情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 土地神 リン……合っている [ 膝に乗り、黒髪を指に絡めて確かに言った 小言のかわりに笛をと無理難題を強請りもした それは彼の嫁が黙したままになり 褥から起き上がらなくなって尚、繰り返したことで ] 聴いていたいと ──確かに、言った [ 眠ったままになり そうして、次の嫁が来て姿が消えた どこへ行ったのかと思っていたが 稽古をしに行っただけだったか、と 記憶と似た面立ちに目を細め、腕を伸ばし ] (201) 2021/06/16(Wed) 23:26:10 |
【独】 土地神 リン/* 生まれ変わりと思ってるわけでなく、完全に死という概念が欠如してるだけ。 なので、過去の嫁二人が動かなくなったのは、冬眠のようなもので寝てるとおもってるし、最初の嫁が消えたのは次の嫁が来たから拗ねたか何かだとおもってる。 (-49) 2021/06/16(Wed) 23:38:11 |
【人】 土地神 リン[ 己の手を握り返す男の手 柔く込められた力の加減には 相変わらずだとそっと握って返し ] おや、 風呂は嫌いであったか? 我を風呂に入れるときには 容赦なく磨き上げたおまえが 今度は恨み言──を云う、と [ おかしなものだと、くつりと笑う 甲へと唇が触れれば ひび割れのない滑らかさ 記憶との相違に、はたと目を瞑り ] (222) 2021/06/17(Thu) 11:37:09 |
【人】 土地神 リン同じこと、過去にも云っていたが ────成る程、それも忘れたか [ 無理もない、あれから長い月日が経った 人間は日毎に変化する 変わっていくものなのだから 冬に葉を落とした木が春になり 再び青々と葉をしげらせるのと同じ 長い沈黙の時を経て また枯れ枝のような手足に肉がつく 乾いた肌に張りが戻るものか、と とん、と府に落ちれば 褥で黙したままのもう一人にも 早く伝えてやらねば、と瞳に喜色が滲み ] (223) 2021/06/17(Thu) 11:37:34 |
【人】 土地神 リンそうか、目を だから遅くなったのか 急に消えてしまったからな 次のに尋ねても"かえした"としか…… [ 拗ね、怒ったような口ぶりで云われ それ以上を尋ねることは叶わなかった 今の嫁は自分一人と云われてしまえば 喧嘩などしたのかと思うより他もなくて ] 小さい、とな これでも多少は育ちはしたぞ とはいえ、子を孕むにはまだまだ 身の丈が足りないのは認めるが [ 小さいと云い抱き上げられる 帯は結ばれ、魚の身はほぐされる 己に対する扱いはそのようなもので それが当たり前と把握していたが ] (224) 2021/06/17(Thu) 11:38:08 |
【人】 土地神 リンぐ、ぬ。 重いとはなんだ!……重いとは! そりゃあ、笛よりは よほど三味線の方が重かろうが 育てと云ったのもおまえだろう [ 記憶の中 目覚めるたび抱え上げられあやされた はよ大きくなれと、歌うよう云われていた 記憶と似通ったその顔が 掛け声とともに己を抱き上げるのを 面白い冗談を聞いたように笑い声を上げ 抱き上げられたなら、首筋に腕をまわし ] (225) 2021/06/17(Thu) 11:38:28 |
【人】 土地神 リンなぁ、人は ────人間は 名も変えるもの、か? [ 習っていなかった、と 間近に瞳を見つめ、首傾げ ] ……まぁよい、中へ あまり遅くなっては 次のが妬くからな [ 今度ばかりは起きるかもしれない そのときに叱られたくはないだろう、と 抱きつく腕の力を強くして* ] (228) 2021/06/17(Thu) 11:39:39 |
【人】 土地神 リン[ 人は皆、忘れていくもの どれほど鮮明な記憶であっても 少しずつ色あせ、衰えていくもの そういうものだと認識はしていた 彼の者にも次のにも繰り返し教えられていた だから忘れられたとて、嘆かなくてよい──と けれど記憶は褪せても性分は変わらない 風呂を好む性質や 流水のように思うまま語る様 それらは己の知る彼のままのようでいて ] 怪談話をするのはよいが 夜に漏らしたらどうする そも、 おまえと同じ姿が三人など ちぃとも怖くはないわ [ 食事を残せば化け物に目を抉られるだったか あの時も脅かされ便所に行けなくなったもの 怪談話の類は禁句であると あの時、身に染みてわかっただろうに これもまた忘れたのかと、ついと唇が尖り ] (268) 2021/06/17(Thu) 23:00:02 |
【人】 土地神 リンむ、む随分と 失礼なことを云う 育つのは時がくれば勝手に育つ そも恋も出会いも人の道理だろう? 我は此処から出られぬ 故にお前や次が送られたわけで [ 鶏ガラ云々の恨みは覚えた とはいえこればかりは仕方のないこと 己の認識で蘇芳という者は 嫁というより親のようであったから 軽口が出るのも仕方のないこと、と ため息ひとつ手綱のように着物を手で引き こちらへと行き先示し ] (269) 2021/06/17(Thu) 23:00:21 |
【人】 土地神 リン──そうか嫁ぐ際にも変わる。と ならば、そのためか [ 決して変わらぬものではないらしい 名は体を表すというのに不思議なもの 向けられた視線にゆっくり頷き ] リン、だ ──蘇芳、いや今は冥桜か この土地の思念や精の寄せ集め ──土地神のようなものだ [ 今度は忘れるな、と からかうように付け加え ] 焼くではない、妬くよ 嫉妬の類と言えばわかるか? ──まぁ、いい会えばわかる [ ざらりと土埃の残る廊下を奥へ 突き当たり、右手の扉を示し そこを開けるようにと促した* ] (270) 2021/06/17(Thu) 23:01:22 |
【人】 土地神 リン[ 楽の音の様に男が話す その響きは耳に好いもので 怪談話しに、身体の作り方 果ては国産みの神の話しへと 男の語る話は止める間も無く流れていき ──ふ、と思う 蘇芳はこんなにもお喋りだったかと 記憶の底を探っても思い出せない なぜなら彼の嫁は話すより もっぱら笛吹くことを好んだから 道具が笛から三味線にかわり 口が自由になった分、数が増えた 引っ掛かりをそう解釈しようとすれば ] 冥桜であって蘇芳でない ……それは、名を変えれば ──当然のこと、だろう? [ 応える声音に疑問が滲む 己を蘇芳ではないと云う男 その面差しをしっかりと確かめようとして ] (343) 2021/06/18(Fri) 17:46:34 |
【人】 土地神 リン[ ──ガラリ 扉の開く音に、ハッと息が止まる 足で扉を開けるなど 蘇芳であれば決してしない 己に詫びて一度おろし それから、手でもって開ける 必ずそうしていたのだから ] ……そうか、違う。か あぁ、そこでよい 次のは寝ているからな 騒いで起こすと叱られる [ 扉を開けば広がるのは そこには、がらんとした広い部屋 調度のたぐいはあまりなく あるのは黄ばんだ紙束の乗った文机と火鉢 それに屏風の向こうに置き畳みがある程度 障子から差し込む橙の光が 板敷の床に積もった埃を明るく照らし ] (344) 2021/06/18(Fri) 17:46:57 |
【人】 土地神 リン起きていた時は もっと、綺麗にしていたが 寝ているところ 箒や雑巾掛けするのは…… [ そも、己は食べずとも不自由はせず 綺麗にせずとも病にかかる心配もない ならば騒いで起こしてしまうより 起きるまでと思うのも当然の結果であり ] 緋扇、これが次の嫁の ────冥桜、だ [ 置き畳の上、横たわる黒髪へ 妬くなと揶揄っても、やはり応えはない* ] (345) 2021/06/18(Fri) 17:47:21 |
【人】 土地神 リン[ 生き方の違い、名の違い その様なものを己は知らない 否、知る由もない 己の前の己もまた名は同じ 『リン』であり役目も同じ 確認こそはしたことはないが 姿形もおそらくは同じだろう それでも同一とは言えないのは 記憶を引き継いではいないからで 己になる前の己の記憶 どんな嫁と共に過ごしたのか 何を好み、何を学んだのか そればかりは己にもわからない ] (380) 2021/06/18(Fri) 23:39:53 |
【人】 土地神 リン[ 部屋の入り口で冥桜が口を開く 新しくきた嫁が前の嫁に名乗る 懐かしい光景 ただ違うのは あの時、己を抱き上げていた嫁が 今では前の嫁として褥にいるということ 淀みなく紡がれる自己紹介に そろりと名桜の表情を盗み見て その唇が青ざめていないことを確認し ] 多少のことでは──か たしかに、そうかもしれん 前の……緋扇が来た時だが あの時は、蘇芳をみて大騒ぎで それでも起きはしなかったからな [ 抱えられ、部屋から出されたのだったか その後、三日はここに入ることを禁じられた 嫁同士話すというのがその理由であり 三日が明ければ綺麗になった部屋の中 埃と共に、蘇芳の姿もまた消えていた ] (382) 2021/06/18(Fri) 23:40:38 |
【人】 土地神 リン多少のことでは、か ならばやはり起きるかもしれないぞ ──とはいえ、確かに この有り様では叱られかねん [ やきもちやきの緋扇は あれこれ世話を焼く分、口煩くもあった 近づく顔を手で制し 嗅がずともよいと首を左右に振り ] ──む、ぐ…… 食事はしようと思えばできるが 我にとって娯楽の一種よ あと、風呂は入っておる 汚れでどうこうはならんでも 同じところで寝る以上は、な [ 得意げに冥桜の顔を見遣り、胸を張った* ] (383) 2021/06/18(Fri) 23:41:17 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新