兎系 ニアは、メモを貼った。 (a164) 2021/05/04(Tue) 20:34:26 |
【秘】 特殊NPC シトゥラ → 兎系 ニア>>-285>>-286 「ええ、勿論」 ころころと表情を変える少女を見つめて、 にっこりと笑って、薬指に口付けを一つ。 簡潔で、それでいて確かな意思を持つ言葉。 青年が彼女にした、はじめての未来の約束。 仮定でも、出来たらなんて曖昧な言葉で濁されていない、 彼女と自分の為の未来へ繋がる約束。 いつかと同じ笑みを浮かべて、青年は続けた。 あの時より、いくらか軽薄な色のない言葉。 「“寂しがり屋なんで。 誰かに傍にいて欲しいんですよね”。 ……覚えてますか?この言葉。 ちゃんと守ってくださいね」 (-302) 2021/05/04(Tue) 21:04:38 |
【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-302 「ええ、いてあげる。言ったでしょ、 『寂しがりのあんたに付き合ってあげる』って」 少女の口から出るのはやっぱり、不遜な言葉。 けれど、あのときよりもやわらかい響きで。 口づけを落とされた薬指を一度見つめる。 それから、もう少し近い未来の話。 「……戻ったら、 ハッキングを怒られてから…… 会いに行くわ。すこし時間がかかるかもしれないけど、待ってちょうだいね」 (-327) 2021/05/04(Tue) 21:20:24 |
【秘】 特殊NPC シトゥラ → 兎系 ニア (-328) 2021/05/04(Tue) 21:24:18 |
【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-328 「しょんぼりなんてしないわよ。 ……でも、着いてきてくれるんなら、」 うろ、と視線を彷徨わせて。 「一緒に、来てちょうだい。 兄さんはすぐには来られないでしょうし」 口ぶりから、実のところ兄のことが嫌いではないのが 伝わるかもしれない。 そもそも動機が、構ってもらえない癇癪である。 (-330) 2021/05/04(Tue) 21:28:54 |
【秘】 特殊NPC シトゥラ → 兎系 ニア>>-330 「はいはい」 (お兄さんにどんな顔して会えばいいのかなァ) 妹さんに酷い事をたくさんしました。 妹さんと結婚を前提にお付き合いさせて頂いています。 ………、ひどすぎる。 頭が痛くなってきた青年は目の前の悩みから目を背けた! 「何処へでもついて行きますとも。 わがままなお嬢さんだなあ」 青年は、おかしそうに笑った。 (-331) 2021/05/04(Tue) 21:38:24 |
【秘】 兎系 ニア → 特殊NPC シトゥラ>>-331 「その“わがままなお嬢さん”が――」 言い淀みながら、拙く青年の真似をする。 まだ幼さを残した少女は、 彼のようにはうまく言い切れないけれど。 「好き、……なんでしょ。 責任取って、わがままを聞いてちょうだい」 (-332) 2021/05/04(Tue) 21:43:54 |
【人】 兎系 ニア【ソロール】 ベッド、ドレッサー、クローゼット。 小さなカーペットが敷かれた、板張りの床。 他にも多少の調度品はあるだろう。 そんなごく一般的な、とある少女の客室。 ――壁に立てかけてあった壊れた弓はそこに無い。 少女から役割が失われたと同時に、消えていた。 腰掛けていたベッドから立ち上がる。 そろそろ、隠れていた穴から飛び出す時間だ。 (→) (531) 2021/05/04(Tue) 21:46:57 |
【赤】 兎系 ニア>>531 「ごきげんよう、ニアよ。 ――ここでは『ガルデニア』と名乗るほうがいいかしら」 同じ『陣営』として設定されていた者たちへ、 最後の挨拶を贈る。 「……あのお願い、聞いてくれたのよね」 あまりにも一方的で身勝手な、今際の言葉。 必死だったあの願いを聞き入れてくれたこと。 「キュー、ラム、モス。 それから、フール、スクリプト、リリス。もう一人の誰かさん」 それから、仲間であってくれたこと。 ……『設定』と言ってしまえばそれまでだけれど。 少女は彼らに手を伸ばさずに、彼の手を取ってしまったけれど。 「悪い子のニアに付き合ってくれて、ありがとう」 それでも、ひとりではなかった。 少女はきっとそのことに――彼らに、甘えていた。 「――ニアの人生も、悪くはなかったわ」 (→) (*3) 2021/05/04(Tue) 21:49:20 |
【秘】 特殊NPC シトゥラ → 兎系 ニア>>-332 「ええ、勿論。気が強くて、わがままで。 そういえばいつかアンタの心を折ってやるって、 メサと約束したんでしたねえ」 青年は次に飛んでくる少女の言葉も。 どうやって怒るかも知っている。 知っていて、こんな意地悪を向ける。 「でもそういう気が強いとこも好きですから。 ね、怒らないでくださいよ」 ずっと、こうやって。 喧嘩して、ぶつかり合って、揶揄って、叱られながら。 今日と同じ日が、明日も続いて行く。 雨の日が終われば虹が掛かる。 それを、知っているから。 (-334) 2021/05/04(Tue) 21:50:45 |
ニアは、ログアウトボタンに指をかける。 (a171) 2021/05/04(Tue) 21:54:44 |
ニアは、現実の仁愛に戻る。ベッドの上に、羊のぬいぐるみが残された。 (a172) 2021/05/04(Tue) 21:54:51 |
【神】 兎系 ニア>>*3 >>a170 >>a171 >>a172 穴から飛び出した、その続き。 ぱちりと目を開く。 身を捩る。痛みに悶える。 長く座っていたとき特有の、肩や腰の鈍痛。 薄暗い部屋を照らす、モニターの灯り。 物の少ない、寒々しい部屋。 戻ってきたのだと理解して、すぐさま携帯に手を伸ばす。 充電は案の定切れていて、性急な手つきでコードを差し込む。 起動するのを待つ。 やけに遅く感じて、そのあいだにすることを探す。 ――キーボードの上に手を滑らせる。 まず、忘れないうちにやること。 メモ帳を開いて、同い年の少年の名前と連絡先を記して保存。 それから、やらなければいけないこと。 メーラーを起動して、一通のメールをしたため始める。 (→) (G56) 2021/05/04(Tue) 21:56:35 |
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