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【人】 ヒトシあー、確かにまだそんなには。 [結構ガッツリ食べたのが効いていて、腹の空きぐらいでいえば、まだ夕飯には早いといったところ。食べる分には全然入るけど。] ………… [下拵えをする羽衣恵を眺めている。 手伝いを申し出ようと思ったけど、ここは彼女の領分で、素人が手出しするべきじゃないかなってやめておいた。] (103) 2021/12/20(Mon) 15:37:26 |
【人】 ヒトシうちの親って、普通なんすけど。 余り料理が得意な人じゃないんですよね。 不思議なもので、付き合ってきた女の子も、 料理が得意って子はいなくて。 [家庭環境に特別な何かはない。 ただそういう親だったっていうだけ。 だからだろうか、付き合う女の子にはそれを求めてこなかったから、だから自然と料理が好きじゃない子たちだったたのかもしれない。] 自分のために料理してくれるって、いいっすね。 [楽しそうに羽衣恵の姿を眺めていた。]* (104) 2021/12/20(Mon) 15:37:42 |
【人】 ヒトシ[封印していた。 その言葉が引っ掛かった。何かのキッカケで店を辞めた。そうだと思ってはいたけど、彼女はエプロンつまり料理することを封印していた。] かっこいいっすね。 ほんと、似合ってるというかピッタリというか。 [くるりと回る羽衣恵。黒のエプロンがふわりと舞った。 よく似合っている、だけど少し惜しいとも思う。 もちろん、自分のために料理を作ってくれるのも、張り切ってくれるのも嬉しいけど。] (109) 2021/12/20(Mon) 19:29:34 |
【人】 ヒトシ[その手際はやはりあの時の羽衣恵だった。 店で真剣に料理に向かう、その姿と同じ。] そうっすね。 なかなか貴重かも知れめせん。 [笑って答える。] っていうか。 あんまり挑発してると、 ……狼になっちゃいますよ? [笑って「がおー」なんて、そんな冗談。 でも、いつもそんなこと言ってるのだろうか?本当に人によっては危ないと思うけど。] (110) 2021/12/20(Mon) 19:29:56 |
【人】 ヒトシ天職っすね。 きっと、羽衣恵さんにとって料理人って。 [誰かの為に作るのが好きで、誰かに美味しいって言ってもらえるのが嬉しい。自惚れるつもりはない。自分は彼女にとって特別な誰かではなくて、それなのにそんな自分に料理を振る舞うことを、そんなに喜んでいるのだから。] ……そんなに楽しそうなのに。 [漏らしたのは、彼女に届かない呟きだった。]* (111) 2021/12/20(Mon) 19:31:18 |
【人】 ヒトシん−、なんだったかな…… [ちょっと恥ずかしそうに言う。 本当に大した理由じゃない。] 初めてみたバーテンダーが……かっこよかった、かな。 [単純にカッコいいとか、スタイリッシュとか、初めはそんなどうでもいい理由だった。でも、自分が作ったお酒を楽しんでくれる人がいる。続けている理由は単純にそれだと思う。] ……憧れたんすよ。 [自分もあんな風に格好よくなりたいって思った。] (115) 2021/12/20(Mon) 22:43:56 |
【人】 ヒトシ羽衣恵さんは? 何か切欠とかあったんすか? [辞めた理由は聞けなくても、始めた理由は聞けた。 きっとそれはマイナスの話じゃないと思うから。] 俺、本当に料理とかできないんすよ。 だから羽衣恵さんみたいに、かっこよく料理できるのっていいなって思う。 [尋ねながら視線はずっと羽衣恵の調理を眺めている。 きっとそれは自分が酒を作るときと同じ。ひとつひとつの所作に意味があって、丹精込めて作るからきっと彼女の姿がかっこよくて、そして美味しいのだろう。]* (116) 2021/12/20(Mon) 22:44:04 |
【秘】 ヒトシ → ウイエ[今の羽衣恵さんは、どこか自信なさげで、寂しそうというか、何かを求めてるように思える。 これでもバーテンダーの端くれ、人の機微は何となくわかる気がする。 埋められない何かを探しているような。 でも、今の自分にはそれが何かかわからない。 もっとたくさん一緒にいられたらわかってあげられるのだろうか。 いつかあの店で見たときみたいに、もっと楽しそうに笑ってる顔のほうがずっと素敵だったのに。]* (-12) 2021/12/20(Mon) 22:48:10 |
【人】 ヒトシそうっすね。 一応、ビシッとしてるつもりっすけど。 あんま自信ないっす。 [って、ニヤっと笑ってみせる。 実際のところ、店だからってガラッと変えてるつもりはないけど、やっぱり普段の自分とは違う気はする。] んー、まあ。 本当のところは……見てのお楽しみっすね。 [勿体付けるようなものではないけど、折角ならお店に来てほしい。できれば格好良いところを見せたいなって思う。] (121) 2021/12/21(Tue) 6:04:00 |
【人】 ヒトシそっか。 でも、それで本当にプロになれたんだ。 やっぱ、すごいっすね。 いや、ご両親もですけど、羽衣恵さんがですよ。 [乗せられても何でも、それだけでなれるものでもないだろうし。本人のセンスと努力がないと、やっぱりああはなれないものだろう。 でも、だとしたら……今は? お店を辞めて、どこか料理から遠ざかったような今の羽衣恵さん。 偶々こうしてご飯を作ったくれることになったけど。] (122) 2021/12/21(Tue) 6:04:42 |
【人】 ヒトシやめときます。 たぶん向いてないんすよ。 それほど、やりたいとも思わないし。 それに…… [そんな風に言ってくれるのは嬉しいけど。] 羽衣恵さんと一緒にいるなら、 やっぱり羽衣恵さんの料理が食べたいかな。 [一緒にいて、料理を習うのも悪くはないけど。 それよりも今日みたいに、彼女がご飯を作ってくれて、それをこうして眺めているほうが、ずっといい。]* (123) 2021/12/21(Tue) 6:05:02 |
【秘】 ウイエ → ヒトシ[とはいえ食べたいって言ってくれるのは嬉しいし。 その言葉に励みを貰ったのも本当なわけで。] ま、対価があればまた ホイホイ釣られちゃうかもしれないけどね。 人恋しい羽衣恵さんなので。 [にこにことそんなことを口にしたのだった。 対価と言ってもお金を取るつもりは別にないからお気持ちの話。 たとえば、―――……は、口にしないけれど。] (-14) 2021/12/21(Tue) 12:13:23 |
【人】 ヒトシ[羽衣恵の返しに、彼女と同じような肩を竦めて見せた。 そんな軽妙なやり取りが楽しい時間だと思える。] ざーんねん。 食生活が向上すると思ったのに。 [って笑いながら少し拗ねたようなセリフ。 そうだ。彼女はプロの料理人なのだ。 こんな風に、知り合いに無償で腕を振るって、それで満足なのだろうか。 きっと、これはこれで楽しいと思って貰えているとは思うけど。] (128) 2021/12/21(Tue) 13:31:18 |
【秘】 ヒトシ → ウイエ[覗き込まれたその瞳をじっと見つめ返す。 綺麗な目、顔はやっぱり好み。] またそんなこと言って。 今日が特別なんじゃなくて、 俺が特別なんだって……調子に乗りますよ? [だからって手を伸ばしたりはしない。 そこまで自信家ではないし、それに料理以上に自分を安売りするような人じゃないと思うから。だから、こうして見つめ合うのはただの戯れ。] (-16) 2021/12/21(Tue) 13:31:51 |
【人】 ヒトシ[そうして、また調理が再開すればその姿を眺めていた。 ただ見ているだけでも、全然飽きない。] ………… [滑らかな手際。それはリズミカルですらある。 もしも、先に彼女を見ていたなら、自分はバーテンダーではなく料理人に憧れていたかもしれない。] やっぱ……いいっすね。 料理してる時が一番。 [小さく呟く。] (129) 2021/12/21(Tue) 13:32:39 |
【人】 ヒトシ[並べられ料理。 付け合わせも、スープもどれも美味しそうで。 もちろん、メインのハンバーグは本当にここで調理したのかと思うほど。 料理人ってのは場所を選ばないものなのだろうか。] …………すげぇ。 [だから言葉を失いかけた。] これ……食べていいんすか? [お昼を奢ったぐらいの対価にしては、オーバースペック過ぎるのではないかと思うほどに、美味しそうな料理がそこにはあった。] (130) 2021/12/21(Tue) 13:33:04 |
【人】 ヒトシいただきます……。 [手を合わせて、それからナイフとフォークを繰る。 柔らかだけど弾力のあるそれを切り開けば、なかに詰まっていた肉汁がじゅわっと溢れ出す。] ……ん……、…あっつっっっ! [熱かった。 でも、それ以上に美味しかった。 お店の厨房ではなく、家でこんなのが作れるなんて、今まさに食べながらも信じられなかった。]* (131) 2021/12/21(Tue) 13:34:18 |
【秘】 ウイエ → ヒトシん?ふふふ。なーに。 あたしの特別になってくれる気があるの? [目は逸らさず、笑みのまま首を傾げる。 特別もなにも、知人に毛が生えたような関係だ。 それはお互い承知で、彼もこの場でどうこうしようという気はないだろう。 だからこんなやり取りもただの戯れ。] (-17) 2021/12/21(Tue) 17:48:18 |
【秘】 ウイエ → ヒトシ…なんて。 付き合ってもない男を家にあげて ご馳走してる時点で特別っちゃ特別だけど。 調子に乗るのは早いかな。 まだね。 [つん、と軽く頬をつついて顔を離した。] (-18) 2021/12/21(Tue) 17:49:00 |
【人】 ヒトシ……あいほうふ…… ……これ、美味いっすね、ほんと。 [口の中を軽く火傷したけど、それほど酷くはなかった。 それよりも口の中に広がったハンバーグが、美味しくしかたない。] ほんと、美味いっす。 [人間、美味しいご飯に在り付くと語彙が消えるらしい。 羽衣恵が持ってきてくれたお茶を口に含んむ。そうして口の中を冷やすと、またハンバーグの塊を口の中に放り込む。 肉汁が広がって、火傷した部分に小さく痛みがあるけど、そんなもの気にならないぐらい、口には美味さが広がった。] (135) 2021/12/21(Tue) 18:28:06 |
【人】 ヒトシやっぱ、 美味しいものは美味しいうちがいいんで。 [そう言うと、あとは料理に夢中になった。 肉汁たっぷりのハンバーグ、それによく合うデミグラス。 口にソースと油と肉が溢れる中に、ご飯をかき込む。 付け合わせも、うまく口の中を変えてくれる。] …………。 [言葉もなく、ひたすらに、口に、喉に、胃に、料理を通していく。 でも、そんな至福の時間はすぐに終わりを告げる というか、あっという間に今日のディナーは全て胃袋に収まってしまった。] (136) 2021/12/21(Tue) 18:28:37 |
【人】 ヒトシ……ご馳走様でした。 [平らげて空になった皿を前に、手を合わせた。] 最高っすね、 もっと食べたていたいぐらい。 [十分満足したけど、まだまだ食べ足りないような。お腹はいっぱいだけど。]* (137) 2021/12/21(Tue) 18:28:54 |
【人】 ヒトシ俺、あんまり食に拘りないんすよ。 それほど多くも食べないし。 [いつもはそこいらの牛丼やらファーストフード。 そんなもので十分だし、別に一食二食抜いても平気。 腹が減った時に食べるみたいな食生活だ。] でも、美味しいものは別っすね。 [お腹が減ったから食べたいのではなく、美味しいから食べたい。それは食欲ではなくて、美食欲とでも言うのがいいのだろうか。] (141) 2021/12/21(Tue) 20:23:25 |
【人】 ヒトシまじっすか? 食べます、デザート、食べたいっす。 [美味しいご飯に、美味しいデザート。 偶々再会したレストランの元店員にランチを奢ったにしては、随分と大きなリターンだなって思う。明日事故にでも遭うのではないだろうか。] 別腹っすよ。 羽衣恵さんの作るものなら。 [そんなことを言って、何故かドヤった笑顔を向けたのだ。] (142) 2021/12/21(Tue) 20:23:45 |
【人】 ヒトシ[羽衣恵がデザート作りに入ったのなら静かに待っていよう。 そう思っていたのに、食欲が満たされたからか、ずっと口にしなっかた言葉が気付けば口をついていた。] 羽衣恵さんは、 ……どうして店辞めちゃったんすか? [人には踏み込んでほしくないこともある。 バーテンダーをやっていれば、客が話したいこと、触れられたくないことを察知するのは必須スキルだ。 でも、それは完全に自分が聞きたいこと≠セった。] (143) 2021/12/21(Tue) 20:24:11 |
【人】 ヒトシ……勿体ないっすよ。 [羽衣恵の料理は、もっとたくさんの人に食べられるべきだ。 きっとそれは羽衣恵自身だって望んでいることなのに。]* (144) 2021/12/21(Tue) 20:24:37 |
【人】 ヒトシ[意外と言えば意外だった。 失恋、なのだろう。婚活してたのも意外だけど、それが上手くいっていないのはもっと意外だった。] ……偶々っすよ。 [今日、彼女が思わせぶりな、どこか挑発めいた態度を見せていたのはそのせいなのだろうか。或いは、こうして知り合ったばかりの自分を部屋に上げたのも。 料理をふるまう羽衣恵は楽しそうだったし、それだけではないのだろうけど。きっと、寂しさとか、埋まらない何かを抱えているのかもしれない。] 羽衣恵さんみたいに、料理もできて可愛い人、 中々いるもんじゃないっすから。 [だからきっと、それは縁とか運とか、巡りあわせだ。] (151) 2021/12/21(Tue) 22:39:53 |
【人】 ヒトシあの… 今日、俺を招待してくれたのって。 [気づけば洗い物をする羽衣恵の後ろにたっていた。] 寂しかったから……ですか? [どうしてだろう。ずっと思ってた。 ランチのお返しにしたって、知り合ったばかりの男を部屋にあげるなんて不用心にも程がある。] (152) 2021/12/21(Tue) 22:40:05 |
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