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【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ なに、そのくだらない質問 ──── とは思えず。 彼はもっと 別の事を言おうとしたんじゃないかなって。 其れは いつも傍に居る幼馴染のカンってやつだけど。 私はとりあえず " マンボウ "への返答をしてから 「 じゃあね 」と自分の家に駆けこんだ。 ──── 心臓が破裂しそうだよ ] (106) 2020/05/25(Mon) 0:45:34 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 私の世界が霧に包まれたのは その2週間後で。 日記の返事も読めぬまま ──── 赤信号を無視した軽トラック。 跳ね飛ばされ、アスファルトに頭から落ちた身体。 運転手はスマホに夢中で 私は買ったばかりの水着を袋から覗き込んで歩いてた。 一命は取り留めたものの 短い夏休みが訪れても 病室のベッドで私は眠ったまま ] (107) 2020/05/25(Mon) 0:45:37 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ これは、病室のベッドで眠る私の夢。 だけど─── 今はまだ、その自覚は無い。 朝、自分の部屋で目覚め 学校へ行く準備 家の中には誰もおらず 首を傾げながら登校する 隣の家は彼の家 明かりはついていない 通学路とは外れた脇道には 変な霧がかかってた 学校に着いても誰とも会わない 今日は休日だった? 帰ろうかなと振り返れば 先程まで歩いていた通学路も 霧で覆われてた ] (110) 2020/05/25(Mon) 0:45:45 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 校内にも霧が立ち込めていて 階段も登れない 唯一 霧のない通路を歩けば 辿り着いた其処は 図書室だった さすがに私も 何かおかしいと思った 悪い夢でも見てるのかな、って だけど意識は此処にある 醒めそうにも無い 中に入り " いつもの本棚 "へ近づけば 見覚えのある一冊のノートを見つけた ぱらり、ページをめくれば 私の書いた文章の後に返事が書かれていた ] (111) 2020/05/25(Mon) 0:45:48 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音え、これって ……… [ 最後の一文で視線がぴたり、止まる。 " 雨の音 " ─── そんな解釈もできるだろうけど この話の流れで いきなり雨の話も変だし。 だったら、名前なのだろうか ──── ] (112) 2020/05/25(Mon) 0:45:50 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也[ もし私だとして ──── " 小さな頃から側にいる "って言えるのは ひとりだけ、だけど ] (-19) 2020/05/25(Mon) 0:45:53 |
【鳴】 ★中学生★ 五十鈴 雨音…… 雨音というのは 好きな人の名前でしょうか それだったら ひとり心当たりがあるんですが でも、その子は好きな人がいるみたいです 幼馴染の関係が壊れるのを怖がって ずっと好きなのを隠して でもこの前は、マンボウの事を言うフリして 少しだけ言えたそうです Jさんが その幼馴染なのかわかりませんが 応援しています 私も、ちょっと勇気が持てました 頑張ってみようと思います (=10) 2020/05/25(Mon) 0:45:58 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 書き終えて本棚に戻すと ノートが一瞬だけ ぽぅ、と白く光った " 現実と夢を繋ぐ " だなんて想像もしてないけどこんな変な世界からでも きっと言葉は届く ──── そんな気がした ]** (113) 2020/05/25(Mon) 0:46:01 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ この霧がかかった世界は断片的で ─── 図書室にいたかと思えば 突然、自分の部屋にいたり まるでフィルムを切り取り 乱雑に繋ぎ合わされた映画のように 数時間なのか、数日なのか あるいはもっと経っているのか 時間も分からない お腹もすかないし ] (262) 2020/05/26(Tue) 18:38:39 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音( うん、だから 夢の世界だよね ? ) [ 私以外、誰もいない世界 ─── これが現実だったら いきなり私だけを残して 人類は滅んだのかな ? もしくは異世界に飛ばされた、とか 中2までの私なら その可能性に比重を置くけど もう中3だから " 夢 "の路線を追うよ ] (263) 2020/05/26(Tue) 18:38:42 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ まばたきひとつで 自分の部屋から図書室へと風景が変わった 引き寄せられるように向かうのは 例の本棚 ノートの位置なんて探さなくたって分かる " 未読があります "と言わんばかりに うっすらと淡い光を放っているから ] (264) 2020/05/26(Tue) 18:38:44 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音ゆきや、……くん [ ぽたり、開いたノートへ しずくが頬から零れ落ちたって 文字が滲む事も無い そうだったらいいなって 思ってた 思ってた、けど ──── ] (265) 2020/05/26(Tue) 18:38:47 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 此処が、本当に夢の世界なんだったら この日記に書かれた彼の言葉も ぜんぶ、ぜんぶ ──── 私が都合のいい様に作り上げた 空想なのかも、しれない ] (266) 2020/05/26(Tue) 18:38:50 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也空想だっていいよ 雪也くん ……… 顔が見たいよ …… 声がききたいよ …… あいたいよ …… ゆきや、くん (-53) 2020/05/26(Tue) 18:38:54 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 夢の中で自作自演しているだけかもしれない それでも私は 包み込むようにノートを両手で抱きしめてから 返事を書くために机へ向かう いつの間にか 机の上には パンジーとペンギンのキーホルダー どこかで見かけたような ───── ? ] (267) 2020/05/26(Tue) 18:38:57 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ そう、海遊館の土産コーナーで見かけた気がする 彼に貰ったんだっけ ? ううん、ちがう ───── 確か私がマンボウのキーホルダーを彼にあげて お返しは 次の遊びの時でいいよ、って " 次の遊び " ──── そうだ 海に行こう、って だから私は、水着選びなんて恥ずかしいから 彼に内緒で買い物に行って ───── ] (269) 2020/05/26(Tue) 18:39:03 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 (270) 2020/05/26(Tue) 18:39:07 |
【鳴】 ★中学生★ 五十鈴 雨音私のカブ 腐っちゃってないかな ? 私も伝えたい言葉があります ずっと 今までずっと 伝えたかった言葉です それは (=14) 2020/05/26(Tue) 18:39:11 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音" 『 雨音!! 』 " [ 今もまた この霧がかかった世界のどこかで 私を呼ぶ声がする まだ途中までしか書けていない日記を置いたまま 駆けだした私は図書室を出て、声のする方へ ] (271) 2020/05/26(Tue) 18:39:13 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 校舎から出ると 嘘のように霧が晴れていった 消えていく霧の中から うっすらと浮かび上がる 人の形をしたシルエット たとえ夢の中のお話だとしても 誰か、だなんて 見間違う筈も無い ずっと傍に居たんだから 私は 駆け寄りながら手を伸ばす ] (272) 2020/05/26(Tue) 18:39:16 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音……… 雪也くんっ !! [ また、まばたきひとつで風景が変わった。 伸ばしたままの手の先は ───── 病室の天井に向けられていた。 ]** (273) 2020/05/26(Tue) 18:39:19 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也[ 霧の世界は曖昧で 私が日記を途中まで書き残してから 病室で目覚めるまでの間は 現実世界では、何日も経過した後でしょう いつしか本棚に戻ったノートを彼が読んでから 私が目覚めた、なんて事もあったかもしれない。 ]** (-54) 2020/05/26(Tue) 18:39:23 |
★中学生★ 五十鈴 雨音は、メモを貼った。 (a21) 2020/05/26(Tue) 19:01:57 |
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