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【人】 雅楽 雅[母は毎日、私が出来ないことを探しては否定した。 理由なんてない、ただ、自分より幸せになることは 許せなくて苦しくて、私が笑顔でいると自分を保って いられなかったかもしれない。 その証拠に泣いていると嬉しそうに慰めにくる。 学校で成績が一番になっても、絵画や読書感想文 のコンクールで入賞しても、誉めてはくれない。 それでも私は認めて欲しくて、どうしようもなく 彼女の承認を得たくて。 否定のための否定を、そうと知って、 それでも母を求めてしまう。 彼女も酷く苦しんでいたことを知っていたから 助けたかった。] (316) 2020/07/27(Mon) 3:27:16 |
【人】 雅楽 雅[認めてもらうためだけに、世界がいう、これが 幸せなんだっていう生き方を目指して、 これが真っ当なんだっていう、 誰からも認められるような自分を目指して そうなれば、父も母も、私を認めざるを得ないだろうって。 それだけが、この地獄から抜け出せる手段だって。 でも、私は結局、世界が示す幸せの参照枠に、 上手く当て嵌まれなかった。 いつ終わるかもしれない、永遠のような世界で、 なるべき私と本当の私の間に苦しんだ。 どれだけ心を殺して周りに合わせても、最後は 耐えられなくなって、上手く出来なくて破綻する。 それを何度も何度も繰り返しながら生きて、 何も出来ないまま、身体が壊れた。] (317) 2020/07/27(Mon) 3:27:52 |
【人】 雅楽 雅[昨年のこと、その事実を知った時は血の気が引いた。 いつまで続くのかわからない未来が不安で仕方なかったの にも関わらず。 腫瘍が見つかった時だって、痛みとか何もなくて、 なのに開いてみたら、想像よりも広がっていた、 なんて使い古された昔のドラマの台本でもないのにね。 治療方針の変更に伴い、入院も長引いて、副作用で髪は みるみる抜けていき、治療後生えてきたそれは色を失い 雪のように真っ白になっていた。 手術直後の、まだ腕も上がらない状態の時から働くよう 言われ、下りた保険金を長引く治療費に充てることを 嫌がった父は、入退院の合間、育ててもらった恩も返さない 親不孝者だと、私の人生は失敗だったと毎日のように 怒鳴り責め立てた。] (319) 2020/07/27(Mon) 3:34:50 |
【人】 雅楽 雅[長引くかもしれないことをあんなに伝えていたのに。 協力するからと心配だからと家を出ていた私に実家近くに 転院するよう言ってくれた時、どんなに嬉しかったか。 最後は家族は助け合えるんだって。 なのに、治療途中に匙を投げた。 苦しむ姿を見たくないからなんて言って、 自分たちの知らないところで死んでくれなんて。 転院手続きの時間すらくれずに、すぐに荷物を纏めて 出ていくよう告げられた。] (320) 2020/07/27(Mon) 3:35:00 |
【人】 雅楽 雅[────馬鹿みたい。 本当、馬鹿みたい。 こうなるまで、愛されていなかったことに気づけないなんて。 こうなるまで、愛されたいと願っていたなんて。 ただ、生きていてくれればそれでいいよって その言葉を求めて求めて、求めて。] (321) 2020/07/27(Mon) 3:35:32 |
【人】 雅楽 雅[嬉しかったのに。 あの時、心配だって言ってくれて。 でも、迷惑かけないようにとどれだけ気を使っても どんなに思ったって、ずっと。 何も、伝わってなかった。**] (322) 2020/07/27(Mon) 3:36:00 |
雅楽 雅は、メモを貼った。 (a87) 2020/07/27(Mon) 3:50:23 |
【人】 雅楽 雅偽名っぽい? [まるで狙って付けたような名前。] …本当に、どういうつもりで名付けたのでしょうね。 [笑い話のようにしながも、両親を思うと今でも 胸が痛む自身を自覚する。 もう会えない、会うことはない、会ってはいけない。 それでも、辛いことの方が多い毎日だったと知って いるのに、少しの、優しくしてくれた時のことが、 笑顔が忘れられなくて。 きっと、たぶんずっと死ぬまで。] そんなもの? [雰囲気が大事らしい。 くすりとして、調理を進めていく。] 私、スープが好きだから、 お味噌汁のレパートリーも多いの。 しめじの梅味噌汁はよく作ってるけど、 おすすめだから。 (364) 2020/07/27(Mon) 14:41:31 |
【人】 雅楽 雅 [横から聞こえてくる洗い物の水が流れる音に涼を得ながら、 ハンカチで顔に伝う汗を拭う。] そんなようなもの。 [盛り付けをしながら、応えて] ……………絶対、 素直に選択肢から選ばないと思った。 [その答えに、ふっと息を吐いた。] (365) 2020/07/27(Mon) 14:42:03 |
【人】 雅楽 雅 ── 食事会 ── [テーブルに並べられた料理の品数は3品。 多いとは言えないそれらに、炊き立てのご飯。 ホテルの和食とは違う美味しさがあると自分では 思っているのだけど、羽井さんの口には どうだったかな。] 洗い物、お疲れさまでした。 [労いの言葉をかけつつ、お互いにグラスを掲げて、 私が一番初めに端を伸ばしたのは、 この食事会の切欠になったお豆腐。] ……わ、美味しい! 全然違う。 [舌の上で溶ける濃厚でコクのある甘味。 トマトや玉ねぎとの相性も良く、羽井さんがまだなら、 食べてみてと目を輝かせて勧めただろう。 部屋全体を柔らかく照らす日差しを受けながら、 豪華なスイートルームには見合わない、ささやかな 昼食の時間が穏やかに流れていった。*] (366) 2020/07/27(Mon) 14:42:15 |
【人】 雅楽 雅パンフを見ればいいのかもしれないけれど、 私、見てるとそれだけで満足してしまうの。 [だから、と眉根を下げて、色々知ってそうな彼に アドバイスを求めた。*] (387) 2020/07/27(Mon) 16:36:00 |
【人】 雅楽 雅 ── スイートルーム ── [羽井さんと別れた後、汗をかいたこともあり、 ゆっくりお風呂に入った。 朝も入ったのだけど、広い湯舟に浸かるのは心地よい。 露天風呂も興味はあったけど、部屋ので十分かもしれない。] ……結構伸びてきた。 [鏡を見ながら、顎ラインの長さの白い髪を触る。 着替えたワンピースと同じ色。] よし、行こ。 [意識的に気合を入れてサイドテーブルで休憩させていた ウィッグに手を伸ばす。 蛍の沢は夕食後に行くとして、まだ時間がある。 遊技室を覗いてみよう。*] (492) 2020/07/27(Mon) 22:05:19 |
【人】 雅楽 雅 ── →何故かチャペル ── …わ。声が響く。 [そっと扉を開けて、ステンドグラスが照らす中に入る。 結婚式が終わった後だろうか。 誰も居ないそこは、妙に静まり返っていた。 あ、うん、わかってる。覚えている。 自室を出た時は確かに遊技室を目指していた、 目指していたのだけど、たまたま、 建物が見えたんだよね。] …… [身廊をゆっくり歩いて祭壇の前、 神様に許しを得て私は、 オルガンの椅子に座った。] (529) 2020/07/27(Mon) 23:04:52 |
【人】 雅楽 雅──── … [目を閉じて、指を鍵盤に乗せる。 奏でるのは昔、よく弾いていた曲。 その代わりに泣いてくれているかのような音に 合わせて、唇を動かして、私はひとり、 うたっていた。**] (530) 2020/07/27(Mon) 23:04:56 |
【独】 雅楽 雅/* 昼軸 時見兄妹早乙女さん ワイナリー? 清平さんジャンさん ラウンジ 夕方 チャペル 私 夜 BAR 羽井さん市村さん 待ち合わせ組 薄氷さん詩桜さん 成瀬さん英さん ショッピングモール 麗央くん (-240) 2020/07/28(Tue) 16:53:44 |
【人】 雅楽 雅 ── 洋食レストラン ── [そして、今。] …………… [メニューを手に私はまた、絶句している。 だって、これ…… LE CAVIAR OSCIETRE LANGOUSTINE ENROBEE DE FINES LAMELLES DE COURGETTE MOUSSELINE DE FENOUIL, DENTELLE DE CHARBON DE BAMBOU SAUCE CHAMPAGNE キャビア・オシェトラとラングスティーヌのクルジェット巻き フヌイユのクリーム ]竹炭のダンテルシャンパーニュソース (一品だけでこの長さ!!!) [とてもじゃないけど全9品、説明出来ない。**] (644) 2020/07/28(Tue) 20:38:26 |
雅楽 雅は、メモを貼った。 (a158) 2020/07/28(Tue) 20:45:57 |
【独】 雅楽 雅/* こうかな? 薄氷さん⇔詩桜さん 羽井さん→市村さん ジャンさん一華さん 英さん←成瀬さん 麗央くん←真珠さん→ユエさん 時見兄妹 羽井さんと市村さんのやりとりを ドキドキしながら読んでます。 (-286) 2020/07/28(Tue) 23:31:56 |
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