メサは、壊れた天秤に残る事はない。 (t1) 2021/04/24(Sat) 22:21:31 |
【見】 アタシは メサ>> シトゥラ 「シトゥラ。そこに居るんでしょ」 眠り姫を抱きかかえて元の道を歩き始める。 呼吸はもう整った。 「お届け物よ」 (@0) 2021/04/24(Sat) 22:33:49 |
【見】 アタシは メサ>>+37 「それ、が。どうしたって言うのよ」 あなたを動かす事なんてできない。 猪は薄氷を歩けない。 知らないよ。 わからないよ。 むずかしいよ。 アタシはシトゥラの隣には並べないんだと思うよ。 「答えたら……何かが変わるとでも言うの? アタシが!ニアに殺されないで! 生きて……アンタと今までみたいにバカみたいに生きてたら違ってたの?」 きっと違わないのだろう。 いつかこうなった光景。 それを誰かの所為に、あなたの所為にしてしまえば楽だから。 欲しいものが手に入らなくなって漸く喚いて駄々をこねる赤子。 「アタシが死んでよかったね」 己の死体の傍で交わされた言葉を思い出す。 これでよかったんだ。 シトゥラが笑っているのならそれで。 (@4) 2021/04/25(Sun) 2:05:15 |
【見】 アタシは メサ>>@5 「全部知ってたんだ。何もかも。 そうじゃないかなって思ってたけど。 それに甘えていたのもアタシだ。 アタシは最初から邪魔だったんだ。シトゥラの重荷だったんだ。 そうだよね。こんな不器用でガサツな女はいらないよね」 アタシだってこんな気持ち欲しくなかった。 生まれて欲しくなかった。 まっすぐに探検してたまに店に顔を出して雑に扱われるだけで良かったはずだったのに。 ある日突然矛盾が発生した。 "一番槍"の中に生まれてしまったアタシはどうやら死ぬために生まれたらしい。 だとすれば。 ニアがアタシを殺したのも、シトゥラがアタシの死を望んだのも自然なのだろう。 ↓ (@6) 2021/04/25(Sun) 12:52:36 |
【見】 アタシは メサ>>@6 「アタシまだ死に損ないなんだ。 アンタの大切なお姫さまが殺しきってくれなかったの。 ニアとお話してたらさぁ。 アタシ、なんだかよくわからなくなっちゃって。 憎かったのかな。悲しかったのかな。 どうだったか覚えてないんだけど。 アンタの言う通り、下らない感情をばら撒いちゃってさぁ……」 ぐちゃぐちゃの仮面が再び顔を覆っていく。 ――いや、違う。 仮面が剥がれた下から現れたこっちが本当の顔なのか。 「 勝手に壊れちゃったんだよね 」声にされずに握りつぶされた真実達は人知れず霧散する。 それじゃあアタシはどうすればいいと思う? 頭のいいシトゥラならもう分かっているのかな。 出鱈目にひび割れた足場に沈んでいくこの身を解き放つにはアンタに―――― (@7) 2021/04/25(Sun) 12:54:57 |
メサは、■して欲しいの。 (t2) 2021/04/25(Sun) 12:56:30 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ「まずは、ニアに何をしたのかご説明頂いても? それをなぞって、辿って」 アンタの望み通りに。 叶わなかった想いに、終着を。 「そっくりそのまま、アンタに返す。お仕置きはその後です」 (-338) 2021/04/25(Sun) 17:09:42 |
【見】 アタシは メサ>>+48 >>+48 シトゥラ 「ア、アタっ……アタシだって! どうでもいいって蔑ろにされた……アタシにだって―――― ひっ 」噛みつこうと剥いた牙はすぐさま引っ込んでしまった。 目の前に居る見たことも無いような表情を見せるあなたを現実だと思いたくなくて瞬きを繰り返す。 何度試みても変わる事は無いのに。 ぱちぱちと明滅のたびにコマ送りのように近づいてくる姿が見える。 「あ、あ……アンタ誰なの?」 やっとアタシを見てくれた もはや取り繕う余裕すら失ってしまった。 裸の感情がそのままにまろびでる。 怖い。苦しい。悲しい。 熱を帯びた憎さよりももっともっと暗く冷たく淀んだ想い。 生まれてから誰にも修復されないまま歪んでしまった槍はずっと無理やり酷使されてきた。 ↓ (@9) 2021/04/25(Sun) 17:47:29 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ「ニア?言ったでしょ! ニアとは……話をしたのよ。 シトゥラを探してるって言うから手を引いて、走って。 そしたら急に転んで、それで……ええっと、そう。 髪を――」 必死に言い訳をする子供のように。 不安にその長い髪を揺らしている。 終わりへの片道切符は切られてしまった。 望むままにどこまでも転がり落ちていくだろう。 (-371) 2021/04/25(Sun) 17:58:27 |
メサは、シトゥラが目障りだと言った物欲しげな顔を浮かべた。 (t5) 2021/04/25(Sun) 17:59:00 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ「はっきりと話をして下さい。 筋道を立て、事実だけを述べなさい。 言い訳は聞きたくない、不要です」 ぴしゃりと言い放つ。 髪を、の言葉にメサの髪に視線を遣った。 (-455) 2021/04/25(Sun) 20:51:19 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ「髪を……掴んで……引いて……。 それから、大切そうに、触っていた……から、だから、首を、掴んで……アタシもお揃いが、欲しくて」 俯きながら震える声で一つひとつ指を折る。 なんとか思い出して差し出す。 不要だと断じられたのにまだ言い訳を続ける。 時折、これで大丈夫ですか?と聞きたげに見上げている…… (-456) 2021/04/25(Sun) 21:03:44 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ「事実を述べろ。 アンタがしたこと──行動を報告しろ。 感想も言い訳も要らない」 メサの髪を掴む。強く引いた。 (-461) 2021/04/25(Sun) 21:12:40 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ「 手を引いて走った! 倒れたニアの髪を思い切り引っ張った! 首を絞めて気絶させた! 」痛い。 顔をしかめながら述べる。 今度こそはっきりと正確に。 「これ、でいいでしょ。全部よ他には何もしてない。 ホントよ。ウソじゃない……」 (-467) 2021/04/25(Sun) 21:31:44 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ青年は溜息を吐いた。 「髪を引っ張った、」 髪をさらに強く引く。 そのまま引き倒して、地面に転がす。 倒れたのを確認して、続きを実行する。 「首を絞めて、気絶させた」 その喉に、足を振り降ろす。 ぎりぎりと踏みつけて、見下ろした。 (-493) 2021/04/25(Sun) 22:28:49 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ「いッ――」 ため息にすら怯えた次の瞬間に頭を揺すぶられて呻く。 冷たい土の感触。 小さな小石が肌を裂いたのかじんわりと熱を感じる。 「――ぁが、ぐ……ぅはっ、ふっ、ひゅ……」 あなたを見上げようとして衝撃。 一瞬のフラッシュ。 いきがくるしい。 かおがあがらない。 みえない。 徐々に抜けていく弱弱しい力で踏みしめるあなたの足に触れようと手を伸ばそうとした。 (-500) 2021/04/25(Sun) 22:46:41 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ「苦しいですか? 苦しいでしょうねえ! 」青年は無表情で足を下ろす。 何度も、メサの喉を踏み躙る。 零れるうめき声も、苦しそうな顔も。 どれもが青年を止める材料にならない。 「これが、アンタの望んだ罰なんでしょう。 アンタの瞳が訴えた、乞うたのはこれでしょう?」 嘲る声、伸ばされた手を見て目を細める。 踏みつけていた喉から足を離して今度は手を踏みつけた。 「なんですか、この手は」 首を手で絞めて貰えるはずはない。 その行為は、青年にとって愛だった。 青年はそうやって、大事な少女を殺したから。 (-525) 2021/04/25(Sun) 23:56:04 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ「ぉ……かひゅ――――」 何かを言おうとしても空気が切れる音がするだけ。 表情は歪んだまま変わらない。 冷えた地面を流れる血と涙が濡らして温かさを落とした。 けれど、あなたの足が伸ばした手を遮れば。 「ぅ、ごほっ!げほげほっ! ……そうよ。アタシ……のお願いよ。ご明察……」 やっと解放された喉に空気が飛びこんできて咳く。 ぼろぼろと雫を零しながら、ふっと笑った。 「何って……触りたいなぁって」 視線を少しだけ上げて答える。 あなたから触れてもらえないのならそうするしかないから。 まだ、足りない。 (-544) 2021/04/26(Mon) 0:20:34 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → アタシは メサ彼女の瞳に、僅かに青年の瞳が揺れる。 それに、彼女は気付かない──気付くはずが無い。 「僕は触られたくない! 僕は、そんな目で見られたくない……!」 幾度も彼女を足蹴にする。 喉を踏み潰すのを止めた。 地面に転がるメサを、何度も、何度も蹴る。 足に触れる柔らかい感触が気持ちが悪い。 こんなことをしている事実が、気持ちが悪い。 「そんなに死にたいなら殺してやる。 死に損ないなんでしょう、アンタ! 僕が殺してやるよ、どうしようもないアンタを終わらせてやる」 (-571) 2021/04/26(Mon) 1:58:51 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ今の彼女にはまだ……まだ彼女の見たかったシトゥラが映っている。 現実と著しく乖離していく理想は確実に彼女の精神を蝕んでいった。 「シトゥラ……シトゥラ……!」 怒鳴り声と全身を打つ暴力が頭の中にガンガンと響く。 縋るように名前を呼ぶ。 何度も何度も。 詰まってえずいてみっともなく呼び続ける。 正と負を行き来する感情が波のように歪な歌を奏でる。 まるで睦言を交わしているようにはしたないる姿を晒している。 再び触れようとした手はもうぴくりとも動かせない有様だ。 けれど握る武器も触れる相手も居ないのならただあなたの慈悲を刻んだ記念碑なんだ。 ↓ (-781) 2021/04/26(Mon) 18:31:02 |
【秘】 アタシは メサ → ■■■■ シトゥラ「ごめん。ごめん。ごめん……アタシは……こんな最後までシトゥラの邪魔しかできない。 自分で望んだことなのに。 優しいシトゥラはこんなアタシをまだ見てくれるのに。 シトゥラに笑って欲しいのに。 シトゥラに幸せになって欲しいのに。 アタシがもっとはやく、消えてれば。居なければ。ちゃと死んでいたら……」 ただ嬉しくて。 それなのに己の言葉が行動が全てあなたを苦しめてしまっている気がする。 泣いているあなたが見える。 ーー例えそれが幻なのだとしてもーー 新たに広がるのは罪悪感。 今更、自分のしてきた言動が背を貫く。 あなたの前ではバカで不器用でも良い子で居たかったのに。 幻滅されちゃう……なんて。最初から滅するものも無いんだった。 あまりに救いようの無い自分がなんだか滑稽だったから。 「アタシ……バカだからさ。 ホント、 ありがと 」いつもの調子で。 (-783) 2021/04/26(Mon) 18:37:58 |
メサは、笑った。ニッコリ。 (t8) 2021/04/26(Mon) 18:38:42 |
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