>>51 >>52 涼風薫くん!
「……俺、そんなこと言われたの初めてだ」
目をパチクリと開いた髪置は、敬語も忘れて涼風に話し出した。
「転校してすぐはよかったのに、次第にそのままのノリが通じなくなって。みんな変わっていく中で、一人だけ変われなくて。
そういうものなんだ、これじゃダメなんだって自分に言い聞かせながら、自分を抑えて周りの人と付き合っていって。だから……」
一度言葉を切って、目の前の"涼風薫"に自分の思いを伝える。
「だから、そう言ってくれる薫くんなら、いつでも歓迎だよ。また一緒に遊ぼう!今みたいに、これからも!」