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【人】 土地神 リン悲しそうなものを選べるあたり お前のことだ悲しがりはしないだろうよ むしろ蛙の真似でもしそうなものだ [ どうにも上手くかわされている気がする 突っ掛からなければ良いのも知っている それでも、突っかかってしまうのは性分だ これからこの先何年間も こうしたやり取りを続けていくのだろう そう思えばなにやらむず痒い様な気もして ] (9) 2021/06/22(Tue) 18:16:18 |
【人】 土地神 リンんー……。たしかに これから共にいるのならば そのようなもの、か? 丁度好い感じになるまで 雑に洗われそうでなにやら怖いが [ されたらその分だけ返してやろう ふん、と鼻を鳴らせば先の字の間違いを指摘され ] ぬぁぁぁ!!? それは、わざとだ!! それともお前はあれか 本当に阿呆と書かれたいと [ 悔し紛れに飛び石を踏み鳴らし 先へと遠慮なしに歩みを進めていく 途中、小石を蹴り飛ばし ささやかな八つ当たりなどを繰り返し ] (10) 2021/06/22(Tue) 18:16:40 |
【人】 土地神 リン[ 漸く機嫌が治ったのは 目的地である井戸へとついた頃 最後に一つ足元の小石を 藪の中へと勢いよく蹴り込むと ] この配置か…… さぁな、我は知らぬ 我の前の我か、さらにその前か 目の不自由な嫁がいたかも知れんが 個々の記憶は継いではおらぬ故 [ 重たい滑車が回り、遠く水の音がする キィと軋む音と共に桶が引き上げられれば 駆け寄り、それを受け取り ] ──あぁ、たしかに。ここは蘇芳の笛も 緋扇の舞も、お前の三味線も 邪魔するものはないからな [ 米を研ぐ音すらよく響く シャキリと米を研ぎ、ザルにあげ 次いで適量の水に浸しておき ] (11) 2021/06/22(Tue) 18:17:46 |
【人】 土地神 リン箒と塵取りはこちらだ それと、布団は干した方が良いか? [ 時間は無限にあるようでいて その実、刻一刻と進んでいくもの 己は眠らなくとも構わないが あの嫁はそうもいかないだろう 空を見て陽の位置を確認し 暮れる前に、と声をかけてみて* ] (12) 2021/06/22(Tue) 18:18:11 |
【人】 土地神 リン[ ああ言えば、こう言う こう言えば、ああ言う 他愛のない言葉のやりとりが 鞠投げのように続くのがまた楽しい 絹ごし豆腐のようにと云われれば それはこそばゆそうだと くすぐられる前から笑い声を上げ わざとらしく額を叩く様には どうせわかっているだろうと睨んでみたり そんなふうに遊んでいれば 日常の雑事もまた遊びの一つのようで ] (19) 2021/06/22(Tue) 22:19:43 |
【人】 土地神 リン[ 頭を撫でられれば 乗せられた手に己の手をぴたりと重ね ] この屋敷は古くて広い だから掃除は使うところだけ そうでもせんと、な 井戸水で手が凍る [ 井戸の水は冷たい 米研ぎしただけでも指先が凍るよう 暖を分けてもらうよう 冥桜の手をぎゅっと握り、また緩め ] 聞き手を邪魔だと思ったことはない、か その辺りは蘇芳や緋扇とも同じだな 物理的に邪魔されると怒るのも…… いや、お前の邪魔はしないでおく お前は怒ると怖そうだからな [ 確証はないが、勘がそう言っている ] (20) 2021/06/22(Tue) 22:20:06 |
【人】 土地神 リン[ 屋敷の中よりも外の方 縁側は風がある分、埃はない 布団を干す場所を尋ねられたなら 縁側で干そうと提案し 次いでに米も縁側の隅へ置き ] 水拭きは明日で良いか? ──ハタキかけはどうする? あぁ、替えの衣は そこの箱を使うといい [ ドタバタと片付け物を終わらせていく 薪やら木炭は、勝手口の傍にある箱の中 包丁はここ まな板はここ、と進めていき ] (21) 2021/06/22(Tue) 22:20:45 |
【人】 土地神 リン[ 気がつけば、掃き掃除は終わり 米も程よく水を吸った頃 洗った釜に米と水を入れ、炊く準備をし ] 食事の後に三味線か? それとも、その前に風呂か? [ これから先、共に暮らすに困らぬように 流れを問いかけて* ] (22) 2021/06/22(Tue) 22:31:22 |
【人】 土地神 リンお前の音をずっと聴く──か あぁ、そうだな。それが出来れば [ 手指を温められ温もりは分けてもらった 戯れ合うことで笑う楽しさを思い出した 汚れた床は掃き清められ 薄暗かった屋敷に灯りが灯ったよう 人一人、訪れただけ それだけの変化がもたらしたものは この数刻で彼が己に与えたものは酷く大きい 叶うなら、与えられた分だけ 己も彼に何かを──幸せを与えたい そう、思いはするけれど ] お前が弾くならば、終わるまで 聴き続けることはできるだろうよ 寝ずに聴けというならば 我はそれも可能だからな [ 永遠に続く『ずっと』を誓うことは難しい けれど、一つの演奏が終わるまで その場限りの『ずっと』を誓うことはできるから ] (67) 2021/06/23(Wed) 12:44:48 |
【人】 土地神 リン[ 温められ、拭われ 綺麗になった手で指切りの形を作り 絡めることなく左右に振って それでも、感傷に浸り切らないのは 己の性かはたまたこの嫁の性質か いずれにせよ、お仕置きの話が出れば ぐぬ、と渋い顔を作り ] あのなぁ……尻叩きは あれは意外に痛いのだぞ!? それを蘇芳のやつ 我のこと鼓みたいに叩きおって [ 寝てるところ髭を描いたのがいけない 即座に捕まり、酷い目にあった その他にも叱られたことは多々あるが あの尻叩きが一番に痛かった 万が一にも試しにされてはかなわぬと 指切りの手で尻を隠したりなどしていれば いつのまにか相手は着替え始めていて ] (68) 2021/06/23(Wed) 12:46:55 |
【人】 土地神 リン……ふむ、ヘソはあるか まだとられてはいないようだな [ 着替える様に、ふむり 頷いてから、己はどうだったかと ひとしきり首を傾げたりなどした後に ] うむ。風呂が後か、わかった 沸かす手間もないからな [ その点だけは便利である と、いうよりもそうでなければ きっと己はそのまま水風呂に浸かっていた パチパチと火が音を立て 細かな火の粉が空にふわりと舞う その度、冥桜の背に隠れ おっかなびっくり様子を見守り] 切るのと洗うのはやるからな 火の番は……その、頼む [ 釜が噴き、置いた蓋が音を立てる 小さく悲鳴を上げ、男の背に顔を埋め* ] (69) 2021/06/23(Wed) 12:48:49 |
【妖】 土地神 リンあぁ、それとな風呂を共にと 厠の中まで入るのはだいぶ違うぞ 緋扇とですら厠は別だ もっと小さい頃ならな 支えてもらったこともあるが [ それともこの嫁は 世話を焼きたい性分なのだろうか 少し考え、風呂の問いにはこくりと頷き ] 風呂はもちろん 別だと、待つ間が暇だ [ 暇は寂しい、心の中がシンとする そこは一緒が良いとぽつり* ] ($8) 2021/06/23(Wed) 12:50:29 |
【人】 土地神 リン[ 己は必ずしも眠りを必要とはしない それでも夜は寝る、その習慣は染み付いていた 理由は簡単── これまで共に暮らしたどちらの嫁も 夜には床へ入っていたからだ 日が落ちれば共に布団へ入り 物語など語ってもらい目蓋を閉じる そうして物語の続きを考えているうち いつのまにか日が昇り、また朝がくる 己にとっての眠りとはそういうもので ] 寝る前に弾くもの──…… 子守唄みたいなものか? 寝る前は物語が多かったが 違うのもまた、良さそうな [ 培われた流れを変えるのは少し怖い そのくせ、違いを求めてみたくもなる これもまた新しい嫁 ──冥桜がもたらしたものだろうか 楽しそうに笑う声に頬を膨らませつつ 言葉を重ねれば重ねるほどに たしかに形作られていく関係を感じながら ] (80) 2021/06/23(Wed) 22:44:00 |
【人】 土地神 リンそう、だな 火は少しな……苦手だ 火の粉は綺麗だが 燃えれば何も残らんからな 全て飲み込むのが恐ろしい [ 嫌いなもの、怖いもの、苦手なもの 弱点を、弱みを曝け出したのは これからを共に歩む相手だからこそ そうでなければ決して教えはしないこと ぐつぐつと暴れる蓋が棒で押さえられれば 背中にいてもわかるほど、大きく息を吐き ] 成る程、冥桜は賢いな う、我のことは気にせずとも 離れていれば大丈夫だからな 急がずとも、問題ない [ 火は怖いが美味しいものは食べたい 炊き立ての米の旨さを思い浮かべると 逃げるのをぐっと堪え、背中にピタリ おっかなびっくり冥桜の様子を伺っていたが ] (81) 2021/06/23(Wed) 22:44:23 |
【人】 土地神 リン[ しばらく後 米が炊け木炭が七輪に移され 煙も火の粉も、だいぶ収まった頃 辺りに漂う良い香りに耐えきれず こそりと七輪の近くへ寄り ] お味見は、ないのかや? [ 一口くれと、口をぱくり 無理ならそれはそれで仕方がないと さっきより少し急いでお膳を整えるだけ* ] (82) 2021/06/23(Wed) 22:44:47 |
【妖】 土地神 リンそうだな、我が重たくなるまで…… 試しにそれまで、跨って寝ようか? やっぱりやめた。は、なしだぞ [ そうして──と、先を指折り数え ] 我の代わりにお前が火を扱う その代わり我がお前の分も物を見る 見たものはお前に知らせよう そうすればな、二人で一つ 夫婦らしいといえるだろう [ それが好いと、微笑みながら目を閉じた* ] ($11) 2021/06/23(Wed) 22:45:10 |
【人】 土地神 リン[ 夢の国── その言葉に息を吐き、目蓋を閉じる 神だからか、単に己がそうなだけか 幾ら物語に耳を傾け目蓋を閉じようと その先にあるのは昏い世界が広がるだけ 彼の云う彩りなどはありはしない 昏い中、聞かされた物語の続きを考える 己にとって物語とは、目蓋の下の闇を払うものであり ] 夢の世界とはよいものなのだろうな…… 火も、眠りも嫌いだ お前たちは歳を経るごと長く眠るようになる やがて眠ったまま目を覚まさなくなっていく ──蘇芳も、緋扇もだ 夢の世界から帰ってこなくなる 我は夢の世界が少し、にくい [ ポツリと吐き捨てた言葉は半ば独り言 やがて話題は火へ、鍋の蓋へ移り変われば 心の中に巣食う靄も少しずつ薄れていき 賢いと彼を褒めた頃には すっかりといつもの調子を取り戻し ] (105) 2021/06/24(Thu) 20:47:22 |
【人】 土地神 リンほ、ほら。香りは離れていても届く 完全にではないが、多少はな だが味の方はそうもいかない だからこれぐらいの我慢なら…… ……あ、こら!笑うなっ!!! [ 盛大な笑い声に、地団駄ひとつ ぷい、とそっぽを向きかけたものの 美味しい予感が加われば怒るに怒れなくなり ] 匙はそれだ ふうふうは、してほしいが お前に頼むと食べられそうだ [ せめてもの憎まれ口 そのくせ、自分で吹くことなく口を開け 早くくれとばかりに着物をついと引っ張って そんなふうにして夕餉ができれば── ] (106) 2021/06/24(Thu) 20:47:43 |
【人】 土地神 リンなぁ、冥桜。夕餉が終わったら 先に約束した通り……曲を [ よく笑い、話し、動く新たな嫁 ──冥桜と過ごし違いを見たためか 眠った緋扇はもう目覚めない うっすらとそういう予感が胸にあった 緋扇の分の膳をと求めることなく 茶碗を二つ、箸を二膳、二人分の盛り付けをして ] それでな、冥桜 縁側で食べぬか……? [ 風が涼しく、心地よいから そんなふうに理由付けをし、問いかけを* ] (107) 2021/06/24(Thu) 20:47:57 |
【妖】 土地神 リンそうだな、早速今夜 暑くもない、寒くもない 試すにはよいときだからな [ ちらり、冥桜の様子を見やれば なんとなく裏のありそうな笑みが見える 妙な予感を感じつつ 楽しそうならそれでよいと結論づけ ] 補い合い、時には共に謳う そうだな、補い合うだけより その方が新たなものがつくれる [ 確かに、と、こくり頷いて* ] ($13) 2021/06/24(Thu) 20:48:21 |
【人】 土地神 リン[ 背中に張り付いていれば 冥桜の表情を伺うことはできない 目蓋を閉じたことも その先に何を描いているのかも ただ、伝わる温もりが 耳に届く相手の声が 確かにいると教えてくれるだけ そもそも、同じ身体ではないのだ これまで辿った道も、個も違う 同じものを見ているようでいて 決して完全に同じとは言えない だからこそ、共にいる意味がある 喜怒哀楽 己一人なら小波すら起きなかったものが 冥桜がいるだけで、水面に石を投げられたよう 笑い声にすら怒ったり喜んだり 自分でもわかるほどに 目まぐるしく反応してしまうから ] (120) 2021/06/25(Fri) 0:20:53 |
【人】 土地神 リンむっ……ぐ、笑わせてなど そも、我は赤子ではないのだ 言われなくとも匙など噛まんわ [ 反論ついで、勢い余って匙を噛む それ見たことかと言われぬよう 素知らぬ顔でそのまま味見を続ければ ] ん、む ──んまいな [ 脂の乗った干し鰻が飯の上でほろりと解ける 噛むごと、口に味噌の香ばしさが広がっていく ゴクリと喉を鳴らし、ただ一口を味わって ] なぁ、お代わり──っと んや、これは味見だったか [ 忘れていたと、赤い舌を出す 夕餉は縁側でと伝えたのはその後だったか 小さな膳を拵える冥桜を見 鰻の端が彼の膳から分けられたのをみれば ] (121) 2021/06/25(Fri) 0:21:19 |
【人】 土地神 リンながく眠るものの膳、か そうだな動かず食べれば肥えるからな [ それでは動く者の分 今日、働いた冥桜の分は 己の分から補うことにしよう 広いとは言え、限りはある屋敷の中 炊事場から緋扇の眠る褥まで小走りに 枕元へと膳を置き、目蓋を閉じ ] ──今日はな 縁側で食べるからな [ 声に出し伝えたのは多少の後ろめたさから そうして、そっと冥桜の袖を引き こちらへと歩みを促して ] (122) 2021/06/25(Fri) 0:21:43 |
【妖】 土地神 リン[ 眠りは儀式 その言葉に、ふむりと頷く 聞けば、他に大切な儀式は後三つとのこと 眠りと足せば全部で四つということか 一つは食事、もう一つは──と瞳で問えば それは大きくなってかららしく ] 冥桜よ、それだと二つしかないぞ 眠りと、食事と、大きくなってから ──では、最後の一つはなんだ? [ まさか言い間違えか?と 首を傾げ唇を尖らし問いかける 縁側へのさほど長くない道 子供のようにあやされながら歩んでいき ] ($15) 2021/06/25(Fri) 0:22:02 |
【妖】 土地神 リン我とお前の物語は今日から それは認めるが、な その言い方では虜というか 我が傀儡のようではないか そも、虜になるのはお前では? [ 楽しそうな笑いに胡散臭げな視線を注ぐ そうこうするうち、縁側につけば 冷えた空気に巣へ向かう烏の声が混じる頃 ひやりと冷たい縁側に、そのままぺたりと腰下ろし ] ながくここにはいるが 縁側で食べるのは、初だ [ 干し鰻を米に乗せ一口 お味見と変わらぬ味に口元を綻ばせ* ] ($16) 2021/06/25(Fri) 0:22:26 |
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