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【墓】 神谷 恵太神谷 恵太は、一般人だ。 異能抑制剤がなければ『傍迷惑な』一般人だが、今はそうではない。なんの異能も使えないがまともに話せるし考えもできる。普通の人間。 下手をすればつかの間の、上手くやればこの先も続く、平穏な時間を噛み締めながら。 この日も勉強の合間に人探しを── とか考えていたのに。 なんだか今日もどこかでトラブルが起こっているらしい。 誰かが溺れた?だの。 人が消えた?だの。 空間に穴が開いた?だの。 例の薬のせいだろうか。噂にはすぐに尾ひれがつくし、正しいところは解らないけど、まだ騒動は続いているようだ。 ま、ぼくには関係ないけどね。 どうせできることなどないだろうし。 (+23) 2021/11/05(Fri) 9:57:25 |
【墓】 神谷 恵太「………………ええ…………」 ぼくには関係ないけどね。そう思ってた。 目の前になんかようわからん穴が開いているのを見つけてしまうまでは。 いやなんか…… 良くゲームとかでワープゲートがこんな感じのエフェクトで表示されてるけど、リアルで見ると…… こんなもんに余裕で体突っ込むやつらの気がしれない って思うな……。怖いでしょ。どう見たって。…………でもなあ。 ぼくの異能、変化したあとは転移能力がついてたんだよな。てことはコレと近かったりするのか……? 一度入ってみれば何かコツが掴めるかな。でも怖いな。 ゲートの前でうろうろ。一人チキンレース。 (+24) 2021/11/05(Fri) 13:59:34 |
【墓】 神谷 恵太>>55 鏡沼 「いえ、あの後柏倉先輩に、異能絡みで…… カウンセラー? 医者? の方を紹介してもらって。 普段喋りが下手なの、異能に頭取られてるからってのも 影響してるってんで色々してもらったんです。 それで今は割と喋れてる感じで」 つらつらっと言い放つ。 大丈夫。このストーリーだけは何度もさらった。 演技の経験なんてありはしないが、そこそこ自然に聞こえるだろう。何せ以前の喋りがアレだし、それに比べれば。 「……ぼくの異能、空間に作用する部分もあるらしく。 コレも空間に作用してるじゃないですか。 通ったらなんか……感覚的にピンとくるかな、って。 ちょっと思ったってだけですよ。 実際入ってないでしょ」 (+37) 2021/11/06(Sat) 0:38:52 |
【墓】 神谷 恵太>>56 鑑沼 「同行……、いや、止めときます」 判断は早かった。 歪んだ空間から離れ、息をひとつ吐く。 「ひとりなら兎も角。 先輩まで巻き込んで何かあったら、 ぼくが他の先輩方に殺されますよ。 先輩の異能がどんなもんか知りませんけど、 空間系の異能じゃないなら、下手したら 戻ってこれなくなるかもしれませんし」 そして先輩にこの話をした以上、自分が帰ってこなかったら先輩は何かしらアクションを起こすだろう。 二次被害を増やす訳にもいかない。 となれば必然、選択はこうなる。 「むしろ先輩こそ、意外ですけど。 ここは止める場面じゃないのかなって」 (+47) 2021/11/06(Sat) 18:44:16 |
【墓】 神谷 恵太>>59 鏡沼 「……増殖、バグ……?」 あれは小説だったか、漫画だったか。 たぶん最近のやつじゃない、SFものだったと思う。 何人もの自分に分かれた後、『自分たち』の間でいさかいが起こり、殺し合いにまで発展する話。 そうだ、あの話でいさかいが起こった理由は── 「あの、鏡沼先輩。 先輩は、『どれが本物か』って分かるんですか? 記憶とか経験は、どうなって……?」 そもそも。 目の前にいる鏡沼先輩は、本当に鏡沼先輩なのだろうか。 自分は今、誰としゃべっている……? 一歩、後ろに下がる。 人は理解できないものを見ると、思ってしまうのだ。 『気持ち悪い』と。 それは神谷とて例外ではない。 (+50) 2021/11/06(Sat) 20:23:16 |
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