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【人】 灯守り 白露[は、と息をのんだ まさか、あんなに小さな、溢れた様な声が、伝わったというのか>>0:476 …いえ、いいえ、そう、あの人はそういう人だった どんなに小さなわたしの声も、決して逃すことはなかった] ……ぁ、 お、ひさ、し…… [霜降と名を冠する者でありながら、その笑みはどこか 陽だまり の様に感じるのは、なぜなのだろうかきっと、かつて共に過ごし、常に真横で見続けたからなのか 海の底にいたわたしを、引き揚げてくれたからなのか 久しぶり、と言おうとしてそれほど久しくはないことに気づく 仕方ないでしょう、かつては、本当に毎日顔を合わせていたのだから] …… 元気、です 緊張は……とても [ああ、それでもやっぱり 霜降様と話していると、いつもよりは -他人と比べれば全くではあるけれど- 言葉がきちんと出てくる長く共に過ごした時間は、それだけわたしと”お姉ちゃん”を深く繋いでくれた様に思っていた] (47) 2022/01/19(Wed) 13:53:07 |
【人】 灯守り 白露[かつて、霜降域でわたしは暮らしていた わたしが捨てられたのは、お部屋からは遠く離れた霜降域の北 もう要らないのだと、お人形は … 雨のひどい夜だったと思う、 レースやフリルで飾り立てられたパラソルではなく、真っ黒で飾り気のない傘をさしたあの人は、ここならば人が通らないだろうと言いながらわたしを適当な岩の上に座らせた 雨を吸った 真っ赤 なスカートは、すっかりボリュームを失ってただ足枷のように重くなって濡れたフリルブラウスは、体温を確実に奪っていった あの人の言う通り、ずっとお人形でいたら、きっとまた見てくれると思っていたのに] (48) 2022/01/19(Wed) 13:53:55 |
【人】 灯守り 白露[雨の中、水を吸った人形が頭を垂れる様に、わたしは水溜りの中へ飛び込んだ 滲んだ視界は、雨のせいだということにして、そっと目を閉じて ] (49) 2022/01/19(Wed) 13:54:21 |
【人】 灯守り 白露[次に目を覚ましたのは、ふかふかのベッド……いいえ、彼の言葉に合わせるのなら、布団、かな ゆっくりと目蓋を開けた場所は、見覚えのないあたたかな布団の中だった わたしが目を覚ましたことに気づいたのは、一体誰だったのか あの時わたしは気が動転していて -そうは見えなかったかもしれないけど- 記憶が定かではなかったのだ ただ、これだけははっきりと覚えていた 心配そうな目を向ける人々へ、 わたしは、綺麗に微笑んでみせた お人形ができる、唯一のことだったから] (50) 2022/01/19(Wed) 13:56:00 |
【赤】 灯守り 白露[あの時きっと、わたしはまた”捨てられる”ことが怖かったのだろうと思う 可愛く、綺麗に、欲しいと思わせる様な顔をしなければ お人形に価値はないのだから だから、ほんの一瞬動揺を滲ませたことも 浮かべた笑顔が歪だったことも わたしは、知らなかった] (*3) 2022/01/19(Wed) 13:56:28 |
【人】 灯守り 白露[霜降域では、色々なことを教えてもらった 文字が読めないわたしに文字を教えてくれたし、言葉だってほんの少ししか知らなかったことを知った 温かいご飯も、着たことのなかった着物も、椅子の座り方だって、全部、ぜんぶ 出来ないことを知られるたびに、わたしは捨てられることを恐れて、何度だって謝ったし何度だってお人形に戻ろうとした けれどそれを許して、許されなかったことも、霜降域の日々で知った 霜降域では、わたしとわたしを拾ってくれた人の他にも、人がいて 特にわたしはよく相手をしてくれた葵——…今の、霜降様に懐いていた 何をするにもついて回ったり、着物の色を真似してみたり、本で読んだ姉妹に憧れて、お姉ちゃんと呼んでみたり…] (51) 2022/01/19(Wed) 13:56:55 |
灯守り 白露は、メモを貼った。 (a11) 2022/01/19(Wed) 14:11:13 |
【独】 灯守り 白露/* めちゃどうでもいいんだけど、霜降の漢字、そうこうで変換できなくて(なんで?)毎回しもふりって打ってるししおりもしもふりって読んじゃってる しもふりおねえちゃん…… (-15) 2022/01/19(Wed) 14:13:23 |
【独】 灯守り 白露/* 遥か昔はこんなロル30分で書けるぜ!!てイキってたのに(イキり)今はもう3時間かかってしまった………えーん………夜中中に落とせなかった…… (-16) 2022/01/19(Wed) 14:15:05 |
【人】 灯守り 白露[話はひと段落ついただろうか、それとも話の途中だっただろうか 会合を始めると知らせる案内が聞こえれば、わたしはそうっと微笑んで一歩後退さった 距離をとった?いいえ、移動するためにだよ、そういうことにしておいてね] …… 行こう? [案内される別室をチラリと見て、掛けた声は霜降様へだったか、それとも近くに座る大寒様へだったか?まあ、どちらでも くるりとドアの方へ向かえば、外套がゆったりと揺れた もうすっかり洋装ばかりを着る様になった自分は、未だに揺れる長い袖の感覚を忘れられずにいるのだけれど] (177) 2022/01/20(Thu) 14:52:32 |
【人】 灯守り 白露—会合— [会合は初めての参加だった もっと堅苦しいものを想像していたけれど、意外にも賑やかに -あくまでも彼女にとっては- 進んだ来たる立春に向けての各域の祝いや、それぞれの報告などを真面目な顔で聞きつつ] (円卓って……ドーナツみたい) […などと思考を飛ばしていた 決してお腹が減っていたわけじゃない、決して、 多分 それにしても、 ふわふわの髪 の……なんと言ったっけ?-順番的に小満の灯守りの人だとあたりをつけた- あの人は、横に座る蛍がずいぶんと凄い人>>21だとひとりでに感心した] (わたしもセキレイ連れてくれば良かったかなあ) [そのセキレイはと言えば、先代白露の頃、一度共に会合に出たこともあったらしいが、 あんなもの、二度と行きませんわ!と一蹴していた 何があったかはわたしは知らないけれど、まあ誘っても来ないだろうとわかっていたので諦め、閑話休題] (178) 2022/01/20(Thu) 14:52:54 |
【人】 灯守り 白露[そういえば、わたしの隣に座る処暑様はさておき、反対側の隣、秋分の席は空席で さらにその奥…寒露の席も空席だった お陰で若干の距離はあれど、霜降様が隣にいる形に …なんとなく、丸まりかけた背を正しておいた 別に、飽きてきたわけじゃないよ、ちがうからね!] (179) 2022/01/20(Thu) 14:53:38 |
(a34) 2022/01/20(Thu) 14:55:46 |
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