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【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ 男自身はずっと分かっていた。己が襲撃されて護衛した彼が重傷を負ってから、盤面が狭まり死がより眼前に迫ってからずっと。話し合いで繰り返し命乞いをし、それだけに留まらず直接アルレシャに伝えた程度には。 ラサルハグを死なせる覚悟はないし耐えられない、と明確に認識していた。 そして、その通りに耐えられず心が壊れただけだ。自我――外界や他者から区別して意識されるもの――とは呼び難い、外界で構成された『これ』の内側は、明滅する殺意と虚無でぐちゃぐちゃになっている。 文句は言わない。何も言わない。いつも通りの微笑み以外には何もない。 なくなってしまった。 「しらない」 だから、己に言わせようとするあなたに対して口元が動くだけなのだ。 (-183) 2022/03/01(Tue) 2:44:39 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 白昼夢 アルレシャ「ひとりでできるけど。ふたりでもできる」 ああ言えばこう言う、というほどの精度や自然さのある言葉はまだ出ないが、それでも常であればあなたと軽口を交わす程度には気楽に話しているのを思えば、少しだけ元通りに近づいたようにも思えるかもしれない。 「離さない」 ぐ、と握ったまま。あなたの傷を痛めてしまうかもしれないがそこまで意識が回らない。大人しく留まらせることを優先中。 「それか、連れてく?」 要約。大人しくないなら抱きかかえて連れて行くぞ。まだ治療ユニットのほうが恥ずかしくないのではなかろうか。 遠くから治療ユニットが近づいてくる駆動音を確認し、あなたが大人しく治療されるしかなくなるまではきっと、そこにいることだろう。 /* あ、アル、アルレシャ〜〜〜〜〜!!!!なんか想定外の方向に急展開したにも関わらず真摯にご対応いただきありがとうございま、ます……!!一応こちら区切りのような文章を投げさせていただきましたが続けたい等あったら続けていただいて大丈夫です!人気者のアルレシャのお時間をいただけて、アタイ光栄でした……ありがとうございました……ラブ……。 (-185) 2022/03/01(Tue) 3:21:42 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ がらんどうを奥に持つ男をあなたの血色が、頬に触れる熱が、甘い囁きが男を侵 そうとして、擦り抜け落ちる。 あなたの笑いに文句を言わない。触れられることを拒絶することもない。囁きに拒否を示すことすらない。今はそれをどうこうする形を持っていないのだ。人間の身体という最低限のルールに従う何か歪な集合体がそこには蠢くだけ。 「――――」 男は知らない。撃ち尽くした先に残る虚無感と徒労感は確実に己を蝕み人間という輪郭を溶かしモノへと変じさせることを。 男は知らない。撃ち尽くすために行われる一連の作業自体が己の自由意思を投げ捨てた行為でしかないことを。 けれど、何もない中で思考が巡る度に、何かを忘れてしまっている気がするのだ。そう遠くないうちに彼が戻ってくるその時までに、激情を撃ち尽くすその前に、それが何であるかを見出すことはかなうのだろうか。 後に、男は喉の震えを思い出す。 疑問により殺意が解かれていく過程で情を手繰り、その先にある襲撃者に対する猛毒と、己が本気で欲している彼の残滓に辿り着く。 考えた上で出した結論は死をもたらさず、僅かずつではあるものの男を昨日までの姿に立ち返らせる歩みへと形を変えるだろう。 空虚をすぐさま癒すことは難しい。それでも、男は人間だ。 あなたの友人である事実は変わらない。 今の男は何も受け取れず、何もなく、何かでしかなく。 「そう」 それ故にそれだけを返して銃器の手入れを終えるのだった。 (-200) 2022/03/01(Tue) 13:05:39 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 白昼夢 アルレシャ/* おかしいですわ!殺す気しかなくマイルドな状態で奇襲するために整えたはずが、アルレシャを殺さないなんて選択肢を……取っ……?!やはりロールは生モノですわね!アルレシャ……アルレシャ好き……頑張り過ぎない程度に頑張って生きて…… 委細承知いたしました!ではこちらで区切りとさせていただきたく思います!きっと治療ユニットが来たらその場をゆっくり離れたと思います。(いい意味で)息苦しくあれ……love! (-202) 2022/03/01(Tue) 13:10:43 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ/* ハアイ!アルレシャPL様にお付き合いいただいて……その……殺りに行ったんですが……考えた結果 殺さない 選択を取り帰ってきました……なのでアルレシャ・バーナードともに生きています、という報告です!ご安心いただけたらなと思います……かしこかしこ…… (-204) 2022/03/01(Tue) 13:43:23 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ/* >>虚無見に来といてよかった<< 笑っております。時間軸は……アルレシャがどのタイミングで一人になるのか読めない(いつ奇襲できているか分からない)のが大きいため、一旦立ち去るもしくは暗転を挟む形で時間軸を切るほうが後々見た時に整合性はいい感じになるかと思います! とはいえ奇襲が終わったら部屋に帰ってくるという動き自体は変わらないのでお部屋で待っていただいていても大丈夫ですわ。お好きな方でお話させていただきたく思いますの! ぴよぴよ様が成功している姿に対抗しぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよチャレンジを全て成功する加湿器より! (-207) 2022/03/01(Tue) 16:21:12 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ/* やったわ!たくさんのぴよぴよ様をお救いできたのねアタシ!感無量だわ! ハアイ、でしたらぜひお部屋で待っていらして!バーナードの今後の予定としては、ラサルハグが蘇生してこの部屋に戻ってくるまで就寝……みたいなところがあるので、その流れでお話する分には全く問題ありませんわ! というわけでそちらの仰るシステムで大丈夫ですわよ!素敵な提案本当にありがとう! (-209) 2022/03/01(Tue) 16:44:22 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ そうして、その虚ろがこの部屋を離れて幾分かの時が経った頃だろうか。ゆっくりとした足音が部屋に近づいてきて、やがて部屋の扉を開けるに至る。 姿を見せた男には傷がなく、先程と明らかに異なると言えるのは綺麗なままの手袋に染み付いた血と纏っている硝煙の臭いくらいだろうか。それから、ベッドにいるあなたを見遣り、これまた緩慢な動作で首を傾げ。 「まだいたの」 とだけ呼びかけてから入室し、あなたの存在を気にした様子もなく着替え始めるはずだ。あなたが止めでもしない限り。 (-212) 2022/03/01(Tue) 17:54:53 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ「ん」 短い返事だけを返す。脱いだ手袋や看守服を脱ぎ捨てずすぐさま清掃に出して、男自身はというとゆったりとした室内着に袖を通してあなたのもとに……正確に言うとベッドへと歩み寄る。 男の内にあるがらんどうはまだ残っているものの先程よりはずっと人に近づいたようだった。濁った梔子色には僅かに光が戻り、人間らしく物思いに耽っているような様子すら伺える。とはいえ、普段通りの姿からは程遠く、不安定であると推察ができるだろうが。 「殺さなかったよ。死んでない。治療ユニットに、押し付けてきた」 (-214) 2022/03/01(Tue) 18:34:37 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ/* 感情移入できるほど素敵なロールを頂いているのはこちらも同じですわ!既知打診から通しでずっと遊ばせていただいており本当に嬉しいですの……ありがとうございます……!!メタ視点のバーナードが「お前に幸せにされるのは良いが お前の幸せが俺 なのは譲らない」と傲慢宣っているのをお伝えしておきますわね!弾丸は本当に好きに使用させていただき、 "体重の乗った拳の一撃"相当の衝撃と痺れ という形でアルレシャに一発入れるのに使用させていただきました。これはラサルハグの分!(ドンッ)そうですわね、ではこちら文頭に【魂窓時空】【蘇生時空】を記載して対応させていただきたく思いますわ!ラサルハグ……戻っておいで……俺ちゃんと寝て待ってるから……(布団に潜り丸くなるしぐさ) (-217) 2022/03/01(Tue) 19:00:14 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ「嫌だったわけじゃない。やらなくてよかっただけ。治療と蘇生、全然違うよ」 拙い言葉で伝える。厭うたというほど臆病ではなく、あくまで自分の思考の結果の意思決定であると示す。また、治療と蘇生が同列にはないと男が思っていることも伝えて。 あなたの問いかけには眉を寄せながらベッドに腰掛け、そのまま布団の中に潜り込むだろう。あなたが布団の上にいようが中にいようがお構いなしだ。 「 もう なくしたくなかった。またひとりになりたくなかった。なにもなくなるのが、嫌だった。ひとりじゃなくなって、大丈夫になったと、思ったばかりだったから」訥々と紡がれる言葉は幼子のそれに似ている。 (-220) 2022/03/01(Tue) 19:15:42 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ「話した。お願い、叶えてくれてありがとうって、言った」 彼を殺されたことはともかくとして、どうしても彼を殺すのならとお願いしたことは叶えられたのだ。その内容が何であるかという前提については語らず、語るのを忘れたままで紡いで。 男はあなたに撫でられながら目を伏せ、その後瞼を閉じて瞳を隠したのだが、あなたの言葉自体はちゃんと聞いているらしい。聞いている上で、最後の一言に対してだけ首を左右に振った。 「眠るの得意、だからいい。あと、お前を『使わない』。 ……ごめん、ありがとう」 あなたという友人をモノとして使うことはないのだと宣言する声まではしっかりしたもので、その後に続くのは微睡みに落ち行く柔らかな声だけだ。 大してお前と話せなくてごめん。 来てくれてありがとう。 伝え切れたかはともかくとして、男の意識はそうして落ちる。部屋には起きたあなたと、丸まって眠る男の姿が残されるだろう。 (-223) 2022/03/01(Tue) 20:07:33 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ 戦闘と言い難い短い邂逅を経て男が自室に戻ってから暫くして。眠りから引き戻された男は己が自室に一人きりであることを自覚した。自分の体温ばかりが滲んだシーツは連日他の温度を受け止めていたと思えぬほどに白々しく、大柄の男の身でも十分だと思えていた広さのベッドは物悲しさを誘うものとなる。 「……まだ、いない?」 流石にもういるはずだ。もういてもおかしくないはずなのに。来ていてもおかしくないのに、どうしてまだいないんだろう。 何かあったんだろうか。蘇生装置に不具合が生じることはないはずだ。では故意に引き起こされた問題?分からない。眠りに逃避し現実から逃れていた男には何も分からない。 「まだいない……」 喉奥から出た声は滲んでいて、寂しさを自覚した男は居ても立っても居られなくなる。 だって、戻るって。誰にも取られていないはずなのに。まさか本当になくなっ―― ゆったりとした室内着で外に出かけて、流石に踏み止まって看守服に着替えてから。誰にも見つからないように願いつつ蘇生室に向かう足は最初はゆったりとしたもの、それから通常通りとなり、早足となり、最終的には駆けるものとなる。 蘇生室に飛び込むなり、開口一番あなたの名前を半ば叫ぶようにして呼んだ。 (-225) 2022/03/01(Tue) 20:19:10 |
バーナードは、眠りという逃避から現実へと引き戻される。 (a38) 2022/03/01(Tue) 20:24:12 |
バーナードは、自室にひとりである事実に半ば追い立てられるように蘇生室へ。 (a39) 2022/03/01(Tue) 20:24:17 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 憐憫聖贖 ナフ/* な、ナフ〜〜〜!!!本当に素敵な優しさをありがとうございました……ちゃんとアナタと話せる状況にないのがとっても心苦しいわ……!!!!!友人……ママ……???この子ども(130歳)を大切にしてくれてありがとう……! 元気になったらまた遊びに行かせてちょうだいね!アナタと話すの大好きよ! (-233) 2022/03/01(Tue) 21:08:09 |
【神】 疾風迅雷 バーナード『実はもうそこまで時間がないんだけど』 これは 少なくとも人間の形は取り戻して なんか色々いい感じに収まってきた頃の男のテキストメッセージだ。『いっそもう先に襲撃先聞いてから処刑先決めたほうがいいと思うんだけどどう思う?』 (G0) 2022/03/01(Tue) 21:23:22 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 ちょうど開かれた蘇生装置にすぐさま駆け寄ったので、きっとあなたの呟きや苦笑も取り逃さなかったのだろう。あなたを見る瞳はあなたの知るものよりも随分と濁っているものの、それでもたっぷり湛えた涙もあってかきらきらと輝いている。 「寝て、起きたのに、まだ起きてなかった」 挨拶よりも先に返したのは小さな文句だ。あなたにどうしようもないことだと分かっていても零れてしまうのだ、 寂しくて。 「……た、だいま、ラサルハグ、」 ぼろぼろと落ちる涙に流されるかのように濁りが薄まり、それとともに虚無 という名の思考停止 に混ぜ込まれていた感情が胸中で荒れ狂う。「おかえり」 あなたを抱きしめる。ちゃんと帰ってきたあなたに、ちゃんとここに在るあなたに、伝えたいことだらけなのに何一つ言えやしないのだ。嗚咽が止まらないから。あなたが今、誰よりも近くで生きているのが嬉しいから。 (-242) 2022/03/01(Tue) 21:47:01 |
【神】 疾風迅雷 バーナード『死ぬのが俺以外になりますように』 あ!決闘相手が死んだから急に勝利が見えてきた邪気陣営だ! 『俺は死なない限り勝者になるのでびっくりしています。見てこの観客でいるのは許さないと言わんばかりの状況。ゲームの神様は俺に当事者として存分に愉しめと仰せのようだ。 俺は 俺に入れそうな人 に入れます。だから俺に入れないでね』 (G3) 2022/03/01(Tue) 21:53:48 |
【独】 疾風迅雷 バーナード(……ゲームって気分が一切無え……) (村は勝ちたければ狼と結託して シトゥラ吊り俺噛み をしなきゃいけない盤面なんだけど……アルレシャを説得する人間がどれだけいるか……)(あとシトゥラよりも俺のほうが吊られそうなの本当に嫌だ……これで俺が処刑死したらそれこそテンガンの思い通りじゃん……嫌だなあ……) (……ラサルハグを苦しませたくないなあ) (ラサルハグを悲しませたくないなあ) (困ったな……) (-245) 2022/03/01(Tue) 21:58:10 |
バーナードは、与太時空でアン フロランタンvilを注文したいと思う。景気づけに。 (a40) 2022/03/01(Tue) 22:03:03 |
バーナードは、アン フロランタンを自室で食べているかもしれない。与太時空なら普通にその辺で食べてる。 (a41) 2022/03/01(Tue) 22:03:31 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ 構って貰えている時点で懐に入れてもらっている、受け入れてもらっているんだと漸くの自覚を持った男はしかし、一太刀に関してはそれなりに真面目な様子で反論する。 「か弱い俺はお前の一太刀食らったら割と致命傷だからな?あとせっかくの切り札初披露かつ俺の間合いでやってんだ、簡単に一太刀返されても困る。そんなん許すようでお前と共闘なんてできっかよ」 あなたという人間を認めているが故の言葉が次々と零れる。あなたを背後から支えられる程度の実力者ではある、という自負があるのだ。 それから、あなたと視線の高さが同じになったのならじっとあなたのことを見るし、続く言葉のひとつひとつを聞く度に目頭が熱くなる。抱えている華を壊したくもないけれど、華以上に抱えたいものができてしまって、居ても立っても居られなくて。吹雪の中なら気付かれずに済むだろうなんて思いながらひとしずく流して笑うのだ。 「……今度から用意する!あとあのさあ、キスしていい?駄目ならハグで!寒くなっちゃったから温めて!」 素直なまま話しているからこれも本心だ。それくらいのあなたへの好意を示して、その間にやがて溶けるにしても無意味ではなかったそれらの華を今度はひとつひとつ丁寧に並べる作業に入った。ちゃんと置いて、それから許可を貰った方をやってしまおうと。 あと部屋を普通の環境に戻そうと。 (-290) 2022/03/02(Wed) 0:50:46 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「ねぼすけ」 この男、あなたが死亡してから今の今まで涙が出ないどころか表情すら変わりようもなかったのだが、ごく僅かな目撃者以外からは出ようのない情報である。とはいえ今こうして泣けている以上チャラとの考えもあるが。 一度手に入れて、だからこそ耐えられずとも。 二度、立ち上がれるのは輝きを取り戻したからこそ。 宿し直したその輝きの価値を、男はよくよく理解する。 「お前のせいじゃない。だってお前、頑張った。何度でも、何度でも帰ってきて。信じるから、帰ってくるって信じるから。……たくさん、頑張ってくれて、ありがとう」 拙い言葉が漏れてばかりだ。普段の比較的ぽんぽん飛び出してくるあの口は何処へ行ったやら、抱き締めた身体から伝わる体温と背を撫でられる感覚でまた嗚咽がひどくなるのだ。鼓動があるから、そのまま落ち着くまでは身を任せてしまおうか。 少し落ち着いてから、とはいえまだ鼻を鳴らしはしながら、伝えたいことをまずはひとつ。この一言だけで、自分の意思による決定であるとあなたが受け取れることを知っているため。 「アルレシャのこと、殺さなかった」 (-294) 2022/03/02(Wed) 1:12:15 |
【魂】 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「うわ出た自覚がないやつ。でもまあ今更自覚してもではあるのかな。これからお前が探すのは俺だけでいいわけだし。 無理していないか気に掛けるくらいはさせてもらうけど 」過去のことだと一蹴するには危ない無自覚であると思うためそう小声で付け足す。泣いていようがいまいが自分本位の男ではあるが、自分がしっかり抱き込んだ相手のことは近しいものとして扱うがための気の向け方なのだろう。 「 あの部屋一面染めるほど血出せるのお前? 唾液や精液混ぜてまあどっこいくらいじゃなく?」こちらもこちらで指摘するところが全く違うし否定のひとつも出てこない。また、ろくでもない存在であるあなたをこれ以上になく欲しているこの男もこの男で、事実上の強姦魔なドSでありその実はアダルトチルドレン(ケアテイカー)という盛り過ぎ人間なのでご安心いただきたい。 「あの時のお前様子めちゃくちゃおかしかったからな、忘れるほうが難しいだろ。で、なるほどなあそういう。巫女も巫女でまあ苦労するなとは思うがだからといって王族側にとっては因果応報のしわ寄せが全部行くんだし好意的に取れはしな……、 ……うん?今更でごめんなんだけど、お前もしかしてめちゃくちゃ年上だったりするの?聞いている感覚だと、それこそめちゃくちゃ積み重ねがあるというか……歴史を全て当事者の経験として話されてような気がしてくるんだけど…… 俺の何倍? 」この世界において年齢などそこまで問題ではないのだが、それでも気になる程度には長生きであるのだと伺えて思わず問いかける。話が脱線してしまっているのもまた理解はしている。 (_2) 2022/03/02(Wed) 2:54:05 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「そうだな、お前は早起きだよ。だからびっくりした」 自分が早起きもとい朝型の生活リズムである自覚はある。なのであなたが自分の部屋で寝ているのを見ることも当然あるし、その時の自分の表情が日に日に和らいでいくのは気付かれていないと思っている。また、そう間を置くことなく目を覚ましていたであろうあなただからこそびっくりしたともいえる。 「サポートを受けられて、身体強化されている看守に勝つの、難しいと思う。 ……またヤるつもりなのか? 麻痺弾で対抗する」この男、あなたに手酷く抱かれて以降あなたの無力化のために わざわざ麻痺弾を常備している。 鎮静剤を使えばいいだけではあるが、あなたの速さを思えば薬を飲ませるなんて夢物語でしかないため。「えー、と。どこから話したらいい?俺、すごく駄目になって、部屋に来たナフが俺を見て嬉しそうで。アルレシャ、俺の様子見て、覚悟が足りない、つまらないってすぐ戦うのやめたんだけど」 訥々と語る声は分かりにくいかもしれないが、言っていることはそこまで難しいことではない。 耐えられないだろうと予測した通りに心が壊れたこと。 そんな自分を見たナフが嬉しそうに声を上げて笑ったこと。 対峙したアルレシャが戦闘放棄する程度に、その時の自分にとってアルレシャ殺害が仇討ちの作業に成り果てていたこと。 「アルレシャに俺、どうしてもラサルハグを殺すなら即殺にしろ、って言ってたから。願いを叶えてくれてありがとう、って言った。殺そうと思ったんだけど、やりたいことなのかなって考えて……やらなくていいことだったから、止めた。ラサルハグの拳一発分だけお返しした。俺は俺だから」 アルレシャがこちらの意思をある程度汲もうとしていたのに気付いたこと。 あなたがそんなアルレシャ相手にあれだけの戦闘の痕跡が残るほど善戦していたこと。 他ならぬアルレシャから投げかけられた言葉で己を思い出し、自分らしい着地点を考えた結果、あなたの雷を当てて終わりとしたこと。 「……他、何話したらいい?」 (-316) 2022/03/02(Wed) 4:18:38 |
【魂】 疾風迅雷 バーナード【魂窓時空】 「 無自覚大魔神言うな。 まあ他ならぬ俺自身が擦り減らしているつもりなかったけど致命的なことになっていたものあるからさ」傲慢男もとい自分の事は棚上げ精神がある程度ある男だ、表面化されるのを見逃すこともなく徹底的に構い倒し休ませることは容易に想像がつくかもしれない。とはいえ親しい人間であるからこその過剰反応とも取れるが。 「確かにあくまでここは無礼講期間の間だけの仮の部屋だし……、……?いいのか?確かに俺の普段の部屋にしても同じくらい死んでくれないと難しいとは思うけどさ、 そういうことじゃない んだろ?」あなたが何故言いかけた言葉を引っ込めたのかがわからず、されど言い方から察するになんとなくや冗談としてのものではなかったのだろうと受け取れて、問いかける。 「ははあ、なるほど文字通り『記憶媒体』から『記憶』を継承するわけか。だからお前が経験していなくても当事者としての視点があり、総合的に判断することのできるお前としての視点があり……になるんだな。 妙に達観しているというか落ち着いて見える時と、よく分からないところでよく分からない反応をしているように見える時があるのもそれか。すっきりした、大変だなそれ…… 『残りの1割』が異端であるのは容易に想像がつくけどさ、それってどういう方向に?逆に巫女大好きだとかそういうこと?」 (_3) 2022/03/02(Wed) 14:59:27 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 迅雷風烈 ラサルハグ【蘇生時空】 「……分かった、思う存分警戒して抱く。全く安心できないけど、それだけ手を尽くして抱くからこそ……めちゃくちゃそそられる、だろうから」 実際、色々起こったほうが長期的に見た時に楽しめるのは間違いないのであなたの判断に間違いはなかった。その瞬間に限っていうのならば素直に抵抗したり泣かされたりするのだが、それはそれで同じことはさせまいと次回以降に燃えることになるため互いにとって楽しくなるはずなのだ。 擦り寄るしぐさのついでに耳元に囁く。唇がうっかりあなたの耳朶に触れるかもしれないがそれはそれ、ずっと抱き締めっぱなしというわけにもいかないので腕の力を弱めて離れ……ようとして、詳細に関しては少し落ち着かなさげに視線を泳がせた。 「……文句言わないように言えなくなったり。いつも通りにしなくちゃって、いつものになったり。また俺、空っぽになったり」 「今は上手く喋れ……てる?ナフには何も言えてなかったけど、ナフ、」 『私はお前が同じモノになってくれたらいいなって……今思ったよ。』 「……って言ってた。『激情を撃ち尽くして何が残るのか』、を楽しみにしてたっぽい?撃ち尽くさなかったし、同じモノにならなかったから、いつも通りに戻ってた、けど」 アルレシャの戦い方についてはもう目を白黒させるどころではない。実質全距離型じゃねえか、どう処理すりゃいいんだアイツは……とどこか冷静なところの自分がため息をついている。 そんなことを考えていようがいまいが、あなたが自分の選択を喜んでくれたのであればこちらも僅かに微笑みを返す。あなたにカウンセリングが必要かは分からないが、少なくとも蘇生室からは出たほうがいいかとそっと手を引いて。 「俺も殺すつもりだったんだけど、うん。ちゃんと考えたよ、ラサルハグ。お前の言ってくれたこと、ちゃんと残ってた」 (-330) 2022/03/02(Wed) 16:19:35 |
【置】 疾風迅雷 バーナード 「子どもは親の背中を見て育つ」とはよく言ったもので、子どもは生活の中で親からさまざまなことを吸収する。言葉遣いから良し悪しに至るまでを無意識に親から学び、そうした経験が子ども自身の人格形成に大きな影響を与えていく。 一般的に人格の土台は3歳くらいに形成され、10歳くらいまでに確定するそうだ。そして、人格形成に一番重要なのは 「人から愛されている」 という実感や「必要とされている」 と感じることなのだという。 少年は「愛されている」実感を両親から得て不仲な両親の橋渡し役となり、それが「必要とされている」証であると認識していた。 父が母の飯を不味いと拒めば少年が作ってやった。母が父の服を触りたくないと聞けば少年が洗ってやった。父の愚痴を聞いては優しく礼を言われ愛を実感し、母の愚痴を聞いては優しく微笑まれ愛を実感し、二人ともに愛されている自分がこの家族を守るんだと決意を固くした。 いつしかそんな歪な愛の中で少年が抱いたのは 「自分に誰かを従わせる喜び」 と「自分に誰かが従い続ける怒り」 だった。自分のお願いを聞いてくれる両親が好きだ。自分がお願いしなくても動いてほしくて腹が立った。それでも二人には自分が必要だと分かっていたし自分が頑張れば両親と一緒に過ごせると思っていた。しかし、そんな幻想は家庭とともに崩壊する。 両親の不仲は傷害事件という形で白日の元に晒され、少年が守ってきた大切なものはその悉くが崩れ去り消えた。父に与えられたものも、母から貰ったものも、両親と過ごした小さな部屋すら誰のものでもなくなって、そうして少年のものはなにもなくなった。 ▽ (L1) 2022/03/02(Wed) 19:28:44 公開: 2022/03/02(Wed) 21:00:00 |
【置】 疾風迅雷 バーナード孤児院に引き取られた少年は、培ってきた面倒見の良さを遺憾なく発揮することとなる。ごくたまに傲慢さを見せることがあっても、指摘されるうちにそれもすっかりなりを潜めて善良で心優しい人間になっていった。 孤児院の皆に与えられるものを大切にし、他の子どもが欲しがるようであれば、自分に分け与えられたものであっても喜んで差し出す。そうして少年から他者に差し出されたものは食べ物に限らず、文具や衣類、部屋に至るまで多岐に渡った。少年は、孤児院の大人達が子ども達にそうしていたように子ども達を大切にした。 少年は語った。皆のものを皆に与えただけだと。皆に与えられたものを皆に返しただけだと。自分のものじゃないからいいのだと。 かつての少年は語る。 やっと自分が欲しがっていいものが見つかったのだと。 本気で欲しくてたまらないものができたのだと。 ――だから、またうしないたくはなかったのだと。 (L2) 2022/03/02(Wed) 19:28:49 公開: 2022/03/02(Wed) 21:00:00 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ「うん。じゃあ俺は返された一太刀で死なないように頑張……あいったあ!」 痛くはないものをわざと大きなリアクションを取ってけらけらと笑う。流れて行ったしずくはそのまま足元の雪を僅かではあるが溶かしただろうか。 男は端末を操作してトレーニングルームを吹雪から無難な草原あたりへと変え、あなたのもとに近づいてそっと抱きしめる。それから、あなたの髪――恐らく瞼のあたり――へ、ひとつだけキスを落とす。 あなたへの思慕と、憧憬の証。 大切で憧れる、あなたという親愛なる人間に送るもの。 「ありがと。俺にできることあったらなんでも言ってね。こう見えて結構俺義理堅いからさ」 なんて、冗談にも聞こえそうな本心を伝えて。それからしばらくはあなたをあたためたりあなたにあたためられをしていたはずだ。 (-355) 2022/03/02(Wed) 20:43:19 |
【秘】 疾風迅雷 バーナード → 泰然自若 シトゥラ/* ウワアアアアアン!!!シトゥラ……シトゥラPL様……!!!!! お付き合いいただき本当にありがとうございました&シトゥラ苦しめちゃってごめんなさい!シトゥラの優しさに私もバーナードもとても救われました……そちらの抱えているもの、触れる時間が……ナッ……ア……ひづけくん……?どうしてそんなすがたをしているの……(ふるえる) ……また隙を見てお話出来たらとは思いますが、お互い多分燃え尽きているところもあると思うので……どうか無理せずに……!愛を込めて! (-356) 2022/03/02(Wed) 20:44:35 |
【人】 疾風迅雷 バーナード 男は処刑時間の少し前にロビーに訪れる。 何かを食べるでもなく、何かを飲むでもなく、適当な席に腰掛けてから静かにその時を待つ。 ……この沈黙を壊す時、どんな言葉を紡ぐことになるのか。 (49) 2022/03/02(Wed) 20:55:48 |
バーナードは、数分後の未来を知らない。 (a61) 2022/03/02(Wed) 20:55:56 |
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