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【秘】 番犬 グノウ → 聖女 リッカ「だって、中身はこんなんだから〜〜〜〜ッッ! 男の子が喜ぶもの入ってないから〜〜〜〜ッ! あっ決めた、中から女の子出せるようにしよう。 身長120cmくらいのロリ少女が不遜な態度と取って、 父親の形見である自動鎧を操縦して戦ってるの、 かなり""有りより有り""じゃない!?」 脳内で地面に倒れ込み。 「どうして俺様ちゃん、中身全オートマタの、 こんなゴテゴテしいワンちゃんにしたのぉぉぉ! 俺様ちゃんこんなのマスコット枠以外無理じゃぁあん! こんなマスコット枠で皆の中にいたら、 小さい女の子からは頼りにされて、 綺麗なお姉さんから安全圏だと思われて、 頼りにされてモテちゃうだけじゃぁ〜〜〜〜ん!!」 (-26) 2024/01/27(Sat) 13:28:21 |
【秘】 番犬 グノウ → 聖女 リッカ「なっっっっっ!!!?!?💢💢💢💢💢 魔女(プリシラ)ちゃんがデーーートに!!!💢💢💢💢 お父さんそんなこと認めた覚えないですけど!? ちょっと! ちょっと女神様!!? 可憐な花持ち帰られそうなんですけど!!!!💢💢💢 あっ、痣光りそう!俺様ちゃん痣光りそうもう!! えっ、なんだい魔女ちゃん、 お父さんの匂いがつくから 洗濯物を一緒の国内で洗わないでほしい? えっ、反抗期? 俺様ちゃんなんか生まれてから今までずっと思春期なのに?」 (-34) 2024/01/27(Sat) 16:04:50 |
【教】 聖女 リッカ―――あなたたちが、教会にと集められるその前日の夜。 「 ファリエ 」 聞こえたのはその声だけ。 足音もなければその身体の下に影ひとつ落とさず、聖女はひらりと突然現れた。 変わらぬ光景。空気に揺れる白銀の髪。 それが落ち着く頃、あなたを見てはくすりと微笑むのだ。 「 お祭り たのしみね 、ねえ ファリエ 」 くるくると、本当に楽しそうに、喉を鳴らして。 (/0) 2024/01/27(Sat) 18:35:41 |
【教】 聖女 リッカ「 たんじょうび? …… ふふっ、ううん、関係ないわ 」 また可笑しそうに、笑う声。 どんなに夜が暗くとも、リッカの姿は闇に溶けて消えたりしない。 白い髪に、肌に、衣服が。ぼう、とまるで灯りみたいに浮かんでいる。 「 お祭りは、お祭りだもの。 たくさんの人が集まって、たくさんのお店が並ぶのよ 」 「 ――― 考えるだけで、とっても たのしい。 雪も、降らないかしら。 降ったらきっと、とってもきれいね! 」 子どもの声が、子どもらしく。 薄ら細めた瞳は夜空よりもずっと寒々とした、蒼い色で、あなたを映す。 そう思わない? って。 (/2) 2024/01/27(Sat) 19:54:43 |
【教】 聖女 リッカえー?と肩を竦めるように。 そう笑った聖女は、気分を害したというよりは「だって子どもだもん」とでも言いたげな。 確かにあなたの前にいて、声を届けて。 だけど確かに実像ではない、不可思議な聖女。 その証拠に、聖女はあなたの視覚と聴覚を借りるだけ。 触れることはない。すり抜けたことなら、幾らでもあったろうが。 "昔は"、とその言葉にも微笑みは変わらない。 では"今は"?―――聖女がその質問を紡ぐことはなかった。 ……聞く必要もないと、この時判断したから。 冷たい色の瞳はあなたを映したまま。 そんな様子であると言うのに、続いた問いに、無垢にきょとんと瞬きして。 (/5) 2024/01/28(Sun) 1:05:13 |
【教】 聖女 リッカ「 とびきりの 、よてい? …… ううん 、ないわ。 ない。 ………… ない…… けれど 」 思案の仕草に、またほの光る髪が揺れる。 冬だというのに聖女の衣服は袖もなく、すらりと細い腕は露出したままだ。 そんな白い左腕で口許に手を運んで。 ほんの少し、小首を傾げたりして。 「 ――― ふふ 」 そんな様子が、また、笑みに変わる。 (/6) 2024/01/28(Sun) 1:06:08 |
【教】 聖女 リッカ「 とびきりの予定は 、ないけれど。 じゃあ、ファリエがわたしの とびきりの予定に なってほしいわ 」 いつもの無邪気そうな声。 けれど、このときほんの少し、その笑顔に含むようなものがあったことにあなたが気付いたかどうか。 「 ――― ねえ ファリエ。 わたしと お祭りに行きましょう ? 」 聖女からあなたへ。本当に簡単な、"デート"のご提案。 (/7) 2024/01/28(Sun) 1:09:46 |
【教】 聖女 リッカあなたの前に姿を見せるようになって幾年。 無邪気に振る舞い笑う聖女。 けれど、その手を求めたことはない。 今も同じ。 1度持ち上がりかけたその手に疑問を抱くこともなく。 ただあなたがその提案を 受けて くれたこと。それがどうにも嬉しいようで、やんわりと目を細めている。 ―――この世界をつくりあげた聖女。 望めば何だってできる。 だけど、ただひとつだけは叶わない。 きっと造作もないのだろう。 あなたが誰にも不審に思われないように、ともに祭りに参加するのなんて。 決して夜しか姿を見せることのできない聖女ではないのだ。 ではどうしていつも夜にしか姿を見せないのかなんて。 その答えを知るのもまた、この聖女当人だけ。 (/10) 2024/01/28(Sun) 20:56:07 |
【教】 聖女 リッカ「 …… ファリエ 」 「 絶対 、やくそくよ ? 」 鈴の鳴るような声がいう。 だからと絡めるための指が持ち上がるでもなかった。 そんなものを絡めずとも、交わしてしまえばそれは約束に変わりない。 ……そしてあなたは、この約束に応じてくれると思っている。 "デート"を承諾してくれたのと、同じように。 (/11) 2024/01/28(Sun) 20:57:26 |
【教】 聖女 リッカくすり、と。 笑んだ聖女は、くるり。その身を翻す。 「 ――― ほんとうに たのしみ! 」 無邪気そうな声が鳴って。 次の時にはすう、と空気に溶け入るように消えてゆく。 本当にあっという間に、 その姿はその場からいなくなっていた。 (/14) 2024/01/29(Mon) 19:13:41 |
【独】 聖女 リッカ▽ >>/14 とびきりの予定。 こんなことは、初めてだった。 いや、それを言うなら。 転生者と呼ばれる人間に、聖女が夢の中以外で姿を見せたのだって、 ファリエ相手以外これまでに1度だってない。 信仰心? ―――ううん。そんなものは必要ない。 ただの気まぐれ? ―――そう言いきるにはもう少し、はっきりとした思いがここにある。 なら。なら、どうして? ―――だって。 ひとりぼっちの寂しさを、聖女は知っていましたから。 ▽ >>/15 (-97) 2024/01/29(Mon) 19:16:31 |
【教】 聖女 リッカ「 またね 、ファリエ 」 姿なきまま、その声だけがあなたの耳へと届く。 それを最後に、聖女の気配はどこからも消えてしまっていた。 夜更けの街。 凍えそうな冷たい夜だけれど、この日雪は降らなかった。 ただ、寝入る子どもたちから、すやすやと小さな寝息の音だけが聞こえているようだった。 (/15) 2024/01/29(Mon) 19:17:07 |
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