【人】 灯守り 大寒[ 雨水さんをお見送りしたのち。 中央の方がそわそわしてしまう前に 帰ってしまおうかなんて思案して。 もこもこブーツが目に入ってしまいました。 困りましたね、とへにょり、眉を下げます。 と、言っても、 本当に困っているかはあやしい顔です。 何気なしに眺めていると、 他の灯守り様方はどうやら 和菓子で盛り上がっているご様子です。 全員の姿と号がイコールになっているかと言えば 答えはノーではありましたが それでも、ふいに目につく姿はあったものです。 ] (116) 2022/01/24(Mon) 22:52:09 |
【赤】 灯守り 大寒 [ 話は少し変わります。 それはわたしがはじめて、手紙を出したとき。 何通も出したって返ってくるものは その半分すらもありませんでした。 面白半分でしたことです。 返ってこないことには何ら思うことはなくとも ローザのように丁寧なお返事が返ってくることは わたしはほんとうに嬉しかった。 「大寒」とつけてしまえば また違ったものが帰る気がして。 『わたし』ははじめて、 『わたし』になまえをつけました。 エアリス、雪の雫。 大寒域では聞きなれない名前の並びです。 領域に残されていた本からいただいて。 便宜上、先代様が存命のころは わたしは寒月と呼ばれていました。 エアリスはたびたび、誰かへと文を届けます。 何度めかの手紙を送ったあと。 その一通は届きました。>>1:197 ] (*104) 2022/01/24(Mon) 22:55:42 |
【赤】 灯守り 大寒[ でも嬉しかった。 こちらからは宛先もなくて、 あなたからの差し出し人の名前もない。 ななしさんから届く風景の文は 風が踊っているかのようなのに それが自分にはわからないと言ってるようでした。 でも、わたしはあなたの風景が好きでした。 わたしにはあなたのように、見渡せる風はないけれど。 写実的で、絵ではないからこそ、心が溢れるみたいな。 だからわたし、わたしは あなたのことがすきでした。 ] (*106) 2022/01/24(Mon) 23:00:24 |
【赤】 灯守り 大寒ななしさん。 あなたは、世界が好きですか? [ ある日わたしはななしさんにだけ、 そんな事を書いた事があります。 お返事はあったかもしれませんし、 なかったかもしれません。 ぼんやりと浮かぶ街明かり。 季節の殆どは雪で覆われています。 薄暗い空は陽の光を忘れたようです。 短い春の期間に、人々は備えをして、 日々を生き抜くような世界です。 彩の花はありません。 豊かな緑は、雪の下。 わたしは、他の灯守り様をお出迎えすることはあれど わたしが行くことはありませんでした。 ] (*107) 2022/01/24(Mon) 23:00:56 |
【赤】 灯守り 大寒[ お誘い下さった灯守り様には そうしていつも断っていました。 わたしが大寒域を嫌いになったら この場所は壊れてしまうのでしょうか? 多少は、灯守りらしく そんなことを考えてみたりして、 時には立春様からいただたいた葉書を、 清明様が持ってくるお花を飾りながら わたし、ななしさんに出した問いの 自分の問いを、考えていました。 ずっと。 ] (*108) 2022/01/24(Mon) 23:05:58 |
【人】 灯守り 大寒ご機嫌いかがですか?処暑様。 わたし、実はお手紙をお預かりしていまして。 処暑様のところの方だと思うのですが お手数おかけいたしますが、届けていただけますか? [ お一人になられたタイミングはあったでしょうか。 わたしの手には紙が1枚。 メイドさんにお願いすれば封筒なども 頂けたかもしれませんが、それをするはずもなく。 その紙でさえも今日の会合の資料なのだから、 色んな方が頭を抱えるのでしょうけれど。 さて、突然声をかけてくる灯守りに あなたがどう思ったかはわかりません。 中央の方に言わせるのならば 面倒な分類の灯守りですから。 ] (118) 2022/01/24(Mon) 23:06:39 |
【赤】 灯守り 大寒ななしさんへ 今日は久方ぶりに外へ来ました。 お外で感じる風はあたたかくて、 これでもまだ寒い方なのだそうですけれど。 わたし、外の風はこわいと思っていました。 今でもすこしこわいです。 けれど、はだしでひとり歩くよりきっと、ずっと 心地よいのでしょうね。 ななしさんは今日はどんな一日でしたか? わたし、あなたのお友達になりたいです。 いつか、わたしとお話してくださいますか? ゆきだるまとしずく (*109) 2022/01/24(Mon) 23:07:48 |
【人】 灯守り 大寒お菓子、美味しそうですね。 立春さまのところのものでしょうか。 ……処暑様がお元気そうで ちょっとだけ安心しました。 ……では。 [ お楽しみの最中、お邪魔するもいけないですね。 お友達、なんて書いた割に 堂々と隣りに居座ることもできないわたしは お手紙押し付けの後、また旅立ち先をさがすでしょう *] (119) 2022/01/24(Mon) 23:16:23 |
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