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【赤】 六鹿 稀もしかして、…あなたが、きいていたの? [ 中庭の独り言を、風が聞いているとばかり。 しかし、近くにいるのは 少し古めかしい武士の世の人。 彼女は脚を広げて、もっと近くに、と その人物を呼ぶのだろう。 相手が、近づいてくれるのならば、の話。 だいてというわけではなく、 彼女の淫らな体を見ていてほしい。 そんな気持ちが募っているのだ。 ] ぁ、ん…わたし、すごく…… 昂ってしまうわ…………! [ 彼女は蜜壺に指を咥えさせ、 玩具を入れる準備をするのだろう。 部屋に響くのはくちゅ、という 小さな水音のみ。 ]* (*7) 2020/09/02(Wed) 15:22:38 |
【赤】 六鹿 稀 [ 彼女が快楽の中で視認した人は、 ゆっくりと風と共に近づいてきて、 彼女の頬に触れた。 どこかで彼女の名前を知ったのだろう。 囁くように、名前を呼ばれた。 恐ろしくはないのか、と聞いてくるその声は 怖さなど微塵も持ち合わせておらず、 彼女は優しく微笑むのだ。 ] そう、です……稀と、申します……っぁ…! ここに、いてくださいませ………… 私の、みだらになる姿を、… [ 恐ろしさよりも、見られたい気持ちのほうが強い。 そんな彼女は、擬皮をとりつけておいた 太めの玩具を手に取って、 名前も知らない目の前の人に 少しの恥じらいを添え、 見せるようにゆっくりと蜜壷の中へと 電源は入れず、飲み込ませていった ]* (*11) 2020/09/02(Wed) 20:30:30 |
【赤】 六鹿 稀 [ 彼は、意地悪。 それが、好き。 差し出した舌は、優しく吸い付かれ、 体がぴくっ、ぴくっと 吸うタイミングに合わせて揺れていく。 それでも、彼と離れるのは嫌だから、 腕も脚もしっかりと絡めてしまう。 下腹部に当たるほのかな熱。 彼の欲が、溜まってきているのだろう。 ] ふ、ぁ……えっち?…… っ……!! [ 鏡に対面するように彼に体勢を動かされた。 鏡の中の彼女が、見ている。 この辺りからだっただろうか。 彼女が誰かに見られていることが 彼女の情事を更に良いものにさせることに 気付き始めたのは。 ] (*15) 2020/09/02(Wed) 23:19:20 |
【赤】 六鹿 稀[ 彼の息が湿った部分にあたり、 少しひんやりと彼女の皮膚に布が当たる。 それからすぐ、彼の湿った舌が その湿った布にあたって、 秘裂がくっきりと浮き出ていることだろう。 ダメ、と言いつつ彼女は脚の間の 彼の頭を押さえつけて離さない。 だからこそ、彼女は自分自身のことを いけない子、と言っているようだ。 ]* (*17) 2020/09/02(Wed) 23:20:13 |
【赤】 六鹿 稀は、っぁ…!け、んとさ、んっ……!! [ こくりと、首を縦に振る。 彼がいいでしょ?と聞いてきたから。 彼の舌の動きが、 鮮明に感じ取られるから、 舐めとられていく愛液よりも、 新たに吐き出されていく愛液の方が 多くなっているのでは、と 彼女は心の中でおもってしまう。 そして、鏡に視線が飛んでしまい、 今の体勢をじっと見つめてしまった。 ] 今日は、…ん、……! 私、たくさん……っぁ、 賢斗さ、に…尽くしたいのに、! (*19) 2020/09/03(Thu) 0:31:25 |
【赤】 六鹿 稀 [ また、彼に流されてしまう。 愛されてばかりでは、返しきれない。 だから、彼女もどこかで 彼に尽くしたいと思っている。 それでも、彼はいつも 『そうやって、感じていることが 尽くしていることと同意義なんだよ』 などと言って、奉仕をさせてくれない。 稀は、今日こそは、といつもいつも 思いながら、彼と閨を重ねていた。 ]* (*20) 2020/09/03(Thu) 0:33:29 |
【赤】 六鹿 稀 [ 目の前の、見えてはいけない人は、 彼女に改めて近付いてきて、 垂れていた髪を耳にかけてきた。 とても、言葉は怖いけれど、 本当に怖いものとは感じられなかった。 ] あなたは、っ……ほんと、に…… 知らないかたなの……? [ 彼女からしてみれば、 独り言を聞いてくれていたであろう人は、 知らない人とは呼べず。 だからこそ、下腹部はひどく疼き、 見られたいと願ってしまう。 その気持ちは、彼女の手の動きに 反映され、太いモノが彼女のいやらしい 蜜を溢れかえさせる。 ] (*24) 2020/09/03(Thu) 12:35:25 |
【赤】 六鹿 稀ふ、ぁ……けん、とさ……っ、……! [ 目の前の人が、夫のことに触れると、 閉じた瞳の中で艶めく彼が浮かび上がった。 夫がいない日、満たされぬ思いが 目の前の彼を見えるようにしたのだろうか。 そんな彼は、触ってしまうかも、と 宣言をしてくる。 そして、そのことは夫には秘密に、と。 ] わたし、に、っ!…ふれて、くださるの……? [ 六鹿夫妻は、2人とも性欲旺盛。 故に、触れられれば求めてしまう。 それからのことを考えれば、 彼女は1度目の昇天を果たすだろう。 膝頭を合わせて、ぎゅっと体を縮ませて、 彼女は静かに果てる。 呼吸は荒く、目は潤んでいただろうか。 見られていると思うと、 いつもの彼女からは想像できないほどの 淫靡なメスが生まれてしまうのだ。 ]* (*25) 2020/09/03(Thu) 12:46:13 |
【赤】 六鹿 稀 [ 目の前の人は、結納の日から 彼女のことを見ていたという。 恥ずかしさと、不安を胸に歩いていた あの日から、見られていたのだ。 彼女はそう思うと更に恥ずかしく思い、 一瞬、目の前の人から視線を逸らした。 すると、気づいた時には 何故か天井を見上げており、 また視線が合ってしまう ] ま、だ……? ん、っ…………! [ 果てたのち、その人は意地悪そうに 彼女が達したことに言及した。 確かに、彼は何もしていない。 まだ、と前置きをされると 彼女の胸は更に高鳴りを覚える。 口づけを拒むことなどなく、 何度も重ねられれば 触れられるか分からないけれど、 その人の両頬を包んで 整わない呼吸の中、舌を差し出すことだろう ] (*30) 2020/09/03(Thu) 18:36:23 |
【赤】 六鹿 稀 は、っ……そ、れは……! [ 唇が離れ、夫のことを、と言われると 否定は出来ない。 最愛の人だから、彼のことばかり 頭の中に浮かんでしまう。 ] だ、めっ……! ぁんっ、……中から、 でちゃ、ぅ……!! [ 声を我慢することを許されず、 彼女の両手は頭上に押さえつけられた。 きゅんっと締まる蜜壺からは するりと玩具が抜けて行ってしまう。 浴衣がずれて見えている果実の頂は いとも簡単に、夫以外の人物に 愛撫をされていくのだった。 ] (*31) 2020/09/03(Thu) 18:37:04 |
【秘】 六鹿 稀 → 宮野 利光とし、みつ……さまっ………… いたく、しないでください、ませ、っ……! [ 彼の名前を復唱すれば、 彼女が嫌がること、痛いことをしないでほしいと、 呟いて、彼が与える甘美をその体を持って 享受するのであった。 ]* (-11) 2020/09/03(Thu) 18:40:13 |
【秘】 六鹿 稀 → 宮野 利光[ 彼女の願いを聞き入れたその人。 先程までやり幾分か言葉尻が優しい。 本当の人は、この優しいお方なのではないかと、 稀は心の中で思うのだった。 優しく絡められた指。 本当の人であるかの如く感じた。 ] 賢斗さんと、利光様、……わたしは、 いけないことを、しようと…… しているので、しょうか、…っ [ 潤んだ瞳はその人をじっと見つめ、 改めて、背徳的行為に走ろうと している彼女自身のことを、 その人と共に確認してしまう。 今更、止められるわけもないのに。 ]* (-13) 2020/09/03(Thu) 19:47:05 |
【赤】 六鹿 稀 [ 彼が、奉仕を許した。 それが嬉しくて、彼女は彼がいうように、 体を起こせば彼の脚の間に正座をするだろう。 目の前には、まだジーンズに隠された 彼の熱くて、子種のたっぷり詰まった、 彼女を疼かせる肉塊がある。 彼女はジーンズの上から、 まずはその熱を感じ取ろうと手を添えるだろう ] 私、しっかりとご奉仕したことないわ…… [ うまく出来るのか、少しだけ心配になった。 擬皮を外した後の肉塊は、 偶に綺麗にさせて貰えるけれど、 こうやってまだ何も手をつけていないモノは 初めてだったから。 手のひらで熱を感じ取れば、 両手でジーンズのボタンと、チャックを外し、 ボクサーパンツの上から優しく撫でることだろう。 傘の部分が少し下着からはみ出している。 これが自分の奥の扉を叩くのかと思うと、 我慢ができなくなっていく。 ] (*32) 2020/09/03(Thu) 20:17:33 |
【赤】 六鹿 稀賢斗さん……上手にできたら、 たくさんご褒美をくださいな? [ 上目遣いで見つめる先には、金髪の愛しい人。 どうするのがベストなのか、 彼女は分からなくて、ジーンズも下着も そのままの状態で、熱くて硬い肉塊を 小窓から取り出してみた。 ちゅ、っと先端に口づけを落とせば 唾液を絡めるために、彼女の喉の奥まで それを限界まで咥えて、 吸い付きながら口の中から離していく。 偶に先端が彼女の奥に届いてしまって 嗚咽を漏らしていたら、 彼は不機嫌になってしまっただろうか。 舌を絡めては、裏筋や傘の裏を丁寧に 舐めて、彼の気分を上げる努力を 彼女は務めていく。 ]* (*33) 2020/09/03(Thu) 20:25:44 |
【赤】 六鹿 稀 [ 彼の口づけとはまた違う、 キスの途中の呼吸の仕方を忘れるような、 濃厚な口づけをその人は稀に与えた。 腰がむずっとして、これをどうしたら 落ち着かせることができるのだろうかと 思っていると、その人との口づけが 終わってしまった。 折角、甘い時間になりそうだったのに、 と心なしにわがままを言いそうになったのは 稀だけの秘密。 その人とは、優しく指を絡めて、 距離が詰まる。彼女の張っている頂は その人に食まれてしまう。 ] (*37) 2020/09/03(Thu) 22:41:57 |
【赤】 六鹿 稀とし、み、つ…さま、ぁ……! ぁ、っ……い、ぃ……ひぁっ……ん、! [ しばらく、彼女の頂が温もりを感じていると、 その温もりが、離れて行ってしまった。 頬は赤く染まり切って、息は荒く、 もう彼女は我慢させられることが ひとつの快感になりかけている。 そして、その人は抜けてしまった玩具を 手に取ってしまう。 彼女にその蜜を絡めた物を見せられれば、 とくん、と彼女の胸が跳ねていく。 その人に見られて、濡らしてしまったのか。 そう思うと、彼女は恥ずかしくなり その方を見ることができずにいた。 ] (*38) 2020/09/03(Thu) 22:44:47 |
【赤】 六鹿 稀ぁ、…………っ、…… お嫌いで、なければ…… いれて、くださいませ…… [ ちらりと、その人の方に視線をやれば、 蜜を舐めとられていた。 羞恥心が募っていき、小さく声が漏れた。 そしてその人が選択を迫り、 彼女はいれてほしいと懇願する。 本物があるのなら、それでもいい。 言葉の通りに、その人が持つ 偽物を、というのであればそれでも。 彼女はまだ足りないのだ。 夫と一緒に寝ることができないから。 ]* (*39) 2020/09/03(Thu) 22:45:59 |
【秘】 六鹿 稀 → 宮野 利光あぁ、っ………… はしたない娘と、……罵ってください、ませ…… [ その人は、やはり良くないことと言った。 ならば、罵られても仕方がない。 しかし、夫には言えないから、 その人に頼むしかない。 小さく何かを呟いていたけれど、 彼女には伝わらなかったかもしれない。 しかし、彼女が肌を合わせることを選んだから、 もし聞こえていたとしても、 首を静かに横に振っただろう。 ]* (-16) 2020/09/03(Thu) 22:50:37 |
【人】 六鹿 稀 −過去の話− [ 六鹿 稀。 旧姓は唐草。 実家は都内23区内にある老舗呉服店。 彼女の父親で10代目くらいだっただろうか。 周りには、同じく老舗の和菓子店などの 跡継ぎが多くいた。 しかし彼女は、その跡継ぎの1人ではなかった。 ふたつ下の弟が、家業を継ぐことになっていたから。 彼女は嫁ぐ側の人間として、 両親の選ぶ人に添い遂げなければいけない。 そう思って弟が生まれたあとの 1日1日を過ごしていた。 彼女の人生に自由などないようなもの。 だから、大学だけはせめて 1人で暮らしてみたいとお願いをして、 彼女は熱海へと越してきた。 ] (19) 2020/09/03(Thu) 23:13:55 |
【人】 六鹿 稀[ そこでの彼との出会いは、 諦めと共に生きていた彼女を奮いおこした。 初めて、稀を求めた男性。 六鹿 賢斗。 彼との時間は、甘く、とても儚かった。 彼が、大学2年の終わりのあの日、 彼の家の話をした時、 『あぁ、この人の家柄ならば、 両親も心変わりをするかも知れない』 そう思っていたことは、 結婚した後に、話をした。 彼も、それを聞いたときは驚いたけれど、 その時だけは出生に感謝していた。 ] (20) 2020/09/03(Thu) 23:14:44 |
【人】 六鹿 稀 [ 彼と2人で、春休みを使って 都内の実家に挨拶に行った時のこと。 両親は洋装をしていた彼を品定めした。 彼女は、血の繋がった両親ながら、 古すぎると心の中で思っていた。 しかし、彼の家柄を聞けば、 その態度は徐々に変わっていったのを 彼女はいまだに覚えている。 ] 「それで、君のご両親は何のお仕事を?」 『熱海で旅館経営をしています』 「あら……どれくらいの歴史が?」 『300年ほどですね。 なので、行く行くは稀さんにうちの旅館で女将に なっていただきたいんです。』 け、賢斗さん……! (21) 2020/09/03(Thu) 23:24:54 |
【人】 六鹿 稀 [ 改めてそう言われると、彼女は恥ずかしくなった。 嬉しいけれど、まだ彼の両親が認めたわけではない。 しかし、彼の清潔感だったり、 家柄だったり、人柄だったりで、 彼女の両親は、 彼女の嫁ぎ先 新たな繋がり として彼を認めた。 また、彼のご両親と対面して、 結婚の許しが出たら、 顔合わせの機会を作ることまでを 彼女は両親と話して、 居心地の悪さから実家を後にした。 その日、彼女はいつも以上に彼を求めた。 実家の近くの五つ星ホテルの1室で、 彼に赤い花を求めてしまっていた。 ] (22) 2020/09/03(Thu) 23:28:55 |
【人】 六鹿 稀 [ 彼女は、唯一の心残りとして 弟に会えなかったことがあった。 弟は、彼女にいつも 『お願いだから、幸せになって』 と、物心ついた時から言ってくれていたから。 挨拶に行った時には、会うことができなかった。 連絡をとっていたけれど、 どこで会うのかまでは、話がつかなかった。 数日後、個人的に彼を連れて弟と会うことが 出来て、とっても良かった。 彼と弟は同じ跡取り息子として、 共有できるものがあったらしく、 すぐに仲良くなってくれたから。 ]* (23) 2020/09/03(Thu) 23:33:52 |
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