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【人】 春分初候 雀始巣麗らかな陽気は、あの方にどこか似ている。 穏やかで長閑な、春。 それはわたしにはとてもあたたかくて、 すこし、まぶしい。* (157) 2022/01/17(Mon) 0:11:35 |
【人】 春分初候 雀始巣[ 春分初候、雀始巣。 かような肩書きを背負わされて久しいが、 “蛍”として公に事をなすことは少ない。 一応、一応いくらか手伝うことはあるけれど いかんせんわたしの「能力」は勝手が悪い。 有り体に言えば、向いてない、のだと思う。 ゆえ、“蛍”としてのわたしよりも 『陽だまり』を手伝う無口な給仕―― その姿の方が、きっと広く知られているのだろう。 『陽だまり』営業日の多くにおいて インテリアの顔をして置かれているランタンが 実はフロアを動き回る蛍の灯であることは 知る人ぞ知る(特別隠してはいない)秘密。 ネモフィラを思わせる青紫。 そう表すれば春めいて見えるかもしれないが、 ともすれば、不釣り合いな冬の色。 見るものの記憶には、残りやすいのかもしれない。 ] (158) 2022/01/17(Mon) 0:18:17 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 或る昼下がり、春分域 [ ぱたりと本を閉じた。 休みには外に出て、春分域の様子を眺めながら 訳もなくのんびり過ごすことが多い。 今日のお供は、持ち出してきた料理の本。 メニューの考案なら力になれるだろうかと―― 思えども、あまり成果は芳しくないのが常。 ] …… ぁ、 [ 一段落して、息をつき そろそろ戻ろうかと荷物をまとめるうち ふ、と 視界の端に違和が映った。 公園の生け垣の外、歩道を往く人々 ―― その上、住宅のベランダから 置かれていた鉢植えが今にも落ちて、 ] ―― っ、 (159) 2022/01/17(Mon) 0:18:26 |
【人】 春分初候 雀始巣[ がしゃん、と割れる音。 通り過ぎた直後に落ちた残骸を目にして 青ざめた目と目が合った。 慌てて、頭を下げて、 傍らに置いてあったランタンを引っ掴んで その場を後にする。 正体を隠す気なんてないけど ただ、言葉を交わしたくなかった。 身体を動かすには厳しい目眩も 構っているような暇などなく、 ただ、 いくら血縁があるとはいえ 勝手な都合で送り込まれた他人にすぎぬわたしにも とても、とても良くしてくれるのだから 春分さまは本当にお優しいひとだ。 だから、 ] (160) 2022/01/17(Mon) 0:18:31 |
【人】 春分初候 雀始巣[ 自分の格好は、店にいる時とそう変わらない。 エプロンもヘッドドレスもないだけで シンプルな暗色のロングワンピース。 どう見ても従者というやつである。 ] 会合が終われば自由に過ごせますし 春分さまなら、 お会いしたい方の一人や二人や三人は いらっしゃることでしょう せっかくの機会、 お邪魔しないようにいたしますので どうぞお楽しみください。 もし何かありましたら いつでもお呼びいただければ、 …… すぐに参りますので。 [ そう、口にして ひとつ頭を下げて 他の灯守りや蛍の方々にご挨拶するのであれば 付き従うなり離れて時間を潰すなりいたします。 遠慮なくやってください。お願いします ] (170) 2022/01/17(Mon) 0:57:28 |
【人】 春分初候 雀始巣[ かくして訪れた会場は 既に多くの人が揃いつつあるようであった。 ――とはいえ。 ] 春分初候、雀始巣―― “雀”で構いません、が 呼び方は、どうぞお好きなように [ 初対面であるなら。 その口上は、今も、過去も、誰に対しても いつ何処であれど、変わらない。 **] (171) 2022/01/17(Mon) 0:57:30 |
春分初候 雀始巣は、メモを貼った。 (a43) 2022/01/17(Mon) 0:58:42 |
【独】 春分初候 雀始巣/* 春分さま……本日もお麗しゅう………… 遅ればせながらよろしくお願い致します。 素敵な世界の片隅にちょこりとお邪魔する蛍です (-105) 2022/01/17(Mon) 22:45:00 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 幕間 [ わたしがそうであるように、 わたしが生まれ育った実家は、春とは少し遠い色。 わたしが生まれる前の過去など わたしは知らないし、詮索する気もないけれど そんな家系からしてみれば、 あの方が異端にあたるのであろうということは それはもう容易に想像できる。 ゆえに、監視する者を必要とした。 そうして選ばれたのが ―― ――… それは本当に真実だろうか? わたしはかの人のように素晴らしい存在ではない、 だから、きっとこの推論は、自分なんかとあの方を 同列に扱ってしまうようで、失礼にあたるのだけど 本当は、厄介払いだったのではないか? ] (342) 2022/01/17(Mon) 23:07:19 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 現在、会場にて [ よろしくお願い致します、と>>77 中央の職員に挨拶をされれば、無言のまま一礼を。 この蛍の言葉数が少ないのは 初対面でなければおそらく既知のことだろう。 軽いやりとりに労いの言葉>>329 われらが春分さまはやはりお優しい…… 思えども表情には出しませんよ? ええ。 ] そうですね、これから会合も控えておりますし ご馳走を楽しむのはあとの方が―― なるほど あたたまりそうで、いいですね わたしもそれをいただきます。 [ 勧めていただくままに同じものをいただき ほっと一息。生姜のぽかぽかする風味に加えて きのこの味わいがやさしくて、 おいしい、と知らず言葉がこぼれるでしょう ] (346) 2022/01/17(Mon) 23:11:25 |
春分初候 雀始巣は、メモを貼った。 (a71) 2022/01/17(Mon) 23:13:24 |
【人】 春分初候 雀始巣[ こうして会合へと足を運ぶのは初めてではない。 なんだかんだといって、 春分さまはこういう時、よくわたしを共にする。 ( ……気遣いなのかもしれないと、 自惚れにも似た推測を浮かべることがある ) 主を通した顔見知りはきっと少なくなく、 顔を合わせれば挨拶をすることはあっただろう。 今もきっと、同じように。 さて、たとえば今みたいに、 付き従うことをやめて一人になった瞬間は あたたかい紅茶でも手に、 庭を眺めて風景の一部となるに限るのだけれど―― ] (514) 2022/01/18(Tue) 23:08:11 |
春分初候 雀始巣は、メモを貼った。 (a97) 2022/01/18(Tue) 23:10:08 |
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