?』 『効くかは、正直賭けでやがりましたがね。 余りも、別に返さなくて構わねぇんで。キツそうだったら 飲んじまってください』 『僕の判断力も、馬鹿に出来ねぇですねぇ』 『身体能力的には、僕は一般人そのものでやがりますから。 異能無しで、キレて殴りに来た朝日とやりあったらなんて 考えるだけで震えが来ちまいますよ』 『ま、お互いよく頑張りましたって感じでやがりますかね』 (-294) 2021/11/04(Thu) 0:44:09 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創隣のベッドに鏡沼がいるなんて嘘みたいな静けさ。 自分のスマートフォンだけが、ただ着信を告げ続ける。 悪くはない。僕は孤独は嫌いじゃないし、嘘みたいでも隣には鏡沼がいる。 『さあ。僕は鏡沼じゃないから』 『鏡沼の気持ちは分からないけど』 『そう言われるなら諦めずにいてよかったかな』 『返そうにも誰かに頼むとかしかないし』 『そういうことなら有難く貰うよ』 『こういうの、世話になると負けた気がしてあんまり使ったことなかったんだけどな』 『殴る程度で済むだけマシと思ってよ』 『そうなってた時加減できたか分からないから、マシかどうかは保証できないけど』 『まあ、うん』 『かなり頑張った、と思うよ』 『お互いね。無茶するよ、本当に』 (-301) 2021/11/04(Thu) 0:59:09 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親返信は間を置かず続いてるのに、鏡沼のベッドからは 着信音やバイブの振動音さえしないのは、それさえも “鏡沼創の存在”を示すものだからかも知れない。 『僕の気持ちなんて、僕もわかんねぇですからねぇ』 『けど、ありがとうごぜーます。朝日』 『負けず嫌いなのは結構でやがりますがね?』 『こういうモンに頼ってでも、万全の状態にしとかねぇと』 『本当に勝ちてぇモンに、コンディション悪くて勝てねぇ方が 嫌じゃねぇです?』 『そりゃ、喉笛かっ切られちまったら即死でしょうから 殴る方がマシと言えやがりますがね?』 『僕はか弱いんで、朝日に加減無しでぶん殴られたら 普通に死んじまいますよ』 『本当に、無茶しまくっちまいましたねぇ』 『無茶しちまって、それなりに代償も受けちまいましたが』 『悪くねぇ結果になったんじゃねぇかと、僕は思いますよ』 (-306) 2021/11/04(Thu) 1:24:58 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………一言で言えば、最悪だね」 特に気分が。 横になったまま、顔だけをそちらに向けて答える。 「……身体の具合そのものは、決して悪くはないよ そういう異能じゃないからね 気持ち悪さに、頭痛、吐き気、眩暈といったものは、 今尚、尾を引いているが……」 我慢出来ない程じゃないと。 短時間の暴走、かつ抑制剤の早期投与のお陰だろう。 負担は少なくすんだのだ。 もっとも、私には覚えのないことだが。 「…………さぁて、何か言いたいのなら、聞くよ?」 ふらふらとしながら、上体を起こす。 いつかの逆の構図。 (-325) 2021/11/04(Thu) 2:09:41 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親「そりゃそうですけど寝てる女の先輩放っていくのもね? 守屋に放り投げてさっさと寝に行きましたってチクっとこ」 「薬による物なら普通に免除出ますね残念ですが」 残念ですが。零れる本音。 だって課題の山を渡した時の反応は助かる。 ないのは非常に残念。 「そうですよ。欲しいと望まれたもんで。随分朝日後輩が 『自分というものを蔑ろにしてないか』心配されてましたね。 “寄り添って同じ立場になりたいから”とまで言われれば、 渡さない訳にもいかないでしょう?ご存じかも知れませんが」 薬を渡した際、守屋がなんて言っていたかを伝える。 隠して欲しいとも言われなかったし、内容的に伝えていてもおかしくない。そう考えた。 朝日だけじゃなく、自分も『蔑ろにしてないか心配』に入っていた事だけは伏せて。 「は?さらに追加で飲んだんです?馬鹿ですか?」 思わずサラリと罵倒が口を吐いて出てしまった。いや助かるのはそうなのだが、両方強化作用だろうことは、二人の暴走で見て取れたので思わず呆れるように言った。 「でもまあ助かるのはそうですね。件のあらましは鏡沼なり守屋なりから聞くんで、朝日後輩にはその話の方が聞きたいですね。“こちら”側としても」 (-348) 2021/11/04(Thu) 3:41:50 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創スマートフォンが手の中で震える。 その瞬間だけ、何処に居るか分からない鏡沼が、確かに何処かには居るのだと確信できる。 『どうも』 『いいのに、別に』 悪い気はしないけど。 『逆、かな』 『ここぞと言う時に異能が使えないと困るんだよね』 『守屋先輩の事とかもそうだし』 『ああいう時だけは、この異能に感謝できるから』 『そりゃ良かった』 『僕もこの歳で前科者にはなりたくない』 勢喜のことは殺してやるくらい思った事もあったけだ。 それは打ち込まない。 『うん、そうだね』 『また何時でも連絡して』 『僕、1回寝るよ。流石にキツい』 (-392) 2021/11/04(Thu) 8:12:33 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「そうですか。なら、よかったです。 まあゆっくり休んでください。 何だか知らないけど、薬関係はお咎めなしらしいですよ。 どうなってるんですかね?」 風紀委員が暗躍していることといい。 真っ黒じゃないか?この学校。 「言いたいことはいくらでもありますよ。 ああなるかもしれないって懸念だってしていたじゃないですかとか。 僕の騒動だって見ていたんでしょうとか。 ……でも、いいです。 先輩にだって事情があったんでしょうから」 そのことを少しくらいは普川先輩から聞いた。 だからもう追及したりはしない。 「……見つけられて良かったです。 少し、そっちに行ってもいいですか。 休んだので、少しくらいは動けそうです」 (-394) 2021/11/04(Thu) 8:26:30 |
【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親『僕が、言いたかったから言っちまっただけですんで』 『まあ、確かにそうでやがりますね』 『僕が抑制アクセを着けてまで、この七面倒臭い異能を 垂れ流しにしてる理由も、似たようなもんでやがりますし』 『常に完全に使えねぇってのは、困っちまいますよね』 『僕も、友達を前科者にはさせたくねぇですね』 『はい、ゆっくり休みやがってください』 返信は、其処で一度途切れた。 実は鏡沼は、相手からの連絡以外でメッセージアプリを 使う習慣が無かったりする。 自分から連絡する分には、相手の前に現れた方が早いからだ。 だから、性格に反してスタンプの類もろくに持ってない。 けれどきっと、その内賑やかな文面になっていくのだろう。 (-395) 2021/11/04(Thu) 8:28:34 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「……色々あるんだろうさ」 もしかしたら教師たちの話を耳にしていたのかもしれない。 見て見ぬふりをすることは多々ある。 これもそれ。 「……ふふん、朝日のくせに生意気だねぇ 見てないうちに大人にでもなったのかな? ……ほんと、ね 私にだって色々あった、君と同じようにね」 可愛がっていた子供が、いつの間にか自分の背を越えた。 そんな寂しさを覚える。 こうして大きくなっていくんだろうなと。 年寄りみたいな感慨を感じながら。 「……ん? 別に構わないが……?」 (-396) 2021/11/04(Thu) 8:40:50 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「自分で運べるんなら運びましたって。 無理だと思ったからしなかった。それだけです」 「残念がらないでくださいよ。 そもそもその免除がなければ先輩の立場も危ういのでは?」 短に嘆息する。 怪しげな薬を配り歩いているのは果たして学校の風紀を守っていることになるのだろうか。 「………。 本当にバカだなあの人は。 僕が僕をどう扱おうが僕の勝手だろうに。 いえ、ありがとうございます。それだけ聞ければ充分です」 大して恭しくもない礼をする。 つい漏らしてしまった小声は聞こえていない方が有難い。 「馬鹿じゃないかどうかって聞かれたら馬鹿だろうと思いますよ、自分でも。 でもあの時はああするしかないと思ってたんです。 カッとなると我を忘れがちで。多分、そっちが本当の僕ですよ」 さて、どこから説明しますかね。 取り敢えずどう体調が悪いかから聞き取りしますか? そんなことを、僕は普川先輩に尋ねる。 (-423) 2021/11/04(Thu) 12:52:42 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創大したこと、してないんだけどな。 少なくとも僕の自覚としてはそうだった。 鏡沼のためにと思った記憶は1度もないし、そう思うには僕は鏡沼のことをよく知らないように思う。 『うん、おやすみ』 『鏡沼もゆっくり休めよ』 スマートフォンをスリープモードにして目を閉じた。 業務連絡以外は自分から人に連絡することがない僕だから、スタンプも何もない簡素な文は鏡沼と似たようなものだ。 それでいいと思っている僕はなかなか変わらないだろう。 それでも初めて鏡沼からスタンプが届く時、少し驚くくらいはするのかもしれなかった。 (-424) 2021/11/04(Thu) 13:05:53 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「変わりませんよ、僕は。 部費がなくなったのを根に持ってる、いつもの生意気な僕です」 僅かに頬を緩めた僕は、先輩から許可が出ると立ち上がる。 図々しくも先輩の使うベッドに腰掛けて、先輩の顔を見た。 「……流石に顔は洗ったみたいですね。 怪我の手当もしてもらいましたか? こんな学校だったから良かっただけで、普通だったら受験前に停学とかそんなシャレにならないことになってたかもしれないんですよ」 顔を見たら、苦言が止めどなく出てきた。 元気そうにしてるか、顔色確認しに来ただけなのにな。 「 ……あんまり後輩に、心配かけさせないでください。 先輩でしょう? その苦言も、吐息と共にそう呟いたのを最後に吐き出されることはなくなった。 前髪の向こうの僕の顔はきっと見えない。 (-426) 2021/11/04(Thu) 13:22:18 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………大袈裟じゃないか? 衝動に任せて、自分探しの旅に出る……よくある話さ」 事情があるのだと、納得しかけてなかったかな? 吐き出される言葉に、苦笑しつつ。 都合の良い自らの所感を述べる。 「…………ごめんね……」 反省はしている。後悔だって、ないとは言い切れない。 だけど、挑戦しなかったが故に閉じ籠るより、全然マシだ。 たまには、しおらしくしていよう。 なんだって受け入れる覚悟だ。 静かになった先でも、君の続きを窺おうか。 (-453) 2021/11/04(Thu) 19:06:54 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜別に謝らせたいわけじゃない。 だから口にしなかったのに、堰を切ったように零れた本音は今更撤回しようがない。 反省しろと思っているつもりもない。 そういうのは僕から責められなくてもひとりでに行っているものだと思っている。 ならどうして口にしてしまったのか。 知らないよ、そんなこと。 「────もう、いいです。 あとは、ゆっくり休んでいてくれれば、それで」 「異能抑制剤を飲んだ話は聞いてますか? 効果が切れるまで油断出来ないと僕は思ってますから。 そのくらいの時間までは、僕も保健室に居ますよ」 (-457) 2021/11/04(Thu) 19:24:13 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「あぁ、君が試して……という話なら聞いたよ ……その、………………いや、何でもない」 何かを言いかけてやめた。 ただ視線は雄弁で、君とは違う保健室の外へと向けられた。 もう一人の誰かへと。 大丈夫だと、納得し合ってのことなら、野暮なのだ。 「…………君は、三日連続で休み続けだな そこは心配だよ、私は」 けど、そうだな。 そっと控えめに、君の手に重ねる。 これで抑制剤が切れ、制御できなくなっても独りじゃない。 「君が居てくれるなら、心強いよ」 巻き込む形になるけど、と微笑んで。 (-463) 2021/11/04(Thu) 19:46:39 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜視線の意味には気付いた。喋ったのかあいつ。 先輩が気にすることくらい、わかってるだろうに。 「そうですか」 とはいえ何でもないと言うものを掘り起こすものでもない。 日常生活には支障ないのだから、そんなに大袈裟な話でもないと僕は思っている。 「たった3日休んだくらいで授業に遅れることはありませんよ。 親に連絡が行くことだけは心配してましたけど、さっきも言ったように、薬が関わると色々免除らしいので」 重ねられた手を、捕まえるように握る。 「だから、そう言ってもらえる内は傍に居ますよ。 それで少しでも先輩の気が休まるんなら、幾らでも」 巻き込まれるより、また独りにして責められなくても変なことをされる方がよっぽど困りますしね。 本気か冗談か分かりにくい態度でそう言って、前髪の下から先輩の方を見ていた。 (-471) 2021/11/04(Thu) 20:14:39 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜/* 意味わからない誤字があったので訂正。 × >また独りにして責められなくても変なことをされる方が ○ >また独りにして変なことをされる方が (-482) 2021/11/04(Thu) 20:44:34 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「…………と、……言うねぇ」 握られて、ちょっとびっくり。 私よりも大きな君に、少し男の子を感じた。 ……そろそろ、上下関係もひっくり返されそうだ。 「良いのかな? 私は、誰でも構わない都合の良い女だぞぉ? ……寂しいから、いつまでも居てもらうかもな?」 こちらは揶揄うように、軽い調子で言う。 出来る範囲でにやけていよう。 わかりやすいだろう? ……君がどんな表情をしているのか、覗いてみる。 (-483) 2021/11/04(Thu) 20:45:23 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「先輩に振り回されるのは慣れてますから。 いいですよ、別に。 都合がいいのは僕も同じでしょうから」 誰でもいいとは僕は思わない。 でも誰でもいいと思われるのは構わない。 僕は自分のことに、そして自分への他者の評価に 無頓着 だ。「飽きるまで、どうぞ。 そういう意味です。さっきのも」 またそうやって、本気かどうか分かりづらいことを言いながら、揶揄うような先輩の様子を見た、僕は─── (-491) 2021/11/04(Thu) 20:57:31 |
朝日元親は、とても柔らかに、微笑っていた。 (c16) 2021/11/04(Thu) 20:58:14 |
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