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【赤】 風紀委員 普川 尚久「おや、随分ロマンティックな手紙を頂けるんですね」 勿論、そんな手紙が来ても当然の様にすっぽかすが。 「作品に対しても他人事感が凄い。何で実行犯に若井後輩が選ばれたか、ここで会話する度に“適性”ってやつを思い知らされてヒシヒシしますね。良い事ですけど」 「別に俺も毎回何本も持ってはないですよ。保険用の分を渡して補給しているだけです。サンプルが増えるに越した事はないでしょうから、機会を減らすの勿体ないでしょうし」 「風紀委員なので持ち物検査される心配もないですしね?」 最も“持ち物検査”程度なんとでもできるだろうが。 万が一出来なくても、どうせ後で許可が出る。生徒会と風紀委員が両方揃って関わっているのは、共犯者の2人は知っているだろうし、本当に些細なことだ。 (*9) 2021/11/03(Wed) 23:19:40 |
【赤】 風紀委員 普川 尚久「ただ……フリー薬はパスですかね…… 守屋一人の対処で酷い目に遭ったので、せめて「誰が」「誰に渡した」くらいは把握しとかないと地獄になりますよこれ」 学園に大規模な被害が、というタイプではなかったが、彼女の異能へ与えた影響はどう考えても厄介な類だ。自分が渡すのを担当してなければ、話を聞けない限り絶対知れないままだっただろう。 (*10) 2021/11/03(Wed) 23:21:35 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親「本当ですよ。帰って来て即“揃って”すっぽかしていくの、どうかと思いますよ。 2人揃って同じ事いうから 余計に「はい?俺に喧嘩売ってます?」ってなったくらいです」全く気付いてない、と言うほどではない。違和感はある。 ただ、貴方が彼の事を──できなくなっているとまだ認識できていない。だからこんな返しになる。 「まあ反省文なり……と言いたい所ですが、“アレ”が関わってるんで免除されるんですねぇ。何時もなら嫌がらせに死ぬ程書かせて再提出させたんですけど」 「……こんな早く飲まれるのも、効果も想定外ですよ、ほんと」 最後の呟きは凄く小さく。守屋本人からも聞いてるかもしれないが、彼女に薬を渡したのもこの男だ。 (-265) 2021/11/03(Wed) 23:28:03 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久保健室を訪ねるなら。 あなたには、確かに鏡沼がベッドに寝ているとわかるだろう。 顔色は多少悪く感じるが、スマホでメッセージをやり取りしてる 様子を見るに、絶対安静の重症でもなさそうだ。 つまり、事情聴取をしても問題無い。 (-275) 2021/11/03(Wed) 23:51:45 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「あー、それはすみませんね。 鏡沼でしょう? 僕もあいつも、まあ無理をしたから。 さっさと休みたかったのは仕方がなくないですか?」 同じ事言ってたか。 もう少し周りの反応を待ってから動けばよかったな、と少しだけ後悔をした。 「ああ、免除なんですか。 それは助かりますね。何せ3日も学校を休んでしまって」 1日はサボり、残る2日は保健室だ。 そろそろ親辺りに連絡をされては面倒だと思っていた頃だった。 「やっぱり先輩ですね。あの薬、守屋先輩に渡したの。 僕も貰ったクチだから文句は言えませんけど」 「守屋先輩の飲みかけの薬、僕また飲んでしまったので。 その結果についてのレポートも欲しければ追加しましょうか?」 薬が誰から渡ったか、同じ小瓶を見て推測した程度だ。 ついでとばかりにオーバードーズを伝えておいた。 多分なかなかいないと思う。人道的にも流石に治験できたものではない。 (-278) 2021/11/04(Thu) 0:03:07 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朝日元親「そりゃそうですけど寝てる女の先輩放っていくのもね? 守屋に放り投げてさっさと寝に行きましたってチクっとこ」 「薬による物なら普通に免除出ますね残念ですが」 残念ですが。零れる本音。 だって課題の山を渡した時の反応は助かる。 ないのは非常に残念。 「そうですよ。欲しいと望まれたもんで。随分朝日後輩が 『自分というものを蔑ろにしてないか』心配されてましたね。 “寄り添って同じ立場になりたいから”とまで言われれば、 渡さない訳にもいかないでしょう?ご存じかも知れませんが」 薬を渡した際、守屋がなんて言っていたかを伝える。 隠して欲しいとも言われなかったし、内容的に伝えていてもおかしくない。そう考えた。 朝日だけじゃなく、自分も『蔑ろにしてないか心配』に入っていた事だけは伏せて。 「は?さらに追加で飲んだんです?馬鹿ですか?」 思わずサラリと罵倒が口を吐いて出てしまった。いや助かるのはそうなのだが、両方強化作用だろうことは、二人の暴走で見て取れたので思わず呆れるように言った。 「でもまあ助かるのはそうですね。件のあらましは鏡沼なり守屋なりから聞くんで、朝日後輩にはその話の方が聞きたいですね。“こちら”側としても」 (-348) 2021/11/04(Thu) 3:41:50 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創「はあい風紀委員です。 事情聴取…… いや、疲れたからちょいと……後で……」 守屋女史を乱雑に投げる訳にはさすがに行かなかったが、筋肉マッチョでもないので普通に疲れはする。先生に経緯の説明などはもう他の2人任せだ。知らないので仕方ない。 「で、随分顔色悪いですね、異能の使い過ぎか何かですか? 聞きたい事は山々なんですけど、本当に調子が悪いなら鬼ですが後でにはします。どうします?」 なお、主に聞きたい事としては、「事件のあらまし」と「消えた後何があったか」と、どうにも不自然に見えた「朝日との関係」の3点だ。 あらましは経緯自体は知っているので、二人が消えた守屋に具体的にどんな異能アプローチで干渉したか、等を聞きたい。 (-352) 2021/11/04(Thu) 3:54:57 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「はぁい、同じく風紀委員の鏡沼創くんでやがりますよ〜。 悪りぃですねぇ、全部丸投げしちまって」 そう、いっそ態とらしいくらいにいつも通りの声色で答える。 「察しが良くて助かっちまいます。 ま、そんなトコでやがりますよ。 ……そうですねぇ。もうちょい後のタイミングで 他の二人と別の場所で、の方が有難てぇですね。 ちょいと確かめてぇ事もありやがるんで。 具体的には、守屋先輩が起きた後。 その方が、より正確に報告も出来やがりますんで」 /* 鏡沼はこう言っておりますが、時間軸と場所だけずらしていただいて 今からお続けいただいて大丈夫ですわよ! PLは起きておりますので (-356) 2021/11/04(Thu) 4:11:21 |
【人】 風紀委員 普川 尚久>>+45 >>64 >>保健室 守屋 鏡沼 「おやぁ、随分とご迷惑をお掛けなさった姫のお目覚めで?」 常に保健室に居られるほど余裕がある訳ではない。 ただ丁度出てから戻った際に、声が聞こえて顔を出す。 「まあ聞きだしたい事は山程ありますけど。 何か込み入ってるみたいですし俺も多忙なんでぇ。 後でまとめて聞かせて貰う事にしますかね」 どうにも話が中々個人的な案件をしているようなのは察したので、それだけ顔出しがてら伝えて、引き留められない限りは再び外に出ていこうとするだろう。 「あ。そうだ。放送室がハチャメチャなのも 全部俺が直したので感謝して下さいよ?」 しっかりその辺りは恩を売っておきつつ。 (65) 2021/11/04(Thu) 4:34:08 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創「風紀委員の鏡沼くんならご協力してくれますよね? ふむ。まあ今すぐ聞かないと死ぬ案件でもないですしそれは構いませんよ。知れる情報が増えるに越した事もないので。 俺も少し朝日後輩と会話したら出ていくつもりです。 ずっとここで待ってるほど、風紀委員も暇じゃないのはご存じでしょう?」 要するに、自分は一度出るので、守屋が起きて貴方の会話が色々と落ち着いた後に何処かで話すのは問題ないと伝えている。 場所は風紀委員室ならいつでも人払いも容易な為、時間ができたらそこにでも来て欲しいと伝えるだろう。 /* 了解しましたわ!とりあえず時系列ですが今朝日くんとも秘話している為、 (朝日くんと会話)(前後は任意)&この秘話を鏡沼くんとする → 普川が一度外出して、守屋が起きて暫く後に様子見で声だけ掛けとく(今白チャ) → 特に引き留めなどなければそのまままた出ていくので、その後の風紀室辺りの設定の時空で鏡沼くんと会話(今から秘話でやる) が無難でしょうか? 守屋ちゃんと鏡沼くんの会話で何か大きく変わったりすることがなければ、それでお願いしたいと思います! (-361) 2021/11/04(Thu) 4:43:09 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「ええ、勿論でやがりますよ。 僕もこのザマになっちまってますしねぇ。 猫の手も貸せねぇで申し訳ねぇです」 そう、風紀委員室への呼び出しも快く了承する。 呼び出された通りの時間に、あなたの元を鏡沼が訪れるだろう。 /* 時系列了解でございますことよ! 不束者ですが(?)よろしくお願い致しますわ (-364) 2021/11/04(Thu) 4:54:51 |
【人】 風紀委員 普川 尚久>>66 >>+46 鏡沼 守屋 「今から尋問してやっても俺は一向に構わないんですが?」 風紀委員のガチトーンである。 何がそんなおかしい?あ?と言いたげなのが顔にありありと出ている。この風紀委員、短気だ。 「まあいいです。朝日後輩から多少は聞きましたし、『風紀委員の鏡沼』後輩も後で話してくれるそうなのでそれで情報は十分です。 これに懲りたら傍迷惑な行動はもう少し謹んでいただけるとお馬鹿さんに振り回されずに助かりますよ」 そう告げて保健室を今度こそ後にした。 (68) 2021/11/04(Thu) 5:06:34 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創「『僕もこのザマ』ね。 血が反動か何かで噴き出たのは見ましたが。 ……まあ、纏めてあとで」 とだけ告げて。 場所は変わり風紀委員の管理する部屋。 人払いはしているし防音もばっちりだ。特殊な異能でなければそう誰かに聞かれもしないだろう。 「体調と顔色は少しはマシにはなりましたか?」 椅子に座るのを進めつつ、風紀委員にいる鏡沼ならお茶など好きに取れるだろうから淹れたりはしない。むしろ淹れろと言わんばかりだ。 「さて。じゃあまあ、お願いしますかね。説明を」 (-367) 2021/11/04(Thu) 5:10:34 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「ええ、お陰様で大分マシになりやがりましたよ」 そう答える鏡沼は、やはり普段に比べると顔色が良くない。 保健室に居た時よりは、幾分回復している様だが。 勝手知ったるといった様子で、あなたの分のお茶まで淹れた。 どうぞ、と勧めてから口を開いた。 「どっから説明したものか、ちと難しいですがね。 まず、僕の異能が何かって話からにしやがりましょうか。 ……普川先輩。僕は此処に“居る”か“居ない”か わかりやがります?」 ヒントならもう出しちまってますよ、と。 (-370) 2021/11/04(Thu) 5:20:20 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創「生憎ですが普川先輩は異能がその手のタイプじゃないんでどうにもうまく捉えにくいんですよね、感覚として」 とは言え、あの事件の時多少の話は聞いていた。 少しだけ知識はある、に近いだろうか。 淹れてもらったお茶には「どうも」と一言礼を告げる。元々嫌味ったらしい上に、温厚…よく言えば流されやすい風紀委員長の代わりに実質風紀委員を取り仕切ってるのがこの男だ。 外からの評価は良くないが、意外にも風紀内では比較的まともな印象を見せることは多い。後輩に対する当たりも普段と比べればかなり少なかった。お茶は淹れさせるが。 「普段なら、本体は別にいて今会話してる鏡沼後輩は分体みたいなもんと思ってたんですけどね。ただ、他者から認識されてるならそれは『居る』って事になってんじゃないんですか? ただ、先ほど『猫の手も貸せねぇ』って言ってたんで、本体がまんま乗り込んできてるのかとも考えましたが、どっちにしろそれでも『居る』になりますねぇ」 (-373) 2021/11/04(Thu) 5:38:35 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「……80点ってトコでやがりますかねぇ。 今の僕は、ちゃんと『本物』でやがるんで」 そう言って、あなたに淹れたお茶を指し示した。 「こうやって、茶を淹れてアンタに出せるのは『本物』の 僕だけでやがるんで」 鏡沼があなたにお茶を淹れるのは、いつもという訳ではない。 すんなり淹れるかと思えば、何だかんだで淹れなかったり 或いは、淹れたが自分だけ飲んでいたりもしていただろう。 「ただ『認識されてるから居る』ってのは、僕に関しちゃ 不正解でしかねぇんですよ。僕の異能は 『脳に干渉して“鏡沼創”という存在の認識を書き換える』 ってモンなんで。例えば──……」 言葉の途中で、鏡沼の姿が突然消えた。 あなたが、確かに消えたと理解する程度の間が空いた後で 背後から声が掛かる。 「──……こんな風に『認識出来ねぇ』って風に弄ってやる 事は、別に本体として“居た”って出来ちまうんですね。 あ、ワープ能力はねぇんで、普通に歩いて後ろに 回っちまっただけですよ。 で、『触られた』っていう風に認識を書き換えちまえば あたかも実体があるかの様に振舞えちまうんです」 (-376) 2021/11/04(Thu) 5:57:19 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久放課後。 女が目覚めて、しばらく経った後。 『無音の放送になっているとは思わなかったな』 『悪かったね』 『少しだけでも心配したかい?』 (-379) 2021/11/04(Thu) 6:18:31 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜通知音。 『無言のチャイムのみの校内放送』 『置かれてる薬瓶とペットボトルの跡』 『見続けてれば血が流れだすホラー』 『こんなん鏡沼や楢崎じゃなけりゃ、今の噂のご時世、 見かけりゃ完全に恐慌する生徒が出だしますよ』 『心配しない訳ないでしょう。人の仕事妨害ですか?』 恨み言が煮詰まったような文面が帰って来た。 ただ、心配に関してどこまでかの記載は無い。 (-398) 2021/11/04(Thu) 9:00:27 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創「わからん」 思わず頭の悪い本音が漏れた。 「いや何一つわからんという訳ではないですよ。 脳の認識をイジってオンオフにして消えた風に見せかける。 それも可能なクソ物騒に聞こえる異能なのは。 ただ『今は本体』って事は分体の時もあるんでしょ? あれ一時的に一部の人間の認識だけ書き換えてるって事? それか、ワープは出来ないってことはー…… 本体が来るまでの繋ぎとしてそうしてる感じなんですかね」 ふわふわとした認識しかできていない。 もとい深く考え過ぎると頭がショートしかねない。 自分は既に、もうその手の考え過ぎる異能で手一杯だから。 (-401) 2021/11/04(Thu) 9:22:58 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久返信。 『誰が貞子だよ』 『人を悪霊の類みたいに言わないでくれ』 『ただでさえ七不思議のいくつかに心当たりがあるのだから』 『なるほど』 『君には悪いが、その言葉は素直に嬉しい ありがとう 良い友人を持った』 素っ気ないものだとしても、本心が別にあったとしても、 贈る言葉として見繕ってくれたもの。 それが純粋に有り難かった。 (-402) 2021/11/04(Thu) 9:33:01 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「ええ、大正解でやがりますよ。クッソ物騒な異能です。 しかも、単純なON・OFFだけじゃなくて“鏡沼創”を どう認識させるかも自由でやがるんですよね。 鯱やらハムスターやらの僕が居ても、おかしかねぇんです」 「仰る通り、今朝みたいに一時凌ぎで使う事もありやがります。 けどまあ問題は、僕がこのクソ物騒な異能を 半分ほどしか 制御出来てねぇ って事でやがりまして。他人の脳に負担掛けねぇ様に、野放しにせざるを得ないんで 誰かが『居るかも』って思った所に僕が生えやがるんですよ。 ま、全部の情報は僕にフィードバックされやがるんで 記憶の齟齬とかはねぇですが」 「で、本題に戻しちまいましょうか。 このクッソ物騒な異能のせいで、僕のアイデンティティって 割とガッタガタでやがるんですね。 それを何とかしてぇなーって思ったのが、守屋先輩で やがった訳ですね」 「要するに この件の発端、元凶の元凶が僕 でやがります」 (-404) 2021/11/04(Thu) 9:59:09 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜『あの放送直後は紛れもなく貞子でしたよ』 『成仏して下さい』 『七不思議は今回みたいな異能事故と思いますけどね』 間。 何回か書き込みの形跡と、消し直した様な表示。 『薬との背後関係がバレないか心配しただけですよ』 と、言い訳なのか本当に本音だったのか。 普段の様子的にもいまいち曖昧な返事が返ってきた。 『結果的にそちらが心配していた後輩より 無茶苦茶な目に遭ったんですからそちらの為にも 反省しといた方がいいんじゃないですか』 『まあ薬の効用の結果が取れたのは嬉しいですが』 (-407) 2021/11/04(Thu) 10:12:47 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創口は閉じていた。 開いた口が塞がらない、という慣用句はこう言う時か。 そう妙に自己解説的なナレーションが流れる程には、考えれば考える程、眩暈がしそうな異能だった。 「……上には上がいるもんなんだなぁ、やっぱ」 思わず髪をくしゃりと掴むように抱えて呟きが零れた。 自分の異能も相当、で済むのだろうか。 面倒すぎる類だが、少なくとも制御不能ではない。何より、 「……どっちかというとそれ、」 「全部フィードバックされるのが問題じゃないですか? 脳と記憶の負担がかかるってレベルじゃないでしょ。 よくそれで発狂しないな、と一周回って感心しましたよ」 脳に負担を掛ける、の程度がわからない。 ただ、もしも、これが己の異能で選べたとしたら── 自分も“彼”も、目の前の彼と、同じ選択肢を取るだろう。 だからそれについて、何も言葉にはできなかった。 「まあそらヤンキーの鏡沼と風紀委員の鏡沼がいると、 アイデンティティって何?ってなりかねませんね。 まあ、守屋女史なら知ったらやりかねないのはわかりますよ。 俺でも今正直同情したレベルです。そらなるでしょうね。 ただ、それでなんで守屋が消える事件になったんです? 元凶の元凶は否定はしませんが、 まあそちらに関しては勝手に一人でやらかす方の問題ですので」 (-408) 2021/11/04(Thu) 10:23:48 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「生憎と生まれた時からコレなんで、普通の感覚の方が よくわかんねぇんですよね。 異能抑制剤飲んでる時の、いやに静かで落ち着ける感覚が ソレかなーって程度でやがりまして」 鏡沼創が、ある種神がかり的な処理能力を持ってるのは確かだ。 異能の一部なのか、必要だから開花した才なのかは不明だが。 「ヤンキーも風紀委員も生徒会役員も居やがりますねぇ。 なんで、最低限のアイデンティティは作ってんですが」 常に浮かべられた微笑みも、態とらしい口調もその産物だ。 「コレは、あんま守屋先輩には聞かせらんねぇ話なんですが 守屋先輩には僕を救いてぇって気持ちがあって、 僕にはアイデンティティがねぇんですよ。 つまり『守屋先輩が救える“鏡沼創”』が出来ちまった訳で」 「僕も詳細は聞いてねぇですが、守屋先輩の異能は 認識阻害系でやがるんですね。 で、守屋先輩の異能で僕を『誰にも認識できない世界』に 手加減なしの全力で吹っ飛ばそうとしちまったんですよ。 誰にも影響されねぇ世界に置いちまえば、僕でも アイデンティティが確立出来るんじゃねぇかって理屈で やがりますね。二人で其処へ行って、互いの認識も ぶった切っちまおうって。 ま、その前に守屋先輩が一人で飛んじまったんですが」 (-411) 2021/11/04(Thu) 10:49:31 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『黙殺されてるようなものだろうに何を今更』 端的にそれだけを。 所詮、私たちは子供なのだ。大人に保護されている、な。 『そうなのかな? 自分のことで精一杯で、分からなくてね』 そんな余裕はなかったよ。まぁ、だけど……。 『君が言うなら、そうなのか』 『ああ、薬の効果だが 折角のテスターだ、簡単にまとめてみたよ』 書類データが送られてくる。 体感と私見をふんだんに盛り込まれた感想が綴られていて。 気分の悪いものだったと何行にも渡って訴えてくる。 それらを除けば、 異能の本質は変質することもなく、 延長線上でしかなかったこと。 出力は大幅に上がったがその内訳は、 リミッターを超えての作用によるところだろうということ。 興奮状態、負荷の過処理、 それら副作用によって、心身の摩耗が著しいこと。 そういった旨の内容であった。 『最後に一つ』 『私の二の舞にはなるなよ?』 『何のためのテスターかわからんぞ』 (-412) 2021/11/04(Thu) 10:55:23 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創「途中からの才能開花じゃなくてよかったですね本当に 下手に“普通”をしててからそうじゃなくなるほうが、 余程ヤバい事になってたでしょうから、生まれつきで」 ──そもそも耐えられない人間は、もう死んでいるのでは? 鏡沼に適性があったからこそこの異能でも生きてるが、 生まれつきでも精神が強い場合じゃなければ? ……考えれば考える程、深みに嵌りそうでやめた。 「まあへらへらしていまいちよくわからない不躾な奴。 という認識はあるからそれが作ったアイデンティティです?」 しかも増えたと、“救えた”のが。……」 「一つ思ったんですが、アイデンティティがないって事は『本体』って言ってもどの君も結局は全部君なんですよね?逆に言えば、救える鏡沼後輩が生まれたなら、結果的に救った事になったりした──的にはならないんです?」 あー…、と声が漏れた。なるほど、突然薬を飲みだしたのも、突然一人ぶっ飛んだのも。このややこしい異能と動機を聞けばやっと理解ができた。 「一人で飛んでってのが薬の効果で暴走したみたいなあれ? ……とは言えお前ら一旦消えてたじゃないですか。 そこで何とか試せて……ああ、でも朝日後輩もいましたか。 まあなら、3人では“朝日の認識する鏡沼”、が、────」 続きは紡がれなかった。 あの時、片方が言えばわざわざ言う必要がない言葉を“どっちも”が戻ってきた際にかけて来た。つまるところ、それは。 (-416) 2021/11/04(Thu) 11:16:13 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜『逆に言えば黙殺しかされないんですよ』 『結局、後始末は俺が殆どやってるんですからね』 正直、学園側の対応は余りにも現場任せすぎて、報酬程度じゃやってられないと言う思いは強い。最もこれは己が風紀委員であるから、も大きいので何も言えないのだが。 ただ、自分と“彼”に回って来なければ別の生徒に回っていただけなので、やはり大人はクソだと思ってるのが本音である。さすがに書きはしないが。 『報告感謝します。 そちらの系統の異能者は少ないので良いサンプルになったかと』 データを目に通して精査をしてから、純粋に読みやすく助かる書面だったのでそう返した。最も短文過ぎて全く伝わらない気はするが。 『少なくとも誰かの為に飲む、はしませんからご安心を』 『自分で自分異能のの実験の為にしますから』 ・・・。 打つか打つまいか悩んだ末に、文面を送る。 『今回の鏡沼に干渉しようとしたことは』 『貴方が2年からキャラ変更したのと何か関わりでも?』 (-418) 2021/11/04(Thu) 11:25:42 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『珍しさだけでAクラスでの入学をしたようなものだ 役に立ったのなら良かったよ』 文面だけでは、皮肉なのか本心なのか分からない。 『その時は一報くらいくれよ』 『じゃないとメリーさんになってるかもしれん』 向こうはどんな顔で見ているのだろうかと想像しながら、 ふざけた調子で会話を終わろうとして。 遅れてきた文面。 ────…………。 かたかたと何度か書いて消してを繰り返し。 『まずは訂正』 『鏡沼クンの影響もあるが、それだけではない』 それから。 『これでも頑張って取り繕ってるんだ』 『あんまり強く言わないでくれると嬉しいな』 『急に怖くなるだろう』 (-419) 2021/11/04(Thu) 11:47:13 |
【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久「朝日程じゃねぇですが、普川先輩もかなり察しが良くて 助かっちまいます。 現状に関しては、概ね想像通りでやがりますよ。 朝日はもう、僕を認識出来なくなっちまいました 」それを、世間話の様なトーンで微笑んだまま話す鏡沼は あなたの望む『何が起きたか説明してくれる“鏡沼創”』だ。 「別に、試そうとしたからこうなったってワケじゃねぇですが。 さっき言ったでしょう? 相手の脳に負担掛けるって。 負担掛けてぶっ壊したって、僕の異能は一点特化なんで 『“鏡沼創”が認識出来なくなる』だけでやがりますが。 守屋先輩に繋がる為に、僕は異能制御アクセも外して 全力で異能使ってる状態で引き込まれちまったんです。 守屋先輩の異能のお陰で、外にゃ漏れませんでしたが 中の二人が無事じゃ済まねぇですよね? 流石の僕も、あんな何もねぇ空間で誰にも認識して もらえねぇ状態になっちまうと、狂死しかねねぇんで 完全に二人との接続を切る訳にもいかなくてですね」 少し考えてから、言葉を続ける。 「……もし切っちまってたら、僕だけ帰還不能にも なってやがりましたかね? 兎に角、その状況になった時に、守屋先輩は既に意識が 無い状態でやがったんですね。で、朝日が言うんですよ。 自分一人の認識で事足りるなら、異能抑制剤が利くか 試してる間、守屋先輩との接続を切ってくれと。 僕は、正直二人ともぶっ壊しちまったかと思ってたんですが 朝日の提案のお陰か、守屋先輩の方は問題なかったみてぇです」 (-420) 2021/11/04(Thu) 11:51:03 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「自分で運べるんなら運びましたって。 無理だと思ったからしなかった。それだけです」 「残念がらないでくださいよ。 そもそもその免除がなければ先輩の立場も危ういのでは?」 短に嘆息する。 怪しげな薬を配り歩いているのは果たして学校の風紀を守っていることになるのだろうか。 「………。 本当にバカだなあの人は。 僕が僕をどう扱おうが僕の勝手だろうに。 いえ、ありがとうございます。それだけ聞ければ充分です」 大して恭しくもない礼をする。 つい漏らしてしまった小声は聞こえていない方が有難い。 「馬鹿じゃないかどうかって聞かれたら馬鹿だろうと思いますよ、自分でも。 でもあの時はああするしかないと思ってたんです。 カッとなると我を忘れがちで。多分、そっちが本当の僕ですよ」 さて、どこから説明しますかね。 取り敢えずどう体調が悪いかから聞き取りしますか? そんなことを、僕は普川先輩に尋ねる。 (-423) 2021/11/04(Thu) 12:52:42 |
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