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【赤】 “観測者” 処暑[ 灯守りに“成って”暫くしてから鏡を見た。 ――その姿は“彼”によく似ていた。 私から見れば、彼本人には見えないけれど、もしかしたら、彼と同じ雰囲気を感じる人もいるかもしれない程に。 残酷な事だと思う。 此処に彼がもう居ないことを突き付けられるようだし、永遠に、彼を思い出す事を止められないだろう、と。 ] (*14) 2022/01/25(Tue) 4:42:13 |
【独】 “観測者” 処暑/* 投下時間かかって ご め ん 誰も知らないソロルすぎると我に返って気付いた。 処暑さんは、この人に任せられるという後継を見つけたときにやっと死ねる(彼から解放される)のでは、と思います。彼の面影のある若者とかね。 処暑さん、魂の痛みに特別強いと思えないので、このままでもいずれガタが来るんだろうなあ。破滅しそうだなあと思います(闇) ところでソロル 書きたいことまだある どうして 検索 (-6) 2022/01/25(Tue) 4:49:41 |
【赤】 “観測者” 処暑―― “灯守り”としての記憶・1 ―― [ “灯守り”として、私がまず関わる事になったのは、今も灯守りとして位にある立秋の灯守りたる彼だった。 統治域が隣であった事と、私が『鍵』を彼から受け取る側であった事、それから彼の快活な性格から、 逆隣の白露の灯守りよりも、頼る相手として相応しい、と処暑域の行政職員に判断された、らしい。 ] 「 立秋の灯守り様は知っているよね? 聞こえているように、朗らかで大らかな太陽みたいな人だよ 」 [ 当時の私も、隣の灯守り様の顔ぐらいならば知っていた。 年若い、可愛らしい姿。しかしこれでそれなりの歳なのだから、灯守りとは不思議なものだ、と。 ……当時は彼と言うべきか、彼女と言うべきかは迷う程だったのだけれど、元が男性であると知ってからは、彼と称している。これは余談だ。 そして、そろそろ引退を考え始めていた時期だった事は、後々知ることとなる。 彼の統治の様子は処暑域にも届いていた。 先代の彼のように、自分の足で統治域の様子を見て回るような統治者である、と。 実際に関わっていると夏に活発になる太陽のよう、と、それが先代の彼の評だった。 実際、「カリーユさん」と呼んで、隣人故に気軽に足を運んだり、雑談をしたりしていたようだ。>>3:*52 彼は後輩という意識が強かったようだから、年若い姿であっても流石に、可愛がるというようではなかったようだが。 ] (*15) 2022/01/25(Tue) 4:56:06 |
【赤】 “観測者” 処暑[ これは私の知らないことだけれど、 彼が統治者として頼るなら、と思っていた相手は小雪の彼女であり、 “灯守り”として頼るなら、と思っていた相手が立秋の彼だった。 ] (*16) 2022/01/25(Tue) 4:56:35 |
【赤】 “観測者” 処暑[ そんな、身軽に振る舞う彼が“灯守り”としてしっかりした人物であるという事は、私ははっきりと理解することとなった。 私に会いに来た彼の朗らかな挨拶に、私が向けた目は無機質であったと思う。 彼は私の姿を見て、少し驚いたようだった、のは覚えている。>>3:*53 当時は、理由を考える余裕もなかったけれど。 そんな無気力な私に対しても、彼は色々と教えてくれた。 ……が、あまり頭に入っていなかったのもまた現実。 それでも彼は、私に理由を問いただすことはしなかった。 当時はそこまで頭が回っていなかったけれど、今考えると有り難いことであったと思う。 ある時、私は彼に引っ張られて立秋の領域に足を踏み入れた。>>3:*54 彼に悪意を向けた “外”が怖くて、私は領域から出られない状況ではあったけれど、彼の根気強い勧誘の末、怯えて震えながらもなんとか辿り着いたのだったか。 処暑の領域とはまた違うその景色に、緩やかに視線を動かしながら、言われるままに椅子に座った。 ] (*17) 2022/01/25(Tue) 4:57:59 |
【赤】 “観測者” 処暑………………見せていただき、ありがとうございました ……“灯守り”が尊い理由が、解りました [ 当時、殆ど口を開くことがなかった私が、ここまで喋ったのは初めてのことだったかもしれない。 恐らく、私の目には、微かな光が宿っていたと思う。 ] ……………ありがとうございます [ 優しい彼の助言を素直に受け止めて、自然と微笑が溢れた。>>3:*56 ――この出来事があったからこそ、私は“灯守り”としての仕事はきちんと行っている、のだろう。 だから、最低限、“灯守り”の形を保っていられる。 立秋の彼が、居たからこそだ。 尤も、現状の“ちょっと”どころでない怠惰加減と、それから彼に対しての一周回ったような淡白な反応に、彼は呆れているかもしれない、が。* ] (*19) 2022/01/25(Tue) 4:59:15 |
【赤】 “観測者” 処暑―― “灯守り”としての記憶・2 ―― [ “灯守り”という仕事に向き合う気力は湧いてきて、 行政に関しても、必要な事程度は処理出来るように徐々になっていった。 だからといって、傷が癒える訳ではない。 私自身に灯守りの自覚が湧く度に、“彼”は居ないのだと突きつけられて心を刺す。 相変わらず、灯守りとしてでない“私”の心は荒んでおり、感情を失っていた。 失わないと耐えられなかった、というのもある。 会合に初めて参加したのはそんな頃であり、小雪の彼女と初めて顔を合わせたのもその時だった。 故に、余計に、彼と容姿が似ている事を指摘されて動揺してしまったのだろう。 ] …………いえ…… [ 彼女は、私がこの容姿に対し何を思っているかということを知る由もないだろうし、仕方がない。 それでも律儀に謝られて矢張り優しい人だな、と思った。>>3:*48 処暑域の行政職員に、日々何気なく触れられていたから、謝られないことに慣れており、少し驚いたのもある。 しかしその時の私には、それだけ返すのが精一杯だった。 だから彼女は、私を傷つけぬように、と離れていったのだろう、と思う。 ] (*20) 2022/01/25(Tue) 5:06:08 |
【赤】 “観測者” 処暑[ 先代の彼が尊敬していた彼女。 彼女に“風”が引かれたのは、もしかして、彼の導きだったのかもしれない。……とは、根拠のない、馬鹿馬鹿しい話だが。 彼女の様子を“観測”すると、確かに彼女は理想的な統治者の姿に見えた。>>3:*49 やや堅い、けれど、彼が彼女を尊敬するのはよく分かる。 ……故に、私には出来そうにもなかった。 但、彼女のその姿は、見ていて心地の良いものではあったから、参考にするのを止めた後も、彼女の様子を“見て”いた。 その彼女が、人間味を見せる瞬間も、日常の端々に見えた。 先代に……縛られている、とも言えるような姿。 もしかしたら私は、彼女が泣くところも、見ていたかもしれない。 ――その姿が、少々私と重なるようで、私の心も共振するように痛くなった。 普通の人でない存在でありながら、普通の人間と変わらないような姿を見て、“灯守り”にも、色々な事情があるらしい事を知った。 だからこそ、“灯守り”を知り“見守る”事に、した。 ] (*21) 2022/01/25(Tue) 5:07:46 |
【赤】 “観測者” 処暑[ 彼女に贈り物するのは……彼のある意味“特別な人”であったから。 ――そう私は、何時までも彼から離れられない。 彼女から送られた清酒を、彼が嬉しそうに飲んでいた姿を思い出す。 ……普段は酒を飲む人ではないけれど、アルコール耐性は驚く程ある人でもあったから、彼女からの贈り物はいつも喜んでいたようだ。 ……そんな彼を、私は彼女に忘れて欲しくないのかもしれない。 彼が『処暑の灯守り』であったことを、ずっと残したいのかもしれない。 私の弱さに彼女を巻き込んでいる事。それはともすれば、嫌がらせと相違ないのだろうけれど。 つい、凭れかかってしまっている。 彼女から返されるのは、何時も檸檬と、それから山茶花の花。 彼女と同じ名の花が何を意味するのか……はっきりとは分からないけれど。 枯れてしまうまでは、一輪挿しに飾って、時折、眺めている。* ] (*23) 2022/01/25(Tue) 5:08:40 |
【赤】 “観測者” 処暑―― “灯守り”としての記憶・3 ―― [ さて、灯守りになった当初の私は憔悴していた、というのは先述の通りであるけれど、 先代の雨水と顔を合わせたのは、もしかしたら暫く後だったかもしれない。 どうやら彼と“友人”であった事、それから――“私”を知っているらしい事を知った。>>2:*62 彼が“カナ”の話を親しい人にしていたらしい事を知ったのは、先代雨水の彼の言からであったと思う。 その本人かと言われたら、否定する事はしなかった。 見守られているのは、終ぞ気付かなかった。 構われる間、ブドウの話に熱心だな、と思っていたら、先代処暑の彼との深い繫がりがあった事を知って驚いた。 墓前に供えられたワイン。>>2:*61 そういうことであったのか、と、ここで初めて理解する。 彼の事は、眩しすぎて苦手意識はあったけれど、 彼から先代処暑の彼の話を聞けるのは、嫌いではなかったし、 ……彼の目が不思議な程に優しかった事は、とても印象に残っている。* ] (*24) 2022/01/25(Tue) 5:15:07 |
【人】 “観測者” 処暑―― 小満の彼 ―― [ さて、意識を今に戻すが、 この灯守りの交流の場において、一際目に留まる存在と言えば、小満の灯守りたる彼であろう。 どこにでも現れ、笑い掛けては、輪の中へと馴染んでいき、或いは人を呼び寄せて輪を作る。 そんな彼は多数の灯守りや蛍に声を掛けては、友好的に接している。 会合では私と同じく興味が薄そうであるし、蛍に全てを任せているようだけれど、人々との交流自体は好きなのだろう、という事は“見て”いれば判るし、この場においても観察し甲斐のある人物だと言える。 但、彼と私の接点はあまり多くない。 彼は私に構いに来る訳でもなければ、積極的に呼ぶ訳でもなく、話す機も限られている。 違和感を覚えているのは、何より本人である私であったけれど、私はそれをあまり気にしてはいなかった。>3:*69 むしろ、誰にでも声を掛けそうな彼が私には無理に関わってこない、というのが、面倒ではない距離感であると思っている。 嫌われる何かがあったのかもしれない、とも思うのだけど、そういう訳ではなさそうだとも思う。 判別は付かないけれど、私から聞くことも、なかった。 ] (15) 2022/01/25(Tue) 5:21:08 |
【人】 “観測者” 処暑[ 天真爛漫な彼が、何か楽しいイベント事を企画しているらしいのを、私は唯、“観測”するだけだった。 その集まりは興味があると思いながらも、 常のように上機嫌な彼を見て、華のある姿を、眩しいと思うだけ。** ] (16) 2022/01/25(Tue) 5:23:10 |
【独】 “観測者” 処暑/* 一夜で1500ptぐらい溶かしててまじか……という思いと、 これだけ書いても1500しか減らんのか……の思いがある 感想は恐らくEPまで書く時間ないでは、の気がしている…… (-7) 2022/01/25(Tue) 5:31:54 |
“観測者” 処暑は、メモを貼った。 (a7) 2022/01/25(Tue) 5:39:05 |
【独】 “観測者” 処暑/* 立秋さん……………とうとい………………(拝) ありがとうございます 立秋さんの次代さんがどうなったのか気になるという念を送る…… (-9) 2022/01/25(Tue) 14:53:14 |
【独】 “観測者” 処暑/* 落とし忘れてた独り言 ・皆弟子という概念を上手く使ってくれてるので嬉しい。良かった。弟子という概念is何????と自分に頭を抱えたのが懐かしい……。 ・思ったより統治域ごとに気候の特色あるので、生まれた統治域によって灯りの属性決まることにすれば良かったかも……??? なんで生まれた時期によって決まることにしたのか覚えがない…… (-10) 2022/01/25(Tue) 17:19:32 |
【独】 “観測者” 処暑/* ログが多いことによる、ではなく、村期間が長いことによる、最初の方のロルを覚えてないバグ プロローグで何を喋ったか…………覚えていない………………… 何か齟齬が出てそうだな〜〜〜 あとこういう村なのでlamp多用されるかと思ったらそんなことはなかったね!!! というか私も今の今まで忘れてました(最終日) (-28) 2022/01/26(Wed) 1:18:25 |
【赤】 “観測者” 処暑―― 月夜・金色の領域にて ―― [ 先代の頃とは少々趣の違う金色の領域を冬至の彼女はどう思ったか。それを私は知らないけれど。 月の光を頼りに、彼女が田の中に分け入っていくのを唯見ていた。>>3:*71 ……彼女の様子が何処かおかしい、と気付くのに時間は掛からなかった。 ] …………え…… [ どう見ても“米”を収穫する動きではなかった彼女の行動。 理由に気付いたのは、彼女の言葉を聞いて初めて、だった。 私は出身も処暑域であり、常に田園風景が側にあった。 しかし冬至域の彼女は違う。 “知らない”のだと、その考えは頭になく、目を瞬かせ、 それから、頭の中で手を打った。 ] (*56) 2022/01/26(Wed) 5:17:00 |
【赤】 “観測者” 処暑[ そこまで来れば、後は冬至の彼女がやってくれた。>>3:*74 丁寧な米炊きというのも、おむすびを握るというのも、そちらの工程も面倒な事だと思うが、私は見ているだけだった。 ] ………………… [ 好きな具、を問われ、答える事が出来なかった。 特に強い好みはなかったし、そもそも当時は選り好みする程、食材がなかった。 口に入れても大丈夫だという判断をするのに、随分労力を掛けていたから。 ……と、いうのと、彼女のおむすびを食べられるかどうかは、まだ悩んでいたから。 彼女は特に気にせず、だったか、そのまま話を続けて、出来上がったのは、彼女の手の中で出来上がった三角形のおむすび。 もう朝だという彼女の言葉に、そういえば、と空腹を覚える。 ] (*58) 2022/01/26(Wed) 5:18:49 |
【赤】 “観測者” 処暑―― 続・金色の領域にて ―― ……………… [ その数日後、また冬至の彼女が訪ねてきた。>>3:*79 彼女の予想外の行動に、私は内心只管に困惑していた。 その日は夜に眠っていたため、その時間に頭がはっきりしていたけれど、故に余計に彼女の行動の意味が受け取れなかったのかもしれない。 ] ……………そうですか ……好きにしてください [ 結局、長い沈黙の後に数日前と同じ言葉を告げて、私は冬至の彼女を見守ることにした。 彼女は苗から育てようとしただろうか? それならば、何も生えていない場所を用意した。 ……領域が常に一面の金色ということは、刈り取ってもいつの間にかまた金の稲として存在しているということなのだが、それは彼女には言わなかった。 彼女がそれを知ってなお、そうすることを選んだのかどうか、というのは分からないが。 冬至の彼女。会合にも端末で参加するぐらい、滅多に姿を現さない。 ……その彼女の姿を連日見ることになったのは、非常に不思議な気分を覚えた。 けれど……領域に独りでいる時間が減ったことは、私の心を癒していったのだと思う。 ] (*60) 2022/01/26(Wed) 5:20:18 |
【赤】 “観測者” 処暑[ それはとある稲刈りの光景を眺めていた時の事だ。 私は時折手を出すぐらいで、冬至の彼女を見守っていることが常だったのだけれど。 意気揚々と稲を刈っている、ように見えた彼女の様子がおかしいと気付いたのは、彼女の作業を大分眺めた頃か。 ――彼女は、田の中にぱったりと倒れた。>>3:*81 ] …………! [ 私はその光景を見て血の気が引いた。 “灯守り”が倒れるということ。それは“彼”のことを思い出す。 暫く固まっていたが、ようやく狼狽えながら彼女の元に行くことが出来た。 ] 冬至、さん…… [ か細い声で彼女を呼ぶ。 彼女が息絶え絶えに吐く言葉によると日が苦手、であったらしい。>>3:*82 そういえば冬至の領域は闇に包まれた場所、であったか、とようやく思い当たる。 それから、どうして私の所に出てこようと思ったのだろう、と蛮勇にやや呆れてしまった。 ともあれ、震えながら彼女の身体を抱え、なんとか家の中まで運んだ。 彼女が調子を取り戻すのを見れば、私は心から安堵した事だろう。 ] (*61) 2022/01/26(Wed) 5:20:57 |
【赤】 “観測者” 処暑[ そんなことを経ながらも、冬至の彼女は諦める事をせず、領域を訪ねてきた。 彼女のいう助っ人――彼女の蛍である雪兎を入れるのはたっぷりと悩んだけれど、許可なしに入れるようにはしなかったが、訪ねてくるようならば入れることにはしていただろう。 それから彼女は、立秋の彼を勧誘したらしい。>>3:*83 領域にやってきた彼と、それから使い魔達は、私から見ても、強力な助っ人、と形容できた。>>*0 収穫の際には私も動いて、そうして出来上がった白米。 料理の食材は皆で持ち寄ったのだったか、そして料理は冬至の彼女に殆ど任せたのだったか。>>3:*84 豪華な朝ご飯を前に、私は私なりに、感動のようなものを覚えていた。恐らく、表には殆ど出ていないが。 ] ……………美味しいです [ 普段よりも食欲が湧いているような気がするのは、私にとってとても珍しいことだ。 その珍しさを興味深く覚えながら、立秋の彼が、冬至の彼女に声を掛けるのを聞いていた。>>*1 ……冗談に乗るのは苦手なために私は黙っていたが、実際彼女が望むなら、農家への道は開かれているのではないか、と思っていた。 ] (*62) 2022/01/26(Wed) 5:21:43 |
“観測者” 処暑は、メモを貼った。 (a24) 2022/01/26(Wed) 5:26:12 |
【独】 “観測者” 処暑/* とても今更なのだけど、雪兎の耳にするには南天の葉は小さい……??(千両と勘違いしていた顔) と思いながら(今更)調べたら、雪兎の耳は譲葉で目は南天らしい!へー! いずるちゃんのお耳は小さいのかもしれないな…… (-42) 2022/01/26(Wed) 17:28:29 |
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