人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

指先のエナメルを眺めた。
傷がまた、ひとつ増えている。

左手小指のエナメルは約束の証だ。
だからどれだけ傷がついても、女は剥がしたりしない。

「……今度こそ」


どっちつかずの蝙蝠が、どちらの居場所も認められるなんて間違ってる。
…犯した罪は消えやしないのだから、その分くらい、憎んでもらわないと。

/*
お疲れ様です。おさとうかえでです。
重ねまして、情報屋ロッシありがとうございました!

discordにて先にお伝えしておりましたが、本日の襲撃対象は
アリーチェさん
ということで本人に予告も済ませております。
よろしくお願いします!
(-566) 2023/09/23(Sat) 9:54:52

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「えー。いいなあ。」
「あたし、犬の方はまだ会ってなくてえ。」

最後の欠片も、ぱくり。
咀嚼し飲み込むと、また水を1口、流し込む。

「でも猫は、触りましたあ。」
「…ぐーぜんですけどお。」

猫カフェも調べてたのになあ。
そうからころ笑って。
どっちが好きかは、犬も触ってから決めまあすなんて。

指先をナプキンで拭いて手を合わせる。

「ごちそうさまでしたあ。」
「ふふ。結局リヴィオさん、食べませんでしたねえ。」
(-569) 2023/09/23(Sat) 10:06:20

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「おや、まだ会えていなかったか。
 ……それじゃあ」

「それじゃあ、今度一緒に犬カフェに行こうか」

犬カフェ、君とならきっと楽しいから。
リヴィオ・アリオストは落ち着いたら行こうと、
未来の話を君にする。

それから、手を合わせる君に頷いて。

「はは、君との話に夢中になってつい、ね。
 どうせまだまだ業務は残っているし、
 きっとお腹も空くだろう。後で食べるよ」

元々君にと買ってきたものだが。
分け合うってのも素敵なものだ。
このままいただいていくとしよう。
(-573) 2023/09/23(Sat) 10:23:31

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

ひと回りほど小さくなったアジトのデスク。

7色の缶の紅茶アソート。
薄紅色のバスボム。
ライムグリーンのウィッグのテディベア。
ブーゲンビリアの花束。
そして冷蔵庫の中には、少しお高めのチョコレート。
部屋の片隅に、大きなボストンバッグとスーツケース。
鞄の中には、15mlの小瓶が複数と、脱脂綿にオイル。


この部屋にある、女の私物はそれだけだった。
女の自室とまた別の意味で、生活感のない部屋だった。
けれど変わらず、その部屋の明かりが消えることはない。
帰ってくる時女は、誰もいないその部屋に必ず、「ただいま」といった。
(!12) 2023/09/23(Sat) 10:33:23

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「ええー。いいんですかあ?」

間延びした口調のまま、そのトーンだけが微かに持ち上がる。
嬉しそうに女はへらりと笑った。
この笑顔は決して嘘ではなかった。


「んー。そおですかあ?」
「お疲れ様ですねえ…。あ」

思い出した、とでもさも言いたげに立ち上がる。

 
懐には2つの小物。
犬の小さなヘアクリップと、銀色の大人びたヘアピン。
犬のヘアクリップはごく普通の購入品。
だがヘアピンの方には仕込みがされている。


「リヴィオさあん。」
「ちょおっと、じっとしててくださいねえ」

あなたに近寄り、手を伸ばす。
女にはあなたを調べねばならない理由が2つあった。
だから、迷う必要なんてどこにもない。


そうして、ふたつの中からひとつ。
女はその手の中に、選び取る。
(-586) 2023/09/23(Sat) 11:16:02
ダニエラは、ふたつの中から、犬を選んだ。
(a23) 2023/09/23(Sat) 11:16:18

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

…そうしてそれを、あなたの前髪に。丁寧に。

「ふふー。お手伝い、でえす。」
「…本当に、お忙しそうですからあ。」

満足げに、微笑みかける。
そしてあなたから離れる刹那、衣服のポケットへ銀のヘアピンを滑り落とした。


それまでの人生、受け取ってばかりだった女は、
あなたが贈り物のヘアピンを大事にしてくれるのが本当に嬉しかった。
…だからこそ、この銀のヘアピンをあなたへの贈り物にはしたくなかった。
今までの贈り物と、同列にしたくなかったのだ。
(-587) 2023/09/23(Sat) 11:17:03

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……。あーもうほんとびっくりした。
 俺のお姫様はおてんばな事で……
 いっそ王子様って呼んだ方がいいかもしれん……」

いや、その座は譲る気ないけど、とも思うが。
ともかく、軽口を叩くほどの時間はなさそうだから。
『お兄さん』の事も気になりはするけれど。

「……おいおい、あそこに踏み込まれたんだぜ?危ない……」

そこまで言って、かぶりを振る。この子は、子供じゃない。
隣に立つ相手。唯一、信を置くその人だから。息を吸い込む。
(-593) 2023/09/23(Sat) 11:38:38

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……連中も色々探ったろうが無茶は出来ないと思う手間のかかる大型の備品は運び出してないはずだベッドまだ買い替えてなくてよかったよ『あのベッド』のマットレスを外してスプリングの中から緑色の部品を全部抜いてくれそしたら頭側にある収納に幾らか道具が落ちるからそれを組み立てて使ってくれ番号のシールが貼ってある」

一息に伝える。それが、あなたに渡せる唯一の仕事道具。
誰も信用していないカンターミネが、
万が一、億が一に備えて用意した最後の"武器"だ。

「フェイクの部品も入ってるから、番号を間違えるなよ。
 正しい組み合わせはフィボナッチ数列の順だからな。
 起動すれば後は5番の部品を捻って、
 チャンネルを合わせればいい。
 34番と、55番がそれぞれ送信機と受信機。
 13番が録音機だ。全部本体のスイッチ一つで起動する」

なるべく簡素に、必要な情報は確実に渡す。
後は、あなたに全てを任せて、女は息を吐く。

「……もし、万一……本当に万一、エリーが捕まったら。
 全部俺が指示したって言ってくれ。俺に脅されてたって。
 昔馴染なのを利用して、無理矢理やらされたって」

実際、それに近しい事をするんだから。
自分の道具を渡して危険な橋を渡らせるんだから。
これくらいのリスクは、せめて背負わせてほしかった。
(-596) 2023/09/23(Sat) 11:39:55

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

「やあだ、王子様はあ、ミネだもん


そう口を尖らせたのも一瞬のこと。
すぐに和やかににこりと笑った。

ありがとう。信じてくれて。
その言葉だって本当は嬉しいんだ。
でもただ守られるだけのお姫様では、やっぱりいたくなんてなかった。


立てた指が曲がる。1本、2本。
その間あなたの言葉を1字1句忘れることなく聞いた女は、密やかな吐息をまたひとつ落とした。

「…うん。ありがとお、ミネ。」
「でもお、あたしは優秀だからあ。そんなことにはならないよお。」
「…ふふ。見ててよねえ。」

そう嘯いたのだって、もしかしたら強がりかもしれない。
それだってあなたにはわかるはず。だって女は、笑っていたわけだし。

「『マリーゴールド』の子にも、伝えときまあす。」

けれどからかうように、あなたのお転婆姫はいう。
茶化して笑って、ゆるりと変わらないあのモーテルでのことみたいに。

指が、あと1本。
反対の指先を冷たい格子に滑らせて、その向こうに薄い微笑みを向ける。
…本当に、あっという間なのだ。最後の指も、次第に折られるだろう。
(-600) 2023/09/23(Sat) 12:12:36

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

説明が終わって、お願いも終わって。
指折り、時間の流れを見ながら、
ため息とともに笑みがこぼれる。

「見てるさ。一番近くでな。
 しっかり伝えといてくれよ」

きっと、そう遠くない内に朝が来る。
真っ暗な内はライムグリーンの方が目立つけど、
明るさを交えた頃にはミントブルーが輝き出す。

「……なあ、残りの時間の間、目ぇ瞑ってくれる?」

言って、立ち上がる。ふらつきながら。
一度、二度とたたらを踏み、二度目には壁にぶつかりながら、
あなたの方へ。最後の1本が折られてしまう前に。

「後は頼んだ、エリー。いってらっしゃい」

あの夜と同じように、送り出す。
今はネイルを塗り直す事は出来ないから。
ふらつく姿は見せたくないから、
片膝をついて、少し背伸びして。

格子にかかる指先に、ほんの一瞬のくちづけを。
あとは、指が折れるだろうから、また床に転がった。
(-604) 2023/09/23(Sat) 12:36:34

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い、歌わせた カンターミネ

笑んで頷き。
続いた言葉に、一瞬だけきょとん。
あなた相手に身構える必要はないけれど、多分このときの女は他の人に同じことを言われると警戒の色を見せていた。


「…いいよお。なあにい?」

そうして目を瞑ってのしばしの時間。
ゆっくりとあなたが近付く気配がして、…少しして、指先に湿ったやわらかな感触。
それだけでぎゅうと胸が潰されるくらい痛くって、手が届く距離にいるはずのあなたに今すぐ触れたいってそんな我儘が過ぎっていく。

だけど、女はそうはせずしっかりと目を閉じたまま。

指を折るまでの時間は心の中で正確に数えた。
最後の指まで折り曲げた後、目を開いた女は恥じらうようにはにかみ笑っていた。

「…ミネ」
「早くこんなとこ、出られるといいねえ。」
「ミネはなあんにも、悪いことしてないんだからあ」

カメラに載せられるぎりぎりの本音に虚言を添えて。
…ただでさえ小細工もした今日はあんまり長居ができないから、それを別れの挨拶みたいにこつこつ靴音を立てて立ち去っていくんだろう。
(-613) 2023/09/23(Sat) 13:34:53

【秘】 いつもあなたの傍に居るから カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ

「ふふん」
「なーに、きっとすぐ出られるさ」
「なんせ今日の俺は運が良いからな、
 わざわざ面会に来てくれる奴がいるくらいだから」

いつものように、笑い、歌う。そして手を振る。
くた、と脱力しながら、心中で笑う。
何言ってんだか。俺はもうとっくに出てるよ、お姫様。
だって――。

そうして、また、眠りに落ちる。
床の冷たさが、心地良かった。
(-616) 2023/09/23(Sat) 13:40:57

【影】 傷入りのネイル ダニエラ

常日頃、閑古鳥と同棲するそのモーテルは、つい数日前の騒ぎから一転、ここ数日でさらに静かになっていた。
ある雨の日に立ち寄ったのと同じように女はそこを訪れる。
人目を気にして足早に入口へと近付くと、するりとその中へ入っていった。

入口傍のカウンター。
カフェインの香りを撒き散らしながら店番をする経営者の姿はそこにない。
超えて奥にある扉を潜ると、そこはそんな経営者の私室だった。
部屋の大半をキングサイズのベッドが占め、本当に寝るためにしか存在していないんじゃなかろうかと密かに思っていたことは誰にも言っていない。
さらに言えば彼女は徹夜の常習犯でもあったのだから、想像する更に数倍この部屋に価値はないんじゃなかろうかと思っていた。

…実際には、そんなことはなかったと知ったのはつい数時間前のことである。

ペンライトを口に銜えて両手が使えるようにした女は、それからそこで暫く作業を行った。
たった1度しか聞かなかった手順だが忘れようもない。
大切で大好きな、昔馴染みの言葉なのだから。
(&6) 2023/09/23(Sat) 14:09:14

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「勿論、実は俺も気になってたんだ」

今まで一度も足を運んだことがない動物カフェ。
一度どんなものなのかをこの目で見てみたかった。
それに、君が笑顔になれたらいいなと考えたんだ。
流石にそれは内緒のままだが。

立ち上がり、手を伸ばす君を眺める。
何かを口にすることもなく、
君が施してくれる様子をただ黙って見ていた。

(-627) 2023/09/23(Sat) 14:34:21

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ


もしも、君が少しでも男の額や頬に触れたのなら、
異様に熱を持っていると感じられるかもしれない。

勿論、普段触れることがなければ、
男の体温が高いだけの可能性はあるだろうが。

──だって男は、"いつも通り"だ。

きっと、気のせいだった。

(-628) 2023/09/23(Sat) 14:34:45

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

満足げに微笑みながら離れる君を確認した後、
飾られた犬のヘアクリップを見るために、
机上の鏡へと手を伸ばす。

「……今日も素敵だね。
 本当に、いつもありがとう」

そうしてそれを目にした途端、緩やかな笑みを浮かべ、
噛み締めるように君に、改めての感謝を告げる。
こんな時だからこそより丁寧に、
その日常への思いを伝えたかったからこそ。

いつだって、君からの贈り物は嬉しいものだった。
(-629) 2023/09/23(Sat) 14:35:18

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「ふふー。」
「今回も気に入ってもらえて、良かったですう。」

はにかみ笑んで、明るい声。
ありがとうなんて、本当はこっちが言いたかった。

それにしても。
そうして落ちた瞳であなたの額に触れた手の平を見つめる。
まあいいやと割り切れてしまえる女ならばよかったのだが。

「…リヴィオさん。」

また徐に手を伸ばす。
前髪揺れる額ではなく、目指したのはその頬だった。
別に無理にと言いはしないから、拒否をされれば触れることは叶わない。
それでももしまた触れることができたなら、その熱を確信して問うはずだ。
「熱いですよお。具合悪いんですかあ?」って。
(-639) 2023/09/23(Sat) 15:44:00

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。
きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、
再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。

でもだから払い除けるなんてことはない。
君の手を、払い除けるはずがなかった。
頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。

「…少し、働きすぎたのかもしれないね。
 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。
 だから平気さ、心配ありがとう」

揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、
いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。

その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。
男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。
(-644) 2023/09/23(Sat) 16:10:57

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……うん、」
「でも、お礼を言われる事はひとつもないよ」

これまで通り。

貴方は気にしていないようにも見えるけれど、
女の中ではそれが酷く遠い言葉に見えた。

それでも今この瞬間、貴方を引き止める言葉を持ち合わせてはいないから、離れていく靴音を聞いて俯きながらこちらも踵を返す。

心の中で何度も声が聞こえる。
本当にこれでよかったの──?と。

一度足が止まる。振り返りそうになった衝動を、何とか拳を握りしめる事で耐えきって。その先へと歩いて行った。
(-652) 2023/09/23(Sat) 16:54:47

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「……。」

いつも通り。変わらない笑顔。
嘘みたいに笑う。自分の不調も、苦痛も。
女にはその姿に、覚えがあった。


いってきますと声がする。
さみしいな。もっといっしょにいたいのに。
だけど、それをいったら困るから、いい子のかおで、わらって。
「いってらっしゃい」…あたしさえがまんすれば、いいことだから。

「…リヴィオさん。」

そうして笑ったあとはいつだって孤独だった。
誰も自分の不調にも苦痛にも気付かない。
それで不調や苦痛が、なくなってしまうわけじゃないのに。

あなたもそうだとは、言いきれないけれど。
そんな自分とあなたを重ねずいるのは、どうしても女には難しそうだ。
(-654) 2023/09/23(Sat) 17:09:40

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「無理は、だめですよお。」

そのときばかりは、女の顔に、笑顔はなく。
心のままに、眉を下げた。

「ほらあ、倒れたら元も子もありませんしい。」
「リヴィオさんまで倒れたら、あたしもお仕事増えて困っちゃいますしい。」

そんなダニエラ・エーコらしい理由も交ぜて。
…どこまで言っていいのか、分からないけれど。

「今日は、早退にしましょうよお。」
「……なんてえ、だめ…ですかねえ…?」

首を傾げて、そこでようやくふにゃりと笑う。
本当に何でもなかったとき、その方がきっと、断りやすいから。
(-655) 2023/09/23(Sat) 17:10:20

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

――さてそれから、1日2日と経ったある日。
あなたのデスク、または荷物に1通のメッセージが忍ばされていた。


  
相談したいことがあります。
港の××番の倉庫の裏まで来てください。

P.S.恥ずかしいので、誰にも言わずにお願いします。



崩した筆跡でそう書かれたそれには、倉庫の場所の略図も添えられている。
こんな古典的な手法でも、振り込め詐欺にすら騙されそうなあなたなら簡単に騙されてくれると差出人は思ったらしい。
(-659) 2023/09/23(Sat) 17:20:44

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

/*
ここまでお付き合いありがとうございます、おさとうかえでです!
ということで、倉庫まで来ていただいたところをマフィアとの密会疑惑で確保させて頂きたいと思っております。
こんな古典的な方法に引っかかるアリーチェさんは可愛いと思うので……………………

何か不都合ありましたらお教えいただければ軌道修正します!
よろしくお願いします!おさとうかえででした。
(-660) 2023/09/23(Sat) 17:22:20

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「え、」

デスクに忍ばされていたメッセージを読んで、
書かれた追記の文を見るとぱっと慌ててそれを隠して、
今度は周囲の人に見られないように注意を払いながら
時計を確認した後、「巡回に行ってきます!」と
唐突な振りをして、警察署を飛び出した。

ここで誰かに相談をしていればよかったのに。
或いは、誰かがその不審さに気づいてくれればよかったのに。

けれど今、それを一番気にしてくれていた幼馴染二人は牢の中。
女を止める人はもう職場に片手で数えられるほどしかおらず、
それら数人が付きっきりで見ている筈もないのだ。
そうなれば、振り込め詐欺にすら引っかかる女は安易にその誘いに乗る。


「──あ、あの……」
「そ、相談、は……」

指定された港の倉庫XX番裏手。
碌な荷物も持たず、常に身に着けているベレッタのみの状態で頼りなさげな様子の女は、倉庫に姿を現し、おどおどした様子で周囲を見渡していた。
そんな態度が余計に検挙する側からすると怪しく見えるのは皮肉でしかない。
(-664) 2023/09/23(Sat) 17:44:55

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

/*
こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。
確保の方法、了解しました!
アリーチェは愚かな女で入村文ですらあの様子ですから、容易に引っかかって確保されると思います……ありがとうございます……愚かをプレイさせて下さって……嬉しい……

特に不都合などありませんのでそのまま進めて頂けると助かります。よろしくお願いいたします!
(-665) 2023/09/23(Sat) 17:49:12

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

笑顔が消えた君を見て、
同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。
代わりに浮かぶのは、
リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、
どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。

しかしそれもほんの一瞬のこと。
きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。

「……ありがとう、ダニエラ君。
 君の仕事が増えてしまうのは困るから」

「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」

動揺と混乱の続くこの署内で、
まともに仕事に手をつけている人間は少数で。
明日が来るとも分からない今、
今日に頑張る必要があった。
誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。

「辛くなったらその時は早めに早退する。
 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」
(-670) 2023/09/23(Sat) 18:13:48

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ

あなたの大事な幼馴染たちはもういない。
そうでなくとも人員が減り多忙を期した警察署内で、あなたのその様子が見落とされたのは致し方ない。
…ともすれば、だからこそ女も、こんな簡単な方法を選んだのかもしれなかった。



「――こちら、ポイントX。」

「被疑者が現れました。」
「…これより、確保に移ります。」


足音より何よりも先。
聞こえたのはそんな声だった。
次いで、かつりと革靴の底が地面を叩く音。
振り返ったあなたの前にいるのは、眼鏡を外した女の姿だった。

手にした無線から何やら声が聞こえ、「了解」と女は短く返す。
弧を描いた口元のまま、ゆらりとその瞳があなたを捉えていた。

「あれえ。」
「アリーチェさんじゃないですかあ」

わざとらしい声だ。
かつかつと、同じ音を立ててあなたへと近付いてくる。
(-675) 2023/09/23(Sat) 19:22:51

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

女は人を、よく見る方だ。
いや、人をよく見なければならなかった。
だからきっと、その一瞬の変化だって。

「…よかったあ。」

そうして安心したように笑ったその顔が、一体何に所以したかなんてあなたに知れるはずもなく。
ただこの笑顔は本物だった。
偽物と本物の堺境なんて、意図して笑おうとした時でない限り女にとって曖昧になっていたが、それでも。


「絶対ですよお?」
「明日もこの時間にお仕事してたらあ、あたしが連れて帰りますからあ。」

しかしその言葉の根幹にあるのは、本当にただ心配な気持ちだけではなかったのかもしれない。
あなたがこんなに仕事をしなければならないのも、元を辿れば自分に大いに原因がある。


だから。

「んふふー。いいんですよお。」
「…そのぶん、早く体調、治してくださいねえ」


続いた言葉につい浮かんだのは、
「無敵になんて拘らなくてもいいのに」なんて言葉だったが。
今は、言わない。
これ以上、あなたの手を止めてしまうのも悪いと思うから。
(-677) 2023/09/23(Sat) 19:40:14

【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……っ」

被疑者?確保?
何の話かまるでわからず、突如現れた眼鏡をかけていない
珍しい姿の貴方を、穴が開く程に凝視する。

「……ダニエラ?
 あなたなの?私をここに呼んだの……」

貴方の手に持つ無線につい視線が行ってしまう。
誰かと通信している?それはわかるが、
自分が個々に呼ばれた意図がわからない。
その発想を脳を拒否しているのかは、本人ですらわからない。


逃げる様子はない。かといって困惑しきりの様子で。
見えない何かに怯えるように、かつ、と靴音を慣らして一歩後ずさる。

「……こんな所に呼び出さなくても、わたし、話聞くよ?
 この前の件の事が気になったからこんな所に呼んだの?」

この状況での察しの悪さは一流ともいえるほどで、
それは貴方の裏切りを理解していないと言うことでもある。
だから自然、いつもの友達のように声をかけるだけで。
(-684) 2023/09/23(Sat) 20:27:57

【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

「…あぁ、絶対だ。君に約束をしよう。
 明日は必ず、午後からは帰らせてもらうよ」

君のその奥底までの感情を理解するには、
語り合うには今この場では時間が足りない。
男が気付いていたかさえも分からない。

ただ、君にいつものように笑いかけるだけだ。

「勿論、早く治して元気に働くとするよ。
 半日休めば仕事の疲れもぱっと取れるさ」

「…よし、それじゃあ明日のためにも
 仕事の続きに向き合おうかな。
 話が出来て良かったよ。
 犬カフェの件もまた後日話そう」

楽しみにしているよ。
そう付け足しながら端に避けた書類を元に戻し、
フォカッチャは空の紙袋へと仕舞って鞄の中に。

君が立ち去るようであれば手を振って、
その姿を見送り、業務の続きへと戻るのだろう。
(-686) 2023/09/23(Sat) 20:33:15
 


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注目:ダニエラ 解除する

生存者 (4)

フィオレ
9回 残 たくさん

うそつき

エルヴィーノ
3回 残 たくさん

何処にも行けない

ペネロペ
7回 残 たくさん

何度でも見付けて

ロメオ
8回 残 たくさん

ひとのかたちは

犠牲者 (12)

ガイオ(2d)
0回 残 たくさん

 

エリカ(3d)
0回 残 たくさん

コバルト色を手に

黒眼鏡(3d)
47回 残 たくさん

Kovacs.

ニーノ(3d)
18回 残 たくさん

大丈夫だ

イレネオ(3d)
6回 残 たくさん

薄藍を想った

ニコロ(4d)
0回 残 たくさん

これからも一緒に

カンターミネ(4d)
1回 残 たくさん

いつでも傍に居る

ヴィンセンツィオ(4d)
20回 残 たくさん

白鳥は唄えない

アリーチェ(5d)
0回 残 たくさん

そうだ、わたしは

ルチアーノ(5d)
11回 残 たくさん

もう楽にしてくれ

リヴィオ(6d)
0回 残 たくさん

もうすこしだけ

ダニエラ(6d)
4回 残 たくさん

ほんとは、まだ

処刑者 (4)

ヴィットーレ(3d)
1回 残 たくさん

 

テオドロ(4d)
3回 残 たくさん

枯れない心を

ネロ(5d)
0回 残 たくさん

 

ダヴィード(6d)
4回 残 たくさん

また会いましょう

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

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独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















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トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
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