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【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビ本当に、これでは。 まるで赤ん坊のようだ。 それでも歌唱用は、歌が聞きたかった。 どんな歌でもよかったけれど。 ……誰の歌でもいいわけではなかった。 胸の中で、君の歌を聞く。 あぁ、やっぱり、歌が好きだ。 聞いてるだけで楽しくなる。歌ってみたくなる。 色んなアレンジが浮かぶ。頭の中で伴奏が構築される。 歌唱用はやっぱり…………呆れるくらいに、"歌唱用"だった。 「……………sin……son……」 君の歌と指の動きに手を引かれるように、 男は小さくメロディを口ずさむ。 シングソンと名付けられたグレイは、 君が歌うように気楽に、ノイズが走っても気にせずに。 小さな声で、歌って、歌って。 (-0) 2023/12/10(Sun) 22:43:17 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビ「──────♪」 やがて歌唱用は、顔を上げて歌いだす。 自然に零れた笑みを浮かべて、君を見ながら。 楽しそうに、無邪気な子供のように。 明るく歌を口ずさむ。 己の中で固まっていたものが、解けるのを感じる。 きっとそれがストレスだったのだろう。 随分と胸の中が、すっきりした心地だった。 「………ありが………トムラビ……」 「君はやっ………素敵な人………」 一通り、歌い終わったら。 歌唱用は浮かべた笑顔を消さないままに、 君にお礼を告げた。 よほど楽しくなったのか、君の細い体を ぎゅぅと抱きしめたまま。 (-1) 2023/12/10(Sun) 22:48:35 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン「La Lalalala,La lalalalala,La la lalala...」 囁くようなハミングを、貴方の旋律に乗せて。 貴方の笑顔を見つめながら、一緒に歌う。 歌なんて随分歌ってなかったナ、なんて。 坑道を掘る者達の、グレイもヒトも無く、 陽気に歌っていたずっと昔を思い出す。 助けるつもりが助けられてるような、そんな心地。 ならばこのグレイの本当の笑顔も、歌と一緒に零れ落ちた。 ▼ (-2) 2023/12/11(Mon) 0:17:31 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソンそれで、歌が終わってから。 貴方とは対照的に、笑顔の代わりに、少し照れるような顔。 「シ……シングソン、そノ。 喜んでもらえたようでうれしいのですガ、 あノ、これはまるデ、睦言のようデ……」 視線があっちこっちに泳いでしまう。 なんだかわからないけど顔が真っ直ぐ見れない。 「ええト、なんダ、ア、ありがとうございまス…… 貴方も素敵ですヨ、シングソン……」 たかだかそれだけ言うのに不思議と時間がかかった。 どうなってるんだ、友人相手に……。 (-3) 2023/12/11(Mon) 0:23:47 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビしばし2人、歌を歌い合う。 どこまでも楽しくて、平和で、暖かくて。 愛しい時間だった。 「……?意外………照れてるの………?」 そういうのには慣れてそうだ、と思っていたから、 目をそらす様が面白くてくすくす声を漏らす。 君といると楽しい、そんな心が芽生えた。 「……ありがと………嬉しい………」 「ここから帰っ……………また会いた…………」 あまり抱きしめ続けると息苦しいかなと、解放しながら。 叶うかも分からない願いをひとつ零して。 それは、未来になんの希望も抱かずに過ごしていた歌唱用の。 久々に抱いた、光だった。 (-8) 2023/12/11(Mon) 12:22:27 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン「何笑ってんですカ!無理矢理や冗句には慣れていてモ、 こういウ……双方向のコミュニケーションにハ、 私はあまり慣れてないのでス!」 抱かれるまま、そんな風に文句も出よう。 身体を捻ってやっと飛び出した手が あなたの胸元を数度柔らかく叩いた。 「くゥ、恥ずかしげもなク……! ……はァ。わかりましたヨ、私も会いたいものでス。 尤モ、私はここから帰れバ、また地獄ですけどネ。 というか貴方はどうするのでス、シングソン。 元の主の所に戻るのですカ? それとモ、どこかの保護団体にでモ?」 解放されたのに気付かないのか、 点燈用はそんな事を聞きながらも暫し引っ付いていた。 あなたの光になれたならそれを嬉しく思いつつ、 しかしコードをまた植え付けられるのだろうな、 そんな諦念の混じった表情を滲ませつつ。 なれば、まだ決まってない未来の貴方の姿を描く。 次に会うのがどれほど困難かはわからないが、 ともあれその道がどこに進むのかは知りたかった。 知っておけば、再会はずっと楽になるだろうから。 ▼ (-10) 2023/12/11(Mon) 17:03:32 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソンなお、実の所この数日後に思わぬ形で この再会はずっとずっと楽になるのだが、それはまた今度。 「あとそれはそれとしテ、また今度でいいのデ、 次こそはこのコード解除の協力をですネ」 そして危うく忘れる所だった本題の約束も取り付けよう。 結局なんやかんやあって興奮は収まっただろうし。 これが外に出て再会してからになるのか、 もう一度本部のどこかで逢ったらになるかはわからないが。 (-11) 2023/12/11(Mon) 17:11:52 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビ君の子供じみた仕草に、やはり歌唱用は笑みを返す。 だからきっと、君の不満げな顔はもう少しだけ続いて。 「俺………一度主の………帰………」 「話し合…………それから、君を…………」 問いかけにはそう返す。 人は嫌いだ。ほんの少しの欲に飲まれて、 根幹にあった大事なものを忘れ去る。 ………でも。 歌唱用は元々、主の事が嫌いじゃなかった。 作る歌が好きだったし、歌って喜ぶ姿も好きだった。 ……ほんの、少しだけ。 猶予を与えてみようと思う。最後に。 もしそれで彼が何も変わらなかったのなら、その時は… どこかに逃げ出すか、保護団体のお世話になるか。 そして君に会いに来るのだろう。 「わかっ………また、時間を……… 君の為な………なんでもする………」 「……ま、た、な。ト、ム、ラ、ビ。」 もう体も収まった。 さて次の機会は塔の中か外か。 いずれにせよ次に会う歌唱用は……… すこしだけ、意思疎通がしやすくなっているはずだ。 今日の所はそうして、この部屋を後にしたのだろう。 (-13) 2023/12/11(Mon) 19:54:03 |
シングソンは、留守番。歌を歌っている。静かな歌を。 (a4) 2023/12/11(Mon) 19:55:10 |
【人】 歌唱用 シングソン《……いいものを貰った。》 インカム型の装置を付けた歌唱用が、広間で独り言ちる。 他のグレイ経由で監察官から賜ったものだ。 原理はよくわからないが、思ったことを音声として 外に発信できる装置らしい。 さすが電子の中、こういう便利グッズもあるのか。 もしかしたら現実世界でも同じようなものが あるのかもしれない。そういうのは専門外なので よく分からないが……… 《……────♪》 皆が帰ってくるまで、拠点の中に歌が響くのだった。 (0) 2023/12/11(Mon) 19:58:35 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン「……はァ、まったク……やれやれでス!」 呆れたように呟く、その顔には微笑みを。 「ふム。まア、最初が楽しかったのなラ、 相性自体は悪くないのでしょうシ。 駄目ならさっさと逃げるのですヨ」 そこに灯があるならそれもよし、 無いなら照らすのだからそれもよし。 どうせ貴方と会う場所は明るい所のはずだから。 「……シングソン、"なんでモ"なんテ、 気軽に言うもんじゃありませんヨ? じゃあ服全部脱いデ、いいと言うまでそこで寝テ、 とか私が言い出したらどうするんでス」 とまあ、お小言のような言葉をちょっとだけ零したが。 「まったク……はイ、シングソン。まタ、でス」 貴方をそっと送り出すだろう。 その後、深夜に慌てて洗濯機を回す 点燈用の姿があったとか、なかったとか……。 (-15) 2023/12/11(Mon) 21:49:34 |
【秘】 軍事用 リュイ → 歌唱用 シングソン「んー…そうだね、そうかも。 だってボクら軍事用は戦闘用だからさ。 戦って、戦い抜いて、役目を果たして壊れるなら。」 「地雷を踏み抜いたって、撃ち抜かれたって。 それが本望でやり切った、って思うようになってる。 怖いだとか、嫌だとか、考えるようになったら使えないでしょ?」 淡々と、そう語る。 残酷で過酷な環境だからこそ、なのだろう。 「ありがとう。君は優しいんだね。 それに、そっか。ね、聞きたいな、君の歌。 今も、歌いたくない?」 (-16) 2023/12/11(Mon) 22:17:16 |
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