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【人】 灯守り 大寒[ 裸足の大寒様を心配くださったのかしら。 それともお願いされたからかしら?>>163 お世話係のメイドさんや、執事さんが 雪のドレスに合うような、 綺麗な白のヒールを持ってきて下さいました。 それをわたしは全てお断りします。 一様に皆困った顔をして、けれどすぐ下がりました。 ……始末書だとか、天乃様に任せておけだとか 大寒域の灯守りは面倒なのしかいないだとか。 それに似た色んな言葉がちいさく囁かれたとしても わたしは、窓の外を眺めて知らないふりして 会合までそのまま、素足を晒していました。 中央域は、いまだ慣れません。 好きでは、ありません。 まるでわたしのうまれた場所を思い出すようです。 『大寒』 その時がくるまで仕舞い込まれた――― ] (31) 2022/01/21(Fri) 19:35:42 |
【人】 灯守り 大寒[ 灯守り様が集う円卓には空席も少しありました。 揃うことは殆ど無いのかもしれません。 もし、わたしの光が必要だったのがローザならば わたし、もうここには要らない。 あのねむる雪のせかいへと 戻ってしまってもよかった。 それでも会合の席についたのは、 灯守り様方に少し興味を抱いたのかもしれませんね。 冬のわたしは、 夏の灼けるような暑い痛みをしりません。 春の芽吹く淡い風も、秋の稔りの土の感触も。 そんなことを言っても会合中、 内容半分程度にしか聞いていないわたしは、 ローザや、友人の妹分である啓蟄様に 退屈をのせた紙飛行機のお手紙を飛ばすのを とてもとても、我慢したりして。 立春様の四季のお祝いの話を、 ひとつの季節のはじまりの季節を ひとつお隣に座る立春様ごし、 ぼんやり聞いていました。 ] (32) 2022/01/21(Fri) 19:37:32 |
【赤】 灯守り 大寒[ 立春様はとても可愛らしい方でした。 先代様が引退なさるとお伺いしたときは やはり少し寂しくもあったのです。けれどね。 ……そうそう、こんなことがありましたね。 ] お役目ご苦労様です、立春様。 そんなに緊張なさらなくとも大丈夫ですよ。 わたしは大寒と申します。 どうぞ仲良くして下さるとうれしいわ。 [ わたしは至って普通に ご挨拶をしたつもりでしたけれど 沢山の言葉が迷子になっているご様子です。 鍵の使い方はわかりますか? と、そんなお話しをしたはずが ……あら、お姉様のお話しだったかしら? 彼女は必死だったかもしれませんが、 わたしはとても楽しくきかせていただきました。 今日は無事にお役目を果たせているかしら。 自分はおサボり灯守りなのだけれど、 緊張の顔が見えたなら、大丈夫よ。と。 にこやかに微笑んだでしょう。 ] (*19) 2022/01/21(Fri) 19:39:13 |
【人】 灯守り 大寒 ……かわいらしいもこもこ。 天乃様が選んでくださったのですか? ありがとうございます。 [ 白かった足は、カフェオレにつつまれて。 あたたかな温もりにすこし、 淡い微笑みを携えて。 ] 天乃様。 わたしの蛍になってくださいませんか? [ 大寒域に蛍はいません。 統治の役割においては御明家が蛍の代わりのような 役割を果たしています。 先代様の、その前の方には蛍を置いていたそうですが 先代様は、辛くなるだけだから、 ……と。ずっとおひとりでした。 わたしも先代様の蛍ではありません。 その意味をわたしは、いまだに 理解をしたような、していないような心地でいます。 ああそうだ、忘れていました。 ] (35) 2022/01/21(Fri) 19:43:51 |
【人】 灯守り 大寒……なんて、冗談ですよ。 天乃様、ありがとうございました。 靴は後程領域よりお返し致します。 [ 付け加えておかなければ あなたを困らせてしまいますから。 あなたの選択がただお気に召した 面倒な灯守りでいなければ、ね。 もう一度御礼の会釈をして、天乃様から離れて。 少し会場をお散歩してみましょうか。 *] (36) 2022/01/21(Fri) 19:46:13 |
灯守り 大寒は、メモを貼った。 (a16) 2022/01/21(Fri) 20:38:30 |
【人】 灯守り 大寒[ もこもこに足を入れ ゆらゆら。 あたりを眺めているころでしょうか。 長らく会合から逃げ続けていた身です。 居心地が良いか、悪いかなどと問うならば 回答は後者に近いものでありました。 故に。 背後からかかった声にほんのちょっぴり 驚いたのは隠せなかったかもしれません>>39 ] こちらこそごめんなさい。 ちょっぴり考えごとをしていたものだから。 わたしは冬の二十四、大寒です。 どうぞよろしくお願いいたします、雨水様。 お仕事には慣れましたか? [ なったばかりと聞くと立春様を思い出します。 春は代替わりの時期なのでしょうか。 わたしのはじめてのころはどうであったでしょう。 そんな、思いを馳せて。*] (51) 2022/01/21(Fri) 23:26:25 |
【人】 灯守り 大寒― 雨水様と― [ ぱたぱたなさる様子が幼い容姿と相まって 可愛らしいものだから>>73 つい、わざと様付けを継続してみようかしらなんて ちょっぴり悪戯心も芽生えたけれど。 いけませんね、反省です。 ] 頼れる方がいるなら安心ですね。 そうだ、雨水さんのお隣の領域は 確か啓蟄ちゃんでしょう? 彼女も困った時はきっと力になってくれるわ。 ……あ、もう存分にお世話をやかれた後かしら。 [ 春の領域、啓蟄様。 静かな冬の領域に時折訪れる春は、 わたしの友人が気にかけていた子です。 お世話やきのあの子の事だから 初めての鍵の受け渡しもきっと 賑やかだったでしょうね、と頬を綻ばせて。 ] (114) 2022/01/22(Sat) 20:36:16 |
【人】 灯守り 大寒時間はまだこれからも続いていきます。 二十四節が巡るように。 指針も、焦らず定めていけると良いですね。 雨水さんの季節がどうか幸せで満たされますよう。 (115) 2022/01/22(Sat) 20:39:00 |
【人】 灯守り 大寒[ 繕いにも似た笑みが少しだけ かなしく 変わるのは蛍の話題へと、移ったからでした。 大寒域は蛍がいません。 蛍を持つのはわたしの自由です。 大寒域の事情がどうであろうと、 『大寒』はわたし。 大寒域のおひめさまが我儘を言えば それに逆らう術なんて彼らにはないもの。 例えば天乃様を本当に一方的に蛍にして、 連れ帰ってしまったとしても、わたしの勝手。 けれどそういうものじゃないっていうことは わたしも、きっと雨水様にもわかっているでしょう。 ] (118) 2022/01/22(Sat) 20:43:12 |
【人】 灯守り 大寒わたしに蛍はいません。 蛍の良きところを尋ねてみたいのであれば 立春様や、啓蟄ちゃんがたくさん教えてくださいます。 けれどもし、……もし。 蛍のいないわたしに、その理由がきいてみたい。 そういう事なら。 ……そうですね、 [ 少し目を伏せたあと、ひとことだけ。 ] (119) 2022/01/22(Sat) 20:44:05 |
【人】 灯守り 大寒わたしは、……わたしは だれかにこころをゆだねるのが 少しこわいのだと思います。 [ そう。 でも、きゅ、と結ぶ手の内側は 自分でひらかなくてはね ] (120) 2022/01/22(Sat) 20:44:46 |
【人】 灯守り 大寒けれどもね。 灯守りも同じ、……魂の在り方を変えても わたしたちの両手は二本しかない。 どうしようもない日はいつか来てしまう。 そのとき、もし一緒に手を伸ばして欲しいと、 そう願うことは悪いことではないと思います。 [ 答えになったかしら。 ならなかった? わたしはローザにしたように、雨水様にも わたしの灯の光を、すこしあなたのたなごころに。 弱っているわけではないから、 おまじない程度の力だけど。] 『寒月』が、 あなたのみちをてらしてくれますように。 [ そっと、願い。 微笑むのです。 *] (121) 2022/01/22(Sat) 20:47:07 |
【赤】 灯守り 大寒[ 『大寒』はもともとふたつの灯りでした。 過去を見つめる『凍空』と 未来を見通す『寒月』。 片方がいずれ灯宮へと導かれ、巡り還る。 先代様が語る、そのまた先代様のことを 『わたし』が聞くのはとても不思議な心地でした。 先代様は『わたし』の中にいる、 誰かと重ねていることに、気づいていました。 先代様のこどくと、いたみと、くるしみと、 『わたし』がしらない、 『わたし』へのあい。 「わたし」は、いらない。 (*106) 2022/01/22(Sat) 20:50:33 |
【赤】 灯守り 大寒 それでも『わたし』は、大寒大寒として産まれました。 お役目をはやく引き継ぐことが、 心配をかけない立派な大寒となることが 先代様が下さった愛をお返しすることに、 先代様が苦しんだ魂を救うことになると わたしは しんじていたのです。 ……もし、わたしが『凍空』ならば あなたを救えたのでしょうか。 わからない。 いいえ、本当は救えないことをわかっていました。 だってわたしは違うもの。 『わたし』は『わたし』でいたかった* (*107) 2022/01/22(Sat) 20:56:37 |
灯守り 大寒は、メモを貼った。 (a32) 2022/01/22(Sat) 21:00:08 |
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