【鳴】 杓谷 薫甘い声が耳に届いて心地よい。 でも、夢中になりすぎないようにしないといけない。外から聞こえる物音が、私たちを窮地に陥らせるかもしれないからだ。 勿論、その窮地すら興奮のスパイスになるのは否定できないけれどね。 激しく責め立てると程なくして華蓮さんの体が震え、ぷしっと潮吹きに至った。 顔に潮がかかってしまうけどこんなの拭いたら良い。むしろその潮を口にして飲んでしまうようにじゅるじゅるっと音を立てて吸い込んだ。 ぷはっと唇を離すと舌先でペロリと舐める。 袖口でぐいと顔を拭いて、体を起こすとトイレのタンクに背を預けさせ押し付けるようにしてキスをした。 ぐい、とわたしもシャツを捲って上半身を露わにして、胸の先同士をムニムニと合わせる。 そうしながら今達したばかりの蜜壺をまた指先で緩やかに解していた。 「ん、ふ…っ!?」 さっきはお腹側の比較的浅い位置を攻め立てたから、今度は奥までほぐすように指を埋めていく。 けれどそうしてキスを繰り返しながら甘やかに準備していたら、ギィ、と扉の空いた音がしたので息を詰めた。 動きを止めてしまう。 どうやら利用者が現れたようだ。近くの個室に入ったらしく、使用中の音を消す流水音が先に流れてくる。 びっくりしてドキドキしているけれど…。 (=27) 2023/06/22(Thu) 7:06:15 |
【鳴】 杓谷 薫唇を唇で塞ぎながら、ゆっくりと指を引き抜いて。 熱を蜜壺にあてがい、唇が外れないように華蓮さんの後頭部を逃すまいと片手で抱えながら、一気に華蓮さんの奥まで熱を捩じ込んだ。** (=28) 2023/06/22(Thu) 7:06:32 |
【鳴】 杓谷 薫外の気配はまだあるけれど、こちらに気づかれた様子はまだない。 それでも物音を立てないように、声も吐息も殺しての繋がりはひどく興奮に拍車をかける。 トイレに乗っているからあまり激しいとギシギシカタカタと音を立ててしまうだろうし、だから誘うような腰の動きにも華蓮さんの胸の先をキュッとつまむ事で牽制した。 胸の先同士で触れ合うのも淡い興奮があったけれど、今はそれを塗り替える欲望がそこにある。 唇を一度離してペロリと唇を舐めて笑う。 ゆっくり、肉杭をほとんど出してしまうほどに引き抜いてからまたゆっくりとそれを埋めて。 その動きがだんだん早くなっていく。それでも昨日よりは大分遅い。その代わり、丁寧にGスポットを捉えて抉り、最奥をグリグリと刺激しては奥深い快感を引き出そうとしていた。 ザーッ、と来客が水を流した音。 それに続いて手を洗う音や手を乾かす音が聞こえてくる。 それを聞いて、私は改めて流水音を流すボタンに手を伸ばして押した。 その音が流れ始めると、両手で華蓮さんの胸を鷲掴みしながら腰を打ち付ける。 ぱちゅん!という肌と肌が打ち合う音は多分流水音に紛れる筈。 もし華蓮さんが想定以上の声をあげてしまったなら手で声を封じながら、激しく何度も腰を打ちつけているうちに新たに聞こえた音。 ギィ、パタン。扉が開いて閉じて、どうやらもう人は居なくなったみたいだった。 誰かが新たに個室に入った気配はない。 (=31) 2023/06/22(Thu) 15:46:11 |
【鳴】 杓谷 薫「…まだ近くにいるかも?」 もう、流水音で誤魔化したりはしないまま耳元でそっと囁いた。 華蓮さんの中で私の熱は今にも爆ぜそうになっている。でも。 「…人が来て、興奮しました?」 なんて。私も興奮したけどわざと言葉にして聞いてみる。 そういうのがお好きなんですかって、激しく腰を穿ちながら。* (=32) 2023/06/22(Thu) 15:46:28 |
【鳴】 杓谷 薫「すごく、興奮しましたよ…♡ 見つかったらいけないのに、つい、ね。 それにそんな状況なのに誘うように腰を振られたら そっちの方にも興奮しちゃったかも…っ!」 華蓮さんの真っ赤な顔を見て、堪らず唇を重ねた。 その瞬間腰を打ちつけ、最奥でドクンと脈打ち熱を放つ。 びゅく、びゅくっ、と中に注ぎ込む感覚を、今日は子宮口に肉槍を突き刺したまま楽しんで。 ぎゅ、と抱きしめてキスをして、舌先を伸ばして唇でも濃厚な交わりを楽しむ。 舌先を絡めて、吸って、淫らな水音を立てて。 (=35) 2023/06/22(Thu) 19:39:44 |
【鳴】 杓谷 薫「…はあ、また中に出しちゃった…♡ 中にしちゃうのは凄く好きなんですけど、 溢れてきちゃいますかね…?」 注いだ先から洗うのは勿体無い気もするけど、ウインドウショッピングをするには中から溢れてくるのは気持ち悪いだろう。 ゆっくりと引き抜くと、こぷっ、と白いものが蜜口から溢れて。 それに背筋がぞくっと震えたけど。 「ウォシュレットで洗っていきます?」 それで取り切れるか分からないけど。 流石にそれなら一度外に出ようかと首を傾げた。* (=36) 2023/06/22(Thu) 19:40:00 |
【鳴】 杓谷 薫「…どうしましょうねえ…。」 一つわかったことがある。 付き合いたて…訂正、肌を重ねたばかりだからか、華蓮さんと一緒にいると触れたいという欲が尽きない。 彼女が個室でビデを使っている最中は離れていたけど、わたしも隣の個室でウェットティッシュで下半身を軽く拭いて清めてちょっと冷静になった。 ちゃんとお買い物もしたいしお話もしたい。 なのに、こうしてまた腕を絡められて顔を覗き込まれると自然と顔を寄せてキスしてしまう。 だからこそ悩ましい。 何しよう。どうしよう。本気で悩んでしまう。 もっとエッチなこともしたいし、でもお買い物もしたい。華蓮さんの手料理だって食べたい。でも華蓮さんも食べたい。 私、自分がこんなに性欲が強いタイプだと知らなかった。 悩みながらもキスだってしてる。 角度を変えて、ちゅ、ちゅ、と軽く何度かキスをした後に下唇を食んで、唇同士を擦り合わせて。 うん、キスだって何回もしたいもんね。 そこまで考えて。 「…隙あらば触りたくなるんですよね…。 だって、触るの許されてるんですもん。 許されてるのに触れないのもどかしいし…。 だからね?」 (=39) 2023/06/22(Thu) 21:52:09 |
【鳴】 杓谷 薫こつんと額を合わせながら。 真っ赤になりつつ、一つの提案を。 「このままお店に向かっても良いですけど…。 もし、エッチなことしなかったらご褒美欲しいです。 そうじゃないと、また沢山触りたくなって 結局我慢できなくなりそう…。」* (=40) 2023/06/22(Thu) 21:52:27 |
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