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【人】 甲矢 潮音[二人で見るのが夢だったとまで言われたら 特等席で見せてあげたいじゃない。 ここなら誰にも邪魔されずに 二人きりで花火を堪能出来るはず。 手が引かれて、流歌の傍に寄る。 僕のお姫様は甘えん坊さん。] え、うん 花火そろそろ上がるだろうから すこしね [ベンチの上に買ってきた袋を置いて 控えめに抱き締めた。 浴衣が汚れるのは構わないけど 折角つけてきたリップが落ちたら悪いから。] (10) 2022/06/21(Tue) 21:00:31 |
【人】 甲矢 潮音[浴衣の背中を突き破って外に出ている翼は 蝙蝠の翼に良く似ている。 白い羽根が抜け落ちたときかわりに 根っこから生え変わったものだ。 触るとほんのり、あたたかい。*] (11) 2022/06/21(Tue) 21:04:09 |
【人】 甲矢 潮音[強く抱き寄せないかわりに 優しく髪を撫でながら聞いてた。 髪型が崩れないようハーフアップの下のとこ。 翼に触れられても拒むことなく。 ……生え変わりの柔らかい頃にも 触られたなって少し懐かしさが込み上げた。] うん。これからも…… [ヒューーーーッと花火が上がる音が聞こえて 抱擁を解き体を退ける。 ちょうどベンチの正面が会場だ。] (14) 2022/06/22(Wed) 7:44:07 |
【人】 甲矢 潮音転ばないようにねっ? [その場合支えるからいいんだけど、 はしゃぐ流歌に手を引かれパラペットぎりぎりまで進む。 誰もこちらを見上げたりしないと思うけど 一応翼は引っ込めておいた。 その間にも一弾目の花がドォンと空に咲いて 流歌の輪郭を淡く照らす。 きれいだ。] (15) 2022/06/22(Wed) 7:45:52 |
【人】 甲矢 潮音[次々と打ち上げられ、暗くなった空が飾られる。 歓声は遠くに聴こえた。 飛んでもっと近づくことも出来るけれど 花火は所詮火薬だから 近づきすぎると 見えない方がいいものも見えてしまう。 だからきっとこれくらいの距離が良いんだと思う。] (16) 2022/06/22(Wed) 7:48:38 |
【人】 甲矢 潮音いつもありがとね [見上げる横顔の頬に一度だけくちづけて あとは鑑賞の邪魔をしないように大人しく 花火に彩られる流歌を見ていようかな。 夏の風に浴衣の袖を揺らされながら。*] (17) 2022/06/22(Wed) 7:52:41 |
【独】 甲矢 潮音/* 普段から息を吐くように何もしてなくてもかわいいって言いまくってるけど全然響いてくれてないのはちょっと寂しいね 人間の女の子は難しいな〜(人外 (-4) 2022/06/22(Wed) 19:04:19 |
【人】 甲矢 潮音[人は日の下を生きる癖に 闇の中にも灯りを求める。 それは気の遠くなるくらい 昔からずっと変わらない。 変化したのは技術。 空の花は華やかさを増した。 僕はいまもあのときも 人の手で作られた光に興味がなかったから きみと出逢えたのかも知れない。] (22) 2022/06/22(Wed) 22:26:13 |
【独】 甲矢 潮音[何もしなくても花丸だって いつでも可愛いって 全身全霊伝えてるんだけどな。 お返しのキスが控えられた理由を 僕は知らない。 知らないままの方がきっと良い。 近づきすぎない方が綺麗に見える あの花火とおんなじように。] (-7) 2022/06/22(Wed) 22:26:38 |
【人】 甲矢 潮音[流歌はいつも一所懸命に生きてるね。 花火も食べ物も並んで堪能して 軈て空を彩るものが月と星だけになった。] うん。じゃあ帰ろっか。 [ゴミをまとめて帰路に着く。 帰ったら寂しいというのを 僕はあんまり理解出来ないかも。 だって夢の中でも一緒だから。 ……というのは流歌はまだ気づいてないのだっけ。] (23) 2022/06/22(Wed) 22:28:39 |
【人】 甲矢 潮音[家が隣の僕らはふつーの学生カップルより 長く時間を共有してもいて きちんと理解出来てないから これは何かを察した訳じゃないけど 家に入る前。] 卒業したら二人で暮らそっか [なんなら卒業前にも? 何か不都合が起きるたびに 互いの親に術をかけるのは手間だし 人でないものが人と暮らしていると どこかで無理が生じてしまうから。 二人 ともう一人かな? で生きていこうよ。*] (24) 2022/06/22(Wed) 22:30:05 |
【秘】 乙守 流歌 → 甲矢 潮音あいしてる [ ……でも別のおうちに、 おやすみなさいはまだしなきゃね。 ちゅ、って潮音の唇に重ねて 今日1番のとけとけ笑顔を向けたのでした。 **] (-10) 2022/06/23(Thu) 6:15:28 |
【人】 甲矢 潮音[とけとけの顔。安心して微笑む。 いつだって彼女を幸せにしたいと願ってて 行動原理はそればっかりだから デートを嬉しげな表情で終えられてよかった。] 次はプールだね。おやすみ [玄関のドアが閉まるのを笑顔で見届けて ふぅ……、と息を吐く。 最近何だか疲れやすい、ような。 ……理由に思い当たることが無いわけじゃないけど。 気の所為だと思いたくて、頭の隅に追いやった。*] (30) 2022/06/23(Thu) 19:09:58 |
【人】 甲矢 潮音[────別の休み。 バイトで稼いだお金でチケットを買って サマーパラダイスと書かれたゲートを潜った先 大型のプール施設にやってきていた。 流れるプールとか滑り台とか 好きなんじゃないかなって。] 泳ぐの得意だっけ? [苦手でも問題ないんだけどね。 水に入る前、小脇に抱えてた浮き輪を渡した。 不思議と……、な訳はないけど 流歌のいる方向を見てくる男は誰一人いないので 流歌がシャツを着てなくても咎めたりしない。 僕も海パンだけだし。*] (31) 2022/06/23(Thu) 19:12:40 |
【独】 甲矢 潮音/* 幸せにしたいのに麻薬中毒者みたいな 方向になっちゃうんだよな 収支のバランスを無視できないから…… 流歌が人外になったのは 神様からのギフトだと自分は思ってる つくられたものは造物主を超えることはできない (-15) 2022/06/23(Thu) 19:35:27 |
【人】 甲矢 潮音[うなじを晒さない 低い位置のひとつ結びなら 好きって言ったこともあるかもね。 高めの位置で結んで晒す方、は。 夢の中で伝えた時 ちっとも間に受けてくれなかったけれど 流歌が注目を集めても集めなくても 偶然たまたま男の視界に入るだけで 夜の妄想のネタにされるかも知れないだけで僕は 嫌だから かわいいや似合うとは言っても 好きと言ったりしないんだ。 ……寧ろしないよう警告したと思う。] (36) 2022/06/23(Thu) 23:46:26 |
【人】 甲矢 潮音[他の男の前で無防備すぎるのをやめて欲しい。 自分なんかって卑下して 僕の声を聞き流さないで欲しい。 僕が流歌にして貰えたらと思うのは 本当に……、それくらい。] (37) 2022/06/23(Thu) 23:47:08 |
【人】 甲矢 潮音[……そんなの僕の我儘だって解ってる。 それに今日は対策ばっちりだから。 僕が選んだセクシーな水着は勿論 髪型がどんなであっても気にしない。 この広い施設に溢れる人間たち 端から魅了して────操って。 流歌の肌がみだりに見られることはない。] (38) 2022/06/23(Thu) 23:47:51 |
【人】 甲矢 潮音へー意外 じゃ、後で競争しよ [泳ぐのは得意という人魚姫さまに 勝ったら何して貰おうかなって悪い顔見せるけど。 のんびり流される提案には素直に乗る。 浮き輪の外側に捕まってぷかぷか。] うん。……うん? うん [乗るって、落とすって、どこに? ……自分の中で繋がらなかったけど 流歌がかわいいからよしとした。] (39) 2022/06/23(Thu) 23:48:34 |
【人】 甲矢 潮音[何周も流され続けるのも良いけど 十種類くらいあるスライダーを 楽しむ時間だってあるよ。 波に逆らって泳ぐのもきっと楽しい。 ────中央の深いプールの飛び込み台。 一番高い所から飛び降りたら 記念品が貰えるんだって。 今日の思い出に良いかな?] チャレンジしてくるから見てて [一周目を流され終えた頃かな。 流歌から離れて挑戦者の列に並ぶ。 ビビって引き返すひとを尻目に 飛べるんだから降りるくらい簡単簡単。 ……なんて、思っていたんだけど。] (40) 2022/06/23(Thu) 23:50:24 |
【人】 甲矢 潮音[もう少しで自分の番、という所で 視界がぐらついて、意識が遠ざかり ぱたって、倒れた。 ちょうど目の前にいた施設のスタッフが 運ぶよう指示を出してるのが すごーく遠くの出来事のように聴こえて。 実に手際よく運ばれていく。] (42) 2022/06/23(Thu) 23:53:40 |
【人】 甲矢 潮音[運ばれた先は怪我人や 気分が悪くなったひとを応急手当する救護室。 同伴者と言えば通してもらえるだろう。 ベッドには10歳くらいの……、 子供の姿になった僕が横になっていた。*] (43) 2022/06/23(Thu) 23:54:03 |
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